登録日:2022/02/28 Mon 17:29:07
更新日:2025/03/20 Thu 09:40:43
所要時間:約 3 分で読めます
出典:仮面ライダー/東映/第2話「恐怖蝙蝠男」/1971年4月10日放送
身長:205cm
体重:115kg
出身地:南太平洋にある孤島
声:峰恵研
【概要】
ショッカーが送り出した第二の刺客である、
コウモリ型改造人間。「人間蝙蝠」とも呼ばれる。
ショッカー科学陣が新しく培養した新型ビールスの人体実験を行う事が任務で、とあるマンションを丸ごと人体実験場にしてしまった。
蝙蝠の怪人だけに
飛行能力を持ち、天井に逆さにぶら下がって現れる。
サングラスとマスクで顔を隠した男に変身して行動する事もある。
闇夜に紛れて暗躍し、人間の首筋に噛みついてビールスを感染させる。
ビールスに感染した人間は顔に
戦闘員のような赤と青の模様が浮かび、鋭い牙が生えて蝙蝠男の出す超音波で自在に操られてしまう。
このビールスは頭脳を持ち、現在の医学で血清を作る事は不可能。
ビールスを除去する方法は、蝙蝠男の羽根の「目覚めのトゲ」にある血清を使う事のみである。
危険が迫ると自己催眠能力を使って、人間に変身して眠りに入る事で秘密を保持する。
蝙蝠男と同時にビールスに感染した人々も眠りに入り、蝙蝠男が目覚めると同じく行動を開始する。
【活躍】
ある日の夜、ファッションモデルの山野美穂が自宅マンションに帰宅すると、何者かの声が聞こえる。
出典:同上
急いで部屋に戻ると何故か窓が開いていおり、美穂が不審に思っていると何と巨大な蝙蝠が現れ、あっという間に襲われて首筋に噛み付かれてしまう。
この蝙蝠の正体こそ、
世界征服を企む悪の組織ショッカーが送り込んだ改造人間「蝙蝠男」であった。
翌日、モトクロスの大会に出場していた
本郷猛は見事優勝を飾るが、花束を渡すプレゼンターとして現れた美穂に襲われてしまう。
出典:同上
恐ろしい牙で噛み付こうとする美穂は、本郷の抵抗を受けて絶命。ショッカーの関与を疑った本郷は美穂のマンションに向かうと、そこで美穂と同じ症状の女性を見つけ、襲われていた男性を助ける。
すると、そこに蝙蝠男が現れて本郷を襲撃。
ショッカー科学陣が、新たに培養したビールスがどれ程人間に効果があるか、そのデータをここで調査しているのだ!
ビールスを人間に…!?そうか…さっきの奥さんはその犠牲者か!
蝙蝠男の目的は、ショッカー科学陣が培養したビールスの実験であり、美穂は実験と本郷の抹殺を図る一石二鳥を狙ったものであった。
出典:同上
目的を語った蝙蝠男は下がり、本郷は後を追おうとするが、ビールスの実験台にされた人々が立ち塞がる。
操られているだけの人々には手が出せず、本郷は窓から脱出してライダーに
変身し、蝙蝠男と対決。
すると、危険を察知した蝙蝠男は自己催眠能力を使って眠りに入ってしまう。
本郷は蝙蝠男が眠っている間に被害者の血液を城南大学に持ち込んで調べ、血清を作ろうとするが不可能であり、藤兵衛と相談して眠っている蝙蝠男を大学の研究室に運び込んで直接調べようとする。
しかし、本郷が
車を回しに離れた隙に目を覚まし、本郷を追って来たルリ子にビールスを感染させて
人質にしてしまい、ルリ子を盾に本郷に降伏を迫る。
確かに助かるという証拠を見せてくれれば、潔く条件を飲む!
本郷の言葉を聞いた蝙蝠男は、犠牲者の一人を呼び寄せると自分の羽根にあるトゲを刺す。
すると、犠牲者の体からビールスが消えて元の人間に戻った。
実は、本郷の狙いは血清の話が本当かどうか、そしてどこにあるのかを確認するためだったのだ。
血清のある場所を知った本郷と藤兵衛は蝙蝠男を攻撃し、蝙蝠男は窓から脱出するが本郷もライダーに変身して追いかける。
本郷!遅かれ早かれあの娘は死ぬ!貴様の後を追ってな!
ハッハッハッハッハッハ……!ショッカーのやる事だ、元々信用はしていない!
わしがいない限りあの娘は助からん!悶え死ぬ所を見届けろ!
ビルの屋上で対決に突入し、激しい格闘戦を展開するがジャンプで背後に回ったライダーに捕らえられる。
出典:同上
そして、空中で「ライダー投げ」を受けて翼をもぎとられ、そのまま地面に転落して絶命した。
血清によって人々からビールスは消え、ルリ子の本郷への疑いも晴れたのであった。
その後、第13話で
復活して再登場。
さそり男と共に東洋原子力研究所を襲撃し、守衛を殺害する。
しかし、研究所はバーリヤによって守られており、入口から入ろうとしたさそり男がそれに阻まれたとのを見て空中から侵入しようとするが同じようにバーリヤによって阻まれてしまう。
その後、ほかの再生怪人たちと共にライダーと戦うが、特に見せ場もなく倒された。
【萬画版】
コウモリというかブタのような顔のTV版とは異なり、かなり写実的なコウモリっぽい姿をしている。
また、翼は両腕とは別に背中に生えている。
有体に言うなら『
仮面ライダーアマゾン』の獣人吸血コウモリみたいな感じ。
両手の爪には麻痺毒を持つ。
最後は血清の在処をベラベラご丁寧に教えてしまったせいで1号に翼をもぎ取られ、墓場の十字架で胸を貫かれて絶命。
死体は灰となって消えていき、本郷は「こいつもショッカーの犠牲者だったのだ」と哀しく呟いた。
『たのしい幼稚園』1971年6月号の漫画では、緑川博士が遺した発明品を奪取すべく緑川姉弟を狙う。
最初に弟のススムをビールスの感染者にさらわせようとしたが、本郷の妨害で失敗。
次にルリ子を直接さらうがライダーに奪還され、最後は空中でのライダーパンチで翼を破壊され墜落死した。
【その他】
本作は、戦闘シーンが真っ暗で何をやっているのかよくわからないほどだが、これは撮影現場がスタジオの近くにあった「マンションニューランド」で行われており、強いライトを使えず仕方なくハンディライトで処理せざるを得なかったため。
しかし、これが
2号ライダーの体にラインを入れる(白いラインで闇の中での視認性を上げる)アイディアにつながったのだという。
―――追記・修正を怠る者には死、あるのみ。
- 直接中の人の目が見えるのが怖くて、小さい頃この回だけ飛ばしてたな -- 名無しさん (2022-02-28 17:51:56)
- 顔つきをリアルよりにした分、他の初期怪人と以上に粗が目立って怖い -- 名無しさん (2022-03-01 08:51:03)
- コウモリをそのまま人型にしたようなデザインはゴオマさん、生身の目はバッド・ドーパントに受け継がれる。 -- 名無しさん (2022-03-01 09:21:04)
- さらに漫画版クウガでは蝙蝠男同様、噛まれた人間を操作する能力も同じ -- 名無しさん (2022-03-01 09:22:49)
- 第一話の蜘蛛男と合わせ、仮面ライダーより先にデビューしていた「蜘蛛のヒーロー」「蝙蝠のヒーロー」を超えるべく生み出された。このためか、平成期に到るまで蜘蛛、及び蝙蝠の怪人達は第一話の敵だったり重要な設定を持っていたりラスボスになったりと優遇されることに -- 名無しさん (2022-03-01 22:59:33)
- ちなみに瞼を閉じて笑うシーンは少し可愛い -- 名無しさん (2022-03-02 00:27:54)
- ↑2 クモ怪人やコウモリ怪人が多いのは単に初代ライダーを意識してるだけだと思うが…「スパイダーマンやバットマンを超える意気込み」ってのも明確なソースが見つからないし、後年にファンの間で広まった単なるヨタ話でしょ -- 名無しさん (2022-03-02 19:28:52)
- ライスピの2号誕生編では、一文字が蝙蝠男と戦ってるライダーの姿を目撃した -- 名無しさん (2022-03-02 19:43:36)
- まだ小学生のころ「あ!初代仮面ライダーやってる!」と再放送されてる仮面ライダーつけたら丁度ライダー投げのシーンだったのはいい思い出。無事トラウマとなりました。 -- 名無しさん (2024-06-27 13:55:47)
最終更新:2025年03月20日 09:40