こいつの肩は赤く塗らねぇのか?

登録日:2022/04/10 Sun 10:38:52
更新日:2024/12/06 Fri 17:36:35
所要時間:約 5 分で読めます






貴様、塗りたいのか!














へっ、冗談だよ








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こいつの概要はねえのか?



貴様、聞きたいのか!



へっ、冗談だよ









































こいつの発言の経緯はねえのか?



貴様、知りたいのか!



へっ、冗談だよ









































こいつの余談はねえのか?



貴様、読みたいのか!



へっ、冗談だよ









































こいつの記事は追記修正しねえのか?

貴様、書きたいのか!

へっ、冗談だよ



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■真面目な解説

「こいつの肩は赤く塗らねえのか?」とは、OVA『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー』に登場する台詞。

なぜ「肩を赤く塗る」提案に難色を示され、当人もすぐ撤回したのか?
差し当たってまずは『レッドショルダー』について解説せねばならない。
詳しくは個別項目に譲りつつ簡単に説明すると、レッドショルダーとは右肩を赤色に塗装したスコープドッグで構成されたギルガメス軍の精鋭特殊部隊である。
高い練度とそれによる多数の戦果を誇る一方、その徹底した秘密主義、隊員の残虐性、実弾を使用した「共食い」訓練などといった常軌を逸した側面から、
敵軍はおろか友軍や民間人からも忌み嫌われた曰く付きの部隊であった。

『ザ・ラストレッドショルダー』の主要登場人物、主人公キリコ、グレゴルー、バイマン、ムーザの4人はこのレッドショルダーの数少ない生き残りだった。
レッドショルダーは彼等にとっても愛すべき古巣などでは断じて無い。
そればかりか、レッドショルダーの創設者にして司令官ペールゼンの陰謀により彼等は戦争終結寸前に転属させられ、
結果グレゴルーは「全身穴だらけ」と称される程の重傷を負い、バイマンも右手を失い、ムーザは作戦を漏らしたとの言い掛かりを付けられ家族を皆殺しにされる憂き目に遭った。
彼等4人は、自分達を嵌めたペールゼンに復讐する為に集まったのであった。

戦後は散り散りになりながらもペールゼンへの報復の為に集結し、ATのパーツをかき集め、
皆で時間をかけて整備・修復し、「アテにならねぇ部品がざっと50ほどある」という状態ながらもなんとか4人分のスコープドッグ改が完成した。

お礼参りの準備は整った――それを前にしてバイマンがいつもの軽口そのままに言い出す。


「こいつの肩は赤く塗らねえのか?」


先述の通り、彼等にとって「肩の赤いスコープドッグ」とは、レッドショルダーと憎きペールゼンを象徴・想起する忌むべきシンボルである。
およそ見ていて気分の良いものではなく、ましてや自ら掲げるなど言語道断である。
第二次世界大戦を生き延びたベルギーやポーランドの軍人が戦車にカギ十字を描き込もうと提案しているようなもの、と思えば分かりやすかろう。
それ故に、グレゴルーは呆れ気味に言い返した。


「貴様ぁ、塗りたいのか?」


バイマンにとってもレッドショルダーには決して良い印象がある訳ではない。
彼としても自らの手でペールゼンを地獄に送ってやりたいと本気で思いグレゴルーの危険な誘いに乗った口である。

またバイマンは直前の会話で、公にはレッドショルダーは解散させられた筈なのにレッドショルダーの元メンバーが集まり、
しかもレッドショルダーで使用されていた機種まで再現している現状から自分達4人を「レッドショルダーの亡霊」と評していた。
つまり、「『レッドショルダーの亡霊』ならレッドショルダーの亡霊らしく、これも赤肩塗装にしてやろうぜ」というジョークであり、本気の提案ではなかった。
だがブラックジョークにしても笑えない悪い冗談だったという自覚は彼にもあったのか、
キリコとムーザからも言外に非難する様なじっとりとした目線を向けられていた事に慌てたのか、この二人は普段から仏頂面なので単に真顔だっただけかもしれない
冷や汗を垂らし目を逸らしながら撤回するのだった。


「……へっ……冗談だよ……」



■ネットミームとして

皮肉屋キャラが軽口を叩き、リーダー格の男に諫められるという、ただけそれだけのシーンなのだが妙に人気が高く、
「色を塗る」ないし「色を塗り終わった」シーンでネタコメントとして使われる事が非常に多い。
赤色に塗らなかった場合は殊更である。
当然、後に続くのは「貴様、塗りたいのか?」、更に続いて「へっ、冗談だよ」である。
たまに肩を赤色に塗っているのに使われる事もある
更に「じょ、冗談じゃ……」に派生する事もある

またこの一連の流れから、聞かれた事に真面目に答えずはぐらかすネタとして使われる事も多い。
上記の偽コメント欄がその用例である。
これについては質問に答えないどころか、一連の流れが完成すると「質問したいと思っている事自体が実は冗談」という展開になるため、
本気で知りたいのに誰も真面目に回答しない、知りたいと思った事そのものを勝手にネタにされてそのまま、という結果になりがちである。

とにかく、ネタそのものは悪ではないが程々にするのが良いだろう。上の様にあまりにしつこいのも興醒めというものである。
ましてやこのネタ的用法は本来ボトムズ界隈の内輪ネタであり、色塗り云々はともかく質問への回答として他界隈で乱用するのは慎む事が望ましい。
或いは「へっ~」が来る前に「質問を質問で返すなぁーっ!」とでも返してやれば良いのだろうか


なお、「こいつの肩は赤く塗らねえのかい?」と表記される事も多いが、実際の台詞は「こいつの肩は赤く塗らねえの?」である*1

また、偽部分のように「貴様、塗りたいのか!?」などといった、驚愕、或いは激怒・叱責するような表現で書かれる事もよくあるが、
実際の当該シーンはどちらかと言えばバイマンへの呆れが大きいねっとりした口調であり、
「それ本気で言ってる?」「どうしてもやりたきゃお前一人で勝手にやれ」といったイントネーションである。

またその後の「へっ~」も、即座に言い返してはおらず、自分が言った事の意味を後から理解したかのような、
しばらく間を開けてからの、少し申し訳なさそうな訂正となっている。
つまりこのシーンは、緊張の糸が緩んでしまったバイマンが長年の習慣のせいで「いつも通り肩を赤く塗らないとなぁ…」というルーティンが思わず滲み出てしまう、レッドショルダー部隊の悲しい習性を描写した場面なのである。


■外部作品での扱い

後にキリコはスコープドッグの右肩をわざと赤く染める事になったため、
スパロボでは『ザ・ラストレッドショルダー』を生き延びたグレゴルー達はこのキリコの判断にどんな反応を見せるのかと思われたが、『ザ・ラストレッドショルダー』ごとリストラ。
別の『ビッグバトル』を再現したスパロボでは『ザ・ラストレッドショルダー』は参戦したが残念ながらグレゴルー達は死亡済みだった。
逆に、マジで肩を赤く塗ったターボカスタムで『ザ・ラストレッドショルダー』に突入したスパロボもある

ちなみにJR南武線 稲城長沼駅前「いなぎペアパーク」に展示されている等身大スコープドッグも2022年8月から10月末までの期間限定で肩を赤く塗った仕様になった。
また期間中には「燃え上がれ!稲城 レッドライトアップ」が行われており 肩を赤く塗ったスコープドッグがライトアップされる演出が行われた
ちなみにライトアップ自体は2022年12月28日(水)まで実施されるので、肩を赤く塗らなくても大丈夫な人なら見に行こう。


「しかし……バイマンこれで上手くPCを使えるのか?」

「大丈夫だよ……ほぉら……この項目を追記修正するのに不足はねぇさ……フッフッフフフ……」

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最終更新:2024年12月06日 17:36

*1 イントネーションの関係で「塗らねえのかい?」にも聞こえるというレベルではなく、はっきりと「塗らねえのか?」である。