ブルーディスティニー2号機/3号機

登録日:2012/03/01(木) 00:10:45
更新日:2023/02/19 Sun 00:36:05
所要時間:約 6 分で読めます





「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」に登場するMS。
どちらもクルスト・モーゼス博士が開発した試作機である。
基本仕様は1号機と同一であるため、性能差はほぼ存在しないとされる。


機体仕様

型式番号:RX-79BD-2(2号機)/RX-79BD-3(3号機)
全高:18.5m
本体重量:52.8t
全備重量:73.0t
出力:不明
推力:不明
センサー有効半径:不明
装甲材質:ルナ・チタニウム合金

武装:
頭部バルカン砲×2
胸部バルカン砲×2
ビームライフル
ビームサーベル×2
腹部有線ミサイルランチャー×2
シールド

パイロット:
ニムバス・シュターゼン(2号機)
ユウ・カジマ(3号機)



■2号機


1号機とは異なり、最初から陸戦型ガンダムをベースとしている。なので、頭はガンダムヘッド。
当然、この頭には「EXAMシステム」が搭載されているが、リミッターがないのでかなり危険である。

バックパックが変更され、宇宙でも普通に運用できる。
その名の通り、カラーリングは青一色だが、ニムバスに奪われてからは両肩が赤く塗り替えられた。
シールドは陸戦タイプの小型シールドではなく、ジム・コマンドなどと同型のシールドを装備している。


■3号機


2号機と同型機であり、色以外の外見上の違いはない。
こちらもEXAMシステムを搭載しているが、ちゃんとリミッターがかかっているので2号機よりは安全。
ただしリミッターによりEXAMシステムの性能は通常の50%しか機能していない状態。
短時間であれば制御下で100%の性能を発揮できる。

元々は1、2号機の修理用として用意されていた予備パーツであり、追撃任務が決まってから急遽組み立てられた。
その為、塗り直す暇が無く白いまま(陸戦型ガンダムカラー)である。こちらも宇宙用の機能が施されている。




○活躍

イフリート改とブルーディスティニー1号機が対決し、両機共に大破。互いにEXAMシステムのある頭部を吹き飛ばされてしまう。
クルスト博士は新型機RX-79BD-2(2号機)を用意、連邦軍のEXAM研究施設でテストをしていたところジオンの特殊部隊に襲われた。
連邦軍に偽装してテスト場に乱入してきたニムバスによってテスト中だった2号機が奪われ、イフリート改に代わる彼の乗機となる。
なお、調整中で使用不可能なはずのビームライフルをなぜか装備しており、ニムバスが2号機のテストを知っていたことから、2号機の奪取はクルスト博士が仕組んだものと思われている*1
しかしクルスト博士はジオンの裏切り者としてニムバスの手により殺害され、EXAMシステムの研究機密は永久に失われる事となる。
2号機の追撃任務のために予備パーツで作った急造品の3号機がモルモット隊に配備され、1号機に引き続きユウが搭乗する。

その後、ジオンのとあるコロニーに存在していたEXAMシステムの実験施設にて両機は交戦し、その結果相討ちとなって破壊されている。

ちなみに、それとほぼ同時期にマリオン・ウェルチは長い昏睡状態から目覚めている。

リメイク漫画版「ザ・ブルー・ディスティニー」では、2号機と3号機はオーガスタ研究所から回された新型のガンダムタイプをベースとする機体に変更されている*2現状は同作独自の設定である。
ちなみに、2号機はジオン系の技術を加えた汎用型であり、3号機は高機動型として個々に設計された扱いになっている。また、3号機は連邦軍から予算をもらうべくカラーリングも連邦軍に馴染み深い陸戦型ガンダム寄りのものに変更している。

『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』ではクルスト博士は自己中心的なマッドサイエンティストでEXAM事件の真の黒幕として描かれている。
ニムバスによる2号機強奪時も『誇り高いジオン軍人である彼が、自身の研究に協力するため連邦軍に寝返った』と勘違いしていた。
マリオンやニムバスを単なる戦争の道具としてしか見ておらず、連邦もジオンも自身の研究の為に利用しているだけにすぎなかった。


■バリエーション

◇ブルーディスティニー3号機改

「G GENERATION ギャザービート」に登場するゲームオリジナル機体。3号機の性能向上機で、マリオンの参入フラグをへし折ると使えるようになる。
特に外見上の違いは見受けられない。

◇ブルーディスティニー2号機Ω

型式番号:RX-79BD-2

「ガンダム カタナ」に登場。
「妖刀システム」を欲していたシン・フェデラルはシステム開発のための基礎として、まず特徴の似ているEXAMシステムの解析を行うことにした。しかし、EXAM搭載機は全て失われていたため、その復元を試みようとして造られたのが本機である。
だが、復元には失敗し、代わりに独自開発した「NEO・EXAMシステム」を搭載している。ちなみに、このシステムにリミッターは設定されていない。

その後、妖刀システムを入手したことで用済みとなり、格納庫で眠っていたが、潜入していたスーチー・オコンネルに共鳴する形で起動。
シン・フェデラルやイタクラ大尉のティターンズMS小隊を壊滅させ、コテヅのガンダムNT-1やイットウのカタナとも戦っている。

なお、2号機をベースとしているらしい。だが、カラーリングはグレーになっている。


◇ブルーディスティニー3号機改(ジムヘッド)

型式番号:RX-79BD-3Re

ガンダムEXA」に登場。前述の機体とは別物である。
EXAMシステム解析のため、大破した3号機をアナハイム・エレクトロニクス社が改修。その際、一緒に回収された2号機のパーツも組み込んでいる。
色は青に変更。頭はジムヘッドになっているが、これは陸戦型ガンダムのパーツが無かったため。
EXAMシステムも搭載されているが完全ではなく、マリオン自身がシステムの役割を受け持つことで完全な稼働を可能としているという。また、システム起動時には頭部と背部、脚部の一部パーツが展開し、関節が輝き出す。

マリオンが搭乗し、自らの運命に決着をつけるためにゼロ・ムラサメのガンダムMk-Ⅱ試作0号機と戦う。本来は相討ちで大破するはずだったが、レオスが介入したことで右腕を破壊されるだけで済んでいる。
その後、機体は放棄されたようだ。




ゲーム

ガンダムバトルシリーズ

3兄弟揃ってニュータイプ搭乗不可という徹底ぶり。1号機を除いて兵装は一致しており、標準的なビームライフル+頭部バルカン+ビームサーベル+シールド。ぶっちゃけ、他のガンダム系機体より目立たない性能なのだが…

SPAのEXAMを使うとはじける。

プレイヤーの眼が追いつかない程に速度が上がり、射撃武器の命中率と格闘の威力が向上。発動終了まで常時スーパーアーマー状態になる。
更にハイパーモードと違い、敵機への攻撃、撃破で発動中もゲージが回復していくため最終決戦や耐久ミッションなど敵機が多いミッションではほぼ永続的に効果が持続するため下手なハイパーモードより強い。

機体のチューニングがしっかりしていればファンネルすら余裕で避わせる。
それどころかEXAM発動中は1ステップ吹かしただけであとは慣性の力でマップの端から端まですっ飛んでいく
反面、敵となられるとこちらの攻撃が全く当たらないため、非常に厄介。

発動時の演出は凝っているものの、眼が赤くならないのが非常に残念である。


戦場の絆


  • BD2
コスト260の格闘型機体。
三種類のマシンガンと接近時に威力を発揮するビームライフルを持つ。
EXAMシステムは体力が半分を下回ったら発動。全ての攻撃力が上がり移動速度が上がる。
「ガンダム カタナ」の単行本を買うとついてくるシリアルナンバーをターミナルに打ち込むとBDΩのカラーに変更出来る。

  • BD3
コスト240の射撃型。
メイン武装は100mmマシンガンとビームライフルで、サブは他のBDと同様に胸部バルカンと胸部ミサイル。

EXAMシステムは体力が半分を下回ったら発動。発動した瞬間に格闘型となる(連撃威力向上・QD可能・射撃性能変更)。ただしブーストは射撃型のまま。

かつては高い使用率を誇っていたが、下方修正により人気も薄くなった。

  • BD2(NS仕様)
コスト260の格闘型機体。
こちらは肩が赤く塗られたニムバス用でジオン軍仕様。
三種類のマシンガンと接近時に威力を発揮するビームライフルを持つ。
EXAMシステムは出撃時から発動し、体力が半分を下回ったら停止する。

ジオンの機体ではトップクラスの人気を誇る。


ギレンの野望(シリーズ)


  • BD2
連邦・ジオン共にイベントを進めれば開発可能という珍しい機体だが、競合キャラと開発時期のせいで中々活躍に恵まれない。ちなみにジオン独立戦争記ではなぜかBD関連その物が登場しなかった。

ジオンの場合はまずEXAM関連のイベントを進めるにはなかなか強力なNTであるマリオン・ウェルチを犠牲にしなければならないという割に合わない選択をしなければならない。
エルメスやキュベレイ、更にはアクシズの脅威以降に加わったヤクト・ドーガザクⅢ改ゲーマルクに乗せればエースとして活躍できる彼女を犠牲にするのは、あまりに勿体無い。
はっきり言ってマリオンを犠牲にしてまで開発する必要性など、微塵も無い機体である。

連邦編では連邦編で1号機を開発するにはイベントで二ムバスを追跡してユウを犠牲にしなければならない。
一応1号機とは違い宇宙にも適性はあるが、オールドタイプのエースクラスのユウを犠牲にする価値があるかと言われると首をかしげたくなる。
ジオンの系譜なら第二部以降時に行方不明になっていたユウが戻ってきてくれるので、デラースフリートを相手するぐらいはできるか。

さらに、EXAMシステム搭載のため特殊な制約があり、「疲労度の上昇が著しく高くなる」という欠点がある。
無印の『ジオンの系譜』だと仕様にバグがあり、「EXAM搭載MSで1回闘うと疲労度がMAXの100になってしまう」欠陥があった。
このバグが修正されている作品でも疲労度の上昇はかなり高く、2~3回闘うだけでほぼMAXに達してしまう。
結果として継戦能力が低く、長期運用には全く向かない。

  • BD3
連邦編でのみ入手可能。
開発条件はEXAM実験イベントは起こ途中まで進めることで最後の二ムバス追跡は実行しても断念しても構わない。というか上述のように追跡してしまうとユウが失われてしまうため、三号機を開発した時点で打ち止めにするのがベターか。

そして活躍の場に恵まれない一号機や二号機と違い、地上では鈍足だが宇宙では機敏というのは連邦第一部の攻略と相性がよくなかなか使える。原作と違いマシンガンがメイン武器だが、これも撹乱膜との相性がいいので寧ろメリットですらある。疲労にさえ注意すれば一年戦争終盤からデラース紛争はおろかグリプス戦役でも初期なら通用する意外に息が長い機体である。ビグザムが出たらこいつでハチの巣にしてやろう。

こちらはリミッターがついているためか、他のEXAM機ほどには疲労が上昇しない。それでも通常のMSに比べると上昇度合いは高めだが、これぐらいは止むを得ないか。
ただし無印の『ジオンの系譜』でバグ仕様があるのは一緒。

◇機動戦士ガンダムバトルオペレーション2


2号機3号機共に宇宙適正持ちの400コストで、2号機が強襲、3号機が汎用。主兵装の選択肢がどちらもいまいちだが、消去法で陸戦ガンダム用ビームライフル一択。
最大の特徴はEXAMシステムによる時限強化。タッチパッドを押すと「EXAMシステム スタンバイ」発動演出*3のあと一定時間機体性能が向上する。一定時間経過後に脚部・背部・頭部が損傷状態となり、撃墜されて再出撃するまで再発動不可。(各部位の損傷自体は状況が許せば応急修理可能)
2号機は強化幅が大きい代わりに効果時間が短く、3号機は強化幅が控えめな代わりに効果時間が長い特徴がある。
いずれも攻撃・防御・機動すべてが上昇する強力な効果を持ちスキル追加により立ち回りの幅が増える上、終了時以外にデメリットはないので、抱え落ちするくらいなら使ったほうが良い。
実装当初はEXAMシステム発動中の爆発的な機動力と、ブースト射撃可能な胸部ミサイルの蓄積よろけにより両機とも大暴れしていたが、流石に暴れすぎたためか一度弱体化調整。
およそ2年経った21年後半、勝率低下を受けて再度強化調整が入って現在に至る。
強化後の評価はいずれも全盛期には及ばないものの、2号機は実用レベルにある強襲機の一つ、3号機は玄人好みながら環境機の一角。


ガンプラ

HGUCでBD2・3共に発売されている。
特に3号機は陸戦型ガンダムと間違えやすいので気を付けよう。

また、プレミアムバンダイでΩも発売されている。




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最終更新:2023年02月19日 00:36

*1 ちなみに小説等ではニムバスに託すような形で2号機を明け渡している。

*2 昨今で陸戦型ガンダムが増えたことでしわ寄せを受けてしまったのだろうか...

*3 ちなみに演出中の1秒弱は完全無敵なので上級者にはちょっとしたテクニックとして浸透している