ガンバイカー/ガンパンツァー

登録日:2022/08/19 Fri 11:26:56
更新日:2025/03/07 Fri 00:17:23
所要時間ワシには分かるっ!この項目が約 4 分で読めることを!




※推奨BGM:その名はキャプテン



列車兄弟が大暴走!!
それを止められるのはキャプテンの先生!!……だけ?

次回、SDガンダムフォース!

激走!ガンバイカー






「気合いを入れんかっ、このバカモン!!」

「100万年早いわああああっ!!!!」



ガンバイカーとは、アニメ『SDガンダムフォース』に登場するロボット

CV:柳沢栄治(ザッパーザクの声も兼任)


【ガンバイカー】

◆概要(ガンバイカー)

キャプテンガンダムのサポート機として開発された、防衛組織「S.D.G.」所属のバイク型総合作戦支援モビルディフェンダーで、かつてキャプテンの指導を勤めた教官のAIが搭載されている。
それ以外のモビルディフェンダーに戦闘技術を叩き込んだのも彼である。が、何故か瞳はない。

主に現場指揮官としての立ち回りが多く、ダークアクシズのネオトピア侵攻の際はキャプテンとシュウトを乗せて現場まで向かい、ガンダムフォースのサポートを行う。
なお、操縦席やサイドカーが存在するが、自分の意思で自走することも可能である。

顔のモチーフは『SDコマンド戦記』シリーズのコマンドガンダム、全体的なデザインは『機動戦士ガンダムΖΖ』のGフォートレスメガライダーをミックスしたような見た目でサイドカーはコアファイターをモチーフにしている。


◆人物像(ガンバイカー)

一人称は「わし」

外見こそカウル部分にガンダムの顔が付いているバイクという某帝国のバイク乗りが見たら邪道だと憤慨しそうなイロモノ然とした見てくれだが、上記のように教官のAIが搭載されていることもあり、性格・立ち振舞いは厳格にして冷徹、そして頑固といった典型的な鬼教官そのもので、見た目に反して威圧感溢れる気迫には普段は居丈高なゼロ熱血バカ実直な爆熱丸もタジタジになっていた。
また、大変粗暴な気質でもあり、ブチキレる度にウィリーしながら怒鳴り散らすのが癖。

口癖は「わしには分かる!」「100万年早いわああああっ!!!!」

初登場時は効率的な解決を望み、解決の為ならば非情とも取れる強硬手段も辞さないタカ派な一面が強調されており、列車兄弟暴走事件では線路から脱線した彼らがコンビナート激突目前という緊迫した状態に陥った為、やむを得ず破壊処分を決断しようとするが、キャプテンたちの決死の救助により大惨事は回避され、彼らの行動を見て「非効率な…」とぼやきつつも効率だけでは必ずしも解決するとは限らないことを実感し、以降はその考えを改めた。

一方で、ガンイーグルから「時代遅れのバイク」とディスられた際は一瞬キレかけたものの同じく「ちょっとしか飛べないヤツ」「問題外」とバカにされて憤慨するゼロと爆熱丸に対し「許せ…まだ教育不足なのだ…」同情とも取れる弱々しい口調で宥めた。出来立てホヤホヤな新兵に真っ向から老いぼれジジイ…ゲフンゲフン旧式扱いされたのがよっぽどショックだったようだ…。


◆性能(ガンバイカー)

バイクという外見上、作戦ではキャプテンを搭乗させて(通称:キャプテンガンダム・コネクトモード)作戦地点まで急行する。
左側にはサイドカーが付随されており、そこにはシュウトが乗車する(曰く「ワシに乗るのは100万年早い!」)他、任意に応じて脱着が可能。
また、キャプテンの踵のローラーと座席両側面にあるギア「メガスピード・アクセラレーター」が連動することで高速形態「ガンバイカー・メガスピードモード」に移行することができる。

また教官という立場上、表立っての戦闘は行わないが、有事の際は車体後部の6連SVミサイルランチャーを用いてサポートを行う。



【ガンパンツァー】




「グワァッハッハッハッ!!!」

「ワシの真の姿を見せてやろうっ!!」

「なんと!?変形したブッシ!!」


◆概要(ガンパンツァー)

ガンバイカーがダークアクシズへの反撃に際し、紆余曲折を経て天宮へと辿り着いたガンダムフォースの支援に向かうにあたり、AIを新しい機体に移植した姿。
バイクから変形可能な支援車両へとグレードアップしているのが特徴。しかし相変わらず瞳はない。何気にようやく人型になれた形である。
その性格から武里天丸に気に入られ、意気投合している。

モチーフ機体は『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の後期主役モビルスーツ・ガンダムEz-8、元ネタは『SDコマンド戦記』シリーズのガンパンツァーZZ。


◆性能(ガンパンツァー)

AIを移植したことにより、機体性能も向上しており、戦闘面では機体に搭載された重火器を雨霰の如く一斉発射するガンパンツァーZZ並の豪快な爆撃を駆使してガンダムフォースをサポートする。
重量がかなり重いようで、車両形態でウィリーして着地した際は轟音とともに周囲が少し驚くほどの衝撃を発生させている。
しかしドライビングについてはガンバイカー譲りであり、ドリフトのような動きもなんのその。

トレーラー型のガンビークルモードがメイン形態となっており、さらに後部コンテナには簡易型換装リングが搭載。キャプテンの換装が可能となっている。
これにより、移動・補給・整備・戦闘の多方面での支援が可能になったことで性能面も総じて高くなっている。


【余談】

  • 登場経緯
ガンバイカーを登場させたのは「シュウトがパートナーとして行動するために必要なため」であり、せっかくならキャラ立ちさせようという理由で顔が付いた。
キャプテンの教官と言えばコマンドガンダム、というわけでコマンドガンダムモチーフの顔を付けたとのこと。

ガンパンツァーの登場も、メンバーが増えたためまとめて移動させる手段が必要ということで考案された。
しかしキャラを増やしすぎていたため新キャラの製作や管理は難しい……ということでAIを移植したという設定を都合よく解釈し、ニューボディとしてガンパンツァーが登場した。

  • 出自について
上記のように戦闘知識が豊富な歴戦の勇士然とした風格を漂わせているが、ダークアクシズが出現する以前の活躍については一切触れられておらず、さらにいえばキャプテンが開発される以前に作られたことについても明かされていない。
よって、太古の悲惨な戦争の教訓*1を活かして平和を掲げ、そんな戦争も遥か昔の過去…といったネオトピアという世界において、何故百戦錬磨の戦闘を経験した教官AIが存在するのか?という点はずっと謎とされてきた。

  • モチーフ機体について
上記のようにガンパンツァーは『SDコマンド戦記』シリーズのガンパンツァーZZがモデルだが、モチーフの方はガンパンツァーZZのモチーフであるZZガンダムではなく『第08MS小隊』の主役MS・ガンダムEz-8。
これはZZガンダムが登場する『機動戦士ガンダムZZ』がアメリカでは未放送という事情によるもの。それに伴い、アメリカをメインターゲットとして定めている以上、馴染みのないMSがモチーフでは登場させるのはほぼ不可能に近かった*2為、ZZガンダムの代わりに戦車モチーフに合いそうな宇宙世紀MSを選んだ末、装甲車然とした見た目で武装面が豊富なガンダムEz-8が選抜された。同じ事情でハブられたガンセイヴァーZ涙目
また、同じく重火器搭載のMSであるガンダムヘビーアームズの要素も取り入れた結果、Ez-8の要素を残しながらも『Gチェンジャー』のマグナアームズに近い出で立ちになった。そのせいでガンパンツァーZZの面影がすっかり無くなってしまったが…

  • 中の人
ガンバイカーおよびガンパンツァーの声を演じた柳沢栄治は同作でザッパーザクで入っており、ガンバイカーは兼役である。
奇しくもガンバイカーのモチーフ元のコマンドガンダムとザッパーザクのモチーフ元のブラッディザクのライバル同士の声を演じるという奇妙な組み合わせができてしまった。



【立体物】

立体物はプラモデルとSDフレクションが発売され、作中同様キャプテンを搭乗させることを再現可能。

前者はガンバイカーが「ガンダムフォースVSダークアクシズ」のセットという形で発売、後者はガンバイカーが発売されており、モビルシチズンモードのキャプテンとシュウトが付属する。

一方、SDフレクションのガンパンツァーは日本では発売されなかった。が、ゲームの特典の懸賞として海外展開されていた同商品をそのまま(英語表記)プレゼントする企画が開催。国内上陸を果たしている。
なおバンダイコリアでは普通に発売していた。


「バカモン!!ワシの項目の追記・修正も忘れるなああああっ!!!!」

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最終更新:2025年03月07日 00:17

*1 しかも昔の戦争はリアルガンダムと同じく人間が機械に乗って戦っていた、とされる。人間と同じ姿・頭身をしたロボットを極力作っていないのもそのためである。

*2 というか登場したのは日本限定のDVD特典映像に登場したZガンダムサイくらいで、ガンバイカーのモチーフにはΖΖガンダムの変形形態であるGフォートレスとサポートメカのメガライダーが使われている。