登録日:2021/06/26(土) 18:32:21
更新日:2025/05/29 Thu 22:02:05
所要時間:本項目が約 4 分で読める確率は120%だ
「ネオトピアへの侵攻に対し、私は特例として武装火器の使用を許可されている」
「お前達ダークアクシズはこの地より、撤収せよ!」
●目次
【キャプテンガンダム】
身長:148.30cm
体重:131.34kg
パワー:1078do.
カオ・リン主任が生み出した、
S.D.G.に所属する戦闘用ロボット・
モビルディフェンダーで、
ガンダムフォースに所属。ネオトピアに侵攻してくる敵対勢力を追い返し、市民の安全を守る役目を担っている。S.D.G.の隊員達は主にキャプテンガンダムの指示に従って動いている。
ソウルドライブと呼ばれる特殊な動力機構と、それに関連した
キャプテンシステムというネットワーク機能を内蔵・搭載している。ダークアクシズのネオトピア侵攻の際に出撃し、そこで居合わせた
シュウトを助けた後、彼の応援によりソウルドライブが起動した事をきっかけに彼のパートナーとなり、異世界のガンダムである
翼の騎士ゼロと
武者頑駄無爆熱丸と協力し、ダークアクシズに立ち向かう。
専用の換装リングを用いることで多数のオプション装備を使いこなし、キャプテンシステムも換装リングと連動させて使用する。ボディを非武装状態のモビルシチズンモードであるオプションCに換装する際もこれを利用する。その他にもいくつかの換装が存在する。
マスクの下には人の顔を模した口部が存在し、展開して口を露出すると連動して瞳孔が少しだけ大きくなる。これは主に上記のモビルシチズン形態の時に身分を隠すことを目的として利用されるが、それ以外の時でもマスクの展開は可能で、後述のハイパーキャプテンへのパワーアップ時にもこの機能は残された。
当初フェイスオープンしたキャプテンを見た視聴者の皆さんからは「キモい」と大不評だったとか。
モチーフ機体は言わずもがな
RX-78-2ガンダムで、『SDコマンド戦記 G-ARMS』のキャプテンガンダムが元ネタ。
◆人物像
「作戦任務の遂行に極めて忠実」「感情・表情に乏しい」という典型的な
ロボットのような性格で、当初はS.D.G.の存在がネオトピアの市民には極秘だった事もあり、自身を救ってくれたシュウトとの関わり合いにも消極的だった。
しかし、シュウトとの交流で絆や感情に強い興味を抱き、「共に過ごしたい」と思うようになる。そしてハロ長官の許可を得て彼との私的な交流が許されてからは、徐々に人間的な感情を身につけるようになる。
以降は「世間知らずな天然ボケ」的なキャラ位置を確立、表情豊かな仲間達を羨んだり、新装備としてわざわざ
表情変更装置を付けてもらったり、健気に人間的な感情を学ぼうとするようになった。しかし、実際は不器用なだけで、要所では熱い性格を見せていくようになる。
また、「○○の確率は△△%だ」と物事の確率を計算して言葉に表す癖がある。
◆戦闘能力
様々な武装火器を使用した攻撃と、自身の損傷を省みない勇敢な戦いを見せる。騎士ガンダムや筋金入りのカナヅチ種族である武者ガンダムとは違って水中でも行動できるが、本人曰く「泳げない」とのことで、自力での戦闘行動は困難である。
シュウトの応援がソウルドライブに作用することで脅威的なパワーを発揮することができ、必殺のキャプテンパンチを放ち敵を退ける。
◆武器
頭部に装備されたガンダムお馴染みの武装。わりと使用頻度が高い。
両腕部に内蔵された武装。ただ爆発物なせいか第1話など一部でしか使われていないレア武装。
これもガンダム馴染みの
ビームライフル。劇中ではよく壊されていたがキャプテンのメイン武装でもある。
一般的なサーベルで、こちらも使用頻度がたかい。
オプションVに換装後に追加。バックパックに搭載されたビームサーベルの柄を繋ぎ合わせてロッド状にする(もちろん、片方のみを持つことでビームサーベルとしても使える)。ロッド時は先端から小型のビーム刃が発生する。またバックパックに収めた状態の場合はビームガンとしても使用できる。
ビームナギナタよろしく回転させることで防御としても使用可能。そのせいでシールドを使う機会がめっきり減ってしまったが…
◆必殺技
「キャプテェェン、がんばれぇぇぇっ!!!!」
「キャプテェェン、パァァンチッッッ!!!!」
シュウトの応援とソウルドライブをシンクロさせ、エネルギーを拳に集中させて敵を殴りつける。
基本的に右腕で放つことが多いが、左腕で放つことも可能。
第26話ではエネルギーを集中させた手で
ビームを
握りつぶし、逆流させるという使い方も見せた。
◆ソウルドライブ
キャプテンガンダムなど、限られた
ロボットに内蔵されている特殊動力源機構で二つの環に炎を閉じ込めたボールのような形状をしている。開発者は不明。
ネオトピアの
ロボットは基本的にこれを装備しているという説もあるが、そうだとしてもキャプテンガンダムに装備されている物は特別らしく、キャプテンから取り除かれると、ボディから自身の意思が消滅してしまい、機能不全に陥る。
人間との心のシンクロにより、その力を無限に発揮させることが可能。稼動すると眩しい光を放ち、最大限の輝きを見せるときはさながら太陽のようである。
◆キャプテンシステム
キャプテンガンダムの名前の由来ともなっている特別なシステム。
ソウルドライブを介してハッキング等で脅かされたモビルシチズン達の精神に直接アクセスし、的確な指示を与える事で正常な状態に戻す事ができる。しかし逆を言えば彼等を意のままに操ることも可能であり、装備されるのは後にも先にもキャプテン1人に限定されており、発動には換装リングが必要不可欠である。
【換装・強化形態】
ヘビーウェポンキャプテンガンダム
身長:148.30cm
体重:246.65kg
パワー:1278do.
キャプテンがユニット・フルスペック・ビークルユニットを装備した強化形態。
ソウルドライブを強奪されて意識不明となり海に落下した際、偶然沈んでいた換装リングに収まったことで自動的に換装された。
『G-ARMS』版のキャプテンガンダムに非常に近い外観となり、武装面もヘビーライフル、ヘビーシールドにパワーアップしたほか、肩にミサイルランチャーが追加されるなど、全体的に武装が強化されており、また、ガンビークルモードに変形することが可能となり、意識を失っていた際はほぼこの形態で行動している。
必殺技はガンビークルに変形して放つ獅子の牙。こちらも本家のキャプテンと同じ名前である。
コマンダーサザビーと死闘を繰り広げるが、
必殺技の撃ち合いにより装備の大半が大破して、以降使われることはなかった。
ただしミノフス境界編では武装や背部ユニットが映っており、重武装故の取り回しの悪さから異世界では使用する機会がなかっただけと思われる。
武器(ヘビーウェポン)
ノーマルとは異なり単射・連射の切り替えが可能となっている(劇中ではグレードーガとの戦闘では前者、コマンダーとの決戦では後者の方を使用)。
シールドが縦長になるが、機能は通常時と同じ。
ミサイルが内蔵されている。
下部には小型の鉄杭に加え、ウィンチが搭載されている。
必殺技(ヘビーウェポン)
「ソウルドライブ、MAXモード」
「獅子の牙ぁぁっ!!」
G-ARMS版でも使用した、ガンビークルモードに変形し、前方にIフィールドを発生させて突撃する。流石にIフィールドはライオンの形にならないが。
ハイパーキャプテンガンダム
「お前が本当に未来でそのような事故が
起こったかは私には分からない…!」
「だが、その事故が起こるのが分かっていたら…」
お前を救おうとしたハズだっっっ!!
身長:151.76cm
体重:196.37kg
パワー:1478do.
キャプテンガンダムの強化改造された形態。形式番号
GP-01。
『SDコマンド戦記』シリーズのキャプテンガンダムにはないオリジナルの形態。
『SDコマンド戦記II ガンダムフォース SUPER G-ARMS』に登場するスターガンダムGP01に酷似しており、コマンド戦記版キャプテンとの明確な差別化点の一つ。
デザイン担当は
ユニコーンガンダムやVガンダム、EW版ガンダムタイプでお馴染みの
カトキハジメ氏。モチーフ機体は名実ともに
GP01となる。
異次元空間ミノフス境海に漂流中、プロフェッサーガーベラの襲撃を受けて致命的な損傷を受けたキャプテンガンダムを一度ネオトピアに転送して、カオ主任によって修復がてらボディを強化したものである。
他のガンダムフォースの面々とは違い、通常形態を一新したことから、平時の能力は数値上では最も高いとされる
背部のパーツをオプションF、オプションZなど、バックパックを通じて様々な装備に換装する。また、オプションVは標準装備となった。
戦闘力は改修前より格段に上がっており、かつてガンダムフォースの全戦力を注ぎ込んで撃退したビグ・ザムを単機で圧倒するほど。また、ハイパーモードという形態を展開することで能力を上昇させることが出来る。
中破したキャプテンの転送中、残されたガンダムフォースは騎馬王丸の襲撃を受けるという緊急事態が発生し、専用の装備を開発・製造する余力がなかった為か、初登場時はヘビーライフルとヘビーシールドをヘビーウェポン形態の装備から流用して運用していた。ただし1話で投棄している。
まあ万能武器であるVロッドがあるから造る必要なくなったけど。
武器(ハイパー)
先のそれと同様。
グレネードランチャーの代わりに換装された腕部ビーム砲。単体では使われず、初登場のフルバースト時などで使われていた。
必殺技(ハイパー)
ビームガン後部に内蔵されているキャプテンパンチブースターによる推進力によって攻撃力が増した、キャプテンパンチの強化版。
コミック版では両腕で放つことができるようでオラオララッシュ連続で放つ百烈ハイパーキャプテンパンチなる応用技を披露した。
エネルギーをチャージし、
ΖΖガンダムのハイメガキャノンよろしくVアンテナから発射する。
並の機体なら一撃で破壊し、
ビグ・ザムを撃沈させるほどの威力を誇る。
ハイパーキャプテンガンダム・オプションZ
キャプテンがユニット・
オプションZを装備した姿で、キャプテンにとってのゼロカスタム・爆心丸にあたる最強形態。
モチーフは
GP03デンドロビウムと
重装フルアーマーガンダムで、武装面では彷彿とさせる要素が多いが、外観の共通項はなく、単体運用の際はむしろ
ウェイブライダーなどに近い。
オプションZは、背部に装備するオプションユニットの一つで、オプションFとの併用はできないが、オプションVとは併用が可能。自立行動が可能な戦闘機型のユニットであり、機首部分を離脱させてバックパックと合体することで、キャプテンにFと同様の
飛行能力に加えて様々な装備を与える。
未来から来たマドナッグはハイパーキャプテンの戦闘データを知り尽くしており、戦闘を優位に進めていたが、この装備の存在は知らなかったのか
「オプションZだと…!?」と明らかに戸惑っており、その後はキャプテンの動きを読めなくなって形成が逆転している。
これは
「未来が分岐したことを意図した演出」と考察されることが多いが、理由は不明のままである。
武装面は、ほぼオプションFの上位互換とも言える装備ながら内蔵された搭載武装は
ミサイルのみで、他はキャプテン用の銃火器であるビームガトリングガン二丁と、メガビームランチャーの二つを積んでいる。また、機首の下部は外すことでシールドとなる。
「私は…シュウトの応援がないと…」
「ソウルドライブを発動できない…!」
「しっかりしろよっ、この唐変木っ!!
その胸の中にあるヤツは何なんだよっ!?」
「お前、あの時オイラに言ったじゃないか!必要なのは仲間を信じる絆だって…!!」
「元気丸の言う通りだ!お前と…シュウトの絆を信じろっ!!」
ジェネラルジオングとの最終決戦にて、ジェネラルのデスレイン発射の前段階としてエネルギーを吸収され、更にシュウトを捕らえられる事態に発展し窮地に陥る。
エネルギーをほとんど吸収されながらもシュウトを救出すべく這う這うの体を押してジェネラルに立ち向かおうとするが、ジェネラルの猛攻の前に力尽き、そこでシュウトの応援がないとソウルドライブを発動できないという事実に気付いてしまい、「シュウトがいないと何もできない」という残酷な現実から自己嫌悪に陥って戦意を喪失してしまう。
だが自身の下へと駆け付けた元気丸と幾度となく自身の前に立ち塞がり激突した宿敵の虚武羅丸の叱咤を受け、自力でのソウルドライブの発動を試みる。
そして…!
「輝け… 輝けっ…!」
「輝けっ ソウルドライブッッッ!!!!」
ファイナルキャプテンガンダム
仲間たちとかつて自分たちと敵対した元ダークアクシズの構成員たち、そしてジェネラルに囚われながらも体内でキャプテンの可能性を信じるシュウトの声援を受け、自分の力でソウルドライブを発動させた際はオプションZからガンダムフォースのエンブレムを象った光の翼を発生させ、ゼロカスタム・爆心丸と共にジェネラルを討ち滅ぼした。
全てが終わった後はネオトピアに帰還、シュウトと再会を約束を胸に暫しの別れを告げる。
そして、次元パトロール隊として再結成されたガンダムフォースのメンバーとしてシュウトを迎えに来た。その結果、セーラちゃんのケーキをやっとこさ食べられると喜んでたシュウトの邪魔をする形になってしまったが…
武器(オプションZ)
- ハイパーメガランチャー
- ビームガトリング
- ミサイル
- シールド
余談
中の人関連
本作でキャプテンガンダムの声を担当した
神谷浩史氏は、本作がガンダムシリーズ初出演であり、またTV作品の主人公としては本作がほぼ初の抜擢ともなった。
神谷氏は
「ガンダムに乗るキャラを演じたい(ガンダムに乗りたい)」とかねてから願っており、本作の出演が決まった後、当時のインタビューで
「ガンダムに乗るのが夢だったが、まさかガンダムそのものになるとは思わなかった」とコメントしている。
後に神谷氏は『
機動戦士ガンダム00』に登場する
ティエリア・アーデや、『
機動戦士ガンダムAGE』に登場する
ゼハート・ガレットを演じている。
氏は同作に登場する
ザコソルジャーやザコブッシも兼役しており、その事に触れて
「ザコソルジャーがガンダムパイロットに大出世した」なんてネタがされたとかなんとか。
スペリオルドラゴンとの関連性
ジェネラルジオングとの最終決戦で光の翼を発生させ、その光景を見たリリ姫は光を身に纏ったキャプテンの姿を
スペリオルドラゴンと重ねていた。
諸事情であの金色のガンダム姿は降臨こそしなかったものの、DVD-BOXでは「SDGF世界の次元骨折を修復していた」とスタッフが公言している。
ちなみに『SDコマンド戦記II SUPER G-ARMS』におけるキャプテンガンダム(キャプテンガンダムF91)は
ライバルであるマスクコマンダー(フューラーコマンダー)と融合し最強形態ファイナルフォーミュラーに変身するという、『騎士ガンダム』シリーズの
ナイトガンダムとブラックドラゴンが融合して誕生したスペリオルドラゴンを多分に意識した展開を見せている。また同作のアニメ版でキャプテンの声を担当したのが何の因果かナイトガンダムとブラックドラゴン、そしてスペリオルドラゴンの声を担当した
松本保典氏である為、一種のファンサービスとも言えるだろう。
カトキガンダムの集大成
上記にある通り、ハイパーキャプテンのデザインはカトキハジメ氏が担当している。原則的にはGP01Fb+オーキスのコンセプトを混ぜた機体である。…が、よくよく見てみると各所にはカトキ氏がデザイン・リデザインしたガンダムタイプの意匠と思えるような要素が組み込まれている。
主なカトキガンダムの要素
- 基本モチーフ・・・GP-01Fb
- 腕のビームガン・・・G-04及びG-05のビームガン
- オプションZ・・・オーキス、Gクルーザー
- オプションZ装備・・・重装フルアーマーガンダム、GP-03D、スペリオルガンダム
- 光の翼発生・・・V2ガンダム
このように、ハイパーキャプテンはカトキハジメ氏がデザイン・リデザインしたガンダムタイプの集大成とも言えるキャラクターである。
立体物
立体物ではSDフレクション、可動部分が初期のBB戦士以下な低価格プラモ、BB戦士が発売されている。
SDフレクションは通常・モビルシチズンモード(ガンバイカー・シュウトとのセット)・ヘビーウェポン・ハイパーキャプテンの4種が発売され、ヘビーウェポン版は武装を組み合わせることで名前設定のみだったフルスペック・ビークルユニットを再現可能。ハイパーキャプテン版は、初登場時に使用したヘビーライフルとヘビーシールドは同梱していないため、再現するならヘビーウェポン版からお借りする必要があり、また海外発売版はVロッド用のロング版ビームサーベルの柄とビームサーベル用のビーム刃が付属している。
BB戦士はヘビーウェポンとハイパーキャプテンが発売。
アニヲタWiki(仮)の侵攻に対し、私は特例として追記・修正を許可されている。立て逃げ・荒らしは速やかに撤収せよ!
- 何故かなかなか立たなかった項目、いやマジで -- 名無しさん (2021-06-26 18:46:44)
- デザインの集大成っぷりは一目見て納得した -- 名無しさん (2021-06-26 19:40:49)
- 中の人は別のでガンダムパイロットになったが大事故で復帰危ぶまれたから担当外されてガンダムパイロットだったけど黒歴史化したらガンダムになった男という数奇な運命なんだよなぁ(そして重要なサブキャラやライバルキャラも担当という出世) -- 名無しさん (2021-06-27 09:54:09)
- ティエリア「僕がガンダムだ」 -- 名無しさん (2021-06-27 21:14:44)
- このアニメ最初は批判多い+内容イマイチだったけど、サザビー戦からはずっと面白かったよな。当時小学生だったけど続けて見ててよかったわ -- 名無しさん (2021-06-28 11:38:56)
- ↑の言う通り前半の掴みが弱いしなんかキモいと感じたが途中から慣れて第一部後半辺りからめちゃ面白くなった -- 名無しさん (2024-08-07 00:52:54)
最終更新:2025年05月29日 22:02