登録日:2022/10/04 Tue 03:20:50
更新日:2024/04/08 Mon 08:56:38
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おい、ちょっと待て待て!!
そういう問題じゃない!お客様が見てないからと言って、裏切るようなマネはしたくないんだ。
仕方ない…作り直すぞ!
演:皆川猿時
【概要】
第20話「美しき刺客」と、第21話「加速する魂」に登場。
第18話・第19話に登場した倉田恵子同様、ゲストキャラでありながら視聴者に大きな印象を残した人物である。
【人物像】
西洋洗濯舗 菊池の近所にある
ピザ屋「PIZZERIA tappost」の店長を務める中年男性。
ピザを心から愛すると同時に自身の仕事に強い誇りを持っており、30分以内に配達しなければ代金を受け取れないにもかかわらず、それ以上に顧客の満足度を最優先に考える、まさに飲食店経営者の鑑と呼べる人物。
【劇中での動向】
第20話冒頭にて、西洋洗濯舗 菊池にクリーニングを頼む場面で初登場し、アルバイトが全員辞めて自分以外の従業員がいなくなった事で閉店寸前に陥っていた件を
菊池啓太郎に告白した。
お人好しの啓太郎は二つ返事で店を手伝う事を決め、事の成り行きで
園田真理、
長田結花、
海堂直也の3人も手伝う事になる……
はずだったが、結花の風邪が伝染してしまった事で4人ともバイトに行けなくなり、代わりに
乾巧と
木場勇治の2人が助っ人として赴く事に。
まずは巧が午前中に勤務……したのだが、配達に行けば道を間違え、また行こうとした際には不注意でピザを床に落としてしまうなど散々な有様で、店は余計に赤字になってしまう。
おまけにピザを落とした際にはその状態を見ながら、「大丈夫だよ。……あぁ、全然食える」と床に落としたピザをそのまま配達しようとする始末。
しかし、そこは飲食店経営者。本項目冒頭の発言と共に巧を呼び止め、もう一度作り直す事に。
午後になり、今度は木場が勤務。
巧とは違い、愛想よくしっかりと仕事をこなす木場を評価しつつ、「午前中の赤字の分も取り戻してほしい」と期待を寄せた。
そして木場が配達に行った直後、とある荷物が届く。
箱を開けると、その中には高級シャンパンであるクリュッグのクロ・デュ・メニルが入っており、それに困惑する青木。
その様子を
影山冴子と、彼女に取り入ってラッキークローバーの候補生となった大野木が外から見つめており……
裏切り者が2人、同じ店で働いてるとは…。どっちから始末しますか?
その後、午前中のお詫びとして手伝いに来た巧を若干見直すと、彼に店番を任せて自身は配達に向かうが、その途中で冴子達の乗った車と遭遇する。
なんだ!?危ねぇじゃねぇか!!
乾杯は終わったかしら?
お前はオルフェノクでありながら人間を襲う事を拒んでいる。
……処刑する。
実は青木もまた、
木場と同じオルフェノクだったのだ。
そのまま冴子はロブスターオルフェノクに、大野木はスコーピオンオルフェノクにそれぞれ変身し、青木の始末に動く。
その様子を見て慌てて逃げる青木だったが、すぐに追いつかれてしまった。
どうしたの?せめて変身して戦いなさい!
い…嫌だ!俺は…!俺は人間だ!!
そのままスコーピオンオルフェノクに始末されそうになるが、偶然近くを通りかかった巧と木場に助けられ、安全な場所まで運ばれた。
その流れで巧と木場がスコーピオンオルフェノクの囮となる中、何とか助かって一息つく青木だったが……
ラストチャンスをあげましょうか?
あなたがオルフェノクとして生きるなら……助けてあげてもいいわよ。
どうするの?死んだらもう大好きなピザも焼けないわよ。
ロブスターオルフェノクに見つかると上記の最後通告と共に掴み上げられ、一方的に叩きのめされてしまう。
その後、スコーピオンオルフェノクから逃れた巧と木場の前に現れると、
マスター! 大丈夫か!?
……許してくれ。俺はまだ、死にたくないんだ……。
冴子との一件で「やらなければ殺される」と言わんばかりに恐怖した青木は、オルフェノクとしての姿となり、2人に襲い掛かった……!
【ドルフィンオルフェノク】
データ
身長 |
203cm |
体重 |
124kg |
種族 |
オルフェノク |
モチーフ |
イルカ |
特色 / 力 |
高速での水中移動 超音波による探知 鉄板を切り裂く剣 |
クリーチャーデザイン |
篠原保 |
登場回 |
第20話「美しき刺客」(人間態のみ) |
|
第21話「加速する魂」 |
青木の正体である、イルカの特質を備えた
オルフェノク。
モチーフ元よろしく水中での活動に特化しており、時速85ノット(約15km)もの高速遊泳が可能。
また、胸と膝の部分に備わった球状器官から超音波を発して8km先の相手を探知する能力も備えている。
なお、青木の性格故に劇中未使用で終わったが、イルカのヒレを模した特殊な形状の
剣を得物としており、設定上は厚さ20cmの鉄板を易々と切断するとされている。
【その後】
ドルフィンオルフェノクに変身して、巧と木場に襲い掛かる青木。
だが、本能で力を制御しているのかオルフェノクの力を一切使っておらず、それどころか巧からピザを投げつけられた際には上記のように返すなど、
ピザを愛する気持ちは変わっていなかった。
その中で巧から
「無理すんな!アンタに人を襲えるはずがない!」と投げかけられた事で動きを止めたが、そこにロブスターオルフェノクとスコーピオンオルフェノクが出現。
木場は巧の前で自身の正体を明かしたくないという考えから、巧は
琢磨逸郎にファイズギアを奪われて
変身出来ないというそれぞれの事情から、2人揃って生身のまま再度囮役を買って出る事に。
両者が自身のために奮闘する中、踏ん切りがついていなかったドルフィンオルフェノクは再度ロブスターオルフェノクに脅された事で覚悟を決め、雄叫びを上げながら襲い掛かろうとする。
だが、そこに琢磨との戦いを制した
仮面ライダーカイザ(
草加雅人)が間一髪のところで駆け付け、奪還したファイズギアを巧に投げ渡した。
お前…!
カッコ悪いねぇ…。ま、そんなもんか。
別に君を助けるわけじゃない。そのベルトは、今は君が持っていた方が都合がいいんだ。
何でもいい。礼を言うぜ!変身!
どこかツンデレじみた台詞と共にフォンブラスターで射撃するカイザのバックアップを受けつつ、
仮面ライダーファイズに変身する巧。
オルフェノク3人を相手に立ち向かうファイズだが、3対1という不利な戦況を覆せず、再び追い詰められてしまう。
その様子をやれやれと言わんばかりに見つめていたカイザは、デジタル腕時計型のデバイスを投げ渡して使うよう指示する。
その新ツール=ファイズアクセルにより、ファイズは新たな姿・
アクセルフォームへと強化変身。
「アクセルモード」を発動すると、10秒のカウントダウンと共に超高速移動し、3人にそれぞれ一撃をお見舞いした。
03
02
01
Time Out.
Re Formation.
元のファイズに戻ると共に、「強化グランインパクト」をまともに食らってしまったスコーピオンオルフェノクは即灰化、ロブスターオルフェノクはギリギリのところでかわしたものの、それなりのダメージを受けて撤退を余儀なくされた。
そしてドルフィンオルフェノクはふらつきながら青木の姿に戻って逃亡するが、その先にファイズが待ち構えていた。
「助け…助けてくれ!」と弱々しく
命乞いする青木だったが……
そう言って青木を見逃すファイズ。
実はアクセルモード中にドルフィンオルフェノクも一撃を加えてはいたのだが、彼にだけは普通の
キックという形で手心を加えていたのだ。
青木は先ほどのファイズの行動を悟るも、はぐらかされてしまう。
何はともあれ、見逃してもらった青木はファイズ=巧に感謝しながらその場を立ち去った。
その後、青木は一切登場しなくなるため消息は不明だが、スマートブレインの眼下に入らない場所でまたピザ屋として一から再出発してくれている事を願うばかりである。
【派生作品におけるドルフィンオルフェノク】
【余談】
- 仮面ライダーシリーズでイルカがモチーフとなる怪人はドルフィンオルフェノクが初であり、これ以降もイルカをモチーフにした怪人は極稀な存在となっている。
- 青木を演じた皆川猿時氏にとって、特撮作品への出演は現時点で本作のみとなっている。
- 彼の苗字であるが、公式サイトや放送終了後に発売された関連書籍では「野間」に変更されている。
これは第3話に登場したオックスオルフェノク(こちらはドルフィンオルフェノクと異なり、悪玉怪人として登場)の人間態の苗字が「青木」のため、混乱を招く事のないよう変更されたものと思われる。
しかし、「野間」という苗字も第1話に登場した真理をナンパしてきたツーリングの1人の苗字として使われたため、あまり意味を成していないと思われるが……
そのため以後は青木に戻されている。
- 彼がオルフェノクに変身した第21話だが、アクセルフォームの他に挿入歌「The people with no name」が初お披露目された回でもある。
ラストチャンスをあげましょうか?
あなたがアカウントを取得するなら……助けてあげてもいいわよ。
どうするの?規制されたらもう大好きな項目も追記・修正出来ないわよ。
マスター! 大丈夫か!?
……許してくれ。俺はまだ、規制されたくないんだ……。
- 項目名は「青木茂久/ドルフィンオルフェノク」の方が良いと思います -- 名無しさん (2022-10-04 04:43:48)
- 結局青木なのか野間なのか。 -- 名無しさん (2022-10-04 07:44:30)
- 後にオルフェノクには寿命があることが判明し、彼もまた残りの人生を人間としてすごしてほしい。 -- 名無しさん (2022-10-04 08:20:36)
- 巧の正体を知ってるかどうかで印象がちょっと変わる回。手加減したのは巧なりの優しさ、人間を襲わずに生きているなら人間として生きて欲しいというのは自身と重ねた巧の願いなのかな -- 名無しさん (2022-10-04 10:05:04)
- 青木さん(野間さん)が逃亡して名前を野間さん(青木さん)に変えたのよきっとw -- 名無しさん (2022-10-04 10:36:15)
- 演じてた人、グループ魂の港カヲルなのね。 -- 名無しさん (2022-10-04 12:16:45)
- ピザを雑に扱われてキレるとこ、人間味があって本当好き。怪人に変身してても心は人間のまま、っていうのが凄い出てた -- 名無しさん (2022-10-04 12:52:45)
- ↑ 酒を殺しの手段の一つとして使うエビ姐さんとの違いかもね 人として生きろと言われたイルカと、人を捨てたエビ姐さんという伏線がここにあった? -- 名無しさん (2022-10-04 18:43:25)
- 改造前のスネイルオルフェノクも元々は「 皆に感謝され続けていた空き巣 」だったのに....。 -- 名無しさん (2022-10-04 19:42:40)
- ↑人を殺してしまったら青木さんも同じように箍が外れてたかもしれない。最初に狙ったのがたっくんと木場だったのが幸運だったな。 -- 名無しさん (2022-10-05 19:57:54)
- 間違いなくオルフェノクになる前からピザ一筋だった人物、それ故にオルフェノク -- 名無しさん (2022-10-07 09:34:17)
- ↑ミス 続き オルフェノクになってしまった事が色々と不幸だったなぁ……。 -- 名無しさん (2022-10-07 09:36:28)
- この次に出てくるオルフェノクが完全に人としてはぶっ壊れてるから、余計に印象深い。 -- 名無しさん (2023-05-13 19:19:43)
- スーツはスネイルの頭部とボロ布を取り除き、塗り直したもの。ボロ布で見えなかった部分が明らかになり、スラッグの頭部をつければコンパチスーツではないスラッグオルフェノクに見えなくもない。この姿が小説版のスラッグオルフェノクに近いかもしれない。 -- 名無しさん (2023-06-15 22:22:37)
- オルフェノクには殺人衝動があるという事が小説、913、パラリゲで描写されており、彼もまたこれに抗っていたとされる。 -- 名無しさん (2024-02-26 09:56:19)
- ↑ピザを愛する事で殺人衝動を押さえていたのかもね -- 名無しさん (2024-02-26 11:11:33)
最終更新:2024年04月08日 08:56