登録日:2023/04/02 sun 01:00:00
更新日:2025/05/26 Mon 17:41:20
所要時間:約 25 分で読めます
『Identity Ⅴ 第五人格』とは、中国の「NetEase Games」が開発、運営する非対称対戦型マルチプレイ
ゲーム。基本無料。
上記の通り正式名称は「Identity V(アイデンティティ ファイブ)」だが、ファンの間では中国版の正式名称かつ副題である「
第五人格」、あるいは正式名称を略して「
第五」「
ててご」が通称。
「Ⅴ」はローマ数字だが、便宜上アルファベットの「V」を使われることがほとんど。
‣概要
2018年4月6日に中国版が配信開始。日本で遊べるグローバル版は同年7月5日にiOS、その一週間後に
Androidで配信開始。同年11月9日にはDMM GAMESでも配信されモバイル版と連携可能だったが、DMM GAMES版は2023年10月12日にサービスを終了。
PCでのゲームプレイについては、モバイル版との連携を引き継いだオリジナルのPC版が改めて配信され、そちらに移行した。
プレイヤーはゲートからの脱出を目指すサバイバー陣営、ゲートからの脱出を阻止するハンター陣営のどちらかを選択し、自陣営の勝利を目指す。
……ぶっちゃけスマホ版『
Dead by Daylight』(DbD)で大体のゲームルールは通じる。そして本ゲームの開発協力にはDbDを手掛けた「Behaviour Interactive」も関わっている(諸事情でだが)。
後に「NetEase Games」運営でDbDもスマホ版が出た。そしてサ終した。
そのため、ゲームシステム関連の一部用語はDBDのものがそのまま半公式として定着していたりする。
ただし、視点表示は双陣営共通で三人称、外在特質と呼ばれるキャラクター固有の能力を持つなど、DBDとの相違はいくつかある。
メインはPvPの対戦ゲームだが、謎が謎を呼ぶ
そして放置されがちなメインストーリーや、プレイアブルキャラクターの持つ過去の考察にも盛り上がりを見せる。分類するなら
群像劇に近いか。
コラボも精力的に開催されており、プレイアブルキャラにコラボ衣装が実装されるのはもちろん、限定のコラボマップが開放されたり、作品元を知っているとニヤリとなる演出がなされたり。
eスポーツの方面にも力を入れており、年に一度公式による世界大会が開催され、中国と日本では複数のプロチームによるリーグ戦が定期的に開催されている。
サーバー時間は中国の時刻に合わせられている。そのため、日本時間だとゲーム内の日付切り替わり時刻は25時になる。以下から記す時刻は日本時間におけるものとする。
2023年4月20日にVer.2.0へのアップデートが実行された。
‣あらすじ
舞台は20世紀初頭のイギリス。
記憶障害を患っている、元小説家の私立探偵・オルフェウス。彼の元に届いたのは1通の手紙だった。
その内容は、悪名高いエウリュディケ荘園の調査と失踪した娘の捜索依頼。
手紙を受け荘園に到着した彼に待ち受けていたのは、奇妙な手紙と多数の日記、そこに記されたゲームの存在、そしてもう1人の「自分」の存在…。
日記の追体験を通し、オルフェウスは真実を求める。
‣ゲームシステム
【サバイバー/ハンター】
サバイバーは、エウリュディケ荘園からの招待状を受け取り荘園のゲームに参加した人達。日記の記入を義務付けられており、ハンターがどのような存在かを紐解く主たる情報源。
ある者は賞金、ある者は名誉、ある者は復讐の為など各々の野望を胸に、ハンターからの追跡を躱しながら暗号機の解読を進めてゲームからの脱出を図る。
役割として牽制型、解読型、救援型、補助型の4タイプに分類され、キャラクターによっては2タイプの特性を持つ複合型もある。
全員れっきとした人間だが、髪の毛は毛糸、目はボタン、体や服は継ぎ接ぎと、文字通り人形のような外見が大きな特徴。
コララインとボタンの魔女みたいな感じ。
傾向として、陰惨な過去や事情を持つキャラクターが多い。
ハンターは、荘園主に代わってサバイバーに懲罰を加える存在。通常のゲームでは、ゲートからの脱出を目指すサバイバーを妨害する役割。
彼らが荘園に存在する理由、目的には謎が多く、サバイバーとは打って変わって、あるいはそれ以上に悲劇的な過去を辿ってきた者が傾向として多い。
それぞれ生きている人間だったり既に故人だったり、明らかに異形だったりする。名状しがたき神々もいる。
どちらの陣営のキャラクターもショップから購入することができ、背景推理と呼ばれるタスクをクリアすることでバックボーンが知れる。例外として背景推理が実装されていないキャラもいるが、代わりに自己分析と呼ばれるタスクが実装されている。
サバイバー/ハンター問わず互いに意外なところで何かしらの因縁を持つものも。
サバイバーの一部キャラクターには日記が実装されており、招かれた彼らが荘園でどのように過ごしていたかを知れる。
各キャラクターの誕生日・
記念日に指定されたタスクをクリアすると、アイコンなどの報酬獲得と共に日記や実験記録などそのキャラクターに関するファイルを見ることができるというイベントも途中から追加され、キャラクターごとのバックストーリーを更に知ることができるようになった。
また、「
IDENTITYシステム」と呼ばれる、同一人物のもう一つの姿が実装されることがある。大抵はサバイバーのハンター化、ハンターのサバイバー化した姿になることが多いが、この限りではない。
【対戦モード】
ランク戦モード
対戦に勝利してランクポイントを獲得し、高段位を目指すガチモード。段位はおおまかに8段で分けられており、段位によっては追加ルールが課せられる。
「キャラクター認知」と呼ばれるキャラクターごとのポイントランキングもあり、そのランキングに応じて徽章を入手することができる。
開放時間は限られており、朝は5時~7時、昼は13時~15時、夜は20時~22時までの間にしか参加できない。ただし夜の時間帯のみ、1~4段までのランク帯は19時~23時へと開放時間が拡張される。
5人ランク戦モード
土日限定で行われるチームランク戦。
予めサバイバー役4人、ハンター役1人でチームを組まないと参加できず、マッチングした相手チームとはサバイバーの脱出人数でゲームを競う。つまりぼっちには無関係なモード。
通常のランク戦モードとは別で専用の段位が設定されており、こちらは6段に分かれる。
開放時間は15時~19時、22時~24時の2回。
ランダムマッチング
メインとなるモード。こちらは常時開放されており負けてもデメリットはないため、背景推理やキャラクターの練習、イベントのタスク消化に持ってこい。
ランダムと銘打ってはいるが、ある程度は段位か閲歴が近い者同士でマッチングしやすい。
混沌なる紛争
特殊モード。時間はそれぞれだが開放時間が限られており、現在は7つのモードが実装されている。
能力の特異性が原因で、モードによっては出禁をくらっているキャラがちらほらいる。毎週木曜日に更新される娯楽週間タスクを達成することで、最大3個まで記憶真髄を獲得できる。
サバイバー8人、ハンター2人で行われる。通常のルールに追加要素があり、
1.暗号機の解読は7台で通電。地下室は暗号機が3つ解読された時点で出現する。
2.サバイバーのアイテム欄が2つに増加。専用アイテムが蓄積式で本来他のアイテムを使えないサバイバーも様々なアイテムを使用できる。
3.解読やチェイス、救助などで手に入れたポイントでサバイバー、ハンター共に定位置の公衆電話からアイテムの購入が可能。
4.通電後は複数ある公衆電話からランダムで1か所にバールが出現、購入すればゲートを開門しなくても地下室をこじ開けて脱出できるようになる。
が大まかな相違点。人数が多いだけに乱戦が起きやすく、霧の刃やら傘やら触手やら色々なものが飛び交うその光景はまさにカオス。
7時~13時、15時~20時、22時~25時の間に開放され、金、土、日は21時~25時に拡張される。特殊モードの中では一番人気。
プレイヤー5人の個人戦。通常の
トランプゲームのブラックジャックとは少々ルールが異なる。
21点を超えないように、しかし出来るだけ21点に近づくように、サバイバーとハンターの変身を繰り返しながらラッキースターを目指す。
開放時間は11時~13時、15時~20時、21時~25時。自分や周囲の手札からある程度の予測はできるが、運ゲー。
以前は特殊モードの中では唯一ランキングを上げることでランク秘宝、記憶真髄が毎週月曜日に入手できたが、娯楽週間タスクの実装によりこれらのランキング、報酬システムは撤廃された。
サバイバー3人とハンター1人で1つのチームとなり、2つの陣営に分かれて行う。元ネタは
タロットカードの小アルカナ。
サバイバーは「キング」1人、「侍従」2人、ハンターは「ナイト」となり、相手の「キング」をいち早く脱落させた方が勝利となる。
同マップで試合が展開されるので、お互いのチェイス場所がかち合った場合やはりカオスなことになりがち。
開放時間は9時~13時、15時~20時、21時~25時。
プレイヤー6人のレースゲーム。マリカー。
道中のトラップや障害物を抜けながら、時には取得したアイテムを駆使しながらトラックを2周して1位を目指す。
キャラクターごとの性能差は統一されている為、好きなキャラで遊ぶと良い。
開放時間は9時~13時、15時~20時、21時~25時。2人1組の計3組で遊ぶこともできる。
サバイバーの3vs3のドッヂボール。おい、鬼ごっこしろよ。
ボールを2回当てることで1pt、計20pt先取するか、制限時間7分経過時点で点数が多い方が勝利。
開放時間は9時~13時、15時~20時、21時~25時。
サバイバー6人、ハンター2人のかくれんぼ。聖心病院の噂がテーマとなっており、サバイバーは「悪い子」、ハンターは「怪物」と呼ばれる。
「悪い子」はオブジェクトになりすまして索敵を躱し、「怪物」は能力を駆使して「悪い子」を探し捕らえる、大体どこかで見たことある感じのモード。
制限時間内に「悪い子」が全員脱落したら「怪物」陣営の勝利、「悪い子」が1人でも生き残ったら「悪い子」陣営の勝利。
開放時間は9時~13時、15時~20時、22時~25時。
サバイバー10人で行われ、中に潜んでいる裏切り者を探す推理ゲーム。ゲームルールややってること自体はほぼ
コレ。
探偵団(村人)陣営6人、模倣者(人狼)陣営2人、謎の来客(第三陣営)2人に分かれ、全員に何かしらの役職と能力が割り振られる。その能力を活かし、探偵団は模倣者を全員追放するか演繹タスク100%達成、模倣者は探偵団の数が模倣者と同数になるか緊急タスクの制限時間切れを迎える、謎の来客は各々に設定された勝利条件を満たせば勝利となる。
12人のモードもあり、こちらは探偵団(村人)陣営7人、模倣者(人狼)陣営3人、謎の来客(第三陣営)2人に分かれる。
開放時間は9時~13時、15時~20時、21時~25時。
ペン先の空想
便宜上対戦モードの項目として記載する。プレイヤーの手によって勝利目標やルールの設計、オブジェクトを組み合わせたり設置したりして自由にマップを作ることが出来るエディットモード。
既存マップのテンプレートから編集するのはもちろん、完全に更地の状態からオリジナルの建造物を作ったり、フラグ管理を理解すれば謎解きマップやストーリー仕立てのマップだったり、全く新しいゲームルールの発明もできる。完成したマップを投稿すると、他プレイヤーに遊んでもらうこともできる。
元々、協力狩りをベースに編み出された独自ルールを用いるカスタム対戦が一部のプレイヤー達の間で行われており、その遊び方に運営も注目していたとのこと。そしてプレイヤーにもっと想像力豊かに遊んでもらうため、このモードが開発されたと実装告知の際に触れられている。
【推理の径】
一本道のマスがひたすら伸び続けている
すごろく。
試合を終えて獲得できる推理点数を1000貯めるごとに、4面ダイスが1個手に入る。手に入れた4面ダイスを振ると出た数字の分だけマスが進み、そのマスに応じた報酬を獲得できる。まとめて10個まで投げることが可能。
パズルのピースを模した「手がかり」や電球の形をした「霊感」といったゲーム内通貨、真髄の主な入手方法で、
ゲームをプレイ→推理点数を稼いでダイスを獲得→ダイスを振ってマスを進める→獲得した報酬でキャラクターや衣装を解放、購入
がこのゲームの主なサイクルとなる。
【真髄】
本ゲームにおけるガチャ、もしくは開放券そのもの。レアリティは高い順に
UR>
SSR>
SR>
R>
N。
おおまかにはシーズン真髄、記憶秘宝、ランク秘宝と分かれており、シーズン真髄と記憶秘宝の中身は主に衣装や待機モーション、エモートや落書き(スタンプ)など。ランク秘宝は衣装ではなく携帯品が中心。いずれも、該当のキャラクター自体を入手していなければゲーム中では使えない。
高レアリティの衣装は、エフェクトや色味が明るく豪華になるものが多いため、視認性という点では高レア衣装が一概に良い
というわけではない。一応設定で衣装効果を出さないようにする事は可能。
衣装の所持数がゲームのプレイに支障をきたすことはなく、真髄の性質上リセマラをする旨味は全くない。
既に入手しているアイテムを手に入れると、紫色の水晶の「欠片」に自動的に変換される。
1シーズンに2~3種類登場し、シーズンが経過していくに連れて順次開放されていく。推理の径で手に入れた真髄か「霊感」、有料通貨である「エコー」を「霊感」に変換して使用することで回せる。
手に入れた真髄は該当する真髄にしか使用することができず、一定回数回すことでそのガチャ限定のアイコンが貰える。
通常、URの枠には新キャラクターの衣装が目玉として入っており、このUR衣装を入手すると先行体験という形で同時にキャラクター本体も手に入る。
キャラクター本体は、真髄の開放から1週間するとショップに並んで誰でも買えるようになるため、必ずしも真髄を回す必要はない。
シーズンが切り替わると新たな真髄へと置き換わり、それまでの真髄は回せなくなる。また、このゲームにおける最大の特徴として基本的に
真髄丸々の復刻はされない。
他のソシャゲのガチャなら、期間限定を謳ったガチャが終了しても、時間が経てば復刻するものが多いだろう。だがこのゲームではそれが
一切ないと思っていい。
SSR以下のレアリティのものは、シーズンが切り替わると後述の記憶真髄に追加で投入されるため入手方法がなくなるわけではない。しかしURのみは、その真髄が開放されたシーズン一度きりしかチャンスがないため一度逃せば諦めるしかない。
シーズンを問わず常時開放されている真髄。シーズンが切り替わり、販売が終了した真髄に入っていた衣装はUR以外全部ここに入ってくる。
この真髄は「手がかり」でも回すことができ、使い道がショップにしかない「欠片」を稼ぎたい時には打ってつけ。
また、この真髄にもここでしか入手できない衣装がある。
1日3回ランク戦に参加することで翌日に1つ手に入る、携帯品が中心となったガチャ。携帯品とは所謂アクセサリー。高レアリティなものは、能力を使った際にエフェクトが追加される。
シーズンごとで中身が入れ替わり、手に入らなかった携帯品は後日ショップか記憶真髄からでも入手可能。
【居館】
居館を購入するとメインホールに好きなキャラクターを立たせたり、別売りの家具でマイルームを作れる。平たく言えば
どうぶつの森のマイホームみたいなもん。
このシステムの実装でオルフェウスの影が更に薄くなったとか。
こちらも購入の有無でプレイにおいて差が出ることはない。
居館映像と呼ばれる、いわゆるスクショも撮ることができる。高レアリティの居館を設定している状態でマッチングすると、待機中に執事もしくは
メイドが料理…居館映像を持ってきてくれて、マッチングした人達にその画像を見せびらかすことができる。
音の数は少ないが、楽器の類の家具で演奏することができる。最近は
リバーシも遊べるようになった。
‣キャラクター
【メインストーリー】
記憶障害を抱えている私立
探偵であり、Ver.1.0での
一応主人公。元はそれなりに売れていた推理小説家だったが、現在は書けなくなってしまっている。
10年前に火災の被害に遭い、それが原因で記憶を失う。記憶は戻らないまま新たな人生を送ることになり、探偵事務所を開くものの閑古鳥が鳴きまくって酒に溺れる日々。だがある日、覚えのない傷が体に出来ていたり、普段は触らない物の位置が変わっていたりと不可解な現象が起きる。酒をやめても、改善するどころか記憶の飛んでいる時間が長くなる一方。
その記憶障害の正体は、
自分の中に有するもう1人の自分自身だった…。
自分が書いた作品のことも忘れてしまっているが、文字に込められた書き手の想いを読み取れる力を持つ。プレイヤーが普段プレイしている試合は、彼が読み解いた日記の推理を再現しているという体。
ライシンバッハを名乗る人物からの依頼の手紙を受けエウリュディケ荘園へ赴くが、居室に隠されていた日記の推理をしている間に何者かに荘園の一室に閉じ込められてしまう。
サービスが開始し推理を始めたは良いものの、それから
リアルタイムで3年間メインストーリーの更新がされなかった。
メインストーリーが進まない間にもコラボは開催され、コラボ先は何かと日本発作品が多く、現実世界では丁度パンデミックによる「ステイホーム」が推奨されている時期だった。その為ファンからはよく「オルフェウスは荘園でステイホーム中に、推理を放ってゲームや漫画やアニメを見まくっていた」といじられる始末。
更には、いざストーリーが進んだと思えば
得体の知れない薬瓶の中身を直に嗅いで卒倒しそうになり
、中身をネズミに毒味をさせて効果を確かめた上で
自分も豪快にラッパ飲み
、そもそも薬瓶棚がある地下室への入り口は自分が閉じ込められた部屋に隠されていたにもかかわらず、その存在に(プレイヤー目線では)3年以上も気付かず、挙句に
「もっと早くこうするべきだった。」とぬかす
等、その天然ぶりはユーザーを飽きさせない。
もっとも、メインストーリー関連の更新自体を後手に回しがちな運営に問題があり、オルフェウス自身に非があるわけではないが…。
ストーリー関連の更新が遅い点については運営側も自覚しているようだが、なかなか改善には至っていない。
2023年4月20日に実施されたバージョンアップデートからは、主人公の座を一旦空けることとなる。
オルフェウスに娘の捜索、引いてはエウリュディケ荘園の調査を依頼した人物。推理小説家時代のオルフェウスのファンだったらしく、探偵に転身した彼の犯罪推理力を見込んで娘の写真、服の切れ端、小切手を同封した依頼の手紙を出す。
オルフェウスしか知らないはずだったペンネームを知っていた。
ちなみに、このペンネームはゲーム内でいうユーザーネーム。設定したいユーザーネームを既に誰かが使用していたら、同じものは使えない。
おばの家に行ったきり行方不明の少女。最後に目撃されたのがエウリュディケ荘園の近辺らしい。荘園の近くの林からは、服の切れ端が発見されている。
現在のオルフェウスがエウリュディケ荘園へ向かうことになった理由だが、メインストーリーの進展が遅いがため一向に見つけてもらえない可哀そうな子。なんなら主人公交代によりいよいよ空気気味。
手がかりとして同封されていた写真の写りはあまり良くない。
2023年4月20日にアップデートしたVer.2.0からの主人公。編み込みの金髪を青い
リボンでまとめた凛々しい顔の記者の女性。時間軸は、上記の探偵オルフェウスがエウリュディケ荘園に到来するより10年前に遡る。
今でこそアパートの一室で暮らしていたが、エウリュディケ荘園は
彼女の実家である。
少女時代にエウリュディケ荘園で惨劇に遭遇した後、孤児院に入ったアリスは14歳になった頃に医学教授に引き取られメルボルンに渡るが、キャラストーリーPVでは実験動物のような扱いを受けていたことが描写されている。
イギリスに戻って記者となったあと、消息不明だった同僚からの連絡でエウリュディケ荘園の招待状を手に入れたアリスは、自らの手で荘園の謎を解き明かすべく同僚の身分を借りてエウリュディケ荘園へ戻ることを決意した。
ある意味勝手知っている荘園を調査している中で、デロス家の主人しか知らない秘密の書斎で沢山の日記を発見した。
エウリュディケ荘園はゲーム内におけるデフォルトのメインホールとなっており、彼女を操作して自室を中心に荘園の各所を散策することが出来る。またNPC好感度システムが実装されており、荘園内に点在する「オルフェウス」、メリー、ノートンとミニゲームを通して関係を深めると対応するゲーム内報酬やキャラについての小話が聞ける。
彼女の視点においてのゲーム内のユーザーネームは、身分を借りた同僚の名前ということになっている。
【サバイバー/ハンター】
2025年5月時点でサバイバー48名、ハンター32名の計80名が実装されている。
非常に数が多いため詳細は
こちらを参照。
‣マップ
大規模な火災が発生し、捨て去られた軍需工場。
夜な夜な、奇妙な足音が聞こえてくる。
フレディに騙されたレオが購入した負債まみれの工場の成れの果て。
マップに建っている工場の壁には「I WILL FIND YOU(お前らを探し出してやる)」の文字が残されている。
エマ、エミリー、フレディ、クリーチャーが参加したゲームでは、荘園の敷地内に再現されたこの工場がステージとして用意されており、レオが徘徊している姿が目撃されている。
ここではかつて未完了の結婚式が行われた。
教会の木の下では新婦が言えなかった誓いの言葉が見つかるそうだ。
エウリュディケ荘園の敷地内にある教会。
マップの中央では赤い屋根の教会が構えているが、近くには墓石の並んだ墓地が存在しておりすっかり寂れてしまっている。
ハロウィン仕様にアレンジされたバージョンもあり、全体の構造は変わらないがジャックオーランタンのオブジェクトが追加されたり、
コウモリが飛んでたりする。
沼地付近の廃墟と化した病院。
毎夜、誰もいないはずの建物に灯りがともる。
減速効果を付与する沼地が点在する病院。
かつては小型の地域病院として運営されていたが、医者と患者の対立の後は誰も来なくなり、幽霊の噂が発生するようになったらしい。
完全にいない訳ではないが、明確な繋がりを持つキャラクターが不明なマップ。
ここはかつて、小さい漁村として栄えていた。
今となっては、石ころの転がる砂浜を打つ波も過去の残骸くらい。
美しい湖が特徴的な小さな漁村。その割には湖らしい湖はマップ内にない。
海には朽ち果てた大船が停まっており、空にはオーロラが浮かんでいる。
程度に差はあれど、関係者が非常に多いマップ。
悪夢のような祭典のあと、ここは付近の住民が話したがらない禁忌の地となった。
メリーゴーランド、ジェットコースターといったギミックが設置されている遊園地。
中央には名前の通り河が流れており、遠くでは観覧車が回っているのが確認できるが、マップ外のため残念ながら乗れない。
ノイジーサーカスが契約していた遊園地で、カーニバルナイトの悲劇が起きた場所でもある。
長らく封鎖されてきた邸宅が再びその門を開く。
しかし、そこで待ち構えているのは、真実ではない。
マップの構成のほとんどが屋内となっている精神病院。
クリーチャーが元々ホワイトサンド孤児院として運営していたのを教会が買収、後にホワイトサンド精神病院となる。
様々な場所でギミックが発生するが、その演出はかなりホラー。
2024年8月現在、ランクマッチに実装されておらず、低確率とはいえランダムマッチングで当たるのが嫌がられるマップ。
ほぼ屋内というマップの性質上、一部キャラクターのスキルがお亡くなりになっていることもあり、ランクマッチへの実装は絶望的。そういった意味でも対戦マップとしての評判はよろしくない。
コピーキャットゲームのマップとしても採用されているが、そちらでは不気味な雰囲気と入り組んだ構造がゲームシステムとマッチしており、ようやく活躍の場が見つかったといったところ。
彼はこれが人生最後の雪だとは思ってもいなかった。
レオが焼身自殺を図る前の軍需工場の姿。
マップの広さや小屋と工場の位置関係が矛盾していると突っ込んではいけない。ステージ名通り、あくまでレオの記憶の中の姿なのだろう。
工場には「MERRY CHRISTMAS」と描かれていたり、飾り付けられたクリスマスツリーがある。
設定でオンオフが可能な雪玉も
マルチ限定で投げることができ、初期数が99個あるが補充は出来ない。
おかしな来訪者と共に、次々と不思議な異変が町中で起こる。
昔のザ・日本といった感じの無人電車が走っている町。
恐らく美智子の故郷と思われるが、実は「伊藤潤二」コラボで実装されたマップだったりする。
更に言うと大バージョンと小バージョンがあり、最初に実装されたのは大バージョンの方。
大バージョンは町だけじゃなく学校もあり、カスタムマッチでのみ入れる。ランダムマッチングやランクマッチで登場するのは小バージョン。
と言うか、最初に実装された大バージョンのマップ面積が広すぎたから調整された小バージョンが出たまである。
黄金が本当に採掘されたことはないが、バリエル伯爵は確かにこの土地で欲しいものを手に入れた
ノートンの元職場及び爆発事故が起こった鉱山。
マップの構成が3層に分かれており、唯一ランダムマッチにも登場しない完全カスタムマッチ限定マップ。
一応悪夢の影の数少ないレースマップとして採用されており、完全に放置されたマップではない……と思われる。
ギミックとしてトロッコが設置されており、階層を移動する際の手段の一つ。線路上にサバイバーかハンターがいても容赦なく轢いていく。
赤い灯火に照らされた無音の街に、思いを収める場所などない。
中央の大木を中心に提灯が飾り付けられているが、すっかり寂れてしまっている中華街。
トレイシーの父親が店を構えていたらしき建物があり、ある夫婦と思しきポスターが映画館に貼られたりしている。
ここはとある山火事によって終わりを迎えた。
それ以降、人々は二度とあの森の守護者の姿を見ることはなかった
エウリュディケ荘園が所有し、ベインが番人を務めていた森。
マップ内はターザンロープやブランコがあったりと遊び心がある反面、あちこちに転がる動物の死体、朽ち果てた木々、毒々しい蛍光グリーンに染まった小川など荒れ果てており、全体的に非常に暗い。
アリスは荘園の滞在中に小屋に訪れているらしく、自分の記憶の方が間違っているのではと思う程に様変わりしたその景色を、懐かしみつつも戸惑っていた。
メインストーリーにも度々登場する重要なマップ。
かつての喧騒は「死の白馬」の伝説と共に、時の草むらの中に埋もれていった。
エウリュディケ荘園の西側に建つ競馬場。
競馬場なだけあってマップの面積はかなり広く、定位置にいる馬は実際に乗ることができる。
罪の森と並んでメインストーリーに絡んで来るマップ。「最後のゲーム」では、ここを舞台に物語が展開されている。
‣メディア展開
Identity V STAGE
本ゲームの2.5次元舞台作品。企画・制作は荘園劇場。
公演一覧
- 2019年11月 Episode1『What to draw』
- 2020年9月 Episode3『Cry for the moon』
- 2021年3月 Episode2『Double Down』
- 2024年5月 Episode4『Phantom of The Monochrome』
- 2024年10月 Episode5『Break the Golden Night』
各エピソードごとに主役キャラクターは異なり、物語も独立したものになっている。また、基本的に主役キャラクターにはサバイバー/ハンターそれぞれ1名が選ばれ、サバイバー視点で物語が進行する
「サバイバー公演」とハンター視点で物語が進行する
「ハンター公演」の2種類が公演される。
ゲームにまつわる概要や各々のキャラクター造形等の要素は
そもそもの本編自体分かっていることより分かっていないことの方が多いため大なり小なり脚色されている。各キャラクターの一人称や口調・性格は公式の監修を受けて反映させたと明言されているが、裏を返せばそれ以外の部分にはかなりオリジナル要素が含まれるということでもある。
公式サイトでも、
「原作ゲームの設定、世界観、ストーリーとは異なる部分もございますので、予めご了承ください。」と注釈が入っている。
ストーリーラインは「不思議な力で荘園の敷地から出ることができなくなった実質的監禁状態の中、各々の事情から『ゲーム』を繰り返すキャラクター達の
群像劇」といったものであり、主役キャラクター以外がジャージ姿になった上でギャグに走りまくる特別公演が行われたりと、原作に比べて全体の雰囲気はやや軽め。
ARNOLD &PUPPETS
これは荘園で繰り広げられる
「憎悪」と「愛」と「戯れ」の物語。
カナバングラフィックス制作のショートアニメ。制作委員会名はクラヴィフ劇場運営委員会。2024年4月より放送され、同年7月からは公式YouTubeとTikTokでも配信されている。
クラヴィフ劇場の支配人であるアーノルド・クレイベルクは、ある日記を偶然見つけ
どんな偶然で見つけたんだそんなもんその内容にインスピレーションを受ける。そしてアーノルドは、日記の記述を元に小さなパペット達を作り、彼の案内によりクラヴィフ劇場の箱庭で人形劇が繰り広げられる。
デザインは本ゲームの特徴ともなっている「人形」の要素にフォーカスされており、アーノルドを除くキャラクターは全員パペット。そのため、ハンター達もボタン目になっている。
担当声優は
武内駿輔氏のみ。
一人多役というかなり忙しい状況になっているが、物語はアーノルドが行う人形劇という体になっているため、実質アーノルドの担当声優とも取れる。
‣余談
- 本ゲームに登場するキャラクターには、クトゥルフ神話が元ネタとなっている者がまま見られる。運営に好きな人がいるのだろうか。あと片方が無事だったためしがない双子。
公式世界大会がテーマである「Call of the Abyss(深淵からの呼び声)シリーズ」真髄では特に顕著で、そのPVやキャラクター達の衣装はコズミックホラーよろしくな展開と世界観が繰り広げられている。
キャラクターだけでなく、ゲームシステム内の用語等においてもクトゥルフがモチーフになっていると思われる要素が点在しており、こちらの方向から情報を整理してみても面白いかもしれない。
- 海外発ゲームの宿命と言うべきか、誤字や誤訳、表記揺れが稀によくある。
今でこそ精度は改善されているが完全に無くなったとは言い難く、表記揺れの範囲は登場する人名などの固有名詞にも及ぶ。
言語によってはニュアンスが異なる場合もあるため、考察の際には他言語表記も参照することが推奨される。
また、翻訳ミス(誤字)が思わぬ迷訳を生むこともあり、「ツイターでシャア」はユーザーの間では語り草。もちろん「ツイッターでシェア」の誤字。赤い彗星のことではない。- 亜種として、ナレーターが日本語話者でないのか片言なナレーションで作成されたPVがあり、本来は「魂の力」となるところが「魂の力」と発音している場面がある。この単語はPV中で何度も登場したが、いずれも頑なに「魂」と読まれ、その妙に癖になるナレーションがユーザーの間でネタにされた。後に、日本大会のグッズとしてこの読み上げ間違いが元ネタとなった「タマシノチカラTシャツ」が作られている。
- パブリッシャーが他のゲームのパクリばかり出してる会社だからイマイチ信用ならないんだよね。DbDの開発と提携したのも「版権買おうとして断られた」からだし。 -- 名無しさん (2023-04-02 01:13:52)
- トカゲが最強の弱キャラと聞いた -- 名無しさん (2023-04-02 02:41:03)
- あっちは同人あがり、こっちは企業発だから、基本的に勝てないんだわな… -- 名無しさん (2023-04-02 10:34:48)
- イライの婚約が身分の違いにより難色を示されていたと書いてありますが、そう推察される情報ってどこかで出てましたっけ?公式から出ているのはイライ側からの描写のみで、ゲキウ自身や周囲が婚約についてどう思っていたかといった記述は、ゲーム内で一切触れられていなかったと思いますが……。 ゲキウのソーシャルシーズンについての言及から発展した情報でしょうか? -- 名無しさん (2024-01-21 11:47:05)
- ↑の件について根拠の提示が無ければ、来週辺りに人形師マティアスの行を追加する際に削除致します。 -- 名無しさん (2024-02-01 18:10:07)
- 【キャラクター】項目のサバイバー/ハンターの内容だけでも所要時間が約57分に渡る為、分割項目の作成を提案します。また、分割した上でも内容が膨大なことに変わりない為サバイバーとハンターのそれぞれで一覧項目を作るか、両陣営統合して項目を作るかで少しばかり悩んでいるのですが、ひとまず他意見や反対意見がなければ一週間を目途に両陣営統合した内容の「Identity Vに登場するキャラクター一覧」で作成しようと思います。 -- 名無しさん (2025-05-16 12:20:01)
- 一週間経過して反対意見がなかったため、本日上記の通り分割項目を作成しました。 -- 名無しさん (2025-05-26 12:19:26)
最終更新:2025年05月26日 17:41