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一人多役(配役)

登録日:2011/07/07 Thu 21:48:11
更新日:2026/07/10 Fri 12:58:40
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一人多役とは、同一作品において一人のキャストが複数のキャラクターを兼任する事。
「兼役」とも言う。

双子やクローンなど、設定上で同じ声になりやすいキャラの場合は一人多役が一般的に見られるが、中には全くの別人を同じキャストが演じる事もある。

類義語に「声優の使い回し」があるが、こちらはあまりいい意味では使われず、「キャラが多過ぎ」と批判される事も多かったりする。某数字ッ子集団とか。



【俳優の場合】

実写作品にて一人多役状態になるのは、そっくりさんや双子程度。
幼少期の主人公とその子供、青年である孫と青年期の祖父など出番の被らない血縁者同士も定番か。
時代劇ではかつらと衣装に限りがあるためか、モブキャラが小道具を変えて何役も演じている。あとは毎回違う役で斬られる故・福本清三氏とか。
有名どころでは『水戸黄門』で黄門様御一行の誰かとそっくりな人物に旅先で出会い、瓜二つの外見が原因でひと騒動というのがお約束のネタである。

舞台の場合では一人で全ての役を演じる一人芝居、主役とキーパーソンの兼任、脇役の兼任パターンがある。
歌舞伎や大衆演劇では、主役が舞台袖や屏風の裏で素早く衣装を着替える「早変わり」で何役も演じる事がある。
『スーパー歌舞伎II ワンピース』では市川猿之助氏がモンキー・D・ルフィボア・ハンコック赤髪のシャンクスの三役を演じた。
舞台劇では役者の年齢性別や声など細かい要素はそこまで重要とは言えず、シルエットが男か女か、遠目に見た仕草が益荒雄か手弱女かといった点が最も重要になる為である。

特異な例として、ロバート・秋山竜次が男女問わず一人十二役を演じたドラマ『黒い十人の秋山』がある。
これは「クリエイターズ・ファイル」という、秋山氏が様々なキャラクターになりきる人気コンテンツのキャラクターによる推理ドラマ。
このドラマでは秋山氏が“なりきる”事───即ち、一人多役芝居が重要なコンテンツであり、その見た目が同じ事には全く問題がなかったからこそ成立するものである。

仮面ライダー電王』では、主演の佐藤健氏が「イマジンに憑依された野上良太郎」という形で、良太郎本人も含めて憑依されたイマジンとしての演技も行なっている。
その為、レギュラーメンバーのイマジン4人ゲスト的な形での憑依も含めて実質的に1人8役をこなしている。
一方で東映特撮では稀にだが「双子俳優を利用した一人一役で『同じ顔』の表現」がなされる事もある。
例えば『獣拳戦隊ゲキレンジャー』修行その38では、深見レツと鏡の中のレツは後者も高木万平氏の兼役ではなく、前者を万平氏が、後者を氏の双子の兄弟である高木心平氏が演じた他、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』第27話では、5体の同型ジェネボット(AIロボット)を山中翔太・健太兄弟で撮影した後、合成で増やす事で表現している。
このネタで一番有名な東映特撮はやはり『重甲ビーファイター』甲斐拓也とシャドー(クローン拓也)だろう。
前者を土屋大輔氏が、後者を土屋圭輔氏(ただし、ネタバレ回避の為に変身後は最終話まで、変身前も正体発覚までは声優の咲野俊介氏がアフレコを担当。また、変身前は発覚までは岡元次郎氏がブラックビートのスーツアクターと兼任。初登場時の変身前のみ高岩成二氏が担当)が演じている
(作品重大ネタバレの為、伏字とする)。
ちなみに土屋兄弟は五星戦隊ダイレンジャー』と『忍者戦隊カクレンジャー』でも『ビーファイター』と同様のパターンで出演している。

厳密には俳優ではないが、芸人のコントではボケ役の芸人が一旦舞台袖に引っ込み、また別のボケ役として登場する展開も多い。

また、顔を出さないスーツアクターともなれば怪人などで数多くの役所を兼任する事になる。
特に高岩成二氏は平成仮面ライダーシリーズ20作中18作で主役ライダーのスーツアクターを演じた事から「ミスター平成ライダー」と評されている。
その上で劇場作品でのモブや、一部作品の敵勢力の幹部役などで顔出しで出演する事もある。

一方で古い洋画の場合、単純に俳優への「こういうイメージの役だから○○さんにお願いしたい」というイメージがかぶった結果。一人多役となったパターンも多少は例がある。
例えば『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』では、配給会社側の「アイツならできるから」という要望でピーター・セラーズが
  • まとも故に事態に振り回されてしまうマフリー大統領
  • 核戦争回避に奔走するマンドレイク大佐
  • 狂気を秘めつつも事態が一線を越えてしまうまでは本当に一応だが抑えているストレンジラヴ博士
……の三役を演じている(これに加え、初期予定ではタカ派のコング少佐も含めた四役がセラーズの担当であった。実際には撮影中のケガにより少佐のみ代役)。
1950~1960年代はこういった大人の事情的な理由による、伏線などといった理由のない一人多役はちょくちょくあったようだ。


【声優の場合】

アニメにおいては、主に1960~1970年代にかけての作品によく見られる。
理由としては現在のように「声優」という専門職の人間が少なく、「アニメは子供が見るもの」という認識が非常に強かったから。
時代劇やドラマの「俳優」と比べて劣る職業として他からの協力が得られず、また制作費も安いせいで、出演している声優を使い回すしかなかったのだ。
野沢雅子氏によると「何役やってもギャラは一人の時と同じ」らしい。これはそもそもアニメ作品のギャラ計算の慣例(「1エピソードで役がレギュラーかそうではないか」程度しか清算基準がない事が昔は普通だった)もあるが*1

また、モブキャラやガヤ*2など、わざわざもう一人起用するほどでもない役にも使われる。
場合によっては主演キャストとモブキャラの一人他役なんて事もある。
明言された例として『SDガンダムフォース』のザコソルジャーは一部のシーンでキャプテンガンダム役の神谷浩史氏が担当している(ただし、具体的にどのシーンかは不明。『機動戦士ガンダム00』と共通で参加したスタッフが後者の現場で言及したとの事)。

最近では減りつつあるが、それでもいくつかの作品に一人多役で演じている声優はいる。
一人の声優が複数のキャラを同時に演じて会話しているシーンは、正に「声優の本気」を体験できる。
一方で、アニメ版『リトルバスターズ!』や、ゲーム『スターフォックスアサルト』のように、一部キャラの声優変更により多役でなくなるケースもある。

担当声優によってはエンディングを見た時に「え? 同一人物なの!?」と驚かされる事もある。

スーパーロボット大戦シリーズ』などのクロスオーバー作品では様々な作品が集まる都合上、声優被りによる意図しない一人多役が発生する事が多々あり、同じキャストが担当された他作品のキャラ同士にネタが仕込まれるのもお約束。
スーパーロボット大戦MX』ではまさかの美少女戦士セーラームーンネタを『機動武闘伝Gガンダム』のガンダムにぶつけたりなどはっちゃけたり、エヴァンゲリオンの出撃を『GEAR戦士電童』のキャラクターがやったりとやりたい放題していた。

また、同シリーズでは基本的に声優によるボイスは戦闘シーン及び一部のイベント分のみ収録されている。
だが、通常ならばボイス無しで登場するような非戦闘キャラクターや、これまでにシリーズへ参戦した事がある為に大半のキャラクターが過去の収録音声を使い回すライブラリ出演の措置が取られていた場合でも、新たに参戦した作品のキャラクターとして音声の新規収録を行った声優に関してはついでで収録する……なんて事もある。

洋画の一人多役を吹き替える場合、吹き替えの声優は一人一役ずつ当てることもあるが、先述した『博士の異常な愛情』ではオリジナルの一人三役を山路和弘氏が一人三役で吹き替えている。


●兼役に定評のある声優一覧

  • 市原悦子&常田富士男
1975年から1995年までの20年間放送された『まんが日本昔ばなし』全1470話において、全ての声(ナレーションを含めて)を担当した2人組。
2人しかいないので一人多役も自分同士の会話も毎回当たり前。もはや一人何役とかカウントするのが無理です

  • 並木のり子
『Ragnarok The Animation』にて、カプラサービスのお姉さん達を担当。
カプラディフォルテ、カプラソリン、カプラグラリス、カプラビニット、カプラテーリング、カプラWの一人六役

機動戦士ガンダムSEED』にてフレイ・アルスターナタル・バジルールの一人二役。
よく聞けば桑島氏だと分かるが、見事な演じ分け。
フレイとナタルの両方が同一シーン中に発言した機会も何度かあるが、桑島氏は別撮りせずに一度に収録したという。
ただし、さすがにこの2人が会話している場面は除くとのこと*3
続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではステラ・ルーシェを担当し、SEEDシリーズでは計3役、非レギュラーキャラクターのヴィア・ヒビキ(キラ・ヤマトの実母)、幼少期のレイ・ザ・バレルも含めれば計5役を演じた。
何の因果か、5人とももれなく死亡している。
さらに続編の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』では少しだけ出番があったステラに加え、新キャラのアグネス・ギーベンラートも担当。こちらは生存し、遂にジンクスを打ち破った……が、当初は死ぬ予定だったらしい

ベターマン(BETTERMAN)』では一人三役(都古麻御、へーちん、チャンディー)。
都古麻御は普通に女性役、チャンディーは音響効果付きの声で分けられているが、へーちんは26歳の男性
しかも最終的に精神に異常をきたしておかしな事を口に出し続ける役だった。
また、残り2人もラストは都古麻御がチャンディーに殺されるという、桑島が桑島を殺す展開だった。

シャーマンキング』での碓氷ピリカ(ロリ)、ミイネ・モンゴメリ(お姉ちゃん)、ルドセブ・ミュンツァー(ショタ)の三役。
2011年の川上氏の逝去により、『シャーマンキング』のアニメ完全版が頓挫するのではないかというほど重要。
なお、同作は講談社版に準じた形で再アニメ化され、2021年春に放送された。
ピリカは日高里菜氏が、ミイネは永井真里子氏が、ルドゼブは富樫美鈴氏がそれぞれ引き継いだ。
そもそも同作は川上氏や、再アニメ化の前に声優を退いた旧麻倉葉役の佐藤ゆうこ氏を除いても、主要メンバー以外は割と配役の変更が多い。

我らが『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空の声優。
息子の孫悟飯孫悟天、劇場版『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』のターレス、『ドラゴンボール超』のゴクウブラック、テレビスペシャルのバーダックや孫悟空Jr.の声を使い分ける元祖一人多役声優の一人。
近年のアニメでは共演者への配慮からキャラごとに別録りのスタイルで演じ分けているが、セリフが被るなどの物理的に不可能な状況でなければ一発録りでの一人三役も余裕でやってのける*4
アニメですらすごいが、ゲームソフトでは悟空の少年期、青年期、壮年期、悟飯の幼年期、少年期、青年期などが別キャラクターとして登場し、スーパーサイヤ人1~4潜在能力開放身勝手の極意といった各種形態への変身やゴジータベジットゴテンクスへの合体といった要因でもそれぞれ口調が変わる為、なんと数十種類の声を演じ分けている。
だが、前述のように「これだけ演じてもギャラは悟空一人分だけだった」とのこと。

ゲーム『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』では参戦キャラクター161人中35名を担当。
「ドラゴンボールファイターズ」では「野沢雅子オンリーチーム」どころか「野沢雅子オンリー大会」やら「野沢雅子チームvs非野沢雅子チーム対抗大会」まで開ける。……なんだこれ。
なお、アニメではキャスト紹介時、野沢氏が演じたキャラクター(悟空、悟飯、悟天など)は全員登場するが、それ以外の声優が演じたキャラクターが2人いる場合は、片方しか名前がない(例としてクリリンとヤジロベーならクリリンしか名前がない)。

TYPE-MOON作品には欠かす事のできない、ご存じ我らがジョージ。
残虐な吸血鬼を演じたり、謎の生物(ナマモノ)を演じたりと忙しい。
ドラマCDの一人六役の演技は圧巻。

新・光神話パルテナの鏡』にて、冥府神ハデスと戦車の主を兼役。
この2人は19章にて同時に登場するが、ノリの軽い陽気なおじさんストイックな老兵という真逆の配役を、同画面内で全く違和感なくこなす達人技を披露している。
大塚氏が人気声優だけあって、すぐに気付いたプレイヤーは多いと思われるが、そうでなければ同声優であると気が付かないかもしれないほど。
ちなみに、冥府神ハデスの方が陽気なおじさんです。

サザエさん』でみんな大好きアナゴさん、花沢父、湯水、泥棒、三河屋主人も兼ねている。
なお、『サザエさん』はゲスト声優が少なく、番組レギュラーで何とかする作品で、全体に兼役が多い。
大ベテランの桂玲子氏も波野イクラと大空かおりの二役*5、山田礼子氏もお軽さん*6、裏のおばあさん、タケオ、橋本の四役(他には高齢女性、たまに少年のモブ)を演じている。
女性キャスト陣の年齢層がかなり高い関係で、比較的若い川崎恵理子氏は特に兼役が多く、中年未満の女性・少年・少女のゲストキャラクターやモブをほぼ1人で演じていた時期もあった*7
メインキャストでも、ワカメ役の津村まこと氏はたまにモブ役を演じている。

魔女の宅急便』でキキとウルスラの二役を演じ、2人の会話シーンはリアルタイムで演じ分けた。
オーディションの結果、両役共に高山氏しか適任者がいなかったと判断したといえ、しかも『魔女宅』は宮崎駿監督の意向の下、本職の声優の起用に消極的とされるスタジオジブリ製作である事を考えたら、これはすごい事なのだ。
また、『名探偵コナン』の「人気アーティスト誘拐事件」や「ツバサ」のOVAでも1人で会話している。特に前者では劇中で本人役として登場する自身と同作主人公・江戸川コナンを見事に演じ分けている。
天空のエスカフローネ』ではサディスティックな美少年であるディランドゥを鬼気迫る演技で表現する傍ら、幼い王子であるシド、そしてディランドゥの元の人格であるセレナを演じている。

まほらば』で蒼葉梢と彼女の別人格(赤坂早紀、金沢魚子、緑川千百合、紺野棗)の五役を演じている。

『モノノ怪』では主人公の装備武器+各エピソードのゲストキャラ1名というやや変則的な一人多役を行っている。
『モノノ怪』は全5話なので、旧『怪~ayakashi~』版の分も含めれば実質七役となる。

  • FROGMAN
基本的に、蛙男商会制作作品(『秘密結社鷹の爪』など)における登場キャラの声ほとんど全てを担当している。FROGMANでない場合は「コラボ前提の回のため出演してもらわないと問題あり」を除くとほぼバジェットゲージの都合(ただし予算切れ対策とは限らず、「高予算高威力の攻撃」のために著名声優を呼ぶなどのパターンもある)。
一番地声に近いのはデラックスファイター、鷹の爪団内に限れば吉田くん。

さよなら絶望先生』の兼役王。
主演の神谷氏は「大宙がいなければ絶望先生はない」と語り、音響監督のチャック亀山は抜いてくれと頼まなければ抜かない鬼畜だったらしい。
『絶望先生』では出演声優の大半が脇役や端役の声を兼任する事が多く、中には1人で複数のレギュラーキャラを兼任した例もあり、後述の上田燿司氏の他、矢島晶子氏が新井智恵・糸色倫・糸色交の三役を担当していた。

  • 上田燿司
『さよなら絶望先生』の影の功労者で、総理モノマネに定評がある。
ラジオ冒頭のミニドラマでは臼井、万歳橋、時田、甚六を通しで演じて聴者を驚かせた。
現在ではアニメ出演も多いが、元々は洋画の吹き替えを中心に活動していた。吹き替えで三役は当たり前とのこと。
サンプルボイスでは『X-MEN』を一人五役で演じている。

おじゃる丸』や『ギャグマンガ日和』で主題歌からメイン・モブ何でもこなす変態声優。
なお、『ギャグマンガ日和』では前田剛氏、名塚佳織氏、矢部雅史氏、内藤玲氏も同じくメインからモブまでなんでもこなしている。
特に前田氏はメインシリーズのキャラクターである聖徳太子、曽良、クマ吉3人を演じている。

星のカービィ』ではコックカワサキを始め、多くのモブを演じている(もっとも、他の共演者にも言えるが)。
また、本作の中でも屈指のカオス回として知られる第49話「アニメ新番組・星のデデデ」では、カワサキがカブーを演じるという中の人ネタが出ている。

アニメ版『ポケットモンスター』(アニポケ)の初代から『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』まで、人からモンスターまで(なんと♀の個体まで!)様々な役を演じ、対決するポケモン同士役と審判役で画面にいるキャラがほぼ小西氏しかいない状態になる事も。

アニメ版『ポケットモンスター』では無印の頃からジュンサーといった人間キャラのみならず、様々なポケモンを演じている。

アニポケ『ポケットモンスター ベストウイッシュ』にて、順調に第二の小西になりつつある。
またリメイク版『ヤッターマン』の次回予告ではオモッチャマとネエトンの二役を演じた。

アニポケはもちろん、『イナズマイレブン』でまさかの「オレサマイレブン」を結成。

ソードアート・オンライン』において情報屋アルゴシリカの使い魔・ピナの二役を演じているが、初登場の第1期第3話を除きキャストクレジットではなぜかほとんど喋らないピナの方が優先される。

  • 佐藤正治
東映アニメーション作品(『キン肉マン』『北斗の拳』)では数える事が不可能なくらい、数多くの脇役・端役を演じている。
某番組における声優の顔出し企画にて「あまりキャラクターについては覚えてはないんですよね……」と語ったエピソードも有名だろう。

らき☆すた』のモブのほとんどを2人でこなし、さらに演じたキャラクターが全てクレジットされる為、エンドロールがカオス。

  • 山田真一
勇者王ガオガイガー』にて、氷竜、炎竜、風龍、雷龍の竜型ビークルロボと、その合体形態の超竜神、撃龍神、幻竜神、強龍神の一人八役を丁寧に演じきった。
他、『ガオガイガー』では声優の兼任が多数見受けられる。
これは音響監督の千葉耕市氏に「全ての登場声優に(一応、主演の檜山修之氏は例外。やったけど)2人以上の役を演じさせる」という考えがあった為。

  • 坂東尚樹
勇者シリーズ作品での本格的な一人多役はこの人が先。
黄金勇者ゴルドラン』にて、4人組ロボットチームシルバーナイツとその合体後を1人で演じた。
山田氏の担当は兄弟ロボで声や性格が多少似ている設定だったのに対し、こちらは単なるチームで、メンバーの性格も優等生、陽気、実直、お調子者とバラバラなので、人数的に少なくても担当声優に求められる技量を考慮すればこっちも負けていない。
役得はスポンサーからもらえる担当ロボの玩具を1人で4体分もらえた事らしい。
後の『妖怪ウォッチ』でもじんめん犬ロボニャンなど、数多くの妖怪に声を当てている。そして2匹ともコマさんに説教される羽目に。

  • 垂木勉
『ガチンコ!』のファイトクラブや、ラーメン道他の「一体どうなってしまうのか!」、『もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!』の企画「帰れま10」、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』で有名なナレーションの人だが、
中井正広のブラックバラエティ』ではクレッシェンドくんを始め、多数の男性(?)色物キャラを演じ、ナレーションの時とは(いい意味で)落差がひどい声が聞ける。

  • 浦和めぐみ
デジモンアドベンチャー02』で火田伊織彼のパートナーであるアルマジモンを兼役。
当然日常的に一人芝居状態となっており、挙句キャラソンでは一人デュエットというちょっと何言ってるのかよくわからない状態に。

デジモンクロスウォーズ』にて剣ゼンジロウ、ベルゼブモンブラストモンを兼役。
劇中でゼンジロウがブラストモンのものまねをしようとする場面があった(止められたが)。
ちなみにベルゼブモンは勇者王、ブラストモンは若本御大と間違えられやすい。
ネタではあるが、某ラジオでは一人100役をこなした。
この他にもデジモンアニメシリーズ(特に初代『デジモンアドベンチャー』と続編の『02』)は声優の本気による一人多役が多い。

天地無用!魎皇鬼』にて、柾木勝仁(天地の祖父)と柾木信幸(天地の父)の二役。
第3期の会話シーンはさすがベテランの演技力。

『リトルバスターズ!』において、直枝理樹(主人公)、棗鈴(メインヒロイン)、笹瀬川佐々美(メインヒロインのライバル)というありえない三役をこなした。
さらに同作のWebラジオ『ナツメブラザーズ』では、パーソナリティとゲストを行うという神業までやってのけた。

  • すずきけいこ
智代アフター ~It's a wonderful life~』において、坂上鷹文、河南子のカップルを一人で演じ分けた。
keyブランドの『リトルバスターズ!』においては三枝葉留佳二木佳奈多の双子ヒロインを見事に演じ分けている。
そしてkey作品キャラが一堂に会する『かぎなど』第8話においては上記4人に加えて『Rewrite』の中津静流と『planetarian ~ちいさなほしのゆめ~』のほしのゆめみも加えて一人六役のすずきけいこ劇場を演じてのけた。

48人もいる大空魔竜のスタッフに多くの敵キャラクター。
さすがにキャラ全員別々に個別に声優を当てるわけにもいかないので、ほぼ全ての声優が何かしらのキャラを兼役している。

ひぐらしのなく頃に』において、園崎魅音園崎詩音の双子姉妹を一人で演じ分けた。
こうした場合、2人の掛け合いシーンではキャラごとに別々にアフレコするのが通常だが、彼女の場合はキャラを切り替えながら同時にアフレコしたという。

一人多役で有名な閣下の出演作品と言えば『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズとアニポケであろう。
特に初期のアニポケでは出てくるポケモンが、閣下を筆頭にメインキャラの兼役ばかりだった事も珍しくなかった。

アニポケでコジロウや初代ポケモン図鑑など多数の役を担当。
特に各期でのサトシや仲間のポケモン役も演じてきた結果、それらが再登場した上にゴウのポケモンまで複数演じた最終シリーズでは小西氏や林原氏共々、かなり忙しい事に。

日本一の声優として君臨し、七色の声を持つと言われる、我らが山ちゃん。
『それいけアンパンマン』にて主要人物であるチーズ、カバ夫くん、かまめしどんの他にも、あさりどんなどの一回きりのゲストキャラクターも多く担当。
さらに2019年8月の増岡弘氏の退任後はジャムおじさんも担当するようになった。
また、ゲームの『キングダムハーツ』では、原作で自身が演じていたドナルドダック、ジーニー、ビースト、セバスチャン、スティッチなども務め、一つのシーンの全キャラのアフレコをたった一人でこなしたなどの逸話を持つ。

これ以外ではリメイク版『ヤッターマン』で、ナレーション、ヤッターワン、ヤッターキング、ヤッターペリカン、ヤッターアンコウ、ヤッターモグラ、ヤッタードラゴン、ヤッターコング、ヤッタージンベエと全てのメカや、おだてブタ、おほめブタ、なげきブタなどのコクピットメカを演じ、最終的にキャスト欄1ページを山ちゃん1人で埋めた。
上記のスタッフロールを写したスクショがネットに出回り、その伝説っぷりが広く知られた為か、後年では意図的に1人多役を当てている作品も登場している。
ゲーム『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』では、5人1組の新マスコット「モノクマーズ」の5人全員(女性キャラ含む)を丁寧に演じ分けた他、サントリー「オールフリー」のアニメCMでは劇中全ての擬音を含めた26種類の役回りを演じ、SNSでもトレンド入りを果たした。

アニポケ映画作品では『おはスタ』の司会者を勤めていた縁で全作品にメイン級のキャラで特別出演しており、クレジットで彼の名前を見ない作品はない。
上記の件もあって、業界では「困った時の山寺」*8という言葉も生まれたとか。

演じる役数だけでギネスブック世界記録に登録されそうだが、それに自ら言及したNHK-FMで放送されたラジオドラマ『AKB48 私たちの物語』では山寺は七色の声を持つ男と自己紹介した。

真剣で私に恋しなさい!!』にて、黛由紀江&松風の二役を演じている(松風はまゆっちが腹話術で喋っている設定)。
アニメ版においては第3話Bパートのほぼ全てまゆっちと松風がひたすら会話していたのだが、それをテストなしの状態で通しで一発録りした。

主にタカラトミーの玩具、プラレールやトミカに関わる作品への参加が多い女性声優だが、
代表作とも言えるアニメ『超特急ヒカリアン』では主人公ロボットの300系のぞみ号と、人間ヒロインの神田ミナヨをするという前代未聞の演じ分けをしてみせた。
30分番組内のコーナーアニメなので他にも兼役は多いとはいえ、この組み合わせはさすがに珍しい。
『電光超特急』ではのぞみだけ降板している……と見せかけて回想シーンでは嶋崎に戻っている事が見られた他、敵陣営キャラという立ち位置にある本作最大のボケ要員であるブラッチャーがやんわりと「昔はのぞみの声とミナヨの声を同じ人が担当していた」と触れていたりする。

  • 金田明夫
STAR WARS』にて賞金稼ぎジャンゴ・フェットの日本語吹き替えを担当し、当然ながらジャンゴのクローンであるクローン・トルーパーの吹き替えも兼役した。
映画本編においてクローン・トルーパーが会話するシーンはあまり多くなかったのだが、アニメシリーズの『クローン大戦』や『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』ではクローン戦争を中心に描いているため、戦場で戦うトルーパーの会話シーンは激増した。
特にこのアニメシリーズでは映画本編における脇役にもスポットが当てられる為、クローン・トルーパー達が主役の話もあったりする。
5~6人のクローン・トルーパーが集まって同じ声で話し合うシーンはそこはかとなくシュールな光景である。
おまけに戦う相手がドロイド(ロボット)である関係か、トルーパー一人一人に強烈な個性(粗暴だったり気弱だったり)が与えられており、それを同じ声で違和感なく演じ分けてみせる様は圧巻である。

  • チャールズ・マーティネー
人気キャラクターのマリオを中心としたヒゲキャラクターを兼役しているが、実はキノじいもこの人。
また、ベビィの頃や過去にドンキーコングを兼役した事がある。

アニメでは『コナン』の千葉和伸や『SEED』シリーズのアーノルド・ノイマンを中心とした複数の脇役を担当するが、格闘ゲームではジェダ=ドーマやDIO風間仁といった主要人物を多く兼役した。

  • 一龍斎貞友
ちびまる子ちゃん』において、さくらすみれ(お母さん)と小杉太の二役を演じている。
随分印象が違う為、初めて知った人は結構驚く。

  • 下田麻美
THE IDOLM@STER』で双子のアイドル双海亜美・真美を、『VOCALOID』で男女コンビのボーカロイド鏡音リン・レンの声を担当。
特に2人のリン+レンが共演する楽曲「South North Story」をカバーした際は事実上の1人3役での歌唱をこなしている。

子供番組『おーい!はに丸』にて、主人公はに丸(子供声)の声を担当する傍ら、画面に出て「魔女おばさん」(きり丸風声)などとしてはに丸と共演した。
またお供「ひんべえ」の担当声優の安西正弘氏も似たような事をしていた。2人共に劇団テアトル・エコー出身だったのでできた事だろう。
後年に同じく子供番組の『マホマホだいぼうけん』ではさらにホーキー(人形キャラ)の声とウィッチー(実写出演・毎回声のみで芝居をするシーンもあり)という兼役で出演している。

遊戯王デュエルモンスターズ』で、武藤遊戯と彼に宿ったもう一人の遊戯こと闇遊戯を演じた。
最初ははっきり言って下手すぎたが、回を重ねるにつれてメキメキと上手になり、ラストデュエルの遊戯VS闇遊戯の演じ分けは見事としか言いようがない。
また、後のシリーズでも遊城十代覇王十代KENN)、アストラルブラック・ミスト入野自由)、榊遊矢ユーリ覇王龍ズァーク小野賢章)のように二面性の役を演じる人がいる。

擬人化艦隊ゲームのエキスパート。
艦隊これくしょん -艦これ-』では吹雪型全員、二航戦の2人、冬月、稲木と初期実装艦から近年の追加艦まで幅広く演じ、定期的に周年ボイスなども収録される為、彼女の声を聞かない日はないレベル。
アズールレーン』ではサラトガ、クイーン・エリザベス、ウォースパイト、ドイッチュラント、明石を演じているが、このうちドイッチュラント以外はアニメで重要なポジションにあり、特にクイーン・エリザベスとウォースパイトは会話が何回も存在する。
誰が言ったか「上坂すみレーン」
さらに『戦艦少女R』でキャラボイスが実装された際、響/ヴェールヌイ、レシーテリヌイ/長春、キーロフの3人、つまりボイス持ちロシア艦は全員上坂が担当。彼女が大のロシアオタクである事にちなんだキャスティングであろう事は想像に難くない。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』における、カタリナ・クラエス役がある意味該当する。
このアニメ、カタリナの脳内会議という形で本体の他に5人の思考パターンが出てくるのだが、その全て(議長・強気・弱気・真面目・ハッピー)にそれぞれ【カタリナ・クラエス(〇〇) 内田真礼】とクレジットが打たれている。それも毎回。
一応、全員カタリナ・クラエスな事には間違いないのだが、クレジット上では大抵の回で一人6役をこなしている事になる。
カタリナの前世やアレクサンダーやポチも担当している為、第1期の第7話や第2期の第9話と同第12話では7役、劇場版では8役状態となっていた。
カタリナ本人の演技も5歳の時と幼少期(8~10歳)と15歳以上の3種類があるので、合計で11通りの声を出していた事になる。
『メシ声』では、#29「出汁沁みまくりおでん!8つの具材の頂点は?!」で大根・たまご・ちくわ・がんもどき・白滝・はんぺん・ウインナー・こんにゃくを演じている。
Fate/strange Fake』では同一人物という設定だが、フランチェスカ・プレラーティとフランソワ・プレラーティを兼任している。

無双シリーズ』以外にも、『スーパーロボット大戦』シリーズで多数のキャラを演じている。
様々なアニメが参戦している以上兼役が出るのは当然……と思いきや、置鮎氏はオリジナルキャラだけで14役も演じている。
あまりにもやりすぎた為、スカルナイト立候補時には「置鮎さんやり過ぎなんで今回はご遠慮ください」とスタッフに言われたらしい。……そのスカルナイトはちゃっかり演じているが。
『コナン』でも沖矢昴綾小路文麿の2役を演じており、初期に複数回登場したマジシャンの真田一三を含めると3役を演じている。

様々なゲーム、アニメで声を当てていた彼であるが、アニメ『神々の記』では主題歌からナレーション、登場する人物、神様、果ては敵国の指揮官からモブ兵まで全て一人で演じきった。
オープニングのキャストが全て「森川智之」だけなのはまさに衝撃。
『デジモンアドベンチャー02』では悪役である及川悠紀夫、その部下マミーモン、真の黒幕ベリアルヴァンデモンを見事に演じ分けている(ちなみに、彼らの声が同じなのは偶然ではなく設定上の理由)。

  • 伊藤彩沙
少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-』と『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』とのコラボレーションで花柳香子と市ヶ谷有咲を一人で演じ、愛城華恋が「前世が一緒とか?」と突っ込まれる事案が発生し、専用のスチルまで作られた。

  • 天津向(現・天津飯大郎)
本職は芸人だが、ちょぼらうにょぽみ原作作品のあいまいみー、不思議なソメラちゃんで声優を担当。
男性声優が彼一人の作品もあり、ナレーション、男性、謎生物などを多数演じている。
演じた多数のキャラやナレーションの台詞を挟んだカオスなキャラソンもある。

  • 伊武雅刀
『学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!』(無印)において、花子さんとホワホワ以外の全ての役を担当。
基本はナレーションだが、小学生の女の子だろうが幽霊・妖怪といった人外の存在だろうが関係なく演じる様はなかなかにシュール。
ちびっこだった当時は何とも思わなくても、大人になってから事実を知って衝撃を受けたという人は少なからずいるのではなかろうか。

  • せいじろう
ゲーム『デスクリムゾン』の主人公・コンバット越前役だが、実はゲーム内ボイスの大半を演じている
「ダニー!グレッグ!生きてるか!」
「ああ、なんとかな!」
の会話は声色を変えんとする努力こそ伝わるものの、やはり同一人物が演じているのがバレバレである。

てさぐれ!部活もの』で園田姉妹を始めとするモブキャラの多くを演じた。
園田姉妹は長女の萌舞子以下18人(六つ子が3組)という人数だけで個々のキャラは決まっていなかった為、他の出演者のアドリブで決まった設定に合わせて演じさせられた事もあり、シリーズ全体では20人を超えた。明らかに姉妹じゃない園田一族も混ざっている。
コードギアス 奪還のロゼ』ではヒロインの皇サクヤと、その影武者の春柳宮サクラを演じ分けた。

魔女の旅々』の主人公・イレイナ役だが、アニメ最終回で22人のイレイナが一堂に会した。
「主人公のイレイナ」以外は本編と異なる旅路を経験した為性格や口調が変わっており、中には人間をやめてしまった子もいる。

ロックマンシリーズの『星に願いを』『8』『X6』『X7』『ゼロ』『ゼクス』に出演し、忠犬ラッシュから下衆のパープリルまで、多彩なキャラを少なくとも8役演じている。

他作品では『名探偵コナン』でのモブ刑事兼役のエピソードが著名。アドリブで咄嗟に(目暮十三警部の「君は新人のようだが、名前は?」)「高木です」と答えてしまった事を青山剛昌先生が面白がり、高木刑事の設定が原作漫画で膨らんだ結果、小嶋元太と兼役のままレギュラーキャラに昇格となった。
登場頻度は低いが劇中劇の仮面ヤイバー役も担当しており、さらにはゲストキャラを含めた4人を1話内で演じたこともある。

  • 横山智佐
ロックマンDASH』シリーズの外伝作品『トロンにコブン』にてコブン40体を演じ分けた。

ロックマンX4』で、明らかに声質が違う仮の姿と真の姿両方のダブルを演じ分けた。

日本一ソフトウェアの看板作品である『魔界戦記ディスガイア』シリーズでは初代主人公のラハールを演じ、その他にも同社のゲームでは多数のキャラクターを担当していた。
ディスガイアシリーズは世界観のスケールが壮大であり、DLCでは過去作のキャラクターはもちろんのこと、自社コラボによる他シリーズからの参戦も行われており、CV:水橋かおりのキャラが6~7人いる事もザラにある。

エルドラン+2役ずつ演じている『エルドランシリーズ』、ヘムヘム(10期以降)他多数を演じる『忍たま乱太郎]』、ブリキのワポル銀ギツネのフォクシーなどを演じる『ONE PIECE』、活弁士のごとくナレーションと大半の台詞を担当した『ウルトラスーパーファイト』など。
特徴的な声色故によく聞けば分かる事も多いが、声質を変えて見事に演じ分けている。

PROJECT X ZONE』で『ヴァンパイア』のデミトリ・マキシモフと『ジャスティス学園』の一文字伐、『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』のハーケン・ブロウニング、『.hack』のステハニーの一人四役を担当。
魔界村のステージでこの4キャラが一同に会話する「檜山村」と呼ばれるイベントがあり、キャラクター性がバラバラな4人を見事に演じ分けた。
続編の『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』ではデミトリとステハニーに加え、『ヴァンパイア』のパイロンの三役を担当。
檜山村は健在で、ダムで行われる事から「檜山ダム」とも呼ばれているが、バツとハーケンがリストラされた事に加え、そのステージにパイロンが登場しない事からデミトリとステハニーの2名に減ってしまっている。

  • 大沢つむぎ
マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜』にてシア・ドナースターク、ミュー・セクスタンス、イングリド、妖精さんの一人四役を演じている。
そもそもがフルボイスのゲームな上、この4人はいずれも主要キャラでかなり台詞も多いのだが、見事な演じ分けにより同一人物と気づくのは難しく、スタッフロールでの怒涛の大沢つむぎラッシュで驚いた人も多いかもしれない。

LORD of VERMILION』にゲスト出演した七英雄のうち、ワグナス・ノエル・スービエ・クジンシーの一人四役を演じている。四英雄の杉田
後に発売された原作リメイク作品『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』では七英雄の声優は全入替されたのだが、杉田氏はちゃっかりボクオーン役で残留している。
また、『LIVE A LIVE』HD-2Dリメイク版では最初の7つのシナリオから隠しシナリオ、最終シナリオに至るまで全てのシナリオで何かしらの人物を演じている。
なお、『ウマ娘 プリティーダービー』の栄養戦士キャロットマン 動画 でナレーションと、フケンコー帝国のすべての悪役(フケンコー帝国魔王、アブラ怪人、ラードロンとその配下戦闘員含め6役)を担当。

ラストオリジン』や『ファイアーエムブレム ヒーローズ』でも複数役を演じており、『Shadowverse』でもアリサら3役で出演している。

  • 岡野浩介
初期の『天才ビットくん』で放送開始当初より、ダミ声で話す奇っ怪なコンピュータ「箱二郎」役として登場。
それ以降、ナレーションに玄田哲章氏が起用されていることを除き、番組内アニメ以外の本編シーンでは大半のCGキャラクターの役を務めた。
何より凄いのは演じ分けで、よく聞かないと同じ人だとわからないレベルで別物の声を操っていた。
上記のダミ声のキャラクターに始まり、
  • 団子屋の気のいいおばちゃん*9
  • インチキフランス語を話すナルシストなコンピュータ
  • それまでの世界観と異なる異国から来たオシャレな美形の王子
と、全く異なる方向性のキャラクターを担当。
それどころか二番目に至っては箱二郎との兼役により生放送企画で一人二役を演じきったことが2回あった。

ちなみに直前放送の『忍たま乱太郎』でも岡野氏は山田利吉役で準レギュラーとして出演しており、これまた箱二郎とは全然違う声質なので、当時NHK教育テレビで続けて見ていた子供達はさぞ意表を突かれたことだろう。

【前述の本気を見られる作品一覧】

メインメンバー達による本気のお遊び。
一味以外のキャラをどこかしらで演じており、キャラクターによっては「粗忽屋○○店」名義で担当している。元祖はカルーを演じた平田広明氏。
第二部冒頭に登場する偽物の一味の声は、「粗忽屋」関連名義の本家声優陣がシャッフルで担当した。
矢尾一樹氏はジャンゴMr.2ボン・クレーを経て自分がいつ一味に入れるか作者の尾田栄一郎先生に問うた後、アニメスタッフが矢尾氏の起用を前提としたキャラクターの登場を尾田先生に要望した結果、本当にフランキーとして加わることに。
なお、トニートニー・チョッパー役の大谷育江氏やブルック役のチョー氏も、レギュラー出演前にゲスト出演を経験している。

『ONE PIECE』は長年放送が続いている為、一度出演した声優が後に別役で再起用されるケースが珍しくない。
キャスティング担当である青二プロダクションの所属者の場合、新人・無名時代に群衆やガヤといった端役で出演していた声優が、後に主要キャラで再出演する事もある。第1話に端役で出演していた神谷浩史氏は、やがてトラファルガー・ロー役に抜擢された。
なお、青二プロ所属者ではないが、園部啓一氏(81プロデュース所属)も多数の役柄を演じた声優の一人であり、レイリー役に抜擢される前はイガラムやマッキンリーといった様々なキャラクターで度々出演していた。

旧帝国海軍の艦船をモチーフとしたキャラが多数登場する『艦これ』。
稼働当初からの艦娘は同型艦を、追加艦娘はゲーム中で同時期の実装艦を基本的に同じ声優が演じている。
その為、数が少ない戦艦や重巡洋艦は姉妹兼役が多く、姉妹艦が多い駆逐艦は実装が長期に渡り姉妹で声優がバラバラになりやすい傾向がある。
ただし、建造時期などの歴史的経緯由来で、同型艦でも最初から異なる声優が演じている場合もある。

今のところ複数の役を受け持っていないのは伊401役の伊瀬茉莉也氏、親潮役の本渡楓氏、Fletcher役の宇民祐希氏、Hornet役のファイルーズあい氏、梅役の梅澤めぐ氏、樫役の岸本依茉氏とごくわずかで、他は全員が何かしらの役を兼任している*10
比較的若手が多いながらも演じ分けされており、特に藤田咲氏(一部陽炎型、扶桑型、赤城など)や井口裕香氏(天龍型、前期長良型、利根型、加賀など)、味里氏(伊19、伊8、武蔵)がまるで違うタイプを演じている事に驚いた人も少なくないのでは?
ちなみに最も担当キャラが多いのはタニベユミ氏で、由良・有明・夕暮・白露~夕立までの白露型4姉妹・藤波~浜波までの夕雲型3姉妹・フランス艦4人・迅鯨・宗谷の合計16役を演じている。
彼女はC2機関所属……言うなれば完全なる運営お抱え声優という動画制作したりリアイベでカレーよそったり公式バンドでボーカルとトランペット兼任したり攻略情報の解説を執筆したりとかなり特殊な立ち位置にいる為、今後も定期的に彼女の演じる艦娘は増えていくと推測される。
その他だと日高里菜氏(夕月(艦これ未実装)を除く睦月型全てと龍壌)、東山奈央氏(金剛型四姉妹、高雄型四姉妹、綾波、敷波、Jervis、Javelin)、上坂すみれ氏(上述)の合計12役が最多。
味方のキャラ(艦娘)だけではなく、新規艦娘が初登場した際のイベントのボスの声も同じ声優が担当する事も多い。

ドラマCDやキャラソンでもキャストは原作ゲームと同じで、そのほとんどが同型艦が多数出演する(歌う)もの。
そのため東山氏、佐倉綾音氏、洲崎綾氏、宮川若菜氏らはその場で複数のキャラを演じ分けて(歌って)いた。
2015年のテレビアニメでも例によってキャストは原作と同じであり、多くの出演者が1話中で複数の名前ありの役を演じている。
場面によっては画面に映っているキャラ5人が5人とも佐倉綾音なんてシーンもある。
その為、エンドクレジットでは通常とは逆に「声優の名前を先に置いてその声優が演じた役名を列挙」という特殊な表示形式が取られた。
実際のアフレコではキャストの負担軽減のため一発撮りはせず、ワンシーンごとに収録。
同じ声優のキャラクターが2人以上で掛け合いするシーンが出た場合は、一つのシーンで一度収録した後にもう一度同じシーンで別のキャラを演じるという措置を取っている。
ただし、井口氏は『劇場版 艦これ』の際に「その場で切り替えて掛け合った方がやりやすい」という考えだった為、まとめて録った事を明かしている。
なお、同作にて井口キャラが掛け合う場面はほとんどなかったが、「奈央ちゃんもその場で切り替えるタイプだったはず」と東山氏もまとめて録っていたらしき事を示唆している。
実際、とあるドラマCDでは東山氏が演じた金剛型四姉妹+高雄型四姉妹+金剛型四姉妹の口調シャッフルverという事実上の一人12役をほぼ一発録りで収録していたらしい。

登場人物の大量増加もあって一人多役を務める声優も一気に増える形に。
特にナンバーズ(魔法少女リリカルなのは)はドゥーエを除いて*11その全員が多役声優の演じ分けによるものである。
が該当。

また、ナンバーズ担当声優を除いても、
が挙げられる。

さらに変わったところでは、
……などなど、羅列するととにかくキリがないといった有様である。
しかもナンバーズ内ですら同一の声優が演じている場合が多いのに、そのどれもにしっかり個性が現れている辺りがさすプロといったところか。
「兼任役の大半が喋った時間は全話通して数分足らずのチョイ役ばかり」とか言ってはいけない。
ちなみに、スバルとノーヴェは境遇や戦術が非常に似通った関係である事や、劇中でも直接相対していた事などから、誰が呼んだかその光景を痴話喧嘩ならぬ「千和喧嘩」などと言ったりすることも。

コンセプト的にシリーズを通して名前持ちのキャラが非常に多く、必然的に一人多役が頻繁に見られる。
声が同じ敵と味方がいたり、同じ声同士でいがみ合う奴がいたり、上司と部下の担当声優が同じ人だったりするのはしょっちゅう。

初代アニメ版は敵も含めると登場人物が多い為、主役であるキン肉マン以外は大抵は主演陣の兼役。
例えばテリーマン役の田中秀幸氏はペンタゴンやスプリングマン、プラネットマン、カレイヤスなども演じている。
委員長役の北川米彦氏はカナディアンマンなども演じていたが、悪魔将軍ビッグ・ザ・武道も演じており、2シーズン続けて大ボスを演じる事となった。
アナウンサーが解説しているかと思いきや、五分刈刑事だったという声優ネタもあったりする。
『キン肉マン 完璧超人始祖編』ではキン肉マンを演じてきた神谷明氏が(同役を宮野真守氏が引き継いだ事もあり)真弓パパとカメハメを担当、氏にとって初の『キン肉マン』シリーズにおける複数持ち役となった。

キャラ数が非常に多い為か、上坂すみれ氏や喜多村英梨氏などは他校の生徒+大洗の生徒を兼ね役で演じていた。
ガールズ&パンツァー 劇場版』ではノンナ達が戦線離脱し、一人気張ろうとするカチューシャを上坂氏演じるぴよたんが励ますシーンがあるが、上坂氏はこのシーンを録る際、「これ私が言うんだ」と兼役の面白さを感じたという(上坂氏はノンナとぴよたんの兼役)。
アヒルさんチームの近藤妙子を担当する吉岡麻耶氏はアンチョビと兼役だが、これはアンチョビは元々は一言呟くだけのガヤ同然の役だった為、
メイン声優から「誰かやりたい人いる?」と募集をかけたら真っ先に手を挙げたのが吉岡氏だったため氏に選定されたとの事。
アンチョビは後にOVAで対戦相手側のメインキャラとなり、続く劇場版やドラマCDなどでも大活躍する大出世を果たした為、下手をすると本来の担当キャラよりもサブ担当キャラの方が台詞が多い可能性があるという珍しい事態が起きている。

特筆すべきは井澤詩織氏で、カモさんチーム(風紀委員チーム)を全て一人で演じる一人三役をこなした。
ちなみに見た目こそそっくりだが性格は各々違う為、同じ声優とは思えないシーンが多々ある。
一方、井澤氏としては自分の担当キャラも戦車に乗ると聞いて他に誰と組むのかとワクワクしていたら、他のチームメンバー2人も自分で当てると聞いて激しく落胆したという。
しかし、劇場版のクレジットではまとめて表記せずに別々に表記されて嬉しかったとか。

なお、アニメ版でのクレジットは一人一役でしか登場しない為、主に他校の生徒を演じている大洗女子のメンバーは登場しない事が多く、妙子とアンチョビを演じた吉岡氏は、OVAでのクレジットはアンチョビしかなかった。

最終章では「相手高校の車長」の描写が格段に増えた事もあり、それに比例して兼役も非常に増えた。
主人公チームであるあんこうチームのメンツも、西住みほ以外全員がメイン以外の誰かしらを演じているレベル。
恐らくは試合を観戦しているだけなので、セリフが少ない声優を遊ばせるのはもったいない為にこのような形になっていると思われる。
ただし、キャラの台詞の量に関係なく一役のみを演じている声優も多い。中でも劇中では滅多に喋らない無口キャラとして知られる丸山紗希役の小松未可子氏は、TVシリーズ最終回での一言、及び劇場版での二言のみの出演となっている。
他にも東山奈央氏はエクレールとして登場しているが、現状セリフが数個しかない。果たして次の出番はあるのだろうか。

多くのたまごっちは各シリーズの同じ声が多く、一人多役が頻繁に見られる。
めめっちやくちぱっちなどの声優は兼役した事がなかったが、まめっちやラブリっち、メロディっちなどの主要キャラクターが圧巻である。

伊藤かな恵氏はプリティーリズムのゲーム筐体時点から天宮りずむと赤井めが姉ぇのニ役をこなしており、アニメ『プリティーリズム・オーロラドリーム』ではりずむ役こそ降板したものの、神崎そなた、久里須かなめ、ナレーションと四役を兼任し、『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』ではさらにヘイン役も兼任して一人五役となった。
他には米澤円氏が城之内セレナとジェウン役、明坂聡美氏が藤堂かのんとチェギョン役を兼任した他、Prizmmy☆(アニメ)メンバーそれぞれのペアチャムは対応するアイドルの役を演じている声優が兼役している。

プリパラ』では南條愛乃氏が愛媛なお、白井ななみ、徳田ねねとサブキャラ三役を兼任し、 寺島拓篤氏はマネージャーのウサギと紫京院ひびきの執事・安藤玲とレギュラー二役を兼任している。
また、赤﨑千夏氏はファルル・鍋島ちゃん子と(準)レギュラー二役、佐藤あずさ氏は緑風ふわり・ファララ・ア・ラームと2ndシーズンと『アイドルタイムプリパラ』の中心人物で二役、上田麗奈氏は黄木あじみジュリィ・地獄ミミ子と2ndシーズン以降の追加キャラを各シーズンにつき1人、計三役を兼任しており、3人は演じた役全てでライブシーンも演じている。
『アイドルタイムプリパラ』では真中らぁら役の茜屋日海夏氏を除くi☆Risメンバー全員が新登場のマスコット役を兼任。若井友希氏・久保田未夢氏の2人はさらに準レギュラーとして登場する夢川ゆいの周りを囲む知人すず、はなもそれぞれ兼役している。

極めつけは田中美海氏で、(全員同一人物とはいえ)真中のん、じゅのん、ぴのん、かのんの四役を演じ分けている。
さらに劇中のライブシーンどころか現実のライブにおいても、1人でその場で声を変えて三者三様の歌い分けをこなすという芸当を見せている。

ちなみにシリーズ内でクレジットには一人一役分しか表示されないという決まりがあるが、田中氏だけは例外的に全員同一人物ということもあって、きちんと4回クレジットされている。
さらにさらに現実のライブにおいても複数のシリーズ合同で行われる公演の場合、1役最低1回のライブを行う事がお約束なので、必然的にシリーズ跨ぎの声優陣は複数の役でのライブをこなす事になる。つまり先述の田中氏の場合は最大で5役という計算に……

ひみつのアイプリ』でも出演者とマスコットの兼役の伝統は受け継がれており、リング・クローバーを演じた喜多村英梨氏以外のレギュラーメンバーはアイムゥの声も担当している。ただし、担当はシャッフルされている。

チョー氏、新井里美氏がそれぞれ「エトセトラボーイ」「エトセトラガール」としてナレーションの他、その回のゲスト・その辺のガヤから、動物の鳴き声・SEまで担当した。

基本的に実体化したクリーチャーの声やモブキャラの声はレギュラー・準レギュラー陣が兼任する事が多い。
特にホカベン役の菅原雅芳氏や土瓶先生役の三戸耕三氏、破道ロクロー役の木島隆一氏らは多くのクリーチャーの声を兼任している。
滝川るる役の丹下桜氏は、一度だけクリーチャー役として《O・HA・NA・P》の声を演じた他、『VSR』のバレンタイン回にて脳内会議で冷静・喜び・悲しみ・怒りの人格を一人で演じ分けた。
同一人物であるデュエマウスと、その中の人である忠次郎は、性格及び喋り方が真逆になっている為、実質小林ゆう氏の一人多役となっている。
高木渉氏は『VSRF』の第1話にてハムカツとカツドンの両方を演じた。
他にも、
  • ルシファーと中ジローを兼任している水沢史絵
  • 佐々木コジローと《爆竜バトラッシュ・ナックル》《奮戦の精霊龍 デコデッコ・デコリアーヌ・ピッカピカⅢ世》といったクリーチャーを兼任している檜山修之氏
  • たーくんと呉間ジャマ代を兼任している菊池正美氏
  • エリカッチュと大ジローを兼任している優希氏
  • レナと小ジローを兼任している奈波果林氏
  • ヘレンとアリスを兼任している冨岡美沙子氏
……などなど。

なお、兼任するキャラが上手くばらけている為、担当声優が同じキャラが一つの話に同時に登場する事はほとんどない。
例外は小林由美子氏の『VSRF』最終回の切札勝太VS切札ジョーだが、これは勝太からジョーに主役がバトンタッチする回であった為、必然である。

主役格の水野まりえ氏・大畑伸太郎氏からして、全くの別のキャラのマスコットポジション・サブレギュラー・その回限りのゲスト・名も無きエキストラとシリーズを跨いで演じた。
2人の演技方針は制作陣からも「シリーズの顔的存在」とみられていた。
「2人に続け」と制作陣・声優陣が思ったのかどうかはともかく、レギュラー格を演じる橘田いずみ氏・斉藤壮馬氏・陶山章央氏・森嶋秀太氏・佐々木未来氏・山本和臣氏・斎賀みつき氏・三宅健太氏・能登麻美子氏……
など、名前を出せばキリがないほどに、幾多のベテラン声優達が全く異なるキャラを長期スパンかつ同時進行で最後まで演じ切った。
中でも安元洋貴氏に至っては、主役・悪幹部・サブレギュラー・ラスボスという花形から、話数の限られたゲスト・クレジットされないエキストラまで、元々特徴的な声質でありながら、つながりが全くないのに時には同じ話数で巧みに演じ分けた。

基本的に妖怪の声を複数人で分け持って受け持っており、例を挙げるとジバニャン役の小桜エツコ氏はその他に「ブシニャン」・「モモタロニャン」など類似キャラと「雨女」など他のゲスト妖怪の声も担当。
遠藤綾氏は人間キャラの「フミちゃん」の他コマさんコマじろう兄弟や「ふぶき姫」など、
主人公「天野ケータ」役の戸松遥氏も他にもう一人の主人公「未空イナホ」の友人「石ノ森ユウカ」役を演じ、そのもう一人の主人公「未空イナホ」役の悠木碧氏も「ネコ2世」を演じ……というか、一人多役していないのが故・石塚運昇*12だけ と言った方が正しいかもしれない。

戦国無双』シリーズや『真・三國無双』シリーズは兼役がかなり多い。
例えば夏侯惇と典韋は2人ともCV:中井和哉
この2人は同じ魏所属の武将な上夏侯惇が典韋の噂を聞きつけて一騎打ちというシナリオまであるのだが、見事に演じ分けられており、目を閉じてもどっちが喋っているか分かる程。
他にも一般兵やモブも、無双武将の声優が兼役として声を当てているケースがある。最近ではモブ専門の声優が起用される事も多いが。
中でも『戦国無双2Empires』の「扇動された民」(CV:緑川光)は必見である。
ちなみに置鮎龍太郎氏は『戦国無双』の長曾我部元親、『三國無双』の司馬懿*13と司馬師、そして『OROCHI』に登場する遠呂智の合計4人も演じている。
石川英郎氏も三国の周泰、賈詡、戦国の豊臣秀吉、毛利元就の4人を演じており、賈詡と元就が共演するステージもあったりする。

ソーシャルゲームなので既存キャラの派生が出れば当然兼役になるのだが、同作以前からTYPE-MOON作品に関わり、かつ『FGO』にも出演している声優陣は大体何かしら別キャラの兼役をしている。特に初期実装のサーヴァントは兼任が多い。
例えば上述の置鮎氏であれば以前から担当していたZeroバーサーカーの他にカエサルApoヴラドロムルスを担当している。
セイバーで有名な川澄綾子氏も例外ではなく、主な役どころはアン・ボニー大量のアルトリア亜種キャラクター
さらに彼女はなんとマスコット役のフォウくんも演じている。
その為、バレンタインイベントがフルボイスになった際、自分の演じる大量のキャラ(合計14人)の台本の後、フォウくん分の台本が追加で渡される羽目になったとか。

既存キャラの派生に別キャラと兼役が増え過ぎた結果、最大9枠あるサポート枠を同じ声優のキャラで埋めるというとんでもない所業も可能になった。
達成済なのは坂本真綾氏、川澄氏*14、斎藤千和氏の3名。

フルボイスだけど、声優の声と人数を減らしてできるだけお金を浮かせようという魂胆が丸見えの18禁ゲーム。
エロゲにしては珍しく、大抵の声優は2人以上キャラを演じている。
とはいえ、演じ分け自体はしっかりとできている。少ないボイスにも手を抜かないプロ根性を感じさせる。

1話3分のショートアニメだが、なぜか声優一人で全ての声を担当する狂気に満ちた構成となっている。
3話ごとに速水奨氏→千葉繁氏→関智一氏→山寺宏一氏と声優が変わり、特別編は石田彰氏が担当した。

ブラウザゲームという関係上、主要キャラのキャストも含め兼役は当たり前なのだが、主人公パーティに参加しているメインキャラの声優陣に関しては「メインキャラと衣装だけはそっくりなニセモノ」、「メインキャラの闇堕ち状態(アビス)やロリ化状態(リリィ)」、「メインキャラの心の闇から生まれたそっくりな容姿の分身(アルター)」も全て演じている。
基本的に「ニセモノ」はドスの効いた声で、「アルター」はダウナー系の声で演じているのが特徴。
よく聞けば同じ声優が演じていると分かるのだが、メインキャラの一人でロリ声で喋る「エミリー・グリム」とそのニセモノで少年のような声で叫びまくる「エシリー・グリル」は本当に同じ人物が演じているのかよく聞いたところで絶対に分からないレベルの演じ分けになっている。
「エシリーの時の声は地上波アニメで聞いた事がある」って? 生き別れの姉妹か何かじゃないんですか?
このエミリーはアビス状態でも、声のトーンをいつもより微妙に低くする事で「同じキャラなんだけど普段と比べて明らかに様子がおかしい」状態を表現しており、プレイヤーからの評判も高い。

また、同じくメインキャラの一人で『長靴をはいた猫』の猫をモチーフとする「リル」というキャラは、初登場からしばらくの間は猫を被った可愛らしい声で喋っていた。
メインストーリーの進行に伴い、彼女の真意が明らかになって以降はドスの効いた低い声で喋るようになり、各種イベントでもそちらの声で登場するようになっている。
ところが月イチで開催されるすごろくイベントでは初期の猫被り時代の音声が使い回されている為、メインストーリーを放置して遊んでいる新規プレイヤーの中には「リルの声優は変更になった」と勘違いしている人も多いようだ。
そのリルのニセモノの「リルンゴ」というキャラは、普段からドスの効いた声で喋っている以上どう表現するのかと思われていたが、担当声優自ら「今まで出したことの無い声で全力で演じました」とSNS上で報告したほどの予想外かつ体当たりな演技となっていた。

  • 『閃乱カグラ』の声優陣
ゲーム版では女性陣は全員に個別の声優が当てられているが、男性陣は藤原啓治氏の霧夜を除き山本兼平氏や佐々健太氏、寺井智之氏といったEARLY WING所属の声優が兼任しており、特に山本氏は半蔵、村雨、霧夜(藤原氏の病気による代役)など大半の男性キャラを演じている。
アニメ版は村雨や道元の声優が変更された一方で、半蔵役は山本氏がそのまま演じた。

作品世界観の都合で、オリジナル(本体)とレプリカは同じ声優の兼役になっている。

  • 『インゴクダンチ』の声優陣
団地に在住する人妻ほぼ半数を演じた優木かなは、その数10名(OVA版の一人5役も続投)。
虐げられ犯される人妻も、虐げ犯す側の人妻も、また、演じ分けできるのは演者でもある氏の母性のなせる業かもしれない。 
矢作紗友里氏もバニシング排斥婦人会のハセガワとツジサキ、福圓美里氏も同じくバニシング排斥婦人会のシラカゲとショウダの一人二役を演じた。


【兼役による思わぬ事例】

雛森桃とエミルー・アパッチはどちらも佐久間紅美氏が演じたが、後に2人が戦う展開となった。キャスティング時は音響監督もこうなるとは思わなかったという。
ほとんどの場面で同時収録がなされ、感情の切り替えが難しかったり2人同時に喋る場面は別録りだった。

  • 『ONE PIECE』
ジンベエは、当初演じていた郷里大輔氏が急逝、2代目として宝亀克寿氏が起用されたが、彼は同じ王下七武海ゲッコー・モリアを既に演じており、声優交代後にマリンフォード頂上決戦で2人がバトルする事になった。
急な事態であまり猶予がなかったのかもしれないが、七武海同士で声優が被るのは……。ただ、2人は声色は結構違う為、声優に興味がなければ兼役に気付かなかった人も多かったかもしれない。
また白ひげ役の有本欽隆氏が逝去した後に、サー・クロコダイル役の大友龍三郎氏が後任になっているが、有本氏が存命の頃に頂上決戦で2人がバトルした事がある。

旧アニメではアバン=デ=ジニュアール3世キルバーンが田中秀幸氏による兼役であった。
打ち切りによりアニメでは実現しなかったものの、原作終盤において両者の対決やアバンによるキルバーンへの変装といったシーンが描かれている。

  • 『プリキュア』シリーズ
作品を跨いで別のキャラを同じ声優が演じるケースもあり、クロスオーバー企画の際には意外な形で一人多役が成立する事もままある。
例えば『Yes!プリキュア5』シリーズで夏木りん/キュアルージュを演じた竹内順子氏は前作『ふたりはプリキュア Splash☆Star』で主人公達のクラスメイト・星野健太役としてレギュラー出演していたのだが、
初期作品のクロスオーバーとなる『キボウノチカラ〜オトナプリキュア‘23〜』では健太が拠点となる飲食店の店長としてまさかのレギュラー出演を果たし、結果的に竹内氏が同じシーンで一人二役を演じる場面が複数描かれる事となった。
性別からして違う役を演じ分けるというレアケースだが、違和感はそれほどない。

  • THE IDOLM@STER
双海亜美・真美は上述したように下田麻美氏による一人二役で、かつそれが前提のストーリー展開であったという事情から、20年以上続くコンテンツの最初のブランドにもかかわらず765オールスターズ13人がリアルライブにて勢ぞろいした事は一度もない。
そもそもアーケード版(初代の方)展開時点ではリアルイベントを想定していなかったという事もあると思われる*15
この影響か定かではないが、『アイドルマスター シンデレラガールズ』以降のシリーズ作品では、双子キャラであってもそれぞれ別個に声優が配役されるようになった。


【その他、兼役の関連事例や類似例】

男性キャラの子供時代(女性声優)→大人時代(男性声優)など、一人多役の逆「数人で一役」で演じられる事もある。
一人でも大きく変わったキャラを演じられる声優がおり、声域の広さに驚かされる。
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』におけるシルバー・チャリオッツ・レクイエムのように「キャラの人格が入れ替わる」展開になった場合、別キャラの人格が入ったつもりで演じねばならず、声優の本気が見られる。
ある意味、これの究極系が「その方が面白いから」という理由で同一放送回のAパート/Bパートの放送内容は同じだが、声優が異なるアニメ版『ポプテピピック』辺りか*16
当然同じ台本でも担当者によって解釈は変わる為、参加した古川登志夫氏は自身の公式Xに
声優個々の演技論の違いが明確に分かるポプ子とピピ美の複数キャスティング。ある意味、俳優教育、声優教育に一石を投じるコンテンツにも思える。基礎訓練(土台)は同じでもその上に建てる演技論(家)は多様。極論にせよ「演技論はプロの表現者の数だけ有る」は成り立つ、と。
……と投稿している。

二人一役の極めて特殊な事例として、法律による子役の労働時間の制約を回避する為、双子の赤ちゃんに一人の役を交代で演じさせた『フルハウス』のミシェル・タナーや、
本来のキャストは歌う演技ができない為、歌唱シーンのみ本職の歌手にバトンタッチする事で「作品の根幹に関わるレベルで歌が上手い」を維持した『マクロス7』の熱気バサラとミレーヌ・F・ジーナス*17がある*18
会話パートを担当した神奈延年氏のバサラによる歌唱音源も後に制作されたが、歌唱のプロである福山芳樹氏*19のバサラと比べればやはりというか「公式音源である以上あまり厳しい事は言いたくないが、バサラの公式音源としては無視できないくらいにはヘタ」とファンに断じられてしまっているのが実情。
その為か、以降もFIRE BOMBERの新曲や『スーパーロボット大戦シリーズ』などで歌としての新録を要するケースについては、引き続き神奈氏と福山氏の2人体制でバサラを演じる形となった。



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最終更新:2026年07月10日 12:58

*1 広義のゲーム作品では逆にセリフ数×基準額で清算するのが昔からの慣例とされる。一部メーカーやパチンコ・パチスロ向け新録では「全セリフ合算した文字数×基準額」の太っ腹なメーカーもあると言われる。

*2 街中の雑踏や学校内の音など、ガヤガヤした効果音の事。

*3 フレイの言葉を遮ったり、泣いているフレイにナタルが話しかけたりする場面すらあるが、これを同時収録は物理的に不可能であろう。

*4 野沢氏と同じ事をさせられて演じ分けに苦慮した田中真弓氏を始めとした後輩から泣きを入れられたとのこと。

*5 なお2025年6月以降、イクラ役は平井祥恵氏、かおり役は小白川愛菜氏にそれぞれバトンタッチした。

*6 2023年6月以降は駒塚由衣氏が新たに演じている。

*7 タイコ・堀川役の塚田恵美子氏から小林さやか氏への交代後は、女性と少年は2人でまかなっている。

*8 元々は山寺氏の尊敬する先輩であり、幅広い演じ分けを行う羽佐間道夫氏に対する称賛なのだが、その羽佐間氏からも「俺の二代目」と認められている。

*9 番組内で同じ声であることがバレてしまい、「声が準備できなかった」といった裏話がギャグダッチで描かれていた。

*10 厳密にはファイルーズ氏と梅澤氏はそれぞれの担当艦をモデルにしたイベントボスの深海棲艦の声も担当している。

*11 最終盤のエピソードまでは「『レジアス准将の秘書官』と兼役」という形だったが、実際にはこのキャラもドゥーエの変装であった(≒ネタバレ回避の為にわざとキャストクレジットで別キャラとして扱っていた)。その関係でドゥーエだけ兼役相手がいない。

*12 ナレーションも含めれば飯塚昭三氏と掛川裕彦氏も該当。

*13 元々は滝下毅氏が担当していたが、逝去後は置鮎氏が引き継いだ。

*14 ただし、川澄氏の場合はそもそもアンを起用しなくとも「アルトリア・ペンドラゴン関係」で全クラス揃ってしまう(『Fate』におけるカーミラの設定上、厳密にはエリザベートだけで全クラス揃っている)大久保瑠美氏のケースに近いところもある。

*15 この理由で最初のリアルライブイベントは「一部のキャストがナムコ側に許可をとったうえで私的に開催」という形だった。つまり公認と開催許可は出ているが厳密にはナムコ非公式。

*16 ただし、多少のアドリブや中の人ネタに由来する内容の挿入が行われた事はある。例として『ランボー』パロディ回では保志総一朗氏と石田彰氏の組は恐らく「キラとアスランでやりましょう」のみでセリフ内容は台本通りに進めたと思われるが、花澤香菜と戸松遥氏の組は「花澤氏のファッションセンス」がファンからもネタにされる事への不満を本人がぶちまける内容に改変されている。

*17 ミレーヌについては、本編で会話パートを担当した櫻井智氏の代役として「キャラソン経験が豊富で歌う演技も可能」な平野綾氏が務めている(櫻井氏が一時期引退していた都合によるもの)。

*18 ただし、本放映時は「歌バサラ・歌ミレーヌは別人」は伏せられており、ミレーヌ(歌)を演じたチエ・カジウラ氏はあくまでもED(設定上はミレーヌのソロ曲、ED映像も「公式のミュージックビデオ」を強く意識してはいる)の歌唱者としてしかクレジットされていない。

*19 本業はシンガーソングライター。「キングゲイナー・オーバー!」を歌っている人。