アイドルマスター シンデレラガールズ U149

登録日:2023/04/14 Fri 03:14:11
更新日:2024/04/05 Fri 22:30:28
所要時間:約 20 分で読めます




『アイドルマスター シンデレラガールズ U149(ゆーいちよんきゅう)』は、『アイドルマスター シンデレラガールズ』のコミカライズ作品。

概要

原作:バンダイナムコエンターテインメント、作画:廾之(きょうの)
デレマスに携わっているCygamesが運営するwebコミックサイト「サイコミ」にて連載。
2016年10月15日にプロローグ「第0話」が公開、11月28日より正式連載を開始した。

「U」はUnderの意で、「身長149cm以下」のアイドルたちを主役に据えた作品。
……というのはかなり語弊があり、ユーザー間でも「○○は149cm以下だからU149いける」みたいな言われ方をされがちであるが、
実際には(1人除き身長149cm以下である)小学生アイドルたちを主役に据えた作品というのが事実上のコンセプトとなっている。
なにせ183人(連載開始時点)もいるデレマスでは12歳以下のアイドルだけで15人もいる(※1人は中学生)ため、こんな括りでも1作品に十分すぎる人数なのである……
小学校高学年女子が軒並み身長149cm以下ばかりなのって下振れすぎでは?とは言うな

この傍から見たら突飛な題材に反して、作風はかなり堅実・丁寧。
名前しかない新興部署に押し込まれている子供たちとそこに放り込まれたプロデューサーは、デビュー前の下っ端からスタートして地道に実績を積んでいき、デビューが認められるか認められないかすら6巻での一大事になるほど。
「お仕事もの」としてのアイマスの色を強くしている中で、時に賑やかで、時に悩みを抱える「子供」を丁寧に描いている。
一方で、本編にあるロリコン大歓喜的な描写は抑制されており、またリアリティがあると言ってもドロドロした部分は(漫画版では)ほぼなくデレマスらしい希望と夢のあるポジティブな方向性で、
総じて、登場人物たちに共感できるようなお子様にも安心してオススメできるような作品になっている。
各キャラクターの掘り下げも高い評価を得ており、主役以外の、ほとんどはゲストキャラ・先輩として登場するアイドルたちの描写も総じて好評。
サイコミのシェア機能を使った際にテンプレとして出てくるようになった「小さなアイドルだからって読まない手はない! 中身は本気のアイマスですよアイマス!」というフレーズは作風をよく表していると言える。

そういった部分から人気を博して連載を継続していき、正統派な作風故もあってか、コンテンツの展開の中でも比較的フィーチャーされる扱いの作品となっていた。
2022年4月、「M@GICAL WONDERLAND!!!」DAY2の告知においてTVアニメ化の企画が発表。
『シンデレラガールズ劇場』でないTVアニメ化は『デレアニ』以来となり、アイマス全体でも『ぷちます』以来のコミカライズからのアニメ化という快挙でもある。


過去のデレマスコミカライズと共通するが、事務所(プロダクション)に関する設定は本作独自のものとなっており、前年に始動したデレアニとも、そしてデレステとも繋がっていない。
事務所には名の売れているアイドルも多数おり明らかに765のような零細ではないが346ほど巨大でもないと思われ、単一事務所に全員いるわけではなく、「他の事務所」にいるアイドルもいる。
このあたりはモバマスのノリを残している部分と言えるだろう。
ただしアニメでは原作と設定が大きく変わっており、同様の要素が絡むような描写自体もないため、この設定が残っているかは不明。


登場人物

※アイドルたちの元々のパーソナリティについては各個別記事も参照のこと。
※「個人回」は「(アイドル名)①~」の一連のエピソードを指す。
※個人回の大まかなあらすじなどについての記述を含みます。

第3芸能課

+ ...
音声媒体でのCVは米内佑希が担当しており、読者からは過去の慣例より「米内P」と呼ばれている。
成人だが童顔に低身長*1、中身も子供っぽいところがある青年。雪美編で雪美と一緒にいたときは街行く人から兄妹に見られてたり。
個人的な嗜好は大人なアイドル、具体的には三船美優みたいなタイプ。
事務所がゴタゴタしていたため何も具体的なことを知らないまま第3芸能課を任される。
経験の浅さからしばしばミスも犯すが物語が進むにつれて成長も見せ、良くも悪くも目線を合わせられるため子供の相手に適しており、コミュニケーション面では最終的にまとめるのが得意。
また、子供っぽいところはあるとはいえ、なんだかんだで大人としての子供の面倒を見るという責任感・自覚はしっかり持っている方である。
フランクな口調とは対照的に、年少な担当アイドルたちのことも常に「(苗字)さん」で呼ぶ

原作ではプロデューサーを任されるまでは描写されていなかったが、アニメではお偉いさんから厄介払いで押し付けられた課長から、「プロデューサーやらない?」と言われて二つ返事でOKする形に。
また、勤続3年という具体的な数字や、姉がいるという設定が追加されている。
赤ちゃんのアイコンの女性とLINEをする描写から子持ち発覚と誤解する人が続出したが、別のシーンでは名前欄に「姉ちゃん」と書いているのでご安心?ください。
3話では電話をしている姿が描かれ、普段のPとは異なる印象を与える形で描かれている。そしてみりあも俺らと同じような誤解をした
5話では電話越しに姉の方も描かれた(3話ではPだけが喋る描写だった)ため、初めて喋る(CV:相川奈都姫)と共に顔立ちも似ていることが判明。
原作に比べても仕事面での頼りなさが目立つが、大人として奮闘するも上手くやりきれないどこか曖昧な立場が、ありすとのやり取りの中である種の結実を見せることになる。

理知的な反面頭でっかちなクール・タチバナ。
作品のバナー等でもありすが主に起用されており、メンバーの中でも主役格と言える。
忘れられがちな設定「歌のお仕事がしたい」がフィーチャーされるエピソードも。
個人回のスタートも最初。雑誌モデルの撮影の仕事を桃華・薫・仁奈と共に与えられるが、桃華らが上手くこなす中、意気込みすぎて自然体を出せないありすは一人だけ再撮影を命じられてしまう。
代表的持ちネタの「橘です」は、Pが何か言われるまでもなく全員を苗字で呼ぶ都合上あまり使われない。

アニメでは1話が半ばありす中心に描かれていたが、個人回は最後の11話に回され、「大人と子供の違いって、なに?」というタイトル通りの、ありすの悩みとコンプレックスを中心とした話が描かれる。
最後には原作でも未使用の伝家の宝刀「ありすでいいです」も描かれるが、Pは12話でも当たり前のように「橘さん」と呼んでいた。まあ急に変えられても困るんだけどさ……*2
ちなみに、1話では「空欄の保護者同意書を意味深に見つめる」姿が描かれていたので「某283のU149みたいに書類偽造してそれが個人回の火種になるのでは」という声があったが、11話ではありすが言えないことこそあったもののアイドル活動自体は了承済みだったため、そうはならなかった模様。

優雅な薔薇色お嬢様。
デレステでは「なんだかんだ言って子供」が強調されているのとは対照的に、本作では主要人物の最年長組の一人なのもあって「幼くとも立派な淑女」として描かれる部分が目立つ。
ちなみに、145cm止まりだがこれでも第3芸能課では一番身長が高い。
個人回ではソロでバラエティの仕事をすることになるが、企画はギャップ狙いのバンジージャンプ。そして暗に「子供らしいリアクション」を求められ、どうするべきか戸惑ってしまう。
Pのことは「~ちゃま」ではなく単に「プロデューサー」と呼んでおり、他の「登場当初に見られない特徴」が個人回などで回収される中でこれは扱いづらいのか変更なし。

アニメ4話は個人回のあらすじをなぞっているが、ここで登場するディレクターと初顔合わせした際の子供扱い展開、女子寮エピソード冒頭の回想で仄めかされた櫻井家としての特別扱い、ありす回からの流れでありすとの距離が近づくエピソードなど、桃華絡みの様々な要素がごった煮になっている。
また、原作のバンジーはよみうりランド(22m)のアトラクションがモデルだったのに対して、画面映えを重視してか日本最高度(100m)の竜神大吊橋バンジーがモデルになっておりバンジー自体がハードモード化している。*3

無邪気にみんなを盛り上げるムードメーカー。
唯一デレアニでメインを張っていたが、本作ではもちろん無関係のこと。ちなみに妹はもう生まれている設定で、「第3芸能課だよ」140話やアニメ3話、アニメ12話のEDに登場している。
媒体問わずに発揮されるその「空気を読める」一面は当然、本作でも顕著。一方で年少パッション組と一緒になってはしゃぐ姿も多い。
個人回は2番目。第1芸能課が参加する遊園地のパレードの手伝いに千枝・小春との3人で行くが、途中から上手くいかなくなり、その解決策を一人思い悩むPへみりあが逆に「一緒に考えよう」と声をかけ、斜め上な解決策に臨むことに。
ちなみに、この時の3人は後にモバマスの方で「ポップングリッター」というユニット名でも登場している。

アニメ3話は上記の個人回ではなく、その次にみりあがメインになった「藍色鈴々RADIO」回の要素を織り交ぜたほぼオリジナル回。経緯はその他アイドルの佐藤心の項を参照。


パパ大好きのわがままギャル。
ありすや桃華より活動的かつマセてるだけに頭も切れるため、リーダーシップすら発揮することも。
序盤ではパパ絡みの発言が全然無いが、仁奈の事情に配慮して言わないようにしていたことが後で明かされ、それからは普通に言うようになった。また、ゲーム本編では散々に連呼する「ロリコン」も本作ではしばらく言っていなかった。
個人回ではドラマのオーディション(ただしゲストの端役)をこずえと共に意気揚々と受けるが、「どんなアイドルになりたいのか」まで質問してくる変な監督に悩まされ、レッスンではこずえの天才ぶりまで見せつけられてしまう。
U149開始時点でボイスがなかったが、雪美・こずえがボイスを勝ち取った第8回総選挙の惜敗の直後に追加。
アニメではPに対して普通に「ロリコン」を連発しているのがさりげない違い。

アニメ5話は映画の主役のオーディションを受けるという内容で、原作個人回と通じるところがなくはないが展開は大きく違っている。
また、この映画の内容はデレステのイベントで描写された「Spin-off!」*4前日譚と思しいものとして描かれている。

サッカー大好きのガサツなオレっ娘。
「勝手に応募されただけでアイドルには興味がない」という本編設定通りのスタートから、心境が変わっていく過程も長いスパンをかけて描かれる。
個人回は一ノ瀬志希のライブのバックダンサーの仕事を梨沙と共に急遽回され、ダンス自体は順調に仕込んでいくものの、衣装が志希のものに合わせたフリフリなことを知って難色を示し、一旦は納得したがモチベーションが大きな問題になってしまう。
U149開始時点でボイスがなかったが、連載開始直後の第6回総選挙では23位となかなかの順位につけており、2巻の特装版に際してボイスがついた。

アニメにおける個人回は概ね原作の個人回の構成を踏襲しており、アイマスアニメ名物の中盤ライブ回も兼任するような形に。

内気でおしゃまな女の子。
本編でよく語り草になるところであるプロデューサーへの特別な感情の要素は全く無く、ある意味本編と一番印象が違うキャラかもしれない。
個人回では、第3芸能課初めてのライブ出演である「ライブのオープニングアクトへの出演」にて、気配り上手を評価したPからこの仕事のリーダー役に任命されるが、その重責に悩まされてしまう。
小春とはお互いの個人回で助け合ったりと絡みが多いが、本編だと意外と2人の絡みは全然なかったりする。

アニメ8話での個人回は上記と完全に別内容となっている。経緯はその他アイドルの桐生つかさの項を参照。
ちなみに2023年10月現在更新中のハロウィン編(千枝の第2個人回)が(社長は出ないが)テーマ的にかなり近い。

ちなみにデレステの千枝のSSR[ハンドメイド・ドリーム]やSR[秋めいて Ding Dong Dang!]で母親が出てきており、アニメにも登場するかもと期待されていたが、12話のEDに出てきたのみで残念ながらボイスは付かなかった。

元気いっぱいサンフラワーガール。
個人回では舞と共に露天企画「青空クッキングラリー」に挑戦。波乱万丈なイベントの傍ら、直前の小春回でとあるアイドルに手落ちを指摘されて凹みっぱなしのPを元気づけることを画策する。
こちらも当初は呼び方が「プロデューサー」だが、個人回を経て本編の「せんせぇ」になる。

アニメの9話は、薫の「夏休みの絵日記のテーマが決まらない」という言葉に端を発してPが9人をバカンスに連れて行く海回(水着はないよ)
薫が料理を頑張るパートや「せんせぇ」呼びイベントがあるといった一部要素は原作の個人回と共通する。
ある意味7話以上に深刻な課題や悩みと縁のない回でもある

どうぶつのきもちになるきぐるみガール。
同い年の薫とは大体一緒に居がち。
家庭の事情については本編通りだが、「みんなと一緒なら寂しくねーです」という感じで表にはあまり出さない。
個人回は、第3芸能課の正式なデビューの条件としてPR動画を作って再生数を伸ばすことが要求され、みんなで集まる頻度が増えて仁奈は喜ぶが、次第にすれ違いも起こるようになり……

アニメではまだ2話という状況もあり、きぐるみ要素をフィーチャーした完全オリジナル回として構成されている。経緯はその他アイドルの一ノ瀬志希の項を参照。
「PR動画を作る」という要素は、2話直後に開始したデレステの主題歌イベントコミュに持ち込まれており、「ネット上でバズって(準)デビューにこぎつける」という要素は10話で通じる部分がある。

お姫様になりたいのんびりさん。
語るうえで欠かせない大親友のイグアナ・ヒョウくんが長らく全く言及すらされず、個人回でいきなり言及を通り越して登場。周囲も「ヒョウくんというペットを飼っている」ことくらいしか知らなかったようだ。
個人回は動物番組にゲスト出演し、そのいつも通りの天然ぶりで場を掴むが、司会の前川みくから「自然体なのもいいけど、仕事としての心構えも持たないといつか嫌な思いをすることになる」と指摘されてしまう。
U149開始時点でボイスがなく、第3芸能課の初期メンバー9人は「当時ボイスのあった6人全員」に加えて、前述のように総選挙で伸び代を期待できる人気があった晴と梨沙という内訳で、他にも人気の高い小学生組は居たため、小春はある種「抜擢」とも言える立場だった。
最終的にアニメの放映を以て、初期メンバーという立場上さすがに外せないキャラというのもあってそれでも登場が確定するまでは疑心暗鬼になるPは少なくなかったがボイスが追加されることとなった。

アニメの7話は「動物番組にヒョウくんと出る」以外の要素がほぼ残っておらず、出演の終了後に小春がちょうちょを追って迷子になり、夢の中でミュージカルを繰り広げたりしつつ自分の目指す先を見つめ直すという、アニメの全体の方向性からも浮いているし原作の路線では絶対出てこないようなブッ飛んだ回になっている。
ただ、ファンタジーな演出に限ればありす周りでも顕著だったため、そういう意味では小春だけがブッ飛んでいたわけではない……のか?

魔女っ娘大好きラブリーチカ。追加組。
最初から第3芸能課に籍を置いてはいたらしいが、活動実績が無さすぎて親御さん方から疑念を向けられていたようで、ライブに参加している姿を見てもらってようやく許可が下りた……という設定で途中から登場。
登場に伴ってデレマスの9歳組「ぷちっとナイン」が揃い、一緒になっていることが多い。
個人回……の前に、オフでデパートに来て迷子の面倒を見ていたら突然現れたヒーローを名乗る少女と出会う短編エピソードがあり、個人回でも共演。
まさに得意分野なキャラクターショーの仕事をすることになるが、小関麗奈に「これじゃただのアニメの真似」という指摘を受けてしまい、反省して自分らしい「ラブリーチカ」を表現する手段を考えることに。

子役経験のある礼儀正しい優等生。追加組。
仁奈回(千佳合流の次のエピソード)で、こちらも「元々籍を置いており、合流した」という形で登場。
登場した頃には第3芸能課もいくらか経験を積んだ後ではあるが、そんな中でも出遅れを感じさせないよくできた子っぷり。
個人回では大槻唯らと浴衣ファッションショーという一般参加ありの企画に出演するが、思わぬ天災によりアドリブ力を試されることとなってしまう。
10歳の舞と雪美は、第3芸能課を構成する9~12歳組の中で唯一2人しかいない組み合わせで、そこからの絡みも描かれる。

人形のように美しく無口なマドモアゼル。追加組。
千佳・舞からしばらく間を置いて登場。登場時点ではアイドルではなく、フリーでちょっとモデルをやっているという設定。
小春回のラストで少し接点が生まれ、その後、ありすが受けた撮影の仕事に居合わせ、その時にPがスカウトする。
そのため、何気に本作において唯一「Pがスカウトしたアイドル」となっている。
とはいえ他のアイドル同様ゲームのようにPにべったりにはならず、周囲と一から関係を築く流れから内気・コミュ障な側面が目立っている。
アニメと同時期には第3芸能課のメンバーで最後のスタートとなる個人回が進行。人混みの怖さを克服するために原宿にて千枝・藍子・歌鈴と撮影練習に挑むが、途中ではぐれてしまい…。
ちょうど総選挙結果によりボイス付与が行われた直後くらいに加入エピソードが描かれた(顔見せ自体は総選挙開始一月半前のタイミング)。

演技の天才だが11歳にすら到底見えないむくなるようせいのこ。追加組。
別の事務所のアイドル候補生だったが事務所が倒産し、才能に目をつけたPの先輩が交渉して引き抜き、雪美が加わったタイミングで第3芸能課に預けられる。
登場直後の梨沙回でその能力を見せた後、個人回では舞台の仕事をすることになるが、何かを真似るだけでない「遊佐こずえの演技」を見せてほしいと言われてしまう。
その天才性に「前の事務所では上手すぎて周囲から距離を取られ、結果として一人芝居での練習に没頭し、ますます『真似』の精度に磨きがかかった」という設定が付与されている。
雪美と総選挙上位同期で登場時期もほぼ同じなので、ボイスまわりの環境は同様。


アニメでは単純に尺の問題、舞・千佳にボイスがない都合も含めて、あくまで初期の9人をメンバーという形で進行している。
しかし、
  • 1話冒頭のシーンで映されるシャンデリアが「13個のキャンドルが乗っていて、9個が光る」という演出
  • 時々画面に出てくる、第3芸能課の事務室にある行動予定表は下に4つ空欄がある
  • 同じく時々出てくる鞄置き場も13人分のスペースがある
  • OP映像サビ後半で9人が並んでいるカットで、妙に隙間がある
  • 10話の「ドレミファクトリー!」のテスト音源を流すメディアプレイヤーの映像が13個の光を出している
など、「13人」を示唆する演出は全編において枚挙に暇がなかった。
そして12話ではついに初めて4人が登場、ライブを関係者席で観劇しており、Cパートで第3芸能課に加わることが明かされたところでアニメは終了する。
雪美とこずえに関しては円盤特典回での登場が予告されており、このCパートの直後にそれを発表するCMを流すダイレクトマーケティングが炸裂していた。


  • ユニット名について
ゴタついた立場もあって、第3芸能課の面々にはユニット名なんて概念を考える機会もなく、その時間はリアル時間でだいぶ長く続いた。
原作では、サマーライブ編にて合議のうえで「第3芸能課」をユニット名にしたことが明らかになる
明確に「みんなに共通するもの」で、「いつか未来で変えられる可能性も考えた名前」で、そもそもこの名前が結構浸透していることなどから、としている。
実際リアルおよびリアルのライブでも暫定的に「第3芸能課」として扱われる傾向だったため、最後の理由はある意味メタ的である。
アニメでは、後述のように全体曲のリアルでの名義が「U149」になっているが、11話で実際に会長の発案として「U149」の名前が与えられる
しかし、「子供」のラベルを貼り付けることについてPは違和感を拭えず酒の席で怒り出してしまったほど。そしてアイドルたちに伝えると「149cmを超えたら辞めなきゃいけないってこと?」とちょっとした騒ぎになるが、結局は普通に受け入れた。
ただ、本人たちが受け入れてもPは納得できておらず、ホワイトボードに描かれたユニット名を暗い部屋の中で睨みつけるという前代未聞の場面すらあったが、その後「大人と子供」から吹っ切れたありすを見て何か思うところがあったのか、12話では特に不満を見せる様子もなく呼んでいた。


それ以外のアイドル・関係者

+ ...
主にハッキリ出番のあるアイドルを中心に記述。
ここに記述されているアイドル以外にも細かい登場は色々ある。

第0話から「第3芸能課からしてみれば雲の上の、活躍しているアイドル」の象徴として描写される。
以降の登場機会は様々で、凛はありすの目標のような存在として何度か関わる。未央はデレアニのように演劇の道にも進んでおり、こずえ回でこずえや舞と共演している。
アニメではシンデレラガールを模したポスターで3人の姿が見られた程度だったが、12話で先輩代表として揃って登場した。実は漫画版含め卯月が第3芸能課メンバーと話すのはここが初めて。漫画版で卯月が第3芸能課と明確に交流している描写が出たのはハロウィン編でようやくである。

梨沙に「あの」と付けられるくらいに名が売れている様子だが、晴はアイドルに興味がないためよく知らなかった。
前述したように晴回において大きな役割を果たし、ライブの後には(また一緒にやりたいなら、バックダンサーではなく)「ここまで来たまえ♪」とエール?を送り、晴のモチベーションに影響を与え、その後もよく絡んでいる。
第3芸能課を除いて本筋で目立った出番を持った初めてのアイドルで、「特別編」(本筋外の短編エピソード)でもちょくちょく登場して他のメンバーと絡んだりも。

アニメでは2話で登場。立ち位置は原作と大体同じ。たまたま仁奈の落とし物を拾い、届けるという建前のもとフレデリカと共に好き放題遊び呆ける。
お互いが追いかけ回してようやく仁奈と遭遇するも、何を思ってか返そうとせず仁奈の気持ちを聞き出し、Pとの会話で仁奈が自分に自信を持つきっかけになった。……そして、そんなやり取りの間に落とし物を置いてどこかへ消えた。新手の妖怪
今までフィーチャーされたことはなかったが何気に親と疎遠がち繋がりであり、どんな気持ちで仁奈の家庭事情の話を聞いていたかは視聴者の想像に任されている*5
その後、6話でも原作の晴回に準じて登場。レイジー・レイジーの対バンライブからLiPPSのライブに設定が変わってはいるが、志希が目立って出番があるのは同様。
ちなみに12話で再登場したときは露骨に仁奈から警戒されていた。あの交流の結果ではさもありなん。

志希と2人で「レイジー・レイジー」であり、晴回のライブというのは実のところ「志希とフレデリカの対バン」という、それただのユニット単独ライブじゃねーかという企画であった。
志希のように特定のアイドルとの関わりはないが、登場機会はほぼ志希と同じで、ちゃらんぽらんお姉さんぶりを発揮している。
たまにデザイン系の短大生であることが活かされる回もある(サイン編やハロウィン編、一部特別編など)。

アニメでは2話で志希の相棒としてふざけ倒すが、誰もフレデリカ個人に対して言及しないため、デレマスを知らなくてアニメだけ観ると何者なのか何一つわからない。
6話では原作の初登場に準じて出てきてようやく何者なのかわかったにはわかったが、歌って踊って少し喋るだけなので結局LiPPSの一員であることくらいしかわからない。

第2芸能課所属の先輩アイドルたち。
莉嘉は12歳・149cmであるが、自称「カリスマJCアイドル」である。
メアリーは11歳なので当然小学生だが、身長が150cm(途中から152cmへ成長)。
という、U149の枠組みから微妙に外れている2人。
対バンライブのフレデリカ側のバックダンサーの2人として登場。3人揃うと「セクシーパンサーズ」になる梨沙との絡みが多い。
莉嘉はまだしもメアリーが結果的に理不尽な仲間外れのような立場*6になってしまったのもあってか、この2人の出番はメインキャラ以外の中ではかなり多い部類になっている。
アニメでも台詞無しながら原作の出番に準じた6話のLiPPSのバックダンサーで登場している。

ちなみに莉嘉といえば姉のカリスマJKギャルの城ヶ崎美嘉だが、サマーライブ編中盤の特別編「莉嘉とメアリーのある日の午後」でようやく初登場と出番が遅い。直前の回でサマーライブには(おそらく別の仕事の関係で)不参加と明言され、貴重な事務所総出の交流回に出られなかったのも痛い。
その後は122-123話間の特別編「アイドル持ち物チェック★」でメインを張ってたり、ハロウィン編で志希に無茶振りさせられてたり。
一方アニメではLiPPSとしてフィーチャーされた影響で、2話で写真だけ・6話で莉嘉と共に登場となった。

  • 衛藤美紗希、岸部彩華、月宮雅
女子力3人組「ガールズ・パワー」。
手近な大人のお姉さん的なポジションとして、特別編を中心に登場頻度は高め。

ゆるふわな2人組「インディゴ・ベル」。
「藍色鈴々RADIO」という冠番組を持っており、みりあと雪美がそこに出演する話で一つのエピソードを構成する。
また雪美回でも雪美の撮影練習のためにカメラマン役としてお手伝いしてくれている。
初登場は早く、特別編では長らく常連組。
歌鈴は桃華回にて、幸子と共に共演もしている。
アニメでは4話で原作に準じて歌鈴がちょっとだけ登場した後、7話で小春が出演した「アニマルダイアリー」という企画に2人で出演している。

Pの好みのタイプ(清楚)。最初からワァ~オな写真*7がチラ見えした。ありす「フケツです!!」P「はあ!?三船さんは清楚だろ!!?」
その後本人も登場。「昼ドン!」という番組の金曜パーソナリティの片割れをしており、そのゲスト出演が第3芸能課初めてのTVロケとなった。
後に連載開始した『After20』のメインキャラながらこっちでも結構活躍している。デレステでも存在する仁奈との絡みが多い。
アニメでは第1話から原作に準じて「(まだ見ぬ自分の担当について妄想し)三船さんとか?」と名前を出され、原作と別物とはいえ「原作で出番が多い面々」は総じて厚遇気味な中、なぜか12話でようやく初めての登場となった。

美優と共に「昼ドン!」の金曜パーソナリティをしており、以降も美優共々多めに登場し、酸いも甘いも噛み分けた大人の女として描かれる。
最近はフレデリカ同様衣装作り・ドレスアップの趣味が活かされだしている。

アニメでは菜々と「しゅがみん☆TV」というYoutuber的な活動をしており、子供たちに人気を博している。
3話でPが課長に直談判して第3芸能課とのコラボ企画を通し、二手に分かれそれぞれと動画を撮影することになるが、生配信に関心を持つみりあに対してやむなく手順だけ見せようとしたら奇跡的な事故で配信が開始されてしまい、キリの良いタイミングをうかがっているうちにスーパーチャットが乱れ飛び始め金の力に屈して切れなくなり、最終的には丸く収まったものの課長には大目玉を食らった。

アニメのみ登場。3話ではエピソード上はほとんど心に出番を譲っているが、不在なのに何故か生配信が始まってしまっておなじみの奇声を上げ、心に「ナナはもういらないってことですか(見切れており末尾は推測)」「今日からナナは資本主義の兎ですぅ」などとLINEを連投したり、投稿された動画の中に「神業ドリブル小学生vs筋肉痛が怖いウサミン」というのがあったりと、存在感は出している。
10話では大人組として登場し、「こんなに小さいのに頑張ってるんですねぇ……!」と歳のせいで涙もろく号泣したりしていた。子供たちと身長同じくらいの人に言われてもちょっと困る。

  • 沢田麻理菜
心のボケツッコミ相手。
本筋での関わりは少ないが、特別編への登場頻度は高い。

仁奈回で、PR動画に映っていた茜の炊飯器がバズり要因になり、本人なんもしてないけど第3芸能課の行く末に影響を与えた。
本人もそこそこ登場し、運動会編では強すぎる鬼として暴れ回った。
別事務所の大和亜季とは金曜日にカレーを食べる仲で、ハロウィン編では揃ってボケポジションとなった。「「バナナはおやつに含まれますか!?」」

桃華回で桃華・歌鈴と共に仕事をする。持ち前のバラエティ適性によりかなり人気があるらしい。
バンジージャンプというある意味得意分野の中で、さすがの安定した撮れ高とプロ根性を見せつける。
アニメでは同様の企画をやっている描写はされるが、同じ撮影には参加していない端役としての登場になった。

千佳の項で記したように、千佳とは二度にわたって本筋で個別に関わるほか、運動会エピソードにも出演。
作中最初に登場した「他事務所所属」。
アニメでは原作での登場から大きく先んじて、麗奈と共にバックダンサーの1人として台詞無しで登場している。

光の登場するエピソードにはセットで一通り登場。光にツッコんだり、相手チームの妨害工作に走ったり、千佳に指摘を入れたり。おそらく光と同事務所所属。
運動会編・ハロウィン編ではかねてより交流がある様子の三好紗南ともつるんでおり、3人揃うとレイサナンジョウこと「イグニッションZERO」である。

小春回で登場。他事務所所属。そのプロ意識の高さで幸子と同じくらい活躍しているらしい。
(小春の今後を思ってとはいえ)辛辣な指摘をした後、他事務所に口出ししたことで反省&戦々恐々していたところ、Pからは感謝されて安心しつつ、思わず「本当ならコレ(指摘)はアナタの役目じゃないの?」とPにまで一発加えてしまい、前述のようにPが次のエピソードまで凹む要因を生んだ。
そしてその薫回ではオフで現場にたまたま居合わせており、Pがおそらく自分のせいで凹んでることに気がつき、気になって様子を見守っていた。
後に女子寮お泊りエピソードで再登場を果たし、同じ関西圏出身の狐と肚の探り合いをしている。本エピソードで「業界にはクセのある子が多い」という件について一言、「使える武器は使ってナンボにゃ!」カッ
ハロウィン編ではしっかり企画進行ができるようになった小春のやる気を買い罰ゲームを受けることになるのだが、内容がみくのアイデンティティがクライシスする「語尾を変えての番宣」。その結果、みくわんさんが爆誕した。「犬チャンはネコ目だからセーフワン」(半ギレ)

アニメでは全く違う回になったので10話でのカメオ出演のみ。まあアニメ7話は色々な意味でマジレスツッコミの介在する余地はなかっただろう……

薫回で初登場。「青空クッキングラリー」の司会進行を担当。
茜と同事務所所属=第3芸能課と同事務所所属であり、特別編に登場しては事務方の洗濯仕事を持っていってしまう。

運動会エピソードに登場したうちの一人だが、厳密な初登場は「みりあ回・晴回の間の特別編で1コマだけ登場」と最速クラス。ちなみに直後に登場するレイジー・レイジーの2人も同ページ。
小春と関わりが深かったりL.M.B.Gであることから意外に思われやすいが、身長は150cmある。そもそも中学生だが。

  • 吉岡沙紀
晴と薫のエピソード「青空アートフェス」や、晴とありすのエピソード「サイン」にて活躍。
古澤頼子と由愛の3人、ゆめよりさきこと「スプレッド・パレット」で登場している場面も多く、前述の由愛の初登場はもっと厳密に言うと「この3人が一緒にいる1コマ」なので、こっちも一応初登場は早い。

舞回で活躍。前川みくと同じ事務所に所属している。
バラエティ番組やラジオパーソナリティ*8で活躍しており、とくにアドリブ回しに定評がある。
オフだとだいぶ不真面目な一方で本気モードだと一変する志希やフレデリカとよく似たタイプ。

夏休み編中の女子寮お泊りエピソードやサイン編で活躍。雪美編にも登場する。
小早川紗枝と共に「羽衣小町」を組んでいる事務所の先輩。ちなみに二人揃って初登場自体は青空アートフェス編と千佳編の間の駄菓子屋エピソード。
また原作では志希とフレデリカと共にLiPPSのやべーやつらこと「誘惑イビル」を組める程度にはフリーダム寄りであり、サイン編で3人揃って出てきた時には「いつもの」扱いされている。

アニメでは6話などでLiPPSとして登場。余談だがLiPPS最後の一人である速水奏は漫画版ではありすの先達枠での登場計画もあったが、デレアニとの差別化の関係もあって起用されず、そのまま2024年3月現在も唯一未登場である。

アニメ版第8話の千枝個人回に登場。第3芸能課と同事務所で先輩にあたる。
こちらでもカリスマJK社長として活躍しており、自身のファッションブランドで発売する子供向け商品のランウェイイベントに千枝・みりあ・小春を抜擢。
年齢不相応な思慮深さを見せる千枝を部下として冗談交じりにスカウトしたりしつつ準備を進めていたが、転んで思いっきりコーヒーをこぼすというまさかのアクシデントで自ら衣装を駄目にしてしまう。
これでデレステの1コマの「フルコンボ間近で1ミスする派」を思い出したPも多い
しかしプロとしての矜持から気丈に振る舞い、プロデューサーに背中を押され協力を申し出た千枝たちの力も借りてリカバリーを進め、無事イベントを成功させた。
終了後、その働きぶりから改めて千枝をスカウトするが「みんなとアイドルをしたい」と断られ、「次会う時はライバルだな」と彼女なりのエールを送った。
なお、この回にてソロ曲「アタシガルール」がサプライズ披露されている。
余談だが、実は2話にて宣材写真の例として並べてある写真が「LiPPS+つかさの6人」という奇妙な組み合わせになっており、(LiPPSも後に登場したのもあり)ここから登場を期待した人もいたかもしれない。

アニメ10話に登場した大人アイドルズ。
原作では早苗は第0話で美優と共にPの好みとして言及があり、そのシーンでPが見ている実物大スタンドは楓・瑞樹のものも並べられているが、美優と違って本人の絡みはない。
ライブに難色を示された第3芸能課の事情を聞き、後から現れた心・菜々と共に助力、手作り屋上配信ライブの保護者席「観客」として見守る。
なお、各媒体で大抵この5人と同列に扱われている美優だけはなぜかここでも出てこなかった。

その後12話ではようやく出てきた美優と柊志乃と共に3人が出ている。
またこの5人によるレッスンシーンと共に映るLINE風SNSのあたまのわるい書き込み*9の最後で美優が「20時にいつものお店で」と書き込んでおり、後述のサイコミ連載のデレマスコミカライズ「After20」との関係を匂わせている。

専属ではない、事務所全体の事務員として存在し、たまに登場する。
アニメでは意外にも全く登場せず。

  • Pの先輩
第1芸能課の責任者。Pにはフランクに接しているが、仕事に関してはシビア。
アニメでは彼に相当する役回りの人物として「課長」(CV:河本啓佑)が登場しているが、容姿も先輩とは微妙に異なっており別人扱いのようだ。
総じて大人は良い意味で大人らしく描かれる原作に対し、悪い意味での大人らしさもよく描かれるアニメではPを飲みに誘ったり「佐藤ォ……!!」とブチギレたりつかさに仕事の遅さを詰められてうろたえたりと描写が豊か。

  • 前任のプロデューサー
実は初期から存在が示唆されていた、本来第3芸能課のプロデューサーをするはずだった人物。なお役職としては部長。
愛嬌のあるおばあちゃんで、第3芸能課を立ち上げたのも彼女であったのだが、集めるだけ集めた直後に体調を崩して降りざるを得なくなってしまい、本編開始時に至る。
突然姿を現したため、Pが代役扱いにすぎず降ろされてしまうのではないかという疑惑が生じたが、実際にはそんなことはなく、退職前に様子を見に来ただけだった。

  • ありすの両親
アニメにて登場。家庭環境については度々言及されておりデレステでは母が一応登場しているが、ちゃんとした形で描かれたのはデレマス全体を通じてこれが初めて。
共働きで、家の中にはありすの写真が多数飾られていたり、ありすを心配して夫婦で話し合うなどしっかりと愛情を持っていることが1話から示されているが、2人の多忙さ*10とありすの空気を読めてしまう賢さが関係を微妙なものにしてしまっている様子。
母のCVは森なな子、父のCVは菊本平。

  • 小春の母
アニメにて登場。CVはふじたまみ。これまで家庭環境についての言及は特になかった。
7話中で2回使われる、迷子になった幼い小春を探し出す回想に加え、ヒョウくんを買ってあげたが家では嬉々として見せつけられて後ずさるという姿を見せているが、一連の中で意味のある言葉を発さず息遣い程度+目は隠されているというモブのような描かれ方をしている。
前述のシーンがパッと見「未来の小春が探しに来たファンタジーなシーン」等のように見えなくもなく、顔や台詞が控えられているのはそれを意図したものなのかもしれない。
もっとも、中の人が出演報告ツイートで「特別な歌を、小春ちゃんと一緒に歌う事ができて」*11と言っているので基本的には深読みの域だと思われるが。12話では普通に顔出してたし。
後にゲームの方の小春のストーリーコミュで(影立ち絵ではあるが)再登場を果たした。メディアミックス初出のアイドルの家族がゲームで再登場する事例はデレマスでは希少である。

  • 薫の家族
アニメにて登場。家庭環境についての言及は案外なかったが、日本家屋にて三世帯で暮らしているという意外な環境だった。
薫は愛媛出身なのだが、この家が愛媛だったら通うのが厳しいし、首都圏だったらよく丸ごと引っ越してきたなと謎が深まるところである。
母のCVは中村桜、父のCVは丸中康司、祖母のCVは所河ひとみ。他に祖父(おそらく)も映っているのだが、揃って「いただきます」を言った以外での台詞がないためかクレジットされていない。

  • 部長
アニメのみ登場。同じ事務所の人間であり、いかにも頑固そうな壮年男性。CVは稲葉実。
何かと小学生のアイドル活動のリスクの大きさ、そしてそのリスクが上司である自分の責任問題になることを主な理由にPの提案に難色を示す存在。
華やかで可愛らしいU149の世界の中で、彼の登場シーンだけ空気が別アニメになる。
イヤミったらしい喋り方も相まって非常に印象が悪いが、保身ありきとはいえ発言自体に一定の正当性はあるためアイマスの世界観でそんな現実的なツッコミされても色々困るが決して「難癖つけて潰してくる上司」というわけではなく、
Pの主張を否定した後に「とりあえず聞いてはみるが……」と言うと言葉通り一応話を通している跡があったり、
子供の前ではタバコの火を消し、攻撃的な態度を控えるといった部分もあり、良くも悪くも「典型的な大人」の範疇と言える。
会長の専横への不満を隠さず、会長肝煎りの第3芸能課に平気で厳しくできるという点ではむしろ気骨のある人なのかもしれない。
12話では会長の鶴の一声を受けて死んだ表情で次長・課長の前に現れたり、LINE風SNSでP他と連絡を取ったり(なおアイコンは「部」の1字)、ライブでは穏やかな表情でリウム振ってたりと印象には残るのだが、実は上司衆で1人だけ台詞がなかったのでクレジットされていない。

  • 次長
アニメのみ登場。同じ事務所の人間であり、四角眼鏡をかけたやや恰幅の良い中年男性。CVは武虎。
自己主張は乏しく、基本的には部長に同調するがその場の空気で第3芸能課サイドに同調することもある。

  • 会長
アニメのみ登場。第1話からその存在のみが示唆される謎多き人物として描かれる。
第1話では「第3芸能課は会長の道楽によって立ち上げられた」と部長らが語っており、上記の前任Pに関する経緯と全く異なる形になっていると考えられる。
第2話では第3芸能課の初めてのSNS投稿の直後、部屋でPCを見ている男性の姿が意味ありげに挿入されている。
第3話では事故で始まってしまった生配信に「会長」というHNの人物が3万のスーパーチャットを送り、結果的にそのせいで配信を続行せざるを得なくなった。
「会長」はまだ第3芸能課の知名度がほぼゼロの段階なのにみりあを知っている体でコメントしているのも、本人説を裏付けるものになっている。
第4話では桃華へのオファーは会長がそうするよう無理を言ってきたからだと課長が語っている。
第5話で初めてそれらしい描写が途切れ、しばらく話題に出てこなくなる。
第10話では「ドレミファクトリー!」は会長から提供されたことが語られる。おそらくは発注したのだろうが、自分で書いたとかではないことを祈りたい。
第11話ではユニット名について、会長が提案したものであることが語られる。
第12話ではありすの前に現れて「ライブに出たいのかい?」と問い、直後にその願いを叶えんとばかりにライブ開催3週間前のタイミングで開始時刻を20:00から繰り上げるという無茶を指示。事務所を大混乱の渦に巻き込ませた*12
そしてライブリハーサル中、いつの間にか観客席に座っており、同じく観客席で見守っていた米内Pに声をかけ、ここで初めてまともに会話を行う。
麦わら帽子を被り、補聴器と思われるものをつけた老人で、CVは西村知道。安西先生……ライブがしたいです……
「子供だからと危ないことから遠ざけていたら成長の機会を奪ってしまう。可愛い子には旅をさせよ、だよ」と自分のスタンスを明らかにするが、終始自分の立場を明らかにはせず、P含む第3芸能課目線では最後までこの老人と会長の謎は解き明かされなかった。
しかし、この一言だけで全てを片付けるには物語への影響力が強すぎるうえ、前述のありすとのシーンではありすが振り向くと忽然と姿が消えており、後にはセミの死骸が映されるといった妙に意味深な描写をされていたりと、最後まで謎は深まるばかりだった。




刊行

お決まりとして音楽CDが付属した「特装版」が存在する。
当初はボイスドラマも収録していたが、途中から楽曲のみになった。
そのためアイドルのキャストはともかくP役の米内氏のちゃんとした声の出演はその時期からアニメまで何気に長く途切れることに……*13

第3芸能課メンバーを中心に、その巻のエピソードに出演したその他のアイドルも交えた既存楽曲のカバーとなるが、本作のオリジナル曲や、ソロ楽曲のなかった第3芸能課メンバーのソロ楽曲の収録も行っている。

しかし、web漫画あるあるの単行本刊行が追いつかない現象のため連載と単行本の差がどんどん開いていっていたため、
2023年3月から11~16巻まで毎月連続刊行という力技が発動した。
そして、さすがに11~16巻には特装版はない。まあ同時期に発売するアニメ関連CD全6枚+サントラ3枚組でユニット新曲や新ソロ曲を出してるからしょうがないね。

サイコミの流通まわりがいまいち貧弱なため、現在は紙での入手が安定しなくなっており、過去巻となると入手困難なものも。

ドレミファクトリー!

(作詞・作曲:俊龍 編曲:Sizuk)
作中で第3芸能課のための新規楽曲にしてユニット「第3芸能課」のデビューシングルという設定で登場している、初の本作オリジナル曲(「U149原作の曲」としては今のところ唯一とも言える)。
初収録された3巻では5人での歌唱だが、以降の巻やANIMATION MASTERで、未歌唱だった面々やそれ以降のタイミングでボイスのついたメンバーのバージョンが別途収録された。
アニメでも概ね同様の扱いで登場し、第10話中の配信ライブで披露された。こちらは第3芸能課初期メンバーの9人による歌唱で、ANIMATION MASTER 05に収録されている。
また、前述のソロ版の扱いに準じて、小春のソロ版も06で別個に収録されている。

L.M.B.Gとして歌唱してそれまでロリ組代表曲として扱われていた「ハイファイ☆デイズ」が歌詞だけ見るとわりとポピュラーな応援歌なのとは対照的に、こちらは思いっきり子供っぽさを前面に押し出しているのが特徴的。
また、その元気さの表現によりダンスの振り付けが何気にかなり過酷なことでも知られている。
ライブでこの曲を披露することが多いキャストである各キャラの声優・今井氏(千枝役)/小市氏(晴役)/佐藤氏(ありす役)/春瀬氏(薫役)が皆ダンスに長けているため、パフォーマンスを目の当たりにすると楽曲にマッチする動きの躍動感に見せられること請け合い。そしてこの曲のダンスがトラウマになった嘉山未紗氏(脇山珠美役)のエピソードから、「アソボ…アソボ…」だの「タノシ…タノシ…」だのの曲イメージにそぐわないホラー風味な弾幕がよく流れる。


TVアニメ

2023年4月(モバマスの看取りを終えた直後)より放映開始。
これまでのアイマスアニメとは異なりCygamesPicturesによる、言わばサイゲのサイゲによるサイゲのためのアニメ。
web最速(TV最速の30分後)がニコニコオンリー*14と、2023年になってもアイマスはニコニコとズッ友であることが示されている。
廾之氏の名前が原作ではなく原案という形でクレジットされる、事前公開された1話あらすじの時点で原作に全く存在しない内容なうえに原作との設定的矛盾がある*15など、原作とは大きく異なる内容でのアニメ化となることが各所で示唆されていた。
実際、1話に限っても、アイドルとPの出会いからPが覚悟を決めるまでのくだりのみ大まかに原作を踏襲しているという程度であり、
原作の特定の回を一定以上踏襲した回は全体通して1つ2つ程度で、ほとんどオリジナルと言っていい内容となった。
2話の内容がアニマス以来なぜか2話のお約束と化している「宣材回」だったり、挿入歌を流すパートがある、EDは主役となったアイドルの楽曲+本編を反映した止め絵、とアニマスからの伝統をリスペクトしている様子も見られる。
7話と8話の間では、メイン放映局のテレ東で世界卓球とバッティングするおそれがあるという理由から全局にて総集編*16が挟まれた。
原作の話タイトルは基本的にシンプルだが、アニメの話タイトルは「○○なのに○○なもの、なに?」といったような、謎かけめいたものが採用されている。*17

デレステに場所を変えたボイスドラマ「NO MAKE!」*18や、放映中に6枚発売された(+放映後に07としてサントラを発売)「ANIMATION MASTER」CDシリーズなど、コンテンツ全体でのプッシュもデレアニに近い形で行われている。

楽曲

Shine In The Sky☆

歌唱:U149(初期メンバー9人) 作詞:Mahiro 作曲:俊龍 編曲:Sizuk
OP曲。本放送以前からPVや関連番組で公開されていたが第1話では不使用で、第2話から第10話まで使用(11話以降はOPなし)。
作曲・編曲は「ドレミファクトリー!」と同じ。
第2話の放映に合わせてデレステで本楽曲を使ったイベントも開催されており、イベントコミュがデレステの設定ではなくアニメU149の世界のお話になっているという異例のイベントになっている。
ちなみにデレマス音源では異例となるサブスクでのFull配信が解禁されており、Youtubeでも日本コロムビア公式によるFull版試聴がアップロードされている。

+ その他新規楽曲

よりみちリトルスター

歌唱:U149(初期メンバー9人) 作詞:朝倉路 作曲・編曲:渡部チェル
第1話ED。フルアニメーションのダンスありEDで視聴者の度肝を抜いたが、公式に「第1話ED」としか言われておらず、第2話から個別ED形式になり使われなくなったためこの後本編でもう一度見る機会はなかった*19
ただしBDのCMソングとして起用されたので、本編外ではわりと聞く機会が多かったりする。
ED映像の衣装はデレステの元祖共通衣装「スターリースカイ・ブライト」。
ちなみに、平成ライダー楽曲等多くの作品で活躍、デレマスでも多くの楽曲を制作している作曲・渡部チェルはU149を推していることを前々から公言しており、コンペ形式の話が来た時には「なにがなんでもこれは獲らねばならない」と挑んだとのこと。

Nightwear

歌唱:LiPPS 作詞:MCTC 作曲・編曲:TAKU INOUE
第6話の挿入歌。その人気から長らく新曲が待望されていたLiPPSの新曲がU149でまさかの登場。
3Dと手描きを融合させた圧巻のライブシーンと共にデレステ最初のオリジナルユニットの健在ぶりを高らかにアピールした。
曲制作担当は「Hotel Moonside」支配人にして「クレイジークレイジー」なども手がけたイノタク(MCTCは作詞名義)。
本楽曲も「Shine In The Sky☆」同様アニメ放映直後にデレステでイベントを開催した。こちらはU149との繋がりは特にないデレステ設定のコミュとなっているが、アニメの背景設定がちょくちょく組み込まれていたりする。
ANIMATION MASTER 03はこの楽曲のCDになっているが、見た目全然U149と関係ない
余談として、ANIMATION MASTER 03は詳細が全く出ず、順番的に03収録になるはずの第5話使用楽曲が04収録と発表されていたことから、第6話の予告が出た段階でLiPPSの新曲が隠し玉としてあるのではという推測はある程度されていた。

ACE

歌唱:結城晴 作詞:ミズノゲンキ 作曲・編曲:睦月周平
第6話のED曲であり、ボイス付与から5年越しとなる晴の初ソロ曲。
露骨なサッカー要素なんかは控えめで、ラップパートがあるなどカッコイイ系に寄せた楽曲になっている。
第6話のタイトル「暑くなればなるほどかけるもの、なに?」の答えが明らかに「汗」なことから、タイトルがそれと掛かっているのではというネタも
U149での発表という形をとっているが、U149の晴としてではなく、あくまで10年積み重ねてきたデレマスの晴としてのソロ曲というイメージとのこと。

アイム・ア・リトル・プリンセス 〜お星さまにお願い〜

歌唱:古賀小春 作詞:朝倉路 作曲・編曲・演奏:渡部チェル
第7話の挿入歌で、ボイス付与されたばかりの小春の初ソロ曲。
これまでED曲でソロ曲を使っており、第6話で新規曲の「ACE」も流されたことで「第7話のEDは小春のソロ曲だろう」と誰しもが予測する中、話の展開と合わせて挿入歌に使われるという不意打ちが行われた。
往年のディズニーを彷彿とさせるミュージカル仕立ての曲で、TV版は演出に合わせて大半をフルとは別録りしている。
まだ作中ではソロ曲を貰うような立場ではないため、ストーリー上この歌は完全に夢の中の出来事であり、
アバンタイトルやラストで小春が冒頭を口ずさんでいたり*20、第3芸能課が鑑賞していた映画で類似したメロディが流れていることから、設定上は小春と関係なく作中世界に存在する楽曲であると考えられる。
「よりみちリトルスター」と同じコンビでの制作だが、渡部は誕生日が同じ(4月1日)な縁などもある小春のソロ曲を*21作りたいと関係者の飲み会で話したことを以前に公言しており、こちらはオファーを貰ったとのこと。

アタシガルール

歌唱:桐生つかさ 作詞・作曲・編曲:鶴崎輝一
第8話挿入歌で、ボイス付与から3年越しとなるつかさの初ソロ曲。
第3芸能課メンバーでないつかさのソロ曲がさも当たり前のように*22お披露目となるという特大のサプライズは話題を呼び、つかさPは歓喜の声をあげた。
作者の鶴崎氏はシンデレラでは爽やかさが印象的な「サマーサイダー」も手掛けているが、本曲はつかさのイメージにマッチするクールかつ熱いロックになっている。
曲名を「アタシルガール」だの「アタシガルーラ」だのと空目する者も。

ゼロトゥワン!!

歌唱:U149(初期メンバー9人) 作詞・作曲・編曲:宮崎誠
第10話挿入歌。
第1話から度々使用されている劇伴(メインテーマ)のメロディを使った楽曲となっている。

グッデイ・グッナイ

歌唱:U149(初期メンバー9人) 作詞・作曲・編曲:ヒゲドライバー
第10話・第12話ED曲。
実は「よりみちリトルスター」と同じコンペに提出された曲で(実際どちらも「一日の終わり」がテーマになっている)、かつ本来の目的で採用された「アニメU149の『正規』ED曲」はこちらであるとのこと。
しかし、第10話時点で残しているのが「ありすソロ曲EDが有力である第11話」と「最終回となる第12話」ということで「結局こっちも1回しか使わないのでは?」と疑われたが、第12話にEDがあったので無事2回使用されることになった。2回でも少ないけどな!
第10話は(不穏エンドだったのもあってか)配信ライブのステージを映した例外的な一枚絵固定ED、第12話は本編のライブを終えて帰宅し眠りにつくまでの9人を描いた曲名通りの映像になっている。

キラメキ☆

歌唱:U149(初期メンバー9人) 作詞:高瀬愛虹 作曲・編曲:渡部チェル
第12話挿入歌。
「ドレミファクトリー!」に続く作中におけるユニット新曲で、専用衣装「トゥインクル・フューチャー」も同時に披露された。ラリが欠けてるわけではない。
作中では労働基準法の関係でサマーライブに出れない分、新たに制作する配信ライブ用の楽曲として第3芸能課メンバー全員で作詞した楽曲。
……と思ったら前述の通り会長がサマーライブ開始時間繰り上げの無茶を押し通してしまったおかげで、都合3週間で米内Pは作曲の依頼を、アイドルたちは振り付けのマスターをやり通すことになった。
なお、「第3芸能課が作詞した曲」という設定に沿って、本編中のテロップでは作詞他の表記が省かれている(EDでは表記)。

余談だが、このライブパートの絵コンテにはマクロスシリーズ等で知られる河森正治がまさかの参加。
自身が監督やメカデザ等を務めるアニメでは時々絵コンテをやっているが、そうでないケースは本人も「何十年ぶり」と言っているほどの異例の事態である。
また、ありす役の佐藤亜美菜はAKB時代に河森監督作品である『AKB0048』でメインキャスト(奇しくも9人)に選ばれており、そのへんの巡り合わせも話題になった。

とくとく…… とく……

歌唱:佐城雪美 作詞・作曲・編曲:森本練
BD最終巻の特典として収録された第13話の「前半」ED曲で、雪美の初ソロ曲。
特典での新作アニメ収録の発表と同時に、ソロ曲の採用も発表されていた。
一見で面食らうタイトルだが、ゆったりしたメロディに囁くようなオノマトペをふんだんに取り入れたASMR曲調。

おめざめめーめー

歌唱:遊佐こずえ 作詞:八城雄太 作曲:宮崎まゆ(SUPA LOVE) 編曲:賀佐泰洋(SUPA LOVE)
BD最終巻の特典として収録された第13話の「後半」ED曲で、こずえの初ソロ曲。扱いは同様。



+ 既存楽曲

お願い!シンデレラ

言わずと知れたデレマスの代表曲。
第1話の途中でありすがレッスンで歌い、その後ラストで飲みに連れてかれてカラオケに行ったPがまさかの歌唱。その途中から引き継ぐように、眠りにつくありすが口ずさむという形で第1話が終わる。
また第7話では、ソロ曲が挿入歌に回されたのもあり、お姫様に憧れている小春によるソロ・リミックス版がED曲となった。
この時点でデレステにはまだ実装されていなかったためここが初公開であり、放送からすぐにデレステにも実装された。

きみにいっぱい☆

2話の挿入歌。オリジナルメンバーの仁奈に志希・フレデリカを加えている。
なお、この曲は「Passion Jewelies! 003」の楽曲だが、志希とフレデリカは共に「Cute Jewelies! 003」に参加しているので少し近いと言えば近い関係。とくに仁奈とフレデリカは「CINDERELLA MASTER」第7弾でのソロ曲・ボイスデビュー同期だったりする。

みんなのきもち

2話のED、仁奈のソロ1曲目。
ちなみに2話中ではPがさりげなく「みんなの気持ちを知りたいんだ」と発言している。

凸凹スピードスター

3話の挿入歌。2話とは逆にしゅがみんのユニット曲にみりあを加えている。

Romantic Now

3話のED、みりあのソロ1曲目。
ゲームでは譜面の都合か収録されているのが2番のパートなので、ここで初めて1番を聴いたという人も。
ちなみにシンデレラプロジェクト組のソロ曲全14曲がサブスク・公式YoutubeチャンネルでFull配信されているため、この曲もShine In The Sky☆と並び希少なアニメU149使用楽曲で公式で無料でFullが聴ける楽曲となっている。

無重力シャトル

4話の挿入歌。ゆずコラボの流れから北川悠仁が描き下ろした曲。4話はゲストアイドルの扱いが小さかったため、原曲には参加していない桃華のソロ。
番組サイドの要求を突っぱねて我を通すことを選んだ桃華がバンジーで宙を舞うタイミングで「果てしなく自由だ」というフレーズが入るという、ここまでになかった明確に歌詞を絡めた演出が目立つ。

愛の讃歌

4話のED、桃華のソロ2曲目。初めてソロ2曲目のほうが使用されている。
ちなみにデレマスの各ソロ2曲目はデレステに実装されて初めて配信販売されていたのだが、サブスク解禁以降に発売されたCDに収録されるソロ2曲目はCD発売と同日より配信販売も開始されており、本楽曲も(デレステ未実装のため)ANIMATION MASTERへの再収録に合わせて配信販売が解禁された。

BEYOND THE STARLIGHT

5話の挿入歌。デレステの1周年記念曲。
5話はゲストアイドルが全く登場しなかったため、原曲には参加していない……というかボイスがつくずっと前な梨沙のソロ。
ちなみに、特典CDでは晴と志希が歌ったバージョンも存在する。

GEMSTONE

5話のED、梨沙のソロ1曲目。アニメ放送後の2023年11月にようやくデレステ実装*23
映像のノリが普段とはちょっと異なり*24レトロな曲調に合わせて色調もレトロになりつつ「大人っぽコーデけんきゅー会!!」と称した梨沙+各メンバーのコスプレ一枚絵が展開される。
U149特装版付属CDで初出の楽曲なので、アニメで使用される=ANIMATION MASTERに収録となるため、これを以て一般流通CDで入手可能、配信販売も解禁されることに。

Tulip

6話の挿入歌。過去のライブで歌唱していた映像を視聴するという形だったため、使われたのは原曲。
これまでの挿入歌のように楽曲名が出る演出はなく、Nightwearに譲っている。

Sing the Prologue♪

8話の挿入歌。初出は「シンデレラガールズ劇場 Extra Stage」主題歌の一つ。
歌唱者の千枝とつかさはどちらもオリジナルには参加していない。

あこがれステッチ

8話のED、千枝のソロ1曲目。
こちらもU149特装版付属CDで初出の楽曲であり、他ではデレステ/デレスポでしか聴けなかった(配信販売はデレステ実装時点で解禁済み)。

SUN♡FLOWER

9話の挿入歌。「しんげき」1期の主題歌の一つ。
9話は第3芸能課以外のアイドルが登場しなかったため、薫・ありす・晴の3人での歌唱。
いずれも原曲未参加。まんま「ひまわり」を冠して主題としたPa曲なのに、ひまわりがトレードマークの薫が参加していないことは当時から取り沙汰されるポイントであった。*25
メンバーにはわりと平等に出番がある回なのでこの3人である強い理由はないが、3人の誕生日が7月という共通点や、晴は6話の構成上挿入歌への参加無しになっていたことが考慮された選出かもしれない。ありすも後の11話で構成上カバー曲を挟めなかったことがそれを補強する。

ひまわりマークをさがせ!

9話のED、薫のソロ1曲目。
こちらも特装版(略)
ちなみに作曲の渡部は小春ソロの時の飲み会エピソードにて正しくは「薫(と小春)のソロ曲を作りたい」と言っており、こっちもオファーを貰っている。

モーレツ★世直しギルティ!

9話途中で流れた「セクシーギルティ」のユニット曲。
Pが作業の最中に聴いていただけ。ハッキリ聴こえる音量で流れたのはイヤホンを外した後の数秒程度なので、クレジットを見てハテナを浮かべた視聴者も。
やっぱり早苗さん目当てなんだろうか。
さすがにANIMATION MASTERには収録されなかった。

ドレミファクトリー!

10話の配信ライブで使われた劇中歌。詳細は先述の通り。
また11話ではありすが事務所の屋上でサビを口ずさんでいるほか、12話では米内Pが配信ライブを再生している。

in fact

11話の挿入歌で、ありすのソロ1曲目。
すれ違い続ける気持ちを歌った曲なので、ソロ曲がEDに使われる流れが明確になってくると共に「in factがEDになったら絶対その回で問題解決してないやんけ」と考える声も多かったが、すれ違いが深刻化しているシーンの挿入歌に使うという方法がとられ、11話の中で無事解決に向かうこととなる。
ストーリーの流れに合わせて歌詞は1番2番ごちゃ混ぜになっている。
枠の都合なのか、Full版はANIMATION MASTERに収録されなかったが、アニメ11話版はサウンドトラックに収録されている。

to you for me

11話のEDで、ありすのソロ2曲目。
他の2曲持ちの仁奈・みりあ・桃華でもなかったソロ曲の同時起用だが、本楽曲は「in fact」のアンサーソングとしての側面を持っているので、むしろ同時起用がマストだったといえよう。
こちらも「愛の讃歌」同様ANIMATION MASTERへの収録に合わせて配信販売が解禁された。

ハイファイ☆デイズ

12話の挿入歌で、L.M.B.G(リトル・マーチング・バンド・ガールズ)のユニット曲。
ユニットメンバーはデレマス最多の20人なのだが、楽曲披露当時にボイスがついていたのが千枝・薫・ありす・仁奈・みりあ・桃華の僅か6人であり(うち仁奈・みりあ・桃華が本楽曲歌唱時にユニット加入)、ありす以外の5人が選抜メンバーとして歌唱に参加したという経緯がある。
そんなわけで歌唱メンバーが全員第3芸能課メンバーでもあったので、アニメでは原曲のままライブに向けてレッスンを積み重ねる第3芸能課のシーンで流された。
余談だが、追加の4人も含めた第3芸能課13人のうち、晴以外は全員L.M.B.Gメンバーでもあったりする。晴未加入のままモバマスがサービス終了したのが悔やまれる。



第3芸能課だよ

アイドルマスター シンデレラガールズ U149 第3芸能課だよ』は、2019年2月23日から2023年9月16日までTwitterアカウント*26で連載されていた4コマ漫画。途中からサイコミでの先行掲載にも組み込まれた。
つまり、コミカライズにさらに派生の4コマがあるという構図になる。
作者はTwitter発の脱力系漫画/キャラクター『おしゅしだよ』を連載しているやばいちゃん。
一体どういうコネから発生したのか、全くオタク向けでもなんでもないゆるキャラ系作家という不思議すぎるチョイスとなっているのだが、
第3芸能課の女児感を前面に出したデフォルメ絵と作風で、通常のアイマスではまず摂取できない成分を得られる独特な作品になっている。
ちなみに一部こちらにしか登場していないキャラもいる(みりあの妹*27、桃華の実家の飼い犬のカトリーヌ・フランソワーズ*28)。


余談

作者(作画担当)の廾之氏は、過去デレマスのアンソロに参加してたこともあるアイマス二次創作作家。女性。
ちなみにデレマスでの担当は松永涼で、その丁寧な描写は元からロリ担当だからというわけではない*29

後に始まった姉妹作として成人済みのアイドルをメインにした「アイドルマスター シンデレラガールズ After20」があるが、そちらは「居酒屋に入り浸る酒飲みアイドル達によるオムニバス飯テロ漫画」と本作とは真逆のかなり異色な内容である。



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最終更新:2024年04月05日 22:30

*1 140cm台のアイドルたちと比べて頭半分くらいの差で、160に届くかどうか程度と思われる。

*2 このあたりの経緯は「NO MAKE」4話で描写された。

*3 ちなみに、実際のよみうりランドのバンジーは桃華がギリギリ制限をクリアできる一方、竜神大吊橋の方はアウトだったりする。

*4 梨沙がボイスデビューした3DアニメPV。原作でも梨沙個人回終盤でそれらしき映像企画に触れられている。

*5 ちなみに漫画版でこの辺りの話を志希が聴くのはサマーライブ終了後の打ち上げ編なので、だいぶタイミングが繰り上げられた形になる。

*6 小学生アイドルの中で149㎝以上の身長はメアリーが唯一当て嵌まる為

*7 原作ゲームのSR[ウィンターバカンスヴィーナス]特訓前と思われる。

*8 ちなみに「藍色鈴々RADIO」の次番組らしい。

*9 瑞樹「おさけ」志乃「ワイン」早苗「呑んだら乗るな!」楓「乗るより、呑みましょう」

*10 11話の描写より、弁護士職に就いていると思われる。

*11 当該回想は2人が一緒に「挿入歌」の歌い出しを歌って終わる。

*12 なお会場のモデルはいつもの猫屋敷であり、「むしろあの僻地で20時開始の方が無茶だろ」という意見も割と見られた。

*13 その間にも関連番組に呼ばれたり、ライブの演出で声の出演をしてたことはあったが。

*14 ニコ生の開始時刻で動画も投稿されるため、ニコ生でも動画でも最速という少し変わった形式。

*15 原作では比較的最近に夏のエピソードが行われているが、アニメでは導入部から夏という設定でスタートしている。

*16 キャラクターによるコメンタリー風のナレーションあり。

*17 11話「大人と子供の違いって、なに?」のみ、作中でもハッキリと問われる(他はおそらく内容を意識してはいるものの、直接的に関係はない)、謎かけというかマジの問いなので趣旨が異なる。

*18 ただし、デレアニのように全話更新とはならず、疎らに更新されて全4話という形。

*19 総集編ではEDに起用された。

*20 前者は鼻歌だが、後者は歌詞も歌っている

*21 なお、当時は小春のボイス付与の沙汰などない段階である。

*22 新曲なのにテロップがなく、つかさのランウェイシーンのバックで普通に流れ始める。

*23 CD発売前後に実装されるのが恒例のCINDERELLA MASTER組はともかく、この曲より後の発表だった晴のソロにも先を越されている。

*24 「その回のストーリーを反映した一枚絵を並べる」という構成自体は同じだが。

*25 「あなたがひまわりで私が太陽」という歌詞なので、「ひまわりのような少女」が居ないのはる意味正しいところもあるが。

*26 当初はサイコミ、U149・A20公式アカウントが立ち上がってからはそちら。

*27 上述の通りアニメにも登場したが、漫画ではまだ未登場。

*28 モバマスでの初登場からデレステでの再登場・名前判明まで8年かかった2匹のパピヨン。ちなみにピンク系の服を着ている方と青系の服を着ている方でどっちがどっちかは不明。

*29 なお涼は漫画版では登場してないが、アニメではBD収録の雪美回で登場している。