登録日:2012/05/14(月) 23:17:10
更新日:2025/08/18 Mon 18:20:07
所要時間:約 48 分約 14 分で読みに行くよ!
全宇宙を巻き込むスペースライブエンターテインメント!
『
AKB0048』とは、実在のアイドルグループ『
AKB48』をモチーフにした2012年4月から放送のテレビアニメである。
企画・監修:秋元康
【あらすじ】
21世紀の始まりに人々は世界大戦を起こし、地球に大きなダメージを与え、荒廃した地球から宇宙に脱出した。
歴史も新たに星歴00年とし、その後すぐに芸能禁止法が作られた。
しかし、
オタクの聖地・
秋葉原だけ芸能絶対防衛圏として、唯一芸能活動が認められる。
そして星歴0048年、
AKB48を襲名する非合法アイドル『
AKB0048』が誕生した。
公式のライブが出来ない上に、テロリストとして妨害を受けながらも、ステージ、ファン、市民を守りながら「会いに行くアイドル」として活動を続ける。
【作品概要】
研究生の成長と、歌と戦闘が主に描かれる。
最初の企画案では突如「13代目前田敦子」に指名された女の子が主人公というプロットだったが、ベテランの襲名メンバーを中心に描くよりも、若手の研究生が上を目指して互いに競い合うストーリーを描いた方が面白いことや「成長を見せる」というAKB48のコンセプトにも合うと思い、最終的に9人の研究生達を主人公としたアニメ本編に出来上がったことが明らかとなった。
後述するが、製作陣の影響か戦闘描写に力が入っていて、ダンスより気合いが入っているとの評価も。
戦闘は0048だけでなく、たまに
WOTAという名の俺らが痛バルキリーで戦う。しかも強い。
「テイルズでやれ」とか「プリキュアでやれ」とかは禁句。
上記の研究生達に加え、過去に現実で活躍していたAKBメンバーの名前を襲名した主要人物も登場している。
このいわゆる
襲名メンバーの中の人が
かなり豪華。どのくらい豪華かと言うと
全員主役・
ヒロインを複数回こなしている。
襲名メンバー役の人選の衝撃が大きかったどうかは定かではないが、後の某漫画の映画ボスのキャスティングも本職の大御所が勢揃いなんだとか。
脚本は
岡田磨里が手掛けるのだが、アクエリオンEVOL、
ブラック★ロックシューターも同時進行で行っているために、完成度の心配もされた。が、速筆のマリーには無問題であった。
プロモーションビデオの段階で当時SKE48のエースとして活動していたアニヲタの松井玲奈が苦いコメントをするなど、放送前からドタバタとしていたが、いざ放送日………
あれ?意外と面白い……。
もちろん否定的な意見もあるが、そんな悪くないという意見も多いと言う結果に。
そして3話にて、なんと研修戦闘中に研修生が爆撃されるという視聴者を(゚Д゚)とさせる展開が起きた。
戦闘は模擬戦だったものの、某アイマスアニメを彷彿とさせる展開に笑った視聴者は多いのではないだろうか。
話が進んでくるにつれ、この世界のアイドルが希少金属「デュアリウム」を輝かせることや、センターノヴァにまつわる大きな意志の存在、キララの謎などが提示され、
要するに
アイドル歌手が歌で宇宙を救う流れに突入する。
後に河森は、「芸能禁止」は「合体禁止」の、襲名制は
早乙女アルトのもじりであることを明かした。
つまりは河森のいつもの芸風だったということ。
2012年6月27日からは第1話のディレクターズカット版が収録されたBlu-ray&DVD第1巻が発売され、
そして2013年1月から3月までは第2期『next stage』が放送された。
だがその後、声優選抜のメンバーがほとんどAKB48卒業を発表したため、第3期は絶望的な状況。いずれ再びAKB48をモチーフにした新たなアニメが放送されるなんてこともあるのかも……しれない。
【主要登場人物】
「仲間を信頼して、助けあって……それが、私のなりたいゼロゼロなんだよ!」
本作品の主人公で、77期研究生。
少し抜けたところもあるが、まっすぐに0048に憧れている。
「私はライブを守る!私達に夢をくれたライブを。そして、観客のみんなにも夢を!」
77期研究生で、大財閥のお嬢様。
子供のころから0048に憧れていて、周囲には明かせない大きな夢を持っている。
「届けるまでは帰らないのがプライドです」
AKB学院の68期研究生で、『EPISODE0』の主人公。
ある日伝説のセンターである『12代目前田敦子』を襲名することになり、学院を騒然とさせた。
「そうやってずっとにげてれば?」
ふれあと同じ68期研究生で、ピンク髪のロングヘアーの美少女。
ルックスを筆頭に、歌唱力・ダンス共に総じて高い実力の優等生。
「3時限目……ともちん……?」
ぜろぜろ女学園に誤って入学してしまった少女で、『とびだせ!AKBぜろぜろ女学園』の事実上の主人公。
かなりのドジっ娘。
「ようこそ秋葉学園へ」
AKBぜろぜろ女学園の教務主任。
冷静沈着な性格だが、実はとんでもない秘密が……?
「アイドルはこの世界に必要だ」
資源惑星で重労働をしている青年で、『宇宙で一番ガチなヤツ!』の主人公。
過去に起こった事故により、宇宙船を見ただけで嘔吐してしまうほどの後遺症を持つ。
「船あるの?」
カズヤが出会った茶髪の少女で、寡黙ではないが辛辣な性格。
実は世界がひっくり返るほどのからくりを秘めており……!?
【用語集】
未来の俺ら(お前ら)で、正式名称はWhole Over Technology Association(総合全技術協会)。
ガチガチの研究機関であり、超光速航行を史上初めて成功させたのも彼ら(の母体)。
星暦0048年現在でも莫大な資金と人脈を有しており、これらでもってAKB0048を支援する。現代のドルヲタというよりは往年の「親衛隊」に近い存在。
戦闘艦に多数の戦闘用パワードスーツ(推しアイドルのラッピングが施された痛パワードスーツである)まで保有しており、
AKB0048ピンチにはミサイリウムとヲタ芸で格闘戦、痛メカ空戦でAKB0048を助け、共に芸能を愛し守っている。
こう書くと俺ら(お前ら)格好いいなオイ
21世紀初頭に発見された超光速航行に必須な希少物質。
その希少性から大規模な戦争が引き起こされ、その結果地球は人類が住むに適さなくなってしまう。
これをきっかけに人類は宇宙中に進出・移民し、同時に星間連盟が結成され、その年が星暦00年と定められた。
つまり劇中本編の舞台は現代から5、60年、最大でも100年弱程の未来という事になる。
名前が全てを物語る、0048の使用するアサルトライフル。人命を奪う事を良しとしない0048の思想に則り、装填弾は非殺傷の電磁ショック弾や麻酔弾が主。
外見が完全に
AK-47であり、実際に公式サイトの用語集でもAK-47に似ているとぶっちゃけてしまっている。
最新素材の採用によって性能はアップデートされており、宇宙地上両用という高性能な仕様。宇宙時代でもAKは相変わらず頑丈であった。
西側のコンテンツにあって正義の主人公側が使用する銃がAK-47(とそっくり)というのはある意味偉業と言えるかもしれない。
各メンバーが使用するマイク。
普通のマイクとしての機能は元より、エネルギーの刀身を発振することで護身用かつ格闘武器としても使用する事ができる。
例によって非殺傷モードと切断モードを使い分ける事が可能。
0048が使用する戦闘用パワードスーツ。別名
ライブアサルトスーツ(LAS)。W.O.T.Aが使用しているパワードスーツはこれの旧型である。
主翼を展開する事で亜音速航行も可能となるため、地上戦のみならず空中戦にも対応できる。
要するに、世界のために最善を尽くしていた人達も搭乗していたロボットアニメのそれである。
武装・仕様は搭乗者によってカスタマイズが施されている場合がある。
頭身が低くずんぐりしたシルエットであるため、外見はバルキリーというよりは太ったガウォークか
ダイエットしたデストロイドモンスターといった感じ。
ライブ中に使用する空中浮遊する足場。セリーはファンからの通称で、舞台装置の
「迫り」に見立てたもの。
上に乗るメンバーの意思で
空中を自在に飛行する他、変形してライブスーツのコクピットにもなる。
- 戦艦カチューシャ
- 可変強襲ステージ艦フライングゲット
何れも艦名の由来は
AKB48の楽曲であろう。
AKB0048の足となる航宙艦。
戦艦
カチューシャはAKB0048に協力的な星の軍から払い下げられた旧式戦艦を改造したもの。別段カチューシャに似た外見という事は無く、オーソドックスな宇宙戦艦。
船体自体は旧式であるが内装はアップデートされており、電子装備は最新型を搭載している。
なんだかどこかで聞いた話だぞ
AKB0048の足、そしてトレーニング場としての性質が主であり、戦闘能力、更には居住性も最低限の設備しかない。女の子を大量に搭載した艦にしては珍しい設計思想。
フライングゲットはカチューシャに搭載されたステージ艦。
ライブ中は翼を広げた鳥の様な外見に変形し、最新鋭の重力制御装置によって空中に完全に静止する。その時のシルエットは
月光号が近いかもしれない。
大気圏突入能力、短距離用亜空間航行装置、多数のライブスーツや輸送艇の搭載能力を持ち、その能力は文字通りゲリラ的にライブを敢行し、敵襲に遭っては直ちに撤収する0048の性質にマッチする。
旧式艦の改造型、重力制御も最低限しか施されていない戦艦カチューシャに対して、
「最新のステージ艦」と称され「最新鋭の重力制御装置」を有する辺り、活動資金の多くが注ぎ込まれていることが窺える。
【主題歌】
かつてのグループ結成から当時に至るまでのAKB関連楽曲が中心に使われており、主題歌も含めた数はなんと
38曲にのぼる。
惜しむらくは一部の曲は言わずもがな、ノースリーブスや渡り廊下走り隊といった派生ユニットの曲が主題歌・挿入歌として流れなかった事くらいか。
記念すべき第1話の
オープニングテーマで、幼い頃の凪沙、織音、友歌、智恵理が0048のゲリラライブに衝撃を受けるところから本編は始まる。
また、その後も各話で頻繁に挿入歌として使われている。
第1期エンディングテーマ。第2期では劇中歌として流れる頻度が多い。
第1期第13話エンディングテーマで、第2期では劇中歌として流れる頻度が多い。
第2期オープニングテーマ。最終話ではエンディングテーマとして流れた。
第2期エンディングテーマ。何故か作中で挿入歌として使われる機会が無い。
しかし、終盤では意外な場面でこれが劇中歌として流れだし……!?
◆挿入歌
◇第1期からの劇中歌
- 少女たちよ
- AKB参上!
- Beginner
- ポニーテールとシュシュ
- ヘビーローテーション
- 初日
- 檸檬の年頃
- 真夏のSounds good!
- アンチ
- RIVER
- 黄金センター
- 涙のシーソーゲーム
- ハート型ウイルス
- 支え
- To be continued.
- 渚のCHERRY
- 大声ダイヤモンド
- 約束よ
◇第2期からの劇中歌
- Pioneer
- 君が星になるまで
- 奇跡は間に合わない
- 制服レジスタンス
- 僕だけのvalue
- チャンスの順番
- 摩天楼の距離
- RESET
- 上からマリコ
- 転がる石になれ
- 風は吹いている
- Blue rose
- ウッホウッホホ
- ☆の向こう側
◇残念ながら本作アニメで流れなかった曲
- 桜の花びらたち
- スカート、ひらり
- 制服が邪魔をする
- 軽蔑していた愛情
- BINGO!
- 僕の太陽
- 夕陽を見ているか?
- Baby!Baby!Baby!
- 言い訳Maybe
- 桜の栞
- 桜の木になろう
- GIVE ME FIVE!
- ギンガムチェック
- 永遠プレッシャー
【コミカライズ版】
◆AKB0048 EPISODE0
今や
カードキャプターさくらや
しゅごキャラ!で有名の『
なかよし』で連載されたスピンオフコミックの一つで、最も長く連載された作品である。単行本もぶっちぎりで最多の全7巻。作者は
美麻りん。
内容は
AKB48に最も近いものになっており、楽曲や衣装にも力を入れているのも魅力の一つである。
連載誌のイメージに違わぬ可憐な作風も相まって、基本は
前田敦子を襲名した主人公が切磋琢磨していくキラキラしたスポ根としての側面が強いが、
本編自体は実は0048シリーズどころか同じなかよし発祥の漫画で比較しても指折りのダークな作風で、芸能界の光と影を体現したかのようなシリアスな展開が続き、その重苦しさは連載終了後の番外編にまで及んだ。
さすがに枕営業までは出てこないけど
とはいえ、本編自体は少年漫画のような「尻上がり」な王道展開なので、老若男女問わず熱く楽しめる。ぶっちゃけこっちをアニメ化してほしかったと言う声もあながち間違ってはいないが……
一方、アニメで猛威を振るったライブアサルトスーツは残念ながら出番無し。少女漫画のイメージが崩れるのは言わずもがな、戦闘用パワードスーツを使用した戦闘シーンを描けば本舞台である学院が空気になってしまうためこういう扱いになったとか。
え?こじはるとゆきりんはって?……なにそれ美味しいの?
◆AKB0048 ハート型オペレーション
歌あり、友情あり、ちょっぴりセクシーあり!?のアクション推理バトル!!
『別冊フレンド』で連載されたスピンオフコミックの一つで、テレビアニメの前日譚にあたる。作者は
サブロウタで、シナリオ構成は
天之ひるめが担当した。全2巻。
アニメ本編の襲名メンバー達が今作の主要人物として扱われている唯一の
スピンオフ漫画で、既存の襲名メンバーの設定や性格もテレビアニメとは若干異なる。
◆AKB0048外伝 とびだせ!AKBぜろぜろ女学園
『マガジンSPECIAL』で連載されたスピンオフコミックの一つで、厳密には
唯一時系列にはカウントされていないギャグ全開のスピンオフ漫画である。全3巻。作者は
須賀達郎。
他の時代のスピンオフ漫画にも言えることだが、
AKB48メンバーの名前を襲名した0048メンバーが
ほぼ瓜二つの容姿と設定ではっちゃけるというあまりにも挑戦的すぎた作品で、登場人物も間違いなくシリーズ屈指の最多。
また、現実世界の
AKB48の現状や季節とリンクしている場合の回が多い。
◆AKB0048 宇宙で一番ガチなヤツ!
『別冊少年マガジン』で連載されたスピンオフコミックの一つで、なんとアニメ本編から50年後というAKB0048の活躍を知る者も僅かになった宇宙が舞台である。全2巻。作者は石坂ケンタ。
これまでの漫画作品やアニメに目を通してきた読者・視聴者からしてみれば「これまでの0048とは明らかに違う」という印象を抱くに充分すぎる異色の作品であり、初見では確実に度肝を抜かれた人は多いはず。
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つまり… |
この時代での元14代目あっちゃんの現在を知る者は……さすがにまだいると思う。多分ね……。
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資源惑星で重労働をしていた青年オオタカズヤは、AKB0048のエースである『23代目マエダアツコ』と出会い、彼女と共に夢に向かい合うことを決意する。
実は昔、カズヤの父親は10年前の宇宙船の事故で他界してしまったそうだが……?
今作の0048メンバーは新たに
『アイドルモード』という特殊能力を会得しており、何かしらの光を浴びると身体能力が底上げし、まさに上記の言葉を豪語するほどに
恐ろしい戦闘力と殲滅力を発揮することができる。もちろんリスクも無いわけではなく、身体への負担もそれなりに大きい。要するに、
特定のアイテムの中ではほぼ無敵になれるケース……と、言ったところか。
本家アニメから遥か遠い先の時系列であることを考えると、恐らく凪沙が0048の理を変えた可能性がある。
【作品別の時系列】
- 西暦2005年 AKB48結成
- 星暦0038年 コミカライズ版『AKB0048外伝 とびだせ!AKBぜろぜろ女学園』
- 星暦0041年 コミカライズ版『AKB0048 EPISODE0』
- 星暦0044年 藍花星でのゲリラライブ(テレビアニメ第1話のプロローグ)
- 星暦0048年 コミカライズ版『AKB0048 ハート型オペレーション』
- 星暦0048年 テレビアニメ『AKB0048』
- 星暦0098年 コミカライズ版『AKB0048 宇宙で一番ガチなヤツ!』
【余談】
実はAKB48のレギュラー冠番組『AKBINGO!』でも本作の主題歌が一時期エンディングテーマとして使われていた。
追記・修正は、戦闘訓練を積んだ方でお願いします。
- 将来、芸能禁止法が風営法のダンス規制みたいな経緯でリアルに作られそうで怖い -- 名無しさん (2014-02-26 21:36:38)
- ↑余所のアニメでは出版物が規制される世界もあるからな。 -- 名無しさん (2014-03-27 06:37:07)
- AKB商法の禁止ならいいけど…芸能自体を禁止されるとなあ。 -- 名無しさん (2014-06-27 12:20:30)
- アケビじゃなけりゃもっと好意的に受け入れられたろうに。アニオタとドルオタは別物だった。 -- 名無しさん (2014-08-13 21:50:09)
- 駄作じゃないでしょ -- 名無しさん (2015-12-21 13:31:22)
- ↑自分の感性がすべての奴なんだろ。ほっとけほっとけ -- 名無しさん (2016-05-28 15:23:40)
- 傑作だよ傑作。w -- 名無しさん (2017-05-16 20:46:18)
- マクデルと共演しないかな。同じ河森さんつながりだしアイドルものだしバルキリー(00のほうはちょい違うけど)出てくるしww -- 名無しさん (2021-06-12 11:01:56)
- 違反コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2022-05-14 09:08:43)
最終更新:2025年08月18日 18:20