登録日:2023/05/28(日)16:49:48
更新日:2025/07/09 Wed 21:13:21
所要時間:約 10分で読めます
THE SECOND 〜漫才トーナメント〜とは、吉本興業・
フジテレビ主催のお笑いコンテストである。
●目次
【概要】
結成16年以上の漫才師のみを対象にした新しいお笑い賞レース。
「結成から16年以上」という応募資格は言わずもがな「結成から15年以内」の漫才師のみが出場できる『
M-1グランプリ』の対になっており、確かな実力・才能を持ちつつも既にM-1の出場資格を失効し、ブレイクの兆しを失ってしまった中堅・ベテラン芸人に“
セカンドチャンス”を掴んでほしいという願いを込めて設立された。
もう一つの参加条件として、結成16年以上でも全国ネットの漫才賞レース(
M-1グランプリ、THE MANZAI)での優勝経験があるコンビは参加が不可能となっている。一方、両大会のファイナリストや
KOCチャンピオンは出場可能。
当然本大会で優勝したコンビも参加不可能となるため、
M-1グランプリと異なり優勝者が再び参加することはできない。
また、当然ながらアマチュアや即席ユニットのエントリーも不可能となっている。
芸歴自体の高さもあってかエントリー数は130組台と控えめだが、芸歴50年を超える大御所が電撃参戦を発表したりM-1でラストイヤーを迎えた直後の漫才師が翌年の本大会に即出場を表明するなど話題性は非常に高い。
年々大会への注目度は増し、第3回ではエントリー数が140組に達した。
優勝賞金は1000万円で、加えて優勝トロフィー、さらには高級オーダースーツの仕立て券が贈られる。
冠スポンサーありの場合、そのスポンサーからの副賞も追加される。
ファイナリスト達が皆場慣れしたベテランということもあり、他のお笑い賞レースと比べても良い意味で緊張感が無いのもこの番組ならではの特色といえる。事実本番ではファイナリスト達がのびのびとネタやトークを行う姿も見られ、特に自身の得点の低さをファイナリスト自らがネタにするのみならず、対戦相手の得点すらもイジり倒すなど他のお笑い賞レースではあり得ないような一幕も見られた。
次述するコンセプトの徹底から賞レースでは異例なほど好評な滑り出しを見せ、年1回の漫才賞レースとして2024年以降も定着した。
【特徴】
大会コンセプトや力の入った煽りV等演出など、元となった
M-1グランプリと似通った部分こそ多いものの、大会の細部はM-1の対になるよう徹底したこだわりが見受けられる。
本項ではそれについて解説する。
時間が6分。これは同じフジテレビで放送し、スタッフも一部共通している賞レース時代の『THE MANZAI』に準じたものとなっている。
これはM-1が4分、KOCでも5分であることを考えるとかなり長い持ち時間であり、これに関して第1回でアンバサダーを務めたダウンタウン松本は「ネタ時間が6分あるのがいいよね」「2分以上の素晴らしいものが生まれるのではないか」とこの新たな試みに強い関心を寄せていた。
トーナメント戦ではネタ時間が6分30秒を超えると10点減点、更にそこから15秒超過ごとに10点減点される。
一般の観客である。これは、笑いのプロが審査する
M-1の対という意味に加え、他のお笑い賞レースのような審査員の炎上を防ぐというのが目的。
そのため、予選から本戦まで全て観客が審査員を兼任している。
100人の観客が審査員となって、それぞれ
3点満点で審査を行い、合計点(300点満点)が高い方が勝ち上がるという仕組みとなっている。なお点数は2組のネタを比較した相対評価ではなく、披露されたネタの面白さを個別に評価する
「絶対評価」で付けるのがルールとなっている。
同点だった場合は3点を入れた人数で勝敗を決する。
初年度のノックアウトステージでは先攻コンビの漫才→採点→後攻コンビの漫才→採点という順序で行われていたが、出場者から「先攻が不利すぎる」との声が上がり、グランプリファイナルから
先攻コンビの漫才→後攻コンビの漫才→2組それぞれ採点という順序になり、第2回大会からはノックアウトステージ含めこの順序で採点が行われている。
このシステムに関しては他のお笑い賞レースで一切導入されてない独自の試みであるが故に、当初のM-1グランプリが視聴者による一般審査で大失敗したこともあって発表当時は一部からは心配の声も多く賛否が分かれた。
勿論番組側も同じ過ちを繰り返さぬ為に、審査に責任感を持ってもらうために否が応でも抜き打ちで観客に採点理由を聞く、審査員の嗜好が被らないよう観客は事前にアンケートを実施した上で選出するなどといった入念な対策を行い、男女・年齢・居住地に偏りが無いようにしたという。
アンケート以外では、選考会に来た観客から審査員の2割を選出している。これは選考会からわざわざお金を払ってやってきた客の熱量は絶対に高いと判断したことによる。
また、採点に責任感を持たせるため、採点後にMCが審査員1~2名を指名し、漫才の感想とその点数を付けた理由についてコメントを求めることが行われている。
ネタ直後の漫才師の面前で発言しなければならないことや、地上波ゴールデンの生放送だろうとお構いなしにコメントを求められるので、審査員はとんでもない緊張を強いられる。
…のだが、いざコメントを求めると「まず"2組ともお疲れさまでした"と挨拶してからコメントに入る」「"NGKでワンステ"といった用語がポンポン飛び出す」などMC陣もたじろぐほどの客の熟練ぶりが明らかに。
審査することやコメントを求められることが分かったうえで観覧に応募しているため、必然的にお笑いガチ勢で占められるようだ。
そのガチ勢ぶりは、ネタ時間の兼ね合いもあって収録時間が長くトイレ休憩が取りづらいということで
紙オムツを履いて観覧していたツワモノがいたほどであり、第3回大会では東野が「ただでさえ尺が長い上に
諸事情によりCMスポンサーが激減しましたのでさらに伸びています!誰かが
漏らしても黙っていてください!!」とネタにされた程。
「それまでの大会と逆にする」というコンセプトから、セットはM-1やKOCで使用している赤と金色の反対で
青と銀色をメインカラーとしている。特に銀色については「いぶし銀」の意味もあることからテロップの文字や優勝の紙吹雪、トロフィーの色にも使用する徹底ぶり。
各種使用曲も大会テーマ曲にTHE YELLOW MONKEYの「バラ色の日々」、登壇時の出囃子には10-FEETの「2%」、最終決戦ではOKAMOTO'Sの「BROTHER」、最終決戦結果発表前のハイライトに泉谷しげるの「春夏秋冬」等全て国内アーティストの作品が使用されており、これも洋画のサントラを使用することが多い
M-1とは真逆となっている。
お笑い賞レースでは唯一「決勝」の名称を使用しておらず、「グランプリファイナル」とフィギュアスケートのような名称を使用している。また、敗者復活戦やそれに準じた制度は開始から一切実装されていない。
第2回ではメインスポンサーとしてアサヒビールがついていたが、これはM-1のスポンサーであるサントリーの
ライバル会社であり、サントリーが
ストロング系、アサヒはノンアル系がメインとRTDで真逆の商品展開を実施していることが理由。
上記のような過去の前例がない画期的な取り組みに関しては当初こそ不安の声も多々あったものの、番組側の入念な対策もあって実際に蓋を開けてみれば特に荒れる事も無く寧ろファイナリストの選出、決勝での採点、ネタ時間の長さ共に視聴者からも好評であった。
当の総合演出も後日インタビューで「炎上していないことが理想だった」と語っているほど。
【大会の流れ】
選考会
2月に東京・大阪の2会場で選考会が実施され、スタッフで構成される選考委員による審査が行われる。エントリーを表明した中から続くノックアウトステージに進出する32組を決定する。
有観客で行われており、まだ採点こそしないものの会場のウケが選考に影響を与えることになる。
東京会場のMCはキクチウソツカナイ。・大阪会場のMCはヒューマン中村で定着している。
公平を期するためその場では合格者を決めず、何度かVTRを見直して32組を決定するという。
ノックアウトステージ
選考会を勝ち抜いた32組が抽選で4組ずつ8ブロックに分けられ、トーナメント形式でタイマン勝負をする。各ブロックのトーナメントを制した計8組が、地上波生放送のグランプリファイナルに進出する。ここから審査方法も観客が審査員を行うシステムに移行。
選考会通過者に辞退者が出た場合は、選考会(33-シード組数)位のコンビが繰り上がりでノックアウトステージに進出する。
32組から16組に絞られる
「開幕戦ノックアウトステージ32→16」は3月下旬に、8組に絞られる
「ノックアウトステージ16→8」は4月下旬に実施される。
32→16は抽選で自動的に先攻・後攻が決まる。16→8は32→16での点数が高かった方のコンビが先攻・後攻を選べるシステムになっている。
32→16と16→8は必ず異なるネタを披露しなければならない。2ネタのうち1ネタは選考会で披露したものと同じでも構わない。
それぞれフジテレビオンデマンドで有料生配信される。ノックアウトステージで披露したネタはグランプリファイナルでも披露できるため、出場者に配慮し配信のアーカイブ期限は翌日までと非常に短く設定されている。
なお、点数発表及び決着のシーンはYoutubeの
THE SECOND公式チャンネル
にアップロードされる。ネタの内容に関する部分や審査員のコメントはカットされる。
抽選会
ノックアウトステージ開幕前とグランプリファイナル開幕前にはトーナメントの組み合わせを決めるための抽選会が行われる。
グランプリファイナル開幕前の抽選会は抽選終了後に初戦で対戦する2組による記者会見も併せて行われる。
対戦前の緊張感がありつつも、全員がベテランだからかどこか和気藹々とした雰囲気があるのが特徴。
初年度のノックアウトステージ抽選会はほとんどのコンビがリモート参加の小規模なものだったが、それ以降の抽選会は多くの芸人が会場に駆けつけ、意気込みを述べたり思う存分ボケ倒したり
セカおじが興奮しまくったりする大規模な中継となっている。
この抽選会の様子もYoutubeの
THE SECOND公式チャンネル
でライブ配信される。アーカイブも残るので、初年度から現在までの抽選会の様子はいつでも見ることができる。
ポットA
選考会で特に会場のウケがよく、なおかつ選考委員の評価が高い上位8組は「ポットA」として、各ブロックの第2試合後攻に配置される。
第3回時点でポットAに選ばれたコンビのグランプリファイナル出場はのべ24組中15組で、毎年半数以上がグランプリファイナル進出を決めている。また第3回までの王者はいずれもポットA出身である。
各ブロックのポットAがグランプリファイナルへの壁となっており、ポットA以外の芸人がどう立ち向かうかがノックアウトステージの見どころとなっている。
前年ファイナリスト
前年にグランプリファイナルに出場したコンビが引き続き参戦を表明すると、選考会が免除された上で各ブロックの第1試合後攻に配置される。
第3回時点で前年ファイナリストのグランプリファイナル出場はのべ11組中2組と非常に少なく、勝ち抜けた2例はいずれも金属バットである。
「前年のグランプリファイナルで賞レース用のネタを消費してしまう」「前年活躍したコンビよりも他の報われていないコンビにグランプリファイナルに行ってほしいという客心理が働く」などの理由が考察されているが、いずれにしても連続でのグランプリファイナル進出は困難なことがうかがえる。
グランプリファイナル
ノックアウトステージを勝ち抜けてきた8組によるトーナメントを制した漫才師が優勝となる。
毎年5月下旬に開催。フジテレビのゴールデンタイムで4時間超の生放送が行われる。
ノックアウトステージと同様に初戦のみ抽選、準決勝以降は得点の高いコンビが先攻・後攻を選択する。他のルールも基本的にノックアウトステージと共通。
普段劇場やライブでしか見ないベテラン芸人の名前が地上波ゴールデンのテレビ画面にズラリと並ぶ様は圧巻。
東野「日本テレビにこれができますか!?」
勝ち進めば最大
3試合を戦うことになるので、優勝するにはノックアウトステージで披露していないネタが最低1つは必要になる。そのためネタ切れに陥る可能性も高く、第1回・第2回の準優勝コンビは決勝戦の得点がその回のグランプリファイナルの最下位だった。
M-1・
R-1・
THE Wは4分ネタ2本、
KOCは5分ネタ2本で優勝が決まるため、
6分ネタ3本という長さは放送時間の長さにもつながっていると言えよう。
なお、ノックアウトステージ16→8で敗れたコンビの中で最も高得点を出していたコンビがスーパーサブとしてフジテレビ楽屋で待機している。
【出演者】
東野以外の芸人出演者にはカタカナの肩書きがついているが、全て見届け人的ポジションとなっている。
司会進行担当。皆さんご存知人の心を持たないチリチリ
サイコパスモンスター。なおWコウジの片割れでもある今田耕司はM-1グランプリの司会を務めている。
大会アンバサダーの松本とは長らく同局の「ワイドナショー」で共演していたこともありその掛け合いは見事なもの。隣の松本やネタを終えたファイナリストのみならず審査を行う観客や、鼻うがいのCMに出演している今田をもネタにし、イジり倒すその手腕はまさに彼だからこそできる芸当といえるだろう。
また、ルール説明などの補助業務はフジテレビの女性アナウンサーが担当する。
第2回、第3回大会
ハイパーゼネラルマネージャー。ご存じ
くりぃむしちゅーのアゴの方。
「海砂利水魚」として「ボキャブラ天国」での大ブレイクという「ファーストチャンス」から一旦はくすぶったものの、TBS「新・ウンナンの気分は上々」での
さまぁ〜ずとの対決で敗れ改名。そこからセカンドチャンスを掴み、今や「全力!脱力タイムズ」総合演出を務め、アンタッチャブルのコンビ活動再開をお膳立てした、実は面倒見の良い兄貴分。
芸歴30年以上を誇るベテランだが、
「くりぃむナンタラ」でやっている妙な賞レースを除けば賞レース番組に出演するのは今大会が初。
第2回・第3回大会スペシャルサポーター。
九州吉本で人気を博す「ファーストチャンス」を得るも、「吉本超合金」など大阪のお笑いも福岡に流れ込み下火に。M-1グランプリにも芸歴制限で初回から出られないという中で東京進出。華丸の「細かすぎて伝わらないモノマネGP」「R-1グランプリ」制覇、大吉の大喜利力や「アメトーーク」での注目と実績を積み上げでセカンドチャンスをものにし、今やNHKの朝の顔となった「九州の大スター」。
大吉先生は2016・2017・2022年以降M-1の審査員を担当。それもあってかゆるめとはいえ時折批評も混じる大吉先生に対し、華丸はほぼボケっぱなし。
トーナメント形式で3回ネタを披露するというSECONDの大会形式について、「過酷すぎてK-1でもやめた形式ですよ」とイジった。
初回のアンバサダー
兼マスコットキャラクター。
ダウンタウンのボケ担当にして
M-1や
KOCでは審査員を務め、
IPPONグランプリのチェアマンも兼任するなど言わずと知れた笑いのカリスマ。
しかし本大会ではあくまでも審査員ではなくその立ち位置はどちらかというと司会に近い立ち位置にあり、感想こそ言えどもネタの批評等は一切述べることはない。
審査員を担当しているM-1やKOCの時とは違って、本大会ではその重荷がないためかと普段と比べてものびのびと気軽にボケる姿を拝むことができた。
2024年1月以降、諸事情により芸能活動を休止。そのため番組の出演は現状初回大会のみに留まっている。
フジテレビアナウンサー。ノックアウトステージから芸人と共にMCを担当している。宮司はトーナメント組み合わせ抽選会のMCも担当。
グランプリファイナルでは宮司が東野と共にMC、小室が舞台裏のレポーターを担当する。
【歴代王者】
初代王者。吉本興業大阪所属。2003年結成。ファーストチャンスは2018年。
競馬とチャーハンをこよなく愛するハゲの林健と、DJとしての活動もしている毛利大亮によるコンビ。
2018年のM-1グランプリでラストイヤーにして決勝進出を果たすも、得意とするネタとM-1の制限時間と相性が悪く十八番ネタを披露できず敗退。オール巨人から「なぜそのネタを選んだのか?」と指摘され、更には上沼恵美子から「自虐のネタをするには暗く、観客からも受け入れられなかった」と辛辣な公開説教を食らうというあんまりな仕打ちを受けてしまう。
当然ラストイヤー故にリベンジすることもできず出場資格を失効。不完全燃焼のまま終わってしまい賞レースへの未練が残っていたため、本大会への出場を決めた。
ノックアウトステージ32→16でHi-Hiを大差で下すと、16→8では大阪吉本の後輩ラフ次元と対決。1点差の大接戦をモノにしてグランプリファイナル進出を決めた。
1回戦は関西ダービーと銘打たれたテンダラーとの激戦を制し、準決勝では囲碁将棋と激突。ともに284点という高得点で並ぶハイレベルな戦いとなったが3点を投じた審査員の多さから決勝へ駒を進めた。
決勝ではネタ不足故に失速したマシンガンズとは対照的に3本目かつフリの長いネタながら爆笑をかっ攫い、文句なしの優勝を決めた。
そして第2回大会決勝にもゲストとして出演し、番組冒頭のオープニングアクトにて再び漫才を披露している。
第3回大会でも優勝記者会見のMCを務めるなど、初代王者として大会に関わり続けている。
2代目王者。吉本興業東京所属。2005年結成。ファーストチャンスは2005年。
教師志望だったが母校でカツアゲにあったジャニオタの狩人つくねよじょうと、造園業職人として働いていたドルオタでクレゲオタの奥田修二からなるコンビ。
元々は大阪出身で、2005年にアマチュアながらM-1準決勝進出を果たしオーディション経由で吉本入りした経歴を持つ。当時のコンビ名は『学天即』。
賞レース時代のTHE MANZAIで決勝進出したり平成25年度NHK新人演芸大賞演芸部門で大賞を受賞するなど確かな実力はあったものの、M-1グランプリで決勝進出はついにかなわずラストイヤーを迎えてしまっていた。
THE SECONDは第1回大会から出場。選考会を突破するもノックアウトステージ32→16でマシンガンズに敗北。
第2回大会では予選会をポットAで通過すると32→16で大阪の大先輩シャンプーハットを破り、16→8では因縁のマシンガンズにリベンジを果たしグランプリファイナルへ進出。
1回戦でラフ次元を、準決勝で金属バットを下し決勝戦ではザ・パンチと相対し
294点の大会最高得点(当時)をたたき出し優勝を果たした。
優勝後にはコンビで国分寺市観光大使に就任したり、奥田が
有吉の壁でぱーてぃーちゃん・金子きょんちぃと披露したシリーズもののミニコント『京佳お嬢様と奥田執事』が大バズりし漫画化されるなど、着実にブレイクの階段を上っている。
第3回大会ではオープニングアクトで漫才を披露。奥田はかなり緊張していたらしく、珍しくネタを嚙み倒していた。
すだまさる知らん?口癖は『本当に美味い肉は固くてまずい』
3代目王者。吉本興業大阪所属。2008年結成。ファーストチャンスはなし。
高身長で今大会のビジュ爆枠と噂されるたかのりとイきり芸を得意とし正味なニュアンスを染み込ませる周平魂によるコンビ。
M-1グランプリでは準々決勝進出が最高であり、第3回ファイナリストの中では吉田たちに次ぐ7年連続準々決勝敗退という記録を残している。
本人たちも自らをダークホースと称するほど注目度は高くはなかった。
その一方、関西ではテレビ番組のゲスト出演も多くそこそこ知名度はあり、周平魂はダイアン津田軍団の一人でもある。
初参加となった第2回は選考会落ちを喫していたが、第3回は選考会をポットAで通過。
ノックアウトステージ32→16では強敵ジャルジャルと当たってしまうが、まさかの大差で圧勝。16→8では付き合いの長い先輩で前年のファイナリストななまがりと対戦し勝利。
初の全国区賞レース決勝は本人たちにも感慨深かったようで、たかのりは「俺らの漫才っておもろいと思ってもらえるんですね」と溢している。
そして迎えたグランプリファイナルでは1回戦の先攻、すなわちトップバッターで出場すると295点のグランプリファイナル歴代最高得点をたたき出しモンスターエンジンに勝利。
準決勝では大先輩のはりけ~んずを下し決勝で囲碁将棋を下し優勝を果たした。決勝戦では後攻だったため、ツートライブで始まりツートライブで締める大会となったことも話題に。グランプリファイナル最高得点と併せて記録にも記憶にも残る優勝となった。なお彼らの前にオープニングアクトを務めたガクテンソクのことは皆忘れていた模様。
【主なファイナリスト】
第1回準優勝。第3回ベスト8。太田プロダクション所属。1998年結成。ファーストチャンスは2007年。
「本業がゴミ清掃員で、芸人は副業」と語るほどゴミ清掃員の仕事に力を入れている自撮りビジュ爆イケオジ滝沢秀一と、発明学会員で自身の発明が商品化されている西堀亮からなるコンビ。
世の中の不満や自らの境遇などにがなり立てながら二人でツッコミを入れていく、コンビ両方がツッコミという世にも珍しいコンビ。
ファーストチャンスの2007年には爆笑レッドカーペットで頭角を現すも、M-1グランプリでは準決勝進出が最高成績でブレイクには至れず不遇を託つ芸人人生を歩んでいた。
第1回準優勝をきっかけに再ブレイクを果たす。「THE SECONDに人生を変えてもらった」とは本人たちの弁。トロフィーに手は届いていないものの、セカンドチャンスを掴み蘇ったコンビと言えるだろう。
アドリブに極振りしたネタ、ネタ中に観客やMCに思いっきり話しかけてイジり倒す、紙を持ち込んで読み上げるなど一般的に漫才賞レースでは御法度とされる行為を連発しながら勝ち上がったことで、大会の方向性に大きな影響を与えたコンビでもある。
+
|
戦績 |
ノックアウトステージではTHE MANZAIファイナリストのガクテンソク、M-1ファイナリストのランジャタイを倒すというまさかのジャイアントキリングを成し遂げグランプリファイナルへの切符を掴んだ。
本戦でも松本人志からイジられつつ持ち味を大いに発揮し、金属バット・三四郎と優勝候補・売れっ子を倒し、まさかの決勝にまで駒を進める。
最後こそネタ不足も祟って最低得点となり敗れるというオチがついたものの、結果として準優勝に輝き、ブレイクを果たす。
第2回大会にも継続参加。シード権は与えられたが、エキシビション扱いで選考会に参加している。
32→16では対戦相手のヤングが不調だったこともあり難なく勝利したが、16→8ではガクテンソクにリベンジされ、連続でのグランプリファイナル進出は逃した。
選考会をポットAで通過。ノックアウトステージ32→16では今をときめく人気者見取り図と対戦するも圧勝。続く16→8でも祇園を破り2大会ぶりにファイナリストに返り咲いた。
グランプリファイナル初戦では心の師と仰ぐはりけ~んずと対戦。エピソードをネタに昇華する同タイプの漫才対決となったが滝沢がかかりすぎたためか1回戦敗退となった。
過去2回はギャロップ・ガクテンソクに敗れていたためマシンガンズに勝ったコンビは優勝するというジンクスがあったが、はりけ~んずが準決勝で敗退したためそのジンクスもなくなってしまった。
|
…身分証明書がねーから揉めてテメー呼んだんだろうが!
第1回ベスト4。第3回準優勝。吉本興業東京所属。2004年結成。ファーストチャンスは今(第1回出場時)。
解体業者の勘違いで家を破壊された文田大介と、ホンダ・シビックタイプRをこよなく愛する根建太一からなる、双方185センチ越えの高身長コンビ。
「文化系」と自評する理屈っぽいしゃべくり漫才が持ち味。
マヂカルラブリーやすゑひろがりずといった面々が集う「大宮セブン」のメンバーでもある。
かねてより芸人内での評価が高かったがM-1グランプリでは最高が準決勝どまりであり、「なぜ彼らがM-1決勝に進めないのか」と言われる芸人の筆頭クラスだった。
THE MANZAIではファイナリストに選ばれるもブレイクには至らず。第1回大会時点では本人たちも自身を「ダントツ無名」と評していた。
M-1出場権を失った後活動休止(当初は解散の予定だった)を宣言するも、コロナ禍に巻き込まれて活動休止自体が目立たなくなってしまったことも。
元々ネタに定評があり劇場や営業に引っ張りだこだったが、第1回大会での大健闘を機に知名度が上昇。メディア露出が増加し冠番組が始まるなど活躍の場が広がった。
+
|
戦績 |
選考会をポットAで突破。ノックアウトステージでは大先輩であるシャンプーハット、KOC王者のかもめんたるを圧倒し本戦への出場を果たした。
グランプリファイナルでも超新塾を大差で下し、準決勝へ駒を進める。
準決勝では先攻でギャロップと戦い284点をマークし同点に。「3点をつけた審査員が多い方が勝ち」という大会のルールに則り惜しくも敗れたものの、そのレベルの高さは「実質決勝戦」と高く評価された。
第2回大会にも継続参加。ショウショウ、ヘンダーソン、タイムマシーン3号と強豪ひしめくブロックに入ってしまうも、32→16ではなんとかショウショウに勝利した。
16→8ではタイムマシーン3号と対戦、決勝トーナメントでもおかしくない好カードで激戦を繰り広げるも5点差で敗北。
得点は高かったためスーパーサブとしてフジテレビ楽屋からグランプリファイナルを見届けた。
今大会では選考会から下馬評通りの圧倒的な実力で選考会をポットAで通過。
ノックアウトステージ32→16でシャンプーハットと対戦。第1回大会以来の再戦となったが、大会史上最高得点の297点を叩き出し完勝。続く16→8では大宮セブンの同僚タモンズと対戦。長年苦楽を共にした後輩相手に圧勝し、2大会ぶりにファイナリストに返り咲いた。
優勝候補筆頭と噂される中で迎えたグランプリファイナル初戦では西のネタ職人吉田たちと対戦。ネタ師同士のガチンコ対決を真正面からねじ伏せ準決勝に駒を進める。
準決勝では金属バットとのハイレベルな戦いを僅差で制する。しかしコメントを振られた審査員の発言内容は、長丁場の大会の中で囲碁将棋の緻密なネタにやや観客の集中力が追い付かなくなっているととれるものだった。
そして迎えたツートライブとの決勝では、とうとう囲碁将棋の集中力が限界に達したのか、最後に文田が少しネタを飛ばしてしまう。致命傷になるネタ飛ばしではなかったものの、これが響いてかツートライブの後塵を拝して準優勝に終わった。
|
第1回ベスト8。第2回・第3回ベスト4。吉本興業大阪所属。2007年結成。ファーストチャンスはなし。
高身長坊主の小林圭輔と、ガリガリ猫背ロン毛の友保隼平からなるコンビ。
その特徴的過ぎる外見や、覚醒剤や反社会勢力といったブラックなものを堂々とネタにする、お茶の間受けとは真逆のスタイルを貫く漫才が売りで、中田カウス、ザ・ぼんち、海原ともこといったベテランからの評価も非常に高い。
M-1グランプリでも2回ワイルドカードで準決勝進出する、友保がケータリングのどん兵衛を大量にガメて日清食品から目を付けられるなど注目はされていたがついに決勝進出は叶わず、そのままTHE SECOND出場を決めた。
金属バットにとっては本大会が初の全国区漫才賞レース決勝進出。元々あった劇場人気がさらに加速し、大阪を中心に東京・福岡の劇場を飛び回る多忙な日々を送っている。
+
|
戦績 |
M-1グランプリラストイヤー終了からすぐにTHE SECONDに参戦。強敵タイムマシーン3号を破り初の全国区漫才賞レース決勝進出。
第1試合のマシンガンズとの対決にて敗れたものの、この日が初共演だった松本人志からは「金属バットはめちゃくちゃ下馬評が高かったから、いつかM-1で見れると思って、ずっと見なかったのよ。だからこんな漫才なんやと思って、ちょっと感動してます」と賞賛を受けた。 ただし、対戦相手のマシンガンズと名前を間違えられていたが。
第2回大会にも継続参加。マシンガンズ、囲碁将棋、超新塾といった第1回大会のファイナリストが次々敗退する中唯一のグランプリファイナル連続進出を果たした。
グランプリファイナル初戦では客席に致死量の大阪弁を浴びせ291点という高得点でハンジロウを圧倒し準決勝進出。
準決勝では初戦の高得点を武器に後攻を確保するも、ネタの毒性が裏目に出たのか得点が伸びずガクテンソクに敗北。
ノックアウトステージ32→16ではエル・カブキと対戦。勝利はしたものの(金属バットにしては)低得点であり、やや不安定な出だしとなった。
しかし16→8では調子を取り戻しポットAのリニアに圧勝。前年同様シード勢で唯一ノックアウトステージを勝ち抜き、前人未到の3年連続ファイナリストとなった。
グランプリファイナル初戦では懇意にしている大先輩ザ・ぼんちと対戦。祇園花月支配人の声援を背に受けて持ち味を存分に発揮したブラックなネタで異種格闘技戦と称された激戦を僅差で制する。
準決勝は囲碁将棋とTHE SECOND常連対決。共に実力者同士の激戦の末に2点差で敗北したが、年1レギュラーの自称に違わぬ活躍でハイレベルな名勝負を量産し、大会を大いに盛り上げた。
一方で3年連続グランプリファイナル出場の代償は大きいようで、敗戦直後には友保が「何本ネタせなあかんねん!」と嘆く場面も見られた。実力は確かなだけに、第4回大会での動向が注目される。
|
第3回ベスト8。吉本興業大阪所属。1972年結成。ファーストチャンスは1980年。
「おさむちゃんで~す!」のギャグでおなじみ、元祖ハチャメチャ芸人のぼんちおさむと、かつては男前としてならし現在は落語や講談家としての活動もしている里見まさとからなるコンビ。吉本興業大阪所属。
1972年にコンビ結成。芸歴50年以上を誇る漫才界の生き字引で、同期はツービート・B&B・笑福亭鶴瓶など錚々たる面々である。1980年には賞レースになる前の初代THE MANZAIに出演している。
1980年代の漫才ブームのけん引役であり、発売したシングルレコード「恋のぼんちシート」は80万枚を売り上げ日本武道館で公演まで行われた。
ブーム終息後は解散→再結成・ソロ活動を挟み、当時は賞レースだった2014年のTHE MANZAIに「年齢制限がないから」と軽い気持ちで出場したところ、そこに出ていた若手芸人が血眼になってネタ合わせをしている様を見て発奮、若手中心のライブや学園祭にも積極的に参加するようになった。
+
|
戦績 |
第2回からまさかの電撃参戦。選考会を突破し、芸人界隈やお笑いファンたちを驚かせた。
ノックアウトステージ32→16ではハンジロウと対戦。奇しくも沖縄返還年に結成されたコンビと沖縄出身コンビの対決となったが、互いに280点越えの激戦の末に2点差で惜敗。
第3回大会にも引き続き参加。ノックアウトステージ32→16では昨年M-1出場資格を失効したばかりの結成16年目モグライダーと対戦し、コンビ歴38年差対決を制する。そしてまさと師匠が芝にキスをした。
続く16→8で昨年敗北した因縁のハンジロウと再戦。タイムオーバーで10点減点されながらもリベンジを果たしグランプリファイナル進出を決めた。そしてまさと師匠がしゅうごパークにキスをした。
グランプリファイナル初戦では日頃から可愛がっている大阪吉本の後輩金属バットと対戦。2点差で惜敗し初戦敗退に終わったが、齢70を超えてもなお漫才ブームを牽引していた実力が健在であることを世に示した。
|
【大会結果】
【第1回大会】
成績 |
コンビ名 |
所属 |
一回戦ネタ順(得点) |
準決勝ネタ順(得点) |
決勝ネタ順(得点) |
優勝 |
ギャロップ |
吉本興業 |
第3試合先攻(277) |
第2試合後攻(284) |
後攻(276) |
準優勝 |
マシンガンズ |
太田プロダクション |
第1試合後攻(271) |
第2試合先攻(284) |
先攻(246) |
ベスト4 |
囲碁将棋 |
吉本興業 |
第4試合後攻(276) |
第2試合先攻(284) |
- |
三四郎 |
マセキ芸能社 |
第2試合後攻(278) |
第1試合後攻(256) |
- |
ベスト8 |
テンダラー |
吉本興業 |
第3試合後攻(272) |
- |
- |
金属バット |
吉本興業 |
第1試合先攻(269) |
- |
- |
スピードワゴン |
ホリプロコム |
第2試合先攻(257) |
- |
- |
超新塾 |
ワタナベエンターテイメント |
第4試合先攻(255) |
- |
- |
スーパーサブ |
ラフ次元 |
吉本興業 |
- |
- |
- |
エントリー数は133組。
選考会、ノックアウトステージの通過者は以下の通り。
+
|
ノックアウトステージ32→16出場コンビ |
太字は16→8へ進んだコンビ。
囲碁将棋、インポッシブル、COWCOW、かもめんたる、ガクテンソク、金属バット、ギャロップ、三四郎、シャンプーハット、ジャルジャル、スーパーマラドーナ、スピードワゴン、スリムクラブ、タイムマシーン3号、タモンズ、超新塾、ツーナッカン、テンダラー、東京ダイナマイト(棄権)、Dr.ハインリッヒ、流れ星☆、なすなかにし、2丁拳銃、Hi-Hi、フルーツポンチ、プラス・マイナス、マシンガンズ、三日月マンハッタン、モダンタイムス、モンスターエンジン、ラフ次元、ランジャタイ
- 東京ダイナマイトは出場辞退したため不戦敗となった。対戦相手の金属バットは不戦勝ながら会場でネタを披露している。
|
+
|
ノックアウトステージ16→8出場コンビ |
太字はグランプリファイナル進出を決めたコンビ。
2丁拳銃、スピードワゴン、流れ星☆、三四郎、COWCOW、超新塾、ラフ次元、ギャロップ、三日月マンハッタン、テンダラー、マシンガンズ、ランジャタイ、かもめんたる、囲碁将棋、タイムマシーン3号、金属バット
|
記念すべき第一回目となる大会で、フジテレビ開局65周年×吉本興業110周年特別番組として2023年5月20日に生放送された。放送時間は脅威の4時間越えとなる。
予選が始まると、選考会の段階でかねてより優勝候補と目されたトータルテンボスや三拍子などのビッグネームが敗退したり、ノックアウトステージではジャルジャルやプラス・マイナスといった多くの優勝候補がまさかのダークホースの前に散る等、まだ初回の大会であるにもかかわらず高い注目を集めた。
グランプリファイナルでもこれまで同様トーナメント戦を採用。先攻、後攻のコンビがネタを披露した後に採点を行う。そして一回戦、準決勝そして決勝の三連戦を勝ち抜いたコンビが優勝となる。
ネタに関する細かなルールは時間制限以外に特になく、基本的にM-1では御法度とされる小道具の持ち込みや
下ネタも観客にウケるのであれば問題はない。
そして本番でもファイナリスト達のレベルの高さ、一般審査員の公平さ等が非常に高く評価され、初回放送ながら大きなトラブルもなく蓋を開けてみれば大成功に終わるという快挙を成し遂げた。多くの賞レースの第一回大会ではそれなりの課題点が残っていることもあって初回から大成功に終わるというのは非常にレアなケースである。
同成績は敗退したステージでの得点が低い順に記載。
第4試合先攻。結成21年。ワタナベエンターテイメント所属。ファーストチャンスは2007年。
唯一のツッコミ担当イーグル溝神、素顔が笑い飯西田にそっくりなタイガー福田、滑舌が悪い嘆き担当サンキュー安富、ぽっちゃりリーゼントのブー藤原、追加メンバーながら今や超新塾一の稼ぎ頭アイクぬわらの5人からなるお笑いロックンロール集団。
今大会唯一の5人組で、この人数の多さは2006年にM-1ファイナリストとなったザ・プラン9、2012年にKOCファイナリストとなった夜ふかしの会以来3組目。
ロックンロール漫才と銘打たれたイーグル以外の4人のボケが交互交互順番にハイスピードでボケていき、それをイーグルがテンポよくツッコミを入れていくコント・漫才の中間のような芸風が持ち味。ネタのキャッチーさから文化祭での演し物の定番となっていることもあり、「超新塾は知らないけどネタは知ってる」なんて人も多いのではないだろうか。
ファーストチャンスとなる2007年に
爆笑レッドカーペットで名を馳せ、それ以前も
爆笑オンエアバトルでは21戦20勝の好成績、
エンタの神様でもコンスタントに出演機会をつかんでいたものの芸風故かM-1には縁がなく結果ブレイクには至らず。それ以降はYoutubeや劇場での活動がメインとなってはいるが、今もなお劇場人気は抜群なスベり知らず。
THE SECONDではジャルジャル・COWCOW相手にジャイキリを成し遂げグランプリファイナルへの切符を掴んだ。
本戦でも最早職人技ともいえる抜群のチームワークで会場を大いに沸かしたが、またまた芸風故か正統派漫才師である囲碁将棋相手に敗北。一回戦で敗れたものの囲碁将棋に「正」という漢字でエールを送った。
余談になるが、本大会唯一の5人組として歴代最多ファイナリストとしてザ・プラン9に並んだ超新塾だが実は大会開始直前までは
6人組であった。
2024年の第2回にも参戦しているが、アイクが諸事情で一部活動が自粛中であった為、今度は
4人でのエントリーを余儀なくされる事に。シード権は無事に適用されたものの、人員不足故かロックンロール漫才は披露せず新ネタで挑み健闘するも、32→16でモンスターエンジンに敗れた。
第2試合後攻。結成24年。ホリプロコム所属。ファーストチャンスは2002年。
SEKAI NO OZAWAことゲボボケの小沢一敬と、ハンバーグ師匠でお馴染みツッコミの井戸田潤からなるコンビ。
ファーストチャンスとなる2002年にM-1グランプリ敗者復活戦から決勝進出を果たしたことでブレイク。その後は一時期の停滞期を経てコンビともに「テレビタレント」としての活躍が主となり、今や完全に売れっ子のベテランとなった。しかしながらそれ故に彼らが漫才をテレビで披露する機会はめっきりと減り、お互いのキャラの確立によりテレビでは個々での活動が目立っていたこともあって原点に立ち返るためにも出場を表明した。
漫才では両者のキャラを生かし、クールでキザな小沢のボケに井戸田がテンションの高いメリハリある大声ツッコミを入れるという芸風。今ではすっかりタレント、MC芸人のイメージが強い彼らだが毎年新ネタライブを主催で行うほどに漫才への熱は強く、その技量は全くさび付いていない。
本戦では初戦から優勝候補三四郎との売れっ子対決が実現。会場を大いに沸かしたものの三四郎の前に敗れた。
ネタ終了後には小沢が感極まって涙ぐみ、ほか出演者から総ツッコミを貰うなど安定の小沢節をさく裂させる一幕も。
その後、2024年1月から小沢が諸事情により芸能活動を休止。そのため第2回大会には不参加となっている。
結成16年。吉本興業所属。
M-1グランプリを戦い終えたばかりの賞レース現役バリバリの2人が参戦。念願の賞レースファイナリストとして頂点を狙うも1回戦で敗れた。
詳細は
主なファイナリストの項を参照。
第3試合後攻。結成28年。吉本興業所属。ファーストチャンスは2001年。
象使いの免許を持つツッコミの白川悟実と松本にしつこく過去のやらかしをいじられていたボケの浜本広晃からなるコンビ。
結成28年という芸歴は本大会ファイナリストの中でも最長となる大ベテランだが今もなお大阪の劇場を沸かし続ける「怪物」
THE MANZAIでは二度の決勝進出、上方漫才大賞受賞などの輝かしい実績の一方で、芸歴の長さ故にM-1創設時にすでにキャリアはベテランの域へとさしかかっており、わずか4回の出場のみかつすべて準決勝敗退という成績で出場資格を失った過去を持つ。
とはいえそのネタは一級品であり、なんとあのビートたけしすらもファンを公言しているほど。
THE SECONDへは劇場の芸人の面白さを証明すべくエントリーを表明。予選を難なく勝ち上がり本戦ではギャロップとの関西ダービーが実現した。本戦ではこれまでのテンダラーの集大成ともいえるネタで挑むもあと一歩及ばず無念の敗退となった。
2024年の第2回大会にも継続参加。第1回での高評価も相まって優勝候補の筆頭に名前が挙げられていたが、なんと32→16でロビンフットに敗れるという大波乱を起こしてしまった。
第2試合後攻。準決勝は第1試合後攻。結成18年。マセキ芸能社所属。ファーストチャンスは2018年。
言葉遣いも滑舌も悪い小宮浩信とラジオだと饒舌なのにテレビだと無口な麒麟児・相田周二からなるコンビ。
相田が繰り出す予測不能な突拍子のないボケを小宮がどこか印象に残る独特な表現を多用したツッコミで制する漫才が持ち味。
その芸風で知名度を高め、それ以降は漫才でも活きる小宮のキャラクター性がウケて
有吉の壁などで大ブレイク。
しかし漫才師としてはM-1、THE MANZAI共にファイナリストに名を連ねることが出来ずして売れたことに強い遺恨が残り、漫才師と思ってもらうため、「ファイナリスト」の肩書きを得るためにも出場を表明した。
ノックアウトステージでは三四郎としての漫才スタイルを残しつつ内容を完全にお笑い好きの観客に振り切った超マニアックかつ放送コードギリギリなバチボコにヤバイネタを披露し最高得点を記録。その勢いはグランプリファイナルでも止まらず、一回戦最高得点でスピードワゴンを圧倒したが、準決勝ではマシンガンズ相手に得点は伸び悩み、敗退となった。
余談だが本大会の小宮は緊迫状態で興奮しているのかいつも以上にハイテンションでボケまくる姿を拝めるので一見の価値あり。
2024年の第2回大会には不参加。
結成19年。吉本興業所属。
東京吉本の劇場番長が参戦を表明。THE MANZAI以来のファイナリストとして優勝を狙うも準決勝で敗れた。
詳細は
主なファイナリストの項を参照。
結成25年。太田プロダクション所属。
芸人としてはくすぶっていた2人がマネージャーに押し切られやむなく参戦。ノーマークからまさかの快進撃を見せるも準優勝に終わった。
詳細は
主なファイナリストの項を参照。
初代王者。吉本興業所属。結成19年。
詳細は
歴代王者の項を参照。
【第2回大会】
成績 |
コンビ名 |
所属 |
一回戦ネタ順(得点) |
準決勝ネタ順(得点) |
決勝ネタ順(得点) |
優勝 |
ガクテンソク |
吉本興業 |
第2試合後攻(288) |
第1試合先攻(283) |
後攻(294) |
準優勝 |
ザ・パンチ |
吉本興業 |
第4試合後攻(284) |
第2試合後攻(278) |
先攻(243) |
ベスト4 |
金属バット |
吉本興業 |
第1試合後攻(291) |
第1試合後攻(273) |
- |
タモンズ |
吉本興業 |
第3試合後攻(269) |
第2試合先攻(264) |
- |
ベスト8 |
タイムマシーン3号 |
太田プロダクション |
第4試合先攻(273) |
- |
- |
ハンジロウ |
マセキ芸能社 |
第1試合先攻(271) |
- |
- |
ななまがり |
吉本興業 |
第3試合先攻(268) |
- |
- |
ラフ次元 |
吉本興業 |
第2試合先攻(255) |
- |
- |
スーパーサブ |
囲碁将棋 |
吉本興業 |
- |
- |
- |
エントリー数は133組。
選考会、ノックアウトステージの通過者は以下の通り。
+
|
ノックアウトステージ32→16出場コンビ |
太字は16→8へ進んだコンビ。
囲碁将棋、インポッシブル、LLR、かもめんたる、ガクテンソク、金属バット、祇園、ザ・パンチ、ザ・ぼんち、シャンプーハット、ショウショウ、ジャルジャル、タイムマシーン3号、タモンズ、ダブルアート、超新塾、テンダラー、東京ダイナマイト、流れ星☆、ななまがり、母心、ハンジロウ、ヘンダーソン、プラス・マイナス、マシンガンズ、三日月マンハッタン、モンスターエンジン、ヤング、ラフ次元、ランジャタイ、リニア、ロビンフット
- プラス・マイナスは出場できなくなったため、選考会次点のCOWCOWが繰り上がり出場。選考会次々点のツーナッカンがスーパーサブ。
|
+
|
ノックアウトステージ16→8出場コンビ |
太字はグランプリファイナル進出を決めたコンビ。
ダブルアート、タモンズ、ハンジロウ、リニア、ロビンフット、ななまがり、母心、金属バット、ザ・パンチ、かもめんたる、囲碁将棋、タイムマシーン3号、マシンガンズ、ガクテンソク、ラフ次元、モンスターエンジン
|
出場数こそ前年大会と差はないものの、昨年の大成功を受けてかM-1グランプリ2023年大会にて出場資格を失効したばかりのヘンダーソン・ななまがり・馬鹿よ貴方は等といった錚々たる顔ぶれが新たに出場を表明。更には1980年代の漫才ブームのけん引役で知られ、結成52年目のザ・ぼんちが参戦を発表するなど選考会の段階で多くの話題を呼び、高い注目を集めた。
その一方で上述の通り松本が諸事情により活動休止を発表したほか、前年ファイナリストのスピードワゴン小沢や
超新塾アイクもそれぞれが活動休止 、選考会を勝ち上がったプラス・マイナスが突然岩橋良昌の吉本興業との契約解消により解散となるなどのトラブルもあった。
本大会ではアサヒビールがスポンサーにつき、優勝コンビには副賞としてスマドリ1年分が支給された。
この年から公式サイトでコンビ歴が「結成〇〇年目」と表記されるようになった。
同成績は敗退したステージでの得点が低い順に記載。
第2試合先攻。結成19年目。吉本興業所属。ファーストチャンスはなし。前年大会はノックアウトステージ16→8敗退。
帰国子女で実家が太い塾講師梅村賢太郎と珍苗字の秘密主義者空道太郎からなるコンビ。
結成からM-1に挑み続けるも準決勝にすら残れないまま出場資格が失効。「かすってもない」という理由からファーストチャンスはなしとしている。
前年大会ではノックアウトステージ16→8で後の王者ギャロップに1点差で敗れグランプリファイナル進出を逃す。補欠としてフジテレビ楽屋でグランプリファイナルを見届けた。
前年の悔しさをバネに選考会をポットAで通過。ランジャタイ・モンスターエンジンを破り、念願のグランプリファイナル進出を決めた。
グランプリファイナル初戦では意表を突いたボケを畳みかけ客席を沸かすも得点が伸び悩み初戦敗退。
翌年の第3回大会にも参加。前年ファイナリストとしてノックアウトステージに臨むも、32→16で祇園に敗れた。
ちなみに過去2回はギャロップ・ガクテンソクに敗北していたため「ラフ次元に勝ったコンビは優勝する」というジンクスがあったが、祇園が16→8で敗退したためジンクスも消えてしまった。
第3試合先攻。結成16年目。吉本興業所属。ファーストチャンスは2022年。前年大会は参加資格がなく不参加。
パラレルワールドの住人森下直人と大声が特徴の言い切る男初瀬悠太からなるコンビ。
KOC決勝経験があるコントに定評のあるコンビだったが、
歯姫元年から知名度が急上昇。近年は漫才にも力を入れている。
ファーストチャンスの2022年には初めてM-1準決勝に進出。ラストイヤーとなる前年も準決勝に進出したが、決勝には届かず出場資格を失った。
THE SECOND初参加ながら選考会をポットAで通過。M-1卒業組がベテラン勢を前に苦杯をなめる中、インポッシブル・ロビンフットを下してグランプリファイナル進出。
グランプリファイナル初戦ではななまがりワールドを存分に展開。会場の雰囲気を一気に変えるも、大宮劇場の同僚タモンズに1点差で敗れる。
翌年の第3回大会にも参加。16→8でツートライブに敗れるも、得点が高かったためスーパーサブに選出された。
第1試合先攻。結成22年目。マセキ芸能社所属。ファーストチャンスは2009年。前年大会は選考会落選。
共に沖縄出身のたーにー・しゅうごパークからなるマキオカリー店長コンビ。2022年までのコンビ名は「しゃもじ」。グランプリファイナル進出をきっかけに改名を知ったお笑いファンも多いとか。
ファーストチャンスの2009年にはかまいたちやニッチェらと共にコント番組のレギュラーに抜擢されるも番組終了後は鳴かず飛ばず。コントには定評があるもののチャンスをつかみきれずにいた。
ノックアウトステージ32→16では芸歴52年のザ・ぼんちと対決し、互いに280点越えの激戦を制する。次戦でも勢いそのままにポットAのリニアを破りグランプリファイナル進出を決めた。
グランプリファイナル初戦で金属バットに敗れるも、トップバッターというプレッシャーを跳ねのけてコント力を活かした漫才を披露し、有田哲平・博多大吉から称賛された。
翌年の第3回大会にも参加。前年ファイナリストとしてノックアウトステージに臨むも、16→8でザ・ぼんちにリベンジを食らい敗退。
第4試合先攻。結成25年目。太田プロダクション所属。前年大会はノックアウトステージ16→8敗退。
ファーストチャンスはオンエアバトル。セカンドチャンスは2005年(旧M-1)。サードチャンスは2015年(新M-1)。
半袖短パン姿でおなじみの
秋元康関太と
他局のミニマラソンで大活躍の
清水依与吏山本浩司からなるコンビ。
いまやテレビで見ない日はないほどの売れっ子コンビだが、漫才師として評価されたいとの思いから再び漫才賞レースに参戦した。
前年大会はノックアウトステージ16→8で金属バットに敗退。優勝候補の前評判も空しくグランプリファイナル進出を逃す。
今大会は選考会をポットAで通過。ノックアウトステージ32→16ではM-1卒業組のヘンダーソンを大差で下すと、16→8では前年ファイナリスト囲碁将棋との死闘を制し、M-1 2015年以来のファイナリストに返り咲いた。
グランプリファイナル初戦ではザ・パンチと対戦。今大会でも圧倒的な知名度・実績から優勝候補と目されるも、まさかの初戦敗退に終わった。
翌年の第3回大会には不参加。
第3試合後攻。準決勝は第2試合先攻。結成19年目。吉本興業所属。ファーストチャンスは今日。前年大会はノックアウトステージ32→16敗退。
大波康平と安部浩章からなる大宮セブンの関西出身コンビ。「ノリでコンビ名改名するも定着せず短期間で元のコンビ名に戻る」「メンバーを追加してトリオになろうとして周囲から猛反対される(つき騒動)」「安部が熟成肉詐欺に引っかかる」など、結果が出ない焦りからの迷走エピソードが多く後に彼らの苦悩を描いた映画が製作されるほど。
M-1は準決勝にすら残れないまま出場資格が失効。初の漫才賞レース決勝ということでファーストチャンスは「今日」としている。
前年大会では選考会を突破するもノックアウトステージ32→16で売れっ子三四郎に敗北。
今大会は選考会から好調でポットA通過。勢いそのままに祇園・ダブルアートをいずれも大差で下しグランプリファイナル進出を決めた。
グランプリファイナル初戦では大宮劇場の同僚ななまがりと対戦。1点差で辛勝し準決勝に駒を進める。
準決勝では東京吉本の先輩であるザ・パンチと対戦。敗れはしたものの世にタモンズの名を知らしめ、またしても大宮セブンの株が上がった。
翌年の第3回大会にも参加。前年ファイナリストとしてノックアウトステージに臨むも、16→8で大宮セブンの同僚囲碁将棋に敗れた。
結成18年目。吉本興業所属。
昨年に引き続き
楽屋にどん兵衛はないのに参戦。唯一の2年連続ファイナリストとして優勝を狙うも、準決勝で敗れた。
詳細は
主なファイナリストの項を参照。
第4試合後攻。準決勝は第2試合後攻。決勝は先攻。結成27年目。吉本興業所属。ファーストチャンスは2008年。前年大会は選考会落選。
パンチパーマ歴20年越えの謹慎ズイレブンの一員パンチ浜崎と嘆きツッコミで一世を風靡したノーパンチ松尾からなるコンビ。
ファーストチャンスの2008年ではラストイヤーでM-1決勝に進出するも最下位に終わる。それ以降はメディア露出が激減したが地道に劇場出番をこなし、よしもと内で最も代打出演の多い芸人として名が挙がったことも。
ノックアウトステージ32→16では東京吉本の大先輩でポットAの東京ダイナマイトを破る大金星を挙げ、16→8ではKOC王者かもめんたるがタイムオーバーしたこともあり大差で勝利。16年ぶりのファイナリストに返り咲いた。
グランプリファイナルでも快進撃は続き、初戦では優勝候補タイムマシーン3号を撃破。
準決勝では勢いそのままに東京吉本の後輩タモンズを破り、決勝に駒を進めた。
しかし準決勝第2試合後攻からすぐに決勝先攻という連戦を強いられ体力切れも相まって失速。16年前のM-1決勝で使ったツッコミフレーズを解禁し客席を沸かせるも、なんちゃってマッチョマンが祟ってか今大会のグランプリファイナル最低得点で敗北。
強豪を撃破して快進撃を見せるも決勝で大失速し準優勝に終わる様が前回大会と同じ展開だったことから、「マシンガンズ現象」として大いに話題となった。
余談だが後にマシンガンズとは意気投合。第3回大会のノックアウトステージ抽選は2組のトークライブ会場から中継で参加する形になった。ガクテンソク奥田「東京の良くない所が出てる!宴会で金を稼ごうとしてる!」
翌年の第3回大会にも参加。前年ファイナリストとしてノックアウトステージに臨むも、32→16で母心に敗れた。
2代目王者。結成19年目。吉本興業所属。
詳細は
歴代王者の項を参照。
【第3回大会】
成績 |
コンビ名 |
所属 |
一回戦ネタ順(得点) |
準決勝ネタ順(得点) |
決勝ネタ順(得点) |
優勝 |
ツートライブ |
吉本興業 |
第1試合先攻(295) |
第1試合後攻(288) |
後攻(287) |
準優勝 |
囲碁将棋 |
吉本興業 |
第3試合先攻(294) |
第2試合後攻(285) |
先攻(279) |
ベスト4 |
金属バット |
吉本興業 |
第4試合先攻(289) |
第2試合先攻(283) |
- |
はりけ〜んず |
吉本興業 |
第2試合後攻(288) |
第1試合先攻(275) |
- |
ベスト8 |
ザ・ぼんち |
吉本興業 |
第4試合後攻(287) |
- |
- |
吉田たち |
吉本興業 |
第3試合後攻(283) |
- |
- |
モンスターエンジン |
吉本興業 |
第1試合後攻(278) |
- |
- |
マシンガンズ |
太田プロダクション |
第2試合先攻(277) |
- |
- |
スーパーサブ |
ななまがり |
吉本興業 |
- |
- |
- |
エントリー数は過去最多の140組。
選考会、ノックアウトステージの通過者は以下の通り。
+
|
ノックアウトステージ32→16出場コンビ |
太字は16→8へ進んだコンビ。
アモーン、囲碁将棋、エル・カブキ、祇園、金属バット、ザ・パンチ、ザ・ぼんち、三拍子、ジャルジャル、シャンプーハット、タナからイケダ、タモンズ、チャーミング、ツートライブ、ツーナッカン、天津、トット、ドドん、ななまがり、母心、はりけ~んず、ハンジロウ、ヘンダーソン、本田兄妹、マシンガンズ、見取り図、モグライダー、モンスターエンジン、吉田たち、ラフ次元、リニア、レイザーラモン
|
+
|
ノックアウトステージ16→8出場コンビ |
太字はグランプリファイナル進出を決めたコンビ。
囲碁将棋、祇園、金属バット、ザ・ぼんち、タモンズ、ツートライブ、ドドん、ななまがり、母心、はりけ~んず、ハンジロウ、ヘンダーソン、マシンガンズ、モンスターエンジン、吉田たち、リニア
|
フジテレビを巡る騒動のあおりを受け開催が危ぶまれていたが、関係各所の尽力で無事開催された。
本大会ではスーパーオーディエンスと称す観覧ゲストが登場。大会のPRや出場者へのケータリング提供など、抜けてしまったスポンサーの穴埋め要員ともなっていた。
サポーターは髙橋ひかる・数原龍友・片寄諒太・
花澤香菜・本田真凛・望結姉妹の6名。
この大会から副賞として、フジテレビ22番組出演権が追加されている。
大阪吉本勢が躍進しグランプリファイナルに5組進出する一方で、非吉本は同じ事務所の芸人がノックアウトステージで同ブロックに配置される不運もあってか太田プロ1組のみとなった。
ザ・ぼんち(結成54年目)・はりけ~んず(結成35年目)が勝ち上がったことで、過去大会に比べファイナリストの平均年齢・平均芸歴が大幅に上がった。
同成績は敗退したステージでの得点が低い順に記載。
結成28年目。太田プロダクション所属。
THE SECONDの象徴とまで称されるようになった2人が
一昨年の忘れ物を取り戻すべく参戦。2大会ぶりのファイナリストとなったが初戦で敗退した。
詳細は
主なファイナリストの項を参照。
第1試合後攻。結成19年目。吉本興業所属。前年大会はノックアウトステージ16→8敗退。
神々の遊びでのブレイクがファーストチャンス。セカンドチャンスは
M-1決勝進出。サードチャンスはピカルの定理レギュラー。
白髪が特徴的な鉄工所芸人西森
ゴッドハンド洋一と西日本一の短足大林健二からなるコンビ。コンビ名は知らなくても神々の遊びのコントは覚えている人も多いだろう。
元々トリオで活動していたが1人抜ける形でコンビが結成された経緯があり、個々の芸歴は意外と長い。
M-1・
KOCいずれも複数回決勝進出(2009年には両大会決勝進出)経験があり、賞レースでの実績はファイナリスト随一。
THE SECONDには初回大会から参加。2年連続で選考会を通過するも、グランプリファイナルにはあと一歩届かなかった。
今大会では3年連続で選考会を突破。ノックアウトステージではアモーン・ドドんの浅井企画2連戦を勝ち抜き、三度目の正直で悲願のグランプリファイナル出場を果たした。
グランプリファイナル初戦では西森の経験に裏打ちされた町工場ネタを披露するも、グランプリファイナル最高得点を叩き出したツートライブの前に敗れた。
先攻ツートライブのあまりの得点の高さに、後攻の得点発表前から敗戦を確信したのか西森が大暴れ。後に大林も乗っかって暴れたことで、他の出演者(主に東野)に散々イジられる羽目に……。
第3試合後攻。結成18年目。吉本興業所属。ファーストチャンスはなし。前年大会は選考会落選。
ゆうへい(吉田雄平)とこうへい(吉田康平)からなる西のネタ職人コンビ。ダイタク・Dr.ハインリッヒと並んで名前が挙がる吉本の双子漫才師で、過去には3組でライブをしたことも。
関西で多くの漫才賞を受賞する一方で、M-1ではツートライブを上回る8年連続準々決勝敗退という珍記録を残して出場資格を失効したため、ファーストチャンスはなしとしている。
THE SECONDには初回大会から参加。2年連続で選考会落ちを喫するも、今大会ではポットAで選考会を突破。
ノックアウトステージでも勢いは止まらず、天津・母心をいずれも大差で下し、初の全国ネット漫才賞レースファイナリストの称号を手にした。
自他ともに認める不仲コンビだったが、近年は関係性が改善。本人たちも選考会・ノックアウトステージの勝因を聞かれ「仲良くなったこと」と答えている。
グランプリファイナル初戦では東のネタ職人囲碁将棋と激突。他の双子コンビとは一線を画する切り口のネタで真っ向勝負を挑むも初戦敗退となった。
結成54年目。吉本興業所属。
芸歴50年超の大師匠が漫才賞レースに殴り込み。史上最年長ファイナリストとして優勝を狙うも初戦で敗退した。
詳細は
主なファイナリストの項を参照。
第2試合後攻。準決勝は第1試合先攻。結成35年目。吉本興業所属。ファーストチャンスはなし。前年大会は選考会落選。
アニメオタクの前田登と子供のために21時消灯生活を続ける新井義幸のコンビ。アニヲタWikiの中には前田をアニメイベントのMCや
バクの声優として認識している人もいるだろう。
M-1創設時にはすでに結成10年を超えていたため出場できず、第1回大会から現在に至るまで予選MCを務めている。
漫才賞レースにエントリーすらできなかった(賞レース時代のTHE MANZAIには参加しており、認定漫才師50組に残ったことがある。)ことからファーストチャンスはなしとしている。
他にも
開運!なんでも鑑定団や世界ウルルン滞在記の前説を長年担当するなど、お笑い・バラエティ界を陰から支える縁の下の力持ちである。
THE SECONDには初回大会から参加。2年連続で選考会落ちを喫するも、今大会では三度目の正直で選考会を突破。
ノックアウトステージ32→16でタナからイケダを大差で破ると、16→8で上方漫才大賞奨励賞を受賞したばかりで勢いに乗るヘンダーソンを撃破。35年目で初の漫才賞レース決勝進出を決めた。
グランプリファイナル初戦ではマシンガンズとの師弟対決が実現。「憧れたことを後悔させない」の言葉通り
マシンガンズが荒らし回った場の空気をガッチリ掴んで快勝。
準決勝でやや失速しツートライブに敗れるも、長年東京吉本の劇場でトリを取ってきたベテランの実力を全国に見せつけた。
結成19年目。吉本興業所属。
もはや年1のレギュラーを自称する2人が今年も参戦。唯一の3年連続ファイナリストとして優勝を狙うもベスト4に終わった。
詳細は
主なファイナリストの項を参照。
結成22年目。吉本興業所属。
文化系の皮を被った戦闘狂の2人が今年も参戦。2大会ぶりのファイナリストとして優勝を狙うも、あと一歩届かず準優勝に終わった。
詳細は
主なファイナリストの項を参照。
【余談】
実は本大会の発起人はおいでやす小田であると本人が証言している。同氏曰く吉本の上層部との食事会があった際に直談判したという。
小田は上層部からリニューアルして芸歴制限制度がかかった
R-1グランプリの失敗を受け、「年齢制限を撤廃するべきか否か」を尋ねられたと言い、小田はそれは撤廃しない方が良いと助言した上で「芸歴10年以上の新しい賞レースを作ってください」とTHE SECONDの原案となる大会の開催を提案。
元々小田本人は「ピン芸人と漫才とコント、全部合わせた異種格闘技で芸歴10年以上の大会」を提案し、上層部もそれに食いついたもののその後紆余曲折を経て、結果として漫才に絞った本大会の開催につながったとのこと。
なお、この大会の影響もあってか、R-1については再度年齢制限が撤廃されている。
第1回はエントリーに1組2千円が必要だったが、第2回以降は無料でエントリーできるようになった。
ちなみに
M-1グランプリや
キングオブコントは1組2千円のエントリーフィーが必要である。
大会史上最高得点は囲碁将棋が第3回ノックアウトステージ32→16で記録した297点。
内訳は1点0人・2点3人・3点97人。3点100人まであと一歩であり、夢の300点満点が決して不可能な数字ではないことが示された。
グランプリファイナルに限れば第3回1回戦でツートライブが出した295点。
内訳は1点0人・2点5人・3点95人。あまりの高得点に本人たちも若干引き気味であった。
第3回までのグランプリファイナル決勝戦は全て
大阪漫才師vs
東京漫才師であり、いずれも
大阪漫才師が勝利して優勝を決めている。
奇しくも
M-1グランプリも第3回まで関西勢が連覇しており、東京漫才師の優勝は第4回のアンタッチャブルまで待たなければならなかった。
第4回大会では東京ベテラン芸人の逆襲が見られるのか注目される。
追記修正はセカンドチャンスをつかんでからお願いします。
- 観客や他の出場者をイジる、ネタが尽きたと言い出すなど自由にノビノビやってる感じがした -- 名無しさん (2023-05-28 17:25:04)
- この大会でもイジられたTHE MANZAIの項目は保留? -- 名無しさん (2023-05-28 18:13:05)
- 優勝した芸人はM-1のように大ブレイクするのかR-1のように一時のブレイクになるのかは今後次第か。 -- 名無しさん (2023-05-28 21:14:05)
- 地肩1グランプリ「ワイの項目は」 -- 名無しさん (2023-05-28 21:30:52)
- ウマ娘関係でギャロップが知名度を上げてきたところでこの結果だから更なる追い風になると信じたい -- 名無しさん (2023-05-28 21:32:21)
- 観客審査員も「1ステ」などの用語が飛び出したり、決勝でネタ終了後に「お疲れ様です」と一声かけて演者側が思わずお辞儀したりと「お笑いガチ勢」が多かった。三四郎のネタはそんな観客に向けた「芸人あるあるネタ」だからネタのチョイスは上手かった -- 名無しさん (2023-05-28 22:59:28)
- さんまさんが「ステージが広すぎる」って言ってたな こういうのは芸人ならではの視点でとても良かった -- 名無しさん (2023-05-29 03:21:33)
- 点数の低さをその場で自虐するのは他の賞レースでもよくあるのでは? -- 名無しさん (2023-05-29 06:03:21)
- かつて東野から大阪一ウザい男と評されたギャロップ毛利だが、これがどう影響するか -- 名無しさん (2023-05-29 14:36:20)
- 実力者たちの高級寄席番組っぽくて新鮮だった -- 名無しさん (2023-05-30 10:55:09)
- この項目自体もきれいにまとまってる上に愛が詰まってていいな。読んでて楽しかった -- 名無しさん (2023-06-07 19:13:51)
- G-1グランプリがもっとメジャーに慣れていたらなぁ吉本無関係だから仕方ないか…マシンガンズとかは配信の視聴者が10倍とかになってたなあ -- 名無しさん (2023-06-20 01:30:35)
- ↑G-1グランプリは運営が…投げ銭タイムとかDJ社長が審査員(未遂)とかやるようじゃねぇ…ライブとしてはアリだけど、大会としてはなし -- 名無しさん (2024-05-12 00:07:37)
- ザ・パンチ最高だった! -- 二次元好きの匿名さん (2024-05-24 20:16:06)
- ↑名前間違えました。すいません -- 名無しさん (2024-05-24 20:17:09)
- ザ・パンチとタイムの順番逆だよ。タイムが先攻でザ・パンチが後攻。 -- 名無しさん (2024-05-25 15:43:25)
- ↑×14 M1のような即大ブレイクでこそないものの、R1の「一時的な勢い」とは寧ろ真逆。セカンド優勝者は「本来の力が認められ、じわじわと人気が出て気がついたらスターになってる」というイメージ -- 名無しさん (2024-05-25 22:52:45)
- 今のところラフ次元とマシンガンズに勝ったコンビが優勝してる -- 名無しさん (2024-05-26 12:06:33)
- 事前番組とかでお笑いコンテスト時代のTHE MANZAIの話出たりして嬉しかった -- 名無しさん (2024-06-02 00:13:14)
- 誰かがXに書いてたのの受け売りだけど、「M-1は人生を変えてくれる大会でTHE SECONDは人生を肯定してくれる大会」ってのが言い得て妙だった -- 名無しさん (2024-06-05 23:28:33)
- 実は優勝者にしか負けていない唯一のコンビ、マシンガンズ -- 名無しさん (2024-06-14 23:15:26)
- 今年の27時間テレビのMCはギャロップ・ガクテンソクに3代目チャンピオンを加えた3組でやる可能性とかある? -- 名無しさん (2025-01-12 19:15:12)
- ノックアウトステージ無敗の金属バット、今年も記録継続なるか -- 名無しさん (2025-03-12 23:45:28)
- 記録継続達成 -- 名無しさん (2025-04-24 13:10:36)
- ザぼんち芸歴50年以上で決勝進出 -- 名無しさん (2025-04-24 13:28:32)
最終更新:2025年07月09日 21:13