登録日:2023/11/24 Fri 00:16:40
更新日:2025/04/13 Sun 15:46:07
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俺は先生のような無敵の剣客になって親父を見返してやるんだ
【プロフィール】
身長:130㎝
体重:27㎏
出身地:東京
年齢:10歳(1868年11月生まれ)
血液型:O型
好きなタイプ:年上の女性
CV:
田中真弓(1996年版)/
三瓶由布子(2023年版)
【概要】
真古流の頭目・
石動雷十太の門弟の少年。
茶色の短髪にやや
三白眼気味の瞳で、弥彦には猫目野郎呼ばわりされている。
薫や燕からは「由太君」と愛称で呼ばれていることもある。
彼の父親は元士族でありながら
日本刀の輸出や鑑定で一代で財を成した豪商で、自宅には広大な庭園やガス・水道等も備えており、激動の時代にあって恵まれた暮らしをしている。
しかし、武士の魂である
刀を売り物にし他人に頭を下げる父親の生き方を由太郎は不甲斐なく感じており、昔ながらの侍の強さに憧れていた。
そして、物語の数ヶ月前、夜道で家族共々野盗の集団に襲われたところを雷十太に助けられ、その強さに魅了された由太郎は父が真古流の出資者となったこともあり、以来雷十太に師事するようになった。
しかし、当初は雷十太について回ってヨイショするだけの金魚のフン腰巾着同然の存在で、他流派を過剰に見下し前川道場の師範である前川宮内が竹刀で試合をすると聞くや否やこれ見よがし嘲笑したり、その後道場破りで看板を燃やすよう指示されると「どうせなら大通りで派手に燃やしましょう」と便乗するなどお世辞にも褒められた振る舞いではなかった。
また、真古流を名乗ってはいるが、流派を興すため多忙なのを理由に雷十太から稽古をつけられたことは一度もなく、由太郎自身も活動を邪魔するわけにはいかないと遠慮していたため、始めは刀の持ち方すら知らないという有様だった。
しかし、ひょんなことから神谷道場で稽古を受けるようになってからは短期間で見る見るうちに才能を開花させ、剣心達からもその剣才を一目置かれるようになっていく。
原動力こそ父親への反発心であるものの、強くなりたいという向上心は紛れもなく本物で、皮肉ながら出稽古にやって来る薫目当てに集まっていた前川道場の門下生達と比べると剣術に打ち込む姿勢は雲泥の差である。
生意気なところこそあるが、良くも悪くも年相応に純粋で染まりやすいといえる。
左之助に偵察の邪魔だと木に縛り付けられ猿ぐつわをされたことは凄く根に持っていたが。
令和版では剣心や薫を認めた後は敬語で応対していたり、弥彦がつい怒鳴って燕を泣かせてしまった際はハンカチを差し出したりと、育ちの良さを意識してか先生やライバルと対照的に紳士的な言葉遣いや振る舞いが増えている。
あと地味に令和版では左之助の由太郎への対応が原作から追加された事でちょっと関係がよくなった可能性もある
【作中の活躍】
雷十太の道場破りについて回っていたある日、前川道場で剣心らと対面するが、ここで互いの態度が気に入らず弥彦と因縁が生まれる。
後日、自宅に招かれた剣心達に相変わらず生意気な態度をとったため、弥彦から悔しかったら自分一人で挑んで来いと挑発される。
だが、先述の通りこの時の由太郎は素人なため、翌日の明朝に起き抜けを狙って勝負を挑むも、竹刀の持ち方であっさり剣術をやったことがないのを見抜かれてしまう。
そこで、事情を知り見かねた薫から体験入門の形で指導を受けることになる。
口では遊びと言いつつも、剣術の本当の楽しさを知り始めた由太郎は、以降偵察を口実に毎日道場に通うようになる。
十日余り過ぎた頃、才能を見込まれた由太郎は正式に神谷道場の門下生にならないかと誘われるが、雷十太への恩義と真古流への憧れからどうしても申し出を受けることができなかった。
その後、かつて雷十太と出会った街道を案内し改めて剣心に雷十太と真剣勝負してくれるよう頼むが、そこで突然雷十太が夜討ちを仕掛けてくる。
弁明しようとする由太郎の言葉にも耳を貸さずなりふり構わず攻撃する雷十太。
そして、放った飛飯綱が由太郎の右腕を直撃する。
負傷した由太郎を雷十太は心配するどころか、由太郎のことははなから弟子だと思っておらず、出資者の子息だから適当にあしらっていたこと、発端の野盗の襲撃も雷十太が仕込んだ狂言強盗だったことを暴露する。
怪我と師と慕った男に裏切られたショックで由太郎はそのまま気を失ってしまい、小國診療所に運ばれる。
幸い命に別条はなく雷十太も剣心に心を折られ成敗されたものの、由太郎は右腕の神経と筋が断たれてしまっており、二度と剣をふるえないと診断され塞ぎ込んでしまう。
その後、父の意向で治療のためドイツへ渡ることとなる。
別れ際にも沈んだ様子に大人達がかける声が見つからない中、喝を入れたのは弥彦だった。
「雷十太に裏切られたのが悔しいのなら雷十太より強くなって吹っ切っちまえ」と発破をかけられ、由太郎もようやくいつもの威勢を取り戻す。
その後本編では登場せずだが、
最終回の頃には帰国しており、師範代の弥彦の隣に名札が掲げられている。
『
北海道編』でも神谷道場とは交流も続いているが、怪我は完治まではしておらず、右腕にはギプスらしき布をはめている。
怪我のこともあって剣客の夢は諦めたらしく、現在は若旦那として家業を継いでいる(先述の名札も当時の物がそのまま残っているだけとのこと) 。
ただし、弥彦の攻撃を杖やカバンで受け流し軽くあしらっているので、かつてほどではないが実力は健在な様子。
立場上後輩の新市小三郎からも、左之助の弟・央太を巻き込んで
三人だけなのに神谷道場四天王として扱われていた。
無限刃を持ち込んできた明日郎と阿欄からトラブルの存在を感知し神谷道場に知らせ、結果的に二人を救った。
その後は
北海道へ薫の父・越次郎を探しに向かう剣心達に船便等の工面で援助をしている。
【人間関係】
恩人であり師と仰いでいた相手。
しかし、実際は上述の通り金蔓程度にしか思われていなかった偽りの関係に過ぎず、信頼を非情の裏切りで返される。
皮肉にも目に見える強さばかりを追い求めてしまったという意味では二人とも共通しているといえる。
令和版では剣心との決戦を弥彦と薫に連れられて見届けており、寂しげな表情を見せつつ決別している。
別れを告げられた雷十太はそれに皮肉や恨み言を言うのでもなくただ背中を向け立ち竦んでいたが、本当に雷十太が由太郎を金蔓としか思っていなかったのかは彼のみぞ知るところだろう。
この時のことは由太郎にとっても苦い経験になっており、無限刃をなんとか口八丁で売りつけようとした阿欄に対し、「偽り事は必ず他人と自分の人生に取り返しの利かない傷を負わせる」と忠告している。
あと弥彦に指南をしてやると言われて「(おそらく薫を除き)俺の師匠はロクなヤツがいない」とボヤいてもいる
生涯の
ライバル。
性格こそ似ているが、生まれも境遇も正反対同士で、出会った当初からいがみ合い、周囲が由太郎にばかり構うようになった時はすねた様子も見せていた。
完全に兄姉に構ってもらえない弟のそれである。
しかし、由太郎の実力は内心では認めており、ぶっちゃけ喧嘩するほど仲が良いというやつ。
彼が理不尽に剣客生命を断たれた時には思わず声を荒らげ、別れ際にも喝を入れ、彼なりのエールを送った。
最初はただの流浪人と侮っていたが、真古流の同志たちを瞬く間に倒した実力を目の当たりにして認識を改めている(令和版では同志たちの存在が完全に抹消されたため、屋敷の庭園での競り合いに変更されている)。
しかし道場で家事手伝いばかりしていたのには唖然としていた。
第二の師。というよりもこっちが本当の意味での師といえる。
素人同然から剣術を始めた由太郎にも真摯に向き合ってくれ、日本を去る時も門下生の名札を残してくれていた。
もっと早くに神谷活心流に巡りあえていれば由太郎の将来もまた変わっていたかもしれない。
なお、由太郎の好みは年上ということで見とれていた様子もあり、つい胸元に目が行っていた時には弥彦に茶化されていた。
令和版の中の人が
キュアドリームと
キュアミラクルだったりする。
原作では少し顔合わせした程度だが、北海道編ではすっかり見知った間柄に。
弥彦の留守に「赤べこ」に通って愛想を振りまいては、弥彦に顰蹙を買っている。
設定では彼女を巡って一度大ゲンカになったとも。
由太郎の父親。
息子とは対照的に落ち着いた物腰の人物。
下級士族から豪商に成り上がった時代的に言えば勝組だが、家族を養うためとはいえ士族としては負け犬とも言える自身の不甲斐なさは自覚しており、由太郎には自分と違う生き方をしてほしかったと思っていた節がある。
その後由太郎は由左衛門の事業を引き継いでいるので北海道編までの間に歩み寄れたと思われる。…由太郎が剣術を諦めた事を由左衛門がどう思っているかは不明だが。
旧アニメ版では大きく設定が異なっており、本編では既に故人となっており、「伊豆の雷神」と呼ばれた剣豪で、由太郎もこちらでは彼を素直に尊敬していた。
【旧アニメ版】
旧アニメ版では原作とは設定が異なり、由太郎は東京ではなく伊豆の富豪の御曹司となっている。声は我らが
田中真弓女史。
上述のように父は既に故人で、父を超える剣豪になるために腕の立つ剣客を自分の師匠にしようとしていた。
そして剣心を紹介されるもどうにも優男の彼は「自分の理想の師匠」とは思えなかった。
弥彦とひと悶着あった後、山賊に襲われた自分を助けた石動雷十太を「自分の理想の師匠」と慕い『雷十太先生』と呼ぶが…。
【再筆版】
外国人とのクォーターで
オッドアイになり片目を隠している。
衣装は洋装がデフォになっている。
【余談】
苗字は新潟県長岡市にある塚山駅が由来。
直接の関わりこそ無いものの、雷十太の一部始終を傍観していた
斎藤一からは
「(剣心が)雷十太ごとき愚物に一生モノの傷を許した」と評されており、北海道編の様子を見る限り、斎藤の言葉が的中したと言える。
追記・修正は日本で二番目の剣客を目指してお願いします。
- 原作では「弥彦の逆刃刀」時点で日本に戻ってる。すっかりプレイボーイなジェントルメンとして(笑) -- 名無しさん (2023-11-24 07:44:46)
- さすがに諜報活動が本職の般若の調査能力と比較するのはどうかと思うが…… -- 名無しさん (2023-11-24 15:51:23)
- 旧アニメのオリジナルは流石にそんな短期間で腕治るかよ感が否めない -- 名無しさん (2023-11-25 09:41:31)
- ルフィからボルトに -- 名無しさん (2023-11-25 12:24:31)
- 原作での着地点はいい塩梅だな。夢は手放さざるを得なかったが、違う人生を歩めている。漂えど沈まず -- 名無しさん (2023-11-26 00:04:44)
最終更新:2025年04月13日 15:46