登録日:2024/01/01 Mon 00:00:00
更新日:2024/12/01 Sun 00:44:47
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ブラックヘイホーとはマリオシリーズに登場するキャラクターである。
色とりどりの個体が存在する
ヘイホーの中でも
全身黒ずくめの衣装を纏った異様なヘイホー。
カラフルな世界に存在する黒一色のキャラクター、というだけでも存在感があるが特筆すべきはそのスペック。
登場作品こそ少ないがその
絶大なインパクトから多くのプレイヤーの
トラウマ印象に残ったキャラクターである。
ステージ4『ヘイホーのおもちゃばこ』にて
宝箱を守る番人として登場する。
通路のど真ん中にこれ見よがしに置かれた宝箱を鉄壁のディフェンスで見張っており、どれだけこちらが動こうと即座にブロックしてくる。
一方で
マリオ達には興味がないのか向こうから手を出してくることもない。
そのため
マリオ(とプレイヤー)が興味なければ無視して先を急げばよい。
しょうぐんヘイホーの撃破にも無関係なためストーリークリアには無関係である。
……しかしお宝を目の前にして手を出さずに通り過ぎる、という訳に行かないプレイヤーも少なくないだろう。
ここでブラックヘイホーに話しかけると「宝箱には触らせない」「横取りするならやっつける」と返されてブラックヘイホーと戦うかどうかの選択肢が登場する。
わかれば よ~ろし~い♡
そのまま会話は終了。むやみに戦わないのも賢い選択である。
なぁに~!? やる気なのぉ~?
ワタチは マジで つよいんだぞぉ~♡
それでも やる気なのぉ~?
まさかの再確認。
敵であるマリオに警告するあたり律儀というか何というか。
ここでもういちど「たたかう」を選べば戦闘に、「やめとく」を選べば会話が終了する。
なお選択肢は「やめとく」が上に配置されているためAボタンを連打してもバトルになることはない。公式の優しみが光る配慮である。
その気になる実力は後述。
なお、後述する「とあるアイテム」を持って話しかけると戦闘確認無しで特殊な会話に変化する。
戦いたい人は持ち物をよく確認しておこう。入手にひと手間ふた手前かかる物なので、知らずに持っていることはあまりないと思われるが。
VSブラックヘイホー
なんとぉ~~!
チャレンジャー とうじょぉ~~う♡
よぉ~し いくぞぉ~
やっつけちゃえ~
というわけで「たたかう」を選ぶとブラックヘイホーとのバトルが開始。
取り巻きはおらず
マリオ(&仲間)とブラックヘイホーの真っ向勝負である。
ブラックヘイホーだよ
『しにがみヘイホー』とも よばれるほど
キッツイこうげきを するんだ
さいだいHPは『50』で
こうげき力は『10』
ぼうぎょ力は『0』だよ
アクロバティックな こうげきを すると
こうげき力が『12』に なるから
じょうずに よけてね
きょうてきだから 気合を 入れて
かからなくちゃ
え?ものしりを読み飛ばした?
じゃあ要点をもう一度。
さいだいHPは『50』
こうげき力は『10』
( ゚Д゚)( ゚Д゚)
……参考までにステージ4前後のキャラクターの基礎ステータスと比較しよう。
キャラクター |
最大HP |
攻撃力 |
防御力 |
備考 |
ドガボンのしんぞう |
50 |
6 |
0 |
ステージ3のボス |
コワッパ(3戦目) |
40 |
5 |
1 |
ステージ3クリア後の中ボス |
ヘイホー |
7 |
2 |
0 |
ステージ4の雑魚敵 |
ブラックヘイホー |
50 |
10 |
0 |
|
ビッグカンテラくん |
40 |
5 |
0 |
ステージ4の中ボス |
しょうぐんヘイホー |
30 |
4 |
2 |
ステージ4のボス |
うん、なにかおかしい。
このようにどう考えても場違いなステータスによってマリオを叩きのめしてくるのだ。
攻撃方法はシンプルに突進してくるだけ(アクロバットなジャンプ攻撃はダメージアップ)だが、逆に言うと敵の攻撃を逆手に取る事もできない。
ギミックもへったくれもなく圧倒的な暴力でマリオのHPをゴリゴリ削ってくるのだ。
その姿はまさに死神。
それに加えて
- グラフィックはヘイホーの色変えであり雑魚敵のイメージが抜けないこと
- 気の抜ける口調も相まって強そうなイメージが湧かないこと
- 「ものしり」を使うまでステータスが全く分からないこと
- 中ボス扱いなため逃げられないこと
などの要因が重なり幾多の
マリオを屍に変えていくのであった。
特に最後が厄介であり、実力差を悟ったプレイヤーが「ヤバイ!逃げなきゃ!」と焦ったものの
使用不可能な逃げるコマンドを目にして絶望するお決まりの流れはある意味芸術的である。
一応戦闘前には警告こそしてくれるものの、まさか本当にそうだとは思わなかった、あるいは覚悟の上で挑んだが実態が予想を遥かに上回るスペックだったというプレイヤーが頻出であることなどから、警告としてはほぼ機能していないと言えよう。
まあ隣マップにセーブブロックもあるため事前にセーブしておけば被害は最小限で済む。
セーブし忘れた?ご愁傷様です。
それでも勝ちたい!というなら少々作戦を練る必要がある。
攻撃力こそぶっ飛んでいるがブラックヘイホーはマリオしか攻撃できない。
そのためマリオは防御に徹して仲間がHPを削る戦法が一番王道であるだろう。
各種回復アイテムによる耐久、「ストーンぼうし」や「ピンチデラッキー」による回避で猛攻をしのごう。
防御力は0なので好きな仲間で攻撃すればよい。
マリオの力で倒したい!というなら「ジャンチャージ」重ね掛けにより攻撃力を高めて「レンゾクジャンプ」で一気に削り切る方法がある。
HP調整が難しいが「キケンデパワー」による攻撃力アップも併用すればより倒しやすくなる。
またブラックヘイホーは状態異常耐性が低め。
睡眠やグルグル状態にしてブラックヘイホーの行動を縛れば一気に被弾回数を減らせるだろう。
幸いにも1体だけなので運が良ければノーダメージ撃破も可能…かもしれない。
そのため、しっかり対策を取っていれば案外呆気なく勝ててしまうことも。
いっそのこと初遭遇時には
スルーして強くなってから挑むのも大いにありである。
具体的には、ステージ7序盤で戦うコワッパが(ほぼ)同スペックであるため彼を倒せるなら改めて挑んでも良いだろう。
ここまで強ければ余裕で倒すこともできるであろう。こちらのHPも攻撃力も上がり、戦う手段が増えているので格段に倒しやすくなっているはずである。
そもそも3ステージ先の中ボスと同格のステータスを誇るキャラがその辺の通路にぼっ立ちしているのが一番おかしいのである。
ワタチ それ ほち~い♡
『レモンあめ』ほちいよぉ~
おねがい きいて~
キャシーさんの料理で作れるアイテム『
レモンあめ』を持っていると会話が変化。
どうやらこれに目が無いらしく、ブラックヘイホーから宝箱と引き換えに譲ってくれるようねだられるのだ。
「ブラックヘイホーがレモンあめ好き」という情報はキノコタウンのキノボンから教えてもらえるが、そのためには彼の辞書をヘイホーから取り返す必要がある。
ヘイホーに盗まれた辞書を取り返し、彼から情報を聞く、というのが公式が想定した攻略ルートの一つだろう。
ここでプレゼントしてあげればブラックヘイホーはそそくさと退散、晴れて宝箱がマリオ達の手に渡るのである。
大事に守っていた宝箱をあっさり投げ捨て、レモンあめに夢中になるブラックヘイホーの姿はちょっとかわいい。
もぐもぐ……
おいち~ぃ♡♡♡
戦闘スペックのことも含めると、必要なキーアイテムを調べてレアアイテムをゲットするイベントと言えるだろう。
ちなみにレモンあめをあげたあとマップを移動するとブラックヘイホーは姿を消す。満足して帰ったのだろうか?
またレモンあめを持っている状態ではこの会話が優先されて戦うことができない。どうしてもバトルしたい!という戦闘狂プレイヤーはレモンあめを持たないで話しかけよう。
激闘の末、あるいは懐柔によってブラックヘイホーを退けた
マリオ。
期待に胸を膨らませ、宝箱に手を掛けると中に入っていたのは……
パワープラス
マリオの ジャンプと ハンマーの
こうげき力が 『1』アップする
マリオの攻撃力を上昇させる貴重なバッジであった!
ボス戦ではもちろん、雑魚敵との戦いでも活躍できる。
というのもHPがデフレ気味な本作では1ダメージの差で撃破までの確定数が変わることも珍しくないからである。
死闘を制した、もしくは謎解きのご褒美に相応しい、どんな場面でも活きる装備である。
ただ装備コストが高いためプレイスタイルによっては宝の持ち腐れになりがち。また他にも入手手段があるためそこまで特別感がないのもちょっとがっかりポイントである。
こうして全国のプレイヤーに忘れがたい思い出(あるいは恐怖)を与えたブラックヘイホーは、本作を彩るキャラクターとして存在感を残したのであった………
ストーリーは進みいよいよクライマックスのステージ8。
ピーチ姫を救うべく
クッパ城を踏破するマリオ達。その前に立ちはだかるのは喋るクッパ石像であった。
彼が出す試練は「クイズ」であり、3回間違えてしまえば
恐ろしい事が起こるという……
クイズはキャラクターの数当てであり、強烈に難しいものではない。
お手つきも2回までならペナルティ無しのため比較的余裕がある。
だがしかし、3回間違えてしまった場合は……
もし こいつらに かつことができたら
とくべつに 通してやってもよいぞ
まあ ムリに きまってるがな
帰ってきたブラックヘイホー。しかも 3人。
当然ステータスなどは一切変わっていないため
合計ステータスはHP150、攻撃力30というトチ狂ったものになる。
黒い三連星とでも呼べばいいだろうか。
アイテムやバッジを万全に用意したうえでもなお厳しい戦いを強いられるだろう……というか前情報なしに何の準備もせずに挑んだら実質
負けイベントである。
シショーやゼニノコーに続く本作の
裏ボスともいえる存在であり、これを倒せたなら自慢できること間違いなし。
ちなみに真面目に勝ちたいならこちらもやはり3体と多くなっているものの状態異常耐性が低いことを利用して、
行動が出来なくさせる形やてきヨケールなどを使用してダメージを抑える形で出来るだけ火力が高い全体攻撃も併用しながら1体ずつ倒していこう。
なお本当にブラックヘイホー部隊を倒せた場合は自身の切り札(そりゃそうだ)がマリオに敗れたことでクッパ石像が無念の叫びを上げ、そのまま通れるようになる。
戦う前に「もし倒せたら通してやる」と本人が言っていたものの、まさか倒されるとは思わなかったであろうショック、そしてこんなバケモノに歯向かったら自分がどうなるか分からない恐怖から道を通すしかないだろう……
作中の表記は「くろ
ヘイホー」。お面と足が白色になっている。
物語の終盤にして、ベビークッパの城を進むステージである「さいごの6ページ」に登場する雑魚キャラクターである。
プロペラで浮遊して一ヵ所に待ち構えながら、高所からトゲだらけの岩を落としてくるという
中々に殺意が高い攻撃でヨッシーを苦しめる。
落とした岩の持ち上げには時間がかかるので隙を見計らって通り過ごそう。さながらドッスンめいたポジションである。
左右に移動しているタイプもおり、そちらは岩もやや斜めに落ちるので注意。
またタマゴを当てれば撃退できるが一定時間後に新たな個体が来るためその場しのぎにしかならない。
おまけに食べるとマズくてダメージを受ける。そこまで……
なお、くろヨッシーとしろヨッシーは好き嫌いがないため全然平気で美味しく食べられるがこの二体は隠しキャラであり、特別な条件を満たさなければ操作出来ない。
マリオストーリーの時のようなハイスペックでこそないが、最終面に登場するだけあって各要素がプレイヤーを苦しめる非常にいやらしい敵である。
まさかの16年ぶりの再登場。
「バイオ列島かいきょう」にて
ヘイホー達を引き連れ、
キノピオたちの船を奪っていた。
マリオストーリーのような子供っぽい口調ではなく冷静沈着で知的な喋り方となっている。また、くろ
ヘイホーと同じ体色になっている。
「コバルトドック」では雑魚敵としても登場する。
特筆すべきはその
素早さ。
マリオがジャンプやハンマーで攻撃しても一瞬で回避し、戦いを見守っていた
キノピオからは目で追えなかったと称されるほど。
「POWブロック」やモノカードなどの全体攻撃ならダメージを与えられるため、あらかじめ用意しておこう。
ちなみに受けたダメージを半減させる能力も持っているが、今作では敵の体力や与えたダメージが数値としては表示されないためまず気付かない。
かつてのような恐ろしい強さで蹂躙という事こそなくなったが、こちらの攻撃をヒョイヒョイと避ける光景はインパクト大!
形こそ違えどプレイヤーにしっかり存在感を見せつけていくのであった。
作中訪れることはできないが「ブラックヘイホーの里」という場所もあるらしい。
ストーリーで度々登場するドロボーヘイホーはそこを抜けた一匹狼…もとい一匹ヘイホーである。
GC版では
ヘイホーは観客としてのみ登場し、ブラックヘイホーはNPCとしてすら登場することはなかったものの、
Switch版では舞台風のバトルにおいて、倒れた装置を直したり、戦闘不能になった仲間をスペシャル技に巻き込まないよう舞台袖に引っ張っていったりと、
黒衣の役割で再登場した。体色はカラースプラッシュのもの。
追記・修正はブラックヘイホーに叩きのめされてからお願いします。
画像出典:マリオストーリー/インテリジェントシステムズ/任天堂/2000年8月11日発売
(画像は2021年12月10日に配信のNINTENDO 64 Nintendo Switch Online版)
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最終更新:2024年12月01日 00:44