タキガワ・ハーモニクス(ACVI)

登録日:2024/06/16 Sun 23:25:53
更新日:2025/06/03 Tue 15:15:15
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タキガワ・ハーモニクスとは、ゲーム「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」に登場する架空の企業である。

以下、作中のストーリーには九割九分九厘関わらないけど等についてのネタバレも含みますのでこれから当該作品をプレーしようと考えている方、ネタバレを回避したい方は閲覧しないことを推奨します。


◎目次



◎概要

開発惑星「ルビコン3」で活動している企業であり、惑星外からやってきた”星外企業”のひとつ。
パルス技術において高い専門性を持ち…というかパルス兵器以外を手掛けておらず、AC用武器パーツをルビコンで争う各勢力に供給している。作中には外見の特徴などからタキガワ製ではないかと疑われる兵器類は他にも登場するが、それらについては詳細不明。企業の規模や事業内容などについての情報もほとんど無い。
作中では特定の勢力に肩入れせず中立を保っているようで、AC武装だけとってもアーキバスベイラム、ルビコン解放戦線、独立傭兵…と、ドーザー以外すべての勢力に同社武器の使い手がそれぞれ1機以上確認できる。



◎製品

AC用武器を製造。アップデート追加されていないだけにタキガワの製品全てにNPCの使用者がおり、パルス技術の分野で競合関係にあるアーキバス系列のAC部隊でも採用例があるなど性能は高く評価されている模様。
デザイン性をあまり考慮していないのか、どれも剥き出しの電子機器か人工衛星のような、飾り気が無くある意味機能美を感じさせる外観を持つほか、パーツ名称についても手武器が「HI-」背部武器が「SI-」で始まる型番となっており、ペットネームのようなものは設定されていない地味なものになっている。

▷HI-16:GU-Q1
速射型パルスガン。パラボラアンテナのようなものが並んだ独特な外観の射撃武器で、EN武器としては最も軽い。
ガトリングガンと並ぶ毎秒20発という連射速度を誇り、冷却が早いため継続的な火力が高い。
一発あたりの威力に乏しいため総火力はそれほどでもなく、元々の射撃精度が低い上に連射が速すぎて反動制御がほとんど機能しない。少し離れただけで命中率が下がるので、腕部の射撃武器適性を引き上げて近接戦闘に持ち込もう。
NPCではメーテルリンクとペイターが使用しており、特にメーテルリンクはEN射撃武器適性の高いジェネレータ+二丁持ちで強引に威力を底上げしている。

▷HI-18:GU-A2
範囲型パルスガン。連射速度は半減したもののその分反動が小さくなりパルス弾の判定も大きいため有効射程が大幅に伸び、一発の威力も上がったことで総火力も改善された。パルス防壁に対する瞬間攻撃力もこちらのほうが上。
欠点は冷却性能で、撃ちたい時にオーバーヒートしてしまわないようゲージ管理が必要になる。
独立傭兵スッラが左手に持っている金色の皿がコレ。デモシーンでも大きく映されるため印象に残った人も多いのではないだろうか。

▷HI-32:BU-TT/A
パルスブレード。「初期ブレは低負荷・低威力」というシリーズのテンプレを打ち破った歴代トップクラスの初期装備。
近接武器の中でも破格の負荷性能比を誇り、攻撃モーションや攻撃力・衝撃力・直撃補正も優秀。PA干渉も近接武器中最高で、長めのリロード時間以外に目立った欠点が無く、場合によっては最初から賽投げEDまでずっと側にいて戦場を駆け抜けてしまえる本作導きの強武器のひとつであり、独立傭兵(ユーザー)からは「タキガワの最高傑作」との呼び声も高い大業物。
そんな強さと刀身の色も相俟って「今作の月光より月光らしい」と言われることも。(実際フォトモードでよく見ると、チャージ攻撃時の刀身は幅広の大剣のような形状でブラボのそれっぽい)
主人公C4-621以外では大豊の訓練生とペイターとサム・ドルマヤンが使用しているが、訓練生はともかくランカー2名はいずれも近接武器適性の高い腕部&ブースターと組み合わせて強力な一撃を放ってくるため要注意。
この武器についてはこちらも参照。

▷SI-25:SU-Q5
パルスシールド。最も早く購入できるパルスシールドで、バランス型。装備負荷が低く発熱も少ないため扱いやすい。
各種軽減率は控えめなので、長めのイニシャルガード(IG)持続時間を活かして積極的にIGを狙っていきたい。
NPCでは五花海が使用。硬めの4脚に盾を加えているが、ミッションでは…

▷SI-27:SU-R8
パルスシールド。通常ガード時の軽減率が高い一方IG関連の性能が低めなのでガン盾向き。
イグアスが見た目以上のタフさを見せる原因のひとつ。

▷SI-29:SU-TT/C
パルスバックラー。1.6秒という最長のIG持続時間を持つIG特化型。IG軽減率も高いものの、VP-61PBほどではないので過信は禁物。
発熱も大きく連打するとすぐオーバーヒートするため、無駄な再展開は控えよう。
NPCではリトル・ツィイーが使用しているが、武装構成はパルスシールドの特性と噛み合っていない。*1


◎作中での動向

作中のアーカイブではメリニットともども「自社製品を売れればそれで良いと見える」とされ、コーラルを巡る争いには関心を示していなかったらしくパーツ以外は全く登場しない。
そんな堅実過ぎるところも独立傭兵達からの評価が高い


◎考察・余談

▷パルス技術について
本作のパルス兵装の各解説文には「高周波振動パルスを浴びせる」「”弦”から振動を得る」「波形を叩き付ける」「独特のゆらぎを伴ったエネルギー」といった文言が見られるが、詳細な解説はされていない。
作中登場するパルス技術としてはアサルトアーマーなどの各種コア拡張機能、パルスガン、パルスブレード、パルスシールドなどが存在するほか、パルスガンのパラボラアンテナ状のパーツ(発振器?)はタキガワのパーツ以外では見られない特徴であり、これを搭載した砲台やドローンにはタキガワの技術が入っているのではないか?という説もある。
この発振器はストーリートレーラーでC4-621と思われるナニカに対して向けられていたため、医療用途や強化人間技術にもパルス技術が応用されている模様。
また、惑星封鎖機構の兵器類(HCや無人機体)にもパルス防壁などを備えたものが多いが、こちらの出どころも明確に敵対しているアーキバス系ではなくタキガワからではないかと言われることも。*2

▷タキガワ=ヤ◯ハ説
社名からほぼ間違いなく日系企業と見られているほか、三角型のロゴマークやパルス技術での「波形」の扱いを得意としているなどの点も合わせて、楽器の修理から始まってバイクや電子機器も手掛け、かつては軍需部品にも関わった某企業に見立てる向きが強い。
本編におけるコーラルへの関心の薄さも併せ、「兵器開発は副業で、主業は非軍事分野なのでは」と推測するユーザーも居る。内燃型ジェネレータとか作ってませんか?

▷型番遊び
上述通りタキガワ製パーツにペットネームはないものの、一部パーツの型番が…
HI-32(ひっさつ):BU-TT/A(ぶったぎり) 「/」を”スラッシュ”→”斬り”と読む
SI-27:SU-R8(すりばち) 摺り鉢のような円錐形状のシールドを展開するため
といった具合で語呂合わせのようになっているものがあり、他のパーツに対しても裏の意味を見出そうとするユーザーもいる。




追記・修正は光速へと手を伸ばした想い出のパルスブレードで飛び込みながらお願いします


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最終更新:2025年06月03日 15:15

*1 グレネードの構えのせいで射撃の度にシールド解除→再展開を繰り返し、すぐにオーバーヒートしてしまう。発熱の大きいパルスバックラーなので尚更である

*2 先述のパルス砲台を運用しているのが封鎖機構以外に居ないので、もしタキガワ製なら封鎖機構との距離が比較的近い可能性はある。封鎖機構はBAWS製兵器も使用していたりするので少々根拠が薄い説ではあるが