登録日:2024/01/15 (月) 22:29:03
更新日:2025/04/18 Fri 15:11:36
所要時間:約 22 分で読めます
プロフィール
所属:ベイラムグループ「
レッドガン」
肩書:G5
搭乗機:AC「ヘッドブリンガー」
アリーナランク:19/D
CV:土田大(日本語版)、Griffin Burns (英語版)
ベイラムグループ専属AC部隊レッドガンの5番手
路地裏の博徒であったイグアスは大きな賭けに負け
そのカタとして第4世代強化手術の実験に供された
悪友ヴォルタと喧嘩に明け暮れるようになった彼は
あるとき木星戦争の英雄とされる軍人に因縁を付け
顔面が変形するほどの返り討ちに遭いそして今に至る
人物
ベイラムが保有する
AC部隊「レッドガン」に所属する
強化人間の一人。
同部隊の中でも
「G5」のナンバー付きコールサインを持つ
エースパイロットであり、通信などのシステム上の表記は「G5 イグアス」。
アリーナランクはNo. 19でDランク帯の中位ランカー。
個人エンブレムは「クワガタ」…に遠目には見える「大きな顎を持つクワガタムシの頭とそれを運んでいるアリたち」。
「ガラが悪い」と評されるレッドガンの中でも一際粗暴な性格の持ち主。
初対面の相手にも因縁をつけて絡み常に喧嘩腰で向かっていく、ヤンキー気質全開の男。
上記のアリーナテキストから推察すると、元々アウトローだったところに不本意な強化処置を施されるなどの境遇で粗暴さに拍車が掛かってしまった模様。
言動からも窺える通り反骨精神が非常に強い。
レッドガンに所属してから既に7年以上経過しているようだが、在籍し続けているのは
顔面が変形するほどの鉄拳制裁のうえ地獄の生活を強いてきた張本人・
ミシガンへの雪辱を目標としているため。
イグアスと同じ流れでレッドガンに入り行動を共にしているヴォルタが既に雪辱を諦めていることからも、イグアスの反骨心は並大抵ではあるまい。
同時にレッドガンとして鍛え手に入れた現在の自分自身にプライドも持っているが、その反動からか独立傭兵などを見下しがち。
何かにつけて「俺達レッドガンは〜」と引き合いに出す様は、ともすれば部隊の権威を傘に粋がる三下の悪役のようでもある。
それ故か、かなり向こう見ずでもあり、作中では気に食わないと見ればすぐに相手に噛み付いている。ただルビコンで前線を張っている連中が恫喝程度でそうそう気圧されるわけもなく、若干空回っている部分も。
加えて口数の多さが災いして不用意な発言をしがちで、ミシガンに怒鳴られたりキツイミッションにアサインされたりとややコミカルに映る。
日頃からこのような振る舞いのためか部隊内でもあまり威厳は無いようで、ストーリー後半には一般のレッドガン隊員から小馬鹿にされたりもしている。
ちゃんと先輩として尊敬してくれるレッドが凄いということだろうか。
一方、G5を冠するだけあってAC乗りとしての腕は相応のものであり、普段手厳しいことばかり言ってくるミシガンも「(MT乗りのレッドガン隊員たちと比べれば)100倍は強い」と言い切る実力は持っている。
ただし「(621はイグアスより)20倍も強かった」と続くのだが……
あるミッションでは「いつまでその番号をしゃぶっている?」とも言われており、真っ当に鍛えれば更なる高みに至り得る逸材と期待していた様でもある。
なお、乗機・ヘッドブリンガーの戦闘スタイルはシールドを多用した射撃戦主体であり、当人の直情・攻撃的な言動とはややギャップを感じさせるものとなっている。
また、処置内容や体質の違いからか、同じ第4世代型強化人間であるC4-621のような感情の喪失は全くといっていいほど見受けられず真逆とすら言えるが、ストーリー中では原因不明の耳鳴りを患っている。
医者にもかかっているようだが改善しておらず、時には耳鳴りが酷くなって戦闘に支障を来たしている。
メインストーリーでは序盤から繰り返し登場しているが、621に対してはウォルター子飼いの独立傭兵という身分から「野良犬」と揶揄し、嫌味なセリフを621が無言なので一方的にぶつけてくる。
しかし、着実に実力を示し実績を積み重ねていく621に対しては反発と共にコンプレックスも抱いており(621が自分と同じ第4世代の強化人間であることも大きいと思われる)、やがてその執着ともいえる感情はイグアス自身の行動に大きな影響を及ぼしていく。
以上のように621には終始敵対的な態度を向け続けるライバルポジションであり、621を「戦友」と呼びとても友好的に接してくる
ラスティとは色々な意味で対照的なキャラクターとなっている。
どっちも距離感は狂っているけど
メインストーリーでの活躍
チャプター1
ミッション「多重ダム襲撃」
独立傭兵かよ
野良犬の世話をしろってのか レッドガンも舐められたもんだ
レッドガンの本格登場ミッションということでヴォルタと共に登場。
ヴォルタと共にミシガンの指揮でガリア多重ダムへの攻撃にアサインされており、そこに協力者として飛び入りしたG13こと621の僚機としてミッション参加する。
ちなみにミシガンからはヴォルタとセットで「役立たず」呼ばわりされている(621は「役立たずに付けられた安いおまけ」)。
ミッションでは最初から621のことを侮るような態度を見せつつも、順調にミッションを熟していく621の姿に多少の苛立ちを覚え軽い挑発をしてくる。
だが、その中で次なる「壁越え」へアサインされていることを漏らしてミシガンからは怒鳴られている。
ミッション完了後にはわざわざ煽りメッセージを送ってきており、改めて自分たちが「壁越え」を果たすことを告げてくる。
当然二人も反撃してくるのだが、2周目とはいえ元々序盤のミッションな上に、相手はアリーナでは比較的ランクの低いACが2機。初見では大した事は無いとタカをくくったレイヴンもいただろう。
しかし、その実態はシリーズ恒例の難関シチュである「一対多のAC戦」の担い手として
屈指の難易度を誇る強敵。
というのもバランスのいい中距離タイプだがガン盾で耐えながらACS負荷を与えてくるイグアス、そして
ガチタンで火力と堅さに富むヴォルタという、堅いACのコンビである。
離れた位置で進行した両者を速攻各個撃破できず合流を許すと、碌にダメージを与えられないまま普通にボコボコにされ返り討ちに遭いかねない。
なので基本的には時間内にイグアスをスタッガーさせて落とせるかが焦点となる。
しかし、イグアスのヘッドブリンガーもヴォルタのキャノンヘッドには及ばないものの、アセンブルと使用する戦法故にその防御力と生存力はなかなかの物。当然ながらリペアキットも使用してくるのでその粘り強さはアリーナ戦の比ではなく、例え撃破出来たとしても確実にこちらのリソースを削ってくる。
攻略法としては、戦いを仕掛けたらその場で撃ち合うのではなくすぐに後方のダム施設の上方へと移動するのがオススメ。
ヴォルタのキャノンヘッドはタンク型故に上昇推力が弱いためダムを登るのに手こずりやすく、イグアスを孤立させることが出来る。
さらにそこには四脚MTも配置されているので、わずかな時間ではあるが囮に利用することも出来る。
またその生存力の肝となっているシールドはパルス系の攻撃を浴びると通常の倍近くの衝撃値を受けてしまうという逃れられぬ弱点がある為、片手かハンガーにパルスガンでも持っておけば面白い程スタッガーを取れる。パルスブレード→他武器で削りつつスタッガー→追撃のパルスブレード+αが決まればリペアを使わせずに倒し切りも狙える。
そうして充分に余力を残した状態でイグアスを撃破し、残るヴォルタに備えたいところ。
撃破時にはヴォルタ共々脱出に成功したようで生存。
2人の機体の修理費用などはミシガンへの迷惑料としてウォルターが出してくれたらしい。
ちなみにこのバトルに敗北した際に聞くことの出来るヴォルタのセリフから見ると621は生きているようだが通常時と同じくやり直しとなる。
621に勝ってしまってはのちの感情が成り立たなくなるためと思われる。
こちらでもミッション完了後に621へメッセージを送っているがセリフが若干変化しており、「ラッキーパンチが当たっただけ」と負け惜しみのようなことを言ってくる。
ミッション「壁越え」
本人は登場しないが入手出来るログの内容から、先だって行われたベイラムによる壁越えミッションには参加していなかったことが判明。
繰り返し参加を宣言していた壁越えに参加しなかった理由は不明だが、元々作戦自体が上層部から課された無茶な内容だったこともあり、結果的に生き延びることにはなっている。
チャプター2
1周目では出番無し。
ミッション「機密情報漏洩阻止」
(あぁ?) てめえは ガリア多重ダムの…
ちょっとした小遣い稼ぎのつもりだったが
野良犬を潰せるなら 悪かねえ
ミッション後半、
RaDからの依頼でジャンカー・コヨーテスのハッキングドローンを破壊し終えると現場に登場する。
どうやらレッドガンとしての任務ではなく小遣い稼ぎで敵方のコヨーテスからの依頼を受けたらしく、ついでに気に食わない621の鼻っ柱を折ろうと襲い掛かってくる。
ちなみにこのミッションは「多重ダム襲撃(ALT)」で寝返った場合にしか出現しないが、リプレイ時は選択次第でセリフ細部が変化してくる。どっちにしても621への敵対心は変わらないが。
最初は一対一で正面から挑んで来るが、途中横合いから所属不明機体群が介入してくると不本意そうに共闘を持ちかけてくる。
この時そのまま共闘することも出来るが、イグアスへの当たり判定は生きているので普通に攻撃して三つ巴状態にすることも可能。
所属不明機体の攻撃はダメージが高く厄介なので、素直に倒しきるまで共闘し改めて一対一でイグアスを倒すも良し。
或いは自分は逃げ回るか比較的安全な所に隠れ、不明機らを全部押し付けて消耗しきった所へ漁夫の利を狙いに行くのも悪くはない。
最初から両者を相手にし、纏めて片付けられるならイレギュラーの素質アリだ。
ここも621の選択次第となる。
クソッ 邪魔さえ入らなけりゃあ…
これで勝ったと思うんじゃねえぞ!
撃破するといつの時代のチンピラだよと言いたくなるようなテンプレじみたあくまで621にやられた訳では無いと言い訳するような台詞を吐き捨て機体から脱出、撤退する。
因みに不明機らが現れて攻撃を開始する前に速攻で叩きのめすと
クソッタレの野良犬が…
これで勝ったと思うんじゃねえぞ!
と、微妙に捨て台詞が変わる。
チャプター3
ミッション「アイスワーム撃破」
やってられるかよ 俺は遠巻きに見物させてもらうぜ
G5! 前線に出るメンバーがひとり確定したようだな
アーキバスとベイラムによる共同ミッションということで、レッドガンからミシガンと共に
アイスワーム討伐にアサインされる。
当人は危険な化け物退治には及び腰なようで前に出たがっていなかったが、ブリーフィングで消極的な言葉を漏らしたせいでミシガンによって真っ先に前衛に組み込まれてしまう。なんという爆速フラグ回収。
ミッション中では僚機の一つとして参戦してくるが、指揮官であるミシガンの大声や僚機となる
スネイルの態度、そして621の存在に不満タラタラの様子で愚痴を零している。
しかも、ミッションの進行に応じて始まるダメージ計算が一番に設定されているため、
ほぼ確実に僚機の中では最初にダメージ限界を迎え撤退する。
一方、アイスワームのシールドを剥がし、遂には撃破を成功させてしまった621の姿には思わず感嘆を漏らしている。
この辺りから621の強さを改めて認識すると共にコンプレックスが加速していった模様。
チャプター4
ミッション「地中探査 - 深度2」
てめえを殺して 俺は地上に戻る…
物騒な穴倉生活には もうウンザリなんでな…
野良犬が死ねば… 気分良く帰れるだろうよ!
先立って行われたベイラムによるウォッチポイント・アルファの先行調査に参加し、なんとかネペンテスの攻撃を突破して施設内への侵入を果たしていた模様。
しかし、ミッションでは通路を少し進んだ先にある熱交換室に単機で潜伏している。
どうやら621が来ることを予め知っていたようで、倒した後はさっさと地上へ戻ろうとしており、一対一の勝負を挑んで来る。
この戦闘ではこれまでと違い完全に一対一の状況となっているが、後述する機体の変化に伴うイグアスの攻撃型のスタイル、更に手狭で障害物の多い熱交換室の構造などがあるため、やや621も苦戦しやすい。
だが、力及ばず621への激しい対抗心を抱えたまま敗北。
この敗北の後は登場することは無く、脱出も難しい状況だったため死亡した可能性が高い。
実はこのミッションでのイグアスには色々と不可解な部分がある。
イグアスが待ち構えていた熱交換室であるが、共に突入したベイラム部隊の通信はここで途絶えている。
単純にイグアスが621への対抗心から待ち伏せていたようにも見えるが、熱交換室の周囲には撃破されたベイラムMTや補給シェルパの残骸が転がっており、まるでイグアスが他のベイラム部隊を倒して回っていたかのような状況になっている。
突入からそこまで時間は経っていないはずだがイグアス自身のセリフからは地下で戦い続けていたような印象も受けるため、何かただならぬ状況に置かれていた可能性もある。
加えて後にレッドガン隊員からは「負けが込んで逃げ出した」と思われており、地下での一連の行動はレッドガン本隊の関知するところではなかったようである。
また、このミッションで登場するヘッドブリンガーはこれまでとアセンが変わっており、腕部や一部武装がオールマインド製でジェネレータも恐らくアーキバス系になるなど機体特性が大きく変容している。
アイスワーム戦から間もなくここまでアセンを変えた理由ははっきりしておらず、突然オールマインド製パーツが加わっていることから、「オールマインドから何らかの干渉があったのではないか?」と考察する621も多い。
とはいえ、このミッションでイグアスは退場となるためその辺の真実ははっきりしていない。
2周目以降解禁のALTミッションではこのミッションの内容が変化。
同じく2周目解禁の「多重ダム襲撃」でベイラムを裏切ったり、3周目解禁の「コーラル輸送阻止」などのミッションを受けたりしていると、熱交換室で待ち構えているのがイグアスではなく独立傭兵・コールドコールに変わっている。
コールドコールのセリフから、どうやらイグアスが621の暗殺依頼を出していた模様。
わざわざ他人に依頼して始末しようとするのはイグアスらしくないように思えるが、コールドコール曰く「レッドガンの矜持も砕かれ 憤懣やるかたないといったところか」とのことで、これまでの敗北やアイスワーム撃破を目の当たりしたことで621との力の差を痛感し自分では勝てないと悟ってしまったことが窺える。
結局コールドコールも敗北し依頼は失敗するが、2周目時点ではこれ以降イグアスは登場しないため、生存の可能性がより高まっている。
しかし……
ミッション「集積コーラル到達」
見つけたぜ…! あいつらの言ったとおりだ…
死ね! 野良犬!
3周目解禁となる追加ミッションとALTミッションを通り続け、オールマインドからの依頼の末に「ヴェスパー3排除」を達成していると最終分岐に入り、このミッションもALT番になる。
ミッション終盤、
オールマインドの指示したポイントでスネイルを発見し621が交戦していると、そこにイグアスも乱入し三つ巴の戦闘になる。
ちなみにこの分岐に入る場合「コーラル輸送阻止」などを選択している必要があり、必然的に「地中探査 - 深度2」ではコールドコールが襲ってくるためここまでイグアスは生存している。
逆に言うと、コールドコールに621暗殺を依頼するくらい意気消沈していたくせにどの面下げて621の前にやってきたんだ
イグアス自身は何者かの指示に従ってこのポイントにやって来たようで、621にスネイルと気に食わない相手を纏めて始末しようと攻撃してくる。
戦闘中はスネイルを「木っ端役人」呼ばわりするが、スネイルからは「
駄犬に
狂犬とは…」とセット扱いされ即座にキレ返す場面も。
そして乱戦の末、撃破されるとコンプレックスを覗かせる台詞と共に散っていき、退場となる。
ちなみにここで621が撃破されるとイグアスのほうがこれまでにない激しい耳鳴りに苛まれ苦しむセリフが聞ける。
チャプター5
どのルートにおいてもチャプター4までで死亡などなんらかの形で退場しており、イグアス本人が登場することはないが……
ミッション「コーラルリリース」
3周目の最終ミッション。
オールマインドの協力者としてコーラルリリースの障害を排除した621とエア。
2人がコーラルリリースを見届けるべくLOCステーション31に辿りつくと、そこにはフルコースとHAL 826……コアを破壊された2体のACの残骸、そしてその傍に佇む1体のAC・マインドγの姿があった。
見てください 企業が吸い上げたコーラルが共振を始めている
強化人間 C4-621 レイヴン
貴方の役目は もう終わりです
よう…待ってたぜ 野良犬…
てめえを消すため… 俺はこいつらの一部となった
今度こそ… 死んでもらう
どうやら「集積コーラル到達」でイグアス本人が死亡した後、なんらかの方法でその意識・人格をオールマインドに統合され一体化していたらしく、オールマインドから表出したイグアスの人格がマインドγを操縦している。
つまり、イグアスは本作における所謂「真のラスボス」の役割を担うこととなる。
結局最後まで呆気ない噛ませ犬だと思って軽く流していたプレイヤーも少なくないだろうが、そう思っていたなら驚愕の展開であろう。
この時、マインドγからはオールマインドの声とイグアスの声が発されているが、通信の表記は一貫して「オールマインド」となっており、あくまでオールマインドの一部としてのイグアスが出てきていることが窺える演出となっている。
ただし、一体化しているとは言ってもこのミッションの時点ではイグアスとしての個我を残しており、オールマインドが目指すコーラルリリースなどどうでもよく、あくまでも「自分の手で621を倒す」という野望のみを目指している。
そのため、イグアスとオールマインドは別々の意思を持って行動しており、ミッション中もわざわざ会話で意思疎通を行っている。
マインドγを操り、マインドαを率いて襲い掛かるイグアスだったが、ここまで成長した621の強さには及ばず機体にダメージを負う。
そして、限界を迎える前にオールマインドの提案を受け入れ、損傷したマインドγを踏み潰しながら新たな機体「オールマインド」が飛来する。
画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 ミッション「コーラルリリース」
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売
より強大になった機体と新たな僚機オールマインド・オービットで621と対峙するイグアス。
同時に
エアが密かに調達した機体ECHOで駆け付けてくるが、この時エアの声を認識したイグアスは
これまで聞こえていた耳鳴りの正体がエアの声であったことを理解し、621とエアの二人を消し去ろうと再度戦いを挑んで来る。
てめえら…
まとめて消えろ!!
!? この反応は…!
イグアス…!? 何を…!
しかし、激しい戦いの中、621を自分の手で倒すことを何よりも望むイグアスにとってエアは勿論、繰り返し差出口を挟み指図して来るオールマインドすら最早邪魔な存在となっていた。
そのため、一対一の勝負を望むイグアスは自機から波動のようなものを放出し、エアによる干渉やオールマインドからのバックアップすらシャットアウトしてしまう。
耳鳴りも… 鬱陶しい声も消えた…
透明だ 気分がいい…
あとは… 俺たちだけだ…
こうして一切の邪魔を退けたイグアスは、621と最後の勝負を繰り広げる。
てめえはいつも… 俺の上を行った
クソみてえな旧世代型…
てめえと俺で… 何が違った…?
取り込むべきでは… なかった…
イレギュラー…
仲間たちと別れ独り死に、オールマインドによる縛りすら振り切り、執着した存在と真っ向からぶつかりながら自身の抱え続けた思いを吐露するイグアス。
やがてオールマインドの機体も限界を迎え、最後の一撃を放とうとするも叶わず敗北するが、意識が途切れる直前、彼は自分自身が認めようとしなかった最後の思いを吐き出した。
俺は… てめえが妬ましかった
イラつくぜ… 野良犬に… 憧れたんだ…
こうして自分の命や存在、その全てを投げ打ちぶつけてなおも届かなかった相手に看取られながら、一人の男は消えていったのだった……
搭乗機
AC ヘッドブリンガー
画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 アセンブリ
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売
部位 |
パーツ名 |
製造元 |
頭部 |
HD-012 MELANDER C3 |
ベイラム |
コア |
BD-012 MELANDER C3 |
腕部 |
AD-012 MELANDER C3 |
チャプター4のみ:04-101 MIND ALPHA |
オールマインド |
脚部 |
LD-012 MELANDER C3 |
ベイラム |
右手武器 |
LR-036 CURTIS |
左手武器 |
MG-014 LUDLOW |
右肩武器 |
BML-G1/P20MLT-04 |
ファーロン・ダイナミクス |
左肩武器 |
SI-27: SU-R8 |
タキガワ・ハーモニクス |
チャプター4のみ:45-091 ORBT |
オールマインド |
ブースター |
BST-G2/P04 |
ファーロン・ダイナミクス |
FCS |
FC-008 TALBOT |
ベイラム |
ジェネレータ |
DF-GN-06 MING-TANG |
大豊核心工業集団 |
チャプター4のみ:還流型 (推定VP-20C ?) |
(アーキバス) |
コア拡張 |
チャプター4のみ:ASSAULT ARMOR |
初登場時からイグアスが搭乗している
中量二脚AC。
薄い青緑をベースに各部にグレー、左胸などに赤を配したカラーリングが特徴。エンブレムは左肩アーマー前面に描かれている。
フレームはベイラム製のMELANDER C3一式で統一され、シンプルながらも全体的に角ばった力強さ・武骨さが前面に出た、正統派戦闘ロボ的シルエットになっている。
武装はリニアライフルとマシンガン、軽量ミサイルにパルスシールドという手堅い構成で、シールドを展開して中距離を維持しながら火器を浴びせ続けていく引き撃ち戦闘スタイル。
スタッガーを取られるとリニアライフルのチャージ射撃や、シールドを解いて一斉射撃を仕掛けダメージを稼ごうとしてくる。
イグアスのキャラクターからするとなんとも意外な、堅実・地味な機体である。
火力が乏しいため単体では戦いやすい相手だが、彼と戦うミッションは僚機がいたり乱戦になるものが多く、後回しにしたらしたで堅実にダメージと衝撃を積んでくるイグアスの横槍は鬱陶しい。
シールドがあるとはいえAPは所詮中量でそこまで高くないしベイラム系フレームの穴としてEN防御力が若干低いため、そこを突いて速攻で畳みかけるのもいいだろう。
初期バージョンでは腕武器の残念感が強かったが、バージョンアップでその分だけ上方修正されたため、良い意味で堅実に戦える性能になっている。
ストーリーでの登場回数がかなり多い機体であるが、チャプター4での登場時のみ腕部がマインドα、左肩シールドがレーザーオービットに換装。
ジェネレータも恐らくアーキバス系の還流型(VP-20C説が有力)になり、コア拡張でアサルトアーマーも追加。
武装構成の変化などによってより攻撃的な戦闘スタイルに変わっており、腕部の変更で射撃精度も上がっている。
機体名の「ヘッドブリンガー」は直訳すると「頭を運ぶ者」で、イグアスのエンブレムに即した名前になっている。
好戦的で上昇志向な性格からすると「首級を獲る者」とでも訳すのがいいだろうか。
ちなみに、『ACVI』の数量限定特典として機体データが配布されたG13専用機「TENDERFOOT」はMELANDER C3一式で構成されているため、見た目上は同型機になり、カラーリングも対照的なものになっている。
……イグアスが見たらキレそうだが。
AC マインドγ
画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 アセンブリ
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売
部位 |
パーツ名 |
製造元 |
頭部 |
20-082 MIND BETA |
オールマインド |
コア |
07-061 MIND ALPHA |
腕部 |
04-101 MIND ALPHA |
脚部 |
06-042 MIND BETA |
右手武器 |
44-142 KRSV |
左手武器 |
MG-014 LUDLOW |
ベイラム |
右肩武器 |
45-091 ORBT |
オールマインド |
左肩武器 |
SI-27: SU-R8 |
タキガワ・ハーモニクス |
ブースター |
BST-G2/P04 |
ファーロン・ダイナミクス |
FCS |
FC-008 TALBOT |
ベイラム |
ジェネレータ |
VP-20C |
アーキバス |
コア拡張 |
PULSE ARMOR |
コーラルリリースの前半戦にてオールマインドと一体になったイグアスが操作している機体。
2周目のアリーナにて解禁されるANALYSISで戦える機体と同じ新型マインドフレームだがKRSV以外の武装、FCS、ブースターはヘッドブリンガーから引き継がれているためこの時点で伏線は張られていたと言える。
盾を張りながら逆関節の立体的な動きで中距離を維持しつつ、オービットとマルチエネルギーライフルの連射でこちらを削って定期的にマルチエネルギーライフルのフルチャージを叩き込んでくる変わらずの引き撃ち戦闘スタイル。
マルチエネルギーライフルのフルチャージは極めて衝撃力が高く、よほど安定性に特化した機体でもない限り1撃でスタッガーして取り巻きの追撃を叩き込まれるので要注意。
チャージしていることは派手なエフェクトによって非常にわかりやすいので、いつでも回避できるようにしたいところ。
取り巻き自体もACではあるがかなり弱体化しているため、ミサイルのマルチロックや爆発武器などを活用して取り巻きを片付けつつ削ってしまうのが有効。
また、スタッガーからの回復こそ非常に早いものの重武装によって機動力自体はヘッドブリンガーの頃より低く、リペアキットの使用もない。
そのため、強烈な一撃を叩き込んで早期に撃破してしまうことを狙うのも一つの手段。
関連人物
かつて木星戦争の英雄として名を馳せた男にしてレッドガンの総長。
路地裏の博徒で喧嘩に明け暮れる荒んだ日々を送っていたイグアスと悪友のヴォルタはそれを知らずに因縁をつけた末、顔面が変形するまで叩きのめされる返り討ちにあった。
しかし、そんな彼らの境遇に思うところがあったのか、ミシガンは「青少年の健全育成」の名目で2人の身柄を預かり、レッドガンへと引き込んだ。
以後、イグアスが「クソみてえなシゴキ」と吐き捨てるほどの教練を積ませ、2人をコールサインを持つ一端のACパイロットへと育て上げた。
2人は「ミシガンの顔面に一発ぶち込んでからレッドガンを抜ける」と息巻いていたものの、7年経ってもそれは達成出来ていない。ヴォルタの方は内心諦めたがイグアスは今もミシガンに反発し、ミシガンの方も何かにつけてイグアスには小言を言ったり過酷な役割を充てがっている。
しかし、それはイグアスへの期待の裏返しである事が作中の言動からも察せられ、その様は言うなれば「手のかかるバカ息子と厳しくも優しいガンコ親父」そのものである。
レッドガン入隊前から付き合いのある悪友。ミッションでも僚機として共に出撃している。
豪快ながらも落ち着いた性格で、当初はイグアス同様にミシガンに仕返しをしてからレッドガンを抜ける事を目標としていたが、7年経っても達成出来なかったため内心諦めており、G3の五花海に商売を教わりながら部隊に残っている。
イグアスからすれば数少ないブレーキ役でありミシガンの事も「クソ親父」と言いつつも現在は信頼を寄せるに至っていたが、壁越えでの無謀な作戦を押し付けられた末に戦死。
その際にイグアスを諭す遺言を残していた。
プレイヤーの分身でありイグアスと同じく第4世代強化人間。
特に何かした訳では無いはずだが、初対面から「野良犬」呼ばわりして敵意むき出しで接してくる。
その後は幾度か敵対したり共闘したりと奇妙な縁が続き…
粛清代行を専門にする殺し屋。2周目に「イグアス坊や」の依頼で621を襲撃する。
狭く障害物の多い熱交換室を重量型とは言え逆関節の機動力を活かして巧みに飛び回り、肩の小型ミサイルと高誘導ミサイルを絡めつつレーザーライフルとレーザーショットガンでのラッシュを仕掛け、スタッガーを取られれば重逆故の強烈なブーストキックでAPをごっそり削り取ってくる、ぶっちゃけイグアスとは比べ物にならない程の難敵。
彼なりにイグアスの現状を哀れんでか、戦闘中には「お前もたまには弱者の気持ちを慮ってやるんだな」と621に投げ掛けて来ることも。
余談
本作のキャラデザを垣間見えるSTVの画稿の中にはレッドガンを描いたと思われるものもあるが、イグアスは手前で正面を向いて座っているヤンキー風の男二人、あるいは手前の坊主頭の内のどれかと見られている。
レッドガンメンバーの名前は世界の河川から取られていると見られ、彼の場合はブラジルにある「イグアスの滝」で有名なイグアス川からだと思われる(綴りも同じ)。
ちなみにイグアスの滝で最も大きい滝の名称は『悪魔の喉笛』。
イグアスは現地の先住民族の言葉で『大いなる水』を指すそうだが『ミシガン』もまた現地の先住民族の言葉で『偉大な水』の意味を持つそうな。
イグアスを担当した土田氏は実は発売当時51歳。
ミシガン役佐藤氏より年上でウォルター役の坂詰氏と同じ年の生まれである。マジかよ…
また、デビュー間もないころに某忍者戦隊の青として活躍しており当時を知る歴戦の621達も少なくなかったりする…
主人公への執着の末に狂い、最終的に巨大兵器と一体化し、その最期はどこか満足気と、
イグアスの造形は過去のACの
ライバルキャラである
スティンガーと
エヴァンジェと
RDを足して3で割ったようなものとなっている。
その他、一度負けたことを悔やみプライドを捨てて再戦を挑んでくる点ではザルトホック、初登場時は主人公の事を舐め腐っており馬鹿にして来るという点は
バケツ頭じゃないほうのジャックやアモーを思い起こさせる。
追記・修正は耳鳴りの正体に気付いてからお願いします。
- 最後の最後で好感度を爆上げした男 -- 名無しさん (2024-01-16 03:55:46)
- 野良犬…お前…… 女だったのか……!?(言ってない) -- 名無しさん (2024-01-16 07:29:04)
- 壁越えから外されたのはダム戦でベラベラ喋ったから説もあるね。口ぶりから逃げたのは考えづらいし… -- 名無しさん (2024-01-16 08:25:54)
- 最後の最後で色々吐き出したイグアスで今までどっかで聞いたネットミームだった「言えたじゃねぇか……」が初めて実感を伴ったというか心で理解できたというか -- 名無しさん (2024-01-16 08:40:01)
- 2023年後半のゲーム界に流星の如く現れた湿っぽいライバル男二人の片方。もう片方も主人公に暗い憧れを抱いてたし。 -- 名無しさん (2024-01-16 09:23:02)
- FF6のケフカ並に初登場シーンからラスボスに昇格する事が予想できない男 -- 名無しさん (2024-01-16 11:48:01)
- 女体化キャラでもないのにそのままのタグ付けるのは違うだろ -- 名無しさん (2024-01-16 12:41:55)
- 「621♡」「戦友♡」「駄犬♡」「野良犬♡」「ご友人♡」なにこの乙女ゲー -- 名無しさん (2024-01-16 14:24:06)
- 乗機が旧作のジャケットに載ってそうなオーソドックスなデザインだから主人公補正というのを匂いとってしまう -- 名無しさん (2024-01-16 17:52:11)
- まあ言うて実際の主人公機の構成なんて人それぞれのゲームではあるけど -- 名無しさん (2024-01-16 18:14:08)
- 尻穴絶頂でイグアスと読ませるミーム見てからずっとそれで呼んでる -- 名無しさん (2024-01-16 18:36:53)
- G4+G5=9でも捉えられるし第4世代のG5で9とも捉えられる ヴォルタが生きていれば何かしら変わったのかな -- 名無しさん (2024-01-16 19:45:55)
- 口だけはでかいが意外とビビりさんなのかもねえ。 -- 名無しさん (2024-01-16 22:36:34)
- 憧れちゃったけど認めたくはないし、何よりすくなくとも今の自分では同じことは出来ないと解ってるから倒すことで越える方法しかとれなかったのかなと思うと切ね -- 名無しさん (2024-01-17 19:25:48)
- 621はなんだかんだどのルートでも仲間がいる。ヴォルタを失った後のイグアスは… -- 名無しさん (2024-01-18 00:00:51)
- AM公が基本的に女性キャラで描かれる事が多いがために、イグアスがAMの身体乗っ取って性転換するという集団幻覚が起きたの本当に草 -- 名無しさん (2024-02-09 16:58:34)
- 大義でも信念でも闘争の欲求でもなく、ただただ主人公に勝ちたいという意地だけで立ちふさがるというACラスボスでも特異な存在 -- 名無しさん (2024-05-11 20:15:00)
- イメージ的にはベジータ -- 名無しさん (2024-06-15 00:09:45)
- こいつは劣化版ジナイーダだけれど神脚本だったら魅力的になって、ジナネキ超えてたと思う -- 名無しさん (2024-07-17 21:03:43)
- オールマインド合流後のアセンがファシネイター意識してるし、ジナイーダモチーフなのは多分間違いないだろうなぁ -- 名無しさん (2024-07-28 11:07:57)
- ただの負け犬 -- 名無しさん (2024-10-23 07:46:03)
- 最終決戦での干渉波をナガイ教授が見たら無茶苦茶欲しがりそう -- 名無しさん (2025-01-24 21:38:53)
- 壁越えっていう一大作戦に挑むのをあんなに自慢げに話してたのに同等以上のアイスワームでは投げやりでどうでもよさげ 唯一の悪友ヴォルタが死んでしまったのがよっぽど堪えたんだろう -- 名無しさん (2025-01-29 01:42:10)
- 凄まじくじっとりしてるのになんか河原で殴り合ってるような爽やかさがある最終決戦後半。初見プレイヤーはそれどころではないが。 -- 名無しさん (2025-03-05 10:49:18)
- 最後の最後でAP0になっても斬りかかろうとしてくるの好き。意味が無いのはわかってるけどこっちもパルスブレードやアサルトアーマーで迎撃しに行きたくなる。 -- 名無しさん (2025-04-18 14:54:37)
最終更新:2025年04月18日 15:11