レーザーブレード(AC)

登録日:2024/04/01 Mon 19:29:38
更新日:2025/03/14 Fri 06:14:45
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ここではフロムソフトウェア製作のロボアクションゲームARMORED COREシリーズに登場するレーザーブレードについて解説する。


概要

初代から存在し、2024年3月現在で最新作に至るまで皆勤の武装カテゴリの一つ。通称レザブレ
レーザーブレードとは別に「ブレード」という武器カテゴリも存在するが、シリーズにおいて主流の「ブレード」は圧倒的にレーザーブレードである。
そのためレーザーブレードを指して単に「ブレード」「ブレ」と呼ばれる事が多く、特に断りが無ければほとんどの場合「ブレード(ブレ)=レーザーブレード」である。

使用時にエネルギーを消費する所謂EN武器の一つにして、レーザーライフルパルス兵装と並ぶその代表格。
その名の通り、エネルギー属性を持つレーザーの剣を伸ばし、敵機を切りつける高威力武器という点はシリーズ全作品で共通。
各作品ごとに性質は微妙に違っているが、それでも上記の基本的な性質は一貫している。
またEN武器の例に漏れず、「使用時にエネルギーを消費する」「EN防御力を参照する」「弾薬費無料」なのもほぼ共通。
例外はEN武器にも弾薬費が発生する4系。VIは近接武器に弾薬費がない代わりに、近接時のブーストでENゲージを消費する。


4系とV系を除いて装備部位は「左腕限定」で、メイン射撃武器を装備する右腕とは対となっている。
ゲーム開始時に乗っている所謂「初期機」も一部の例外を除きほぼ必ず左手に装備している。
全武装が左右両用のあれらの作品でもつい癖や収まりの感覚で左腕に装備させているというプレイヤーも居るのではないだろうか。
中にはレーザーブレード型の武器腕というものもあり、これの場合レーザーブレードの二刀流となる。
……が、代わりに手持ちの射撃武器は当然使えなくなる。


PS2までの作品にはブレード光波(単に「光波」とも)という機能があった。
当初は強化人間専用機能の一つで、ブレードを振る際にブーストボタンを押す事で刀身を射出し離れた敵にブレードをお見舞いできるというもので、後には通常の刀身を持たず光波専用の「光波射出ブレード」と呼ばれるものも登場している。
なお、光波射出ブレード以外は空中発射が不可能となっている。
プレイヤー用としてはPS2最終作のLRで一旦途絶えたものの、VIにて光波射出ブレードが復活している。


3系からは個性的な近接武器もいくつか登場したが、やはり最も種類が多くベーシックなのはこのレーザーブレードであり、ACに於ける最も基本的な近接格闘武器と言って良いだろう。
フロムの伝統MOONLIGHTもACではここに属している。


基本的な特徴

  • 極短射程
剣なので当たり前だが、そのレンジは極短く、離れた敵には当たらない。上記の「光波」は遠くまで届くが基本は至近距離戦用である。
しかし文字通り本当に目の前にしか当たらないという訳ではなく、多くの場合ブレードホーミング(ブレホ)と呼ばれる機能がこの射程の短さを補う。
ブレードを振ると同時に自動発動する前方短距離ブーストダッシュで、前方の敵を追尾し、少しなら離れた敵機にも高速で迫る事ができ、高出力のブースタならその踏み込みは更に鋭くなる。
スピードの鈍いタンクはこの踏み込みを緊急回避に使用する事もあったそうである。


  • 高威力
大抵は同じ手持ちEN武器のレーザーライフルと比べて数倍の威力を持ち、そのパワーはむしろキャノン系武器に近い。
更にヒット判定が複数あるため、刀身の長いブレードなら数字以上のダメージが期待できる。
しかもEN防御力は実弾防御力に比べて上げにくいため、相手の防御の隙を突きやすいという意味でも威力が出やすい。
命中した敵機を硬直させる反動・衝撃力も高く、上手く使えばレーザーブレードを命中させた衝撃で更なる一撃を加える事もできる。

初期の作品には空中斬りというテクニックもあった。
空中でブレードを命中させるとただでさえ高い威力にボーナスがかかり、一撃で大ダメージを生じさせAC相手に一撃必殺も夢ではなかった。


  • 低負荷
重量やEN負荷(装備しているだけで発生するEN回復力への圧迫度)はレーザーライフルなどと比べてかなり低く、負荷当たりの攻撃性能は非常に高いと言って良い。
格闘の間合いで使用する=逃げる敵機に追い付き間合いを詰めるためのスピードが求められる武器な事もあり、ブレードの負荷の低さはスピードと引き換えに積載量が厳しい軽量機とは非常に相性が良い。

ただし燃費自体はむしろ悪い方
レーザーブレード使用時に消費するENもまたレーザーライフルの数倍ほどなので、もしEN容量少な目のジェネレータで、またはそのような状況で使用する際はガス欠に気を付ける必要がある。


  • 連射可能
ものにもよるがレーザーブレードは概してけっこう連続して振る事ができる。
エネルギーさえ足りていればハイペースでブンブンできるので、敵に密着し撃たれるのも構わず振りまくってゴリ押しというのも一つの手ではある。
勿論相手からも切られ放題撃たれ放題になるのでかなりハイリスクな戦法ではあるが、スピードに溢れる4系では辻斬りもかくやという挙動を楽しむ事もできる。

VIは例外で、「距離を詰める程有利」というゲームデザインなためか一度振ると再使用に長めの時間がかかる。


  • 振り方は脚部によって異なる
二脚なら「右から左に向けて袈裟斬りまたは横薙ぎ」が基本だが、逆脚や四脚など脚部によって振り下ろしや突きなどに変化する。
攻撃判定も振り方によって異なり、特に四脚の「突き」は攻撃範囲が狭い代わりにランスチャージさながらに前方方向への判定が強くなる。

こちらもVIは例外で、脚部ではなくブレードの種類によって変化する。


  • 長期戦向き
レーザーブレードは弾薬の代わりにコンデンサ内のENを消費する。
ENは時間経過ですぐに回復するので長期的に見れば使用回数は無限である。
「非常に硬い敵が出現する時」「大量の敵が出て来る時」「単純に長丁場」などのミッションで、射撃武器が弾切れを起こしたとしてもブレードは装備している限り使い続けられる。


  • 攻撃範囲は「ブレードレンジ」に依存する
ブレード毎に刀身の長さが設定されており、長ければ当然より広範囲を、より遠くの敵を斬る事ができる。
「威力はそこそこ程度だがとにかく刀身が長い」「極めて短いが代わりに高威力」というレーザーブレードはシリーズお約束。

上記の光波ブレードには刀身が無いので、従ってブレードレンジも0となる(当然光波の射程距離とは別である)。



各作品のレーザーブレード

初代シリーズ

この頃は左腕装備はレーザーブレードしか無い。
なので左腕装備の選択肢は「レーザーブレードを装備する」と「何も装備しない」の二択だった。
空中斬りの全盛期でもあり、この時期は空中で命中させればそのダメージは4倍(MOAでは3倍)まで増大、月光で空中斬りを成功させればACを一撃撃墜も現実的に狙える。
このためレーザーブレードを主軸に据えた剣豪と呼ばれるアセンも流行していた。
また空中ブレホが強烈で、ロケットを当てる補助にしたり上空の相手に向かって急上昇したりと応用も効く。

因みにこの時期のレーザーブレードは左腕部に内蔵という独特の装備方式だった。


代表的なレーザーブレード

  • LS-2001
初期装備のブレード。赤色の刀身を持つ。
威力は最低だが最軽量で、ブレホ目的でとりあえず積まれることも多い。
その用途ではやや重くなる代わりに消費の少ないLS-200Gが対抗馬。

  • LS-99-MOONLIGHT
ACに於ける初代月光。何故か祭壇に祀られているキングスフィールドな配置で知られる。
「機体負荷は非常に大きいが威力も抜群に高い、水色の刀身のレーザーブレード」という特徴はこの頃から持っていた。
ただしこの頃はそこまで重くない上、消費ENは最小で次点の半分以下というぶっ飛んだ性能だった。
月光は毎回登場するので特筆すべき事が無い限り省略する。詳細を知りたい方は個別項目を参照。

  • LS-1000W
MOAにて登場した初の「光波射出型レーザーブレード」。
強化人間でなくても光波を発射でき、威力も高いため愛用者も結構多かった模様。
ミッション中にパネルを操作しようとして暴発し自爆するのは誰もが通る道。


代表的なレーザーブレード使い

この頃は武器腕でもない限りブレードを装備しない理由は無く、極一部の正気でアセンしたとは思えないランカーを除いて標準搭載していた。

  • チトゥィーリ
PPに登場する四脚ACチーム「モールニヤ」の末席。だがその設定に反して実力はモールニヤ内最強である。
操作に慣れて中堅ももうすぐ過ぎようとしているプレイヤーの自信を、超火力の月光光波で機体ごと粉々に打ち砕く。

  • YOU
  • ザキ
  • ドークホーカー
  • アウスレーゼ
  • エフネ
  • 人形
フロム公式大会優勝者たちの機体を再現したチャンピオンアリーナにおいて、ブレードでの戦術に特化した機体群。俗に言う「剣豪」。
実力はもちろん本人には遠く及ばないながらも、その戦術の一端を垣間見ることは出来る…かもしれない。
ちなみに全員月光装備。というかチャンピオンアリーナの面子は武器腕の「那猶   RNG」の機体を除いて全て月光装備である。

AC2系シリーズ

本作からレーザーブレードは発振ユニットが腕部側面に外付けされる形式となり、以降の基本となる。

左腕装備に新たにエネルギーシールドが追加されたが、左腕攻撃武器は相変わらずレーザーブレードのみなので相変わらず近接戦の要として使用された。
本作以降空中斬りの補正は大きく低下したため必殺は狙えなくなり、無理に空中斬りを狙う意味は無くなった。


代表的なレーザーブレード

  • ELS-2772
初期装備のブレード。
茶色い刀身から通称木刀
実際他のレーザーブレードと比べて威力は非常に低いのも木刀感に拍車をかけている。
そのインパクトと直感的なわかりやすさから本作以降、「貧弱な初期レーザーブレード」の通称として「木刀」が定着して行く。

  • ZLS-T/100
グフ・カスタムの三連ガトリングガンと似ている。3個の発振器が並んでいる通り3本の刀身が伸びる事から爪ブレとも呼ばれる。
及第点の威力もさることながら、ブンブン振りまくれるのも特長の一つ。

  • ELS-7880
非常に刀身が短い代わりに月光を上回る威力を持つ通称ダガーの元祖。
残念ながらあまりに刀身が短いので数字ほどの威力は出せない。

  • ZAW-2/SAMURAI
初のレーザーブレード型武器腕サムライ。2刀流となるため連撃が可能。
2では「木刀よりちょっと強い程度」というあまりに低すぎる威力のお陰で産廃と言う他ない。
AAでは強化されそれなりの威力を持つが、やはり右手武器と防御力を捨ててまで使うものかと言われると……


代表的なレーザーブレード使い

  • マーシレス
2の武器腕ブレード使い。
両肩チェインで削りつつ回り込み、側面からブレードで叩き切る戦法を取る。
動きは悪くないのだが、いかんせん2の武器腕ブレードは上記の通りなので……


AC3系シリーズ

今まで「最も基本的な左腕装備」だったレーザーブレードだったが、その栄華にも陰りが見えて来る。

本作からENシールドに加えて実体シールド、更には癖が強いとはいえ左腕装備として初の飛び道具である投擲銃が登場するなど、左腕装備にも選択肢が増え始める。
SLでは使いやすい通常のライフルやマシンガン等も左腕に豊富に用意されたため至近距離専用のレーザーブレードは相対的に使い辛い武装となり、両手に銃器を装備する「ダブルトリガー」が基本となった事で一気に下火になって行く。

「近接武器」というカテゴリで見ても射突型ブレードの登場により唯一の存在ではなくなったが、あちらは強烈に使いにくい装備な上に装備部位が右腕なので、射突型ブレードそのものはレーザーブレードを脅かすものではなかった。


代表的なレーザーブレード

  • MLB-HALBERD
最長刀身レーザーブレードの元祖。ブレードレンジの長さのお陰で命中性が高く使いやすい。
以降レンジが飛び抜けて長いレーザーブレードは定番パーツとなり、これに因んで「ハルバード」、更には「春鳥(HALBERD→春bird→春鳥)」と通称されることになる。

  • KAW-SAMURAI2
AC2のレーザーブレード武器腕の後継。開発企業は案の定と言うべきかキサラギ
モードチェンジで光波と通常のブレードを切り替える事ができる。
相変わらずめちゃくちゃ優秀とはお世辞にも言い難いが、AC2のものと比べれば大分改善されてはいる。


代表的なレーザーブレード使い

  • エクレール
妙にエロい悲鳴が印象的な武器腕ブレード使い。
武器腕+軽量フレームによる圧倒的紙装甲で切り合いに望む様は、まさに漢の中の漢女。
EXアリーナでは同じく武器腕ブレードのポーキュパインとタッグを組む。


ACN系シリーズ

左手銃器の登場で存在感が大きく低下したレーザーブレードだが、N系では更なる左手用銃器の充実化に加えてブレードホーミングが無くなってしまい、おまけにブレードの燃費の大幅な悪化(多くは燃費劣悪で知られるカラサワ以上!)と猛烈な逆風が吹いている。
ACの装備は両手に銃器を装備する「ダブルトリガー」が最早当然となり、従来のような右手射撃武器+左手ブレードという機体構成はネタアセンに近い扱いになってしまっている。
NX時代はレーザーブレードの暗黒期と言えるだろう。
なお全く使い道がないかと言えばそういう訳でもなく、NXは初期装備のブースターの推力が極めて劣悪な関係でブレードを振りまくった方が早く移動できる為、
現在は初期機体最速の移動手段として物凄く局所的な使い道を見出されている。

LRでは少しだけ復権しており、「狭い一本道や小部屋で、妙に硬い敵に出くわす」というシチュエーションが多いため、高威力と使用回数無限を生かしてそういった敵機を手早く始末する手段と見れば「カテゴリ自体が産廃」のような事態からは脱している。
……とはいえ、今作の敵は撃破時の爆発にも攻撃判定がついており、もたもたしているとブレードで速攻撃破したのに自分の方が逆にダメージを受けるという本末転倒的な事態になるため、「撃破したら即離脱」という今までとは少し違った運用法が必要になる。

N系ではブレード光波は強化人間でなくても使用できるようになった。
とはいえ射撃武器が大量に追加されたこの時代で敢えて光波を使う意義は……。
光波ブレに至ってはレーザーブレード間でも「(使い辛い)光波を出しやすい」以外の長所が無いという悲しさ。


代表的なレーザーブレード

  • WL01LB-ELF
カテゴリ2番目の序盤モデルだが、このブレードの特徴として光波が3WAY弾となっており、またブレード本体と各光波は全て命中判定が独立しているため、フルヒットさせると序盤モデルとは思えないほどの火力を発揮する。ゲーム開始時から購入でき、低負荷、高燃費で連射も早い。やはり対戦で使えるような代物ではないものの、ミッションで硬い敵を処理するのには非常に適している。
また、地上斬りで本体と光波を両方ぶち当てるという運用がメインのため、ブレードホーミング消滅の影響をほぼ受けていないというのも地味に利点。

  • SYURA
N系となり他のパーツ共々名称が変更されたサムライ2。
熱が辛いN系にあって腕部最高の冷却性能を持つが、武器腕の常で防御力は低い。
肝心のレーザーブレードの性能はというと、額面上は高めだが武器腕共通のリスクを考えると割に合わない威力の低さ&振りが遅過ぎて折角の連続斬りが決まらないどころか反撃されるという見事な産廃パーツ。

  • YWL03LB-TAROS
ヴィクセンの左腕に装着されていたレーザートーチ付きシールドを、プレイヤー用に調整して実装されたブレード。
攻撃力とレンジは良好だが、リロード時間が長く連続で斬れないのが難点。また、残念ながらその形状に反してシールドとしては使用できない。
蒼い刀身が非常に美しく、同じく蒼いビームを放ちヴィクセンの右腕に握られているレーザーライフル「YWH07-DRAGON」と組み合わせるとビジュアル的には大変イケている、のだが…*1

  • CR-WL06LB4
LRで新登場。
後述のカスケード・レインジが装備する事から通称カスケブレ。または青い刀身とハルバードに匹敵する刃渡りから青春
リロードが長めで連続で振れないのと光波がメチャクチャ弱いという難点があるが、月光に次ぐ威力を持ち装備負荷も少し軽い。そしてブレードレンジは大幅に長いという全体的に高バランスの優秀なブレード。


代表的なレーザーブレード使い

この頃からレーザーブレード使いのキャラは、強い弱い以前に使用者自体が少なくなって行く。

左腕にダガーを装備している。
……が基本戦術が「空中からグレネードを連発」なので滅多に使わない。
なので彼がブレード使いと言えるかは少々疑問が残るが、ブレードを装備しているのがジノーヴィーがネタにされる理由の一つではある。またあるミッションで登場した際にはブレードを駆使してMTを華麗に仕留めている。

左腕に月光を装備している。NXのオープニングやLRのエンディング絵で使用場面あり。
エヴァンジェ自身が「ドミナント」に強いこだわりを持つ事から、月光もドミナントソードなどとネタにされている。

ジノーヴィーの愛機のモロパクリ機体を駆るレイヴン。
こちらは地上戦主体で、「グレネードで敵を硬直させつつ肉薄してブレード」といったコンボを狙って来る。
油断しているとバッサリ切られる事もあり、前評判に反してジノーヴィーより機体を使いこなしているとの呼び声も高い。

右手にライフル、左手にレーザーブレード、肩にはレーザーにロケット……と、オーソドックスを通り越して古典的な機体構成の愛機パンツァーメサイアに乗る。
アセンがACLRの時代に全く付いて行けておらず、火力が貧弱過ぎるのが難点。
動き自体は割と良くブレードも上手く使えてはいるので、もう少し思い切ったアセンなら剣豪キャラとして名を馳せたかもしれない。

LRのOP機に乗るレイヴン。
OPでは四脚ACのマシンガンとミサイルで迎撃するのに構わず肉薄して片腕を斬り飛ばし、更にミサイルで怯ませた所を駄目押しのもう一発で真っ二つ……という活躍が描かれている。
VRアリーナでも突然突撃してブレードを狙って来るなど、ブレードを主力武器としている模様。
上記の通り装備しているブレードも中々優秀な性能。

ナニカサレタヨウダ」で有名な人…本人曰く「人間でなくなってしまった」らしいが。
ライフル、ブレード、小型ミサイル、チェインガンを装備して全距離に対応できる中量二脚機「ワイルドキャット」を駆る。
しかし見た目はACでも内部データ的には「AC型のMT」であり、武器はどれも魔改造されている。
特に脅威となるのがリロード時間短縮&反動強化という魔改造を施された月光で、敵が近くにいるとブレードを何度も振るAIも相まって
うっかり正面に立とうものなら瞬く間に斬り殺される危険すらある。


AC4系シリーズ

4系の初期機体は複数の中から任意のものを選ぶという形式で多くはダブルトリガーだが、レイレナード機ローゼンタール機は相変わらずレーザーブレードを装備している(アリーヤは右腕)。

ACが新世代に移行したのに伴い、全武装が両手共用となったため任意のレーザーブレードの二刀流が可能になった。
ブレードホーミングも復活し、FCS毎に設定された「ブレードロック距離」内であれば、メインブースタの「クイックブースト出力」に応じたスピードでホーミングのよく効いた急速接近からのブレード攻撃を食らわせる事ができる。
このため本作のレーザーブレードは「すぐ目の前の敵を斬りつける」というより「前方の敵に突撃し切り裂いて通り抜ける」というような使用感になっている。

PA減衰力・PA貫通力共に高く、ネクスト戦ではPA越しに切り裂いてよし、ブレードでPAを剥がし他の武器で追撃してもよし。
fAで登場した追加ブースタを装備させれば凄まじいスピードで離れた敵に突っ込み擦れ違い様に真っ二つという戦法も使えるようになるが、オンライン対戦ではあまりの早さにラグが頻出するようになったため自重や禁止の対象となってしまった。
巨大兵器がよく登場するため、そういった敵を手早く対処する目的でも使いやすい。
ようやくN系時代のネタ扱いを脱し、再び優秀な武器に返り咲いたと言って良いだろう。

因みに、fAではレーザーの色は企業ごとに別々となり、インテリオル・ユニオン製は水色オーメル系列製はオレンジレイレナード製は薄紫となった。
お陰でレイレナードが製造したfAの月光は明るい紫色の刀身を発生させ、どちらかと言えばインテリオル製の方が月光らしい。


代表的なレーザーブレード

  • 02-DRAGONSLAYER
レイレナード製レーザーブレード。支援企業をレイレナードにするかfAで独立傭兵を選択するとダガーにして初期ブレという稀有な立ち位置となる。
月光に次ぐ威力を持つが、あまりに刀身が短過ぎて当てにくい上にまるでダメージを稼げない。
どれくらい短いかというと、短刀というより紫色の火の玉にしか見えないくらい。

  • EB-R500
fAで新登場したローゼンタール製レーザーブレード。オーメルの技術支援を受けて完成した。オーメルを支援企業に設定した場合はこれが初期ブレになる。
相も変わらず性能はバランス型。一方で次点の倍の差をつけてレーザーブレード中最安価という特徴がある。ミッション向けに買っておいて損はない。
騎士の甲冑がモチーフにしていると思しきランセルの左腕という事で、その見た目はどう見てもレーザーブレードというより

  • EB-O700
同じくfAで新登場した、こちらはオーメル社製のレーザーブレード。
居合の思想を取り入れたというなんとも独特な設計となっており、振った際に生成される刀身の持続時間が極めて短く、ほぼ一瞬に近い、という形で反映されている。
…つまり、近接武器特有の多段ヒットが発生しにくくなってしまっている。
それなのに使用時の消費ENは抑えられているどころか妙に高く、素の威力もカテゴリ中だと下から数えた方が早かったりと、なんともチグハグな印象が拭えない。
しかしこの武器最大の強みはレザブレの中でも頭一つ抜けたPA貫通、減衰力。威力の低さのせいで貫通力の方は実感しにくいが、並のPA相手なら一撃で丸裸に出来る。
さらに使用間隔の短さもトップであり、居合の思想を取り入れたという割には連続でブンブン振っていけたりもする。ただし前述した通り使用時の消費は高め。

  • LB-ELTANIN
こちらもfAで新登場。エネルギー兵器の第一人者であるインテリオルがついに開発に着手したレーザーブレード。
最大の長所は装備時EN負荷の圧倒的な低さであり、ジェネレーターの出力をほとんど圧迫しない。
その割には威力もDRAGONSLAYERに次いでカテゴリ3番目。「刀身が大きく、厚い」という説明文通りゴンブトの刀身は多段ヒットも狙いやすい。
先に述べたように、水色の刀身も相まってこちらの方が月光っぽいとの事で、見た目も含めて愛用するプレイヤーは数多い。
唯一の欠点は月光に次ぐ高さとなってしまった使用時の消費EN。これ自身の負荷の低さで多少は相殺できているものの振り過ぎには注意。

代表的なレーザーブレード使い

それぞれAC4とfAの月光使い。
アンジェは正に「女騎士」といったキャラで、シャッターをブレードで切り裂くというド派手な登場を決めた後で狭い工場の中で激しい決闘となる。
ハードモードでは月光二刀流を披露する。代わりにマシンガンを置いてくるので距離を離せば脅威度は下がっている

「超狭い」「引っかかりやすい」「上に逃げれない」という3重苦に辟易した一部のリンクス達は瞬く間に知恵をつけ、両手に射突型ブレードをぶら下げてシャッター前でほくそ笑むのであった。


アンジェが騎士なら真改は「」。
上記の増加メインブースタ+月光の組み合わせに更にフラッシュロケットを併用し、ロケットの閃光とFCSエラーで目を眩ませつつ突撃して一閃という戦法を取る。
アンジェ同様「アホみたいな突進力で瞬く間に詰め寄ってズバァ」という動きを狂ったように繰り返すのにやっぱりステージが狭く、引っかかってねと言わんばかりの段差も完備。

ただし今回は上に逃げれる他、向こうは一切飛ばないのでずっと戦い易い。ハメも可能。
またこのタイプかよ…と辟易した一部のリンクス達はかつての経験を生かし、両手に射突ブレードをぶら下げて開始地点の狭窄地形でほくそ笑むのであった。



ACV系シリーズ

全武器が手持ち装備となった事でレーザーブレードもまた手で保持する形となり、より「レーザーブレード」らしい外見に。
形状は概ね、通常の剣に近いものとジャマダハルに近いものの二系統に分かれておりそれぞれで振り方が異なる。

属性の細分化により、他レーザー系武器と共に属性は「TE」に。
ダメージ計算方法の変更と非常に高い威力、重量二脚とタンク以外ではTE属性防御力は稼ぎにくい事から、相手によっては一撃必殺級の威力が出る。

一方、ブレード使用時の踏み込みが無くなったため以前の使用感で使うには予め加速を付ける必要があり、攻撃範囲も前方というより「持っている方の腕の側面」に近く、他作品のレーザーブレードとは勝手が異なる。


代表的なレーザーブレード

  • LB-66 MOONLIGHT/X100 MOONLIGHT
本作の月光。
巨大なショーテルかククリ刀といった独特の形状に加え、使用待機中は水色の粒子が刀身から舞い散っているという非常に個性的な性質を持つ。
当然ながら威力も抜群。EN武器の威力を上昇させる「ENアンプ」と併用して二刀流で切りつければ軽量機程度は一撃で真っ二つになる恐ろしい威力を叩き出す。

PSP版ACLRの予約特典として、黒いオーラを放つ「ANOTHER MOON」もある。

  • NARUKAMI mdl.1
VDで新登場。通称「ピザカッター」「丸ノコ」。由来は見たまんま
ブンブン振り回せる一方で燃費は悪いので、どうせなら大容量のジェネレータと併用したいところ。

  • HUGE BLADE
正確にはオーバードウェポンのカテゴリだが、設定上はレーザーブレードなのでここに記載する。
VDで唯一追加されたオーバードウェポンで、フジツボ状のユニットが付いた外殻と、ACと同等サイズのジェットエンジンのような発振器で構成される。
特筆すべきはそのブレードレンジであり、実に数百メートルもの圧倒的な射程を誇る。威力?当たれば相手も味方も死ぬ。



ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON

LR以来、実に19年振りに左腕専用武器に回帰。
近接武器は性質毎に細分化され、レーザーブレードは「近接武器の一大カテゴリ」から「数あるレーザー近接武器の一つ」に変化した。
このため厳密な意味での「レーザーブレード」は1種類しかないという稀有な事態に。
近接攻撃の威力は、ブレードの攻撃力に加えて腕部の「近接武器適性」が補正に加わり計算される仕様となるほか、ブースタの「近接攻撃推力」がブレードホーミング速度の基準となるので、
格闘を主軸とする場合はそれらとの兼ね合いも頭に入れてアセンを組む必要が出ている。

また、VI特有のスタッガーと直撃補正によってか、あるいはターゲットアシストによる強制真っ向勝負によってか、旧作よりブレホは格段に強化されているものの、スタッガーを活用しない生当て前提のブレードは非常に扱いにくい。というか弱い。
幸い腕部は最優秀のBASHOを遠慮なく使えるものの、裏を返せばほぼBASHO(かつスタッガー時追撃)前提の火力調整のため、生当てしても軽量機のAPを10%削れるかも怪しい。
生当ては基本的に衝撃値溜めの補助的な役割と見ていいだろう。
もちろんそれでスタッガー時の追撃が不発に終わってはせっかくの強みも活かせなくなるので注意。

当てて勝てるかはともかく、ゲームデザイン自体がインファイト志向になった事で近接攻撃を狙える場面自体は増えており、ターゲットアシストやスタッガーシステムの登場もあって振り回しやすさは劇的に改善されている。
「チャージ攻撃」により更なる強力な攻撃を繰り出す事もでき、こちらは必ず相手を怯ませるため、チャージ攻撃を生当てに使える武器も多い。
ただ本作の全ての近接武器共通で、ENを消費しなくなった代わりに一度の使用毎に結構なクールタイムが生じるようになっているため、良い意味でも悪い意味でも1振りの重みが跳ね上がっている。


代表的なレーザーブレード

ここでは便宜上性質の似た他の近接武器も併記する。

  • HI-32:BU-TT/A
パルス兵装本舗、タキガワ・ハーモニクスの「パルスブレード」。パーツ名は「必殺:ぶった斬り」とも読める。
AC6において、従来のレーザーブレードと同じ近接武器の基礎ポジションだが、パルス系武器なので高めの「PA干渉性能」を持ち、衝撃力も相まってパルスアーマーへのダメージが高いという特色を持つ。
初期機体が左腕に装備しているが、木刀と侮る事なかれ、気に入ったなら最後までお世話になることになる非常に優秀な性能。

通常攻撃はオーソドックスな二段斬り、チャージ攻撃は発振器を展開し一回り幅広な刀身を発生させ、一瞬の溜めから振り被っての袈裟斬り一閃(ぶった斬り)
総合的には通常攻撃の方がダメージが高いのでスタッガーからの追撃などではこちらが主に使われるが、チャージだとスタッガーを取れずとも怯みが発生するので、慣れた人は生当て狙いのチャージも織り交ぜることもある。
また、通常攻撃は近接ブースト*2との相性も素晴らしく、これを極めたプレイヤーは最早ネクストACかと言いたくなる様な変態機動を披露する。

この使いやすさに加えて重量・EN負荷が総じて軽い上、トップ2の直撃補正を誇り攻撃速度とダメージの確定も早い。スタッガー時にAAやPAの展開が少しでも遅れるとそれらの発動前に相手を真っ二つにしている可能性がそこそこ高くそういう点でも優秀。
流石に追撃以外で使うとダメージが物足りないが衝撃残留の比率も中堅程度で悪くなく、当てさえすればスタッガー目前≒斬り捨てるまであと少しという具合のため、スタッガー追撃以外でも狙い目はなくもない。
総じて初期装備らしからぬ性能を誇るが、強いて言うならクールタイムが近接武器としてもやや長く、スタッガー追撃以外には使いづらく外したときもやや厳しいこと、
スタッガー追撃に通常攻撃を2発とも叩き込むと大きく吹き飛ばしてさらなる追撃がしにくいことが数少ない欠点といえようか。

素直な挙動に優秀な攻撃力、青緑色の刀身と相俟って月光よりも月光らしいという見方もあり、その使いやすさからタキガワ・ハーモニクスの最高傑作と評する621も多い。
ストーリー/実績攻略最後の最後までメインを張れる性能のため、文字通り「ずっと、ずっと側にいてくれた」を体現でき、本作における導きの武器筆頭として扱われるほどに歴代最強レベルの初期武器
中には隻狼の楔丸のごとくごすずんから賜った宝刀扱いする621もいるとか
オープニングステージのボス「ルビコプター」こと惑星封鎖機構大型武装ヘリはこれを如何に当てるかが勝利のカギ。というより、使わないのは縛りプレイの域

……当然対峙した時もヤバい。特にルビコン解放戦線が誇る帥父の強さはコレとBASHO腕のセット装備が8割くらい担っているレベルであり数多の621がぶった斬られた。

ちなみに、初期装備故に売る事ができないので本作の武器の中で唯一価格が不明*3ごすずんはこれにいくら金を出したのだろうか…
その金でジェネレーターとFCSどうにかしてほしかったというのは禁句

  • Vvc-770LB
プラズマ兵器バカ一代VCPLの製品。本作唯一の「レーザーブレード」
他のブレードと比べてかなり刀身が長く、上手く行けば複数の敵機を一度に切り裂ける。
その分通常攻撃でさえ攻撃の発生が微妙に遅く、火力効率そのものも2連斬りのBU-TT/Aに大分劣っているのが難点で、歴史あるレーザーブレードでありながらパルスブレードとかいう紛い物の後塵を拝している感は否めない。
初めて購入できる近接武器でもあり、上位互換かと思ったらまるで使い勝手が違うため即パルブレに戻った621は数知れず
チャージ攻撃はこれを極端にしたような長大なレーザー刃での2連回転斬りで、こちらがこの武器の本命。
高威力攻撃+怯みの二連打を与えられる上にクールタイムも短めで、パルブレよりは生当て向きとも言える。
変わらず発生は遅いが踏み込みの深さと相まって、QBでどこに逃げようが地上はしっかり狩ってくれる。上へ跳ばれるのは勘弁な!

なにかと癖が強い武器故か、残念ながら対戦等での使用者はあまり見かけない。
しかし、である。
ver.1.07現在はチャージ攻撃に限り46Sとの組み合わせであっても「BASHO+パルブレ」のコンボを凌ぐ瞬間火力を出せる。*4
そう聞くと、結構すごい奴だとは思わないだろうか。使い辛いのは強火の浪漫を抱えているからだと、使いこなせたらひょっとしてメッチャかっこよくない?なんて思わないだろうか。

想像してほしい。
扱い辛い凶刃を、しかしまるで手足のように扱い、青い閃光で敵機を瞬く間に両断した刹那ののち、燃え盛る敵の残滓で愛機が朱く染まっていく様を。
その時キミは美しい。

  • VP-67LD
アーキバスの「レーザーダガー」。通称ではなく遂に正式なカテゴリとして独立。最軽量かつ低EN消費・最短リロードの低負荷近接装備。
非常に刀身が短いためか命中性には難があり、本作では単発の威力も低めだが、代わりに攻撃速度が速く攻撃回数も多いので連撃1セットの威力自体は比較的高い(ただし衝撃残留は小さい)。
また、攻撃後の隙がかなり小さく、連撃の合間にQBを挟めるため、連撃中に緊急回避的な挙動もとれ、小回りも抜群。
さらにクールタイムが近接武器で最も短く、過去作のレーザーブレードと同じくらいの頻度で利用可能。
チャージ攻撃は前進しながらの横薙ぎで、通常攻撃同様に硬直が短いのが最大の利点。
対ACならチャージ攻撃を当てて他武器で追撃、クールタイムが明けたダガー通常攻撃で連撃を入れて…というようなコンボも組め、うまく使えばかなりの火力源になる。
なお如何にも序盤で入手できそうな出で立ちだが、意外にも1周目終盤から購入可能という重役出社だったりする。

  • Vvc-774LS
これまたVCPLの一品。お馴染み621の戦友ことラスティの左手武器。カテゴリは「レーザースライサー」
「レーザー双頭刃」といった武器で、前後両方に延びたレーザー刃をギュルンギュルン回転させながら連続斬りするという派手なモーションが光る。
全体的にモーションが長いうえ、多段ヒットでダメージを稼ぐタイプなので空振ったりノンチャージがカス当たりしたりするとデカい隙をさらす。
一方で総火力は優秀であり、特にスタッガーを取ってから非チャージを2発当てるとチャージレザブレに比肩する大ダメージと長い硬直延長を得られる。
この硬直延長がこの武器のミソで、スタッガー中に近接攻撃を当てると硬直が延長される仕様があるが、こいつの非チャージによる硬直延長はは近接武器トップクラスであり素手パンチと同レベルに実用可能。
オービットなどの自律武器は近接攻撃中も攻撃が継続されるので、不可避かつスタッガー補正が乗った射撃をスライサーの威力にそっくり乗せることが出来るのだ。
また近接武器はスタッガー中に当てると相手を吹き飛ばして距離を開けてしまうが、レーザースライサーの非チャージ攻撃はその吹き飛ばし距離が短く、
これを利用して左ハンガーに上のレーザーダガーやパルスブレードといった出の早い近接武器を吊るしておいて
レーザースライサーブンブン→ハンガーの近接武器でさらに追い打ちといった特大コンボも可能。
最終盤のラスティの乗機はこの仕様を活かした武装構成となっており、腕の近接武器適性の割には非常に高いダメージを叩き出してくる。
ちなみに、チャージ斬りでぶん回しながら突撃モーションの間はダメージが4割軽減されるが、衝撃は普通にたまるしモーションも大きいのでだいぶ場面を選ぶ。チャージ近接攻撃の怯みを確実に発生させられる場面で使おう。
また、ラスティが1周目から拝ませてくるのに入手は2周目終盤とかなり遅め。

  • IA-C01W2: MOONLIGHT
  • IA-C01W7: ML-REDSHIFT
お馴染みの月光だが本作ではfAで廃止されて以来19年振りに復活した光波射出ブレード。カテゴリも「光波ブレード」となっている。
「ML-REDSHIFT」はコーラル属性版でステータスが若干変わった「コーラル発振装置(オシレータ)」で、近接武器唯一のコンパチ。
どちらもルビコン調査技研の産物で、通常攻撃では光波を2回放ち、チャージ攻撃では非常に長い溜めの動作から横一閃に振り抜いて巨大な光波を叩き付ける。
通常版はチャージ攻撃に比重を置いたロマン仕様。光波射出式ながらちゃんと腕の近接適性が乗るし、純正MOONLIGHT限定の仕様としてジェネレータのEN射撃武器適性も乗る。
言い換えればジェネレーターとの組み合わせにも悩まされるという汎用性の低さだが*5
近接大好きでBASHO腕の呪いが解けないが、中距離攻撃したいあなたに。一緒に150ジェネの呪いもかければ、初代月光光波を思い起こさせる瞬間火力が出せる。
BASHOで中距離攻撃したいが150ジェネはちょっと…という場合はML-REDSHIFTをどうぞ。
こちらは通常攻撃・直撃補正やPA干渉に比重を置いておりスタッガー追撃などに扱いやすい。地味ながら防御属性も無視する。
ただしリロード速度が全近接武器中ワースト1な事(Ver1.07時点)に加え、3周目終盤というとんでもない入手の遅さがネック。

  • IB-C03W2: WLT 101
ルビコン調査技研製の「コーラル発振装置(オシレータ)」。コーラル武器なので刀身は赤く、防御属性無視という特性を持つ。
通常攻撃はブレード相当だが、ぬるりと縦斬りを繰り出すという珍しいタイプ。
縦斬りなので見た目通り横の判定がほとんどない反面、刀身はブレード中最長なので、縦の判定は相当強い。
チャージ攻撃では非常に長いコーラルの刀身……傍目には辺り一帯を薙ぎ払うゲロビに見えなくもない薙ぎ払い攻撃になる(なおゲロビのようなチャージ攻撃はWLT 011にもある)。
刀身はぶっちぎりの最大最長で判定も強いが、何分振るというよりはゆっくり向けてると言ってもいいぐらいに遅く、長時間隙だらけになるのが難点。
また如何にも多段ヒットしそうな見た目に反してこちらは1ヒットだけ。
事実上の3周目最終盤入手というポジションであり、ミッションではチャージ大剣が回避されにくいNPC殺し。
全武器中ワースト5に入るEN負荷には注意。

代表的なレーザーブレード使い

我らが戦友にしてヴェスパー第四隊長。上記の通りレーザースライサーを愛用。
軽量二脚機体で飛び回りながら華麗な回転斬りを披露する色男。
実はスティールヘイズもスティールヘイズ・オルトゥスも腕部の近接適性が低いのは秘密だ

ルビコン解放戦線のボス。
近接武器運用に特化したブースタと腕部で積極的にパルスブレードを繰り出す。
ルビコン解放戦線のACは多くが近接適性最強のBAWSフレーム「BASHO」シリーズを使用しているが、BASHO腕部の高い近接性能を生かせているのは彼一人

ヴェスパー首席隊長にしてトップランカー。レーザーブレードを装備。
拡散バズーカを積んだ近接型アセンであり、本命として積極的に振ってくるので、近距離戦を挑むと痛い目に遭わされる。

強化人間というよりニュータイプみたいな声をしたヴェスパー第五隊長。こちらもレーザーブレードを装備。
乗ってる機体こそ砲撃特化の遠距離機なのだが、近づくと高い精度でチャージ斬りを当ててくるいぶし銀の四つ脚サムライ。

ホーキンスの相棒にして秘めた闇が怖い人。パルスブレードを装備。
こちらは高機動の撹乱担当で、ホーキンスに安全に撃ってもらう為にガンガンと近づいてくる。
基本は二種類のパルス弾での張り付き射撃だが、その合間に次点レベルの高い近接適正を活かした腕でブレードを入り混ぜて来る。相方がサムライならこちらはニンジャか。

謎多き女傭兵。一応正体は不明。不明ったら不明。レーザーダガーを装備。
基本はKRSVのフルチャージによる射撃戦メインであり、主にKRSVの圧倒的破壊力で惑星封鎖機構の特務機体を圧倒する姿が印象的だろう。でもヘリ阻止には諸々の理由で相性最悪だったりする…
ネット上でのポンコツ扱いに反して動き自体はかなり良く、射程の短さを補う機動でしっかり近づいてちょくちょくダガーも当てに行くのだが、マインドα腕は適正が低いので、威力はあまり高くない。


エネミーの代表的なレーザーブレード使い

レーザーブレードはACだけの特権にあらず。こんなにかっこいいモノ、ラスボスの特殊機動兵器に搭載しない手はないだろう。
プレイヤーが使用できない特殊ACも色々なタイプを装備しており、どれも印象的なものばかりである。

ACPPに登場したライバルレイヴン、スティンガーの搭乗する特殊AC。
巨大な実体盾の先端から2本の爪状のレーザーブレード発生させて斬りかかる。
当時のプレイヤーはこのヴィクセンのブレードをとても欲しがったそうな。
後にAC2AAで再登場時はブレード2本分の攻撃力で、下記のセラフに匹敵する驚異のダメージを与えてくるので接近は厳禁。
さらに上記のようにNXシリーズではついにプレイヤーも使用可能になった。

ACMoAのラスボス
両手の指先がレーザーブレードの発振機になっており、しかも光波まで発射する機能も持つ。
この特性により凄まじい火力となっており、光波共々直撃すれば大抵のACは塵と化す。
じゃあガチタンなら耐えられるかな?と機体を組んで半信半疑で挑んでみれば、車高が低すぎて当たらないというオチがついたりもする。
AC2AA再登場時ではそうもいかず、SAMURAIのように二刀流で連続斬りをしてくるのでまともに食らえば一発でアウト。

  • レイヴマスカー
AC2に登場するMT。
誰?とか言われそうだが、記念すべきブレード持ちMT第一号である。
初ミッション「レイヴン試験」でも登場し、迂闊に近づいたひよっこ火星人達に突然斬り掛かかって驚かせる。
ちなみにブレード持ちMT自体は以降の作品でも出てくるが、少数派の域にとどまっている。

AC2に登場する無人兵器群。
人型ディソーダーのプレディカドール、ラスボスのフィリアルは両手にブレードを装備しており、衝撃の強い拡散ビームを乱射して固めながら斬りかかってくるウザい戦法を得意とする。
特にフィリアルの方はオーバードブーストで距離を詰めてくるので、正面からまともにやり合うと力負けすることも…。

AC3SLに登場する重装の特殊AC。
グレネードやプラズマライフルなどの重火器ばかり目立つが、ブレードはAC2以降にしては珍しくPSシリーズと同じく腕部内装タイプ。
射突型ブレードのような独特のSEが特徴。

AC3SLのラスボス
変形機構を持つブレード発振機を左腕に装備している。
敵としては遠・中距離からの射撃などが主体で、あまりブレード自体は積極的に使ってこず威力もそこまで無いので印象が薄い。

  • オーガー
元はACPPに登場するMTで、シリーズに登場する「パンチで攻撃してくる固い敵」の一種。
NXのリメイクではバーストナックルという名称で、レンジが極めて短いブレードを突いてくる形になった。
溜めや構えモーション無しの超スピードで繰り出してくる上、反動も極めて強いので、こちらがブレードで対抗しようとしてもまず押し負けてしまう。
おまけに複数で襲い掛かってこられると、脱出できずに固められて一方的にリンチにされてしまうこともあり、結構厄介な敵である。

ACLRに登場する特殊兵器にしてラスボス
脚部をタンク・四脚・二脚・フロートと色々変更して何度も登場するが、どれもカニの鋏みたいな両腕から常時青い刀身のブレードを発生させている。
攻撃時にはさらに刀身を伸ばし、両手を交差させながら斬りかかる独特の振り方をする。
特に二脚形態はこのブレード攻撃に特化しており、連続で何度も狂ったように振り回す。ラスボスの強化版は光波まで放つ。
それ以外の形態は振り方が遅かったり、後半の形態は空中戦と遠距離主体になるのでブレードはオマケみたいな扱いになって印象が薄くなる。

  • スティグロ
レーザーブレード搭載アームズフォートその1。
水上用AFのスティグロは機体下部にレーザーブレードを有し、ブレードを展開しながら突撃することで水上の(・・・)敵をバラバラにする。
ハードモードではfAの世界観には珍しく光波射出機能まで搭載される始末。
惜しむらくは、プレイヤーが操るネクストACは空を飛べるという事だろうか。

レーザーブレード搭載アームズフォートその2。
機体各部に取り付けられたブレードを縦横無尽に振り回すことで、相手が空を飛ぼうが地を這おうが容易く寸断可能。
機動力が死んでいるので敵に能動的に近づいて攻撃することは出来ないが、極めて強固な装甲に覆われているので遠距離攻撃で破壊することは困難を極め、必然的にジェットに相対する敵は接近せざるを得なくなる。
ただ剥き出しの弱点を狙撃したり、地上の汚染を厭わないほどの圧倒的火力なら一応遠方からの撃破は出来る。
なおブレードの色のバリエーションがやたら多く、ノーマルでは青、ハードでは赤、小型タイプは紫と無駄にオシャレ。虫のくせに…

ACVDのラスボス。正確には特別出撃ボスとして登場する時の本気モードでのみ使用する。
ラスボス戦では二丁のKEライフルを使用していたのに対してこちらは光波射出機能付きのレーザーブレード二刀流となる。
特別出撃ボスにはよくある事だがその威力は(重二やタンクなどで徹底的にTEを高めない限り)当たり前のように一撃死させて来る程に凄まじい。
鬼のような速度とブレードホーミングのお陰で逃げるのも困難、物陰に隠れてやり過ごそうにも戦場はだだっ広い砂漠なので不可能……という実力と状況不利が合わさったかなりの難敵。

  • MT-J-048
ACVIに登場するBAWS製4脚MT。専用のレーザーブレードを装備したタイプが存在する。
振りが速い、リーチが長い、威力も高いと中々な高性能で、ルビコプターを退けてチョーシこいてる新米独立傭兵をなます切りにする。
また、斬撃モーションが豊富で待機状態でも青い光が燻っていたりと素敵性能もあわせ持ち、それくれよ!と嘆いた621は数知れず。

  • AAP03: ENFORCER
ACVIに登場する無人兵器。
右腕部に可変式高出力エネルギーパイルなるものを装備しており、中距離ではキャノン*6、近距離では光刃を形成して振り回すことでブレードとして使用できる。
またパイルの名の通り、突き攻撃に被弾すると機体を貫かれて連続ダメージを受ける特殊な演出が入る。
おまけにブレードを地面に叩きつけることで衝撃波を発生させて攻撃することまで可能。あんたホントにACのメカか

ACVIのストーリー3周目に解禁されるルートのラスボス
両腕に備えたENマシンガンの様なレーザーを高速連射するモードと長大なクロー型の連装式レーザーブレードに切り替えられる武器ユニットで攻撃を行い、APを半分以下まで減らすとイベントを挟んだ後に攻撃が苛烈化。
大剣の如き凄まじいリーチを誇る三又のレーザーブレードを展開し、瞬間移動じみた超高速QBでガンガン距離を詰めて連続斬りを仕掛けてくる他、ブレードの出力を最大限に高めその場で竜巻の如く回転しながら振り抜き、ワンデンポ遅れてその軌跡からエネルギー波を全方位に放つという大技まで披露する。



追記修正は敵機を華麗に真っ/  /二つにできる方にお願いします。


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最終更新:2025年03月14日 06:14

*1 DRAGONは軽いだけが取り柄で、レーザーライフルとしては非常に残念な攻撃性能。デカいパルスライフルと思えば優秀な武器なのだが

*2 「攻撃判定が発生しない限りクールダウンが起きない」という仕様を逆手に取り、踏み込みの発生する多くの近接武器を使用→攻撃が発動する前にクイックブーストを吹かしてキャンセルし、再び近接武器を使う…を繰り返す事でブースターの近接推力のみを利用し高速接近や撹乱を狙うテクニック。BAWSのKIKAKU等、近接推力に優れるブースターなら低燃費で時速1000km超という数値を叩き出す事も

*3 他の初期装備の各パーツも売れないが、右手のRF-024 TURNERと右肩のBML-G1/P20MLT-04だけはそれぞれ左手用・左肩用を購入できる。

*4 直撃補正込みで、パルブレ+BASHO→963×1.29×2.3に攻撃回数×2で約5714。レザブレ+46S→1450×1.19×1.95にチャージ2段ヒットで約6729となる。大体MAJESTIC一発分の差といったところか。直撃補正抜きならさらに差が開く。

*5 当初はEN射撃適性は乗らなかったのがVer1.06から乗るようになったという事情もある。

*6 しかもチャージ攻撃と通常攻撃を使い分けられる