登録日:2024/08/07 Wed 23:18:09
更新日:2024/09/13 Fri 15:42:53
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行なうもの
其は七つの混沌
混沌は力
力は心によりて力たり
抑えるもの
其は混沌を統べるもの
SEGAから発売された
ドリームキャスト用ゲーム。
1998年12月23日に発売された。
概要
セガサターン時代はソニックシリーズの展開に積極的とはいえなかったセガだが、ドリームキャストでは目玉ローンチタイトルの一つとして大々的に発表。
日本では本体に1か月程遅れて発売され、北米・欧州圏ではローンチタイトルとなっている。
疑似ポリゴンではない3DCGの描画とゲームプレイ、頭身が上がるなど所謂「モダン化」したソニックたちのデザイン、金丸淳一氏たち声優陣によるボイスなどが盛り込まれた新世代ソニックシリーズの出発点といえる作品。
第6世代ハードのスペックを存分に発揮し、見事スマッシュヒットとなった。残念ながらそのまま早すぎるDCソフト最多売り上げ記録となってしまったが
本作ではソニックを初めとした6人のプレイアブルキャラクターがおり、それぞれの視点で「アドベンチャーフィールド」の探索と「アクションステージ」でのミッションを行き来しながらストーリーを追う。キャラクター間でアクションやミッション内容が異なり、様々なプレイ感覚を楽しめる。
一方でアドベンチャーフィールドは所々ヒントが少なく次の行き先が分かりづらい、アクションステージは共有部分が多く一部キャラクターには合わないつくりになっている等、新システムに伴う不便さも散見される。
また視点変更による操作感覚の変化や、カメラワークやロード時間に時々難ありといった、3Dならではの難点も本作から始まり、長く制作とプレイヤー双方を悩ませることになる。
後に『ソニックアドベンチャーDX』としてゲームキューブやWindows向けに移植された。以後PS3、
Xbox360、
Steamへの移植はDXのリマスターとなっている。
ストーリー
ある日、ステーションスクエアに謎の液状生命体が現れ、居合わせたソニックにより撃退された。
翌日、テイルスの工房を訪れていたソニックの前に、Dr.エッグマンと昨日の生命体・カオスが現れる。
エッグマンがカオスにカオスエメラルドを与えると、なんと吸収して進化。
カオスを利用して野望を果たそうとするエッグマンを止めるべく、ソニックとテイルスはカオスエメラルドを探しに向かう。
ソニックがカオスと対峙する少し前、ナックルズの目の前でマスターエメラルドが砕け散り、カオスと謎の赤い光が現れた。
加護を失いエンジェルアイランドは海に落下。ナックルズはマスターエメラルドを復元するべく欠片を集めに向かう。
一方、平和すぎる日々に退屈していたエミーは、エッグマンの要塞から逃げてきた小鳥と出会い、共にエッグマンのロボット・E-100α”ゼロ”からの逃避行を始める。
ところ変わってミスティックルーインでは、ビッグの親友のカエルくんが宝石を飲み込んでしまった。ビッグはしっぽが生えて逃げ出してしまったカエルくんを追いかける。
ビッグは知る由もないが、カエルくんが飲み込んだのはカオスエメラルドで、尻尾はカオスの一部だった。これを察知したエッグマンは、戦闘演習を終えたガンマたちE-100シリーズに捕獲を命じる。
バラバラに始まった6人の冒険は、やがてカオスを巡る壮大な事件に収束していく……
【登場キャラクター】
プレイアブルキャラクター
CV:金丸淳一
言わずと知れた超音速のハリネズミ。
エッグマンの野望に立ち向かいつつ、マスターエメラルドに秘められた過去に向き合う。
ストーリーのボリューム増もあってか、本作からヒロイックな言動が増えた。
ゲーム内容は「ハイスピードアクション」
おなじみのジャンプやスピンダッシュに加え、新アクションのホーミングアタック等を駆使してステージを駆け抜ける。
CV:林一樹
ソニックの相棒の
キツネ。
預かったトルネードを参考に、独自の新型機を開発。
これまでお供に徹していた彼も、少しずつ自分でやるべきことを考え始める。
ゲーム内容は「アクションレース」
ソニック等の競争相手より先にゴールするのが目的。
普通に走っても敵わないので、飛行能力を生かしたショートカット等を駆使することになる。
ソニックの
ライバル?のハリモグラ。
彼の一族にまつわる話が描かれる本作では実質主役……と思いきや、過去を重んじつつも深入りしない姿勢を貫く。
〆るところは〆ているのだが、またあっさりエッグマンに騙されたりして二枚目半感が出始める。
ゲーム内容は「宝さがし」
レーダーを頼りに、ステージ内に散らばったマスターエメラルドの欠片を探す。
CV:川田妙子
ソニックの自称ガールフレンド。プレイヤーキャラに昇格。
『ソニックCD』のロージーとは大幅なイメチェンで別人に見えるが、同一ハリネズミである。
普段は少々喧しいが、他人のために身体を張る優しさと、いざとなればソニックにも物申す意志の強さはこの頃から見せている。
ゲーム内容は「追いかけっこ」
ただし逃げる方。追手のゼロは倒せないため、ピコピコハンマーを駆使して逃げながらゴールを目指す。
エッグマンの新作ロボット
E-100シリーズの2番機。1番機
βの予備パーツで組まれた(なぜか3~5番機の方が普通に建造された)。
当初は余りもの扱いされていたが、予想外の成績をエッグマンに評価される。しかしγ自身は己に疑問を抱き始め……
宿敵エッグマンのロボット、という異色のプレイヤーキャラクター。どこか哲学的で哀愁漂うストーリーもまた異色だが評価が高い。
ゲーム内容は「アクションシューティング」
ロックオンミサイルで次々と敵を倒しながらステージを踏破する。
CV:八代駿
ミスティックルーインにある小屋で、親友のカエルくんと暮らしているネコ。身長2m、体重280kgの巨漢。
のんびりとした性格や大きな白目のない顔など、シリーズを通しても異彩を放つキャラクター。
ひたすらカエルくんを追いかけているので、デビュー作ながら本筋に深くは関わらない。説明書を読まずに進めて「誰?」と思ったプレイヤーもいたかもしれない。
ゲーム内容は「釣り」
カエルくん等のターゲットを釣り上げる。唯一のボス戦すら釣りと筋金入り。
ノンプレイアブルキャラクター
悪の天才科学者。
太古の破壊神・カオスの存在を知り、その力でステーションスクエアを更地にしてエッグマンランド建設を目論む。
本作から『
世界征服の切り札を求めては制御できずに世界滅亡の危機を招く』というお騒がせキャラ化が進む。
マスターエメラルドに封じられていた液状生命体。身体は水で出来ており、頭部の中枢以外はあらゆる攻撃が通用しない。
初期状態のカオス0から、カオスエメラルドを取り込む度にカオス1→カオス2…と進化していく。
エッグマンの下でカオスエメラルドを集め、ソニックたちの前に立ちふさがる。
CV:麻生かほ里
マスターエメラルドの中からカオスと共に現れた謎の光。
各地でソニックたちにアドバイスを送る。なぜかエッグマンに従っている頃のγにも
更に、要所で過去の光景を彼らに見せる。その正体は……
古代ナックルズ族の族長。種族の権威拡大のため他部族を制圧しようと目論む好戦的な人物。
そのため心優しい娘のティカルとは意見が合わない。
名の由来はパチャカマック遺跡だろうか。
エッグマンが造りだしたE-シリーズロボットの試作機。コードネームは『E-100α』。
エミー編における「追いかけっこ」の鬼役にしてラスボス。
「でもソニックなら、本当の追記・修正を知ってるよね!」
「それができるのは…くやしいが、おまえだけだもんな!」
- ソニアド1の項目まだ無かったのか... -- 名無しさん (2024-08-08 01:40:17)
- うろ覚えだけどソニック3から3、4年でこいつが出てきたのがバケモンすぎる…なんでそれくらいで爽快ハイスピード3Dアクションが出てくるの -- 名無しさん (2024-08-10 03:35:21)
- ビーチに遺跡、怪異みたいなボス、海上要塞、切ないBGMで、夏の冒険って感じがして良かったなあ。夜の遊園地とか空中庭園を駆け抜けたりするのもロマンあった -- 名無しさん (2024-09-13 15:42:53)
最終更新:2024年09月13日 15:42