Dr.エッグマン

登録日:2012/02/11 Sat 02:23:04
更新日:2025/02/23 Sun 10:12:24
所要時間:約 6 分で読めます






ホーホッホッホ!諸君、ワシこそがかの天才科学者、Dr.エッグマン様じゃ!!

ボス!マイクの電源が入っていません!

ヒャッハー!ダッセーな!プププ~!

こら!キューボット!ホントのこと言っちゃダメだろ!?

ボカッ!

ヌォォォ!オーボット!キューボット!貴様ら、バカにしたなぁ!?
責任持ってワシの項目を追記・修正せい!

ヒ~~~~~~~~~~~!!!




――偉大なるDr.エッグマン様の項目へようこそ。
Dr.エッグマンとは、ソニックシリーズに出演している悪の天才科学者である。

声:佐藤正治(セガ ソニック・ザ・ヘッジホッグ)
  橋本晃一(アドベンチャーズ・オブ・ソニック・ザ・ヘッジホッグおよびアニメ版)
  滝口順平(OVA版)
  大塚周夫(ソニックアドベンチャー~ソニックトゥーン 太古の秘宝までのゲーム、アニメ『ソニックX』)
  中村浩太郎(マリオ&ソニック AT リオオリンピック以降のゲーム、ソニックトゥーン (アニメ版)、ソニックプライム(シーズン2まで))
  かぬか光明(ソニックプライム(シーズン3))
  山寺宏一(映画『ソニック・ザ・ムービー』吹き替え)
演:ジム・キャリー(映画『ソニック・ザ・ムービー』)


天才的な概要

天才科学者にしてマッドサイエンティストとも言われたプロフェッサー「ジェラルド・ロボトニック」の孫。
本名は「イーヴォ・ロボトニック」だが、ソニックがそのふっくらした体型を揶揄して「エッグマン」とバカにしてきて腹に据えかねたため、
「それなら自ら名乗ってしまおう」ということで現在のように自称するようになった。
そんな経緯だが、本人も今では「エッグマン」の名をすっかり気に入っているらしい。

ちなみにこの本名に関する設定は一部の外部作品等で活用されていたが、公式設定として運用されているかは長年怪しいとされており、
ファンの間でまことしやかに囁かれていた都市伝説的なものだったが、2020/12/23に公開された『ソニックステーションLIVE!』内で正式に明言化されたものである。
年齢は50歳はいっていないらしいとされるが、これは韓国におけるイベント上の質問で触れられたもので、あくまで漠然としたイメージである*1
その後、『シャドウジェネレーションズ』にてロボトニック家の詳細が明かされた。詳しくはシャドウの項目を参照。

なお、Robotnik(ロボトニック)ロボットの語源の一つであり、チェコスロバキアの言葉で『労働者』の意味があるらしいが、ここから引っ張って来たのかは定かではない。

IQ300という頭脳を持っている、自称にとどまらない超天才科学者である。しかしその壮大な頭脳は世界を平和にするためでなく征服のために使われており、
自身の理想都市「エッグマンランド」を建設する事がエッグマン様の野望である。
しかし、その行動はことごとく宿命のライバルである青いハリネズミに潰されている……無念。
だけど青いハリネズミとは何だかんだで協力したり仲良くスポーツを嗜む事も。この人達とは仲良し(立場も似ている)。


最も長くエッグマンの吹き替えを担当したのは、外画吹き替え黎明期から声の出演の世界で活躍してきた名優・大塚周夫
現在のエッグマンのイメージを作ったのはほぼこの人である。
なおゲーム内ではかなりアドリブが多く、作品が進むにつれてそれが加速していく。
しかし『ソニックトゥーン~太古の秘宝~』の発売後に逝去。
生前の大塚周夫は、ソニックXの第二期がテレビ放送されないことを非常に悔やんでおり、
金丸淳一と会うたびに「あれいつやるんだ?」と問いかけていたという。それくらいエッグマン役への思い入れもひとしおであった。

現在は中村浩太郎が担当し、先代のイメージを踏襲しつつ演じている。
が、2023年の夏に急遽体調不良で入院することになり、配信中だった『ソニックプライム』では持ち役を交代することに。
今後復帰するかバトンを渡すか不明になっていたが、『ソニック×シャドウジェネレーションズ』で大塚周夫の収録部分の再録という形で復帰。ついでにシャドジェネでジェラルド役も引き継いでいる。


各作品での天才的な活躍

その偉大なる行動をご覧あれ。
尚、ネタバレを含んでいるので注意を―



島の小動物を捕らえて自分のメカに改造するという、デビュー作から唐突に素晴らしい悪行をこなしている。
因みにこの作品以前から青いハリネズミとは面識がある様子。


  • ソニック・ザ・ヘッジホッグ2
宇宙に巨大基地デスエッグを作り上げるという、シリーズで1、2を争う技術力を見せつける。
しかし、青いハリネズミの手により撃沈…


  • ソニック・ザ・ヘッジホッグCD
一年に一度現れる"リトルプラネット"に目を付けたエッグマン様は、
鎖一本でコレを繋ぎ、自身の要塞に改造した。
そして青いハリネズミをモデルにした戦闘ロボット、メタルソニックを作り上げた。


  • ソニック・ザ・ヘッジホッグ3 & ソニック&ナックルズ
エンジェルアイランドにて一度沈んだデスエッグを復活させると同時に赤いハリモグラことナックルズを騙してマスターエメラルドを強奪するが、やはり青いハリネズミに計画を全て滅茶苦茶にされた


太古の破壊神、カオスの力を使ってステーションスクエアを破壊し、エッグマンランドを作り上げるという策を立てる。
他にも超巨大万能空中移動要塞、エッグキャリアやE-シリーズ等、様々な作品も作り上げている。
パーフェクトカオス戦の前では噛ませ犬の役割として登場したが


シャドウ、ルージュと共に祖父の遺産であるスペースコロニー・アークを使って世界征服に乗り出す。
人質を利用して青いハリネズミを宇宙にポイ。挑んできた黄色いキツネもといテイルスは……返り討ちにした(ダークサイド)か死んだふりでやり過ごした(ヒーローサイド)かして最後のカオスエメラルドをコロニーにセット!大勝利!
……と思いきや、予想以上にマッドサイエンティストだった祖父さんの罠でコロニーが落下を開始
このままでは地球が滅んでエッグマンランドどころではないので、エッグマン様はしぶとく生き残っていた青いハリネズミ達と共に協力してコロニーを止める事を決意する。
この時のエッグマン様はマジで綺麗。
なお本作はシリーズで唯一エッグマン様を操作できる本編作品となっている。*2


  • ソニックアドバンス
原点に立ち返って小動物をロボに押し込めて侵略。
しかしロケットに密航した青いハリネズミたちが宇宙ステーション、さらに月面まで攻め込んできて計画は失敗する。


  • ソニックアドバンス2
青いハリネズミの仲間達をさらうという、横暴な手段に走る。
更にエクストラゾーンでは、クリームの母をさらうという、まさに「悪」の名を表すような所業を働く


  • ソニックバトル
太古の兵器ギゾイド(エメル)を発掘するが、ガラクタと見做し遺棄してしまう。
その後その真価を知り回収を試みるが、成り行きで青いハリネズミがそのマスターになってしまったため終始つけ狙うように。
最終シナリオではデス・エッグなる宇宙要塞を構える。これにはファイナル・エッグブラスターという、あのカオスでさえ警戒する超兵器を武装しているが……
ここに乗り込んだ際、初めて戦うもミサイル爆弾を雪崩の様に連射し別ゲーをしてくる鬼畜
苦労してK.Oしても爆風で心中まで仕掛けてくる。
ちなみに本作では祖父・ジェラルドによる手稿を読む事ができる。


  • ソニックヒーローズ
「3日後に世界征服へ乗り出す!」
以上の内容の手紙を青いハリネズミ達に渡すという、紳士的な姿を見せる。
青いハリネズミの他にも、生き延びて敵に回った黒いハリネズミやE-シリーズ最強であるオメガに狙われる等、ヒヤヒヤさせてくれた。
本人は偽物によって終始監禁されており、一連の所業は全てその偽物によるものだったが


  • ソニックアドバンス3
カオスエメラルドの力で世界を7つのエリアに分断する。
エメルのデータから開発したジーメルで青いハリネズミたちに対抗するが、最終的には暴走したジーメルをスーパー青いハリネズミと協力して破壊した。


  • ソニックラッシュ
異世界のもう一人のエッグマン様であるエッグマン・ネガと共に、時空間を歪ませる。


悪役の本領を発揮。
ダイエットの甲斐あってスリムになっただけでなく、そのおかげで終始シリアスな雰囲気を溢れ出している。
本作における彼のテーマ曲も、少し前までのようなコミカルさが微塵も無い強大な悪役感に溢れる。
一国の姫を時には国を滅ぼすと脅してでも攫う、未来に追いやった青いハリネズミ一行について「死んではいません、まだ」と姫に向けて発言する等々、悪の限りを尽くした。
が、それ以上に悪辣だった黒幕が覚醒して時空が崩壊するところだったので、再び休戦して青いハリネズミの復活のナビ役を務めることに。

体型維持は流石に難しかったのか、これ以降はいつものタマゴ体型に戻ってしまった。


  • ソニックワールドアドベンチャー
なんとスーパー青いハリネズミからカオスエメラルドのエネルギーを吸い取り、地球を割るというスケールの大きい偉業を成し遂げた。
そして遂に念願のエッグマンランドを完成させた。
スパゴニアの学生?からは「腹とヒゲのデカい*3老人」と称されていた。
この作品で開発した戦闘兵器「エッグドラグーン」はこれ以後も何度か搭乗しており、発明品の中ではエッグマン様としてもお気に入りのメカである様子。


  • ソニックカラーズ
「パークから帰る前に、アンケートに答えてください!………楽しくなかったり、つまらなかった人は答えなくていいです……」
偉大なるエッグマン様は、我々を楽しませる為に惑星丸々一つを使って、テーマパークを建設。
お菓子で出来た山、宇宙戦艦で行われるパレード等々大いに楽しませてくださった。
現在は諸事情により閉園。
なお、この作品から側近としてロボットのオーボット&キューボットを連れるようになった。


  • ソニックジェネレーションズ
前作で青いハリネズミに倒された後、タイムイーターを発見。これを利用して過去のエッグマン様と手を組んで過去の自分の黒歴史を改変し、青いハリネズミに負けた歴史を塗り替えようとする。
勝利までもう一歩の所までいったが、スーパー化した二匹の青いハリネズミの前に敗北。時空の狭間に過去のエッグマン様と共に取り残されてしまう。


  • ソニックロストワールド
浮遊大陸ロストヘリックスに新たな基地を構築してロボットを増産、さらに現地で出会った先住民族ゼティを「六鬼衆」として従える事にも成功。
しかし不敬な六鬼衆はエッグマン様に忠誠を誓うつもりなどさらさら無く、案の定やって来た青いハリネズミの横槍のせいで反逆を許し、さらにロボットや開発中の惑星エネルギー吸収装置まで奪われるハメに。
屈辱に震えながらも、事態の収拾のためエッグマン様は青いハリネズミと相棒のテイルスとの共闘を決意するのだった。


  • ソニックフォース
過去最大規模の大軍勢を結成し、協力者のインフィニットが青いハリネズミを打倒してくれたこともあり世界の99%を支配することに成功。
青いハリネズミを要塞に幽閉し、ほぼ完璧に世界を手中に収めるという偉業を成し遂げられた。
しかし、レジスタンス達の抵抗により青いハリネズミが解放。
更には本拠地へ攻め込まれ、インフィニットも倒されてしまい、最終的にあえなく野望は水の泡と消えた。


  • ソニックフロンティア
スターフォール諸島の古代文明を利用するために行動を起こすが、電脳空間に囚われてしまう。
古代文明のあまりの高度さに思わず称賛の声を漏らしてしまった後、自分用メモに「これは人前では認めないこと」と入力するお茶目な御姿を見せる。
自らが作り上げた人工知能の少女セージ*5と共に電脳空間からの脱出法を模索する内、またしても青いハリネズミと力を合わせる羽目に。
釣りをすることで収集可能な御大のボイスログでは、これまでの青いハリネズミ一行との戦いや個人的に関わってきた人物に対して抱く感情や評価を確認することが出来る。


  • ソニックX(アニメ)
第1話からカオスエメラルドを揃えているという手際の良さを見せつける。
別世界に飛ばされた後も懲りずに世界征服へ乗り出すが、案の定失敗。
逮捕されて一時期は牢獄入りに。この時の囚人服のエッグマン様はちょっと愛嬌があったりする
身体能力はかなり高く、ソニアド2ベースのストーリーパートでは、アークでの共闘の際にメカを素手で粉砕しているほど。
二期では共通の強大な敵を相手に青いハリネズミとの共同戦線を見せる。
本作での側近はロボットのデコー&ボコー。


  • ソニックトゥーン(アニメ)
もちろん悪役ではあるものの青いハリネズミやその仲間達との関係はゲームよりも緩く、時には町中で談笑したり一緒にボードゲームを楽しんだり、互いの家で寝泊まりしたりすることも。
本作オリジナルの悪党集団「ライトニングボルトクラブ」の面々からは悪のカリスマとして尊敬されており、サインを求められた場面もあった。


  • ソニック・ザ・ムービー(映画)
本名のロボトニックとして登場。多大な実績を持つアメリカ人科学者という設定。
天才的頭脳を持つが人格に問題があり*6、連邦政府からも持て余されていた。
無数の卵型ドローンや多段変形装甲車で青いハリネズミを追う。メカの形から青いハリネズミに『エッグマン』とあだ名を付けられる。

スランプにあった名優ジム・キャリーの復帰作といわれるほどの怪演は必見。
当初は黒いスーツにカイゼル髭の紳士といった感じだったが、終盤に赤いフライトジャケットとゴーグルを着用して飛行メカに乗り込み自ら青いハリネズミと対峙。
文字通り世界中を駆け回る激闘の末にリングの力で宇宙の果てのキノコの惑星へと放逐、そのまま政府にも居なかった者扱いとされてしまった。

……が、天才の彼は無人の星でもしぶとく生存。自慢の髭は無残にチリチリの伸び放題に、そして頭髪をスキンヘッドに剃り上げ完全にDr.エッグマンと化すシーンで映画は終了する。
なお側近のエージェント・ストーンのことはそれまでぞんざいに扱っていたが、彼の作るラテのことは褒めていた他、
キノコの惑星で独りになってからは石ころに彼の似顔絵を描きつつ「ストーン」と名付けて持ち歩く辺り、屈折した愛着を抱いている様子。

続編『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』ではそのスタイルのままよりエッグマンらしくなって帰ってきて、ナックルズとともに青いハリネズミへのリベンジを画策する。
ナックルズを騙して手に入れたマスターエメラルドの力により巨大なエッグマンロボさえも作り上げて見せた。
しかしマスターエメラルドを構成していたカオスエメラルドの力によりスーパー化した青いハリネズミに敗北。
その後、逮捕のための捜索でも発見されず生死不明の身となった。

が、『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』にてストーンと共にしぶとく生存していたことが発覚。やる気を失い暴食に走ったようでさらに原作そっくりのぽっちゃりお腹になっている。一作目の紳士ぶりはまるで見る影もない

余談だが役者さんが役者さんだけあって踊る。非常に印象的かつ愉快なシーンなので必見。
なおジム・キャリーは二作目で俳優引退を考えていたとのことだが、無事三作目にも続投した*7しかもギャラ据え置きで役が増えた。ありがとうございます。

また、吹替声優は我らが山寺宏一が担当。
ジム・キャリーの吹替でお馴染みの方ではある彼のあまりの飛ばしっぷりに「ソニックたちとの戦い以上にジム・キャリーとの戦い」「終わると色々失っている」と言わしめられている。お疲れ様です。

本編冒頭で本人かどうかは分からないが、エッグマン様の墓が建っている。
セガのセルフパロだろう。



偉大なるDr.エッグマン様の項目に追記・修正を。


エッグマンランドに、栄光あれ…

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最終更新:2025年02月23日 10:12

*1 50年前のアークに関する事件やジェラルドの末路を知らなかった様子などから矛盾はしない。フロンティアのダイアリーでのマリアへの言及もそのくらいの年齢を感じさせる文面となっている。

*2 「ソニックR」等スピンオフ作品ではこの限りではない。

*3 ジェスチャーの意訳

*4 ちなみに『フォース』にてカオスエメラルドが登場しなかったのも彼が原因。

*5 人工知能だったセージが可愛らしい少女の姿になったのは意図的なことでなく、古代文明に関わった影響で起きたことらしい。決して御本人の趣味ではない。

*6 幼少期に身寄りがなく元々の気質に加え陰湿な虐めを受けていた模様。この時から発明品を利用して過激な反撃もしていたらしい。

*7 ちなみに「ソニック・ザ・ムービー」シリーズのプロデューサー陣は仮に彼が引退したとしてもエッグマン役をジム・キャリー以外の人物に配役し直すつもりはないと言及していた。