小田切綾(鳥人戦隊ジェットマン)

登録日:2024/09/24 Tue 08:59:50
更新日:2025/05/29 Thu 20:17:41
所要時間:約 5 分で読めます




あなたは既にジェットマンなのよ!
一緒に来なさい。
あなたの仲間を。残り4人のジェットマンを探しに行くのよ!


小田切綾とは、スーパー戦隊シリーズ第15作鳥人戦隊ジェットマンに登場するキャラクターである。

演:三輝みきこ

概要

地球防衛軍「スカイフォース」の幹部の一員。33歳。
バードニウム、およびバードニックウェーブを研究する「J・プロジェクト」の主導者であり、優れた軍人である天堂竜と藍リエを、ジェットマンとして選抜。
しかしその実験中に次元戦団バイラムによりスカイフォースの宇宙基地「アース・シップ」は襲撃され、リエを失った竜と共に生き残った。

その後はジェットマンの長官として、地上へと降り注いだバードニックウェーブを浴びた若者たちをスカウトして、彼らを鍛えながらバイラムとの戦いに挑む。

司令官という立場上前線に出る事は少ないが、いざという時には銃を手に次元獣と戦う場面や、通常のジェット機に加えてジェットマシンや、異次元のメカニックであるジェットガルーダを操ってジェットマンの窮地を救う場面もあり、最終決戦ではジェットガルーダを操縦したレッドホークに替わってジェットイカロスに搭乗した。
バードニックウェーブの研究の第一人者と言うこともあり、それまで存在が確認されていなかった反バードニウム鉱石とその危険性についても熟知していた。
また、ジェットマンに厳しい訓練を課す一方で新兵器の開発も手がけるなど、かなりのオーバーワークをしている。
科学者としても軍人としても優れた素質を持っていると言えるだろう。
それだけ輝かしい経歴がある故に、一条総司令からは妬まれてしまう。
ちなみに、彼女のジェット機はバイラムによりファイタージゲンへと変貌させられてしまった。

性格としては自他共に厳しいキャリアウーマンタイプの女性。
元々民間人だった竜以外の4人への訓練は厳しいスパルタである他、グレイの作戦によりやる気をなくした竜を銃で撃ったりヘリから突き落として無理やりやる気を出させるなど、滅茶苦茶な手段をとる事も多い。*1
その後、竜からは「意外と冷酷で執念深いところもある」と冗談混じりに語っている。
自分に対しても完璧主義な部分もあり、学研のスーパー戦隊図鑑でもわざわざ枠外に「恥をかかされた時の怒りは凄まじい」とまで書かれた。
事実、バイオ次元獣ヒルドリルにより操られた後には、その報復とばかりにジェットガルーダを操ってヒルドリルをほぼ単独で撃破した。*2

今まで完璧な人生を送って来た私に、よくもよくも恥をかかせてくれたわね!

また、年相応の女性らしい一面もあり、アコに「おばん」呼ばわりされた時は彼女を睨みつけた。
普段は男の影を感じさせないが本人には結婚願望もあり、本人曰く「私と結婚したいと言う男性は山ほどいる」とのこと。
メンバー間の恋愛事情には加わらず、実際の戦闘に支障が出るまで凱と香の不真面目さを叱責しないでいた。鈍いのだろうか。

それ以上に心根は優しい部分も多く、軍人らしく民間人に高圧的な態度を取ることはない。
香達をスカウトする際にも、むしろリエの復讐に逸る竜を諌めるなど、決して香達を強引に戦いに巻き込むような事はしなかった。
また、厳しくはあるが決して非情ではなく、窮地に陥ったネオジェットマンに即座に撤退を指示したり、一条総司令に見捨てられた彼らと共に隕石ベムに立ち向かうなど、部下思いである面も強い。
そもそもジェットマンのメンバーも竜を含め苗字ではなく名前で呼んだり慰安旅行に連れ出したりなど、長官という立場でありながらジェットマンとの距離感は近いと見える。
ジェットマンの5人も全幅の信頼を寄せており、武器、スーツの性能テストと称して十字架に磔にされるくらいは文句を言わずに従っているほど。

他にもソウジキジゲンに姉の結婚式を台無しにされた少女ミチルに付き添う、慰安旅行としてジェットマンの5人と旅行に出かけるなど、思いやりのある優しい面が見られる。
ただし、激化するバイラムとの戦いの中で余裕がなくなっていったことも事実であり、ビークスマッシャーの設計図の記憶を持つ美加に対しては強引に協力させようとする部分もあった。

バイラムとの戦いを終えた後は、竜と香の結婚の際に香の親代わりとして共にバージンロードを歩く。本当の親は何してたのだろうか。
また、コミカライズ「時を駆けて」では、竜と香の娘の名前に「綾」とつけられている。
本編終了後から5年後の展開とのことだが、未だに婚期は逃しているらしい。


余談

演者の三輝みきこ氏もジェットマンへの思い入れは強く、最終回でバージンロードを歩く香の手を引いた時には涙が出た、小田切綾はジェットマンの5人の母だと語っている。

また2021年には若松、岸田、成瀬と共にイベントに登場し、田中弘太郎、内田さゆりに代わり放送当時のアイキャッチを再現している。

なお、三輝氏は後の作品では「五星戦隊ダイレンジャー」において、コウの母役として登場。
強く凛々しい小田切綾とは異なり、囚われのヒロイン(?)ポジションとして、また、子を愛する母としてのイメージの強い役どころであった。
ちなみに、大石雷太役の成瀬富久氏も亀夫として出演しているため、再び共演している。*3

スーパー戦隊シリーズ全体として見ても女性が上司のような立場となる司令官ポジションに据えられているのはかなり貴重であり、シリーズにおいて初めての女性司令官も彼女である。
その後の歴史を見ても他には正体を伏せてるトンガリ野郎非公認の博士がいるが、公認戦隊の中で明確に女性として活躍してるのは彼女くらいと言えるだろう。
協力者という立場ならテトムマブシーナ姫、他に司令官がいるものの戦隊メンバーから慕われている上司キャラとしてはおぼろさん白鳥スワン真咲三希なども該当するか。


これから始まるのよ。
私たちの……いえ、アニヲタの、追記修正が……!

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最終更新:2025年05月29日 20:17

*1 ジェットマンへの変身機能が失われたわけではないので、逆にやらねば死ぬ状況に無理に追い込んだと言える。

*2 ヒルドリルはその前に竜たちのジェットイカロスと戦っていたが、エネルギーを吸収する能力があり、ジェットイカロスは防戦一方でほぼダメージを与えられていなかった。

*3 亀夫役は当初は別の役者であり、ダイレンジャー29話より交代している。