イエローオウル/大石雷太

登録日:2022/05/03 Tue 09:46:52
更新日:2025/06/15 Sun 15:01:58
所要時間:約 5 分で読めます




よくも僕の畑を…!大地を汚すものは、許さない!


大石雷太は、スーパー戦隊シリーズ第15作目『鳥人戦隊ジェットマン』のメンバーであり、イエローオウルに変身する戦士である。

演:成瀬富久(現、ただのいっこ)、須藤晃(幼少期9話)、田嶋秀任(幼少期46話)


【概要】

農作業中にバードニックウェーブを浴びた、自然を愛し農業を営む青年。
暴力は好まず、ジェットマンへの誘いも当初は拒否していた。
しかし、バイラムに畑を踏み荒らされた事で怒り、自然を守るためにジェットマンとして戦うことを決める。
都心の一角に畑、スカイキャンプにビニールハウスをそれぞれ設けており、そこで育てた野菜や果物はよく仲間に振る舞っている。
EDにて、ジェットオウルを自宅近くに停めながら畑仕事に勤しむ姿も印象深い。

一人称は僕、女性陣は基本的にさん付けで呼ぶなど、礼儀正しい。
運動神経は鈍い方だったが、バードニックウェーブのおかげで逆上がりができるようになった。
また、サバイバル知識はあるようで、原始時代に送られた際には現地住民にその知識で慕われていた。
見た目通り大食らいで、ビニールハウスを作るほどに野菜も好きだが、幼少期はトマトが苦手だった。

幼馴染のサツキ(サッちゃん)がいる。
彼女の純朴な部分を好んでおり、サッちゃんも雷太の泥にまみれながらも頑張るひたむきな性格を好いていた。

に密かに思いを寄せていた時期もあったが、告白する勇気はなく、普段は見守るだけであった。
が激しく衝突した際に、自分もその思いを爆発させたことがある。
だが、次第にその思いはなりを潜めていき、原始時代で香そっくりの女性リーカと出会い、そして別れたことでけじめはついたらしい。

ジハンキジゲンによってジェットマン全員の深層心理を暴かれた時は「突っ張りの一匹狼」と言われたりもした。
凱顔負けの不真面目な遊び人と化して訓練をサボり街でナンパをしたりしていたが、凱とは顔の作りが違う事は自覚しており、女性には相手にされずにボヤいていた。

小説版では過去に酷いいじめを受けていた事が語られた。
そのせいで自己評価もとても低く、非常に暗い性格となっている。
戦いに汚れた自分の手では野菜を作る資格はないと自己嫌悪にも陥り、心の拠り所にドミノ倒しに依存した事があった。


【その後】

バイラムとの決戦から三年後、幼馴染のサッちゃんと無事に結ばれた。
後に子供も授かったらしい。
B-CLUBで連載された続編漫画『時を駆けて』では、子供が息子なら「凱」と名付ける予定だと語っている。

海賊戦隊ゴーカイジャー』のエピソード「翼は永遠に」では、野菜のネット販売をしている会社の社長になった事が明らかになっている。*1
そして彼も、凱の墓に毎日のように墓参りをしている事が語られた。
彼はやはり野菜をお供えしているようだ。


クロスチェンジャー!

イエロー、オウル!!


イエローオウル


スーツアクター:石垣広文

大石雷太がクロスチェンジャーで変身した姿。
スーツは白をベースに黄色のカラーリングが施されている。
モチーフはその名の通りフクロウ。
怪力を活かしたパワーファイターであり、銃や剣よりも肉弾戦を得意としている。


【主な技】

  • 岩石落とし
どこからともなく巨大な岩を持ち出し、相手に投げつける大技。
ファッションジゲン戦では何度もぶつける事で倒した。
ジェットオウルにも同名の技があり、こちらはマジックハンドで持ち上げた岩で行う。

  • 必殺つっぱり
強力な張り手を連続して見舞う。パワーに長けた雷太らしい技である。

  • コンドル・オウル タワーリングアタック
ジェットマンでは珍しい合体技
イエローオウルを踏み台にしてブラックコンドルが切り付け、その後イエローオウルが岩石落としを放つ。


【その他】

ゴーカイジャーにおいてはゴーカイイエローレンジャーキーを使用しゴーカイチェンジ。
太っちょな男性のイメージからスマートな女性になっているため、やはりギャップが大きい。

超スーパーヒーロー大戦では、なんとチームゲンムの一員として登場。
得意の空中戦でビートバスターを追い詰めた。

スーパー戦隊最強バトル!!では、怪力チームの一員として大剣人ズバーンと対決。
主催者のリタにカレー好き扱いされるも、カレー好きはキレンジャーとバルパンサーのみだとハッキリ宣言しているため、彼自身は特別カレー好きというわけではないらしい事がわかった。*2


【余談】

演じた成瀬氏は後に五星戦隊ダイレンジャーにて超気伝獣ダイムゲン/亀夫を演じている。*3

スーツアクターの石垣氏は雷太の……ふとっちょ体型再現のため、発泡スチロールを肉襦袢がわりにしていたとのこと。

スーパー戦隊の男性イエローはカレー好きなふとっちょというイメージは有名だが、上述の通りカレー好きなイエローは2名のみ。
そして、実際にふとっちょなキャラはキレンジャー(初代、2代目共に該当)、ゴーグルイエロー、そして雷太の4人くらいだったりする。
なので明確にふとっちょなイエローは雷太が最後となっている。
ただ、体重(重量)だけでいえば340kgあるガオーンには敵わない。

また、戦隊ヒーローで眼鏡を常用しているキャラというのも珍しい。
こちらはトッキュウ2号ブルーンキジブラザーゴジュウティラノ等が該当。
追加、番外戦士などを含めて見てもアバレピンクキョウリュウバイオレット(2代目)くらいしかいない為、こちらは雷太が初のキャラと言える。

実はジェットマンの全エピソードで変身した唯一のメンバー。
ただし成瀬氏の都合もあり、話によっては真っ先にやられてしまったりと割を食う展開も見られた。



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最終更新:2025年06月15日 15:01

*1 原作にない新設定が追加されたのは雷太のみ。

*2 ただしサッちゃんとのデートで高級レストランに行った際、カレーを注文しようとした事はある。

*3 28話までは今川杉作氏が演じ、29話以降に交代した