ゴルゴニック(遊戯王OCG)

登録日:2024/10/09 Wed 22:04:02
更新日:2025/04/07 Mon 22:46:32
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【ゴルゴニック】とは、アニメ遊戯王ZEXALおよび遊戯王OCGに登場したシリーズカード群である。

概要

アニメ遊戯王ZEXALでは、遺跡の番人アビスと前世ベクターが使用。
前世ベクター王については戦争・侵略の際にも実体化させて率いており、ナッシュ軍を次々と石化させ圧倒していた。
ナッシュ/神代凌牙とは因縁の深いテーマとして登場している。
またこれにより【アンブラル】のOCG化が少なくなったと嘆く声も。

描写からして、モチーフは「見た者を石に変える怪物」ゴルゴン

OCGでは「ゴルゴニック」という名の指定…いわるゆカテゴリではなく、シリーズカードの扱いになっている。
ハンド】とは異なり名称指定の混乱が起こり得なさそうに見えるが、この措置の意図は不明。
特徴としては闇属性岩石族のレベル・ランク3モンスターが中心で、「相手モンスターの攻撃力が0」に纏わる効果もある。
レプティレス】と合わせられそうにも見えるが、種族が一致しないため混合構築は難しい。

メインデッキのモンスター


ゴルゴニック・グール
効果モンスター
星1/闇属性/岩石族/攻 100/守 100
自分フィールド上に「ゴルゴニック・グール」が存在する場合、
300ライフポイントを払って発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
「ゴルゴニック・グール」の効果は1ターンに2度まで使用できる。

同名カードが存在する場合に手札から特殊召喚する効果を持つ。

レベル1なので対応するサポートカードは多く、特に《ワンチャン!?》の効果でサーチすればそのまま特殊召喚できる。
しかしこのカードだけが手札に来ても展開効果を発揮できず、加えて効果を使用するには複数積みが前提となる。
「自身をフィールドに出して頭数稼ぎ」の見返りにしては、デッキ構築と実運用面の負担が重め。


ゴルゴニック・ケルベロス
効果モンスター
星3/闇属性/岩石族/攻1300/守 300
このカードが召喚に成功した時、自分フィールド上の全ての岩石族モンスターのレベルを3にできる。

岩石族モンスターのレベルを3に変更する効果を持つ。

後述の《ゴルゴニック・ガーディアン》や《彼岸の黒天使 ケルビーニ》の召喚補助という想定ではあるが、それなら最初からレベル3の岩石族を用意した方が手っ取り早いのは言うまでもない。
他の岩石族テーマに出張するにも「全ての岩石族モンスターのレベルを変えるため融通が効かない」「通常召喚時限定なので、他にモンスターを用意するハードルを上げている」「カード・アドバンテージを稼ぐ効果を持っていない」など、どうにも欠点が目につく。


ゴルゴニック・ガーゴイル
効果モンスター
星3/闇属性/岩石族/攻1000/守 800
自分が岩石族モンスターの召喚に成功した時、このカードを手札から特殊召喚できる。

岩石族モンスターが通常召喚された時に自身を特殊召喚する、《カゲトカゲ》系統の効果。
流石に12期基準では寂しい効果なのは否めないが、フィールド上のモンスター数を増やす効果であることは事実。
他のゴルゴニックを召喚した後にこの効果を使えば、即座に《ゴルゴニック・ガーディアン》X召喚の準備が整う。


ゴルゴニック・ゴーレム
効果モンスター
星3/闇属性/岩石族/攻1200/守 600
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、このカードを破壊したモンスターの攻撃力は0になる。
また、自分のメインフェイズ時、墓地のこのカードをゲームから除外し、相手フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を選択して発動できる。
このターン、選択されたカードは発動できない。
この効果の発動に対して相手は選択されたカードを発動できない。

1つ目の効果は、相手モンスターの攻撃力を0にする効果。
セットして攻撃を誘う真似は効果除去を受けるので、自爆特攻が前提となる。
本デッキでは即座に別のモンスターで戦闘破壊するか、《ゴルゴニック・ガーディアン》の第二の効果で破壊するかの目的になるが、どちらも自爆特攻という手間を考えると少し物足りない。

2つ目の効果はセットカードの発動封じ。
この効果にチェーンして相手が発動することも無いため、意外と信頼性は高め。
効果発動や召喚に反応する罠カードを事前に石のごとく固めてしまい、安全に行動できる。
ただし完全にフリーチェーンで発動できるカードの場合は、《ゴルゴニック・ゴーレム》の前に発動される恐れがあるため注意。
またこの効果の発動に対し、対象になったセットカード以外のカードは発動できるため油断はできない。

エクシーズモンスター

ゴルゴニック・ガーディアン
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/闇属性/岩石族/攻1600/守1200
岩石族レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
ターン終了時まで、選択したモンスターの攻撃力を0にし、その効果を無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
また、1ターンに1度、フィールド上の攻撃力が0のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを破壊する。

【ゴルゴニック】のエースモンスター。

1つ目の効果は、相手モンスターの効果を無効にし攻撃力を0にする。
フリーチェーンで相手モンスターをほぼ無力化できるので、妨害手段としての質は高め。
名称ターン1制限の効果ではないため、複数の《ゴルゴニック・ガーディアン》を並べられればその数だけ使用できる点も強い。
対象耐性を持つモンスターには効かないため、「フィールド上で展開効果を発動する素材モンスター」に使うのが無難なところか。
なお攻撃力を0に「変化」させ無効にする都合、元から攻撃力0のモンスターを対象にとれない点には注意。

またこの効果はダメージステップでも発動できる。
そのため相手の攻撃を受けても、こちらの効果を後出しで使用することで一方的に殴り倒すことができる。

2つ目の効果は、攻撃力0のモンスターを破壊する。
こちらは起動効果であり、1つ目の効果を自分ターンに使えば能動的に使用できる。
攻撃力0なので普通に戦闘破壊してもいいのだが、戦闘破壊をトリガーに妙なことをする輩がいる場合はこちらで排除することになるか。

効果は優秀なものの、X素材に「岩石族レベル3」という厳しい制約がついている。
加えてX召喚まで行う都合、使い勝手の良い展開効果を持っていることも必須条件になっている。
いかにこのカードが優秀といえども、わざわざこのカードのためだけにレベル変更・種族変更の手間を挟むのは負担がかさみ過ぎる。
種族サポートを無理なく活かせるなど、邪魔にならないデッキに仕込んでいくと良い働きを見せてくれるかもしれない。


相性の良いカード

《ゴルゴニック・ガーディアン》と相性が良いカードという定義で掲載する。

往年の【兎ラギア】と同様、《レスキューラビット》を使い即座に《ゴルゴニック・ガーディアン》をX召喚する算段。
デッキに通常モンスターを複数用意する負担を呑めるなら一考の余地はある。

  • 《岩石の番兵》
自分フィールドのモンスターが岩石族のみの場合、自己蘇生できる。
素材として使った後も次のターンに蘇生させれば、別のランク3の素材として再利用できる。

岩石族中心のテーマであり、レベル3の岩石族も二種類いる。
その片割れの《トラミッド・ハンター》は召喚補助効果を持つため、X召喚が容易い。

レベルは3~5、種族は岩石族と機械族でバラけているが、X条件に一致する「レベル3の岩石族」は複数該当し、展開効果を持つため使い勝手も悪くない。
攻撃力を0にするため《No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック》で大ダメージも期待でき、効果を余すことなく活用できる。
ただしこのテーマは展開制限を持った効果も多いため、それらとの兼ね合いには注意。

岩石族融合召喚テーマだが、レベル3の岩石族も複数枚あるのでX召喚は無理なく行える。
テーマとしては相手ターン中の妨害能力が控えめなので、その欠点を補う一員として活用できる。

未OCG「ゴルゴニック」

オマケとして、アニメ遊戯王ZEXALで登場した未OCGの「ゴルゴニック」カードをここに格納する。

ゴルゴニック・リチューアル
通常魔法
自分の墓地の岩石族モンスターエクシーズ1体をゲームから除外して発動できる。
自分の墓地から岩石族モンスター2体を表側守備表示で特殊召喚する。

岩石族Xモンスターを墓地から除外し、岩石族を2体蘇生する。
墓地コストが厳しいものの、別の大型モンスターを召喚する巻き返しの布石になる。
アニメ本編でも《ゴルゴニック・パイル》と共にその用途で使用された。

ゴルゴニック・パイル
通常魔法
自分フィールド上の岩石族モンスター1体を選択して発動できる。
エンドフェイズ時まで、選択したモンスターのレベルは、
自分フィールド上の「ゴルゴニック」と名のついたモンスターの数だけアップする。

ゴルゴニックモンスターの数だけ、岩石族モンスターのレベルを上げる。
劇中ではレベル3のゴルゴニック達をレベル5に変更し、《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》をX召喚した。

ゴルゴニック・テンプテーション
永続罠
自分フィールド上に「ゴルゴニック」と名のついたモンスターが存在する場合、
バトルフェイズ中に1度、相手モンスターの攻撃対象を自分フィールド上の他のモンスター1体に移し替える事ができる。

ゴルゴニックモンスターが居るときに、攻撃先を変更させる効果。

劇中では前世のベクターvsナッシュ戦でベクターが使用。
このデュエルは自身のモンスターが破壊されるたびに、各々の軍隊と民が殺される闇のルールが撒かれていた。
そこでベクターは《現状からの脱皮》*1でナッシュから奪った《マーメイド・シャーク》をこの効果で攻撃させ、
さらに立て続けに《陰謀の大災害》*2を発動しナッシュのデッキと軍隊を大幅に破壊した。
…毎度のことながら、ベクターの計略は回りくどすぎる。


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最終更新:2025年04月07日 22:46

*1 通常魔法:自分フィールドに同じレベルのモンスターのみが3体以上いるとき、それと同じレベルのモンスター1体を相手のデッキから自分フィールドに特殊召喚する。

*2 通常罠:自分フィールド上の元々の持ち主が相手となるモンスター1体が相手モンスターの攻撃によって破壊され、1000ポイント以上の戦闘ダメージを受けた時に発動できる。この戦闘によって破壊されたモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つモンスターを相手のフィールド上とデッキから選択し、全て墓地へ送る。