ベクター(遊戯王ZEXAL)

登録日:2014/05/16 (金) 21:29:10
更新日:2020/05/30 Sat 21:27:33
所要時間:約 7 分で読めます






ジャジャーン!

俺、ベクター☆



(出典)


アニメ遊戯王ZEXAL及び第二シーズンの遊戯王ZEXALⅡの登場人物。
本作屈指のネタキャラにしてトリックスター
担当声優は日野聡

バリアン七皇の一人。燃え盛る炎のような人型の容姿をしている。悪逆無道を地でいくような生粋の外道。
その正体は一期のフェイカー戦の後半に登場したバリアンである。名前の由来は北斗七星の一つ、おおぐま座γ星「フェクダ」か。


性格など

残酷非道・下劣で好戦的であり、常日頃から他者を馬鹿にして見下すような語り口で、デュエル中であっても相手を精神的にいたぶるような物言いをする。
同じ七皇の事は仲間であるとも思っておらず平気で侮辱し、時には自らの作戦のために傷つけ利用することさえ厭わない。
バリアンの使命など片手間程度にしか考えておらず、他者の苦しむ姿を見ることで愉悦に浸るという「下衆」を絵にかいたような男。

そのような性格なので当然のごとく仲間内の信頼は皆無で、自分の失敗を100%棚に上げて偉ぶった彼を見る七皇たちの冷めきった眼差しは必見。
公式によるとミザエルからは特に嫌われているらしく、サルガッソの戦いではその手口を知るやいなや露骨に嫌悪感を露にするほど。

卑怯卑劣な手段を好む一方、それを成功させるための下準備や努力は惜しまず、「下衆な卑怯者だが堅実な努力家」という相反する顔を両方併せ持っている変わり者でもある。

ハイテンションな弾けた演技に魅了された視聴者は少なくなく、さらには黒いフード姿といい、いい感じにラリった言動といい、その容貌はダグナー時代の某満足さんを思わせる。


劇中での行動

一期のWDC編が初登場。この時は「バリアン」名義であり、フェイカーを乗っ取って戦ったもののZEXALの力に敗れた。
この時に消滅していたように思われたが、セカンドの92話で再び同じく炎のような姿で登場し、海美プロを洗脳した。

続く94話ではついに自らが現れ、真月を強襲。決着の直前に連絡を受けた遊馬が現れたことで、その日はデュエルを中断・退散した。
真月曰く、「バリアン警察が長年追っている最も凶悪なバリアン」。そんなベクターに対抗すべく、真月は遊馬に5枚の「V」カードを託すのだった。


「力及ばず何の結果も残せませんでしたぁ~許して下さいってかァ!? ヒャハハハハ! 許してやるよォ!!」

退散した当人はその後、負傷したアリトギラグをあざ笑いながら、ドルベ達の前に出現。その原因は自分なんだが

彼はフェイカーとトロンを使った計画の失敗以来、ずっと雲隠れしていたらしい。
本人によるとこれも計画の内らしく、ミザエルドルベを引き込んで本格始動。


「さあ! よからぬことを始めようじゃないか!」


早速単身人間世界に襲来。遊馬にデュエルを挑む。
真月戦の時もこの時も、なぜか人間世界にも関わらず、スフィア・フィールド展開前から普通にバリアンモードでいたが……

永続魔法『魔導の封印櫃』とNo.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートルのコンボでランクアップを徹底的に阻止。
しかし、キー・ビートルの身代わり効果に封印櫃を墓地に送ったことで、リミテッドが遊馬の手札に加わってしまう。
さらには真月から受け取った「Vサラマンダー」によってホープレイVの効果を超強化。一気に大ダメージを受けて敗北した。


しかし、敗北したベクターは消滅はせず、真月を拉致して撤退。
救出に向かう遊馬一行を異次元の古戦場へと引き込んだ。


そして、そこで遊馬が見たものは、死んだように横たわる真月彼を足蹴にするベクター

怒る遊馬はアストラルの制止を無視してホープレイVを召喚。
効果でNo.104 仮面魔踏士シャイニングを破壊し、大ダメージを受けたベクターは姿が消える。


今のダメージで異空間へと消し飛ばされてしまったのか……
と、思う間もなく、よろよろと立ち上がる真月。



遊馬「生きていたのか!真月ー!」
これで一件落着…




ではなかった。




フフフフ……クフフフフ……なぁーんちゃってェ!
イッヒヒヒ、ククククク……おかしくって腹痛いわぁ。
面白いやつだなお前、ほんとに俺のことを…クククククッ……



(出典)

なら見せてやろうかぁ!? もっと面白いものをよぉ!!

ぬぅぅぅあああああ! バリアルフォォォゼェェェ! ウェェアアアアア遊ゥゥゥ馬ァァァァァー!!

胸部のバリアラピスを現し、一度見たら忘れられないインパクトを持つ凄まじい顔芸と掛け声と共に突如変身。すでに十分面白い
そして、現れた姿は……


本物ぉ? 誰それ? 俺、ベクター。
鈍いなぁ、俺が真月だよォ!

まぁだ分からないのかよぉ! この前デュエルしたのも、さっきまでデュエルしてたのも!
俺が生み出した分身だよ!!

本物の俺は、お前の親友、真月零に化けてたってわけだァ。

ジャンジャジャ~~ン!! 今明かされる衝撃の真実ゥ!

96話で明かされた衝撃の真実。
真月零の本当の正体はベクターだったのだ。
人間世界でバリアンモードを維持していたのもベクターの本体では無かったという伏線だったのだろう。
ただ、これ以前から真月が見せていた意味深な挙動や言動もあり、94話の時点で「自作自演では?」と疑う声も少なくなかったが……。


いやぁ本当に苦労したぜ、間抜けな転校生演じてつまらねえ協力までしてさあ。

本格登場が76話(2012/10/21)本性を表わしたのが96話(2013/03/24)。この間2クールずっと演技してたのである。
姑息な手を……(サ灯)


しかしお前は単純だよなァ、俺の口から出たでまかせを、全部信じちまうんだからなァ! ヒッヒヒヒヒヒ……
アストラルを守るぅ~? バリアン警察ぅ~ ? ヒャーッハハハハハ!! 楽しかったぜェ、お前との友情ごっこォォォ!!
助けに来てくれて、ごくろうさん! 遊馬巡査!(キリッ ウハハハハハハ!!!

??「美しい友情ごっこか、だが所詮そいつは負け犬よぉ!」
ギラグ「てめぇら善人面しやがって!友情ごっこかよ!!」

アストラルを守るためという理由は全くの嘘っぱち。
バリアン警察なる組織は存在すらしないつまり警察手帳は自作したということに


ヒッハハハハハハハ!じゃあ言ってやる! お前のデッキには俺との友情の証、五枚のバリアンカードが入ってんだろぉ?
回想- このカードは、君に渡しておく(キリッ
フッ……言えないよなァ、固い友情で結ばれた大切な親友、し ん げ つの頼みだもんなぁ!? クッフフフフ、ヒャハーッハハハハハ!!
ありがとうよ、俺との約束を守って、みんなに黙っていてくれてェ! フハハハハハハ、クハッ、クハハハハハハ!!!

真月の正体を知りながら、アストラルにそれを隠していたことを暴露される。浮気発覚とか言わない
どん底に追い込まれた遊馬……


遊馬「くっそおおおおおお! 俺は! ホープレイVでダイレクトアタックだぁ! いっけえええ!!」

ベクター「フ…ならば俺は永続トラップ、「Vain-裏切りの嘲笑」を発動!」

Vと名のつくモンスターが攻撃してきたとき、その攻撃と効果を無効にし! 相手のデッキにあるVカードをすべて墓地へ送る!!
さらに! 相手のデッキ、または手札から、Vと名のつくカードが墓地へ送られたとき! Vカード一枚につき、500ポイント自分のライフを回復する!
墓地に送られたカードは5枚、よって俺は、2500のライフを取り戻す!
まだだ! さらにさらにィ~? 墓地へ送られたVカード1枚につき、相手のデッキから5枚のカードを墓地に送る!
ハハハハハハハ!! 25枚だけじゃねぇ、Vカード全て合わせれば30枚だァ!!
ひと思いにゃやらねぇ、じわじわといかせてもらうぜぇ?

友情の証として渡しておいたカードを使っての大量デッキ破壊。
これによって遊馬は残りデッキ3枚にまで追い込まれる。
2クールに及ぶ友情ごっこ、自分の分身まで用意した演出は全てコレが狙いだった。


その通り。遊馬の事だから、俺からもらったカードは友情の証として、必ずデッキに入れると思った……
そしてェ!? 真月が俺にやられたと思わせれば、頭に血が上って、一気にホープレイVを出してくれると考えたが……
お前って奴は、気持ちいいくらい思い通りに動いてくれるなァァ!!
クッハッハッハッハ、最高だぜ最ッ高ォォォ! フッハハハハハ、アハーッハハハハハ!!

さぁ~てェ……遊馬ァ、残りカード3枚というザマで、ど う す る つ も りだァ~~ン? せいぜいあがいてみせろや!!
どのみち全員ここから生きては戻れねェんだから

それもこれも遊馬、お前が招いた結果なんだよォ!!関係ねえ奴らまで巻き込んでなぁ。*1
お前にしてみりゃ、よかれと思ってやったんだろうけどなァ! アッハハハハハハハ、ウワーッハハハハハハ!!
ワーッハハハハハ、ウハハハハハハハ、フーハハハハハハハ!!!

ちなみにこれ全てBパートの約7分間に一人で喋った台詞である。長い
文字では分からないが、TV本編では「真月」「真月警部」「ベクター」の声を使い分ける怪演。日野さんすげぇ。


そして、遊馬との信頼を踏み躙った番外戦略と精神攻撃からついた呼び名が「真ゲス」「ゲスター」  。
1期のIVさんのファンサービスが可愛く見えるゲスぶりから、何が起きても遊戯王ではよくあることで片付けてきた視聴者も衝撃を受けることに。

放送直後はアニメスレはもとより、ツイッターや某動画サイト、タイムライン、2ちゃんねる、チャットサイト等でも彼の話題で持ちきりとなった。

この新たな顔芸の可能性、もといパターンを見せた事もあり、一部では闇マリクや斎王、鬼柳以上のインパクトとも評された。
ニコニコでもかつて大百科の豪華特典な扉絵(→真ゲス)やよからぬ関連動画によって、遊戯王シリーズから離れていた視聴者やファンやマニア達を少なくない数呼び戻してみせたほどである。

遊戯王悪役の集大成といったこの一連の流れは、展開を予想できていた視聴者ですら、中の人のベクター&真月の2通りの声の使い分け+ベクターの高笑いといった演技も相まってカオスに陥ることに。

独特のテンションとセリフ回しが特徴的だったベクターだが、この回では先述の言った通りさらに某6歳児のごとき凶悪な顔芸を披露。
当時の視聴者の間では「すでに十分面白い」などネタとして大いに盛り上がった。

なお、顔芸を披露したのは真月の時とベクターに戻ってからの両方である。特に後者に至っては顔面ドアップを超え、顔芸ヅラのまま画面の中央で目がぎょろめくその様子は、もはや顔芸を超えて目芸レベルである。


(出典)

余談だがこの回は他のキャラの作画が酷い(特にキャットちゃん)。スタッフもこいつに集中したらしい。

彼が与えた影響は非常に大きく、子供が泣いたとか、本当にバリアンズ・フォースを破り捨てたり売却する人がいたり、録画してた人は真月が出てきた回を削除したり、別の話をしたら「そんなことより真ゲスの話しようよ。」と言われたり、よかれと思ってリミテッド・バリアンズ・フォースをあげたら「騙されないぞ!バリアン世界の悪者めッ!」と罵られ脛を蹴られたとか……。

また、次回予告後には「視聴者プレゼント」の告知がされ、よりにもよってリミテッド・バリアンズ・フォース、ホープレイVが収録されたスターターデッキ(2013)が100名にプレゼントされた。
あの本編・緊迫感溢れた次回予告からの「春のビッグプレゼントー!」という軽快な遊馬のセリフは必聴。漫画版アオリの「スカッとするぜ!」といい、単行本やDVDで確認できない要素まで完成度が高すぎる。

この回で「番組の感想」を書いたハガキを送らせるスタッフの有能ぶり罪深さ、またスターターデッキそのものもデッキ本体ではなく「強化パック」に上記2枚が確定封入されている=デッキに自らの手で友情の証(笑)を入れる遊馬の追体験などと話題になった。

ちなみにスターターデッキの発売日は3月16日。放送が24日。早々に購入した全国のたかしくんが遊馬のように絶望しなかったことを祈るばかりである。OKA-SANと親子共々ホープレイV使ってたし……。

なお、オマケとして真月も欲しがっていた「ナンバーズ倶楽部会員証」も封入されている。この点も含めCMといい収録内容といい「初心者」「子ども」がターゲットだったのであろう商品の目玉が「友情の証(笑)」として踏みにじられる代表格となってしまった。
(「5枚のVカード」はVサラマンダー以外墓地に送られるだけの地味な扱いで、一部に至っては海外の公式サイトで情報が公開されるまでカード名すら判明していなかった)
販促アニメってなんだっけ? 長期シリーズの「遊戯王」だからこそできる大胆不敵な所業といえよう。





流石の遊馬もこれは立ち直れないんじゃないか…と思われたが、翌週には小鳥の叱咤激励で復活。パネェ。
そのままZEXALに変身しようとするが……


本当に遊馬と一つになれるのか…?
お前は今、心のそこから遊馬を信じているのか…?


実は今までベクターが遊馬を責め立てた理由は、アストラルの遊馬への疑念や不信感を煽るためだった。
さらにはホープレイVを介してバリアンの力を発動。二人のZEXAL化は失敗に終わってしまう。
ヒーローの合体・変身を邪魔するという禁忌を成功させてしまった。
あれ?遊戯王ってカードゲームアニメだよね…?
まあ遊戯王ではよくあることだからね。


バリアンの力によって心の闇を広げられて暴走したアストラルは遊馬と無理矢理にエクシーズチェンジ。
ダークZEXALと化す。

しかし、そのまま自滅するかと思われたが、ギリギリで遊馬の説得により変身解除。

それでも返しのターンでCNo.104 仮面魔踏士アンブラルを召喚、その効果でライフポイントはわずか25、手札も0、場はホープのみ、残りデッキ1枚にまで追い込む。
しかも最後の1枚は真月との友情の証「リミテッド・バリアンズ・フォース」。

サルガッソがあるためホープレイも出せず、さらにベクターはリミテッド・バリアンズ・フォースをトリガーとする罠カードを仕込んでいた。
このままでは遊馬たちは確実に負けてしまう……


だが、しかし 

重なった熱き思いが世界を希望の未来に再構築する!
リ・コントラクト・ユニバース!!

何ィ!? カードを書き換えただとぉ!?


新たなゼアル「ZEXALⅡ」が誕生。
まさかの手札書き換えによって新たなRUM、ヌメロン・フォースを創造される。
このカードによってCNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリーを召喚され、逆転負けしたのだった。
これによって2クールに及ぶ下準備が水泡に帰した。悔しいでしょうねぇ

ちなみにこのシーン。ベクターが吹っ飛ぶ描写に妙に力が入れられている。
スタッフ曰くベクターが吹っ飛ばれされるのを見てすっきりしてほしかったらしい。
(このシーンは後にNo.96のシーンへと……)



敗北後

その後、ボロボロの状態となった彼はバリアン世界の奥底で、バリアン世界の神ドン・サウザンドを目覚めさせ、一体化。
ドンの封印を完全に解く為に遺跡のナンバーズの回収を目指し、その過程での遊馬たちへの復讐を企む。

とある遺跡の攻略前にNo.96 ブラック・ミストを利用しようと「しもべ」として取り入る。
遊馬一行より一足先に到着したが、遺跡の構造をなぜか知っていたり、言いようのない「恐怖」を覚えたり、遺跡のナンバーズに既視感を覚えたりと謎が連発。

獲物である遊馬たちをNo.96に横取りされて怒るが、一体化したドンに「好きにやらせろ」と心臓(?)握られて止められる。
それならとばかり観戦に回るついで、遺跡の仕掛けを使って遊馬を人質にとり、No.96とアストラルのデュエルを優位に進めようとするが、遊馬が自力で脱出してしまい失敗。
最後には遺跡のナンバーズも持ってかれ、「しょせん、貴様は悪としては二流」とまで言われた。あれだけやって二流って……

結果的には利用しようとしたNo.96とドン・サウザンドにいいように使われて小物化が進行。
元より「悪の大物」と言うより「どうしようもないゲス」ってイメージだったが。


前世

この遺跡で彼の前世が少し明かされる。
幼い頃から人を信じず、民も家臣も処刑し尽くし、最後には自らの命を絶った狂気の皇子
上半身ほとんど裸というすごいファッションであった。

ナッシュとメラグの前世にも諸国で侵略と殺戮を繰り返す狂気の王として登場。
王子だったり王だったりだが、人生で最初に殺したのは自分の両親と本人は語っている。
若い頃に王位を奪った故に肩書きが安定しないようだ。

彼らの治めるポセイドン連合国を侵略するが、ナッシュの策とメラグの犠牲によって侵略は失敗。
撤退しながらも略奪を繰り返すという残虐さ。敵部隊の補給を断つという意味では理にかなっているのだが。

そして、これ以上の犠牲を出させまいと単身挑んできたナッシュと一対一でデュエルを開始。
ちなみにこの時、カードの代わりに巨大な石版を使っている。古代エジプトですか?

しかし、このデュエルは闇のゲームであった。
デュエルは現実の戦争とリンクし、自分のモンスターが破壊されると、味方側の兵士が死ぬというのである。
この条件で、原作版のウイルスカードと同様の罠カード「陰謀の大災害」を発動。

ナッシュのデッキのモンスターを一気に全滅。しかもトリガーはナッシュ自身の攻撃という鬼畜振り。


貴様あああああ! なぜ俺たちの戦いに他の奴らを巻き込む!?

決まってるだろ…? それがお前の弱点だからさ(真顔)
お前の心に宿る優しさと、正義こそがなァ(真ゲス顔)
俺はお前が悶え苦しむ姿をたっぷり拝みたいのよ!フハハハハハハ、ハハハハハハ!!


前世から変わらない安定の真ゲス。
しかしナッシュはNo.73 激瀧神アビス・スプラッシュをエクシーズ召喚。その攻撃によってベクターは敗北する。
だが、ナッシュの兵士達もまたこの闇のゲームによって全滅してしまった。白き盾仕事しろ
双方に深い傷を残してこのデュエルは決着した。



ちなみに、その後に明かされたところによると、ナッシュはベクターを自国まで追い詰めた。
しかし、その時すでにベクターは自分の民を殺しつくした後だった。この場所こそが、後にベクターが訪れた「悲鳴の迷宮」。

再びナッシュと戦い、詳細は不明だがまた敗れたらしい。負けすぎじゃね?
そして自分が手にかけてきた者たちの怨霊によって取り殺され、人間としての生に幕を閉じた。


衝撃の真実(2回目)

ナッシュやメラグ、ドルベと同様にバリアンとして転生。
前世の記憶はなかったが、それでもナッシュを「気に入らない」「絶対に相容れない」と感じ、遂には罠にはめて殺害した。

それでもいきなり殺すのはよくないと思って、
「ナッシュが俺をムカつかせる毎に1ポイント、1億ポイント溜まったら…ぶっ殺す! だがそれまでは何が起こっても我慢だ」というポイント制にしたんだとか。
一億ってどんだけ気長なんだよと思うが、最後には溜まっちゃったのでナッシュとメラグをぶっ殺した。

普通ならどんなに長い年月を生きていたとしても1億ポイントが溜まるなんて嘘っぱちにしか聞こえないのだが、ベクターだと妙に説得力がある。
ていうかよく1億ポイントも正確に数えたな……


遺跡のナンバーズの回収が決着すると、ドン・サウザンドによってバリアン世界の塔の玉座に触手で拘束。誰得
どうしてZEXALは……というか遊戯王は男を触手で縛るのか

自分は動けなくなったが、ハーエバーニングを使って何かと暗躍。
その間にドン・サウザンドと共に偽のナンバーズを100万枚作って人間世界にばら撒き、地上世界をバリアン化した。

しかし、そんな事してる間にかつて自分が殺したナッシュとメラグが帰還。
慌てふためくが、ドンに2人にその記憶はないと解説されて落ち着いた。

そのまま地上のバリアン化とドン・サウザンドの復活の事を誤魔化して、人間世界に侵攻。
他の七皇が戦う中、一人だけ高みの見物を続け、ミザエルのデュエル中には

「あららら……ミザちゅわ~ん、ちょっとイケてないんじゃなーい?」
「あ~あ~…ドラゴン使いがドラゴン奪われちまうなんて、いくら何でもダメすぎるだろォ。はっずかしい~」(足パタパタ)

と煽ってた。本人に聞かれたら絶対に次は止めない(無言の手刀)食らう。
こんなこと言ってるが、この台詞は後にブーメランとなって自分に返ってくるのだった。


その後はアリトギラグを再洗脳し、バリアン世界へ向かった遊馬を襲撃させる。

だが、アリトは遊馬とのデュエルに敗北すると共に洗脳が完全に解け、
さらにはドン・サウザンドが自分の記憶を改竄していたことを知り、ドンを倒すために一時遊馬と共闘することを宣言。

それを知ったベクターは、ブックス!とメラグの力を吸収すべく、2人にデュエルを挑む。
『ドン・サウザンドの玉座』を発動するが、座ったままデュエルしては失礼だからと永続魔法を自分に装備した。
このシーンはやっぱり触手だった。まあ遊戯王ではよくあること

どうでもいいが、「座ったままデュエルするのが失礼」なんて台詞が出てくるあたりにデュエルディスクの偉大さが感じられる。*2

受けたダメージをエンドフェイズに全回復する『ドン・サウザンドの玉座』と
回復した数値分のダメージを与えて攻撃力をアップするNo.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッターのコンボで2人を追い込む。
このデュエルでは、メラグに集中的にダメージを与え、悲鳴を上げるメラグをあざ笑ういつものゲスぶり。白き盾ちゃんと守れ

追い討ちとばかりにバリアンとなった2人をかつて自分が殺したことを明かす。

怒れるメラグは攻撃力の変化を倍にする『魔水晶(ディストーション・クリスタル)』を発動。
さらに相手の攻撃力を1000ダウン+2回攻撃付与する『氷結の刃(ゼロ・ブレード)』をラグナ・インフィニティに発動。
このコンボで攻撃力を2000ダウンさせてワンショットを狙うが、罠によってダメージを回避。

またもや『ドン・サウザンドの玉座』で回復し、ソウル・マリオネッターのバーン効果でメラグにトドメを刺そうとするが……

ドン・サウザンド「待て、ベクター!」

ドン・サウザンドから待ったがかかり、マリオネッターの攻撃力を上げればラグナ・インフィニティの効果でダメージを受けることを指摘される。

ベクター「わかってる。けど、今の俺のライフは4000。3300のダメージを食らっても…」
ドン「メラグの魔法カード、ディストーション・クリスタルの効果を忘れたか!」
ベクター「ッ!! そ、そうか! 攻撃力の変化が倍になるってことは、6600…そのダメージを、俺が!」

そう、この時点まで「魔水晶」の効果をすっかり忘れていたのである。
ここで効果を使えばメラグを倒せるが、同時に自分もライフを0にされてしまうのである。
生き残るのは敵のドルベだけ。ベクターの負けとなる。

ミザちゅわ~んを煽ってたわりに自分も敗北直結のミス寸前。これに対して視聴者は「あららら……ベクちゅわ~ん、ちょっとイケてないんじゃなーい?あ~あ~…策略家が敗北直前のミス犯しちまうなんて、いくら何でもダメすぎるだろォ。はっずかし~」という言葉を送ったとか
もっとも、視聴者も気付かなかった人は割といたので、ドンとメラグが上手いというべきか。

ドンの助言で敗北を免れたベクターはドルベとメラグを倒し、その力を吸収。
その足でギラグとアリトと狸も食らったベクターは、自身に取り付いたドン・サウザンドを押さえ込むまでの力を得る。


その後、バリアン世界中心部に召喚した「悲鳴の迷宮」にて待ち構えていると、怒れるナッシュがそこに出現。


俺たちの勝負にケリをつけられるのは、デュエルだけ! なァ、ナッシュ!!


そして始まる七皇同士の決戦。
自身のナンバーズだけでなく、親友のカードを並べて精神的にも追い込むいつもの真ゲス。


メラグもドルベもいねえ。ギラグも、アリトも、みんなみんな俺のモンだ! オメェは一人だ! 一人ぼっちなんだよ!


ミザエル「」
取り込んだ七皇の力を吸収し、さらなる変身を遂げた姿はメガベクターと呼ばれた。
公式によると「ランパント・ベクター」という名らしい。


今明かされる衝撃の真実(三回目)

何かと疑惑の多い彼の前世だったが、ナッシュとのデュエル中、とうとう本当の記憶が蘇る。
結論から言えば、やはりというか彼もドン・サウザンドによって洗脳されていた。

本来の彼はどんなだったかと言うと……



争いを好まない温厚かつ穏やかで国民を第一に考える心優しい性格だった。


争いを好まない温厚かつ穏やかで国民を第一に考える心優しい性格だった。

まず映し出されたのは「平和の象徴」として祝福され産まれたやたらと可愛らしい赤子。それがベクターの人生の始まりであった。
国民は平和を望み、その象徴として生を受けたベクターも同じ想いを持っていたが、権力を握る彼の父親(王)は「何が平和だ」と吐き捨てる様な性格で、国は常に侵略・戦乱の中にあった。

そんな人々の中で育った元々のベクターは、「真月零」そのまんまの善良でお人よしな青年だった。
が、そんな彼の父親は先程説明した通り逆に野心と征服欲が強く「国民?知ったことか!」と国民の事は全く考えずあちこちへ侵略戦争を繰り返していた。やはりカズキングダムの父親か
そんな父親にも関わらずベクターが好人物だったのは、恐らく母親の影響だと思われる。
だが、ある時父王が病に倒れ、起き上がることも出来なくなり、母の願いで代わって王子であるベクターが国を治める。


みなさん、私は争いを好みません!

……誰だお前。
民の犠牲を出したくないと、よかれと思って隣国と和平を結び、戦争を放棄し領地も返すと国民に宣言し平和国家への転換を決定。
国民達や感涙する母親や和平を受け入れた隣国の反応から、ベクターは国中外問わずから深く慕われた模様。
しかし、それを聞いた先王は「もう少しで手に入った国となぜ和睦せねばならん」と激昂。ベクターを「ハリー・ポッター呪いの子」「軟弱者」「貴様など疫病神だ」と罵り、怒りのあまりベクターを斬り殺さんとする。
が、とっさにベクターを庇った母親が代わりに殺されてしまい、直後に父も病の発作で死亡。いきなり目の前で両親を失ったベクターは放心状態になってしまった。

もうこの時点で壊れてもおかしくないが、そこにドン・サウザンドが出現。
ベクターは、本来の『悲劇の王子』から『父と母を殺した呪いの皇子』であると洗脳され、さらに人格自体を根本から書き換えられたのである。

俺は狂気の王子……この世界を血と破壊で埋め尽くすために、生まれてきた!

死の直前に記憶を改竄された他の七皇と違い、彼の場合は歪められた記憶と共に生き、完全に「狂気の王子」として歪んでしまった。
簡単に言えば本来の人格を抹殺され、上書きされた後付けの人格とすり替えられたわけである。

転生後も何も知らずにドン・サウザンドに積極的に協力していたわけなので、ある意味ではドン・サウザンドの最大の被害者であろう。
ちなみにドン・サウザンドがここまでやった理由は、生前のベクターの魂が非常に純粋であったがゆえに歪みやすく、自身の手駒とするのにもっとも向いていたため(後々分かることだが、これについてはナッシュをバリアンの道へ誘う遠回しな布石でもあった)。

「俺を騙したのか!!」と詰め寄るベクター。さらに遊馬も彼を嘲笑うドン・サウザンドに激昂するが、そんな彼らにドン・サウザンドは冷たく言い放つ。

「だが、その男の残虐非道な行いは事実。それは消せん!」と。

全てを知ったベクターは、自分が突き落としてきた誰よりも深いどん底に……

そんなベクターに手を差し伸べようとする遊馬先生。
「本当のお前は真月なんだ!」と呼びかける。
実際、王子だった彼の性格は真月そのものであり、本来の自分をずっと演じていたのは皮肉と言うほかない。

っていうか、同時期に受けたナッシュの裏切りの件も含めて遊馬先生の心は(自分が助けたいと思った者に対して)どんだけ広いんですか。


しかしベクターは罠カード『エクシーズ・ディスチャージ』を発動。
その効果は「相手が手札1枚を捨てることで、自分のエクシーズモンスターを全て相手に与える」。なんでこんなの伏せてたんだ…

焦るドン・サウザンドを押さえ込みながら、この効果でナッシュに自分ごとドン・サウザンドを倒すように頼む。
了承したナッシュは手札のドリーム・シャークを捨て、この効果で2体のナンバーズを場に呼ぶ。
そして、ナッシュはベクターへのダイレクトアタックを宣言した。













バーカ! まんまと引っ掛かりやがって!


トラップ発動! トリック・バスタァァァ!!





さらなる罠でナッシュの場のモンスターを全滅させた

実はドンが記憶を弄ってたことには気付いていて、その上で好き勝手していたらしい。
記憶を取り戻しても、壊れた人格までは戻らなかったのだ。

ちなみに日野氏の迫真の演技もあって、次回予告で予想していた視聴者でさえ本気なのか演技なのかハラハラさせられて「いったいどっちなんだ」と精神フェイズに入らされていた。
尤も、よく考えれば記憶を取り戻す前にこれらのカードを伏せていたので、気付く人は気付いてたが。
結局はゲスで安心した人が多かったとか。ゲスで安心されるのもこいつぐらいだろう。
この行動に視聴者は「やはりベクターはベクターだな」「素晴らしい!美しいよ!」「ベクターこそ真の悪役」等と大喝采され、更に本スレは大いに盛り上がったようだ。


……とはいうが、劇中の動向を見るとベクターが記憶の改竄に気付いていたフシはなく、「本当の記憶を見たショックを隠すための強がりでは?」という説もある。

ともあれ、自分の記憶を弄られたことにはそれなりに怒りを覚え、吸収した七皇の力で取り付いていたドンを焼き尽くした。

さらには「トリック・バスター」の追加効果で、ナッシュに効果ダメージでトドメを刺さんとする。
が、相手はデュエルタクティクスなら作中トップのナッシュ。「エクシーズ・ディスチャージ」のコストで墓地に落としていた「ドリーム・シャーク」の効果を発動し、ダメージを回避した。

流石リーダーと言うべきか、きっちり本性を見抜いていたらしい。(正確にはベクターの独白を全く信用しておらず、「どうせ何かやって来るだろう」と踏んでいた模様)

見抜かれて逆切れしたベクターは謎の力で「RUM-千死蛮巧」をドローし、その効果でCNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴンを召喚。
特異な効果による連続攻撃と数ターンに及ぶドローロックを食らわせる。
しかし、ナッシュはカオス・キマイラ・ドラゴンの素材回復効果を逆手に取り、「インフィニティ・トゥース」を発動。その効果でデッキトップを墓地に送ってドローロックを回避し、「デプス・バイター」をドローしてアビス・スプラッシュをエクシーズ召喚。

ベクターの伏せカードをアビス・スプラッシュを囮に処理、前のターンで伏せていた「RUM-クイック・カオス」でCNo.73 激瀧瀑神アビス・スープラを繰り出す。


てンめエェェェェ! ナッシュゥゥゥゥ!!

砕け散れェッ! ベクタァァァァァーッ!!

混沌の海神にカオス・キマイラ・ドラゴンを粉砕され、ベクターは敗北したのであった。

前世でアビス・スプラッシュに敗れ、サルガッソでホープレイ・ヴィクトリーに吹っ飛ばされたベクター。
彼を最後に倒したのは、ヴィクトリーと同じ力を持つナッシュの国の守護神であった。何たる皮肉な結末か。



バカな……! 俺が……俺が、負けるだと……!?


彼の最期

激戦の末敗北したベクター。それと同時に、かつてと同じように怨霊によって呪い殺されそうになるが、


あの時と一緒にするんじゃねえ! ナッシュゥ!!


なんと気合で呪いを弾き飛ばす。
さらに七皇の力を使って遺跡を崩壊させ、最後の足掻きとナッシュたちを道連れにしようとし、今の自分は七皇もドン・サウザンドも越えた存在だと勝ち誇るベクター。
だが…。




勘違いするな、ベクター。これはお前の力ではない。




実はドン・サウザンドは死んでなどいなかった。
死んだ振りをしてベクターの力が弱まるこの瞬間を待っていたのだ。演技合戦かい
さすがのベクターと言えども、敗北する前から復活の布石を打っていた生粋の策略家であるドンさんには及ばなかった。
というか、「目的のために下準備や仕込みを怠らず、成就させるための手も打って時間をかける」点では明らかにドン・サウザンドの方が上である。向こうさんは1000年単位で計画立てて実行したわけだし。

そして用済み宣言をされ、丸ごとドン・サウザンドに吸収されそうになるベクター。

い、嫌だ!! やめろ! 俺は、こんなところで、死にたくねぇえええええええええ!!!
ひぃーっ! 死にたくねぇよー!

小者のような情けない台詞を言いながらドン・サウザンドに物理的に吸収されようかというその瞬間……

かっとビングだ、オレェェッ!!

ベクターの手を掴んだのは遊馬先生である。
2クールに及ぶ友情ごっこ食らって、ついさっきも騙されて、それでもなお助けようと手を伸ばしたのだ。聖人か。


そんな遊馬をドン・サウザンドは嘲笑い、アストラル小鳥、そしてナッシュまでもが止めようとする。

やめろ遊馬、そいつに心は無い!
助けてもまた、裏切るだけだ!!!

だったら…だったら、もう一回信じる!
心が無いなら、心ができるまで俺は信じる!
それが俺のかっとビングだ!

最後の最後までベクターを、真月零を信じて救いの手を伸ばす遊馬。
そんな行動にベクターは……

遊馬、くん…





なら…俺の道連れになってくれよォ!
オレと一緒に逝ってくれよ! 遊馬ァ!!

この期に及んでこれである。救いようがないとはこいつのためにある言葉か……

さあ! こっちへ来いよぉ!

流石である。
ナッシュに敗北した直後にも激高して「俺が消えるならお前も道連れだ!」と発言しているあたり、例え死んでも気に入らない相手には一矢報いなければ気が済まないという事だろう。まさに「真ゲス」である。
ベクターはこれで遊馬が手を放すと思ったのだろう。「こんなガキの偽善なんざこれで消え去るだろうw」と。
だが、そこにいたのは、ベクターの想像していた人物では無かった…。


………あぁ、いいぜ、真月。

お前を一人になんてしない。

お前は俺が……守ってやる。



……え……?

そこにいたのは、涙を流しながら尚も手を離そうとしない遊馬の姿だった。ずっと裏切ってきたベクターを、遊馬は「また分かち合える」と信じ仲間として接してくれたのだ。
ベクターに自分の想いを目の前で踏みにじられようとも、絶対に彼を見捨てることはしなかった。ここまで来るともう菩薩の域である。
瞬間、脳裏をよぎる「真月零」として過ごした日々。

……遊馬……

その姿を見たベクターは驚愕しながらも、全てを諦めたように微笑み……。

真月……!?

……とんだお人よしだ……バカバカしい。
キミなんて道連れにできないよ……

おい、真月!?

呟くその声は、聴き慣れたいつものものではなく、遊馬だけが知る「真月警部」。
そして、


さよならだ……遊馬君。


掴んでいた遊馬の手を離し、一人ドン・サウザンドへと吸収されるのだった……

最後まで救いようのないゲスを貫き通して来たベクターだが、最後の最後には根負けし、遊馬達と共に過ごした「真月零」として遊馬の名を呼びながら散っていった。
彼のゲス様をネタにしてきた人たちも、この散り様には涙した。
前科が前科なのでまだ何か裏があるんじゃないかと疑う者もいたが。




ちなみにその魂はドン・サウザンドの消滅後、その力を受け継いだナッシュを介して自身のカードであるアンブラルに宿り、他の面子同様バリアンのオーバーレイユニットとして決戦に参加。
オバハンの効果をフル活用した猛攻にもきっちり参加したが、コピーされたアンブラルの効果で遊馬の手札から落とされたのは虹クリボー
虹クリボーには手札誘発で攻撃を止める効果と、墓地から蘇ってダイレクトへの壁になる効果があるので、

遊馬→虹クリボーの効果を一回分潰される
ナッシュ→ハンデスしたつもりが墓地利用できるカードだった

と、この攻防に置いて敵味方双方の邪魔をするという何とも器用な真似をやってのけたことになる。ちなみに虹クリボーの効果を使われても、返しのターンでジャイアント・ハンド・レッドの効果を使えば装備カードとしての効果を無効にできた。

綺麗になってもベクターはベクターだったということか。


ラスト

そして、最終話。
ヌメロン・コードによって七皇達は人間として蘇り、遊馬たちと同じ学校に通うように。
しかし、その中にベクターの姿だけが無い。
そんな中、アストラル世界に新たな危機が迫る。

アストラル世界に向かう遊馬、シャーク、カイト、トロン一家と七皇。そして……


ジャンジャジャーン! よかれと思って、俺様も手を貸してやるぜ。


彼もまたアストラルによって転生していた。
かつての決め台詞を真月零の声色で話すベクター。表情にも以前の様な邪悪さは見られず、どこか面白げに一行に加わってきた。


あら、ベクター。今度は大人しくしててね?

さーな。だが、お前らと一緒に暴れるのも悪かねェ。

璃緒と軽口を叩きあいながら、彼もまたアストラル世界へ向かうのだった(とても何度も殺した側と殺された側の会話とは思えない)。

偽りの姿の真月でも、ドン・サウザンドに翻弄されたベクターでもなく、
また新たな存在として遊馬たちとこれからも関わり続けていくのかもしれない。


デュエリストとして

使用デッキは【アンブラル】。
闇属性・悪魔族で統一されている。アンブラルとは「影」の意味であり、真月としてのデッキである【シャイニング】とは対になっている。
それぞれが展開効果を内蔵し、効果で並べてエクシーズするのが基本戦略。闇属性ゆえのサポートも豊富である。
エースモンスターはCNo.104 仮面魔踏士アンブラルだが、デュエルの度に違ったナンバーズを召喚している。
No.104 仮面魔踏士シャイニングはとんだ不遇枠だが。
マスター・キー・ビートルに始まり、シャイニング&アンブラル、ソウル・マリオネッターとカオス・マリオネッター、カオス・キマイラ・ドラゴン(と多分デス・キマイラ)、ジャッジ・バスター&デビルと実に9枚5種類のナンバーズを所持している(ブラック・ミストを含めれば11枚6種類)。

ただ、戦闘向けのナンバーズを持ちながらも戦術そのものはロックバーンより。
相手を甚振って苦しむ姿を眺めるという趣向を反映した結果だが、そちらを優先し過ぎるあまり詰めを誤ることが多い。
決して弱者ではないのだが、描写されたデュエルを見る限り劣勢からの切り返しが致命的に苦手という弱点が透けて見える。


ゲーム版にて

WDC編の話である「激突!デュエルカーニバル!」に他の七皇同様出演。こっちではサブデッキとして【ヴェルズ】を使用している。
分身の状態でよからぬ謀を巡らせており、本人は表の姿である真月として登場。

真月の方は【セイクリッド】デッキを使用。
プレアデスやトレミスはもとより、ガイドラ、ショックルーラー、オメガにパラディオスと光属性の強力エクシーズがこれでもかと詰め込まれている。

TFSPでは一人だけ新規のグラフィックをもらっている。これは、七皇の面々の立ち絵が人間態で固定されていることと、ZEXALの面々は激突DCからグラフィックを流用しているのが理由。あちらでのベクターはバリアン態であり元の絵がなかったため、新たに書き起こされている。
ちなみに真月とは別枠なので、どっちかにタッグデュエルを申し込むと、たまに相方としてもう片方を引っ張ってくるため、真月&ベクターのコンビという極めてシュールな絵図が出来上がる。

真月「どこのどなたか存じませんが、よかれと思って僕とタッグを組みませんか?」
ベクター「知らないってのは幸せなことだねェ。いーや、こっちの話さ」

ベクター「さあ、真月! よかれと思って、よからぬことを始めようじゃあないか!」
真月「よくわかりませんけど、頼まれると断れないのでよろしくお願いします!」

目的について

劇中屈指の悪役&トリックスターとして立ち回ったベクターだが、実は彼自身の最終的な目標は不明瞭なまま終わっている。
七皇やドン・サウザンドの力を吸収して絶対の存在になろうとしていた……というのが一般的な見方だが、仮にサルガッソでの作戦が成功して遊馬を倒していた場合どうしていたのかは不明。

多分に自身のお遊びが含まれていたとはいえ、サルガッソ戦に繋がるまでの経過は全て「アストラル世界の滅亡」と「No.の回収」というバリアン世界の大目的に沿っていたため、七皇の中では一番仕事していたと言える。
が、ドン・サウザンドを復活させてからは他者を甚振り利用して楽しむ、という趣向のみが表面化しており、彼自身がその果てに何をしたかったのかはほとんど語られていない(ベクター自身が語ったのは過去のことについてである)。

生前からドン・サウザンドによって人格自体が改変されていた事実を踏まえて終盤の経過を見ると、力を吸収して上位の存在になるという大ざっぱな目的自体が、「七皇を吸収させたベクターを取り込み、手っ取り早く力を回復する」ことを狙った仕込みだった可能性が高い(最悪の場合、そう考えるように人格を弄られていたとも考えられる)。

余談

読んでもらえばわかるだろうが、ネタが多すぎる書くこと多すぎて項目が作られなかったほど。
友情ごっこは遊戯王関連以外の場所でも話題になったのだから、遊戯王系での話題性は語るまでも無い。
全国のデュエリストに遊戯王の悪役の無限の可能性と声優の本気を見せ付け、こいつのせいで後番組の遊戯王ARC-V遊戯王VRAINSのキャラ達も疑われる事態まで起きている。


「ジャンジャジャーン! よかれと思って、俺様も追記・修正してやるぜ」

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(出典) :遊☆戯☆王ZEXALⅡ 96話「凶気のベクター 魔境サルガッソの闘い!」 ぎゃろっぷ/テレビ東京/NAS 2012年10月7日~2014年3月23日