登録日:2024/10/10 Thu 02:42:11
更新日:2025/02/06 Thu 21:42:46
所要時間:ヌーシー「約 18 分あればじゅーぶん読める。」←クラウス「200年の間違いじゃないのか?」
★概要
2021年にイルミネーションが製作したアニメ映画作品で、『
SING/シング』の続編にあたる。原題は「Sing 2」。
日本語版公開日は2022年3月18日。前作同様、監督兼脚本はガース・ジェニングス、製作はイルミネーション創設者兼CEOのクリス・メレダンドリが務める。COVID-19流行による逆境に負けず、全世界で3億6100万ドル以上という、2021年のアニメ映画で最高の興行収入を記録した。
★あらすじ
前作で見事に劇場の再建に成功したバスター。お客さんも満員御礼、活気に満ち溢れている!
そんな彼には更なる夢があった。それはエンタメの聖地レッド・ショア・シティの大劇場、クリスタル・タワー・シアターで新たなるショーを披露することだ。
それを目指すべく、バスターは劇団員として花が開いたジョニー、ミーナ、グンター、ロジータ、そして劇団から一旦離脱してナイトクラブでギタリストをしていたアッシュを連れてレッド・ショア・シティのクリスタル社へ向かい、経営者のジミー・クリスタル社長の開催していたオーディションに不法侵入…もとい飛び入り参加し、社長の気を引くためにグンターが新たなるショー『OUT OF THIS WORLD』を提案する。
その内容は、もう15年間も姿を現していない伝説のロック歌手、クレイ・キャロウェイを出演させることだった!果たしてうまくいくのだろうか?
★登場キャラクター
CVは原語版/日本語版
●メインキャラクター
◆バスター・ムーン
CV:マシュー・マコノヒー/内村光良
かつて自身の経営する劇場を失ったが、見事に再建させることに成功した、楽天的なコアラの男性。
今回は、クリスタル・タワー・シアターで最高のショーを披露することを考えている。相変わらず今回も、そのために息を吐くように嘘をつき不法侵入もする。
クリスタル社のオーナーであるジミー社長には逆らえず、文字通り死ぬほど振り回されることになる。
◆アッシュ
CV:スカーレット・ヨハンソン/長澤まさみ
かつて浮気されたが、その悲しみから立ち直った、
ヤマアラシのティーンエイジャーの少女。
一旦劇場を離れてナイトクラブでギタリストとして活躍していたが、ギャラを他のみんなの2分の1しかもらえなかったため、バスター達のもとへ再び戻ってきた。
ギターは
エレキギターだけでなく、アコギターも弾きこなす。
クレイ・キャロウェイの大ファンで、ずっと自宅に閉じこもっているクレイを放っておけなくなり、説得するためバスターと一緒に彼の自宅へと向かう。
ショーでは星のようにキラキラした衣装を身にまとい、クライマックスで輝く。
◆ジョニー
CV:タロン・エガートン/大橋卓弥(スキマスイッチ)
かつてギャングの一員だったが、歌手として開花した
ゴリラの少年。
ショーではピアノだけではなく、ダンスにも挑戦することになり練習に励むも、いきなり難しいステップを教えてくる振付師のクラウスと相性が合わず、偶然巡り合ったストリートダンサーのヌーシーと一から練習していく。音楽に身を任せながら…
◆ミーナ
CV:トリー・ケリー/MISIA
かつて極度のあがり症だったが、みんなの前で思い切って歌ったことであがり症を克服した、美しい歌声の持ち主な
インドゾウの少女。
ショーでは相手役の男、ダリウスと恋人の役を演じることになるが、恋を知らない彼女はときめく表現が上手くいかず、苦笑いになってしまっている。
◆ロジータ
CV:リース・ウィザースプーン/
坂本真綾
かつて家事に追われ音楽の夢を諦めかけていたが、家族の声援のもと、音楽の道へ進むことを決意したブタの主婦。
ショーでは主役を見事に射止め、高い所を舞うワイヤーアクションに挑戦することになるが、なぜか急に高所恐怖症になってしまい、ポーシャに主役の座を奪われかける。
◆グンター
CV:ニック・クロール/斎藤司(トレンディエンジェル)
ロジータとタッグを組んでいるブタの男性。
相変わらず悩みの無い奴。
歌もダンスもキレッキレな多才で、今回はショーの原案・脚本にまで挑む。
もちろんショーにも出演しており、ロジータの相棒のロボットの役を演じる。
◆ミス・クローリー
CV:ガース・ジェニングス/
田中真弓
200歳の
イグアナの老婆で、バスターのアシスタント。
前作と比べるとトラブルメーカーではなくなった。
クレイ・キャロウェイの自宅に訪問するも、インクでボコボコにされる。その際に義眼を無くし、以後は眼帯を付けている。
バスター不在時は彼女が責任者の代理人を務め、役者とスタッフ一同にスパルタ指導する。
◆ヌーシー
CV:レティーシャ・ライト/akane
ストリートダンサーのカナダオオヤマネコの女性。リング型の鼻ピアスを付けていて、しっぽがかなり短い。
ジョニーがクラウスにけちょんけちょんにけなされて自信を無くしている時に、レッド・ショア・シティで出会った。
クラウスにろくでなし呼ばわりされるが、それに対抗してジョニーを2日で生まれ変わらせてみせると断言し、一から彼にダンスレッスンをする。
そして本当にダンスを上達させてしまうエリート。
日本語吹き替え版で声を担当したakane氏は、バブリーダンスの生みの親とも言われている一流の振付師。
◆ジミー・クリスタル
CV:ボビー・カナヴェイル/
大塚明夫
ホッキョクオオカミの男性で、クリスタル・エンターテインメントの社長。クレイ・キャロウェイの大ファン。
なんでも自分の思い通りにならないと気が済まない、冷徹かつ冷酷な性格。
バスター達が提案したショーに興味を持ち、製作チームを派遣する。恥をかかせた奴は屋上から突き落とす!!
よくおやつを食べている。
就寝時は服を着ない。
◆ポーシャ・クリスタル
CV:ホールジー/アイナ・ジ・エンド(BiSH(当時))
オオカミの女の子で、ジミー・クリスタルの一人娘。かわいい。
父親と同じくクレイ・キャロウェイの大ファンで、彼の顔がプリントされたヴィンテージTシャツを作るほど。
スタイル抜群で大人びた容姿をしているが、大富豪ゆえに甘やかされて育ったため、性格はなんでも思い通りになると思っている、絵に描いたようなワガママ娘(一応、やりたいことにはかなり素直ではあるのだが)。
心を込めて台詞を話すのは下手だが、歌の確実な才能を持ち、その自信からショーに出たいと父親のジミー社長におねだりする。
大抵はジュースを飲んでおり、フレンチトーストが好き。
ショーでは、参加当初はロジータの役を奪い取って主役になるも、台詞の言い回しがかなりアレだったために、なんやかんやあって緑色のエイリアンの役を演じることになる。歌いながら自己表現することにより、下手な台詞回しも克服している。
◆ダリウス
CV:エリック・アンドレ/
木村昴
自分大好きなヤクの男性。受賞歴多数らしい。
ミーナと組み、ロマンティックな恋人の役を演じるが、ミーナの良さをかき消してしまうほどに自己中なため、上手くいかない。
しかも彼女の名前をジーナと言い間違えていて、覚えようとしない。
DVDに収録されているミニムービーでは彼の掘り下げが行われている。「アニマル・アトラクション」という香水のコマーシャルの撮影のオファーが来るが、エモーショナルな演技が全然ダメで、仲介者のマーシーから、
ティム・ベアトン監督から役はもらえなかったとメールが届き、涙する。だがその正直な感情が監督に買われ、結局、役がもらえる。そして本人はウハウハになるというオチ。
◆アルフォンゾ
CV:ファレル・ウィリアムス/ジェシー(SixTONES)
レッド・ショア・シティでアイスクリームの売り子をしている、
アフリカゾウの男性。
今日は女神デイだからと、ミーナにタダでアイスクリームを渡す。
それ以来、ミーナはショーの間も彼のことしか考えられなくなるほどに、彼に首ったけに…
◆クレイ・キャロウェイ
CV:ボノ/
稲葉浩志(B'z)
伝説のロックスターとしてたたえられている、
ライオンの老人。
奥さんのルビーに先立たれ、ショックでそれ以来森の中にある自宅に隠れ、防衛システムで来る者達を追い出しながら生活している。
彼の唄った曲は全てルビーを思っての曲だったが、もう15年もの間それらを聴いていないという…
●サブキャラクター
◆ナナ・ヌードルマン
CV:ジェニファー・ソーンダース/大地真央
かつて舞台女優だったヒツジの老婆。
バスターにもっとガッツを持つようにと、助言を言う。
◆スーキー・レーン
CV:チェルシー・ペレッティ/
井上麻里奈
ジミー社長のアシスタント兼タレントスカウトの、背の高いスレンダーな
犬(サルーキ)の女性。
不思議の国のアリスをベースにした演目を見て笑顔を見せたものの、力不足だと言い放ち、2幕も観ずに帰ってしまった。
彼女を追いかけてレッド・ショア・シティへ向かい、ショーの提案を社長に提案するも、最初は良い印象を持たなかったが、ショーの本番を見て絶賛する。
◆ジェリー
CV:スパイク・ジョーンズ/山下大輝
スーキーと同じくジミー社長のアシスタントの、ずんぐりむっくりとした
猫の男性。
常に早口かつ裏声で話す。
「シャチョーイマイキマスヨーーー!!!!!!!!!!」
社長のために一途だが、スーキーとは仲が悪い。
書類が風で飛ばされたり、スーキーにポーシャのおねだりへの対応を押し付けられたり、寝起きで服を着ていない社長の姿を見てしまったり、挙句の果てには小柄ゆえに社長本人に吹っ飛ばされたりと、何かとひどい目に遭うことが多い。
◆クラウス・キッケンクローバー
CV:アダム・バクストン/
山寺宏一
ダンスインストラクターの、腹の出たテングザルの男性。
ポーシャ曰く変な格好の人。
バスターの紹介でジョニーにダンスを教える…が、バカにしているだけにしか見えない。本人曰くそのほうが伸びるからだと言っているが、逆効果である。
◆ノーマン
CV:ニック・オファーマン/奈良徹
ロジータの夫。
ロジータが劇団員として活躍していることにより仕事に余裕ができたのか、子ども達の世話を受け入れる。
ロジータが主役を射止めたと聞きつけ、子ども達と一緒に彼女のもとへ駆けつける。
◆ビッグ・ダディ
CV:ピーター・セラフィノウィッツ/
三宅健太
ジョニーの父親。
かつてギャングのリーダーだったが、前作でジョニーの歌手としての活躍を見て以来は足を洗い、現在は息子や地域の皆様のためにフードサービスの仕事をしている。
ショーを邪魔者から守るため、ジョニー達に手を貸す。
◆リンダ・レ・ボン
CV:ジュリア・デイヴィス/
林原めぐみ
ジミー社長がよく出演するトークショー番組の司会を務める、赤毛の
ウマの女性。
バスター達のショーの様子について報道する。
◆メイソン
CV:スコット・モシャー
ジミー社長が派遣した、セイウチの美術作業員。
バスターをびびりだと言う。
ちなみに原語版の中の人は、この映画と同じくイルミネーションが製作したアニメ映画『グリンチ』の監督。
◆夜間清掃員
CV:ウェス・アンダーソン
夜行性だからか、暗闇の中で掃除をしていた大量のメガネザル達。
みんな揃って
死んだ魚のような目をしていたが、バスターの提案でバックダンサーに転職してからはとても生き生きとした表情になった。
原語版の中の人は『ファンタスティック Mr.FOX』や『ダージリン急行』の監督で、前作ではキリンの青年、ダニエルの声を演じている。
★小ネタ・余談
前作に登場したエディは本作では残念ながら登場しないが、忘れられたわけではない。
なぜならバスターのオフィスにて、テーブルの上をよ~く見ると、彼が表紙に載った雑誌が置いてあるのが分かるからだ。彼はあれから自立できたのだろうか。
本作にはU2に関わる小ネタが隠されている。
例えばクレイの亡き妻、ルビーの名前の由来だが、恐らく『Ruby Tuesday』というローリング・ストーンズの曲からだと思われる。これはU2がよくカバーしていた曲だ。
また、クレイが立てていた立て札には『BEWARE ELECTRIC FENCE』と書かれているが、これの元ネタはU2のシングル『The Electric Co.』であると思われる。
更に言うと、クレイの瞳の色は青色で、ルビーの瞳の色は茶色だ。これはクレイの声を担当したボノ氏と、奥さんのアリソン・ヒューソン氏の瞳の色とほぼ同じ色だ。ここまでくるとかなり芸が細かい。
ポーシャ「こーせーにっしー。わたしわたったいま、あにをたうぃきかっこかりのほしについたぁー。…ついきしゅーせーしなきゃ。……てか、追記修正ってなんなワケ?」
ロジータ「恒星日誌:私はたった今、アニヲタWiki(仮)の星に着いた。追記・修正をせねば…。」
- エディどこ行ったんや? -- 名無しさん (2024-10-10 03:08:16)
- 本当に面白い映画だった -- 名無し (2024-10-10 08:49:14)
- 個人的理想的な続編だと思ってただけに、某ラッパーの人がすごく酷評してたのが残念に思えた。そら引っかかるポイントはなくはないしそこをどうとらえるかも人に寄るけどあそこまで言わんでええやんとは思った、いくら映画批評とはいえ -- 名無しさん (2024-10-13 17:54:22)
- 上の続き もちろん、その人の見る目がないとは言わんけどね。褒めるところは褒めてたし -- 名無しさん (2024-10-17 18:35:42)
最終更新:2025年02月06日 21:42