登録日:2023/02/22 (水) 19:30:00
更新日:2025/03/20 Thu 09:18:07
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───このおとぎ話は、ディズニーの作業場から始まります。
アニメの魔法使いたちが、次々にハッピーエンドの物語を生み出す場所。
でもそこに、例外が一人いました……
ボクらを作った映画たちシーズン3 第7話(Netflix)
概要
ティム・バートン(Tim Burton、本名:Timothy Walter Burton)は、
アメリカ出身の映画監督。
現在は
イギリスのロンドン在住。
一度観たら忘れられないほどあまりにも独特な作家性で知られる、人呼んで「ハリウッド屈指の鬼才」。
一方で、自由度の高い独立系の映像作家ではなく、手がけた作品はどれもディズニーやワーナー・ブラザースといったメジャースタジオの製作。
ハリウッドの大作映画は芸術作品でなく、大量生産のファストフードか工業製品に近いもの。
数えきれないほど多くの人々が関わるゆえに──特にスター俳優やスタジオの重役、スポンサー。それらの意向によって作品の方向性は、いともたやすくねじ曲げられてしまう。
映画製作は製作費のだいたい3倍の興行収入でやっと黒字になるという大博打であることを考えると、それも宜なるかな。
しかしティムは、自身の作風を貫きつつも大ヒットを飛ばすという離れ業をやってのけ、80年代からずっと第一線で活躍を続けている。まさに奇跡と言っていい存在なのだ。
そのため、普段映画は観てなくても名前だけは聞いたことがある、という人もいるかもしれない。
さらに2009年には、MoMA(ニューヨーク近代美術館)による巡回展が80万人を集客する大成功を収めている。
以降は世界各地で展覧会が開かれており、日本では『ティム・バートンの世界展』が東京では2014年11月1日~2015年1月4日まで、大阪では2015年2月27日~4月19日まで開かれた。
その作風はと言うと……
ある時はゴシックでダークな、おどろおどろしくも幻想的な世界観。
またある時は、まるで幼子が絵の具をめちゃくちゃに塗りたくったかのような、ポップで混沌とした世界観。
純粋だけど不気味でグロテスクで、温かくもシニカルでもの悲しいキャラクター。
心に秘めた闇やいくつもの矛盾を暴きつつも受け入れる、陰翳礼讃な内面描写。
一見甘い砂糖菓子のようでいて、一口かじればエグみや血の味が口の中に広がるような味わい。
夢か現か、果ては生きているのか死んでいるのかさえも希薄にさせられる曖昧さ。
という具合に一貫しており、ティムの潜在意識の奥底から湧き出るビジュアルやキャラクターたちは、観る者を瞬く間に別の世界へと誘う。
ハマる人にとっては、いつまでもその世界に耽溺したいというくらいに心地よく感じられるであろう。
明るく健康的な印象のハリウッドの娯楽作品とは真逆の作風でありながら広く受け入れられる作品を撮れるのは、それだけバランス感覚が優れていることの証と言える。
実際、撮ってきた作品のジャンルはファンタジーやホラー以外にも、SFあり、コメディあり、悲劇あり、ヒーローものあり、果ては伝記作品までありと、かなりの守備範囲の広さを見せている。
とはいえメジャー系と言えどアクが強いため、合わない人はとことん合わないという、好みが分かれやすい監督でもあることもまた事実であるが。
また、その風貌は
- 顔立ちそのものはニコラス・ケイジ似
- 基本的に黒づくめスタイルの服装に、ストライプ柄の靴下という出で立ち
- 悲しげとも眠たげとも睨んでいるともつかない、何とも言えない目つき
- 髪がもつれあらゆる方向にねじ曲がり、櫛が通るのか怪しいレベルの凄まじいモジャモジャ頭
……と、これまた一度見たら忘れられないほど強烈なもの。何ならあのジョニデが初対面で衝撃を受けているぐらいだし
興味のある方はググってみよう。まるで自分の作品からそのまま抜け出してきたかのような印象すら受けるはずだから。
もっとも、正確には「自分の内面を反映しながら作品を撮ってきた」と言った方が正しいのかもしれないが。
果たして、この無邪気で残酷な鬼才は一体どのような道を歩んできたのであろうか──?
映画監督になるまで
子供時代から青年期~サバービアの憂鬱
それは、1958年8月25日のこと。
ハリウッドから車で15分。ロサンゼルス郊外の街バーバンクにて、彼は長男として生まれた。
父ビルは元マイナーリーグのプロ野球選手でバーバンク公園レクリエーション課に勤めており、母ジーンは猫の絵が描かれた商品を扱うギフトショップを経営。
3歳年下の弟ダニエルは映画美術の仕事に携わっている。
バーバンクは各社の撮影スタジオが軒を連ねる映画の都の屋台骨として知られているが、それ以外はごく普通の郊外の街。
ティムは郊外という場所で育つことについて、こう語っている。
郊外で育つってことは、文化に対する感覚、何かへの情熱に対する感覚のない場所で育つってことなんだ。
人々が音楽を好きだなんて思えなかった。感情が表に出てなかったんだ。
ほんとに奇妙だったよ。「なんであんなものがあるんだ?僕はどこにいるんだ?」って感じ。
ものごとに対する愛着があるなんて思えなかった。
だから順応して自分の個性の大部分を殺すか、自分はみんなと関係を絶っていると感じさせてくれるだけの、すごく強力な精神生活を発達させるかの、どちらかを強いられるんだ。
引用元:ティム・バートン[映画作家が自身を語る] P122-123
画一的で変わり映えもせず、娯楽もろくにない街。他の子供たちが外で遊ぶ中、ティムは墓地や蝋人形の館といった暗く不気味な場所に惹かれるようになった。
特に夢中になっていたのは、映画館や深夜のテレビで流されるホラー映画や怪獣映画。
映画館の闇の中で怪物や怪獣たちと触れ合う内に、とある感覚が彼の中に培われていった。
「たいていの怪物たちは元来誤解されていて、普通は彼らを取り巻く人間たちよりずっと心のこもった魂を持っている」───
そればかりか、一見おとなしそうな少年の内側には社会を破壊したいという衝動も芽生えていた。
何たって、当時の夢は「ゴジラの中の人になりたい」なのだから。
そして一番のお気に入りが、ヴィンセント・プライスが出演する映画だった。彼の演じる繊細で孤独な人間に、自分自身を重ねていたのだ。
学校の授業には全く興味が持てなかったティムであるが、当時から友人たちと一緒にスーパー8で映画作りを楽しんでいた。
13歳頃、読書のレポート課題を出された時には代わりに映画を撮って提出することで高い成績を取ったというのだから筋金入りと言える。
子供時代から青年期に撮った作品は『ティム・バートンの世界展』にて上映されていたので、ご覧になった方もいるかもしれない。というかよく残っていたな……
17歳頃には廃棄物汚染防止のためのポスターをデザインして一等賞を獲得し、二カ月の間街のゴミ収集車の側面を飾った。この当時からすでに美術のセンスも発揮されていたのだ。
何なら、幼い頃から枯れ木を眺めて素晴らしい眺めだと言うくらいの感性の持ち主なので……
まさに栴檀は双葉より芳し、である。
しかし芸術的な才能が育つ一方、周囲への違和感は成長するにつれてどんどん大きくなっていった。
言葉でのコミュニケーションが苦手で感じたことを表に出さないタイプだったが、強すぎる我と感受性ゆえに家族との仲がうまく行かなくなっていく。
17歳までに自立することを心に決めるレベルなので相当なものと言える。
「パンク・ミュージックは素晴らしかったな。救われたよ。僕の感情にピッタリだった」とは彼の弁。
逆に祖母からは大変可愛がられていたようで、12歳から16歳の頃まで一緒に暮らしていた。
18歳の頃、高校の先生の推薦があり、彼はカル・アーツ(カリフォルニア芸術大学)への奨学金を得てディズニーが支援するアニメ課程に入学。
カル・アーツと言えば、
かのウォルト・ディズニーが創立したアニメーターの登竜門。
その同期にいたのは、
……など、後のアニメ映画界を牽引する錚々たる面子ばかりである。
ティムの才能は折り紙付きで、あのラセターにも「彼のスケッチを見て驚いた。あの時の衝撃は今でも覚えているよ」とまで言わしめた。
途中、履修ミスをやらかして奨学金を打ち切られるというピンチに陥るも、1979年に作った鉛筆画の短編アニメ『セロリ怪獣の彷徨』(原題:Stalk of the Celery Monster)がそれを救った。
ティム自身は「くだらない映画だった」「不作の年だったんで実のところラッキーだった」と謙遜しているが、この作品は校内で大好評を博し、上映後にはものすごい拍手が起こったという。
後に彼の相棒の一人となる造形士のリック・ヘインリックス曰く、
他の学生の作品はアニメーションの技術を追求するにとどまっていたけど、ティムは本物の映画を作ろうとしていた。
すごくきれいに描けている作品だったけど、肝心なのは、彼のテクニックのことじゃない。
ティムの作品には人間が描かれていたんだ。
引用元:ティム・バートン試論───「フリークス」の孤独から「家族」の神話へ───その1 P30
そして作品はディズニーの関係者の目に留まり、一緒に働かないかと声がかかった。
こうしてティムはめでたく、夢の王国の一員として名を連ねることとなった。
───しかし。
アニメーター時代~檻の中で見た夢
結論から言えば、ティムとディズニーとの相性は
最悪の一語だった。
当時のディズニーは、創業者ウォルトの死後迷走を続け、さらに黄金期を支えた伝説のアニメーターたち「ナイン・オールドメン」も『きつねと猟犬』を最後に全員引退。
上層部は「ウォルトは……」「ウォルトだったら……」と、念仏のように唱えているような有様だったという。
よりにもよって
最大の暗黒期という、あんまりなタイミングでディズニーに入社してしまったティム。
偉大なアニメーター、グレン・キーンの下で働いていた彼だったが、先の『きつねと猟犬』ではディズニー特有のスタイルの絵が描けず、
路上で轢死した動物みたいなものしか描けなかった。
暗黒期の代表作(?)『
コルドロン』ではコンセプチュアル・アーティストとして設定画を描き続けたが、彼のアイデアは一つも採用されなかった。
ちなみにこの設定画、本人が
「10年分ぐらいのアイデアを何から何まで出し尽くした」と語る通り、どれもダークでユーモラスな彼らしいものばかり。
これだけの逸材を無駄遣いするあたり、当時のディズニーの迷走ぶりがうかがえる。
ティム曰く、
ディズニーにいておかしいと思ったのは、彼らは僕らにアーティストになってもらいたいと思ってるくせに、
同時に個性のないゾンビの工場労働者になってもらいたがっていたってことだ。
頭の中にそういう二面性を共存させるにはよっぽど特殊な人間が必要になるよ。
だから当時は感情的にとても動揺していて、実際あまりうまく役目を果すことができなかった。
引用元:ティム・バートン[映画作家が自身を語る] P42-43
さらに彼の同室にあてがわれた同僚のアンドレアス・デジャ曰く、
ティムの作品は素晴らしかったので、「ディズニー化」するように頼まれたことは奇妙に感じました。
しかし、彼の絵を見直してディズニーの慣習的なスタイルに近づけるために変更を加えるたびに、ティムのデザインの本質が失われてしまうことに気付きました。
ティムも私のいくつかの絵を見直してくれましたが、全体的にはややイライラする状況になりました。
それでも、私たちは仲良くやっていました。ただ、この奇妙な事態に巻き込まれてしまったのです。
なお、ティム自身は当時デジャのことは眼中になかったのか、「僕らを“交配”させようとするディズニー側の試みは全くの無駄に終わった」とまで言い切っている
「中国にある、水を額に落とし続ける拷問のような状況」に苦しむあまり、ティムは次第に正気と思えない行動が目立つようになっていく。
以下、奇行の数々
- 一日12時間~14時間は寝ている
- あまりにも無口なので周りから口がきけないと思われていた
- 机の下に隠れたり、上に乗っかったりする
- クローゼットの中に5時間隠れて一点だけを見つめ続けていた
- 自力で親知らずを4本抜いて血まみれになりながら廊下をウロウロする(しかもご丁寧に写真やスケッチにその様子を記録したり、出血多量で病院送りにされる始末)
……『きつねと猟犬』のあまりのクオリティの低さに怒り、上層部に啖呵を切ってクビになったバードと真逆である。逸材の無駄遣い二人目……
実際、彼の奇行は社内でも有名であり、マスカーからは「ホラー映画の主人公と会社での立場を重ね合わせたのかな」と言われている。
なおマスカーは元々『コルドロン』を監督する予定だったのだが、追加したシーンがコミカルすぎるという理由で監督を降ろされ、『オリビアちゃんの大冒険』の企画の方に左遷されている。
逸材の無駄遣い三人目……
もちろん、ディズニーも迷走している状況を手をこまねいて見ていたわけでなく、伝統にとらわれない新たな才能と斬新な作品を求めていた。
ティムは子供時代からの憧れのヒーロー、ヴィンセント・プライスに捧げる詩をしたため、執行部のジュリー・ヒックソンと創作開発課のトム・ウィルハイトの二人の幹部に見せた。
二人はそのアイデアを気に入り、6万ドルの製作費を与えた。
ちなみにウィルハイトは当時の幹部の中では珍しくリスクを取れる人物であったが、彼にティムを紹介したのは、何とラセターだったりする。
見る目のある人は必ずどこかにいるというのはもちろん、天才同士はやはり呼び合うものがあるようだ。
なおラセターも、当時の最先端技術であるCGを取り入れたアニメの製作を目指して企画を上層部に出し続けていたが受け入れられずクビになっている。逸材の無駄遣い四人目……
こうして1982年に作られたのが、記念すべき監督デビュー作『ヴィンセント』(原題:Vincent)である。
ヴィンセント・プライスに憧れる7歳の少年ヴィンセント・マロイの奇怪な妄想を描いた、ストップモーションアニメによる5分のモノクロ短編。
「処女作にはその人の全てが表れる」の言葉通り、はみだし者の孤独、異形への愛、無邪気さゆえの残酷さ、ドイツ表現主義的なセット、自分が観て育った作品へのオマージュ……
基本となるテーマがこの時点で一通り揃っているのには驚かされるだろう。
さらにナレーションを担当したのはプライス本人。ティムの子供の頃からの夢が叶った瞬間である。
が……はっきり言って子供が観たらトラウマ確実の内容。
しかも当初は映画でなく、子供向けの絵本(?!)として出版するつもりだったらしい。なおさらトラウマを植え付けられそうである。
評価は高く、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で批評家賞を獲得するなどしたが、当然ディズニーはこの作品の扱いに困り、結局数回のテスト上映の後お蔵入りとなった。
こんな強烈な作風でも、現在は『ジャイアント・ピーチ』のVHSや『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のDVD・BDで容易に視聴可能なのだからいい時代である。
同年には、当時始まったばかりのディズニーチャンネルの番組用に、『ヘンゼルとグレーテル』(原題:Hansel and Gretel)を監督。
ティムにとっては俳優たちと仕事をした初の作品。加えて、弱冠24歳で特番を任されるのは前例のないことだったという。それだけ、才能は本物だったわけである。
誰もが知るグリム童話の実写化だが、キャストは全員東洋人。怪獣映画など日本の作品に触れながら育った彼らしいチョイスである。
そのため、クライマックスでは魔女とカンフー勝負をやっていたりする。
「僕はずっと日本人のデザイン感覚に惹きつけられてきた。ゴジラ映画と共に成長して、彼らのデザインと色彩のセンスは本当に気に入っていた」
けばけばしいカラーリングにギョロ目のおもちゃ、渦巻き模様、ストライプ柄に見える森。美術面ではここでもティムの作家性が発揮されている。
特筆すべきは、お菓子がテーマでありながら、「食べる」という行為そのものに嫌悪感を感じさせるグロテスクな演出がこれでもかと盛り込まれていること。
ある意味『チャーリーとチョコレート工場』の原型と言っていいかもしれない。
実家で食べてる緑色のペーストだけでもひたすら不味そうだが、お菓子の家の扱いは強烈。
貪り食らう食べ方はもちろん、壁をつつくと謎の液体がブシャーと吹き出すわ、屋根からはチョコレートらしきものがグチョグチョ溶けて滴ってるわ……
クライマックスではまるであらゆる絵の具をぶちまけたかのような崩壊を見せており、チープさも相まって我々の知るヘンゼルとグレーテルの印象を尽く覆してくる。
その強烈な内容のせいか、1983年10月29日と31日の二度だけ放送されたきりの幻の作品となっている。
一応日本では『ティム・バートンの世界展』で上映されたが、その内容から観客を唖然とさせたとか……
1984年には、30分程度のモノクロ実写短編『フランケンウィニー』(原題:Frankenweenie)を監督。
物語は子供の頃に飼っていた愛犬との思い出をベースに、郊外の住宅地を舞台に「迫害される異形」のテーマを加えた、『シザーハンズ』の原型と言える内容。
特にクライマックスの風車小屋が焼け落ちるシーンは長編映画相手でも引けを取らないほどの迫力で、才能を感じさせるものがある。
そしてキャスティングは、
- 主役のヴィクターは『ネバーエンディング・ストーリー』のバスチアン役のバレット・オリバー
- 母親役は『シャイニング』のウェンディ役のシェリー・デュヴァル
- 父親役は『ホーム・アローン』の泥棒コンビの片割れダニエル・スターン
- 先生役は『デス・レース2000年』や『フライパン殺人』で知られるカルト映画監督ポール・バーテル
- 近所に住む少女役はフランシス・フォード・コッポラの娘にして後に『ロスト・イン・トランスレーション』を監督するソフィア・コッポラ
- 犬のスパーキー(役名と本名が同じ)はその後『ブルーベルベット』や『ターミネーター2』に出演
と、とても無名の監督が手がけた作品と思えないほどやたら豪華な俳優陣となっている。
このプロの俳優たちと仕事する経験は、コミュニケーションが苦手だったティムにとって他者との関わり合いを学ぶいい経験になったようである。
しかしこの作品も、刺激が強すぎるという理由でPG指定が付きお蔵入りに。
色々な作品を手がけても、尽くお蔵入りにされ続ける現実。
いよいよディズニーへの失望感を強めていったティムは、ついにディズニーを去ることに。
2023年の英国映画協会のインタビューでは、この因縁を強烈に表現している。
その時点で、僕の棺桶に最後の釘が刺さったんだ。
僕の棺桶は数年後に発掘され、その後再び杭を打たれ、埋められた。
僕は吸血鬼のようなものさ。何度殺されても、蘇る。
その後、デュヴァルの誘いで彼女が司会を務める番組『フェアリーテール・シアター』の一編『アラジンと魔法のランプ』(原題:ALADDIN AND HIS WONDERFUL LAMP)を監督。
ストーリーはディズニーの映画版より原作に近く、ランプの魔人の他に指輪の精が助けてくれたり、願いに上限なしというイージーモードとなっている。
キャスティングは、
と、これまた豪華なもの。
余談だがこの『フェアリーテール・シアター』、監督もキャストも全体的に大変豪華な番組だったりする。
例えば『かえるの王さま』の監督はモンティ・パイソンのエリック・アイドルに主演はロビン・ウィリアムズ、『リップ・ヴァン・ウィンクル』の監督はフランシス・フォード・コッポラ、
『ピノッキオの冒険』の主演はピーウィーことポール・ルーベンス……という具合に。
そんなティムだが、翌年の1985年、ついに大きなチャンスをつかむことになる。
彼の知り合いの女性がワーナー・ブラザースの上層部に『フランケンウィニー』を観せたことがきっかけで、長編映画を監督する機会に恵まれたのだ。
記念すべき長編デビュー作は『ピーウィーの大冒険』。この映画でヒットを飛ばしたティムは、とんとん拍子でステップアップしていくことになる。
その後の活躍は皆さんご存じの通りだろう。
『バットマン』で映画史上初めて公開10日間で1億ドルを売り上げその名を不動のものにし、『シザーハンズ』ではジョニー・デップを発掘。
ついには「ハリウッドで一番稼げる監督」とまで呼ばれるようになった。
ディズニーも彼のことを受け入れるようになり、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や『アリス・イン・ワンダーランド』、そして『フランケンウィニー』のリメイク版もここで手がけた。
まあ『ダンボ』で絶縁を突きつけられるんだけどね……
それぞれの作品にまつわるエピソードは、下記フィルモグラフィーにある各作品項目リンクを参照されたし。
作風を理解するポイント
ティムの撮ってきた作品は、一言で言えばプライベート・フィルムである。
作品群を追っていると、その趣味だけでなく、当時の精神状態や人間として成長していく過程が手に取るように分かるようになっている。
だからハマる人は、作品やキャラクターを通り越して彼自身に親しみを感じ、感情移入してしまうだろう。
「まるですぐ近くにいるトモダチのよう」と評論家の切通理作が評しているが、言い得て妙な表現である。
一方で、「世界観やキャラクターに特化しすぎてストーリーが弱い。というか
破綻気味」な点が指摘されることもあり、伏線を平気で投げっぱなしにしている作品もある。
このことについて彼自身は
逆ギレ気味に「僕にとって重要なのは、いつもストーリーとしてのヴィジュアルだから。イメージが、僕にとってのストーリーなんだ」と語っている。
まあ、要は
「こまけぇことはいいんだよ!!」である。
ここでは、彼の作品で知っておくとより深く楽しめるポイントを紹介する。
1.異形・はみだし者の孤独や悲哀
ティムの作品を語る上で最重要なテーマ。
いわゆる「明るく健全な社会」に適応できず、強い違和感や疎外感を抱きながら育った彼。
そのため、同じ境遇の異形やはぐれ者に対する目線は常に共感や愛情に満ちている。
救われた者も、報われなかった者も。彼らの生きざまは観る者に強烈な印象や大切なものを残すであろう。
そして幼い頃から強い破壊衝動を抱えていたティム。
そんな彼が作り出したキャラクターたちは時に社会に混乱をもたらし、またある時は常識や固定観念を打ち破る。
特に90年代の作品群は、鬼気迫るものすら感じさせるほどの悲痛さをもって心に訴えかけてくる。
サーカスがよく出てくるのも、普通の世界に居場所がなかった人たちが輝ける場所であるからだろう。
もっとも、当の本人はサーカス嫌いでもあるのだが……
また、2000年代以降からは「愛した人に受け入れられない女性」というテーマも見られるようになった。
2.郊外住宅地
これもティムの作品を論ずる上で必ずと言っていいほど取り上げられるテーマ。
一見明るく健全な、理想的なアメリカを体現したかのような、郊外の住宅地。
しかし彼が居心地の悪さを感じていたように、画一的な家がズラッと並ぶ光景はどこか窮屈さを感じるもの。
特にここを舞台にした『シザーハンズ』に顕著で、日陰すらほとんどないパステルカラーの街並みに潜む村社会ぶりや、人々の無意識の悪意や攻撃性には戦慄させられることだろう。
だが、こうした環境で育ったからこそあの想像力が磨かれたのも、また事実なのである。
3.閉じこもる者、閉じこめられた者
世間になじめない、あるいははじかれた者たちが主人公になることが多いだけに、彼らは自分の世界に閉じこもったり、小さな世界に閉じこめられたりしているパターンが多い。
前者はヴィンセント・マロイやウィリー・ウォンカなど、後者はスパーキーやメイトランド夫妻、ペンギンなど。
エドワード・シザーハンズの場合は両方に当てはまるか。
こうして彼らは豊かな想像力や疎外感を育み、やがて他者との関わりの中で大きな騒動を巻き起こすようになる。
このテーマはティム自身の幼い頃の体験が元になっており、こう振り返っている。
小さかった頃、自分の窓に二つ窓があったことを覚えている。
そこから芝生が見下ろせるいい窓だったんだけど、どういうわけか両親が二つとも壁で塞いじゃって、
外を見るには机の上に登らなきゃいけないぐらいの、このくらいのわずかな隙間を残したんだ。
今まで両親になぜそんなことをしたのか聞いたことはなかったけど、聞いたほうがいいだろうな。
それで僕は自分の置かれていた環境を、人が壁の中に閉じ込められたり生きたまま埋葬されたりするポオの物語になぞらえていたんだ。
そうやって僕は周囲の世界と結び付いていた。バーバンクっていうのは神秘的なところなのさ。
引用元:ティム・バートン[映画作家が自身を語る] P36
4.奇抜なキャラデザ
不気味で禍々しく、見る者の不安をかき立てつつも、どこか愛嬌の感じられる彼のキャラクター。
例えば彼の描く人間のキャラクターはきつくデフォルメされており、ギョロ目に異様に細い手足などが印象的。
人間でさえこれなのだから、妖怪や怪物などの異形の絵になってくると、もはや理解の範疇を超えたデザインが増えてくる。
何たって、彼が無意識の領域から湧き出るままに描いたものなので……
よく使われる意匠は、渦巻き(火星美女など)、ストライプ(ビートルジュース、ジャック・スケリントンなど)、ツギハギ(スパーキー、
キャットウーマン、サリー、ハンド)。
特にツギハギは、
一つになってない心理をバラバラにゆるく縫い合わせ、自分自身を絶えず一つに引き合わせようとする感情を表しているらしい。
5.犬への愛情
ティムが初めて犬を飼ったのは2~3歳頃の時。そこで初めて純粋な愛情を学び、9歳で別れの悲しみを知った。
この経験は彼にとってかけがえのないものであり、作中にも犬がよく登場する。
『フランケンウィニー』のフラン犬スパーキー、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の幽霊犬ゼロ、『コープスブライド』の骸骨犬スクラップス。
いずれも異形の犬だが、その心理や仕草はもちろん、主人公と深い愛情で結ばれている様子は、犬が大好きなティムだからこそ描けるリアルさがある。
……え、『マーズ・アタック!』の人面犬?知らんなぁ
6.祝日への憧憬
一年を通して快晴で温暖な南カリフォルニアにあるため天気すら滅多に変わらず、退屈な街だったバーバンク。
しかしハロウィンやクリスマスといった祝日は、歴史や文化を持たないこの街が創造性を発揮する貴重な機会であった。
そこで育ったティムにとっても胸ときめかせる時期で、その感性に大きな影響を与えていたのは、疑いの余地がない。
特に90年代前半の作品に顕著で、どこか物憂げな作風の中において一際華やかなシチュエーションとして登場する。
氷を削って天使の像を作り出すエドワード、クリスマスをぶち壊そうとするペンギン、ハロウィンタウンの主でありながら自らクリスマスを企画したジャック。
心に孤独感を抱えたはぐれ者たちが、彼らなりのやり方で自分自身を表現しようとする。それはまさしく、ティムの内面の表れであろう。
……だが、祭りの時は短いもの。その後キャラクターたちに待ち構えているのは破滅的な運命なのだった。
7.古典・B級作品へのオマージュ
幼い頃から名作かB級か一切問わず浴びるように観てきた怪奇映画、怪獣映画、SF映画などなど……
彼の手がけた作品には必ずと言っていいほど、それらに対するオマージュを見ることができる。
ただし、そのまま場面を引用し、サンプリング的にすることは避けている。これは彼の創作者としての矜持であろう。
関連人物
ティムの作品に実に8回も出演している、
常連の中の常連俳優。
ニコラス・ケイジの勧めで俳優業に進出し、テレビシリーズ『21ジャンプストリート』でブレイク。一躍アイドルとして地位を築くことになった。
しかし本人はアイドルとして消費されゆくことを悲観しており、活動の場を映画のみとすることに決めた。
そこで出会ったのが『シザーハンズ』の脚本。そしてこれが、映画界で最も有名な黄金コンビの誕生となった。
以降はハリウッド有数の個性派俳優としても知られるようになり、『
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』で大ブレイクしたのはご存じの通り。
ある所に若い男がいて、誰もが認めるほどハンサムな姿をしていた。
そこで彼は自らの頭部を縛り上げ人質に取った。
彼はみんなに20フィート下がるように言うと、自身の頭を持ちながら暗い通りを走り去っていった。
町中の人は、なぜ彼が自身の頭を脅していたのか不思議に思った。
……そういう場所だったからだ。
Double Exposure, Take Threeより引用
親愛なるTB
おめでとう!
ついにハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムの星が君のものだ。
君の頭から湧き出る、奇妙な天才ぶり、予測不能で唯一無二の創造力。
それが、世間から誤解された はみ出し者たちの数えきれない物語に命を吹き込み、この世界に計り知れない喜びをもたらしてくれた。
この栄誉は君にこそ相応しい。いや、もっとあっても足りないくらいだ。
僕らが皆、人生の幕を下ろした後も、君の偉業は永遠に輝き続けるんだろう。
君と過ごした時間は僕の誇りであり、人生を変える旅路だった。笑いと魂を揺さぶる瞬間の連続。
かけがえのない思い出の数々。この胸に刻んで、大切にしまっておくよ。いつまでも。
だって、君みたいな人は他にいないから。
君の揺るぎない信頼、支え、そして深い友情に、心からの感謝を...
永遠の愛と尊敬を込めて
シュリッツィ(ジョニー・デップ)より
ロサンゼルスを拠点に活動していた異色のロックバンド『オインゴ・ボインゴ』のリーダー。
映画界に入るきっかけは、兄リチャードが監督した『フォービデン・ゾーン』の音楽を手がけ出演したことから。
その後、『ピーウィーの大冒険』で本格的に映画音楽の道に入ることに。
途中、喧嘩別れをしたこともあったが、今日に至るまでティムの作品には欠かせない存在として、ほぼ全ての作品の音楽を担当している。
『マーズ・アタック!』で和解できた時は、「また一緒に仕事ができてよかった」「ヒッチコックとハーマンみたいにならなくてよかった」と、しみじみ語っている。
そのキャッチーで覚えやすく、時にコミカル、時に勇壮、時にリリカルな音楽はティムの作品と相性ピッタリ。
ティムは企画が動いたら速攻で確約を取り付け、曲のアイデアは全てエルフマンにお任せしているのだとか。
ちなみに上記の『フォービデン・ゾーン』は伝説のカルト映画として知られており、そのチープでハチャメチャな内容は一度観たら忘れられないほどのインパクトを植え付けてくる。
カル・アーツ出身の美術監督。
ティムとの付き合いは古く、『ヴィンセント』から多くの作品を共に手がけており、幻想的な彼の世界観を具現化する上で重要な存在と言える。
特に『スリーピー・ホロウ』では
アカデミー美術賞を受賞している。この作品の、おとぎ話と絵画が融合したような、幽玄たる絵作りの美しさは必見。
ティムの作品以外では『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの『
デッドマンズ・チェスト』『
ワールド・エンド』などが有名。
カル・アーツの実験アニメーション学科の出で、屈指のストップモーションアニメ作家として知られる。
代表作は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や『ジャイアント・ピーチ』、『
コララインとボタンの魔女』。
ティムが『バットマン リターンズ』の撮影で手が離せなかった時、直々に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督に指名されていることから、その実力と信頼がうかがえるであろう。
しかし、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は未だに彼の監督作としてほとんど認識されておらず、『コララインとボタンの魔女』すらティムの作品と誤認されることも。
さらに実写作品『モンキーボーン』は製作過程のゴタゴタから20世紀フォックスから宣伝してもらえず大コケ。
2012年にはピクサー初のストップモーション映画『The Shadow King』を作ることが発表されたが、結局また揉めて製作中止の憂き目に遭う。
以降、2022年の『
ウェンデルとワイルド』まで新作を撮れなかった。
こうして見ると、実力の割に報われないイメージがあるのだが……
その『モンキーボーン』では、終盤主人公が臓器移植用の死体を依代として現世に復帰、
臓物をバラまきながら自身の体を乗っ取ったモンキーボーンと戦うなど、
ある意味ティム以上の狂気を見せつけている。
ティムのミューズの一人。
1989年2月にドイツ人アーティスト、レナ・ギーゼクと結婚したティムだが、仕事人間のため長続きせず、1993年3月に離婚していた。
「カルバン・クライン」のモデルだったリサに出会ったのは1992年の大晦日のこと。
母親がおらず、少女時代は病気の祖母の介護に明け暮れる辛い少女時代を過ごしたリサはティムと同様、強い孤独感を抱えていた。
二人は気が合い、以降公私にわたるパートナーに。しかしあまりに彼女に夢中になりすぎたティムは仕事仲間や友人が眼中に無くなり、エルフマンと一時期喧嘩別れする一端になったらしい……
『エド・ウッド』のヴァンパイラ、『マーズ・アタック!』の火星美女、『スリーピー・ホロウ』のイカボッドの母親と、印象的な役柄で出演している。
ティムは毎日彼女の写真を撮るのが日課となり、一緒にホラー映画ばかり観たりと、オタクの夢を体現していたが……
2001年の『PLANET OF THE APES/猿の惑星』の後で破局してしまった。
ティムの二代目ミューズ。単独項目のあるキャラとして
ハリー・ポッターの悪魔女
ベラトリックス・レストレンジの実写版演者として知っている人もいるだろうか。
父親は銀行の頭取、曾祖父は第一次世界大戦開戦時のイギリス首相ハーバート・ヘンリー・アスキスというすごい家系の持ち主。
『PLANET OF THE APES/猿の惑星』で彼女と出会ったティムはその後急接近、パートナーに。
以降7作連続で彼の作品に出演し続けるという、デップに次ぐ常連俳優となった。
なお、彼女の役は特殊メイクが多いため、「またティムは特殊メイクをあなたにさせるの!」と母親に怒られていたとか
また、二人は『ビッグ・フィッシュ』の公開直前の2003年10月4日に長男ビリー・レイを、2007年12月15日に長女ネルを授かっている。
が、2014年に破局したことが発表された。
その後ガーディアン紙のインタビューで、「年上の権力者が若い女優と寝ることは常に性的搾取に当たると思いますか?」と聞かれて、
「ティムと寝たからって、タダ乗りしたわけじゃないわ。私はいつもオーディションを受けていたし、子供たちとすべてを授けてやったの!(大笑い)」とコメント。
さらになぜ別れたのか聞かれた時は、それについては答えられないとしつつも、
「よく頑張って聞いてくれたね!」と、逆に褒めている。
豪胆すぎる……
ティムはラブレターを書くことはないの。彼は絵で愛を伝えるの。
正直に言うと、ティムは『猿の惑星』で出会った時、あまり口をきかなかった。
私は、ティム・バートンによって捨てられた言葉のための孤児院を設立すべきだと言ったわ。
今は言葉を使うけど、最初はただ絵を渡すだけだった。
彼は身体から切り離された頭の自画像で私に告白していたの。落ちないわけないでしょう?
私たちは旅に出て、キャビンでお互いを知るために冬ごもりしてたの。
そして彼が次々と小さな絵を描いていくのを見たわ。
……彼の送った口の縫われた頭部の自画像に、こんなメッセージが書かれている。
彼女に情熱的で濃厚なキスをしたいけれど、マンネリ気味なんだ。
見ての通り、口が縫い合わされている時にキスをするのは難しい。
さらに頭の下にハイヒールが並ぶ、もう一枚の絵のメッセージはこれである。
君に夢中だよ。
クリストファー・リー、ピーター・カッシングと並ぶ戦後の三大怪奇スターの一人。
特に60年代からは、「B級映画の帝王」ロジャー・コーマン監督による、ポーの作品を原作とした映画シリーズに次々と主演して成功を収めていた。
顔は知らずとも
マイケル・ジャクソンの名曲『スリラー』でナレーションをしていた人と言えばわかる人もいるだろうか。
ティムにとって子供の頃から一番の憧れで、彼へのオマージュである『ヴィンセント』ではナレーションを務めており、以降深い親交を結ぶ。
遺作となった『シザーハンズ』の発明家役で知っている方も多いはず。
つまり、二人はまるでエド・ウッドとベラ・ルゴシのような関係だったわけである。
後に『エド・ウッド』を作ることになるのも、運命的なものがある。
またティムは、『Conversations with Vincent(ヴィンセントとの対話)』というドキュメンタリーを撮り続けていたが、1993年10月25日にプライスが死去。計画は暗礁に乗り上げる。
それでもビデオ販売を目指していたようだが、結局権利関係などの問題で未完成のまま、完全に頓挫してしまった。
日本との関わり
日本の怪獣映画を観て育っただけに、日本への思い入れが強いティム。
『バットマン リターンズ』のプロモで初来日して以降よく来日しており、テレビ番組に何度も出演している。
特に自身の原点の一つであるゴジラに関しては、毎年のようにお忍び来日しては撮影現場を見学していた時期があったほど。
『
ゴジラVSモスラ』の撮影現場では
川北紘一特技監督に、
「何本も作っていて飽きないの?今度は僕が作りたいよ」と頼んでいたとか。
有名人との関わりも深く、例えばアニメーション監督の水島精二や映画監督の
庵野秀明、ミュージシャンの浅井健一が彼と対談。
『働くおっさん劇場』では、野見さんが5分間だけインタビューしていた。
2014年に来日した時のハロウィンパーティーには、きゃりーぱみゅぱみゅや
SEKAI NO OWARI、DJ KOOも参加。Twitterに記念写真をアップしていた。
また、ご本人は女性デュオの黒色すみれやヴィジュアル系ロックバンド「D」のファン。
ちなみによく訪れる場所は「サブカルの聖地」こと
中野ブロードウェイで、そこでよく怪獣フィギュアを買っているそう。
他には原宿キデイランドや歌舞伎町のロボットレストラン(現在は閉店)、六本木のホラーダイニングバー・トリックオアトリートなどを訪れていることが確認されている。
発言集
子供の頃から好きなこと。
今になってもぼくはいちばん幸せなのは……ぼくは眠るのが楽しみだ。
それに実際、そのころから眠るのが好きだった。
それに、寝るのが好きな人と話すのも好きだ。
ぼくを落ちつかせてくれるものは、ひとつはマッシュポテトを作る音を聞くこと、もうひとつは誰かの寝息や、寝入りばなの音を聞く事なんだ。
なんか安らぎみたいのを感じるし、すばらしい気分だ。
それにハリウッドじゃ、誰も眠りたがらない───寝てると負けてしまう、トップには立てない。
眠るのが好きな人はほんのちょっとしかいないけど、でもそういう人と話すのは好きだ。
眠るのが好きな人はすてきなしゃべり方をするから。あそこにはすばらしいものがある。
ぼくは寝るのが好きだ。
引用元:インナーヴューズ―映画作家は語る P141
おとぎ話の目的と機能とは何か聞かれて。
若さの欲求と関係あるものだと思う───なんて名前がついてるのかわかんないけど。
ぼくらは誰なんだろう?どうやって創られたんだろう?ぼくら以外に誰がいる?死んだらどうなるんだろう?
そういうのは何ひとつわかってない。人生のことはわかってない。
全部が生と死と知られざるものの傘の下にあって、それと善と悪の混ざり合いと、おかしいものと悲しいものと、その全部が一度に起こる。
すごく不思議で複雑なんだ。
おとぎ話はそれがわかってるんだ。バカバカしさがわかってて、リアルさがわかってて、だけどある意味ではリアルを超えてる。
だけど、そのほうがずっとリアルなんだと思う。
引用元:インナーヴューズ―映画作家は語る P165
悲劇の意味について。
確かに意味はある。ぼくは人生は究極的には悲劇的なものだと思う、でも究極的にはポジティヴな意味で。
ぼくらはみんな死ぬ。これは悲劇的だ。
人生では悲劇的なことを数多く経験するけど、それが必ずしも悪いわけじゃない。
だからぼくは悲劇をおもしろおかしく扱うのが好きなんだ(笑)
引用元:インナーヴューズ―映画作家は語る P165-166
お金に対する責任感について。
金のことは気にかけているよ。
なぜって僕のことを「商業的な映画は作らない奴だ」なんて言う人たちにはひどくムカッとくるからね。
僕は金を払う人たちに対していつもすごく責任を感じてきたのに。絵を描いているのとは違うんだ。
たとえ低予算映画を作ってるんであっても、巨額の金がかかってるんだから、金を無駄にしたくはないよ。
精密でない科学の中で、何だか奇妙な世界の中で、最善を尽くそうとしているんだ。
「私は何ものも気にかけない、私は自分の映画を作るだけだ」なんていう芸術家の態度を取ったことは一度もないよ。
僕は自己に忠実であろうとし、自分にできることだけをしようとしているんだ。
方向転換するとみんなが困っちゃうからね。それで僕はその点で誠実でいようとしているんだ。
引用元:ティム・バートン[映画作家が自身を語る] P83
脚本の扱いについて。
僕は聖書に従うみたいに脚本に従ったりはしない。脚本は視覚化のプロセスの中で変わっちゃうからね。
僕は自分が必要としているものを脚本から引き出す。脚本は絶えず変化している、有機的なものなんだ。
だから僕は脚本の核心と精神を理解しようと努めている。
脚本の中に素晴らしい台詞があると思っても、ある俳優がその台詞を言うと、全然期待通りの結果にならないことがある。
でも別の俳優ならもっとうまくその台詞を言えたかもしれない。
映画を作る時には、俳優たちにすごくたくさんのことを負っているんだ。
いろんなことがガラッと変わっちゃうこともある。
そうなることで生じる刺激が、僕は好きだ。
引用元:ティム・バートン[映画作家が自身を語る] P128
近年問題になっている、キャンセルカルチャーやAI技術について。
子供の頃に観た、フランケンシュタインに出てくる怒れる村人たちのイメージがあった。
僕はいつもそんな風に社会について考えていたんだ。
どんどん目につくようになってきたね。
それはとても、とても奇妙な人間の動きであり、僕が苦手で理解もできない人間の特徴なんだ。
(バズフィードによって作成された、自分風のディズニープリンセスのAI画像を見て)
この気持ちは言葉では言い表せない。他の文化圏で 「写真を撮らないでくれ、魂を抜き取られるから」と言われているのを思い出したよ。
AIのやることは人々から何かを吸い取るようなものだ。魂や精神から何かを奪ってしまう。
特にそれが自分に関するものだったらすごく嫌だね。
それは人間性や魂を奪うロボットのようなもんさ。
フィルモグラフィー
監督作
記念すべき長編デビュー作。
『ヴィンセント』共々「処女作にはその人の全てが表れる」の言葉通り、本作はティムらしいポップ・キッチュ・シュールさの三拍子が揃った作品に仕上がった。
それに加えて、ピーウィーの強烈なキャラクターも相まってカルトな人気を持っている。
終盤では無断で
ゴジラと
キングギドラを出すなど不謹慎な展開が待っており、後の『マーズ・アタック!』を彷彿とさせるものがある。
2年もの脚本の吟味を経て選んだ本作は、ハリウッド的テンプレコメディ脚本の真逆を行く型破りな内容だった。
事故で幽霊になってしまった夫婦と、新しく引っ越してきた一家の、家をめぐるドタバタ劇。
死後の世界の作りこみや、おもちゃ箱をひっくり返したようなノリの演出やキャラクターの数々は必見。例えばバナナ・ボートとか。
そして何より、吹き替えの破壊力がヤバいことになっている。何たって主役のビートルジュースの吹き替えが西川のりお師匠だし。
誰もが知るアメコミヒーロー、
バットマンの実写映画化作品にして
ティムの出世作。
フィルムノワールとアール・デコ調が融合したような幻想的な絵作り。
けばけばしく子供っぽい無邪気さと残酷さを表した
ジョーカー。
相反する要素が共存する世界観はまさに彼ならでは。
しかし初めての超大作映画ということで、本作の撮影はプレッシャーやプロデューサーとの戦いでもあった。
そのため決して思い通りに撮れたとは言えず、一番親しみの湧かない映画だと述べていたのだが……
- シザーハンズ(原題:Edward Scissorhands) 1990年
彼の代表作の一角。デップと運命の出会いを果たした作品でもある。
生みの親が完成間近のタイミングで死んでしまい、両手がハサミの状態のまま取り残されていた所を発見され、町に連れてこられた純粋無垢な人造人間エドワード。
その特異な風貌と特技で注目を浴びるが、キムとその家族以外、彼の心を見ようとする者はほぼいなかった……そんなエドワードの、おかしくてやがて切ない純愛物語。
ラストの雪のシーンの美しさと解放感は言葉にできないほど。
『フランケンウィニー』が子供時代の純粋な思い出だとしたら、こちらは青春時代の苦しみと悲しみを表した作品。
また、上記の7つの特徴を全て押さえてあり、ティムについて知る取っかかりとしては最適の一本となっている。
『バットマン』の続編。
本来一作に全力投球するタイプであり、続編を撮りたがらないティムがようやく重い腰を上げて撮った作品であるが……
前作以上に強烈な作家性に満ちた作品である。
『シザーハンズ』が嘆き節だとしたら、こちらは恨み節(あちらもあちらで、終盤豹変してくるが)。
異形・はぐれ者の悲哀と恨みをこれでもかとぶちまけたかのような敵たちは、観る者の心に大きな爪痕を残すであろう。
しかしあまりにもダークさがキツすぎて
ハッピーセットが売れず、マクドナルドに怒られたらしい。
「史上最低の映画監督」エド・ウッドの半生を描いた伝記映画。
これをハリウッドトップクラスの監督が映画化するという、ある意味ミラクルな組み合わせ。
OPからして愛情にあふれており、エドの作品を知っていると感慨深いものがある。
同時に才能の差もこれでもかと見せつけてくるけど
さらに撮影現場を可能な限り再現し、俳優たちも実在の人物そっくりに作りこむ並々ならぬこだわりっぷり。
ラストは一見ハッピーエンドに見えるが、実はその後……
エドの人生を考えると、彼に対するティムの
「成功と失敗の間、才能と無能の間にはほんのわずかな差しかない」という評は心に沁みるものがある。
古典B級SF映画への惜しみない愛情と徹底した悪ノリに満ちた、とてつもない怪作。
風船ガムのおまけのカードが原作という背景もアレだが、これに超豪華俳優たちがノリノリで参加しているのがより怪作っぷりに拍車をかける。
しかもその大半は無惨に殺される役である。
あまりの開き直りとフリーダムさから公開当時アメリカでは酷評されたが、日本やヨーロッパでの評価は高い。
アメリカでは誰もが知る怪談『スリーピー・ホロウの伝説』に材を取ったゴシックホラー。
陰鬱ながらも美しい絵作り、首がポンポン飛びまくる残酷描写、やたら気絶しまくる主人公、首なし騎士のスタントや殺陣、クライマックスの馬車アクション……
そうした要素がバランスよくミックスされ、良質の娯楽作品に仕上がっている。
- ステインボーイ(原題:The World of Stainboy) 2000年
ティムの手がけた絵本『オイスター・ボーイの憂鬱な死』をベースにした、Flashによる短編アニメ集。
バーバンクを舞台に、「しみ」をつけることしか能のないヒーロー・ステインボーイと、様々な異形の子供たちが繰り広げるシュールな戦い(?)が描かれる。
映画史に残る衝撃のラストで知られる名作SFの“リ・イマジネーション”作品だが、彼のフィルモグラフィーでも屈指の
黒歴史と言われる。
実際かなりスタジオの都合に振り回されたらしく、脚本が完成しないまま製作のゴーサインが出たり、夏の公開日に間に合わせるため色々と妥協を強いられたという。
そのためか、本人もいい仕事ができなかったと自覚している。
さらにその10年後に始まったリブート版シリーズが好評を博したことから、ますます不遇な立ち位置になってしまった。
しかし悪いことばかりでなく、長年のパートナーになったヘレナに出会ったのはこの作品である。
父親との死別、子供の誕生……
人生の一大イベントを立て続けに経験した時期のティムが手がけたこの作品は、まさに転換点と呼ばれるのにふさわしい、暖かさと優しさに満ちた内容に仕上がった。
彼の大きな成長が伝わってくる本作は、本来異色の作風でありながら最高傑作という呼び声も少なくない。
おかげでこれ以降の作品は、古参ファンから「こんなのティムらしくない」と言われ続ける羽目に……
2000年代以降の代表作。
一見するとファミリー映画かつ、お菓子がテーマだけに甘く愉快な作風だが、実際は彼の作品の中でも屈指のブラックさを誇る。
そのため、好みが真っ二つに分かれやすい作品である。
しかしラストはティム自身の経験を元にした展開になっており、内面の変化や成長を感じさせるものになっている。
『チャーリーとチョコレート工場』と同時進行で作られたストップモーションアニメ。
誤って死者の花嫁と結ばれてしまった青年の話を軸に、現世とあの世を股にかけた冒険と騒動が描かれる。
陰鬱な現世と陽気でカラフルな死者の世界の対比は、ティムの死生観を表していると言えるだろう。
トニー賞受賞の名作ミュージカルを映画化した作品。
しかしその内容は、ミュージカルでありながら壮絶な血みどろ描写を誇るスプラッター映画。
ダークで不潔な世界観もあって、なおさら強烈な印象を与えてくるだろう。
そして物語も、徹頭徹尾救いのない悲劇そのものである。
ティムの作品でも最大の興行成績を誇る作品。
誰もが知る児童文学の金字塔『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』をベースに、大人と子供の狭間にいるアリスが再び不思議の国での冒険に誘われる。
ストーリーは王道なものになったが、キャラクターたちの狂気は健在である。
1966年から1971年にかけて大人気を博したゴシック・ソープオペラの映画化。
魔女の呪いでヴァンパイアにされ、約200年間封印されていた一族の当主が70年代に復活し巻き起こす騒動を描く。
予告からは家族愛やカルチャーショックがテーマのコメディのように見えるが、原作が昼ドラなだけに愛憎劇の要素も濃い。
アニメーター時代に手がけた同名作のセルフリメイク。
原作のテーマや背景と、本作のストップモーションアニメという手法を考えるとなかなか意味深なものがある。
原作よりも大幅にボリュームアップしたことで、クラスメイトとの人間模様が追加されたりパニック描写が大幅にパワーアップ。
事実、オリジナル版はもう少し撮影期間に余裕があれば長編にできたと語っており、長年の願いをここで叶えたことになる。
60年代に一世を風靡したポップアート『ビッグ・アイズ』シリーズ。
しかしその背景には、妻の功績を奪って作者と偽っていた夫の姿があった……
伝記映画だが、ティムらしい特徴がぱっと見かなり少ないので、恐らく最大の異色作と言える。
ベストセラー『ハヤブサが守る家』を原作に持つダークファンタジー作品。
前半は社会に適応できない主人公と、同じ時間を何度も繰り返し生きる異能の子供たちの交流が、後半は彼らを狙う一味との戦いが描かれる。
特に後半の展開は『
X-MEN』っぽいと例える人も。
ディズニーを代表する古典作品『ダンボ』の実写リメイク。
一見するとディズニーらしい王道の勧善懲悪とハッピーエンドの物語だが、原作や彼特有の毒気やエグみは薄く、普通に観れば凡作扱いされがち……
なのだが、その実態はセルフで夢の国チキンレースをかまし、ディズニーに三行半を突きつけた問題作であった。
恐ろしい巨大サーカスから脱出したティムがNetflixという新天地で手がけた、初のドラマシリーズ。監督したのは第1話~第4話。
『
アダムス・ファミリー』の長女・ウェンズデーを主人公に据えた学園ミステリー。
蓋を開ければゴシックダークな世界観に疎外された異形たちの活躍など、生き生きと作品を撮ったことがよく分かる快作に仕上がっている。
さらに
配信開始からわずか数週間で、最も視聴されたドラマシリーズ歴代第2位に上り詰めるという快挙を成し遂げた。
初期の代表作『ビートルジュース』の、実に36年ぶりの続編。
OPの町の空撮、バナナ・ボート、サンドワームなどの要素はもちろん、当時を思わせる手作り感ある特殊効果が懐かしさを感じさせてくれる。
また、前作の吹き替えが色々な意味で印象的だったが、今作は豪華吹き替え陣に加え「全身吹替版」として、吹き替え陣が登場人物に扮したプロモが打たれた。
製作
ティムの代表作の一つでありながら監督作でないという特殊な立場の作品。
ハロウィンとクリスマスの一粒で二度おいしい作品であり、ホリデーシーズンの定番となっている。
今でこそディズニーの代表作的な扱いを受けているが、公開当時の評価は決して高いとは言えず、口コミやソフト展開などでじわじわと人気を広げていった。
- キャビン・ボーイ 航海、先立たず(原題:CABIN BOY) 1993年
- バットマン フォーエバー(原題:BATMAN FOREVER) 1995年
- ジャイアント・ピーチ(原題:JAMES AND THE GIANT PEACH) 1996年
- 9 ~9番目の奇妙な人形~(原題:9) 2009年
- リンカーン/秘密の書(原題:ABRAHAM LINCOLN: VAMPIRE HUNTER) 2012年
- アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(原題:Alice Through the Looking Glass) 2016年
余談だが、ティムは自作では『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』でカメオ出演している。
他にもキャメロン・クロウ監督の『シングルス』やペンギン役のダニー・デヴィートが監督をした『ホッファ』、そして『
メン・イン・ブラック3』にてカメオ出演。
お暇な方は探してみては?
追記・修正は、異形やはぐれ者への愛情たっぷりにお願いします。
- バットマンのペンギンの葬送を観たときに、この監督の異形の者たちへの想いの深さに嬉しさを感じた -- 名無しさん (2023-02-22 19:57:51)
- ティム・バートンのゴジラ…どうなるんだろうな… -- 名無しさん (2023-02-22 20:04:44)
- 最近、バートン作品の熱入った項目が立っていたが、ついに本人が来たか。 -- 名無しさん (2023-02-22 20:48:27)
- 多分他のティム・バートン映画の項目作成者と同じだと思うけど、その作成者自身が「とうとう出来た項目」と記載するのはどういう意図が? -- 名無しさん (2023-02-22 20:54:20)
- ↑やっと項目が全て埋まった!完成した!と嬉しくてつけたのですが、やめた方がよろしかったでしょうか? -- 建て主 (2023-02-22 21:10:08)
- ↑いいのでは、第三者から見てこれだけの項目を作ったのだから喜びたくはなるよ -- 名無しさん (2023-02-22 21:22:34)
- ↑2ここ以外にもタグがあって気になっただけです。そういうことでしたら別に気にしないでください。 -- 名無しさん (2023-02-22 21:26:55)
- 今でも意欲あるならバートンゴジラ見てみたいなぁ -- 名無しさん (2023-02-22 21:29:36)
- 建て主を上回る愛情が込められなくて追記修正ができない -- 名無しさん (2023-02-23 00:24:36)
- バートン愛をすごく感じる 映画作品の項目の方でも感じてたけど、すごいなぁ -- 名無しさん (2023-02-23 04:57:02)
- バートンゴジラ……見て見たいような怖いような難しい気分だ -- 名無しさん (2023-02-23 09:28:41)
- ゴジラよりサンダ対ガイラのリメイクをやって欲しいかな -- 名無しさん (2023-02-23 10:07:01)
- 子供には不評たろうけど大人には評価がバカ高いバットマン・リターンズ。 -- 名無しさん (2023-02-23 14:41:17)
- バットマンもこの人だったとは知らんかった、てっきりエド・ウッドの人かと -- 名無しさん (2023-02-23 18:48:17)
- 今までこの監督が手がけためっちゃ濃い内容の作品がいくつも立っていたけど、やっと本人の項目が建ったか。 -- 名無しさん (2023-02-23 20:55:54)
- ファンアートでポケモン赤緑御三家描いた人 -- 名無しさん (2023-02-24 19:33:46)
- ↑一時期話題になった赤緑時代のポケモンをアレンジした絵のことかな?あれはご本人でなくてHat Boy氏のファンアートだったはず -- 名無しさん (2023-02-24 19:49:44)
- 地元に帰ってかつてのいじめっ子が落ちぶれてるのを見るのが最高の娯楽らしい -- 名無しさん (2023-02-26 08:09:26)
- そういうもんなのかね。「いじめなんてやってたからこいつらは落ちぶれたんだ」みたいな因果応報を感じ取れるなら同意できなくもないけど、「いじめなんてやってもやってなくてもどうせこいつは落ちぶれてた」みたいな例もあるだろうし。 -- 名無しさん (2023-03-03 18:54:20)
- ↑『映像作家が自身を語る』では、高校の同窓会に行ってみるとはみ出し者やいじめられっ子だった人たちが人間的に魅力的になって出世し、逆に級長やスポーツ選手といったスクールカースト最上位は高校でピークを迎えて落ちぶれてた……という話をしてましたね。しかもほぼ例外なくそうなっててショッキングだったと。 -- 名無しさん (2023-03-03 19:28:56)
- 今年秋公開のビートルジュース続編の次は、古典B級映画『妖怪巨大女』のリメイクらしい…またマーズ・アタックみたいなノリとか見せてくれるのだろうか? -- 名無しさん (2024-02-03 13:39:15)
- ↑いまの世の中で50フィートって小さくないか? -- 名無しさん (2024-08-14 14:28:05)
最終更新:2025年03月20日 09:18