SING/シング

登録日:2024/10/08 Tue 01:16:06
更新日:2025/02/06 Thu 21:17:27
所要時間約 1000 分で読めます 扇風機の強風で飛び出した義眼がキーボードの0キーの上で2回バウンドしたのか、タイプミスをしていました。ごめんなさい。ほんとは約 10 分で読めます










それは、人生を変える最高のステージ!
























★概要

2016年にイルミネーションが製作したアニメ映画作品。
日本語版の公開日は2017年3月17日。監督兼脚本は『銀河ヒッチハイク・ガイド』で監督を務めたガース・ジェニングス、製作はイルミネーション創設者兼CEOのクリス・メレダンドリが務める。有名なアーティストの楽曲が60曲以上使用されているのが特徴。終盤のメドレーにも注目。
擬人化された生き物達が暮らしている世界を舞台に、倒産寸前の劇場を復活させるべく歌唱コンテストを開いた劇場のオーナー、バスターを中心に、個性的な出場者たちが抱える悩みを、歌を通してどう解決していくかを描いている。

2021年12月22日に、続編『SING/シング:ネクストステージ』が公開された。日本公開は2022年3月18日。3作目も開発中。

マイケル・ジャクソンの楽曲をモチーフとした短編映画『SING/シング︰Thriller』が2024年10月16日からNetflixで配信された。





★あらすじ

劇場の支配人のバスターは、差し押さえの危機にある劇場に栄光を取り戻すため、世界最高の歌唱コンテストを開催するという賭けに出る。
そこに自己中なネズミ、歌が上手いがすごく内気なゾウ、彼氏に浮気されたパンクロッカーのヤマアラシ、ギャングをやめて歌手になることを夢見るゴリラ、25匹もの子どもの世話に追われるブタ、ハイテンションなダンサーのブタらがオーディションに集まる。
そのオーディションが、人生を変えることになることを信じて…!





★登場キャラクター

CVは原語版/日本語版

●メインキャラクター

◆バスター・ムーン

CV:マシュー・マコノヒー/内村光良
劇場の支配人であるコアラの男性。
洗車屋を営む今は亡き父に6歳の頃に連れて行ってもらった劇場で、ナナの演技に見とれたことがきっかけで、父の援助で劇場を買い支配人となるが、ヒット作を打ち出せず差し押さえ寸前の状態になるほどの経営難になってしまっている。
こんな状況でも「もう行き先は1つしかない!上に!上がるだけ!」と言えるほどに楽天的な性格。その性格ゆえに、劇場のためなら平気で盗電、盗水、不法侵入したり、嘘をついたりもしてしまうなど、かなり危なっかしい。
だが人を見る目は本物。




◆アッシュ

CV:スカーレット・ヨハンソン/長澤まさみ
パンクロックを愛するヤマアラシの少女。
バスターに対しては呼び捨て&ため口で話す。
感情が昂ると針を飛ばすクセがある。作中、刺さった針を平然と抜くシーンがあるが、実際のヤマアラシの針にはかえしがついていて抜けにくいのはナイショ。
彼氏のランスとバンドを組んでいるが、テンションが上がると歌声が大きくなってしまうクセがあり、そのせいでリードボーカルのランスの歌声が聴こえなくなってしまっている。
オーディションでもそのクセが抜けず、しかも合格したのがアッシュだけだったため関係がすれ違い、果てには浮気されてしまい別れる。
バスターからポップスを歌うように言われるが納得がいかず、浮気された悲しみを断ち切るべく自分で曲を作って歌う。




◆マイク

CV:セス・マクファーレン/山寺宏一
賞金目当てにやってきた、ストリートミュージシャンをしている自己チューかつビッグマウスなネズミの男性。
本人曰く音大出身らしく、サックスの演奏、歌唱、共に腕前は本物。
小さい容姿がコンプレックスなのか、非常にプライドが高く、自分よりも体格の大きい者(主にミーナ)を常に見下している。
自分が賞金をもらったも同然だと思い込み銀行でカードを作り、ギャンブルでイカサマに手を染めるが…




◆ジョニー

CV:タロン・エガートン/大橋卓弥(スキマスイッチ)
ゴリラの少年。
ギャングである父親に盗みを手伝わされているが、本当はギャングをやめて歌手になることを夢見ている。
ステージではピアノを弾きながら歌うことになるが、リハーサルの日と金塊を強盗する日が重なってしまい、リハーサルを優先した結果、父親は捕まってしまい、しかも絶縁を宣言されてしまう。
こっそり保釈金を盗もうとするも、バスターの評価をみて、思いとどまる。




◆ミーナ

CV:トリー・ケリー/MISIA
内気なゾウの少女。
極度のあがり症で、人前ではまともに歌えない。
だがとてつもない歌声を誇り、家族(特に祖父)に、活躍してほしいと応援されている。




◆ロジータ

CV:リース・ウィザースプーン/坂本真綾
いつも夫や25匹もの子どもの世話に手を焼いているブタの主婦。
オーディションに受かった後は自作のからくり装着で家事をしのぎ、劇場に向かう。
見た目にインパクトが足りないと思ったバスターによりグンターとタッグを組むことになるが、ダンスをなかなかうまく踊れずに悩む。




◆グンター

CV:ニック・クロール/斎藤司(トレンディエンジェル)
ブタの男性。
オーディションに受かった動物の中では唯一、悩みが無い。
常にハイテンションで、歌もダンスも上手く多才。
バスターの提案でロジータとタッグを組むことになる。
アッシュが浮気された際にはランスを最低だと言って怒るなど、終始すごくいい奴。




◆ミス・クローリー

CV:ガース・ジェニングス/田中真弓
バスターのアシスタントのイグアナの女性。200歳。
右目の義眼がとれるたびにハプニングを起こすトラブルメーカー。
だが、バスターのことは絶対に見捨てない。
ジョニーがオーディションに合格した後、彼にピアノの指導も行っている。




◆ナナ・ヌードルマン

CV:ジェニファー・ソーンダース、ジェニファー・ハドソン(歌唱)/大地真央
かつて舞台女優だったヒツジの女性で、エディの祖母。
エディによれば90歳以上で、よく生きていることを驚かれる。
バスターの歌唱コンテストの企画に足を運ぶが…




◆エディ

CV:ジョン・C・ライリー/宮野真守
ナナの孫にあたるヒツジの男性。
甘やかされて育てられたために親から自立するように言われている。
情に厚く、友人のバスターとは切っても切れない仲。








●サブキャラクター


◆ビッグ・ダディ
CV:ピーター・セラフィノウィッツ/石塚運昇
ジョニーの父親で、ギャングのリーダー。
身体能力が高く、物凄い怪力の持ち主。

◆ノーマン
CV:ニック・オファーマン/奈良徹
ロジータの夫。
仕事が忙しく、常に家事はロジータに任せっきり……というより過労で意識を向ける余裕が無い。
ただし家族の事を愛していない仕事人間かと言われればそんな事は無く、
彼自身は自分や家族を支えてくれているロジータへの感謝の気持ちはきちんと持っている。
しかし先述のように家庭を鑑みる心身の余裕がノーマンには無い上に、
ロジータも自己主張が控えめな性分の為、その不満や夢に気付く事が難しかったようだ。

◆ランス
CV:ベック・ベネット/谷山紀章
アッシュの彼氏。
アッシュと組んでいたが、オーディションにアッシュだけが受かったことで関係がすれ違い、浮気してしまう。

◆ベティ
CV:タラ・ストロング/水樹奈々
ランスの浮気相手の女。
追い出された際、ハートのサングラスを忘れ、アッシュにライブ中に投げ捨てられる。

◆ボス熊
CV:ジム・カミングス/三宅健太
マイクがカジノで戦った熊。
イカサマされたことがきっかけでマイクを追いかけ回す。

◆リッキー&ハウィー&カイ
CV:木村昴村瀬歩柿原徹也
カエルのトリオ。
オーディションに合格したのはいいものの、リハーサルの途中で仲間割れを起こし、どこかへ去ってしまう。

◆ナンシー
CV:タラ・ストロング/不明
カジノでマイクが出会ったネズミの女性。
銀行からカードを借りてリッチになったマイクと付き合いはじめる。

◆ジュディス
CV:リー・パールマン/鷄冠井美智子
銀行員のリャマの女性。
終盤でライブをやめさせようとするも、アッシュの針が刺さりまくり返り討ちにあう。

◆ダニエル
CV:ウェス・アンダーソン/河口恭吾
キリンの青年。
オーディションに合格するも、首が長いために返事が聞こえず、それゆえにバスターが合格を取りやめにして代わりにジョニーを合格にした。
英語版の中の人は『グランド・ブダペスト・ホテル』や『犬ヶ島』の監督。

◆レイ
オーディションに出ていたカタツムリ
しかし、リチャードに踏まれて気絶してしまい脱落。

◆リチャード
CV:MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻(日本語版)
オーディションに出ていたバイソン。
しかし、レイを踏んでしまい、彼を病院に連れて行く形で脱落。

◆キューティーズ
日本出身のレッサーパンダの少女五人衆。
『きゃりーぱみゅぱみゅ』の曲をいつも歌っている。
日本語版以外でも唯一、日本語を話す。その為英語が分からず自分たちが不合格だということを知らずに何度も劇場に来ていた。
結局バスターは彼女たちに出演の交渉をするも、日本語で「才能がある」と言おうとして、間違えて「足の爪が臭い」と言ってしまったため、怒って去っていった。*1
終盤でアッシュのライブを聴き、彼女のファンになる。*2







★小ネタ・余談

アッシュが終盤で歌う曲『Set It All Free』は、本作の為に書き下ろされたオリジナルソング
作中では彼女が書いた設定になっている。



ランスの浮気相手の女、ベティ。
この名前は日本語版のみの名前で、原語版での名前はベッキー。
日本語版のみ名前が違う理由はタレントのベッキー氏の不倫騒動が当時絡んでいたために急遽変更されたから。



作品の至るところに、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のパロディがある。
例えば、バスターが盗電するシーンや、ジョニーが無線機で通話するシーン、アッシュが終盤でギターをかぎ鳴らしながらスライディングするシーンなど、見覚えのあるシーンが浮かんでくるはずだ。
ちなみにマイクを演じた山寺宏一氏はBTTFのソフト版ではマーティ役を、BSジャパン版ではドク役を演じている。



大きな三日月のオブジェが出たり、ドリームワークス映画『マダガスカル3』でも使用されている『Firework』が使用されていたりするのは、イルミネーションの親会社であるユニバーサルスタジオがドリームワークスを買収したことが関わっているから。
その際にドリームワークスのCEOはイルミネーションのCEO、クリス・メレダンドリに引き継がれた。



ビッグ・ダディ達が付けているウサギのお面のデザインは恐らく、本作と同じくイルミネーションが製作したアニメ映画『ペット』に登場するウサギのスノーボールを模したものだと思われる。
ちなみに『ペット』では終盤に出てくるバスの背面に本作の特報ポスターが貼られている。



ミス・クローリーの義眼は、目を凝らしてよ~~~~く見ると、
「MADE IN CHINA」と書かれている。どおりでしょっちゅう飛び出すわけだ…








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最終更新:2025年02月06日 21:17

*1 日本語版では英語で「セクシー」と言ったことが理由で怒った。

*2 続編でも彼女のライブにちゃっかり来ている。