登録日:2011/09/13 Tue 19:06:33
更新日:2025/05/06 Tue 11:04:31NEW!
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一般論として、カードゲームにおいてレアカードは強い。
強力なカードをレアにすることで購買意欲を高めるのは、カードゲームで商売をする上での基本中の基本だからだ。
だが同時に、カードゲームに「
ハズレア(カスレア)」はつきものだ。
高いレア度を持ちながら、それに見合わない低性能のカードであり、引き当ててしまった者を絶望の淵に叩き落とす。
そしてカードゲームはインフレする。
後発のカードは先発のカードよりも強く、かつて強力とされていたカードは後輩にどんどんその性能を抜かされていく。
いわんや最初から弱かったカードは、ますます弱くなっていく。
それゆえに、一度ハズレアとして世に出て、その評価を逆転させられる者は少ない。
1つのカードの話をしよう。
大ハズレアとして世に生まれ、そしてその評価を逆転させる事に成功した、数少ないカードの話を。
その名は
序章:アニメでの《No.19 フリーザードン》
《No.19 フリーザードン》が最初に我々の目の前に現れたのは、2011年6月20日、アニメ
遊戯王ZEXAL第11話において。
メインキャラの
アストラルの記憶が100枚のカードとなって砕け散った
ナンバーズの一枚として登場した。
《No.19 フリーザードン》(アニメ)
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/
水属性/
恐竜族/攻 2000/守 2500
レベル5モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
このカード以外のフィールド上に存在する
モンスターエクシーズ1体をエクシーズ召喚した素材カードが墓地に存在する場合、その素材カードをそのモンスターのエクシーズ素材として元に戻す。
劇中では不良兄弟の弟・海王が使用。
兄・陸王が使用した《
No.61 ヴォルカザウルス》とは対になる存在であり、あちらの攻撃的な効果に対してこのカードは《No.61 ヴォルカザウルス》を補助する防御的な効果を持つ。
《No.61 ヴォルカザウルス》が炎の恐竜、《No.19 フリーザードン》が氷の恐竜とデザインも対になっており、ナンバーズの数字「19」をひっくり返すと《No.61 ヴォルカザウルス》のナンバーである「61」となる。
劇中ではもっぱら《No.61 ヴォルカザウルス》の素材を復活させる役割を担っており、その《No.61 ヴォルカザウルス》の非常に攻撃的な効果「マグマックス」が大活躍していたため、縁の下の活躍に終わった。
第1章 《No.19 フリーザードン》冬の時代
2011年10月、満を持してOCG化が決定。
性能は以下のものとなった。
《No.19 フリーザードン》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/水属性/恐竜族/攻2000/守2500
レベル5モンスター×2
(1):1ターンに1度、自分のXモンスターがX素材を取り除いて効果を発動する場合、取り除くX素材1つをこのカードから取り除く事ができる。
コストを代替するカードというのはそもそも代替される側より軽量でないと意味がない。
ブレイドラさんが不足コストを確保されてしょっちゅう砕け散るのはブレイドラがそもそも最軽量級のカードだからである。
一方《No.19 フリーザードン》を出すには
レベル5モンスターが2体必要。
遊戯王の基本ルールとしてレベル4以下はノーコストで通常召喚できるが、レベル5以上のモンスターは他のモンスターをリリース(コストに)しなければ通常召喚できないため、2体出すことは容易ではない。
また、通常召喚は1ターンに1回しかできないため、2体のレベル5モンスターを通常召喚だけで揃えるには最低でも4ターンかかる計算である。
もっとも特殊召喚可能なレベル5モンスターや通常召喚回数を増やせるカードなどを併用すれば、実際の難易度はそこまで高くはないのだが、それを考慮しても《No.19 フリーザードン》は
明らかに重量級のカードなのである。
こんなのを出してコストを代替するくらいなら、
コストの代替先のXモンスターをもう1体出したほうが簡単である。
かくして、事前情報の時点でほぼ0点の評価であった《No.19 フリーザードン》は、2011年10月15日、「デュエリストパック遊馬編」に収録され発売された。
このカードを遊馬は所有してるだけで一度も使ってないのに「遊馬編」と銘打ったパックに入ってる事に疑問を懐きつつ、決闘者は「DP遊馬編」を続々と購入していく。
このパックには強力な新カード、《No.61 ヴォルカザウルス》が収録されていたからだ。
そう、アニメでの相棒であり、《No.19 フリーザードン》が甲斐甲斐しくサポートした、あの《No.61 ヴォルカザウルス》である。
決闘者「3箱買って来たぞ!早速開封ビングだぁ!」
パリッ
決闘者「おっ、エクシーズだ。《No.61 ヴォルカザウルス》か……!?」
19「やぁ!」
19「うっす!」
19「よろしく!」
こいつは、とんでもない地雷だった
多くの決闘者の財布を
絶対零度へ叩きこんだ原因……それは
遊戯王OCGにおいて、通常のパックはカードの種類が80種類あり、1箱開封すればレアカードが何枚か当たるようになっている。
当然その中には強いものも弱いものもあるが、極端な大負けはまずないのが普通だ。
だが、
デュエリストパック遊馬編はもともとカードの種類が30種類と少なく、最高レアリティのウルトラレアは1BOX(15パック=当時2,250円)に1枚しか入っていない。
そしてもう1枚のウルトラレアは相手モンスターを爆☆殺してその攻撃力分のダメージで相手を直火焼きにする超有能カード《No.61 ヴォルカザウルス》。
おまけにスーパーレアはことごとく微妙。
つまり遊馬編は、
1/2の確率で黄金に輝く超強力カードが、1/2の確率でただ光ってるだけの紙が出るという、ギャンブルパックになってしまったのだ。
ついた渾名がヴォルカくじである。
1/2ということは
2ボックス買えば1/4の確率でダブルザードン\ザードン!/\ザードン!/
3ボックス買っても1/8の確率でトリプルザードン\ザードン!/\ザードン!/\ザードン!/
が出るということである。
それどころか、4ボックス買っても1/16と、割と現実的な確率でクワトロザードンが出現してしまう。
というか、当時の掲示板には実際《No.61 ヴォルカザウルス》0枚で《No.19 フリーザードン》4枚を引き当てたという逆豪運の持ち主が降臨していた。
かくして、《No.19 フリーザードン》は《No.61 ヴォルカザウルス》入手を試みた多くのプレイヤーに地獄を見せ、
無数の絶望と怨嗟の声を浴びながら自らはストレージの底へと沈んでいった。
少年、これが絶望だ。ターンエンド。
第2章 《No.19 フリーザードン》厳冬の時代
何勘違いしてるんだ?
まだ《No.19 フリーザードン》冬の時代は終了してないぜ!
生まれながらにしてハズレアの烙印を押された《No.19 フリーザードン》であるが、その扱いはその後悪化の一途をたどった。
《No.19 フリーザードン》の登場以前、Xモンスターの素材を代替したり、素材を回復したりする効果を持つカードはなく、実用性はともかく唯一性はあるカードだった。
だが、その唯一性は脆くも崩れ去ることとなる。
まず、2011年11月19日に通常罠《エクシーズ・リボーン》が登場。
墓地のXモンスター1体を蘇生し、《エクシーズ・リボーン》をX素材として補充する効果を持っていた。
2012年2月18日、装備魔法《エクシーズ・ユニット》が登場。
Xモンスター用の装備魔法であり、X素材の代わりに取り除くことができる効果を持っていた。
2012年4月14日には通常魔法《オーバーレイ・リジェネレート》が登場。
《オーバーレイ・リジェネレート》自身をXモンスターのX素材とする効果を有している。
もちろん、いずれもノーコストであり、明らかに《No.19 フリーザードン》より軽い。
《No.19 フリーザードン》の個性は、見る見るうちに凡庸なものに成り下がってしまった。
ついでに言えば、これらのカードがさほどエクシーズデッキで重宝されたという話もない。
「より使いやすいX素材補充カード」に出番がない時点で、「使いにくいX素材補充カード」である《No.19 フリーザードン》の居場所は、この世のどこにもなかったのである。
残酷な追い打ちとして、《No.19 フリーザードン》が後輩に次々と追い抜かれている間に、《No.61 ヴォルカザウルス》は新カードの力でさらなるパワーアップを果たしていた。
ランク5・6のXモンスターに重ねて出せる《
迅雷の騎士ガイアドラグーン》の登場である。
《No.61 ヴォルカザウルス》には「相手モンスター爆破効果を使ったターン直接攻撃できない」というデメリットがある。
だが「《No.61 ヴォルカザウルス》で相手モンスターを爆殺」⇒その上に《迅雷の騎士ガイアドラグーン》を重ねる⇒「《迅雷の騎士ガイアドラグーン》は《No.61 ヴォルカザウルス》とは別人なので直接攻撃可能」というデメリット踏み倒しコンボにより、この弱点を克服し殺意を増したのである。
かくして、もとよりゼロだった《No.19 フリーザードン》の評価は氷点下へと下がり、
元々高かった《No.61 ヴォルカザウルス》の評価は天井知らずに上がっていった。
余談だが、アニメのWDC決勝、遊馬vsトロン戦でのナンバーズ総力戦において、ネタ仲間の
No.10、
No.34、
No.56は揃って登場したのにこいつはハブられてしまうという事態が起きてしまった。
………しかし。
第3章 《No.19 フリーザードン》春の時代
冬来たりなば春遠からじ。
永遠に続くかと思われた《No.19 フリーザードン》冬の時代は突如終わりを告げた。
2013年10月19日、このカードが現れたのである。
《
FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/水属性/戦士族/攻2200/守1600
水属性レベル6モンスター×3
このカードは自分フィールドのランク5の水属性Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×500アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(3):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。
注目すべくは、このカードは水属性・ランク5のXモンスターに重ねて出せるという点である。
水属性のランク5は当時5体存在したが、うち3体はX素材に属性や種族の縛りがあり、1体はX素材が3体必要でかなり重かった。
X素材2体で出せ、しかも素材にレベル以外の指定が一切ないカードは、たった1枚しか存在しなかった。
その名は《No.19 フリーザードン》。
《No.19 フリーザードン》は目覚めた。
かつての《No.19 フリーザードン》は、2000という微妙な攻撃力と、役立つ場面の限られまくった効果を持つ、絵に書いたようなハズレアであった。
覚醒せしFA-フリーザードンはこうだ。
- 基本攻撃力3700!
- 攻撃力を500下げる事で3回まであらゆる破壊に耐えられる!!
- 攻撃力を500下げることで相手モンスター全ての効果を無効化!!!
強い!絶対に強い!
(実質)ランク5で攻撃力3700は破格だ。元の《No.19 フリーザードン》の攻撃力2000は優に超え、より攻撃的な《No.61 ヴォルカザウルス》の攻撃力2500すら一捻りにできる。
破壊耐性も強い。《
聖なるバリア −ミラーフォース−》なども強引に突破できる。
モンスター効果無効化はちょっと使いみちが限られるが、永続効果の無力化など使い所は十分にある。
《No.19 フリーザードン》は一夜にして、ランク5最強クラスの一角にその立場を変えたのである。
このカードの登場に多くの《No.19 フリーザードン》ファンは涙を流して喜んだと言う。
そしてFA-フリーザードンは、自らがハズレア扱いを受ける元凶となった《No.61 ヴォルカザウルス》を否定しなかった。
FA-フリーザードンは相手モンスターを戦闘で破壊することでしか倒せないので、《No.61 ヴォルカザウルス》の方がダメージ量と相手モンスターを確実に倒せる点では勝っている。
だが、「効果で破壊できない」「効果の対象に選択できない」耐性を持つモンスターは、《No.61 ヴォルカザウルス》の爆破効果で破壊できない。
FA-フリーザードンは、相手モンスター全ての効果を無効にする能力により、これらの耐性を無効にし、《No.61 ヴォルカザウルス》の効果を通すお膳立てが可能なのである。
弟《No.19 フリーザードン》は、兄《No.61 ヴォルカザウルス》を助ける。姿かたちは変わっても、彼はそれを忘れなかったのだ。
―もっとも、強いのはあくまで《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》の方であって、《No.19 フリーザードン》本体はただの下敷きにすぎないのだが。
なお、人気カードであり価格が高騰していた《No.61 ヴォルカザウルス》は2014年に「ゴールドシリーズ2014」で再録されている。
だが、《No.19 フリーザードン》は単体での性能が極端に低かったために再録の機会がなく、2021年発売の全てのナンバーズが収録されたコレクター商品「No. COMPLETE FILE」まで再録されたことがなかった。
このため、中古市場では《No.61 ヴォルカザウルス》が飽和する一方で《No.19 フリーザードン》の需要は《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》で高まり、時として《No.19 フリーザードン》の中古価格は《No.61 ヴォルカザウルス》のそれを上回っていた。
当初の圧倒的ハズレア扱いを思えば、《No.19 フリーザードン》がこれほどの評価を得たのは快挙と言うほかないだろう。
第4章 恐竜時代の終わり―さらば《No.19 フリーザードン》
《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》の下敷きの仕事を得た《No.19 フリーザードン》だが、その立場は決して盤石ではなく、むしろ薄氷の上に立っていた。
《No.19 フリーザードン》の価値はあくまで「素材2体・素材に縛りなし・水属性・ランク5」という4条件を同時に満たすカードが《No.19 フリーザードン》しか居ないという点にのみあった。
したがって、この条件を満たしつつ、《No.19 フリーザードン》より有用な効果を持つカードが出れば、その地位は瞬時に失墜する事は《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》の登場当初から指摘されていた。
指摘されながらも、その日はなかなか訪れなかった。1年が過ぎ、2年が過ぎ、様々なカードが環境に現れては消えていった。
そして、6年が過ぎた。
時は2019年12月。
2020年1月11日発売となるETERNITY CODE(エターニティ・コード)の発売に先駆けて、同パックに収録されるカードの先行公開が行われていた。
その中の1つにこんなカードが存在した。
《ヴァリアント・シャーク・ランサー》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/水属性/
獣戦士族/攻2500/守1600
レベル5モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
自分フィールドのX素材を1つ取り除き、対象のモンスターを破壊する。
自分フィールドに他の水属性Xモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドの他の水属性Xモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから魔法カード1枚を選んでデッキの一番上に置く。
ランク5・水属性・素材縛りなし。
久しく出ていなかった「《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》の下敷きにできる素材2体で素材縛りのないカード」であった。
おまけに《No.19 フリーザードン》に比べて攻撃力は上、効果の能動的に発動できる除去能力と圧倒的に勝っている。
《No.19 フリーザードン》から「《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》の下敷きになれる中では唯一の素材2体・素材縛りのないカード」という称号が奪われた瞬間であった。
しかもほとんどバニラのこちらに対して、向こうは優秀な能力持ち。
「ランク5デッキで《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》出したいならこいつ入れるしか無いけど、EXデッキの圧迫がきついなあ」という悩みももはや過去のことである。
同時に《No.19 フリーザードン》の存在も過去のものになったが。
高い守備力もさらに後に登場したランク5・水属性・素材縛りなしの《N・As・H Knight》に抜かされており、今現在、単純な下敷き目的としての役割は完全に終えたといえる。
とはいえ《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》登場の2013年10月から6年以上も存在価値を保ち続けたのはすごい。その間にたくさんのカードが過去のカードとなっていったのだ。
あの《
No.101 S・H・Ark Knight》もインフレの波に飲まれていった中で(X素材化効果自体は現在でも弱いわけではないが)、唯一のアイデンティティを保ち続けたこのカードはもっと評価されるべきではないだろうか。
第5章 K/Pg境界の先に―発掘される古の恐竜たち
先ほど《No.19 フリーザードン》の欠点としてこのカードの重さを挙げた。
《No.19 フリーザードン》はレベル5を2体使って出す重量級のカードであり、わざわざそんなのを出してX素材の補充なんてする事ではなく、《エクシーズ・ユニット》や《オーバーレイ・リジェネレート》にでも頼った方がマシだと。
しかし逆に言えば、もしもランク5のエクシーズ召喚を非常に行いやすいデッキがあるならば、通常魔法や装備魔法であるそれらよりも遥かに簡単にランク5を用意できるデッキがあるならば、
そこでは《No.19 フリーザードン》は未だ「ランク5唯一のX素材補充効果持ちモンスター」という利点を持ったカードなのである。
2025年3月22日、デッキビルドパック ジャスティス・ハンターズ発売。
ランク5エクシーズ召喚テーマ【K9】登場。
警察と警察犬をモチーフにしたこのカード群は、レベル5の展開とランク5エクシーズ召喚に特化したテーマ。
自前のK9エクシーズモンスターのほか、様々なランク5エクシーズモンスターの使い分けが想定されており、ジャスティス・ハンターズには《No.61 ヴォルカザウルス》も収録されている。
【K9】デッキにおいて《No.19 フリーザードン》は「簡単に用意できるX素材供給役」という唯一無二の役割を果たす。
その供給先は代表的なもので言うと《
No.67 パラダイスマッシャー》。
効果の詳細はあちらのページに譲るが、要はX素材を3個以上持つ状態か、X素材2個+X素材1個を肩代わりさせた状態で効果を発動する事で、強力な制圧を高確率で決めることのできるモンスター。
そして一部K9が持つ制約の関係上、【K9】デッキにおいては3体素材の《No.67 パラダイスマッシャー》を1体出すより、2体素材の《No.67 パラダイスマッシャー》と《No.19 フリーザードン》を同時に並べる方が楽な場合が多いという事情がある。
そんな訳で「K9」登場後のこのカードは、主に《No.67 パラダイスマッシャー》のお供として居場所を見つけている。
もちろん状況によっては《K9-17号 “Ripper”》等の他のエクシーズモンスターへとX素材を供給しても良く、単なる《No.67 パラダイスマッシャー》専用機に留まらない用途も見込める。
よもや登場10年以上を経て、《No.19 フリーザードン》が効果を目当てに採用される日が来ることなど誰も予想だにしていなかっただろう。
別に【K9】デッキを組むならば、《No.19 フリーザードン》が必須の存在。という訳でも無いのだが、それでも場合によっては真面目に採用の余地がある。というだけでも凄いのは前述のとおり。
ついでに兄貴分の《No.61 ヴォルカザウルス》も【K9】においてはランク5を代表するバーンカードとして採用圏内の存在となっている。いやコイツはコイツで何なんだ。
正直こんなニッチな効果のランク5が今後新規で刷られるともそうそう思えないので、《No.67 パラダイスマッシャー》が禁止にでもなるか、【K9】が何かの間違いで強化の果てに大暴れした挙句、K9自体がデッキ構築不可能になるレベルの規制でも受けない限り、その立場は当面は安泰と思われる。
捨てられ、拾われ、また捨てられては拾われを繰り返された《No.19 フリーザードン》。
彼の果てない旅は時代を越え、まだまだ終わりそうにない。
追記修正は絶対零度でお願いします。
- 役立たずの過去、そして重ねることでゼロランサーに進化したことでついたあだ名が下敷き。 -- 名無しさん (2015-01-18 13:34:34)
- バニラとそう変わらない扱い。というか効果無い方がよかった気がする。効果活かせる場面はあっただろうか -- 名無しさん (2015-02-05 09:24:25)
- まぁ氷系に相応しい不様な待遇 -- 名無しさん (2015-02-05 10:41:47)
- ↑ゼロ・ランサー&No.21&CNo.103「アンタ、凍らすよ」 -- 名無しさん (2015-02-05 20:50:05)
- せめてアニメ版効果のままならば… -- 名無しさん (2015-04-26 00:34:06)
- 産廃タグ消してもいいのでは?仕事先があるんだしさ -- 名無しさん (2015-09-07 20:27:54)
- 使用価値がありゃ産廃じゃないぞ -- 名無しさん (2015-11-12 01:35:04)
- タイプはほのお/こおり/ひこうだな -- 名無しさん (2015-11-12 01:52:46)
- ↑名前がフリーザー+リザードンだもんな -- 名無しさん (2015-11-25 21:54:45)
- ↑2 岩石封じですら即死しそう、エッジや雪崩は言わずもがな。 -- 名無しさん (2016-04-04 22:28:52)
- お願いですから縛り無し、水属性のランク5を出さないでください。フリーザードンの居場所が無くなります。 -- 名無しさん (2016-11-02 08:41:22)
- せめてシャークが使ってくれてたら -- 名無しさん (2017-10-02 21:01:35)
- 《ヴァリアント・シャーク・ランサー》登場で下敷きとしての価値もほぼ消滅 -- 名無しさん (2019-12-25 15:26:39)
- フリーザードン、貴様はよく戦った。眠りにつくがいい… まぁクリスタルの登場から7~8年は唯一の勝ちがあったしよくやったよ -- 名無しさん (2019-12-26 03:05:52)
- TCGでそんだけの期間独自性保てたのならよくやったほうだと思うよ -- 名無しさん (2019-12-26 03:16:13)
- 追記したでござる -- 名無しさん (2020-01-06 15:47:23)
- ヴォルカの対ならモンスター蘇生させてライフゲインにでもしてあげればまだマシだったかもしれない -- 名無しさん (2021-11-18 13:05:19)
- マスターデュエルでURポイントが足りないときにRで作れるので間に合わせとしては評価できる -- 名無しさん (2022-03-19 02:35:20)
- MDでもヴォルカよりこっちのほうがレアリティは高いのな -- 名無しさん (2022-03-19 09:55:27)
- 守備力に関しても、今では同じランク・属性・素材でより高いN・As・H Knightがいるという -- 名無しさん (2024-01-21 23:56:44)
- リンクスでもまだ唯一の下敷きとして活躍できるがナッシュが来たらすぐ紙やMDと同じになる -- 名無しさん (2024-02-10 14:49:23)
- 果たしてCNo.19が来たらどうなるんだろう……?CNo.61と揃えるとメドローア(耐性無視全体除去&バーン)できるとか? -- 名無しさん (2025-04-27 08:52:50)
- 「この世に不必要なカードなど存在しない」…コイツで「再び」起きたか! -- 名無しさん (2025-04-27 23:08:18)
- 間違いなくハズレアなのはそうなんだけど、それでいて何かしら使い道を2回も見つけたってのはもはや伝説だと思うぜ…… -- 名無しさん (2025-05-04 16:36:33)
- 最初はランク・属性から素材目当ての下敷きとして使われて、次はインクの染み程度だったはずの効果目当てで使われる事になるとは… -- 名無しさん (2025-05-04 18:47:27)
- 広大なカードプールが成せる業 -- 名無しさん (2025-05-04 18:54:42)
最終更新:2025年05月06日 11:04