デュエリストパック(遊戯王OCG)

登録日:2012/09/05(水) 03:34:14
更新日:2023/11/09 Thu 18:41:55
所要時間:約 22 分で読めます





「うえ~ん、蟹えも~ん! アニメのキャラに憧れてパックを買ってるのにいらないカードばっかり当たっちゃうよ~! 助けて~!」

「ふふっ……『デュエリストパック』なんてどうだ?」


☆概要☆

遊戯王OCGにおけるパックのシリーズの1つ。通称「DP」。
その名の通り、原作遊戯王やアニメシリーズに登場したデュエリスト達が使用したカード・テーマを中心に収録されている。
アニメシリーズ出身のカードが大量に収録されており、アニメキャラのデッキを組みたいファンデッカーの人たちにはもってこいのパックである。
ファンデッキ向けカード以外にも実戦級のカードが再録・新規収録される事も多く、ガチデッカーにとっても見逃せないシリーズである。

当初新録カードは5枚が基本だったが、シリーズを重ねるにつれて増加傾向にある。
また、当初はカードの他に収録カードの有効利用法や他パックのカードと組み合わせた販促のためのコンボが紹介されている「ストラテジーガイド」も入っていた。
初心者には親切な仕様ではあるが、いまいち実用性が無かったり効果を間違えたりしている。
例えば、エド編のストラテジーガイドでは《D-HERO ドゥームガイ》で《D-HERO ダブルガイ》を特殊召喚というキラトマダブルガイの再来をやらかしている。

ちなみにGXから始まったこのシリーズだが、5D's放送期間中に海外版限定で闇遊戯編と海馬編が発売されていたりもする。


以下、それぞれのパックについて解説。

☆GX期(第4~5期)☆

デュエリストパックが始まったのはここから。
当然全て絶版となっているため、古本屋などで見つけたらラッキー。

2008年1月にはこの時期のデュエリストパック7種類とアルティメットレア仕様の《ユベル》を同梱した限定セット「DUELIST PACK COLLECTION」も発売されている。

パックのCMはアニメのキャラクターが自分のパックを宣伝するというファンには嬉しいもの。
2種類以上のパックが同時発売されるのでキャラクター同士の掛け合いもあったりと、見てて楽しい構成になっている。
「ガッチャ! みんなオレのカードを揃えてデュエルしようぜ!」
「いや、この俺、万丈目サンダーのカードでデュエルするんだ!」

+ 遊戯王GXシリーズ
  • 十代編
GX1期で十代が使用していたE・HEROが多数収録されている。しかし第4期のパックなため流石に現在ではパワー不足。
基本的に十代のファンデッキでもなければ採用されないカードばかりだが、この時代ならばしょうがないだろう。

一時期は収録数が膨大な再録パックBEGINNER'S EDITIONで引き当てるしか入手手段がなかった《融合》の再録は嬉しい。
同じく再録の《E・HERO バブルマン》は効果が変更されアニメ通りには使えなくなってしまったが、エクシーズ召喚が登場してから注目されるようになった。

高レア枠は多くが特定のHEROを必要とする新規収録カードだが、これらは実用性が低く残念ながらファンデッキでも活用は難しいと言わざるを得ない。


  • 万丈目編
おジャマアームド・ドラゴンVWXYZなどの万丈目が使用した様々なカードを収録。
これらのカードを全てデッキに投入するのはよほどの運命力がなければ事故るので推奨できない。
逆に個々のファンデッキを作るのであれば嬉しい。特に光り物が多かったXYZ。

新規カードは、お互いに同名モンスターを可能な限り特殊召喚できる《地獄の暴走召喚》や、便利な手札交換カード《打ち出の小槌》など。
特に前者は同名モンスターを一気に展開できるため、電池メンなど様々なデッキで活躍できる。


  • 十代編2
E・HERO ネオス》やネオスペーシアンをはじめとしたGX2期以降の十代のカードを収録。
発売時期の都合上鬼畜モグラこと《N・グラン・モール》が再録されていないのは少し残念。
優秀な墓地肥やしモンスターの《カードガンナー》、後にシンクロアンデットで猛威を振るう《異次元からの埋葬》など、規制経験のある優秀なカードが収録された。


  • ヘルカイザー編
「ヘルカイザー編」とは言っているがカイザー時代に登場したカードも普通に収録されている。中でも当時高い採用率を誇った《サイバー・ドラゴン》の初再録は注目すべきだろう。
キメラテック・オーバー・ドラゴン》、《未来融合-フューチャー・フュージョン》、《オーバーロード・フュージョン》と、このパックだけで【未来オーバー】のパーツが全て揃う。
彼が使ったおかげで再録された《リビングデッドの呼び声》、《強制転移》、《サイクロン》といった汎用カードも喜ばれた。
そのかわり新録は微妙……というかレアリティが上がれば上がるほど微妙になっていくパックでもある。
またサイバー・ダークがまとめて収録されたことから、CYBERDARK IMPACTの存在価値を大きく損なわせた罪深きパックでもある。


  • エド編
D-HEROを中心としたパックだが、なぜかパッケージイラストは《E・HERO シャイニング・フェニックスガイ》。
同時発売されたパックを見るに、以前レギュラーパックのパッケージを飾ったモンスターで揃えたかったためであろうか。

新規カードの中では《ゾンビキャリア》と共にシンクロ環境を加速させた《D-HERO ディアボリックガイ》と一時期制限カードに指定されていた《デステニー・ドロー》が強力。
前者は墓地から自身を除ガイするだけで同名カードを特殊召喚でき、手軽にレベル6モンスターを供給できる。後者は、不要なD-HEROをコストにドローできる便利な手札交換カード。
どちらも優秀で当たって嬉しいカードなのは間違いないのだが、1箱に1枚しか入っていないウルトラレアであるうえ複数積み必須であったため財布泣かせであった。
そのためプロモカードとして登場した《D-HERO ディスクガイ》や《D-HERO Bloo-D》と共に、「【D-HERO】は高価なデッキ」という印象を当時の多くのプレイヤーに根付かせる一因となってしまった。
ちなみにこのウルトラレア2枚はパックの絶版後、DUEL TERMINAL第6弾で仲良くノーパラで再録されている。


  • 十代編3
視聴者の度肝を抜いたGX3期より覇王十代E-HERO関連を含む十代のカードを収録。よく見るとパッケージにも薄っすらと覇王が描かれている。
十代編2に入らなかった残りのネオスペーシアンも再録されたが、コンタクト融合体は未収録。
ノーマルの《N・グラン・モール》と《ネクロ・ガードナー》、レアの《E・HERO アナザー・ネオス》や《E-HERO マリシャス・エッジ》の再録が見どころか。
E-HERO ダーク・ガイア》を使うデッキではほぼ必須となる《ダーク・コーリング》が新録され、これにより負担を軽減しながらE-HEROを展開しやすくなった。

このパック以降新規E-HEROの登場は長らく途絶え、「HERO」には属するが「E-HERO」というテーマは存在しない状態となっていた。

ちなみに十代編は3つも出したのに《ミラクル・フュージョン》は何故か一度も再録されていない。
そのため「HERO's STRIKE」の発売までは地味に入手に手間がかかった。


  • ヨハン編
ヨハンの家族こと宝玉獣と、お茶の間をどん引きさせたヘルヨハン(ユベル)のカードを収録。
新規カードは手札入れ替えカードの《手札断殺》やエクシーズ召喚登場時に情弱に買い占められた事で有名な《幻銃士》など。
後にリンク召喚でとんでもない事になる《トーチ・ゴーレム》も登場。
激流葬》のノーマル再録も光る。
レアリティが上がれば上がるほどヘルヨハンのカードになっていったり、癖が強いカードになっていくのも特徴か。

宝玉獣全員と当時のほぼ全ての宝玉獣サポートが低レアリティで収録されているため簡単に【宝玉獣】デッキを組める良パックであった。
しかし海外版ではヨハンが使用していない《激流葬》はともかく、《宝玉獣 サファイア・ペガサス》、《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》、《レア・ヴァリュー》が抜かれ、悪い意味で当時のUpperDeckらしい改悪が行われた。
ある意味後述のクロウ編の元祖みたいな存在である。

十代編3と共にそれなりに需要のあるパックであったが、アニメGXが放送終了し5D'sが始まると早々に絶版となってしまった悲しきパックである。



☆5D's期(第6~7期)☆

ここからレジェンドデュエリストシリーズまでのデュエリストパックも現在全て絶版となっている。
主役キャラのカードをまとめて収録している点は変わらないが、大半のパックが「○○くじ」と化してしまい(後述)、デュエリストからの評判はあまりよくない。

+ 遊戯王5D'sシリーズ
  • 遊星編
遊星の使用したシンクロウォリアーズやその専用チューナーが多数再録された。
当時高額であり必須級シンクロであった《スターダスト・ドラゴン》の再録が嬉しい所。
新規カードの中では《チューニング・サポーター》と当時唯一のレベル4シンクロであった《アームズ・エイド》が注目された。

ジャンク・シンクロン》などSTARTER DECK(2008)収録の遊星のカードも入っているが、何故か《ロードランナー》と《くず鉄のかかし》は未収録。
前者は遊星編3で再録されたが、後者はデュエリストパックではなく5D's期のSTARTER DECKに毎回再録されるようになった。


  • 遊星編2
デュエリストセット付属のためアホみたいに高額だった《スターダスト・ドラゴン/バスター》が再録された。
また、超官戦で活躍した《ジャンク・アーチャー》が登場。
救世竜 セイヴァー・ドラゴン》が再録されてるが《セイヴァー・スター・ドラゴン》は次の遊星編3で再録という謎仕様。これはひどい。

ウルトラレアは2種類だが性能の差がひどい。
《ジャンク・アーチャー》はそこそこ優秀な半面、もう片方のウルトラレアの《ガントレット・ウォリアー》の性能は悲惨。
引き当ててしまった人から癌(ガン)呼ばわりされる有様であった。
このウルトラレアの「○○くじ」の伝統はクロウ編、遊馬編へと受け継がれていく……。


  • 遊星編3
デュエルディスク付属の《スターライト・ロード》やスーパーレアの《エフェクト・ヴェーラー》が低レアリティで再録された。
入手が難しかった《シールド・ウィング》や地味に需要があった《調和の宝札》のノーマル再録も見どころか。
ついでに《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》がスーパーレアで再録されており、やはりというか本編以外で優遇されているとネタにされた。

再録カードは優良だが、《ビッグ・ワン・ウォリアー》をはじめとした新規カードが軒並み微妙。
《エフェクト・ヴェーラー》の再録が嬉しい半面、高レアリティに実用性のあるカードが少なかったため、「ヴェーラーくじ」と揶揄される事となってしまった。


  • クロウ編
KONAMIが当時大流行していたBFを売りさばくために発売したと思われるパック。

内容には大いに問題があり、BFシンクロや《BF-疾風のゲイル》などは再録されているものの、有力なカードの多くが収録から漏れてしまっている。
必須カードである《黒い旋風》も《BF-暁のシロッコ》も《BF-月影のカルート》も《BF-大旆のヴァーユ》も入っていない。
KONAMIはどうしても再録を望まれていたBFを入れたくないためか、OCGオリジナルでアニメ未使用の産廃BF及び産廃サポートで穴埋めしている。
しかも、ストラテジーガイドには《BF-暁のシロッコ》《BF-大旆のヴァーユ》《黒い旋風》の投入を勧める事を恥ずかしげもなく書いてる始末。
クロウが使用した汎用カードの《トラップ・スタン》や《聖なるバリア −ミラーフォース−》ももちろん未収録。
他には、当時はよく複数積まれていた《BF-蒼炎のシュラ》や《BF-黒槍ブラスト》がレアになってて地味に集めにくくなっている。
一応、これはノーマルカードのレアリティアップと前向きにとらえる事もできなくはないが。

これらの理由から、BFの使い手クロウのパックなのに、これからBFを組む人に勧められない内容となっている。クロウでなくてもやる事が汚ねぇぜと叫びたくなるだろう。
当時それなりの値段であった《BF-アームズ・ウイング》の再録は喜ばれたのだが他がひどすぎた。

散々な評価のクロウ編だが、新規ウルトラレアの《BF-精鋭のゼピュロス》は文句なしに優秀。
様々なコンボの可能性を秘めており、【BF】以外のデッキでもたびたび使用されている。
だが、もう1枚のウルトラレア《BF-蒼天のジェット》の性能があまりにも悲惨であり、上記の通り再録事情もあまり良くない事から「ゼピュロスくじ」と呼ばれる事になった。

ちなみに初版では《BF-熱風のギブリ》に誤植がありレベル4となっているのだが、実はアニメでも同じ誤植をされていたりする。


そして時は流れ2014年10月、ブースターSPトライブ・フォースが発売。
このパックにもBFのカードが収録されていたのだが、クロウ編と違い【BF】でよく使われていたカードの多くが再録されている。
《BF-大旆のヴァーユ》も《BF-暁のシロッコ》も《BF-月影のカルート》も《黒い旋風》も入っており、《ゴッドバードアタック》まで収録されているので、必要最低限のパーツは全て揃う。
しかも、《BF-精鋭のゼピュロス》以外は全てノーマル(ノーパラ仕様あり)なので揃いやすい。
BFがメインのパックではないが、【BF】を組むならこちらの方がお勧めできた。
まぁ今となってはどちらも絶版だが。

+ 余談
……さて、ここまで読んでいただいた方は「え? ジャック編は?」と思ったことだろう。

だが残念ながら5D'sのデュエリストパックは上記のものしかない。
5D'sのデュエリストパックは150話以上やって2人分しか発売されなかったのだ。

ジャック「なん…だと……?」
鬼柳「なん…だと……?」
アキ「なん…ですって……?」

特に序盤からライバルキャラとして君臨していたジャック編が発売されなかったことに対して批判が集中していた。
ただ、彼のデッキはいわゆる「グッドスタッフ」であり、テーマが特に存在しない(遊星は主役で使用カードが多く、クロウは「BF」と言う括りでまとめやすかった)のが原因であると思われる。



☆ZEXAL期(第7~8期)☆


+ 遊戯王ZEXALシリーズ
  • 遊馬編
No.39 希望皇ホープ》や《ガガガマジシャン》のレアリティが下がって再録。
ただホープは同時期に出たDUEL TERMINALでもスーパーレアで再録されていたため疎まれていた感もある。

また、「No.」は倒すと遊馬EXデッキに加わる設定から、遊馬が当時使用していないエクシーズモンスターも一部収録されている。
収録から漏れた《No.17 リバイス・ドラゴン》は泣いていい。

レアのため若干集めにくかった《カゲトカゲ》と《ワンダー・ワンド》のノーマル再録はやや嬉しい。
新規カードの《No.61 ヴォルカザウルス》は非常に強力であり、バーンダメージを与えながら除去できる効果からランク5の出せるデッキで活躍した。

だが、それ以外のカードが微妙なため、遊星編3やクロウ編と同じ様にヴォルカくじと呼ばれてしまった。
さあ、君も箱買いしてマグマックスを決めてかっとビングだぜ!

No.19「やあ」
No.19「どうも」
No.19「こんにちは」
No.19ジャジャーン! 俺フリーザードン!

少年、これが絶望だ。

ウルトラレアの片割れである《No.19 フリーザードン》は同じランク5にもかかわらず使いどころの難しいバニラ同然の悲惨なカードであり、引き当てた者を大いに落胆させていた。
だが、後に登場したランク5水属性に重ねて出せる《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》のおかげで下敷きとして一定の需要が生まれたため、多少は救われている。
第11期に《ヴァリアント・シャーク・ランサー》が登場しこうした立場も怪しくなったが、それまで需要があっただけでもよかったと見るべきか……。


  • カイト編
カイトが使用したカードを収録したパックだが、何をとち狂ったのか12枚ものカードの新録が決定。
アニメに登場していなかったものあったが、カイトさんなのですぐに使用した。アニメ効果で。
さらにそのどれもがいままでピリッとしなかったテーマであるフォトンを実戦クラスまでパワーアップするものであり、久しぶりの神デュエリストパックと評された。
ウルトラが2種ともハズレじゃない、「○○くじ」状態から脱出した点も評価できる。
まぁ最後のカードが黒枠だから《輝光子パラディオス》かと思ったら金鼠襲来という罠もあったが……。


  • 遊馬編2 ゴゴゴ&ドドド
名前の通りゴゴゴとドドドの新規及び再録が中心のパック。何故かこの弾のみサブタイトルが追加された。
交響魔人マエストローク》、《H-C エクスカリバー》、《No.17 リバイス・ドラゴン》の再録が光る。
《ゴゴゴゴーレム》、《ドドドウォリアー》、《ズババナイト》が前回に引き続き収録されている。
新規は《護封剣の剣士》以外やや微妙か。アニメでは初期から頻繁に使われるが全くOCG化されなかった《ハーフ・アンブレイク》もついにOCG化された。
《カードカー・D》がスーパーレア昇格という異例の再録が行われた。再録カードがノーマル→レアに昇格する例は何度かあったが光りモノへの昇格はこれが初である。


  • 神代兄妹編
迷走を続けたシャークさんデッキを新規カードでまとめ上げたパック。
再録は前評判通りになりイマイチパッとしないが、《バハムート・シャーク》の再録は嬉しいか。
デュエリストパックでは2度目となる《激流葬》も再録されている。ヨハン同様、シャーク兄妹も使ってないんだけどね!

新規は《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》や《サイレント・アングラー》などの水属性のエクシーズやサポートカードが多いため汎用カードは少なめ。
カードが弱いというわけではなく、良くも悪くも水属性に特化したパックという事である。
水属性支援パックの筈なのに《ダイヤモンド・ダスト》という強烈な水属性メタを残して行った璃緒さんェ……。



☆ARC-V期(第9期)☆


ARC-Vはキャラクターが多い関係か、デュエリストパックは発売されずストラクブースターSPに各キャラのカードをまとめて収録する事が多かった。
代わりに原作20周年の影響か、遊戯王DMのデュエリストパックが2種類発売された。
それぞれ「決闘都市編」「王の記憶編」と銘打たれ、1人のデュエリストを題材としたものではなくなった。
総収録枚数も45種類(過去のデュエリストパックは30種類)となっており、箱単位でのレアカードの封入枚数や発売時期など大幅な変更がなされている。

+ 遊戯王DMシリーズ
  • 決闘都市編
日本では初のDMを題材としてデュエリストパック。
名前の通りバトルシティ編を題材としており、主に遊戯、海馬、マリクなどが使ったカードを収録。

だが、バトルシティ編に絡んでいないカードも多く、例えばバトルシティ大会に不参加のキースペガサスのカードも収録されている。
ペガサスは同年発売のコレクターズパックにトゥーンの新規カードが収録されたため、その連動を意識したためかと思われるが。
遊戯のカードもバトルシティ編未登場の《カオス・ソルジャー》が収録されていたり、のカードもアマゾネスではなくハーピィとなっている。
再録回数が多いカードがスーパーレアを占めていたり、現在では力不足な各キャラのカードが多数収録されていたりとファンアイテム的な側面が強め。
地味に集めるのが面倒な《墓穴の道連れ》と《トゥーンのもくじ》が低レアリティで再録されてるのは嬉しいか。

新規カードでは原作では通常モンスターだったのに魔改造された《ジュラゲド》や、《ラーの翼神竜》の救済策として出された《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》軍団の新入り《ラーの翼神竜-球体形》なんかが目玉か。
新規カードは全体的に癖が強く、やはりファンデッキ向けなものが多い印象。


  • 王の記憶編
パック名こそ「王の記憶編」だが、新規カードのほとんどがバトルシティ編や闘いの儀で登場したカード。
原作で登場したディアバウンドやゾーク様といった魔物(カー)はもちろんのこと、記憶編でバクラが使用したカードすらも未収録となっている。

新規カードでは既存のLVモンスターとは別方向でいい感じに原作再現した「サイレント・ソードマン」・「サイレント・マジシャン」の関連カードが目を引く。
特に、状況は限定されるがお互いに手札が6枚になるようにドローするという原作版の《天よりの宝札》を再現した《サイレント・バーニング》はデュエリストたちの度肝を抜いた。

その他にもまさかの《ウィジャ盤》サポートの《ダーク・サンクチュアリ》や《青眼の究極竜》の必殺技カード《アルティメット・バースト》などが原作ファンを喜ばせた。
ブラック・マジシャン】・【青眼の白龍】の強化に合わせたのか《永遠の魂》や《銀龍の轟咆》などのサポートカードが多数再録。
ザ・ヴァリュアブル・ブック7付属の《青眼の光龍》に至っては実に12年ぶりの再録である。
発売のちょっと前に禁止から釈放された 《サウザンド・アイズ・サクリファイス》や、ドラゴン族融合モンスターの増加に伴い需要が増していた《龍の鏡》の再録も地味に嬉しい。




☆VRAINS期(第10期)☆


今期では歴代のシリーズのキャラクターをまとめたレジェンドデュエリスト編が始動した。

これまでと異なり、各キャラが使ったカードたちを字レア以上で収録されるOCGオリジナル新規カードで補強するという形式に変化。
再録カードは下記の例外を除き全てがノーマルカードであり、《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》であろうと《FNo.0 未来皇ホープ》であろうと容赦なくノーマルに留まっている。
また、各パックに1種類だけホログラフィックレアで再録されるカードが存在する。

+ レジェンドデュエリストシリーズ
  • レジェンドデュエリスト編
記念すべき第1回は凡骨、舞、梶木丸藤兄弟のカードを収録。あともう1人いたような……。
【アマゾネス】と【サイバー・ダーク】はこのパックで大幅に強化された。
デュエルリンクスで活躍したカードも何枚か入っているが、OCGの環境ではあまり活用できないため枠潰しと非難の声もあった。

ホロ枠は《真紅眼の黒竜》。


  • レジェンドデュエリスト編2
今度はペガサス、羽蛾、キース、万丈目、クロノス教諭、ヨハンのカードを収録。
単純な強化というよりはリメイクカードが多めで、特にDMのキャラのカードはそれが顕著。
ペガサスの幻想モンスター、キースの機械族、羽蛾の昆虫族と、それぞれ原作再現要素と実用性を兼ね備えた優良カードを多数輩出した。
中でもパッケージにも描かれた《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》は手札誘発にメタを張れる効果から注目を集めた。

今回もデュエルリンクスで活躍したカードが数枚収録されているが、前回よりは幾分まともなチョイス。
【クローラー】需要で若干高騰していた絶版カード《ワーム・ベイト》や汎用カード《簡易融合》と特殊召喚要員にもなる《重装機甲 パンツァードラゴン》は悪くないか。
同じく再録の《リミッター解除》も含め、羽蛾やペガサス、キースのカードと連動できたりもするのもポイント。

ホロ枠は《サクリファイス》。


  • レジェンドデュエリスト編3
『ライバル編』と称して海馬、カイザー、クロウ、カイト、沢渡のカードを収録。
ここから遊戯王VRAINS前の5作品全てのキャラを取り扱う様になった。
テーマとしては「ブルーアイズ」、「サイバー・ドラゴン」、「BF」、「フォトン」、「魔界劇団」となっている。

BFは《黒い旋風》をサーチしながら召喚権なしで動ける《BF-毒風シムーン》を獲得。劇的な強化となった。
カイザーは2度目のフィーチャーだが、今回は【表サイバー流】の方になっている。



  • レジェンドデュエリスト編4
『ヒロイン編』と称して舞、明日香、アキ、アンナセレナのカードを収録。
舞は2度目のフィーチャーだが、【ハーピィ】の方になっている。

ハーピィ、サイバー・エンジェル、ローズ・ドラゴン、列車(レベル10機械族エクシーズ)月光のカードを収録。
地味にテーマごとでメインの召喚方法がバラけている。
【月光】はこのパックでの新規でエクシーズ型が成立。間違いなく強化されてはいるが、融合召喚はあまり行われなくなってしまった。

アキは特定のテーマではなく植物族使いだったのだが、今回は「ローズ・ドラゴン」がピックアップされている。
《ブラック・ガーデン》をサーチできる《ガーデン・ローズ・メイデン》が登場し、そちらを使った展開が行いやすくなった。

ホロ枠は《ハーピィの羽根帚》。


  • レジェンドデュエリスト編5
『強敵編』と称してバクラ、覇王十代、レクス・ゴドウィン、ユーリのカードを収録。
主に敵役として立ち塞がったデュエリストである。
十代は第5期の十代編3以来でありE-HEROの新規の収録も同じで、かなり長い歳月を経て新規カードが出た。
ウィジャ盤/悪魔族、E-HERO、インティクイラ地縛神ギミック・パペット捕食植物の強化となっている。
ユーリは《超融合》要員として活躍できるカードの収録が多く、バクラの新規の《ダーク・オカルティズム》は《トーチ・ゴーレム》をサーチできる事から割とガチ環境で使えるカードが多い。

ホロ枠は《サンダー・ボルト》。
収録内容と全く無関係のカードだが、直前の改定で緩和されたためか、前回のホロ枠が対の《ハーピィの羽根帚》だったからかのどちらかと思われる。


  • レジェンドデュエリスト編6
『主人公編』と称して遊戯、十代、遊星、遊馬、遊矢のカードが収録。
遊作以外の歴代主人公が集結し、「守護神官」・「未来皇ホープ」・「オノマト」が新しくテーマ化された。

歴代主人公のデッキを支えるサポートカードが多数収録されたが、特に《マジシャンズ・ソウルズ》など《ブラック・マジシャン》関連の新規は優秀。
融合HEROの新たな主力《E・HERO サンライザー》も登場した。
他にも《フェイバリット・ヒーロー》や《フューチャー・ドライブ》などアニメ作中やOP・EDのシーンを意識したカードも収録され、正しい意味でファンサービス感溢れるパックとなっている。

ホロ枠はなんと《ブラック・マジシャン・ガール》。
過去に大会配布品で登場したカードとはイラスト違いで、今回はLEで再録されたイラストのものが使用されている。



☆第11期、第12期☆


VRAINSが終了した第11期以降のデュエリストパックは前期同様これまでのシリーズから選りすぐったデュエリストたちのカードが収録される事となったが、その選出方法とは
パックごとに1つ属性を定め、その属性のカードを使用したデュエリスト3人*1のカードを収録する方式となった。
収録カードの配分は(ホログラフィックレアを除き)1人につき新規7枚再録8枚で固定。ウルトラレアとスーパーレアのカードにはシークレットレア仕様が存在するようになった。
新規カードは高レアリティで再録カードは基本ノーマル+1枚だけホログラフィックレアという形式は変わらず。

また、パックと同日にパックの背景を使用した各属性をイメージしたスリーブも発売されている。

+ 属性シリーズ
  • 冥闇のデュエリスト編
闇属性」を使用したデュエリストとして闇マリク、エスパー絽場アポリアのカードを収録。エスパー絽場の浮きっぷりが凄まじい。
ホログラフィックレアは闇マリクの《ラーの翼神竜》。


  • 疾風のデュエリスト編
風属性」を使用したデュエリストとしてユーゴ瑠璃シェリーのカードを収録。
ホログラフィックレアはユーゴの《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》。


  • 深淵のデュエリスト編
水属性」を使用したデュエリストとしてナッシュ、梶木、のカードを収録。
ホログラフィックレアはナッシュの《No.101 S・H・Ark Knight》。


  • 輝石のデュエリスト編
地属性」を使用したデュエリストとして龍亞イシズタイラー姉妹のカードを収録。
ホログラフィックレアは龍亞の《パワー・ツール・ドラゴン》。

  • 爆炎のデュエリスト編
炎属性」を使用したデュエリストとして尊、オブライエンアリトのカードを収録。
ホログラフィックレアは尊の《転生炎獣ヒートライオ》。

上記3人のカード以外にも、遊戯王OCG25周年記念として第1期仕様の《封印されし者の左足》が特別収録されている。



追記・修正はデュエリストパックでデッキを組んでからお願いします。
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最終更新:2023年11月09日 18:41

*1 タッグデュエリストであるタイラー姉妹のみ2人で1人分のカウント