No.67 パラダイスマッシャー

登録日:2021/11/13 (土曜日) 00:00:17
更新日:2025/05/03 Sat 20:18:19
所要時間:約 3 分で読めます




サ…サイコロが割れて…“7”だとおおおお~~

罰ゲーム!! モザイク幻想!!


《No.67 パラダイスマッシャー》とは遊戯王OCGに存在し、COLLECTORS PACK 2018で登場したエクシーズモンスター。

概要

光属性・天使族というありふれた組み合わせだが、筋骨隆々とした人物がむさ苦しい笑顔でサイコロを模したハンマーを振るうというインパクト大のイラストになっている。
ナンバーズに属する一枚であり、自身の数字である「67」は、左足裏に刻まれている。

エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/天使族/攻2100/守2100
レベル5モンスター×2体以上
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズ1にこのカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
お互いにサイコロを2回ずつ振る。
出た目の合計が大きいプレイヤーは、次のターンの終了時までモンスターの効果を発動できず、攻撃宣言できない。
(2):X素材を持っているこのカードがモンスターゾーンに存在し、
自分または相手がサイコロを振った場合、1ターンに1度だけその内1つの目を7として適用できる。

ランク5にしては低めのステータスだが、非常に尖った効果を有している。

(1)はサイコロによるギャンブルを行い、ギャンブルに負けた側に制約をつける効果。
制約の内容は「モンスターの効果の発動と攻撃宣言の禁止」であり、《魔鍾洞》や《真竜皇V.F.D.》と概ね同じと書けば制約の恐ろしさが分かるだろう。
現在の遊戯王では展開も除去も制圧もモンスターカードに大きく依存しているため、モンスターカードの使用禁止は絶大な影響を与える。

一方、これらはギャンブルに負けたら発生するものであるため、当然《No.67 パラダイスマッシャー》を仕掛けた側に牙をむくこともある。
レベル5のモンスターを使い《No.67 パラダイスマッシャー》の召喚を狙う時点で必然的に「モンスターに重きを置いたデッキ」になるため
このギャンブルの「負け」がそのままデュエルの「負け」に直結する可能性も非常に高い。
自分の幸運に自信がある人以外は、このカードの(2)や「出たら目」等の仕込み…もとい、勝ちの確率を上げる手立ては用意しておきたい。

(2)はサイコロの出目を7にしてしまう、サイコロに対する禁断の効果。

これを使えばさぞかし派手で奇想天外なプレイングが…と思いきや。

No.85 クレイジー・ボックス
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/悪魔族/攻3000/守 300
レベル4モンスター×2
(1):このカードは攻撃できない。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
サイコロを1回振り、出た目によって以下の効果を適用する。
●1:自分のLPを半分にする。
●2:自分はデッキから1枚ドローする。
●3:相手は手札を1枚選んで捨てる。
●4:フィールドの表側表示のカード1枚を選び、その効果をターン終了時まで無効にする。
●5:フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
●6:このカードを破壊する。

闇の支配者-ゾーク
儀式・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2700/守1500
「闇の支配者との契約」により降臨。
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
サイコロを1回振り、出た目の効果を適用する。
●1・2:相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
●3・4・5:相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊する。
●6:自分フィールドのモンスターを全て破壊する。

このようにサイコロを振る効果については、7が出ることを想定していないものが多い。
当然これらに対して出目を7にしたってどの効果も適用されず、無駄遣いにしかならない。
「出た目の数だけ~」であれば適用されるものの、それらと合わせたところでX素材を切る価値に見合わないことの方が多い。

逆に相手がサイコロ効果を使った際に、この効果を使って計算を狂わせることもなくはない。
それでもサイコロ効果を振る方がレアなのでメタとして据えるには狭すぎるし、
仮に出くわしたとしてもこの効果は相手にまるわかりであり、目障りなら事前に始末されてしまうので、そこまで牽制の役目を果たせない。

インパクトの割に有効に働く場面は少ないので、(2)は殆どこのカードの(1)専用の効果になる。

確かに(2)の効果を踏まえたうえで(1)の効果を発動すれば、ギャンブルの成功確率を格段に上げ戦況を有利に進めることはできる。
その場合は「レベル5×3体以上」の素材でこのカードをX召喚する必要がある。
見返りは非常に大きいのだが、それ以上に条件が厳しく使えるデッキはかなり限られてくる。
そしてX召喚できたとして、二つの効果を合わせて発動したとしても
出目合計の差が7以上の場合など必ずギャンブルに勝てるとは限らない点が大きなネックになっている*1

当然ながら、モンスター効果でも発動を伴わない永続効果や、魔法・罠カードまでは封じることはできないのでギャンブルに勝っても過信しないように。

使うとすればレベル5モンスターを無理なく扱える【ギャラクシー】【アーティファクト】などで使用することになる。
あるいは光属性・天使族・ランク3の《機装天使エンジネル》と《RUM-アストラル・フォース》を使って出す手もある。
《機装天使エンジネル》はレベル3×2体で出せる召喚難度の低いモンスターであり、《RUM-アストラル・フォース》も色々あってRUMサーチカードが出たため狙えない話ではない。


素材縛りのないランク5の対モンスター用制圧要員として周りを見渡すと、《先史遺産ヴィマナ》が競合になる。
この場合は「1ターンに1度、効果を無効にする」カウンター効果によって制圧するため、発動を連打されると処理しきれず押し切られるリスクがある。
対して《No.67 パラダイスマッシャー》の場合は「そもそも発動させない」なので、連打も何もなく封殺してしまえる強みがある。

ただし安定して効果を使うには「レベル5×3体以上」の素材になるために召喚条件がより重くなること
そしてそこまでやっても適用できるかは結局運次第という大きな欠点も抱えている。
禁止カードとほぼ同一の効果が得られるという大きな見返りがあるため、多少のリスクを割り切って使ってみるのもいいだろう。

余談

攻守2100という数字だが、これは六面サイコロの目の合計が21になることに由来していると考えられる。
どうせ「7」のギミックがあるなら、1~7の合計ということで2800にしてもよかったのに

サイコロの出目の大きい方が負け、そしてサイコロの出目が7になるという内容は
カードゲーム漫画になる前の原作遊戯王第2話にて闇遊戯が行った罰ゲームの内容に基づいている。
その出来事については、こちらを参照。


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最終更新:2025年05月03日 20:18

*1 「7」のギミックを併用した場合、引き分けの確率は約4.2%、自分が負ける確率は約3.8%