K9(遊戯王OCG)

登録日:2025/05/06 Tue 09:04:00
更新日:2025/05/06 Tue 21:40:14NEW!
所要時間:約 20 分で読めます







拘束解除!

K9、対象を鎮圧します。




K9(ケーナイン)』とは、『遊戯王OCG』に登場するカードカテゴリー/テーマの1つである。



【概要】

2025年3月22日発売のデッキビルドパック『ジャスティス・ハンターズ』にて【ドラゴンテイル】【ヤミー】と共に登場した。

『K9』とは軍用犬・警察犬を意味するスラングであり、ラテン語の『canine(犬)』が元ネタ。
所属するモンスター達は『K9部隊』と呼ばれ、前述の元ネタから連想して『動物の警察・特殊部隊』をイメージしたモンスター達で構成されている。
平時は警官・特殊部隊を想起させる人間に近い見た目をしているが、それは装着した「外装」により力を抑制されているため。有事の際には安全・拘束装置である外装のリミッターを解除し、狼男よろしく人間寄りの姿から化け物染みた獣の姿へと変貌し、目標鎮圧に当たるという設定が明かされている。
前述の狼男・妖怪変化のイメージから、西洋の精霊の伝承をモチーフにしたモンスターが属しているのも特徴。その為所属モンスターは獣戦士族に留まらない。


【デッキ解説】

デッキとしてのコンセプトは、「相手ターン中に展開出来るランク5軸Xテーマ」。
所属するモンスター達は一部を除いてレベル5・ランク5で統一されており、『ランク4軸』『ランク6軸』の間を埋める形となっている。

上級レベルであることと値の半端さから日の目を見づらく、ランクアップ体重ねてX召喚での登場が多かった『ランク5』であるが、この【K9】はそんなランク5』を救済する可能性を秘めたテーマなのである。

まず属するメインデッキのモンスター達は
  • 相手の手札が多ければリリースなしで召喚可能
  • 相手が手札・墓地モンスターの効果を発動したら特殊召喚可能
  • 仲間のレベル5を引き連れて特殊召喚可能
といった、相手の不審行動・隠し持った暗器に応じて多人数で出撃・展開するという警察をイメージした効果を有している。
『ランク5軸』の素材の並べにくさを解消すると共に、手札誘発が必要不可欠な現代遊戯王の特性を逆手に取ったコンセプトと言えるだろう。

中には相手ターン中であってもフィールドに急行・相手ターン中にX召喚を行えるモンスターも所属し、目玉であるランク5Xモンスターで相手を妨害・非常時には速攻魔法で重ねてX召喚といった戦法でデュエルを鎮圧していく。
一度戦力(X素材)を消耗しても、『墓地から蘇生して再利用』『墓地から再セットできる速攻魔法』と抜かりがない。

出せるランク5Xには一部を除いて特段厳しい縛りも無く、『効果にロマンはあるけどランク5なせいで出しづらかった・日の目を浴びれなかったランク5Xにチャンスが訪れた』『ランク5軸の主張採用枠』として注目を集めている。


そんな可能性を秘めたテーマであるが、特殊召喚・素材再利用を多用するカテゴリーの宿命として『特殊召喚メタ』『除外が弱点。

《灰流うらら》 《エフェクト・ヴェーラー》ハニートラップのような一回限りの妨害手札誘発なら展開のカモに出来るが、《増殖するG》【マルチャミー】の様な継続型・召喚反応系の手札誘発で先手を打たれると対応に困ることに。署内は清潔に

《ディメンション・アトラクター》を打たれてしまえば墓地に送ったカードの再利用も異次元署への左遷により防がれてしまう。

また、所属モンスターはメイン・EXデッキで種族や属性もバラけているので、《御前試合》《群雄割拠》警察武道大会でのタイマン形式により刺さってしまう。

そもそものコンセプトが「相手の手札・墓地モンスターの動きに依存している」ので、手札・墓地効果に頼らずフィールドでの効果・魔法・罠で展開するデッキに対応しにくいのも欠点。事件が発生してからでは遅い

如何に相手の罠を掻い潜り先手を打ち、フィールドという現場を鎮圧出来るかがカギと言えよう。


【カード一覧】

メインデッキのモンスター


デッキコンセプトに合わせてか現時点では全てレベル5。また、背景は全て後述の魔法カードのイラストで統一されている。

上級モンスター

  • 《K9-ØØ(ゼロ)号 ルプス》
効果モンスター
星5/地属性/獣戦士族/攻2300/守 200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手が手札・墓地のモンスターの効果を発動した自分・相手ターンのメインフェイズに発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
(2):相手ターンに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてX召喚を行う。
(3):このカードを素材として持っているXモンスターは以下の効果を得る。
●相手はこのカードを効果の対象にできない。

黒いコートを羽織り、ナイフを所持した銀髪の長身男性。
力を抑制されている設定からか、手足には外装と思わしき「」が複数装着されている。一見すると真人間に見えるが、背景の爪痕と後述する進化体から、「人間に化けた狼男」「人狼」をイメージしたものと思われる。名前のルプス(Lupus)もラテン語で「」を意味する。

お互いのメインフェイズに、相手が手札・墓地モンスター効果を発動すれば手札・墓地から特殊召喚でき、更に相手ターン中のX召喚を可能とする【K9】におけるメインエンジンの一枚。

特殊召喚したままでは除外されるデメリットもX素材になれば帳消しにでき、X素材として墓地送りされても自己蘇生で再利用しまくれるのが強み。夜行性故の過労死枠
素材にしたXモンスターには対象耐性を付与でき、好きなランク5Xを活躍させるチャンスを見出せる。

変わったところでは、条件を満たせば相手ターン中のX召喚効果を利用して《厄災の星ティ・フォン》をこのカードに重ねて相手ターン中に出すことも可能。人狼デカをロボットに乗せるという叶わなかったロマンが叶えられる

  • 《K9-17号 イヅナ》
効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻2100/守1600
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手の手札が2枚以上の場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):相手が手札・墓地のモンスターの効果を発動した自分・相手ターンのメインフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(3):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「K9-17号 イヅナ」以外の「K9」カード1枚を墓地へ送る。

青い婦警衣装を着たイタチの女獣人。
衣装の各所には、青いランプの灯った外装を装着している。外装に力を抑制されている影響か、イタチの耳と尻尾が出ているのに対し顔のパーツや手足は人間寄りである。
鎌鼬(カマイタチ)の妖怪「飯綱(イヅナ)」を意識してか腕部の外装からは刃が飛び出し、他にはハンドガンを得物として所持している。

《K9-ØØ号 ルプス》と同じく、お互いのメインフェイズに相手が手札・墓地モンスター効果を発動すれば特殊召喚出来るが、こちらは手札からのみ。
代わりに相手の手札が多ければリリースなしで召喚することも可能。

固有効果として「K9」カードの墓地肥やし効果を持ち、
  • 《K9-ØØ号 ルプス》を墓地送り→自己蘇生からのランク5X
  • 《K9-66b号 ランタン》の蘇生要員を用意
  • 墓地から再セット出来る「K9」魔法カードを落とす
など幅広く活用出来る。
《K9-ØØ号 ルプス》とのセットでのランク5出張採用も検討されているとか。

遊戯王公式Xにて、後述の進化体と合わせて設定画が公開され、「K9」に関する設定なども明かされた。先出しされた進化体とのギャップも相まってケモノ婦警という属性が刺さる決闘者が続出したとか

  • 《K9-66a号 ヨクル》
効果モンスター
星5/闇属性/水族/攻2000/守1900
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手の手札が2枚以上の場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):手札のこのカードと手札のレベル5モンスター1体を相手に見せて発動できる。
その2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは光属性XモンスターのX召喚の素材にはできない。
(3):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから水族以外の「K9」モンスター1体を手札に加える。

淡い血色に黒いコートを纏い、両腕を機械で武装した隊員。
髪がツララのような形状をしていること、名前が北欧神話の「ヨクル・フロスティ(氷柱の霜)」から取られていること、後述の相方のモチーフを考えると、直接的なモチーフは霜の妖精「ジャック・フロスト」と思われる。性別はどっちなのだろうか

《K9-17号 イヅナ》と同様に相手の手札が多ければリリースなしで召喚出来るのに加え、手札から他のレベル5と共に特殊召喚出来る効果を持つ。
素材並べにありがたくも手札消費の激しい効果ではあるが、(現時点では)自身以外の「K9」モンスターをサーチする効果でカバー出来る。

しかしこのカードの効果で並べた素材は、光属性Xの素材には出来ないのが残念(詳細は後述)。SL召喚の縛りは無いので、自身が闇属性であることを活かして《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》のS召喚を狙うのも面白い。

  • 《K9-66b号 ランタン》
効果モンスター
星5/闇属性/炎族/攻2000/守1900
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手の手札が2枚以上の場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):このカードが手札に存在する場合、
炎族以外の自分の墓地のレベル5の「K9」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとこのカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは光属性XモンスターのX召喚の素材にはできない。
(3):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「K9」魔法・罠カード1体を手札に加える。

褐色肌に揺らめく白髪、両腕の武装に炎を蓄えた隊員。
を連想させる出立ちをしている点と、相方の《K9-66a号 ヨクル》が「ジャック・フロスト」をモチーフにしているのなら、こちらは「ジャック・オ・ランタン(鬼火:ウィル・オ・ウィスプとも)」がモチーフなのだろう。

相手の手札が多ければリリース無しで召喚出来る効果と、(現時点では)自身以外のレベル5「K9」モンスターを墓地から蘇生しながら自身も特殊召喚する効果を持つ。《K9-17号 イヅナ》で墓地に落とした・X素材で消費された仲間の再利用に役立つ。
この効果で素材を並べると光属性Xの素材に出来ない点は相方と同様。

相方が「K9」モンスターのサーチに対し、こちらは「K9」魔法・罠をサーチ出来る。「K9」魔法・罠には「更なるサーチ」「重ねてX召喚(プラス破壊)」と便利な物が揃っているので、状況に応じて使い分けよう。

EXデッキのモンスター


背景が統一されたメインデッキのモンスター達に対し、こちらの背景はそれぞれ異なっている。

エクシーズモンスター

  • 《K9-ØØ(ゼロ)号“ Hound(ハウンド)”》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/獣戦士族/攻2500/守2500
レベル5モンスター×2
(1):このカードは特殊召喚されたターンには戦闘及び相手の効果では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手がモンスターの効果を発動する度に、このカードの攻撃力は500アップする。
(3):自分・相手のスタンバイフェイズに、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。

リミッターを解除した《K9-ØØ号 ルプス》の進化体。銀髪と黒いコートはそのままに、文字通りの狼男と化した。
赤い三日月をバックに、ナイフを牙で咥えながら両手の鋭い爪を振るうイラストは非常にカッコいい。
カード名の「Hound」は「 Hound Dog(猟犬)」の意。犬顔の警官と聞いてピンと来た人は怖がらずに手を差し出しなさい

特殊召喚されたターンには破壊されない耐性・相手のモンスター効果に応じて自己強化するといった効果を有し、相手ターンにX召喚すれば効果使用を躊躇わせる強固な壁としての活躍が見込める他、進化前の対照耐性効果を付与出来れば更に守りに徹せる。

加えてスタンバイフェイズ限定であるが、フィールドのカードを種類を問わずに除外する効果も持つ。相手が無理に展開しようものなら、返しの自分スタンバイフェイズに除外してしまおう。

欠点としては光属性であるが故に、一部「K9」モンスターの「光属性Xの素材に出来ない」に引っかかってしまうこと。
進化前がおらず正規召喚が難しいなら、後述の「重ねてX召喚出来る速攻魔法」を活用しよう。

  • 《K9-17号“Ripper(リッパー)”》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/風属性/戦士族/攻2300/守1800
レベル5モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「K9」カード1枚を手札に加える。
このターンに相手がモンスターの効果を発動している場合、さらに自分のデッキ・墓地から「K9」速攻魔法カード1枚を自分フィールドにセットできる。
(2):相手が手札・墓地のモンスターの効果を発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その効果を無効にする。

リミッターを解除した《K9-17号 イヅナ》の進化体。
顔はより獣らしくなり、四肢はイタチの体毛に覆われた逞しいものに変化。
手足からは鋭い爪が生え、両腕の外装からは巨大なバイオブレードが飛び出し、正に「鎌鼬(Ripper/切り裂く者)」といったワイルドな風貌となった。
何がとは言わないが商品公開時に初出しされ、その公序良俗スレスレのリッパーなものに度肝を抜かれた決闘者は数知れず
肉体の変化に伴い外装が拡張され所々の拘束ベルトが千切れている他、外装のランプはパトランプの如く赤く点滅している。

「K9」カードのサーチ(+相手の妨害があれば更に補填)と、手札誘発メタになる手札・墓地モンスターの効果無効を携えた【K9】の穿孔といえる存在。
特に後者の「効果を無効」は、前者の「効果を発動している場合」を阻害しない点がポイント(「発動を無効」ではないためダメージステップには機能しない点に注意)。

風属性故に「光属性Xが出せない」制約に引っかからず素材に縛りもないので、召喚権を温存して出せれば本命の展開を通しやすくなる、汎用ランク5の可能性を秘めた一枚でもある。

反面、効果はどちらもX素材を使用するので棒立ちになりやすく、その場合はサーチした速攻魔法で重ねてX召喚の素材にしよう。

  • 《K9-EX“Werewolf(ウェアウルフ)”》
エクシーズ・効果モンスター
ランク9/光属性/獣戦士族/攻3300/守2500
レベル9モンスター×2
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):X素材を持っているこのカードは、その数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。
(2):相手が効果を発動した時、このカードのX素材を1つ取り除き、発動ターンによって以下の効果を発動できる。
●自分ターン:相手フィールド及び墓地のカードをそれぞれ1枚まで除外する。
●相手ターン:相手の手札を確認し、その内の1枚を選んでエンドフェイズまで表側で除外する。

後述の速攻魔法《K9-EX強制解除》により、《K9-ØØ号“Hound”》が更に力を解放したと思わしき姿
コートと外装は吹き飛び、より狼男(Werewolf)らしい猛々しい風貌へと変化した。赤い満月を背にしたその姿は、恐ろしくも美しささえ感じる。

レベル9を要する正規召喚は【K9】だけでは不可能なので、後述の「K9」魔法・罠を用いて召喚することになる。

3000台超えのエース級攻撃力&X素材数に応じた連続攻撃に加え、タイミングと種類を問わずに相手が効果を発動すれば
  • 自分ターン:自分の攻撃を妨げる場・墓地の障害を排除
  • 相手ターン:相手の展開を妨げるピーピングハンデス
凶悪な妨害で相手を鎮圧することが可能。

進化前からより一層攻撃的な性能になった分、弱点として進化前にあった耐性を失い、効果無効も持たないので、無闇にリミッター解除して返り討ちに遭わないよう留意するべき点は頭に入れておこう。

魔法カード

  • 《K9-LC拘束解除(リベレイション)
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「K9」Xモンスターまたはランク5のXモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターとはカード名が異なる「K9」Xモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
(2):自分の「K9」モンスターが戦闘を行ったターンのバトルフェイズ終了時に発動できる。
墓地のこのカードを自分フィールドにセットする。

「K9」Xモンスター・ランク5Xモンスターを、新たな「K9」Xモンスターへと重ねてX召喚出来る速攻魔法。
イラストでは顔の薄汚れた《K9-17号 イズナ》が、胸部の【17号】タグに触れてパトランプの如き赤い光を放っている。
非常事態に応じてテーマフレーズとカード名にある「拘束解除」の通り、ここから進化体である《K9-17号“Ripper”》へと変化するのだろう。

発動タイミングは問わないので、
  • メインフェイズに効果を使用したランク5Xを《K9-17号“Ripper”》に変換してサーチ
  • バトルフェイズに発動して《K9-EX“Werewolf”》で追加連続攻撃
と幅広い活用が出来る。

更に有難いことに、「K9」モンスターが戦闘を行えばバトルフェイズ後に墓地から再セットでき、相手ターンには《K9-ØØ号“Hound”》で守りを固めることも。

  • 《K9-EX強制解除(フォースリベレイション)
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの「K9」Xモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターとはカード名が異なる「K9」Xモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
その後、相手フィールドのカード1枚を破壊できる。
(2):自分の「K9」モンスターが戦闘を行ったターンのバトルフェイズ終了時に発動できる。
墓地のこのカードを自分フィールドにセットする。

重ねてX召喚&墓地から再セットを行えるもう一枚の速攻魔法。
イラストでは《K9-ØØ号“Hound”》が体を震わせながら外装の「枷」を破壊し、《K9-EX“Werewolf”》へと変化していくであろう姿が描かれている。

《K9-LC拘束解除》と比較すると、『メインフェイズ限定』『対象は「K9」Xモンスターのみ』と活用の幅が狭いが、代わりに相手場のカードを対象を取らずに破壊出来る。

《K9-LC拘束解除》と併用して発動出来るので、場のXモンスターの種類に応じて使い分けよう。

  • “Case of K9”(ケースオブケーナイン)
永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから「K9」モンスター1体を手札に加える事ができる。
(2):相手が手札・墓地のモンスターの効果を発動したターン、自分フィールドの「K9」モンスターの攻撃力は900アップする。
(3):魔法&罠ゾーンのこのカードが効果で破壊された場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地から「K9」速攻魔法カード1枚を自分フィールドにセットできる。

メインデッキの「K9」モンスター達の背景に用いられた風景が描かれた永続魔法。

夜の近未来都市怪しく光るネオン看板倒壊した建物貼られたバリケードテープ…… K9が携わっていく事件(Case of K9)の匂いを漂わせた如何にも怪しげな風景である。

発動時に「K9」モンスターをサーチするので初動に使える。
相手が手札・墓地モンスター効果を使えば攻撃力アップで相手を牽制でき、このカードが複数枚あれば攻撃力アップも重複させられる。

万が一破壊されても「K9」速攻魔法をセット出来るという意味でも、牽制として機能させられる。速攻魔法が欲しい時に自分で破壊するにはやや工夫が要るが…

罠カード

  • 《K9-EW 特殊解除実験(エクスペリメンタルリベレイション)
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・墓地から「K9」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、「K9」Xモンスター1体をこの効果で特殊召喚したモンスターの上に重ねてX召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
この効果でEXデッキから特殊召喚したモンスターは次のターンのエンドフェイズに破壊される。
(2):自分・相手のエンドフェイズに、墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「K9」速攻魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。

現時点では唯一の罠カード。
向かい合った《K9-66a号 ヨクル》《K9-66b号 ランタン》が見上げる中、赤い鎖を思わせるエフェクトが2人の【66号】タグを囲いながら表示されている。
獣人にも真人間にも見えない2人、『実験』という訝しげなカード名、ここから何が始まるのだろうか?

このカードも「K9」Xモンスターを重ねてX召喚することが出来る。
前述の速攻魔法らと比べると罠カードな為速度には劣るが、
  • 手札・墓地から素材にする「K9」モンスターを呼ぶ。
    • この時素材にする「K9」モンスターは、メイン・EXデッキモンスターの種類を問わない。
  • 上に重ねてX召喚する「K9」Xモンスターは、速攻魔法らと違い下に重ねる素材が同名「K9」XモンスターであってもOK。
なのが差別化出来るポイント。
これでX召喚した「K9」Xモンスターは次のターンのエンドフェイズに破壊されてしまうが、新たに速攻魔法で重ねたり『自身の効果で重ねてX召喚出来るXモンスター』の素材にすればチャラに出来る。

速攻魔法らと違いこのカードは墓地から再セット出来ないが、代わりにこのカードをエンドフェイズに除外することで「K9」速攻魔法を再セットすることが可能。
手札に引き込めなくても、《K9-17号 イヅナ》で墓地に落とす選択肢としても有用。


【相性の良いカード一覧】


  • 《無孔砲塔-ディセイブラスター》
  • 《急き兎馬》
カードが存在しない縦列があれば特殊召喚できるレベル5モンスター達。
ただし同じ縦列に他のカードを置けば、自分に対してもデメリットが発生する点に注意しよう。

魔法・罠ゾーンにセットでき、破壊されれば飛び出てくるレベル5モンスター群。
効果の使い所に悩む相手を撹乱してやろう。

  • ランク5Xモンスター達
一部を除けば【K9】では召喚出来る縛りが無いので、好きなランク5Xを活用させられる。

  • 光属性のランク5Xモンスター達
前述してきた一部で召喚出来なくなるモンスター達。制限さえ潜り抜ければ使えるので、運用時は工夫を練ろう。
……こうして見ると悪用しがいのある・汎用妨害効果持ちばかりで、制限されるのも納得なような…?

  • ランク5Xに重ねられるXモンスター達
打点が足りない時、盤面を一掃したい時、《K9-EW特殊解除実験》の自壊デメリットを回避したい時はこれらがオススメ。

  • 《覇勝星イダテン》
何?【K9】はX主体ではないのか!?
と言いたくなるかもしれないが《K9-17号 イヅナ》はレベル5戦士族なので融合素材にでき、仲間の【⚪︎⚪︎星】モンスター達にはリリースなしで召喚できるレベル5モンスターも属しているので併用させられる。
融合召喚時効果で新たな《K9-17号 イヅナ》をサーチすることも出来る。

狙ったカードを除去したい場合、素材を使い果たしたXモンスターをこれらの素材にすることで更なる妨害を行える。
【K9】の対応が遅れやすいフィールド上のモンスターに対応できるのもありがたい。

  • 《武神姫-アハシマ》
光属性のXモンスターが出しにくいと言ったな。ありゃウソだ。
L召喚時に手札・墓地の同レベルモンスターでX召喚を行えるこのカードを使えば、前述した光属性ランク5Xも出しやすくなる(手札消費が荒くなる点に注意)。
X素材効果に応じて魔法・罠カードを破壊出来る点も心強い。

  • 《バーバリアン・エコーズ》
《K9-17号 イヅナ》をサーチするのに使える永続魔法。
捨てたカードも《K9-66b号 ランタン》で蘇生出来れば無駄がない。後半の効果が無駄と言ってはいけない

  • 《カオスティック・エレメンツ》
如何にもヤバい雰囲気ながらも有利な効果しか書かれていないヤバいカード。
《K9-66a号 ヨクル》《K9-66b号 ランタン》をサーチでき、条件が噛み合えば相手の場を荒らすことが出来る。ミラーマッチでは嫌らしい存在と化すヤバいカード

  • 《時空の七皇》
  • 《七皇昇格》
X素材サーチとそれをサーチ出来るカード達。
闇属性レベル5なら《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》、地属性レベル5なら《CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド》と、【K9】と見事に合致したものが揃っており有効活用出来る。

EXデッキから素材に使えるレベル5融合モンスターを呼べる。
単純にレベル5を呼ぶだけでなく、チューナーである《テセウスの魔棲物》を呼んで《フルール・ド・バロネス》をS召喚、《召喚獣ライディーン》を呼んで相手を裏守備にするという立ち回りも行える。

  • 《センサー万別》
種族・属性がバラけているせいで《御前試合》《群雄割拠》が苦手な【K9】であるが、逆にそれが利点となり「種族をバラけさせることを強要する」このカードの発動下でも素材を並べることが出来る。前述したランク5Xモンスター達も大半が種族がバラけているのもポイント。
ただし進化前と種族が共通している「K9」Xモンスターを出す際には《K9-LC拘束解除》を使用することになる点は覚えておこう。

同じデッキビルドパック出身の相手ターンにコンボを決めまくる格ゲーテーマが、同じく相手ターンにフィールドを鎮圧する【K9】と奇跡のコラボ。
【K9】には【VS】の効果コマンドに必要な地属性・闇属性モンスターが揃っており、対する【VS】も【K9】の素材に使えるレベル5モンスター《“Case of K9”》を能動的に破壊出来るモンスターが存在する。
どちらも手札・素材補充に特化したカテゴリーであり、お互いを補い合える特性が功を制し、【K9VS】として大会優勝報告まで挙がっているほど。


《水晶機巧-サルファドール》《水晶機巧-サルファフナー》がレベル5であり、特に前者は《K9-66a号 ヨクル》との相性が抜群。
《K9-66a号 ヨクル》の効果で特殊召喚しつつ、デッキから「水晶機巧」カードを2枚も墓地に送れるのと、【水晶機巧】側もレベル5を並べる術があるため、《K9-17号“Ripper”》を経由して【K9】にアクセスできる点がGOOD。
《水晶機巧-サルファフナー》は自分フィールドのカードを割りながら特殊召喚出来るので、能動的に《“Case of K9”》を破壊して速攻魔法をサーチしつつ、X素材に機械属を要する《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》《クリストロン・クラスター》を並べて妨害の質を高められる。


アク禁解除!

wiki籠り、項目を追記・修正します。

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最終更新:2025年05月06日 21:40