ローズ・マリーゴールド

登録日:2025/02/27 (木曜日) 00:20:00
更新日:2025/04/03 Thu 08:14:31
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ローズ・マリーゴールド*1は、フィンランドのゲーム会社レメディー・エンターテインメントの
作品間で共有される世界観「RCU(レメディー・コネクテッド・ユニバース)」の登場キャラクター。


概要

金髪で青い瞳の白人女性。1987年生まれ。
ワシントン州ブライトフォールズの「オーディア・ダイナー」のウェイトレス。
2023年時点で「ヴァルハラ老人ホーム」の職員も兼業していた。

前向きで元気で愛嬌がある反面、嫉妬深く偏執的な一面を持つ。
アメリカのベストセラー作家アラン・ウェイクの熱狂的な大ファン。

一方で常連客のラッセル・ジョンストン(愛称:ラスティ)に対しても「大好き」と言える程の好意を寄せていたが、彼が「ただの一般人」である事実が平凡な自身の人生を残酷にも映し出していた。

2010年の変貌世界事象に巻き込まれ、に触れられるもにより浄化されるという経緯を経ての眷属「ランプおばさん」として覚醒した。

能力

光の存在」の加護

彼女が管理するヴァルハラ老人ホームには常に予備の電力により光で包まれた安全地帯が確保されている。
現実を変貌させるパワーオブジェクト「クリッカー」によりブライトフォールズが闇に包まれてもヴァルハラ老人ホームには光が満たされていた。

アラン・ウェイクとの交信

「ランプおばさん」となって以降、鏡や標本、動物、ウェイクの著書から彼のメッセージを受信することができる。

怪力

「ランプおばさん」となったローズは、闇に支配された者撲殺できる程の力を得た。
なお、「支配された者」は作中で車を放り投げたり、たった一体で特殊部隊を殲滅したりと「ウェイクの原稿による主人公補正」が無ければ一体一体がバイオハザードのタイラント級の脅威であることが示唆されている。

武器の強化

「ランプおばさん」となったローズが個人的に所持する「愛用のオートショットガン」は、どう見てもポンプアクションの普通のショットガンであるにも関わらずショットシェルを12発も装填できる上にフルオートマチックで連射できるという超自然的な武器に変質している。

また、彼女が手にした「危険なプロパンタンク」は何故か手榴弾のように投げてからしばらく経つと自動で爆発する。

異常な自然治癒能力

ただの鎮痛剤を「元気が出る錠剤」に変質させ、飲むことであらゆる傷を一瞬で癒せるようになる。

「闇のシールド」の無効化

前述の「支配された者」は物理攻撃を無効化する「闇のシールド」を纏っており、本来は強い光でシールドを焼き払わなければダメージを与えられない。

しかし「ランプおばさん」となったローズはその闇のシールドを完全に無効化できるようで、「闇」の軍勢と戦うために懐中電灯等を持ち歩く必要さえない。

来歴

本編以前

1987年にブライトフォールズで誕生。
後にオーディア・ダイナーのウェイトレスとして働きはじめる。

また、ウェイクの著書を読んで大ファンとなり、作者に熱狂的な偏愛を抱くようになり、2010年8月時点で店の入口にウェイクの等身大パネルを置くなど職場を半ば私物化していた。

一方で常連のラスティと仲良くなり、優しい彼に惹かれつつあったが、恋人までにはならなかった。

ブライトフォールズ

2010年8月、『創作家のジレンマ』の著者であるエミル・ハートマンに取材するために記者のジェイク・フィッシャーがブライトフォールズを訪れ、ダイナーに立ち寄った。

ローズはジェイクが「物書き」というだけで気に入り、バースデーケーキをプレゼントしてドン引きされた。

後日、再度ジェイクがダイナーにやってくるが、彼が連れていた女性エレン・アダムスに露骨に嫉妬していた。

Alan Wake

2010年9月1日、ダイナーを訪れたアラン・ウェイクに大興奮するも軽くあしらわれた。
しかしその日の内に地元のラジオ番組でブライトフォールズにウェイクが滞在していることを嬉々として喋ってしまう(ウェイクはプライベートな旅行なので目立ちたくなかった)。

9月10日、ウェイクに対する歪んだ愛と絶望を利用され、闇の存在の化身であるバーバラ・ジャガーに触れられて洗脳されてしまう。

書かれたことが現実になる変貌アイテム「『ディパーチャー』の原稿」を餌にウェイクと彼の著作権代理人バリー・ウィーラーを自宅であるトレーラーハウスに招き、睡眠薬入りコーヒーを飲ませて眠らせた。

ウェイクは夢と繋がる余剰次元「闇の世界」でジャガーに捕まりかけるがダイバーにより助けられ夢から覚醒し、ローズとバリーを放置して去っていった。

その後、ローズは正気を失ったまま保安官代理のマリガンとソーントンに保護され、大事な等身大パネルはバリーに「おしおき」として盗まれた。

9月15日、ウェイクが闇の世界でジャガーを倒したことで自身に取り憑いていた闇が浄化され、光の眷属「ランプおばさん」に覚醒し、住人達が地元のお祭り「ディアフェスト」で沸く中、電気ランプを持って無表情で佇んでいた。

2010年ブライトフォールズ変貌世界事象の後

ウェイトレスを続けながらも、2014年にバリーにより設立されたヴァルハラ老人ホームの職員も兼業するようになる。

『ナイトスプリングス』エピソード1:一番のファン

闇の世界に囚われたウェイクは脱出のため、ドラマ『ナイトスプリングス』の『一番のファン』というエピソードの脚本を元に『リターン』という小説を執筆した。

これによりブライトフォールズに平行世界には実在するナイトスプリングスが一時的に移植される変貌世界事象が起こり、ローズは主人公の「ウェイトレス」に投影されてしまう。

上記の数々の超自然的な能力はこのエピソードで「ウェイトレス」が持っているものである。

ウェイクが演じる「作家」がミスター・スクラッチ演じる「悪ぶった男」率いる「作家を嫌う人たち」の襲撃を受け、「ウェイトレス」を演じさせられたローズは「作家」から助けを求められ、ライフルとショットガンを手に助けに行き、救い出す。

Alan Wake Ⅱ

ウェイクのメッセージを受け取り、やがてやってくるという「ヒーロー」を助けるために何度もコールドロンレイク近くの森やブライトフォールズ近くの森、ウォータリーへ赴いて「アレックス・ケイシーのランチボックス」の中に現実を書き換える「ウェイクの原稿の紙片」を入れてあちこちに隠し、毛糸の編み物*2で目印をつけていた。

第三者からは奇行にしか見えないため、地元の自警団「樹木の教団」や政府の機密機関「FBC」から警戒・監視されていた。

2023年9月14日、ウェイクとスクラッチによる合作小説『リターン』の影響を受け、サーガ・アンダーソンとは旧知の仲に「なった」。

「樹木の教団」が「支配された者」を倒す所を目撃し「恐ろしい儀式殺人」と誤認して通報したブッカー夫妻と共にダイナーにやってきたティム・ブレーカー保安官からバターパイを注文され、ブッカー夫妻に提供した。

その後、ブッカー夫妻の取り調べを終えたサーガと出会い、『リターン』により歪められた現実に基づく話(サーガの娘が亡くなった話)をするが困惑される。

ウェイトレスとしての業務を終えた後、ヴァルハラ老人ホームに出勤し、利用者の1人である初代「ランプおばさんシンシア・ウィーバーの部屋に忍び込み、トーマス・ゼインが彼女に託していたパワーオブジェクト「天使のランプ」を盗み出し、入れた物を次元を越えて転送できる変貌アイテム「靴箱」に入れてウェイクがいる闇の世界へ送り、彼を手助けした。

しかし、ゼインのランプを失ったショックでシンシアの心は影に覆われ彼女が闇に支配される原因を作ってしまった。

その日の夕方、アンダーソン兄弟闇に支配されたシンシアに襲われ、老人ホームと隣接する健康センターが闇に汚染されたためロックダウンした。

アンダーソン兄弟の危機を救うためヴァルハラ老人ホームを訪れたサーガを、彼女の安全のために追い返そうとするが食い下がるサーガに気圧され招き入れてしまった。

その後、トールが自分の目の前でシンシアにより平行世界へ誘拐されてしまい、途方に暮れていたところでサーガから自身が「ヒーロー」であると明かされ、彼女に鍵を託してトールやウェイクの救出を任せた。

9月15日、ミスター・スクラッチにより「クリッカー」が使用され、ブライトフォールズ全域が「全ての住人が『リターン』の発売を祝うディアフェスト」と化してしまう。

ウェイクは『リターン』の結末を書き換えるため、ヴァルハラ老人ホームの屋根裏にある執筆部屋を目指す。
激怒の雲に変身し全てを破壊しながら迫り来るスクラッチに追われるウェイクだったが、強い光に満たされたヴァルハラ老人ホームの中からウェイトレスの服装で待ち受けていたローズにより救われる。

ローズはウェイクに執筆部屋へ急ぐよう促し、2階に上がっていくウェイクを見送った。

ウェイトレス

『ナイトスプリングス』のエピソード「一番のファン」の主人公。

ナイトスプリングスで一番繁盛している「ナイツ・ダイナー」のオーナー兼ウェイトレス。
皆に人気者で、「作家」のために作ったファンサイトは「世界最高のファンサイト」と呼ばれており、鳥の保護施設を設立した。
ヨガを嗜んでいたため、猫を襲っていた熊を撃退するほど腕っ節が強い。
州のパイコンテストで19連勝している。

町の近くの森に建つヴァルハラ老人ホームにそっくりな屋敷で暮らす「作家」と両思いで、彼から鏡や標本、シカ、小説等を介してメッセージを受け取ることができる。

ある日、「作家」から助けを求められフルオート連射でき12発もショットシェルを装填できる愛用のショットガンと狩猟ライフルを手に屋敷へ向かう。
道中で「作家」を憎む彼の邪悪な双子「悪ぶった男」と彼が従える「作家を嫌う人たち」と戦い、これを退ける。
最後は「悪ぶった男」を改心させ、執筆部屋で「作家」と再会を果たし、抱き合ってキスをした。

前述の通りウェイクが引き起こした変貌世界事象によりローズはこのウェイトレスを「演じる」ことになった。


余談

  • ローズは『Dead by Daylight』にサバイバーのスキンとしてゲスト出演している。

追記、修正は「ランプおばさん」になってからお願いします。

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最終更新:2025年04月03日 08:14

*1 翻訳ブレにより「マリゴールド」とも表記される

*2 ヴァルハラ老人ホームの利用者の1人であるマンディ・メイの物