エンゴウ

登録日:2012/01/13 Fri 12:28:04
更新日:2025/03/31 Mon 08:26:58
所要時間:約 6 分で読めます





エンゴウドラゴンクエストⅦの登場する大陸・村のひとつ。
名前の由来はおそらく炎がゴウゴウ燃えている村。赤の石版で行ける地方。
ゲームでは2番目に訪れる。前はウッドパルナ。次はダイアラック



ストーリー

ウッドパルナでの冒険を終えたアルスたちは、エスタード城下町の物知りじいさんの助けを借りて新たな石版を手に入れ、謎の神殿の赤い台座から新天地『エンゴウ』へとたどり着く。

初めてこの地を訪れる際、一行はぼんやりと火山が噴火する光景を見る。
不吉な予感をおぼえつつも、旅の扉から山道を南下していくと『エンゴウ』という村にたどり着く。

エンゴウでは、炎の神が住まうという『炎の山』に祈りを捧げて村の安寧を願う、『ほむら祭り』の準備が進められていた。
自らを“炎の部族”と称し、信仰心のあつい村人らは祭りを楽しみにしているが、突如、村の占い師パミラが火山の噴火を予言し、ほむら祭りを中止するよう呼び掛ける。
長老に呼び出されたパミラは、占いによって見えた破滅的な未来を長老に伝え、祭りの中止を直談判するが、長老は「祭りを行わなければ、それこそ炎の神の怒りを買ってしまう」と聞き入れない。
結局、「ほむら祭りを行うことこそが、炎の神の怒りを静め、炎の山の噴火を避けることにつながる」と結論付けた長老は、ほむら祭り本番の開催を宣言する。

パミラは長老の説得を諦めるが、丁度その場に居合わせたアルス達に何かを見いだし、アルス達に炎の山の調査を依頼する。



いよいよ始まるほむら祭り。
祭りでは、エンゴウの村人一人一人が炎の山の火口へ順番に松明を投げ入れ、山に眠るといわれる炎の神を奉る『火送りの儀』が行われる。

パミラの依頼を受けたアルスたちは、ほむら祭りに参加*1して山を登り、火送りの儀が終わる前に噴火の原因を探ることとなった。

なお、ここでの炎の山の探索はドラクエでは珍しく時間制限と呼べるものがある
階段昇降のタイミングで住民が松明を火口に落としていくのだが、村人全員が松明を火口に落とすと火山が噴火し強制的にゲームオーバー
この場合、夢オチという事でエンゴウの宿屋から再開する事になる。

炎の山の奥底にたどり着いたアルスらは、『炎の巨人』と対峙する。
炎の巨人はエンゴウの信仰心を利用し、ほむら祭りによってもたらされる松明のエネルギーを集めて闇の炎を育て、火山を噴火させようと企てていた。

アルスたちはなんとか炎の巨人を退けるが、闇の炎は勢いを失わず火口へと上昇し、全てを焼き尽くすため力を蓄え始める。
エンゴウの民が慌てふためく中、パミラは闇の炎を静める方法を占いによって見いだす。
どうやらアルスの身近にいる人物が“闇の炎を消すことのできる何か”を持っているらしく、一行は一度エスタード島に戻ることに。

予想外の人物から『すごい聖水』を入手したアルスらは、炎の山へと舞い戻り、聖水の力で闇の炎をかき消す。*2
パミラは「もう滅びの未来は見えなくなった」と告げ、安心した長老は火送りの儀の終了を宣言。
村へと戻ったアルスたちは英雄として夜更けまで盛大にもてなされ、祭りは終わりを迎える。

翌朝、アルスらはパミラから「世話になったお礼に」とふしぎな石版*3を受けとる。
長老は占いを信じなかったことを悔やみつつ、炎の山に恐ろしい魔物が現れた原因を「炎の神への感謝の心が足りなかったから」と推察し、今まで以上に炎の神を崇めることを誓う。


主な登場人物

  • パミラ
占い師 兼 薬師の老婆。少々気難しい性格。
ほむら祭りにより火山が噴火する未来を予言し、未来を変えるためアルス達に協力を求める。
占いだけでなく薬師としての腕前も確かで、別のストーリーにて彼女の薬が必要になる場面がある。

  • エルマ
パミラの弟子である若い女性。
自称「最も優秀な弟子」だが、パミラからは「バカ弟子」呼ばわりされている。
パミラに怒られることが多いからか、師匠への愚痴がこぼれることも。

  • 長老
エンゴウの長老。ほむら祭りの開催を取り仕切っている。
村人曰く、昔はパミラと良い仲だったらしい。
最初こそ占いを信じないが、闇の炎を見てからはパミラを信用するようになり、闇の炎を消した主人公らを英雄としてもてなしてくれる。

  • 炎の巨人
名前に“巨人”とあるが、見た目は真っ赤なモアイ像のような風貌の魔物。
闇の炎を育て、炎の山を噴火させようとしていた。
見た目通り炎に強く、メラやかえん斬りは効かない。
倒すとふしぎな石版青を落とす。
ゲームではフォロッド、小説版ではダイアラックのものとなっている。
オリジナル版ではゴードンヘッドと同じグラフィックであったが、リメイク版では真っ赤に発熱したグラフィックとなっている。


現代にて

エンゴウはエスタード島の遥か北に出現する。
後にグリンフレークの大陸が復活した後は地続きになる。
また、ダークパレスにも近い。

過去と異なり、現代のエンゴウでは炎の神への信仰心は廃れてしまっている。
ほむら祭りも長年行われていない他、炎の山には見張りはおらずいつでも登山可能。
村の中央にある井戸の中に温泉が沸いており、炎の山に代わる新たな村の名物になっている。しかも混浴。

現代の炎の山では火口に旅の扉があり、エスタード島の謎の神殿内部にある赤い祠と繋がっている。
また、後にエンゴウが魔王によって再度封印された後は炎の山の火の勢いが弱まるが、それによって以前は侵入出来なかった場所に侵入出来るようになる。
その先には、とある存在が眠っている。


主な登場人物(現代)

  • パミラ
過去のパミラとは別人の老婆。どうやら襲名制らしいが、何代目かは不明。
占い師として活動しているが、長い年月の中で薬師としての技術は失われてしまった模様。
占いに5ゴールドを要求するが、大した結果は占ってくれない。

  • イルマ
現代のパミラのアシスタント。過去のエルマと名前が似ているが、子孫なのかは不明。
現代で復活した魔王により世界が再び封印された後、火山をパミラと探索する中で、護衛の戦士と共に『燃える水』と『灼熱の鍵』を持って来てくれる。
魔物が闊歩する炎の山の奥深くに来られるあたり、ただ者ではない。あるいは護衛の戦士が強いのだろうか?
魔王との戦いに主人公らが勝つ未来を予見していたらしく、次代のパミラは彼女になるのかもしれない。

炎の山の奥底に眠る四精霊の1人。ガチムチ。
物語後半で出会う最初の精霊。メインストーリーで唯一戦う。
倒すと炎のアミュレットをくれる。
クリア後の隠しダンジョンでは、他の精霊とセットで戦う事になる。
なお、小説版では闘わずに協力してくれる。


余談

後にグリンフレークのイベントでペペを治すために『パミラの秘薬』が必要になり、過去のエンゴウを再び訪れることになる。
この時、かつて主人公らがエンゴウを救ったときから数年が経過しているようで、村には新しく子供が生まれているなどの変化はあるが、村人らは変わらず主人公らを歓迎してくれる。

さらにストーリーを進めていくと、コスタールのイベントで灯台に光を取り戻す際に『聖なる種火』が必要になるが、これもエンゴウで入手する。
ゲーム内では現代でも過去でもどちらでも入手可能*4
過去のエンゴウに取りに行った場合、主人公らがエンゴウを救ったときからさらに十数年ほどの時が流れているようで、パミラと長老以外は主人公を見てもかつての村の救世主と気づかない。*5

魔王復活後の現代のフィールドではローズバトラーが闊歩しているなど、なかなかの危険地帯。


追記・修正は松明を火山に入れてからお願いします。

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最終更新:2025年03月31日 08:26

*1 炎の山は祭りの時以外は立ち入り禁止になっており、常に見張りがいる

*2 ちなみに、予め『すごい聖水』を入手しておくことも可能。この場合、パミラから「なに? 既にそのビンを持っているじゃと! なぜそれを早く言わぬ!」と怒られる。

*3 占いの結果、主人公たちが持っているべきと分かったとのこと。

*4 小説版では、現代のエンゴウにおいて炎を奉る習慣が廃れていた為、過去のエンゴウに取りにいく事になる。

*5 そもそもこの時点で連れているガボ・メルビン・アイラはいずれも過去のエンゴウと縁がないため、村人が気づかないのも致し方ないが…。