ホンダラ(DQⅦ)

登録日:2012/09/08(土) 22:46:32
更新日:2023/12/26 Tue 01:56:03
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ホンダラとはドラゴンクエストⅦの登場人物。
エスタード島一の漁師ボルカノの弟で、主人公にとっては叔父にあたる人物。
働き者で人望厚い兄とは対照的に、怠け者でいい年して未だ独身で定職に就かず、酒を飲んでは寝て楽に金を稼ぐ方法を考えるという典型的な駄目人間である。
名前の由来も多分「あほんだら」。
外見も、ガッチリ体型で豪快そうな顔立ちの兄とは正反対で、やせ型で小狡そうな笑みを浮かべた小男。

グランエスタードの借家で一人暮らしをしているが、部屋は酒ビンなどで散らかり放題である。
服装が主人公とかなり似ており、もしかしたら主人公の服は彼からのお下がりなのかもしれない。

彼の被害者も数多く、近所の少年はキャンディを奪われてはげんこつを食らわされ、近所の住民は妻の風呂を覗かれ(ちなみにこの家の本棚には彼が50ゴールドを借りたという借用書まである)、借家の大家は家賃を半年も滞納され、酒場ではツケを貯められ続け、宿屋の主人は酒場で騒ぐ彼の声がうるさいせいで客が減ったと嘆いている。
一応ボルカノが家賃を払っている為家からは追い出せない始末。

しかしグランエスタードの一人の城の兵士は、ホンダラから300ゴールドでお金の貯まるサイフを購入し、騙されていることも気付かずに彼を尊敬したり、大家や酒場のマスターは何だかんだで家賃やツケの滞納を容認してしまったりと、今一つ憎み切れずにいる模様。


【ホンダラの活躍】
  • 遺跡の謎解明前
最初に主人公が城下町に来た際ホンダラは部屋で眠りこけているが、後に酒場のバニーを口説きホットストーンというほのかに温かい石をプレゼントしようとするもバニーは困惑し、いつしかホンダラは酔いつぶれて眠る。
その後また起き上がり、主人公に酒代をなすりつけ(マスターはツケで良いと許してくれる)自宅に帰ってまた寝る。
ちなみにその眠ったホンダラから主人公はホットストーンを盗むことも出来る(3DS版ではキーファから直接渡すことになる)。

  • 遺跡の謎解明後
アミット漁を終えたボルカノ達が大漁で帰って来るや否やフィッシュベルの主人公の家に遊びに来て、主人公の留守を良いことに主人公の分の食事も食べてまた酒を飲んで寝る。
ちなみにホットストーンを取ったまま返していないとホンダラが起きてきて返せと言われ、素直に返さないとげんこつで1〜2のダメージを食らわされてしまう。
この時点で主人公の守備力は12*1
ダメージ計算については説明を省くが、これに対して1ダメージを与えているので、推定されるホンダラの攻撃力は9ほど。素手なので、ちからのパラメータも9。大人とはいえレベル1の主人公より強いじゃねぇか。
この時点での主人公のHPは25。たま〜に2ダメージ入ることもあるがそれはともかく25回ホンダラに殴られると確実に死ぬ。25回殴られて死ぬって相当強いパンチだったんじゃ…
なお、正規プレイでは不可能だが、HP1の状態でげんこつされると実際に死ぬ(当然と言えば当然だが、これで死ぬ事は想定されていないので全滅にはならず、棺桶が歩く状態に陥るようだ)。
本当にホンダラに殺されるとは…。

  • 最初の島復活後
主人公に島が復活したのはお前の活躍かと問われ、事実を話すとすごい聖水をくれる。
実はこのすごい聖水は謎の遺跡の中にある七色に光る入江の水を汲んだだけの物だが、なんと闇の炎を消す力があり彼はエンゴウを救う影の立役者となってしまった。*2なお、持ってない場合はパミラの占いで在処を教えてくれるが「主人公に縁のある恐ろしくだらしない人物が黒い炎を消す手がかりになる」とほぼ名指しで呼ばれている。
ちなみに新しい島が現れたことを喜ぶ少年をうるさいと叩いている。

なんとホンダラは次に復活する島はどこの方角になるかカケをするという商売を思い付く。
老人から少年まで多くの人々に誰彼構わずカケを持ちかけ、主人公には「次は南に島を復活させろ」と八百長まがいのことをさせる。
ちなみに少年にはキャンディ1ヶ月分をかけろと言い、城の兵士は1ヶ月分の給料をかけようとした。

結局誰もカケに乗らず、せっかくホンダラの予想通り島は南に復活したにも関わらず得る物は何も無かった。
ちなみに城の兵士はカケをしなかったのはサイフのご利益かもと考え、少年はホンダラに何もしていないのに八つ当たりにぶたれた。
そしてホンダラはやけ酒を浴びながらホットストーンを高く買い取ってくれる人を探すのであった。
また、大家にホットストーンで滞納した家賃をチャラにしてほしいと交渉するも断られた。

なんとホットストーンが世界有数の大富豪ブルジオによって買い取られ、いきなり大金持ちになる。
その際に大家に滞納していた家賃を払う(でもちょっと足りなかったらしい)、少年にキャンディを買ってあげる、酒場で金を払うといった羽振りの良さを見せる。バーテンは「奇跡だ」大家は「家賃が足りなかったことよりも家賃を払う気があったことにびっくりだ」と感動している。
ちなみにそのホットストーンには英雄メルビンが封印されており、主人公やブルジオの活躍で見事復活を果たす。
またホンダラの懐に温められていたからか、メルビンはホンダラに好印象を持っている。

  • メルビン復活後
ホットストーンで得た金をなんと全てカジノでスってしまい無一文となる。
その腹いせに少年のキャンディを奪い取り、自宅で得意の話術で高値で売れる物を考える。
ちなみに酒場にはしばらく顔を出していないらしく、マスターや宿屋の主人は少し心配している。

遂に大家の妻から立ち退きを要求されてしまう。
それを見かねた兄のボルカノは家賃の肩代わりをしようとするが、妻のマーレは反対し夫婦喧嘩に発展してしまう。
当のホンダラもさすがにこたえたのか青ざめて家に戻る。
だが、こんなことで大人しくなるホンダラではなく、氷漬けになった沈没船の話を耳にしたとたんにすぐさま元気を取り戻し、投資金で沈没船を引き上げる商売を思い付くのだった。
そして酒場の常連の爺さんに話を持ちかけるのだった。

  • 飛行石入手後
遂にボルカノがホンダラが滞納した家賃と酒場のツケを支払う。
その際ボルカノはホンダラをきつく叱る。
その後ホンダラは何故かずっと家で眠り続けた。
城の兵士は最近物を売ってくれないと残念に思っていた。
ちなみにさすがのボルカノも近所の住民の借金50ゴールドまでは返さなかったようだ。

ホンダラは夢の中で勇者となって魔王を倒したと、まるで前作のようなことを言い出す。
そして魔王を夢の中で倒した途端に世界がどことなく明るくなったと感じ、ホンダラは夢の戦士として生きていくことに決めたという。
また、酒場のマスターに酒はやめたと宣言した。

  • クリスタルパレス完成後
ホンダラはしばらく酒はやめたそうだが相変わらず家賃は滞納していたようだ。
そしてしばらく前にどこかへ姿をくらましたという。
ちなみに出かける際に少年が外出先を聞いたら思いっきり小突いたという。

そして主人公達がクリスタルパレスに呼ばれて来た際に、ホンダラが門前払いを食らいながらも神に会わせろとせがんでいた。
どうやらわざわざフィッシュベルから主人公達が使っていた小船をちょろまかしてきて、クリスタルパレスまで来たらしい。
しかし神との面談は既に終わったと聞き、がっかりして帰っていった。
ちなみにホンダラに小船を取られたせいでこれ以降小船に乗ることが出来ず、小船のBGMは聞けなくなってしまう。

  • オルゴ・デミーラ復活後
ホンダラはあれから行方不明となっていた。
少年や酒場のバニーも姿を見ないことを少し心配していた。

  • オルゴ・デミーラ再撃破後
いつの間にかホンダラはグランエスタードに帰ってきていた。
そして酒場のマスターに雇われバーテンの仕事に就き、なんと働いていたのだった。
大家も今まで見捨てなかったカイがあったと感涙し、近所の住民も最近妻の風呂の覗きが無いと言っている。
ただし仕事中に酒を飲んでいたり、大魔王が倒されたと騒いでいた少年をうるさいと小突いて泣かせたり、相変わらず近所の家には50ゴールドを借りた借用書があったりと、真人間になるのはまだまだ先になりそうである。

【余談】
攻略本『ドラゴンクエストⅦのあるきかた』でもホンダラについて調べ上げた項目があり、彼を鋼の神経や毛の生えた心臓と称していて、一族の共通点として並外れた生命力を持つ・行動力がある・ガラクタと思われる物も拾うと考察している。

また、小説版では相変わらずのキャラであるが、メルビン復活の際にブルジオは登場せずにホンダラが同行するため少しは真っ当な人間性を見せたり、嵐の結界を越えて魔王相手に商談を持ちかけたりと更なる行動力を見せる。
彼曰わく楽して大儲けするのが流儀らしく、最後はゲームと違って金持ちになる為にエスタード島に帰らずどこかへ放浪の旅に出るのだった。

凄まじい行動力や諦めない心は、ある意味では勇者的で、主人公と似ていると言えないこともない。(小説版だと主人公本人がそれを自覚している)
方向さえ間違っていなければ、だが。

マール・デ・ドラゴーンの酒場では「昔のエスタード島(当時は楽園と言われていた)に行ったある漁師は漁の腕は良かったがギャンブル好きが玉に瑕だった」と語る海賊がおり、これがボルカノ・ホンダラ兄弟の先祖という説がある。


追記・修正はホンダラさんにげんこつを受けてからお願いします。


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最終更新:2023年12月26日 01:56

*1 この時点のエスタード島で手に入る防具を全て装備している場合。モンスターが出ない関係で金が稼げない為必然的にタンスから頂戴した防具になる

*2 使用後の瓶は後に大灯台の闇の炎を消す為のイベントに使う。瓶自体はただの酒瓶の可能性が高いが、その闇の炎を消す為の七色の雫はこの入江の水とほぼ同じ効果なので、恐らく同じ聖水と思われる。今回は名義こそ違うものの、同じイベントアイテムを2度使うという例はDQ6のラーの鏡、DQ11の聖なる種火くらいしかないレアケース