登録日:2021/09/13 Mon 05:57:18
更新日:2025/02/23 Sun 09:25:43
所要時間:約 12 分で読めます
概要
MtGにおいては
ゲーム中におけるデッキ(=山札)はライブラリーと呼称する。
そのためMtG内ではライブラリー破壊と言う方が話が通じやすい。
色の役割(カラーパイ)の中で「勝つためのライブラリー破壊」を行うのは
青、「妨害のためのライブラリー破壊」を行うのは
黒(初期は青)の役割となっている。
また、ラヴニカ次元の
ギルドでこの両色を兼ね備える、つまり青黒のギルドである
ディミーア家はライブラリー破壊を得意としている。
ライブラリーは記憶や頭脳に例えられることが多く、それを汚染、改竄するイメージのカード名が多い。
基本セット2021以降、ライブラリーの上からカードを墓地へ置く行為は「切削(Mill)」というキーワード処理語となった。
デッキ最低枚数が60枚と多いため、他TCGの多くと比べ、デッキ破壊の手間がその分余計にかかる傾向にある。とはいえMtGの場合、
ビートダウンや
特殊勝利(フォーマットによっては更に
バーンも)などと並ぶ歴とした勝ち筋に入るほどその手段は豊富なため、差し引きの手間はどっこいかもしれないが。
デッキ枚数ゼロによる敗北はライブラリーアウト(LO)と呼ばれるため、デッキ破壊による勝利を目的とするデッキはそのままLOと呼称されることも多い。
デッキタイプ
デッキ破壊を勝ち筋とするデッキ。おおむね「ガチガチにコントロールを固め、パーマネントの能力で毎ターン削っていく」と「大型コンボで一気に吹き飛ばす」の2パターンに分かれ、それに伴いライブラリー破壊手段も異なる。
ライブラリー破壊を勝ち筋とするコントロールデッキの典型的構造。
クリーチャーを出さないため全体除去が使いやすく、コントロールを行いながら《石臼》を使ってゆっくりとライブラリー破壊を行う。
説明不要、ライブラリー破壊ワンキルの頂点。
基本的には10ストームで済む《苦悶の触手》でライフを吸いきるのだが、相手が無限ライフだと勝てなくなるため、第2の勝利手段として18ストーム必要だが《思考停止》でライブラリー破壊というパターンを備えている場合が多い。
デッキトップを常に確認し、ライブラリー破壊効果で相手のドローするカードをコントロールしていくデッキ。
ライブラリー破壊の妨害、コントロール要素でロックに持ち込みながらも勝ち筋自体もライブラリーアウトという「ライブラリー破壊」という戦術の一つの到達点と言える。
《絵描きの召使い》+《丸砥石》のコンボにより、一瞬で相手のライブラリーを消し飛ばすコンボデッキ。
やることはシンプルで、《絵描きの召使い》で相手のデッキのカード全てに特定の色を付与した後に「同じ色のカードが落ち続ける限り切削」の《丸砥石》でライブラリーをすべて吹き飛ばす。
通常《丸砥石》は単色相手だったとしても土地(無色のカード)を切削した時点で止まるのだが、《絵描きの召使い》で土地にも色が付与されているので全部吹き飛ぶというわけ。
コンボパーツが軽くて無色なのでお手軽に使用できるのが強みで、この手のデッキとしては珍しく赤単や赤白といった青黒が絡まないデッキが結果を出している。
こちらも2枚コンボで相手のデッキを吹っ飛ばすコンボデッキ。《Helm of Obedience》+
《虚空の力線》または《安らかなる眠り》を使用する。
《Helm of Obedience》は墓地にクリーチャーor特定枚数カードが落ちるまで切削する効果なのだが、《虚空の力線》か《安らかなる眠り》があると墓地に行くカードは代わりに追放されるため「墓地に落ちた」という判定が行われず相手のライブラリーが全て追放される。
《虚空の力線》・《安らかなる眠り》が単純に墓地対策カードとして強力で、コンボパーツが対戦相手への妨害手段を兼ねるためコンボがなくとも戦えるのが強み。
コンボパーツが少ないので墓地対策ついでに採用されることもあり、他のLO系デッキとハイブリットしたデッキも存在する。
アンタップを不能にする《停滞》と、ほぼすべてのカードをタップインにする《宿命》で相手の動きを封じ込め、
《停滞》は自分のターンの最初に(青)を支払わなければ墓地送りになってしまうが、それを《時エイトグ》の「自分の次のターンを飛ばす」能力を起動して回避。
相手に使えないターンを延々押し付け最終的にライブラリーアウトさせるという嫌がらせデッキ。
ライブラリー破壊には自身のドローソースを兼ねる《吠えたける鉱山》が使用される。
通称「ずっとお前のターン」。
シンプルなライブラリー破壊呪文《不可思の一瞥》に始まり、《面晶体のカニ》《遺跡ガニ》からのフェッチランド連打、
《幽霊街》+《書庫の罠》による大量切削等々、ありとあらゆる手段を以て全身全霊で相手のライブラリーを削りきる非常に尖ったデッキ。即死系コンボデッキや重めのコントロールデッキではないLO特化型という点でLOデッキ界でも異彩を放つ。
コントロール要素も持つがそれすら《外科的摘出》等の墓地のカードピンポイント指定によるキーカード破壊、墓地枚数を参照する《湖での水難》による打消しor破壊、《墓所への乱入》の墓地除外&大量ライフゲインといったライブラリー破壊を前提としたものが使われている。
「デッキ破壊に全てを捧げる姿はもはやバーンデッキのそれ」、「初見殺し性能においては最強クラス」等と評されるほど。
相手の墓地が肥えていると強化されるカードを中心にした、コントロール寄りライブラリーアウトとクロックパーミッションの二段構えデッキ。ゼンディカーの夜明け(ZNR)期のスタンダードで活躍した。
自分のライブラリーをすべてぶっ壊して、《研究室の偏執狂》の能力である「自分がライブラリアウトすると勝利」や《タッサの神託者》(通称オラクル)の能力「戦場に出たときに青の信心(自分のコントロールするパーマネントの有色マナコストの合計)だけライブラリーを見て、この時ライブラリー内すべてのカードを見ることができれば勝利」で勝ちを狙うという
自己デッキ破壊デッキ。セルフライブラリーアウト(セルフLO)とも
これ以外にも複数の勝ち手段を備えているのだが、サルベージも
リアニメイトもついでへ押しやり、ひたすら自分のライブラリーを破壊するというのは変態的な勝ち方である。
《タッサの神託者》は信心が十分ならデッキを引き切る必要がないのもポイントで、実際、タッサの神託者の初出となるテーロス還魂記(THB)期のスタンダードには既に
青単信心
の1種として登場している。
同期の《ニクスの睡蓮》から《通路の監視者》や《ビヒモスを招く者、キオーラ》などでアンタップしながらマナを出し、《啓示の終焉》や《老いたる者、ガドウィック》などでの大量ドローでライブラリーを削った後、タッサの神託者の先述した戦場に出た時の能力で特殊勝利するデッキだが、回り出してからの
そのソリティアぶりは紛う事無き変態。
エターナル環境では上記ヘルムピースとハイブリッドし、自分のデッキも相手のデッキもLOさせることを狙う
デッキ破壊よくばりセットのような構築も存在している。
エンチャントレスデッキのひとつ、エンチャントレスによるマナと手札の増幅システムで《気流の言葉》を駆動して相手のパーマネントを全て戻してしまう地雷デッキ。
最終的に無限マナが出るので、これを《生ける願い/Living Wish》経由で呼び出した《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》に流し込んで相手のライブラリーを消し去るのをトドメ手段にしていた。
個別カード
「勝つためのデッキ破壊」系
MtG黎明期から存在する、シンプルで癖がない効果の継続してライブラリー破壊を行うアーティファクト。
前述のミルストーリーではフィニッシャーを務める。
切削が元の英語版でmillなのはこいつが語源。
- 《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable》
2マナで10枚ライブラリー破壊するソーサリー。相手の山札枚数がライフも同然である青黒ライブラリーではまさしくバーンカードのような役割を果たす。ライブラリー破壊以外に効果を持たないシンプルなカードだが、4~5枚撃ち込めば相手が死ぬという効率は、赤の火力と比べても決して低効率ではないことが見て取れよう。
5マナという重めのコストでライブラリーを13枚削るが、対戦相手がサーチ(山札からカードを探すこと)をするとなんとタダで唱えることができる。
これ1枚ではあまり効果がないが、連発したり下記の《消えないこだま》と組み合わせると効果抜群。
下環境では
フェッチランドが幅を利かせていることもあり発動機会が多い。
- 《面晶体のカニ/Hedron Crab》《遺跡ガニ/Ruin Crab》
いずれも土地が1枚出る度に3枚削るカニ。追加のコストなしで継続して使える上、複数体並んだりフェッチランドが絡むとバカにならない勢いで削れていく。
《面晶体~》の方は自分のライブラリーに向けても使えるので、墓地利用デッキでも使われている。《遺跡~》の方は後発で出たリメイクで、自分に対しては使えなくなった一方でタフネスが上がり対象を取らなくなったため純粋なLO目的ではやや強化されている。
みんなの
トラウマ。墓地対策を兼用するライブラリー破壊カード。
コンボデッキへの強力な圧力となるが、これ自体は結構重い上に盤面には影響がないため、唱える頃にはどうしようもない状況になってしまうこともあるのが弱点。
リアニメイトデッキが墓地を肥やしたらこだまで持って行かれた。というのはよくある話。
中村修平がFinalsで決めたブラフからの消えないこだまは、詐欺師中村修平を象徴するエピソード。
10/10というとんでもないサイズに攻撃するだけで20枚のデッキ破壊。しかも追放なので再利用も不可能。
破壊不能を持つため除去にも強く、ライブラリー破壊相手にはブロックも意味をなさない。
相手はデッキ内容が明らかにされてしまう前に投了するしかなくなる。
ストーム付きデッキ破壊。3枚のライブラリー削りをそのターン中に唱えられた呪文の回数分コピーする。
ストームデッキにおける追加の勝ち筋として使われる。
デッキ枚数の半分を破壊、シンプルながらも効果的なライブラリー破壊カード。
5マナとやや重いのが難点で、序盤であればあるほど効果的な効果とは微妙に噛み合わない側面がある。
ターン終了時にそのターンに墓地へ落ちたカード枚数と同数のカードをデッキ破壊。
ライブラリー破壊カードの効果が単純に2倍になる置き物で、デッキ以外から落ちたカードもカウントするため除去や打消しとも相性が良い。
前述の心の傷跡とは相性がとてもよく、偶数枚のデッキ相手なら即座に0枚に、奇数枚のデッキでも残り1枚まで減らせる。バベルへの対抗策にもちょうど良い。
- 《しつこい請願者/Persistent Petitioners》
4枚制限を無視して何枚でも入れられるクリーチャーで、1マナ+タップで1枚、アドバイザー4体タップで12枚デッキを削る。
MTGアリーナでは4枚手に入れた時点で無限にデッキに入れられるようになるため、初期のパウパーやシングルトンのイベントでは無数の請願者で構成された請願者バベルが
貧乏デッキとして猛威を振るい、同様のイベントにおいては禁止カードとなった。
現在でもヒストリックブロールにおいて切削の効果を倍増させる《文飾衒才のブルバック》を統率者とした請願者デッキがたまに出てくる。
- 《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》
起動型能力で4枚ライブラリーを削った後墓地を追放するプレインズウォーカー。
時間がかかるが最大20枚も削れる上にアンコモンなので、40枚デッキのリミテッドではきわめて強力。
だが、なまじこのカードが強力すぎた為に後の青黒ローグのキーカードである《湖での水難》が見過ごされていた側面もある。
- 《盗賊ギルドの処罰者/Thieves' Guild Enforcer》《マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber》《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》
青黒ローグの中核となるクリーチャー達。
それぞれライブラリー破壊能力と、相手の墓地が8枚以上なら強化される能力を持つ。
青青青で14枚切削、1青で4枚切削付きサイクリングというライブラリー破壊特化呪文の一つ。
いずれもシンプルだが単純に削る枚数が多く、切削付きサイクリングにより序盤の安定性も高めつつデッキ破壊も行えるという潤滑油も兼ねた一枚。
後述の《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》や《完成化した精神、ジェイス》と合わせて青単色で大量デッキ破壊を狙えるようになったためこれまで青黒中心だったモダンLO界に黒以外を採用するという風を呼び込んだ。
- 《ターシャズ・ヒディアス・ラフター/Tasha's Hideous Laughter》
マナ総量の合計が20以上になるまでライブラリーを上から追放する。
追放するので墓地利用を許さず、軽いデッキや土地の多いデッキほど削る枚数が増えていく。
モダンLOガチ勢にもなると環境デッキのデッキ全体マナ総量数を覚えて運用しているとか。
戦場に出るだけでライブラリー全てを追放する最強のデッキ破壊カード。ただし自分のライブラリーを。しかも速攻すら持っていない実質バニラであるため、ただ出しただけでは次のターンに負けてしまう。
まともにクリーチャーとして運用するには多大な工夫が必要なため、デッキを消し飛ばすデメリットを活かす方が有効活用できる。当時のスタンダードでは《明日の標》で無限ターンに利用され、後々のエターナル環境では《タッサの信託者》などの特殊勝利カードが相棒となった。
- 《完成化した精神、ジェイス/Jace, the Perfected Mind》
意外にもありそうでなかったライブラリー破壊特化型ジェイス。4マナだが1つはφマナで、初期忠誠度-2&ライフ2と引き換えに3マナで出すことも出来るプレインズウォーカー。
効果は+1で相手クリーチャーのパワーマイナス修正、-2で3枚切削+ドロー、-XでXの3倍を切削。初期忠誠値は3か5なので即X起動で9~15枚吹っ飛ばせる。
プラスで足止めも可能でPWならではの選択肢の多さとφマナによる柔軟性もあり、スタンダードのコントロール系デッキで時間稼ぎ兼アド稼ぎ兼勝ち手段として採用された。
また当時の環境上位に存在した【ドメインランプ】がミラー対策としてデッキ消費が激しい点を突き、サイドから完成ジェイスを仕込んでLOを狙うという採用もあった。
単純にLOカードとしての性能が良く、アド稼ぎにも転用できるのでモダンの青黒LOで採用されている。
- 《終末の加虐者/Doomsday Excruciator》
黒シンボル6つ、6/6飛行、唱えて場に出したとき全プレイヤーのデッキ6枚を残して残りを追放するという6まみれデーモン。
黒セクスタプルシンボルという異様な出しにくさこそあるが、これを着地させた後に完成ジェイス等でLOを狙うデッキが登場した。
またコンボパーツが少なく本体も6/6飛行で普通に人を殴り倒せるサイズのため、ビートダウンを兼ねつつ(ジェイスと合わせて)軸をずらした勝ち筋として搭載されていることもある。
実際このコンボとビートダウンハイブリットの【ディミーア・デーモン】が世界選手権24で優勝した。
- 《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》
無色3マナで対象のライブラリーを3枚削る。タップ不要。
効率は悪いが無色マナのみでよく、出してすぐ動かせる。60マナ揃えば対象のライブラリーがすぐになくなるコンボデッキ向けのライブラリー破壊。この早さと単純さは意外に代わりになるカードがない。
「妨害のためのデッキ破壊」系
- 《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》、《記憶殺し/Memoricide》、《殺戮遊戯/Slaughter Games》ほか
カード名を指定し、その名前のカードを全て対戦相手のライブラリー・手札・墓地から根こそぎ消してしまう。
サイド戦以降に心強いピンポイント対策のデッキ破壊。
実は元ネタはジョークカードだったりする。
たった1マナで使えるライブラリー破壊カード。ただし破壊できるのは指定したカード名のカードを1枚だけ。
それでもピンポイント対策としてはそれなりに機能するため、よく使用されていた。
- 《根絶/Extirpate》《外科的摘出/Surgical Extraction》
1マナで使えるライブラリー破壊。墓地のカードしか指定できないが、その名前のカードを全て対戦相手のライブラリー・手札・墓地から消せる。
《根絶》は「刹那」により妨害手段が限られ、《外科的摘出》はライフ2点の代替コストがある。
- 《ルートウォーターの泥棒/Rootwater Thief》
攻撃が通るたびに《摘出》。1枚ずつしか消せないとはいえ繰り返し使えば問題ない。カードとしては摘出より先に存在していたりする。
マイク・ロングがデザインした
インビテーショナルカードであり、彼の出した案が割とすんなり通っているが、別途マナがかかる仕様に修正されてカード化された。
ちなみに、このカードをデザインしたマイク・ロングにサインを求めると、テキスト内のマナ・コスト部分を塗りつぶした上でサインしてくれるそうな。
さらなる余談として、マイク・ロング自身がカードイラストに登場していたりもする。…マーフォークに襲われる人間の役で…
相手のライブラリーをすべて破壊し、代わりに手札をライブラリーにするという豪快な奥義(大マイナス能力)を持つ1万円札。
と、これだけだと「勝つためのデッキ破壊」系カードに見えるが、デッキ破壊としての本質はむしろ「妨害のためのデッキ破壊」に分類されるカード。
プラス能力により対戦相手のライブラリーの一番上のカードを確認し、有効牌ならライブラリーの底へ送り、引いても意味のないカードならそのままにする。
対戦相手にしてみれば、毎ターンドローするカードを確認された上でマズイと思われたものは消されてしまうに等しく、不利な状況をひっくり返すのが極めて困難になる。
そのまままごついていればもちろん奥義でライブラリーそのものが消し飛ばされてゲームセット。
おまけに強力なドロー能力とこれ自身を守るための除去能力まで持っている。
あまりにも凶悪なその性能のため、スタンダードで
禁止カードとなった。
モダンでもその凶悪な性能を危惧され長い間
禁止カードであったが2018/1/19を持って解禁に。
高速化の進んでいたモダン環境に一石を投じるカードとなる。
対策
LOデッキの天敵その1。
普通に使っても墓地のカード3枚をライブラリーに戻して1枚引くと中々便利な能力なのだが、
ライブラリーから直接落ちると
墓地のカード全てをライブラリーに戻す
という効果もある。
無論自身もデッキに戻るためこのカードが1枚いるだけでLOという勝ち筋はなくなる。
対策として上述の《頭蓋の摘出》などでゲームから取り除く必要がある。
ライブラリーが勝手に削れまくる【オース】系デッキの自殺回避としてよく併用されていた。
逆に、コントロールしながらこれを撃てば相手のライブラリーだけが削れることになるので、
能動的なライブラリー破壊手段を一切持たずに相手をライブラリーアウトさせて勝つことも出来る。
LOデッキの天敵その2。
15マナという激重コストと引き換えに
出せれば勝てる
といっても過言ではないフィニッシャー。
15/15というスペックに出しただけで追加ターン、有色プロテクション、飛行、滅殺6とふざけた能力をゴロゴロ持つ。
もちろんこんなコストを正直に払うようなプレイヤーがいるはずもなく、ウルザランドなどを用いた高速マナ稼ぎや
《実物提示教育》などを使ったコスト踏み倒しによって戦場を
荒らしまわっている。
が、LOデッキにとって一番問題なのは
墓地に落ちたら墓地のカード全てをデッキに戻す
というとってつけたような効果。
ガイアの祝福と異なりどこから落ちても問題ないというのがより厄介。
同時に登場した《真実の解体者、コジレック》と《無限に廻るもの、ウラモグ》の残り2柱も同じ能力を持っている。
面白いところではモダン青黒LOが同型対策として採用している場合がある。普通に落ちれば有利を取れるし、《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》で追放されたとしても15ものマナ総量により確実にその時点でストップさせられるため非常に刺さりが良い。
LOデッキの天敵その3。
戦場に出た際に
プレイヤー1人の墓地のカード全てをライブラリーに戻す
能力を持つ。
その上、瞬速とマナを必要としない想起を持つので奇襲性が非常に強く、おまけに3マナ3/4到達と出た後の戦闘能力も高いので
対策能力持ちのくせにメイン採用に耐え得るボディを誇る
。
モダン以下に直接カードをぶち込むモダンホライゾン2が送り出したLO・墓地対策カードだけあってメタ能力は上記2枚を凌駕する。
250枚前後のカードで構成されるデッキ。60枚削りきるのですら大変なのに、その4倍以上なんてやってられるか!
…と思いきや自分で自分に《心の傷跡》(ライブラリーの枚数を半分にする、豪快極まるデッキ破壊カード)を打ち込んで《
サイカトグ》で殴るなんてこともしてくる。
…もっとも、それでもまだ100枚前後のカードが残るが。
デッキ破壊対策として作られたわけではないが、構造上デッキ破壊デッキに突き刺さるデッキである。
テーロス還魂記で登場したキーワード能力。墓地にある他のカードを追放することで墓地からも唱えられる能力で、
特にクリーチャーは脱出で出る方が強化されるのでライブラリアウトは強力クリーチャーを早期に出す友情コンボになりかねない。
任意の墓地のカードを追放できるため、墓地の枚数や種類を参照するタイプの能力にも強い。
《
自然の怒りのタイタン、ウーロ》は禁止されるほどに暴れまわった他、本来は脱出を含む墓地対策カードである《塵へのしがみつき》や墓地肥やしギミックをがないと使いづらい《アゴナスの雄牛》《灰の
フェニックス》が【青黒ローグ】対策として採用されるようになった。
追記・修正は、相手のライブラリーを切削しながらお願いします。
- 初手書庫の罠4枚で(60枚構築なら)理論上の1ターンキルが可能 -- 名無しさん (2021-09-13 14:50:45)
- 肋骨折り -- 名無しさん (2021-09-13 17:04:17)
- ターシャの恐ろしい笑いについても欲しいかも -- 名無しさん (2021-09-13 20:24:00)
- プロスブルームも状況次第で狙える。ドレイン対策したらやられた。 -- 名無しさん (2021-09-13 21:49:10)
- 現在のモダンのライブラリアウトカードって正気破砕、ターシャス、荒れ狂う騒音、遺跡カニと対象を取らないものが多くなってるから似たコンセプトのバーンとは【主要パーツが重い代わりに神性の力線を貫通できる】特徴で明確に差別化できてるのが面白い。 -- 名無しさん (2021-09-13 22:11:24)
- アショク「君の記憶からはどんな悪夢が産み出せるのかな?」 -- 名無しさん (2021-09-13 22:26:03)
- 大量のマナを準備できるなら《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》という方法も(エターナルウインドが使った) -- 名無しさん (2022-12-19 21:58:59)
- 他のカードゲームと比べると定期的に出て、トーナメントシーンで見かける頻度も割と多いイメージがある -- 名無しさん (2024-12-03 11:26:32)
最終更新:2025年02月23日 09:25