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ヴィクトワールピサ(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2026/06/13 Sat 13:38:51
更新日:2026/08/08 Sat 09:04:49
所要時間約 25 分……この項目を見てくださってる方とも繋がりを──。




いつか、世界中が希望で繋がる輪を作れたら
──そう、思うんです



ヴィクトワール(Victoire)ピサ(Pisa)とは『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
CV:嶋野花

+ 目次

◆プロフィール

キャッチコピー:温かな輪を繋ぐ、希望の使者
誕生日:3月31日
身長:161cm
体重:微増
スリーサイズ:B80・W53・H78
靴のサイズ:左右ともに23.5cm
学年:高等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:トランペット、おかしの等分
苦手なこと:知恵の輪を解くこと
耳のこと:ふわふわで、よく友人に触らせてあげている
尻尾のこと:まとめるときに使うゴムはトルコ石付き*1
家族のこと:実家の家具は、配置が計算し尽くされている
ヒミツ:①輪投げの腕は百発百中。
自己紹介:ヴィクトワールピサと申します。「ひとりぼっち」をなくせるよう、世界を希望の輪で繋ぎたいのです。私の走りで

キャラクターソング:希望よ永遠に

「勝利の方程式」

息をひそめて力をためて
一瞬の機に内を突く。
勝利の方程式が完成を見た。

後にこのウマ娘は
幾多の強敵に鍛えられながら
ある時は外からねじ伏せるように
またある時は二段スパートと
新たな方程式を確立していく。
世界に驚嘆を与え
日本を勇気でつつむために。

2017年URA「名ウマ娘の肖像」ヴィクトワールピサより

◆概要


2010年クラシック世代における皐月賞馬で同年の有馬記念でも勝利するなど実力を示し、2011年には日本が大震災の悲しみに暮れる中、遠い異国の地においてドバイワールドカップを初めて制して、希望の光をもたらした競走馬「ヴィクトワールピサ」号をモチーフとしたウマ娘
アプリ版5周年記念目前となる2026年2月22日のぱかライブにて新規発表されたウマ娘の内の一人。

外見はクリーム色にも近いふわふわの白いロングヘアーと温和な微笑みが特徴的なウマ娘。
史実のヴィクトワールピサ号は黒鹿毛のため見事に真反対のイメージカラーになってるのだが、推測される理由は以下の通り。
  1. 市川義美氏*2の勝負服「白、青縦縞、赤袖青一本輪」の白。
  2. DWC勝ち馬はメイダン競馬場に銅像が設置され称えられるが、その像は上記勝負服カラーで塗装されるので ピサの銅像はほぼ白馬
  3. 母馬"Whitewater Affair"の名から取られた。
  4. ウマ娘のネオユニヴァースのヘアカラーに寄せられた。

性格はこのような外見から発するイメージ通りで、一言でいえば、アプリ内でも幾度となく称される通り「天使」のようなウマ娘。
非常に温和で心優しく他者への献身を怠らない。そして何よりも「孤独」や「ひとりぼっち」というものを見過ごせず、そういった状況下にある人やウマ娘、それ以外のあらゆる物事に対して一人きりにはさせず解決しようと全力を尽くす。

この考えは彼女が幼少期、とあるウマ娘のジュニアクラブに所属していた際に遭遇した大火災*3と、
それをトラウマとして多くのウマ娘がレースに恐怖を抱き、去って行ってしまったこと。
つまりは「たくさんの繋がりが断たれてしまった」という寂しさを知ったことによるもの。
その後に親に連れられて訪れたレース場において、多くの観客がレースを通して希望や勇気に満ちていた光景を目にしたことも通じ、
「自分が走り続けることで、失ってしまった繋がりを取り戻したい」という決意が生まれたこと、
その決意が更に転じて「世界中から孤独を失くし、大きな希望の輪を紡ぎたい」という大目標を胸に走り続けている。

純粋なレースの勝敗とはかけ離れた遠大な目標であり、ある意味で異質なウマ娘ともいえるかもしれない。
それでもピサはこの想いと目標を少しも疑うことなく他者に対して繋がりを広げていきたいと心からの優しさを振りまいているため、
そんな彼女の天使のような在り方に惹かれ慕っている者も多いことは確か。

…ただ、繋がり"そのもの"を尊ぶあまり、「友人と恋愛映画を鑑賞しに行ったら、恋が実らなかった方のヒロインを思うあまり本気で号泣する」だの
「知恵の輪を勧められてそれを解いたら繋がりが断たれてしまったと逆に落胆する」だのと、微妙にズレたリアクションを披露することもしばしば。
誰が呼んだか「ジョイントジャンキー」
また、レッドディザイアから布教された借りた女性向けのADVゲームのプレイ傾向も
「誰とも結ばれないエンドか全員が幸せになるトゥルーエンドにしか行かない」と両極端であるとか。
ハーレムエンド容認派の天使。

その他にも、天体観測や芸術鑑賞などが趣味とのこと。

◆アプリでの活躍

性能

バ場 芝:A ダート:A
距離 短距離:G マイル:B 中距離:A 長距離:B
脚質 逃げ:G 先行:A 差し:A 追込:E
2026年3月19日に☆3「Lueur Angélique」として実装。
5thアニバ直前のぱかライブでの発表から1ヶ月足らずという、これまた超爆速の育成実装となった。
ただ、トランセンドの前例からこのタイミング=3月に実装されると予想していたプレイヤーも多かったことだろう。

まず大きな特徴として、アグネスデジタルイナリワンに続く、バ場適性が芝・ダート共にAというオールラウンダーであるということ。
ヴィクトワールピサ号は実の所「ダート」経験は一度もない。当時のメイダン競馬場はオールウェザー*4という数年間のみ使われた*5特殊馬場が採用されていた。
この特殊馬場がウマ娘化の際にはどのように反映されるのかの初例として注目されたが、本件によって「オールウェザーの勝利はダート扱い」ということが判明した。

距離適性は中距離がA、マイルと長距離もBと高く、最低適性の短距離以外ならそつなくこなせるなどこちらも優秀。
脚質適性は先行と差しがAとなっているが、基本的には差しでの運用がメインとなるだろう。

[Lueur(リュール) Angélique(アンジェリーク)]

このリボン、羽のようで素敵ですよね。

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Lueur Angélique]ヴィクトワールピサ」勝負服
© Cygames・JRA

スピード +0% スタミナ +10% パワー +0% 根性 +10% 賢さ +10%

市川義美氏の勝負服「青縦縞赤袖青一本輪」がベース。
ホワイトカラーをベースに赤、青、黄色なども取り入れた比較的カラフルなドレス風衣装。
天使と形容されるヴィクトワールピサにピッタリの清らかなイメージ…ではあるが、後ろの髪に隠れて見えにくいものの、背中はガッツリ開いてる意外なセクシーデザイン。
しかしながら、天使の翼は背中に生えるのが一般的デザインなので、その翼を外に出すためのデザインと捉えると天使イメージで一貫している。

シナリオ内イベントで語られたところによれば、頭の帽子は幼少期にも被っていたもので、
幼少期に迷子になって不安で泣きじゃくっていた時、帽子が目印になって見付けてもらえたという体験から特に思い入れがあるとのこと。
灯火のように、道標のように導き繋がり合える象徴として、いつか勝負服を仕立てた時には必ずこの帽子はデザインに盛り込むと心に決めていたそう。
また、ぐるりと一周する金色の縁飾りが天使の輪のようにも見える。
その他にも天使の羽を思わせる模様もがドレスの裾に散りばめられており、全体が天使モチーフのデザインとなっていると言える。

衣装名はフランス語で意訳すると「天使の微光」といった意味合いになり、やはりヴィクトワールピサというウマ娘にはこれ以上ない名称といえる。

所持スキル
中距離、長距離、差しなどで効力を発揮できるスキルラインナップ。
覚醒スキルの一つであるストレートハートが差し・中距離の二重指定になっているが、これが進化スキルの「Chain of Hearts」になると、速度上昇が前に出るとなって強化される上、距離条件が撤廃されて差しのみになり、長距離でも活用可能と幅の広さを持つ。

覚醒レベル スキル名 効果
初期スキル 真っ直ぐな走り レース中盤の直線で中団以降にいるとしばらくの間速度がちょっと上がる<差し・中距離>
切り替え上手 レース中盤が迫ったとき速度をわずかに落とす
その後レース終盤始めの方に少し前に出る<中距離>
型破り 最終コーナー前の第3コーナーで後ろの方にいるとわずかに前に出る<中距離/長距離>
Lv2 精神力 スピードが十二分に高いとスピードがわずかに上がる
、パワーも十二分ならスピードが少し上がる<差し・中距離>
Lv3 ストレートハート レース中盤の直線で中団以降にいるとしばらくの間速度が少し上がる<差し・中距離>
┗進化スキル Chain of Hearts レース中盤の直線で中団以降にいるとしばらくの間少し前に出る、
その後終盤以降の最終直線で好位置にいると速度がわずかに上がる<作戦・差し>
Lv4 大志を抱いて レース中盤に速度がわずかに上がる<作戦・差し>
Lv5 天衣無縫 最終コーナー前の第3コーナーで後ろの方にいると前に出る<中距離/長距離>
┗進化スキル 暗夜の灯 最終コーナー前の第3コーナーで前に出る、
さらに中距離レースなら加速力がわずかに上がる<中距離/長距離>



希望はどんなときも、あなたのすぐそばに。


さあ、繋ぎましょう。


希望の、大きな“輪”を──!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Lueur Angélique]ヴィクトワールピサ」固有スキル発動
© Cygames・JRA

固有スキルは「Ring-a-Link」。
効果は「中盤突入時に後方だと終盤が迫ったとき前に出る、中距離レースならその後最終直線に入ったとき前方だとわずかに前に出る<作戦・差し>」というもの。
中盤突入時の位置条件に加え、発動タイミングは終盤目前とタイムラグがあるものの、効果自体は前に出る=即時速度上昇のため扱いやすく強力。
加えてピサの得意とする中距離レースでは最終直線で前方にいる場合にもわずかに前に出る効果が追加され二重ブーストが可能となる。
どちらの効果にも発動条件が指定されているため、場合によっては十全に効力を発揮できないのが難点だろうか。

全力を発揮できるのはやはり差し・中距離ということになるのだが、
実装時点での環境だと同一条件下で強力なライバル候補が数多くいる中での育成実装だったといえる。
しかし、固有スキルと進化スキル2種により複数回の前に出る効果によって中盤から終盤にかけての爆発力は目を見張るものがあり、
更に「暗夜の灯」の接続が噛み合うコースなら終盤加速も補強できるなど、
彼女自身も同じ差し・中距離のウマ娘としては十二分に上位争いができるだけのポテンシャルを秘めているのも間違いない。

固有演出は自身の掌に降り立った一つのシャボン玉をピサが夜空の下へと運んでいき、
その先にあったいくつものシャボン玉が繋がり、空の上に大きな虹の輪を作り出すというもの。

この走りがどうか、誰かの心を照らしますように。

固有二つ名は「希望を繋げて」。
取得条件は「皐月賞、中山記念に勝利し、有馬記念を弐連覇し、ファン数が480,000人以上になる」。
史実の戦績をなぞりつつ、有馬記念の連覇というそれを更に覆す活躍が求められる。
条件のレースには強力な固有ライバルもおらず、全て目標に含まれている上に芝の王道路線を走ることから自然とファンも集まりやすいため、
基本的には固有目標レース全てで勝利するように進めていれば自然と取得できることも多いことから難易度としては低め。

サポートカード

2026年2月24日に5thアニバーサリー記念の配布報酬サポカとして、SSR【Let's Go Together!】が実装されている。

SSR【Let's Go Together!】

得意練習はスピード。
やはり配布報酬相応の性能ではあるが、完凸すると友情ボーナス+35%にスピードボーナス+2も加わるため、スピードを伸ばす性能についてはそこそこ高め。
連続イベントを完走することでレアスキル「パスファインダー」を取得可能。

カードデザインは周年のメイン絵が使われているため、ピサではなくフォーエバーヤングがセンター。
周年サポカではもはやお馴染みの光景である。

個別ストーリー

──あの日。自分はたしかに、天使に出会ったのだと思う。

天使──トレーナーがそのように称する清らかなウマ娘、ヴィクトワールピサと初めて出会ったのは早朝の公園。
ケガを負ってしまい人間に対して警戒心を露にしている猫の世話をしているというもの。
それだけなら心の優しいウマ娘のありふれた一場面というだけで終わっていたかもしれない。

しかし、トレーナーがピサと別れ学園で自分の用事をこなしている最中、突如として天候は大雨となる。
夜の闇も広がり始めていた最中、ふとトレーナーの脳裏に過るのはピサの姿。
「まさかな…」と、妙な引っ掛かりを覚えたトレーナーは雨の降りしきる中、再び公園に足を運ぶと、
なんとそこには傘も差さずに雨に体を濡らしながらも尚、猫のお世話を続けているピサがそこにいた。
心配して急いで駆け寄るトレーナーに対しても、ピサは全く苦にした様子はなく、
それどころか猫の警戒心が段々と薄れてきてだいぶ近くまで来てくれるようになったと嬉しそうに伝えてくる。

……。……おいで。

彼女の心からの献身が伝わったのか、ようやくその猫もピサの方に自ら近づいてくれた。
後、夜間搬送対応の動物病院に運んであげることとなり、トレーナーも同行。
そんな中でも抱えた籠の中でじゃれついてくる猫の姿に顔を綻ばせるピサの姿は、
「普通」と呼ぶには何かが異なる、正に純真無垢──それこそ天使とでも言うべき清らかな微笑みであった。

ふふ、お役に立ててなによりです。
みなさんと走れる。私にとって、こんなに嬉しいことはありません。

そんな印象的な出会いから数日後、トレーナーが再びピサの姿を見かけたのは日中のレース場
ローズキングダムにルーラーシップ、エイシンフラッシュといった次代のスター候補たちとの併走場面。
各々方、それぞれ胸に秘めた決意を元に実力を磨いている中、ピサもまたレースを志すウマ娘の1人として快く併走に臨んでいた。

彼女は……何を求めて走っているんだろう?

傍らでその光景を見守っていたトレーナーの中にぽつりと浮かぶ一つの疑問。
「一族に誇れる王でありたい」と決意するローズキングダムや、「レースという盤上を支配してみせる」と豪語するルーラーシップ。
そういった自分の中の明確な意志・目標のために駆けるというのは、ウマ娘という種族としては一種の当たり前ともいえるもの。
だが、ヴィクトワールピサというウマ娘はそういった当たり前からはどうも少し異なってるようにも思えたのだ。
決してレースが嫌いだとか勝利への意欲が薄いとか、そういった消極的な理由とは異なるもっと別の何かを胸に秘めているかのような。

聞きたいこと……ですか?

ああ、答えづらかったら別にいいんだけど

また別の日、買い物帰りのピサと出会ったトレーナーはその疑問を直接ぶつけてみることに。
つまり、ピサがレースを通して何を成し遂げたいと思っているのかということ。
走ること自体は好きなのだろうし、先日の併走を通して同期にも劣らぬ目覚ましいレースの実力と才能を持っていることも確か。
ただ、単に楽しいというだけでここまでの実力を身に付けられるとも考え難い、
ならば、彼女をここまで突き動かす原動力とは一体何なのだろう。

おい、路地のほう、なんか煙出てない……?
火事……じゃない?

が、その答えを聞き届ける前にトレーナーとピサの耳に入ってきた通行人の声。
急いで原因の大元まで駆けていくと、狭い路地にある雑居ビルの一角で火事が起きている。
多くの人たちがごった返しとなって困惑と混乱が辺りに広がっている最中、
なんとビルの2階に住んでいる住人の女性がまだ中にいるというではないか。
その女性は過去に詐欺被害に遭ったせいで人間不信になってしまい、火事の真っ只中でも周りに耳を貸さずに意固地になってしまっているのだという。

どんな方であれ──
危険な目にあってよい理由などありません!

それを聞くや否やピサが炎が燃え広がる雑居ビルの中へと躊躇なく飛び込んでいく。
電気系統がやられて明かりも不十分、火事の煙で酸素も薄いビルの中をピサは突き進んでいき、女性の部屋の前へと到達。
どうせ誰も自分のことなんて心配してやいない、寧ろいなくなった方が清々するに決まってるなどと頑なに叫ぶ女性であったが、
そんな理不尽な感情をぶつけられてもピサは少しも心を乱すことなく、
「あなたを心配し悲しんでくれてる人もいる」「あなたがひとりきりだと思っていても、繋がりは生きている」と必死に説得。
見事、それが実を結んで女性を連れ出すことに成功。火災の方も消防の迅速な対応によりボヤ程度で押さえることができた。
お礼を述べてくる女性に対し、ピサは心からの安堵と共に大粒の涙を瞳に浮かべていた。

動機を知りたい……?

……ああ

そんな一大事を経た先での夕暮れ時の河川敷、トレーナーはピサに対して改めて疑問をぶつけていた。
結果だけ見ればピサの活躍のおかげで女性一人の命を救い出せた美談に他ならない。
が、本職の消防隊でもない一学生、相手の女性とは初対面で親しかったわけでもない。
普通ならそのようなシチュエーションで下手したら命まで落としかねない救出や説得などできるわけがないのが当たり前の筈なのだ。
それでも、一切の躊躇なく火事の中へと飛び込んでいけたのは何故なのかとトレーナーは問うていた。

……そう、ですね。
繋ぎたいから──でしょうか?

一考の後、トレーナーに対してピサは簡潔に一言。同時に語り始めたのが自身が過去に遭遇した悲劇。
幼少期の頃にあった地元のジュニア向けトレーニング施設の火災。
幸い犠牲者は出なかったものの、走ることに恐れを抱きレースから遠ざかる子が多数出てしまった。
すっかり人が少なくなってしまい、多くの繋がりが断たれてしまったその光景を前に幼き日のピサは誓ったのだという。
みんなとまた会って、走り合って、笑い合いたい、みんなで手を繋げたら幸せになれる筈だから。

──私は……希望を紡ぎたいんです。

世界中から孤独を消し去り希望の輪を繋げたい。
自分の手は孤独な誰かの手を取るためにある、自分の脚は走り続けることで希望を見せるためにある。
誰かのためにというありふれた感情を極限まで高めた掛け値なしの無私無欲、それがヴィクトワールピサというウマ娘の原動力の源。
彼女にはわかりやすい目標がなかったわけじゃない、逆に壮大すぎて一個人の狭い視野では見通せなかったのだとトレーナーは思い知ることに。
見た目や雰囲気だけではない、全てにおいてが正に「天使のよう」と形容するしかない程。

そこから更に数日後、今度はピサと彼女の友人とのやり取りに遭遇。
才能に秀でたピサとは異なり、友人の方は3年走っても一向に芽が出ず次の模擬レースで引退を決意したのだという。
誰しもが勝てるわけではない、勝負の世界である以上このようなことがあるのもわかっている。
わかってはいても他者との繋がりを誰よりも尊ぶピサにとっては寂しい出来事の一つであるのも確かだった。

それでもできることを、と語るピサは翌日からその友人とつきっきりでトレーニングをしてあげることに。
彼女のフォームを真似て走り、改善点を見つけていこうと提案までしてくる姿に友人の方も逆に申し訳なさげにしていたが、
自分は全く苦にしていないとここでもピサは底なしの優しさを如何なく発揮していた。
しかし、ピサ自身が心でそう願っていたとしても、現実が確実に追いつくとは限らない。
ピサもまたデビューを控えた身である上、同期のライバルたちも彼女と同等以上の実力者ばかり。
そんな中で友人に付きっ切りという中で自分のトレーニングの管理までしようとすれば確実にオーバーワークとなる。

だから……俺に、手伝わせてほしい

トレーナー……さん?

ならばこそと、トレーナーはピサへと協力を申し出る。
今日までの出来事で知ったヴィクトワールピサというウマ娘と彼女が志す「希望を紡ぐ」という目的。
彼女の在り方に心打たれたからこそそのために力になってあげたいのだと。

とはいえ、現実が必ずしも好転するわけでもなし。
トレーナーの協力もあって友人は目に見えてタイムを短縮させて吐いたものの、模擬レース当日の結果は6着。
ピサ自身も調整不足で終盤伸びきらず、満足いく結果は得られなかった。

それでも学園を去る間際に友人は、「最後の見たピサの走りが頭に焼き付いている、ピサが自分に忘れたくないって思わせてくれた」
「だから地元に戻ってもレースを好きでいる、ピサが自分とレースへの想いを繋ぎ直してくれたから」と、真っ直ぐに感謝を告げていた。
明確な結果だけに目を向ければ理想とは程遠かったかもしれないが、
それでも友人のその一言はピサにとってはせめてもの救いに他ならないものだった。

もしかしたら、君の行く道は──

……?

君自身には、何も残さないかもしれない

その上でトレーナーは側にいたピサに思いの丈を打ち明け始める。
今日までの出来事で知ってきたヴィクトワールピサという、他者との繋がりを紡ぐことを何よりも大切にしている1人のウマ娘。
だが、彼女の目指す壮大な目標の中には、彼女自身の目に見える栄光は何一つ残せないかもしれない。

けれど、君が繋いだ希望は誰かの心に残る

──……。

それを支えたい。想いを、絆を繋ぐ歩みを

それでも、いや、だからこそと言うべきかトレーナーは続ける。
それほどまでに他者のために、繋がりのために全力を尽くせるウマ娘の在り方を支えていたい。
彼女の行く道をすぐ隣で、誰よりも近くで繋がって見届けていきたいとトレーナーは決意していた。

……ふふっ。では──ふたりで繋いでいきましょうか。
世界中の心を繋いで、全ての孤独をなくすまで。
悲しみの雨が降ったあとでも……希望の空が見えると信じて──

トレーナーの申し出をピサが断る筈もなく、晴れて両者は正式なパートナーという繋がりで結ばれることになる。
これからは1人ではなく2人で、ピサの目指す繋がりをより大きく広げていくために歩んでいく──。

育成シナリオ

世界中に希望の輪を広げていきたいというピサの目標を支えるトレーナーとの二人三脚を描くシナリオ。
…ではあるが、育成実装時にウマ娘公式アカウントからまたしても以下のような発表がされた。

【「[Lueur Angélique]ヴィクトワールピサ」の育成イベントについて】
育成ウマ娘「[Lueur Angélique]ヴィクトワールピサ」の育成イベントには、地震災害のシーンおよびシナリオが一部含まれております。
予めご了承の上プレイいただきますよう、お願いいたします。


トランセンドフリオーソオルフェーヴルらに続く2011年3月11日のあの日──東北地方太平洋沖地震の史実再現に関する警告が発せられた。
トランセンドシナリオでも触れられていた共にドバイワールドカップに挑み、悲しみに暮れる日本に大きな希望を与えた存在──それが他ならぬヴィクトワールピサであったのだから、
実装前からこの史実再現は避けては語れぬだろうと予想するプレイヤーが大多数であった。

シナリオ内の固有目標としてはデビュー戦後、ホープフルS、皐月賞、日本ダービー、ジャパンカップといった
ピサの得意とする中距離中心のレーススケジュールを組んでいく中、クラシック期とシニア期のラストには有馬記念にも挑戦することになる。
長距離適性もBあるため、普通にシナリオを進める分には特に問題ないだろう。

そしてシナリオ内の特殊仕様として、3月後半にはドバイワールドカップに挑戦……するという形でコマンド制限がかかる。
過去のウマ娘たちもそうであったが、流石に育成シナリオ内で実際の海外レースを走らせるというのはまだ実現には至らずであったが、
震災の悲しみに暮れる日本と、だからこそ自分が勝利することで大きな希望を与えたいのだと奮闘するピサの姿は見応えのある内容となっているため必見。

そしてドバイワールドカップの後は更にその先が描かれており、故障の発生により当初のプランを変更を余儀なくされた上、
ドバイでの勝利という一つの大目標をやり遂げたからこそ生じる一種の燃え尽き症候群。
そのような激変する事態の中でピサ自身が最後に何を残せたのか、ぜひ見届けて頂きたい。

特殊実況はシニア級の有馬記念で勝利すると発生。

+ 特殊実況 ※ネタバレ注意
やりましたヴィクトワールピサ!
夢を追い、夢を叶えたヴィクトワールピサ!
日本中に勇気と希望を届けました!

元ネタ:2011年ドバイワールドカップ ラジオ日本・吉本靖アナ(フリー)

上記の通り、本来はドバイワールドカップでの実況なのだが、
上記のようにウマ娘内では実際のレースとしてまだ取り入れられてないため、
シニア期ラストの有馬記念での実況で変則的に再現されることとなった。

◆関連キャラクター

  • ローズキングダム
一族を高みへと導く王でありたいという誇りを胸に秘めた名門『薔薇一族』の高貴なるウマ娘。

ピサの同期の1人であり、より身近な繋がりをと大切にしたいピサは彼女に親身に接している。
一方のローズは良くも悪くも一族のためにとお堅い一面があるため、ピサと予定や方針が重ならないこともあったりするのだが、
ピサの持つレースの実力は自身の走りを磨くことにも繋がると認めていることから併走トレーニングを共にすることもあるため、
総合的に見て友人兼ライバルとして良好な関係を築けているといえる。
育成シナリオのレースではピサとメイクデビューでいきなり激突することになり、
それ以降も同期としてクラシックやシニアのレースで幾度となく対戦する。

史実では10世代の同期の1頭で、デビュー戦に始まり皐月賞や日本ダービー、ジャパンカップ等の多くのレースで対戦している。

尊敬する両親のために誇れる自分でありたいと厳格なスケジュールを遂行するドイツウマ娘。

彼女もまたピサの同期の1人であり有数の実力者の1人。
こちらもこちらで秒単位のスケジュールで動いていることから突発的な誘いにはなかなか乗れないものの、
ピサの方は一切気後れすることなく、フラッシュにも自身のできる方法で彼女との繋がりを大切にしていこうと平常運転。
フラッシュの方もまたピサの持つ心根の優しさは十分理解しているので、その心遣いは好意的に思っており、こちらの関係も良好。

特にホープフルステークスでの奮闘から繋がる日本ダービーにおいては、
同期の中でも有数の実力、閃光の切れ味を見せつけるライバルとして立ちはだかる。


史実ではこちらも同じく10世代の同期にしてダービー馬。それ以外でも皐月賞や有馬記念で対戦している。

盤上の支配者を自称するボードゲームが得意でメンタルの浮き沈みが激しいウマ娘。
ローズやフラッシュと同様にピサの同期の1人。

「最高のレースには最高の戦術研究が不可欠」ということで、
ルラシにとってはピサもまた興味深い調査対象且つライバルの1人として当初から注目していた相手。
…なのだが、タクティクスが崩れると途端に不貞寝に走るよわよわメンタルっぷりなので、
無私無欲の極みみたいなピサにとっては凹むルラシを前にすると
「自分の慰め方が悪かったのだろうか?」と申し訳ない気持ちになってしまうなど、どこかチグハグなやり取りもあったりするのだが、
シナリオ全体通して何だかんだ友人兼ライバルとしては仲良しなのも確か。

史実では10世代かつピサと同じ角居厩舎所属のため、同厩の同期という関係性。レースでは日本ダービーや有馬記念で対戦している。
また出走レースこそ違うが、帯同馬として同年にドバイミーティング*6に遠征している。

上記のルーラーと合わせて休日によくピサと一緒に遊ぶというウマ娘たち。
史実では全員ピサと同じ角居厩舎に所属していた競走馬*7

情報通のサブカル大好きウマ娘に、いつか見た絶景を目指している優等生ウマ娘。
シナリオ後半では上述のルーラーシップも交えて共にドバイのレースに挑戦。
その最中で日本を未曽有の災害が襲ったことにより、レースどころではないと気落ちしてしまっていたものの、
ピサの説得によりトレーナーを含めた4人一丸となって再奮起、日本に希望を届ける存在となった。

史実ではどちらも一世代上の先輩で3頭揃ってドバイワールドカップに挑戦した間柄(1着ピサ、2着トラン、8着ブエナ)。

トレセン学園内においても一際不可思議な気配を纏うアファーマティブなウマ娘。

日本ダービー後に突如として姿を現し、ピサの健闘を称えるのと同時に、相変わらず独自色全開の言語であったものの
「もっと大きな希望を紡ぐことができる」というメッセージを伝えていた。

日常シーンにおいても交流があるようで、趣味の天体観測を共に楽しんだり、
他にもサウンズオブアースも交えて会話している場面に遭遇したトレーナーは独自言語塗れで混乱の極みといった様子だったが、
対するピサはフィーリングで2人の言いたいことを全て理解できているというある種の凄まじさというか「運命的な何か」にも似た繋がりを見せていた。

史実ではご存じの通りネオユニヴァース産駒の1頭がヴィクトワールピサという親子繋がりである。

最高のムジカを奏でることに熱意を注ぐベニッシモなウマ娘。寮におけるピサのルームメイト。

ユニヴァースの項にも示したように、アースもまた会話の中に専門的な音楽用語を混ぜ込むことが多いため、そちらの知識に疎い相手だとコミュニケーションが難解になってしまうことが多いのだが、
ピサはアースの言葉に込められた思いを直観的に感じ取ることができるため、全く問題になっていない様子。
アース自身、自分の言葉は熱が入れば入るほど難解になってしまうという自覚はしているため、真意を即座に汲み取ってくれるピサには驚きと共に純粋な嬉しさも感じており、両者の仲は極めて良好。

史実では同じネオユニヴァース産駒仲間。
加えてそのネオユニヴァースも含めた3頭はミルコ・デムーロの搭乗回数が多いという騎手繋がりもある。






皆さんの追記・修正がこの項目と、他の項目を繋げる輪となりますように──。

この項目が面白かったなら……\希望の輪を/

最終更新:2026年08月08日 09:04

*1 ヴィクトワールピサ号が2020年からトルコに輸出され向こうで種牡馬活動を行っていることからか。

*2 冠名「ピサ」「ピサノ」「バアゼル」を用いる馬主、2023年以降は「市川義美ホールディングス株式会社」名義で活動。

*3 これに関しては実馬がデビュー前トレーニングし、後に東日本大震災の被害をも被った宮城県の社台ファーム系施設「山元トレーニングセンター」で、ピサが生まれる前・父が生まれた年の2000年に発生しサラブレッドが多数犠牲になった火事が元ネタという考察が有力視されている。余談だがモデル馬の半兄アサクサデンエン号は、2005年京王スプリングカップにて山元トレセン火事で姉馬を失ったオレハマッテルゼ号と対戦していた。

*4 人工馬場、略称AW。ゴムや化学繊維を混ぜ込んだもので「芝より馬場の維持が楽でダートより砂埃が立たないので安全な『理想の馬場』」として導入されたもの。

*5 導入した結果「芝馬のほうが好走しやすい」という特性が明らかになった。結果、ダート特化のアメリカ陣営がドバイ遠征に消極的になってしまって興行的に困るためダートに戻された。

*6 ヴィクトワールピサはドバイワールドカップ、ルーラーシップはドバイシーマクラシック

*7 なおキセキは角居厩舎の解散に伴い7歳時に辻野厩舎に転厩。