フリオーソ(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2025/01/28 Tue 23:00:20
更新日:2025/03/24 Mon 14:05:19
所要時間:船橋の誇りを胸に、約 21 分で読み切りましょう。





鍛錬を始めましょう。
……私には、負けられない理由がある

フリオーソ(Furioso)とは『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
CV:西連寺亜希

+ 目次

◆プロフィール

キャッチコピー:揺るがぬ船橋愛。地方からの物静かな留学生
誕生日:5月1日
身長:161cm
体重:きっちり
スリーサイズ:B81・W53・H78
靴のサイズ:左:24.5cm 右24.0cm
学年:高等部
所属寮:一人暮らし
得意なこと:船橋の観光案内 (自作マップつき)
苦手なこと:クラゲ
耳のこと:波の音や潮風を感じるとご機嫌に揺れる
尻尾のこと:絆されそうな時、脚を叩き自分を叱咤する
家族のこと:家族のバースデーケーキは必ず梨タルト
ヒミツ:①にんじんはひと口かじれば船橋産かそれ以外かわかる
自己紹介:フリオーソです。中央所属ではありません。船橋からの特別留学生です。必ず示してみせます…船橋の強さを

◆概要

地方所属の競走馬ながらGⅠ級競走6勝を挙げ、地方競走馬としては歴代最高賞金額も記録した07世代における最強クラスのダート馬、船橋の雄こと「フリオーソ」号をモチーフとしたウマ娘
3rdアニバ直前の2024年2月22日のぱかライブにおいて、トランセンドやエスポワールシチーと共に発表された新たなダートウマ娘の1人。
中央(JRA)所属経験が無い完全な地方所属馬がモデルのウマ娘は、最初期メンバーのハルウララ以来となる。
また、ドバイ資本の馬産「ゴドルフィン」系*1が「現役時代に所有した馬」*2からの初のウマ娘でもある。

史実競走馬の栗毛をイメージさせる明るいブラウンの髪と、キリっとした精悍な顔立ちが特徴的。
右側頭頂部で結びながら後頭部でぐるりと一回転させリング状になっている独特のヘアースタイルも目を引く他、
青色のハチマキと右耳には白いイヤーカバーを装着している。

ウマ娘世界では中央所属の扱いになっているハルウララとは異なり、
地方の船橋トレセン学園に籍を置いたまま、「特別留学生」という扱いで中央のトレセン学園に通うという設定になっている。
そのため、寮には入らず一人暮らしをしている*3

基本的には口数少ない表情通りの物静かで生真面目な性格といったところではあるが、
その内には非常に強い船橋への地元愛が秘められており、船橋トレセン学園のウマ娘の強さを証明するために打倒中央を掲げている。
そのため良くも悪くも根がクソ真面目な面も合わさり、中央とそこに所属するウマ娘その他関係者に対抗心を向けてくることもしばしば。

決して心の底から憎悪しているとかそんなことはなく、フリオーソ自身も自分のことを気にかけてくれる周囲の中央ウマ娘たちも善意によるものと理解はしているのだが、
それ以上に打倒中央の思いが先走りすぎるあまりに「絆されません!」と変に距離を置こうとする場面もあったりする。
中央と地方の設備面などを中心とした格差についても当初はカルチャーショックを受けてた程であり、
トレーナーと共に中央の環境に慣れてしまうと打倒中央のハングリー精神が削がれてしまいそうだなんて危機感を持つなんて一幕も。

そんなこんなで真面目さと掲げる目標のために空回ることもあれど、
基本的には打倒中央のためにストイックに鍛錬に励み、中央のダートウマ娘にも食らいつくその実力の高さから、
決して地方のぽっと出などではなく、レースの実力及び人格面双方で評価が固く周囲のウマ娘からも注目を集めることが多い。

しかしながら、「船橋が最強であると示すため中央に同調してはならない」「中央で学園生活をしている他人と仲良くしなければいけない」という方向性が逆の矛盾した現状は、
クソ真面目な彼女の精神力を削るには十分すぎるものであり、同じダート主戦のトランセンドやエスポワールシチーからはかなり心配をされている。

◆アプリでの活躍

性能

バ場 芝:G ダート:A
距離 短距離:F マイル:A 中距離:A 長距離:F
脚質 逃げ:A 先行:A 差し:E 追込:G
2025年1月20日☆3「衣錦還郷の瑞星」として実装。2025年の年明け初の新規ウマ娘となった。
1月は史実のフリオーソ号が勝利したGⅠ級競走の一つである川崎記念の開催月でもあるため、それに合わせた形だろうか。

適性はわかりやすくダート専属のマイル・中距離型。
芝は最低適性のGのため魔改造は難しく、素直にダートで使うのが最適だろう。

脚質としては逃げと先行が最高適性の前衛型であり、後述する通常衣装のスキル構成的には
トレーナーの好みに合わせて逃げか先行かを選択して運用できるだろうか。

[衣錦還郷(いきんかんきょう)瑞星(ずいせい)]

船橋の空と海…いいモチーフです。
離れても、心は共に。

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[衣錦還郷の瑞星]フリオーソ」勝負服
© Cygames・JRA

ハルウララと同様に元ネタが地方所属馬のためベースとなる馬主の勝負服が存在していないが、史実で主戦騎手を務めた戸崎圭太が大井競馬に所属していた時の騎手服「青、胴赤星散らし」をモチーフに作られている。

上述のセリフにあるように、船橋の空と海をイメージした白や青をベースカラーとしており、腰回りには馬具を思わせるコルセットや複数の赤い星飾り、首から下げた青いマフラーなどの装飾にも凝っている。
また、背中には大きくFの文字が刻まれているが、これは船橋のFとのこと。

フリオーソにとっても勝負服はG1出走者のみが纏う、自分一人の夢のみならず、故郷の誇りや仲間の想いを一身に背負うとても大切なものとして認識しているようだ。

成長補正はスピードに+20%、根性に+10%となっている。

所持スキル
地方出身であることから所持している交流重賞〇の他、ダート向けのスキルを中心としたラインナップになっている。
レアスキルの「優位形成」がマイルと中距離、猛烈激走が逃げと先行といった具合にそれぞれ幅の効く発動条件になっているため、
プレイヤー毎の方針に合わせてある程度自由な選択が取れるようになっている。

通常スキル:
しとやかな足取り、力の限り、みなぎる闘志、(覚醒Lv2)交流重賞〇、(覚醒Lv4)ダート直線〇

レアスキル:
(覚醒Lv3)優位形成(レース中盤に速度が上がる/マイル・中距離)
潮風の導き(レース中盤の直線で速度が上がる。さらにダートレースならしばらくの間速度が上がる/マイル・中距離)

(覚醒Lv5)猛烈激走(追い比べをしていると残り200mを切ってから前に出る/逃げ・先行)
勇船直往(追い比べをしていると残り200mを切ってからすごく前に出る/逃げ・先行)



あの日の誓いを果たすため──


船橋の星は、


誰より輝く…!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[衣錦還郷の瑞星]フリオーソ」固有スキル発動
© Cygames・JRA

固有スキルは「『船橋最強!』」。
効果は「レース中盤に前方で競り合うとレース後半に少しの間速度が上がる。大井か川崎か船橋レース場なら上げ続ける」というもの。
発動条件は前方での競り合いのみのため、逃げや先行なら発動自体は容易。
その代わり効果量は通常だと控えめなものの、船橋・川崎・大井いずれかの地方レース場でなら持続時間が伸びて強力なスキルとなる。
中央でも全く戦えないというわけではないが、真価を発揮できるのはやはり船橋を中心とした地方レース場となるだろう。
因みに元ネタは史実のフリオーソ号が勝利したレースが全て浦和競馬を除く南関東3場のいずれかだったことによるもの。
なので船橋以外にも対応するのかよというツッコミは無粋であり、「船橋で最強」なのではなく「船橋が最強」という意味である。

発動演出は船橋レース場のナイターのライトに照らされつつ、打倒中央を掲げてフリオーソが駆けていくという、彼女の想いと熱さが全面に表れたものとなっている。

船橋、最強ーーーーー!
……ふうっ。

固有二つ名は「船橋の英雄」。
取得条件は「川崎レース場、大井レース場、船橋レース場で、それぞれG1を勝利し、基礎能力[根性]が1200以上になる」。
固有スキルの強化条件と同様のレース場での勝利が求められるが、全て育成目標で走るため、基本的には勝利を零さなければ問題ない。
後述する"とある仕様"こそあるものの、南関東3場全てでそれが絡まない育成目標も必ず1度は通るため、
トランセンドの固有二つ名取得条件のような鬼畜仕様にもなってないためそこは安心。
根性のカンストについても実装時点の環境インフレを加味すれば難しくは無いため、総合的に見れば取得難易度は低めと言える。

サポートカード

2025年1月20日の育成実装段階では共通のRも含めてサポートカードは未実装の状態。

個別ストーリー

『ダイオライト記念』、今ゴール!! 1着は──
中央所属の『クリムゾンノヴァ』! 以下、4着までを中央のウマ娘が独占ー!! そして──

「真紅の惨劇」──そのように称する他なかった衝撃が走った、船橋レース場開催のG2レース、ダイオライト記念。
船橋トレセン学園のエースも参戦していたそのレースは、1着のクリムゾンノヴァと、最上位だった5着の船橋所属ウマ娘との差が3.3秒という、中央の強豪たちとの実力差をまじまじと思い知らされる結果となる*4
船橋トレセン学園に所属していたトレーナーと、同じく同学園所属のウマ娘であるフリオーソが出会ったのが正にその惨劇の当日。
あまりに一方的な蹂躙劇に唖然する中、周囲その他のトレーナーやウマ娘たちは中央の強豪相手では仕方ないといった諦観ムードに包まれていた。

これだけの屈辱を味わわされて……当たり前だって言うんですか!?

そうだ! 悔しくないのかよ!!

トレーナーとフリオーソが声を張り上げたのはほぼほぼ同時。
船橋のウマ娘が弱いなんてことはない、いつか必ず中央打倒を果たしてみせる。
同じ熱き想いを抱える両者はその後長時間に渡って語り合いあっという間に意気投合。
トレーニングに模擬レース、地元船橋レース場の宣伝活動とありとあらゆる場面で共に行動していく。

よろしいのですか? 本当に私で。
正式なトレーナー契約を結び、力を貸してくださるのですか?

ああ、いつも一生懸命な君を応援したい!

そんな両者が正式なパートナー契約を結ぶに至るのは必然だったと言える。
打倒中央という共通の目標を胸に、トレーナーとフリオーソはますます邁進していき、
いつしか船橋トレセン学園のトップエースとして頭角を現していく。

それによって注目を集めた結果、遂には打倒すべき中央からも一目置かれる存在になっていき、
その先で何と中央のボス──もとい、理事長である秋川やよいから中央への転入オファーが直々に舞い込んできたのである。

お断りします!

…が、飽くまでも中央は打倒すべき相手であり、船橋のウマ娘として中央を超えなければ意味はないとフリオーソは即決でこれを拒否。

しかし、続いてやよいから提案されたのが、船橋に籍を置いたまま中央トレセン学園で学び走ることのできる「特別留学制度」であった。
フリオーソはこれも断ろうとしていたが、それに待ったをかけたのがトレーナー。
いつか倒すべき相手の内情を知るという意味でも一度見学してから判断しても悪くはないのではという思いからであり、
一旦頭を冷やして冷静になったフリオーソもトレーナーの説得を受けてそれを了承。

そして一通り見て回って思い知らされるのが中央と地方の圧倒的な「差」
敷地も設備も何もかもが自分たちが所属する船橋トレセン学園とは大違い。
前提となる鍛えるための環境に大きな格差があるが故に、中央のトレセン学園は強豪揃いなのだということを実感させられることに。

悔しいですが……船橋との差はやはり大きい……。何もかもレベルが違います……。

フリオーソだってできることなら生粋の船橋所属ウマ娘として堂々と中央打倒を果たしたいし、その思いの強さはトレーナーも十分理解している。
しかし現実は今しがた見た通り、どれだけ自分たちが努力を重ねた所でそれだけでは追いつけない確固たる差が確かに存在してもいる。
ならば取るべき道は一つ……中央の優れた環境と知識を自身に取り込み、敵を内側から食い破る。そういった思いでフリオーソは特別留学制度を受けることを決めた。

あの……ですが、1つだけ助言を。

ところが立ち塞がるのが更なる問題。
同行していたたづなさんの説明によれば、特別留学制度を受けられるのは飽くまでウマ娘のフリオーソだけであり、
パートナーであるトレーナーが中央に移るには正式に中央のライセンスを獲得しなければならないということであった。

その時点ではトレーナーは少しも臆することなく中央ライセンス試験への挑戦に意欲的であり、フリオーソもトレーナーの腕前の程を信じていた。

は……?

え……?

…しかし現実はこれまた非情。合格発表の場でいくら探してもトレーナーの名前は見つからず、つまりは不合格。
そもそも中央のライセンス試験は毎年ほんの少数しか通過することができない超難関試験。
加えて地方トレーナーには馴染みのない芝レースに関する知識を始めとした超専門的知識が求められる難問揃いであり、転籍組にとっても非常に厳しいものであったのだ。

それでもトレーナーはへこたれることなく、次の試験で必ず合格して見せると気合を入れ直し、フリオーソもその言葉を信じ一人中央での鍛錬に励む。
打倒中央という気持ちから周囲のウマ娘とぎくしゃくしたり、地方には無かった異文化交流に戸惑いながらもトレーナーの合格を信じ待ち続ける日々を過ごす。

……だが、現実は時に悪夢となり、2度目の試験でもまたトレーナーは不合格となってしまった
前回までは強気だったトレーナーも、流石にこれではフリオーソを待たせすぎてしまう、
そうなればトレーニングにも遅れが生じ、掲げていた打倒中央の大目標も果たせなくなってしまう。

次の試験は──受けないことにする

優先すべきはフリオーソの掲げる大目標であり、今の不甲斐ない自分ではその足を引っ張るだけ。
当てにならない自分を待ってもらうくらいなら、他の優秀な中央のトレーナーと共に実力を磨いてほしい、そういう思いからの決断であったが──

本気で……言ってるんですか。

しかし、当のフリオーソ自身はトレーナーの決断を真っ向から否定する。
怒りか悔しさか、これまで共に歩んできたパートナーに対してフリオーソは激昂しひたすらに吠える。
貴方以上のトレーナーなんて他にいない、貴方がいなければ私も終わり。
単純な理論や腕だけならもっと優秀なトレーナーは他にいるかもしれないが、だからといって安易にそういった人材に乗り換えた所で

船橋の勝利って言えるんですか!!

フリオーソ……

忘れた……わけじゃないですよね?

真っ赤な悔し涙を流しながら、一緒に叫んだ『ダイオライト記念』のことを。
港から海を見ながら、『今よりもっと船橋を有名にしよう』って誓った、あの日を。
中央に転入したウマ娘たち。彼女たちはいい。
新たなトレーナーと組んでも、夢は叶えられるから。でも……!

私の夢は! 私たちの夢は! 貴方とでなければ叶えられないんです!

打倒中央――フリオーソの掲げるその目標、その先にある船橋のためにという夢は、
あの真紅の惨劇の日、心を通わせた大切なパートナーであるトレーナーと共に叶えなければ意味が無いのだという心からの叫びであった。

フリオーソの説得を受けたことでトレーナーは再奮起、再度試験合格のために猛勉強に励む。
中央の施設を利用できるフリオーソの手助けも借りながらひたすら知識を蓄えていく。
トレーナーの手助けをする傍ら、フリオーソも次こそは必ず合格できる、自分の隣に来てくれるという思いを胸に、より一層トレーニングに力を入れていた。

そして訪れた三度目の運命の日。そこには確かに──。

トレーナー、では最初の一歩です。横に並んで、校門を。

ああ! せーの!

っと! よし、やりましょう!
私たちは勝ちます、絶対に!

正式な中央トレーナーのライセンスを得た最初の日、トレーナーとフリオーソは共に並んで一歩を踏み出す。
打倒中央──あの日誓いを立てた目標を2人で叶えるために。


育成シナリオ

個別ストーリー序盤の段階で熱さ全開な展開から始まる育成シナリオ。
幾度となく掲げている「打倒中央」のために、船橋の雄としてフリオーソと共に数々のレースとライバルとの激闘を繰り広げることになる。

そしてこれまた特筆すべき点が、トランセンドの育成シナリオと同様に、公式アカウントから告知された以下の内容。
【「 [衣錦還郷の瑞星]フリオーソ」の育成イベントについて】
育成ウマ娘「 [衣錦還郷の瑞星]フリオーソ」の育成イベントには、地震災害のシーンおよびシナリオが一部含まれております。
予めご了承の上プレイいただきますよう、お願いいたします。


トランセンド号と比較するとフリオーソ号はやや年代が離れてはいたものの、それでも競走現役時代に直撃し、船橋競馬場も被害を受けていたことも間違いなく*5
上記内容の史実にも身近な1頭だったのは確かである。

大切な地元、船橋でのメイクデビューを経て全日本ジュニア優駿に挑み、
やがては船橋と同じダート路線で中央の猛者たちを下してみせると一念発起。
クラシックの大舞台であるジャパンダートダービーでの激闘を経た先、
嘗ての惨劇の体現者にして当代のダート最強格であるクリムゾンノヴァと激突。
余談だが、史実で春クラシック期中央芝重賞に挑んで玉砕した件はウマ娘世界では無い事になった*6模様

幾度もの戦いの後、ただ倒すべき敵としか見ていなかった中央のウマ娘たち──
クリムゾンノヴァをはじめとした強豪たちにも各々に抱えている強い思い、中央の王者としての矜持があるのだということを知ることになる。

中央の実力者を越えるには、やはり中央を敵として再認識する他ない。
エスポワールシチー・スマートファルコン等の友人達にも「私を──応援しないでください」とあえて距離を作り、友人はトレーナーだけ、必要なのは船橋の誇りだけと徹底的に無駄を削ぎ落した意志を定めた。

そしてシニア期に入るとフリオーソもまた船橋からの挑戦者ではなく、逆に挑まれる側の強豪の一角として周囲から目されるようになる。
だが、そのプレッシャーにフリオーソはさらに余裕を無くしていき、中央のライバルたちに負けるものかと自身を追い込むばかりの修羅と化してしまう。

倒す……倒す……。誰が来ても……全員……。

あるのはただ──”敵対心”。それのみ。
認めるものか、屈するものかと抗い、小さな心を痛めている。このままでは本当に……。

トレーナーはその姿に心を痛め止めようとしながらも、決してフリオーソはその茨の道への歩みを止めることなく、
全てをかなぐり捨てん勢いで嘗ての惨劇へのリベンジ──G2ダイオライト記念へ出走しようとするのだが……



◆関連キャラクター

史実では一応ウオッカ*7ダイワスカーレット*8アストンマーチャン*9ドリームジャーニーと同世代なのだが、路線が違い対戦機会も無かったため今の所絡むキャラは史実で対戦した後輩世代のダートウマ娘がメイン。
一応これらのキャラも下記のダートキャラには及ばないものの一部イベントで絡みは存在する。
特にウオッカは、フリオーソ史実における『共同通信杯・スプリングステークスに挑むも惨敗し、芝を諦めてダート主戦にする』という点に関して、
模擬レース*10で船橋の郷土愛を再認識させ、芝ではなく砂を貫く覚悟をフリオーソ&トレーナーに決定させる非常に重要な役割を担った。
これによって育成ストーリーで芝レースに挑戦して負ける描写は無くなり、彼女の砂と船橋一筋感は一層増している。

船橋トレセン学園時代からの長い付き合いであるフリオーソのパートナー。
他のウマ娘のストーリーに登場するトレーナーは当然ながら物語開始時点から中央所属の新人トレーナーであり、今のところ他に例の無いイレギュラーな存在。

真紅の惨劇ことダイオライト記念で意気投合して以来、同じ「打倒中央」の目標を掲げるフリオーソとの絆はとても深いものであり、
通常と異なりフリオーソと共に歩んでから育成が始まるまでの間に、結構な期間を共に過ごしているため、
他育成シナリオのトレーナー以上にパートナーのウマ娘と一蓮托生な姿をこれでもかと見せてくれる。
  • 船橋時代に仲間たちとお揃いのTシャツ作成時オリキャラをトレーナーが作ったがフリオーソはそれがお気に入り
  • 一緒に行く行きつけの店があり2人ともそれぞれリピートしてるメニューがある
  • 2人でショッピングモールでショップ巡りは日常茶飯事、日暮れ直前まで仲良くシーグラス探ししたことも
  • クリスマスは2人きりでクリスマスケーキを食べたりする
  • 正月は船橋で地元仲間の応援をしつつ毎日フリオーソの家族と夕食
など育成シナリオは船橋編完結後の第2部ともいえるほど濃密な関係が描かれている。

彼(彼女)の言動の元ネタは戸崎圭太の他、フリオーソの調教師である川島正行も含まれている。
戸崎要素としてわかりやすいのは「中央の試験に3度目でようやく合格」というのが戸崎の中央移籍の経緯と一致している。
一方で、調教師ネタとしてわかりやすいのはフリオーソが温泉旅行イベントで「歩く温泉」「再生工場のようなトレーナー」と称しているもの。
川島は「中央で落ち目になった馬を預かって地方重賞で復活させる」ことが得意な調教師であった。
特に開業(1990)直後の92年のキタサンテイオー(平和賞・厩舎初重賞勝利)、93年のモガミキッカ(ダイオライト記念)、94,95年のサクラハイスピード(東京盃連覇)辺りは川島の非凡な才が発揮されたものとして一躍有名になった。
そして、この躍進当時の時事ネタとしてプロ野球・東京ヤクルトスワローズ監督の野村克也(1990-98在任)のあだ名「野村再生工場」に引っ掛けて「川島再生工場」と称されたのが元ネタである。
「温泉」もいわき市のJRA競走馬リハビリテーションセンターに引っ掛けたものであり、リハビリテーションを「再生」と比喩して川島に重ね合わせたものとなる。


一方で、長く一緒にいたこともありフリオーソが真面目で心優しい性格なのは重々承知で、
ゆえに中央ウマ娘への嫉妬や敵対心を糧に走り続けるのは、彼女にとって間違いなく良くないと思っており日々苦悩している。

  • クリムゾンノヴァ
ダイオライト記念において船橋のウマ娘を圧倒した中央の強豪ダートウマ娘。
打倒中央を掲げるフリオーソにとっては当初における最大のライバル。

他者を寄せ付けない口数少ない物静かな言動と、それに裏打ちされた圧倒的な実力を持つ正に王者と呼ぶべき佇まいであるが、
その奥底には中央の王者として決して負けるわけにはいかないというプレッシャーや、フリオーソのような強き挑戦者たちへの注目といった様々な思いを抱えており、
フリオーソが彼女と真正面からぶつかり合いそれらの想いを知った先で、
自分なんて歯牙にもかけていないと思っていた中央の強豪ウマ娘への認識を改める一因にもなったようである。

とまあ、シナリオ上での扱いを掻い摘むとそんなところであるが、それ以上に遥かにヤバいのが目標レースでライバルとして出走してきた時。
クラシック級後半の目標レースであるJBCクラシック、チャンピオンズカップ、東京大賞典の三度に渡って戦うことになるのだが…


元ネタはご存知エルコンドルパサー号の遺児にして、ラジオたんぱ杯2歳S勝利後クラシック期に三冠馬に圧倒されながらも芝からの路線変更で05世代の中央ダート強豪の一角となり、当時としては最多のGⅠ級競走9勝を始めとした数々の記録を打ち立てたダートの名馬「ヴァーミリアン」
ヴァーミリアンの語源が硫化水銀=銀朱のため、そこから取って朱="クリムゾン"ノヴァという名前になったと思われる。
サンデーレーシング所属でかつブラストワンピースと同じノーザンホースパークで晩年を過ごした事*11から馬主の問題もクリア済なため「実名でのサプライズ登場」に期待していたプレイヤーも多かったが、惜しくも固有モブでの登場に留まった。

  • エスポワールシチー
フリオーソと共に新規登場した、同時代のダート強豪の一角(世代は1歳下)。
表向きはツンケンなギャルながらも、実は結構な世話焼きで良い子なウマ娘。
船橋からの特別留学生であるフリオーソのことは当初から気にかけていたようで、度々併走に誘ったりしていた。
ダイエットイベントでは助言しつつ甲斐甲斐しく手伝って世話しており、お母さんみたいと言われた。

育成シナリオにおいても、中央の強豪の1人として存在感を発揮しており、
シニア級ではかしわ記念でライバルとして出走してくる。

史実では上述のように1世代下のダート競走馬であり、複数回の対戦経験がある。またフリオーソの父とエスポワールシチーの母父が同じブライアンズタイム。

レースの先のゾクゾクを求めて日々のデータ収集に励む現代っ子なウマ娘。
彼女もまたフリオーソやエスポワールシチーと同じタイミングで発表されたダート強豪の一角。

クラシック期の夏合宿において初登場し、フリオーソの当初最大のライバルであったクリムゾンノヴァの出走予定情報を提供。
同じダートの実力者であるフリオーソとそのトレーナーということで、自身も有用な情報が得られるとこちらも注目していたようだ。

シニア期にはクリムゾンノヴァとの激闘を経て挑まれる側になったフリオーソにフェブラリーステークスにおいて挑戦者として登場した他、
その後の転機においては、ちょうどドバイ遠征と重なるタイミングであったために、本人の育成シナリオのように「遠征などしている場合なのか」と思い悩むこととなるが、
貴方も尊敬する中央のウマ娘の一人であり、迷わないで走り続けて欲しいというフリオーソの説得を受けて復活。
その後に挑戦したドバイの大レースで確かな結果を残し、中央ウマ娘の1人として周囲に華々しい希望を与えていた。

史実ではエスポワールシチーと同様に複数回の対戦経験があるダート戦線でのライバルの1頭。

ご存知、ウマ娘界におけるダートの顔役ともいえる砂のハヤブサにして最強ウマドル。
本人以外の育成シナリオでは、これまで主に絶対王者としての彼女を下の世代から見る形となっていたが、
フリオーソは1つ上の世代であるため「台頭してくるスマートファルコン」が描かれることになる。

エスポワールシチーと同様、もしくはそれ以上に留学生で1人でいることの多かったフリオーソを何かと気にかけていた。
その一環で自身のウマドル活動の宣伝なども行っていたのだが、出会った当初のフリオーソにとってはウマドル自体が未知の存在だったために、
ファル子のウマドルパフォーマンスに対して「中央のトンチキ作戦?」なんて斜め上の感想を抱いてたなんてことも。

そして心機一転後のシニア期後半においては、帝王賞及びJBCクラシックにおいてトランセンドやエスポワールシチーに続く、
彼女たちを更に上回る最大最強の挑戦者として激闘を繰り広げることになる。

トレーナー、強いのはもちろん知ってます。が、それにしても──
ここ最近のファルコンさんの走りは──異常です。
スタートが速く、道中も速く、終いも速い。
逃げた上に、最後の直線で更に引き離す。……もう意味がわかりません。

……と、そんな史実ベースの描写が「帝王賞にむけて」で語られる頃にはトレーナー諸氏の脳裏に過ると思われるのが、トランセンドシナリオにおける無慈悲極まったファル子の姿。
まさかな…と、不安を抱えるトレーナーの前に現れるファル子はまたしても色んな意味で期待を裏切らなかったのである

愛する故郷、苫小牧のために日々邁進するロコドルダートウマ娘。

育成シナリオの衣装イベントの一つにおいて、街中でロコドル活動中のタルマエを見かけるのだが、
その際にタルマエの方からフリオーソに「自分と同じで大きな地元愛を持っている」ということを見抜き、親近感を感じたことからアドバイスを申し出てくる形に。
タルマエ以上に真面目一辺倒なフリオーソにとってロコドル活動はこれまた未知の世界であり、タルマエと一緒にイベント参加などをして地元船橋をアピールしたりもしたのだが、物凄く照れが入りまくりの初々しい姿を披露していた。

史実ではフリオーソの引退年がタルマエのクラシック期といった具合に年代が離れていたため、残念ながら直接の対決は無かった。

  • サミン、みゅう
育成シナリオの端々で登場する、フリオーソを慕う船橋の競走ウマ娘たちの中のネームド2人。
サミンはフリオーソを「フリちゃん」と呼び、普通の女の子といった雰囲気。みゅうは「フリぴょん」と呼び、ゆるい雰囲気。
競走ウマ娘としての能力には特筆すべきものはない……と思いきや、フリオーソに触発されていつの間にか大きな成長を遂げており、
すでにダートの頂点を争っているフリオーソに対して、勝ち目はないまでも並走相手くらいはできるほどの実力を身につけ、
グッドエンディングでは彼女たちが重賞、それどころかG1すら制したことが語られる。

モチーフになっているのは、中央→地方組の馬で船橋移籍後にGⅡ浦和記念を勝った「サミットストーン」と、地方所属初のJBCクラシック勝ち馬にしてソダシが惚れている相手という噂もある「ミューチャリー」だと思われる。
また、重賞クラスではないが「サミン」というまんまな冠名を持つ船橋所属馬が複数いるため、それを意識しているのではとも。
「サ」ト「ミ」アマゾ「ン」ではない……んじゃないかなあ……?
ミューチャリーはその勝利が2021年のことなので、ウマ娘からの競馬ファンでもリアルタイムで耳にした覚えがあるのではないだろうか。

  • 船橋市の非公認のゆるキャラ
クリスマスイベントで言及されそうになったゆるキャラ。
船橋レース場にて行われるクリスマスイベントのマスコットキャラクターとの握手会にて、「船橋にもマスコットキャラクターがもちろんいる」と思うのだが…

船橋といえば、ふなっ…

いけません、トレーナー。それ以上は!

え、どうして?

かのマスコットは有名ではありますが、船橋市公認ではありません。
権利的にも、軽々に触れるわけにはいきません。区分けはしっかりとしましょう。

わかった……

と、メタ事情を絶妙に噛み合わせた理由で名前を言ってはいけない人扱いされてしまった
苫小牧市のゆるキャラはウマ娘に出られたというのに…

元ネタはお察しの通り、梨汁ブシャー!でお馴染みのふなっしー
分かりやすい理由といえば非公認も挙げられるが本人自身もテレビ出演での苦行からメディア出演を控えている事を言及しているので登場させなかったと思われる*12
なおふなっしーは2014年にて中山競馬場(千葉県船橋市)で開かれた「グランプリロード(はなみち)」の設置記念イベントに出演したりしている。

が…本人も認知されてしまい、X(Twitter)にて 名指しで呟かれてしまった。






船橋への誇りを胸に、中央ウマ娘にも負けない記事の追記・修正を。

この項目が面白かったなら……\船橋最強!/

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最終更新:2025年03月24日 14:05

*1 ゴドルフィン系列の馬は名義変更で名前が変わったことがあったり、総帥の「H.H.シェイク・モハメド」個人名義での参戦もある。フリオーソ自身も「ダーレー・ジャパン・レーシング(有)」名義と「ダーレー・ジャパン・ファーム(有)」名義で1回変わっているためまとめて「系」と呼称する。2025年現在の名義は「ゴドルフィン」。

*2 「所有馬」だけだと引退後の2007年から死亡する2023年まで繋養されていたシンコウウインディが該当する。

*3 設定としては自然だが、地方馬なので美浦・栗東に分類できないという都合もあるのかもしれない。まあウララの方は普通に栗東寮に入れられているが……

*4 元ネタは2006年のダイオライト記念。

*5 震災後船橋で開催された2011年かしわ記念が、フリオーソ号現役最後の勝利でもある。

*6 ただし、代わりに芝挑戦を検討したが断念するというイベントは挟まれている。

*7 史実ではフリオーソの父とウオッカの父方の祖父が同じブライアンズタイム。正月のイベントではブライアンズタイム産駒のナリタブライアン、マヤノトップガン、ダンツフレーム、ノーリーズンが「蕎麦屋 無雷庵」で食事している。ちなみにトレセン学園でタニノギムレットやノーリーズンはフリオーソの同級生。

*8 史実ではダスカの主戦の一人が地方出身の安藤勝己。戸崎騎手の大先輩

*9 フリオーソの育成実装直後に、マーチャンの新衣装が発表されている。史実では母父がいずれもミスプロ系。

*10 おそらく共同通信杯やスプリングステークスと同じ、芝1800m。

*11 何なら晩年にぱかライブでブラストワンピースと共にVTRで出演していた

*12 インタビューにてバラエティ番組の過剰疲労とタレントを望んでいない理由により、各メディアの出演は控えてイベント活動に戻った事を話している。