エイシンフラッシュ(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2021/10/04 Mon 02:52:00
更新日:2024/03/20 Wed 06:07:55
所要時間:ジャストとはいきませんが、約 22 分で読めるようですね。





画像出典:ウマ娘 プリティーダービー メインストーリー第3章「夢を掴む特急券」
© Cygames・JRA

どんな時も厳格、厳正、精密に。
すべてレシピ通りでいきましょう。



エイシンフラッシュ(Eishin Flash)とは、『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
CV:藤野彩水

モチーフ元である競走馬『エイシンフラッシュ』は当該項目を参照。

+ 目次

◆プロフィール

キャッチコピー:すべては計画通りに。謹厳実直なメッチェン
誕生日:3月27日
身長:160cm
体重:増減なし(1gの誤差もなく)
スリーサイズ:B88・W58・H86
学年:高等部
所属寮:栗東寮
靴のサイズ:左右ともに23.0cm
得意なこと:模写
苦手なこと:模写以外の絵
耳のこと:メトロノームの音を聞くと癒される
尻尾のこと:コンマ数ミリのズレも許さず切り揃えている
家族のこと:ケーキ屋さん経営中。名物はバウムクーヘン
ヒミツ:①童話の語り聞かせが得意。/ ②ハッカ味はやや苦手だが我慢して食べている。
自己紹介:エイシンフラッシュと申します。ウマ娘の伝統を守る為、私は走り続けます。どんなレースも全てはスケジュール通りに

「史上最高メンバーのダービー」
そう言われていた。

そのとき揃った、あまりに煌びやかなメンバーの中で、
君は特別な存在ではなかった。

でも、「私は私」
過去の負けだって今は関係ない、とでも言いたげな君はじっと蓄えた末脚を解き放つと、
閃光のような鋭い輝きを放って先頭に立った。

その光の名は、エイシンフラッシュ。

「私は私の道を往く」
いつだって強い人は自分を信じているものだから。

メインストーリー第3章「夢を掴む特急券」第10話より*1

◆概要

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「GENERATIONS」第5弾「変革する時代」篇
© Cygames・JRA

瞳に焼きつく

ブリッツ・マイスター

【ウマ娘 プリティーダービー】CM
「GENERATIONS」第5弾「変革する時代」篇より

その名に違わぬ閃光の如き末脚で日本ダービーと天皇賞(秋)を制した競走馬『エイシンフラッシュ』がモチーフのウマ娘
漆黒の髪と切り揃えたぱっつん尻尾を持つドイツからの留学生。
元馬が黒光りする馬体の美しさに定評があったことからか、安心院刺々美からも「グッドルッキングウマ娘」と評されるほどの美人。
「正しい行い」のためにスケジュールは秒単位で厳守、それ故にどんな些細なズレも許さない几帳面で真面目な性格。
しかし想定外の事態に遭遇するとおたおたと慌ててしまったり、立て直しに時間がかかるなど不器用な一面も。

ドイツにいる両親は人気のケーキ屋を経営しており、努力の末にマイスター資格*2を得て起業した父と、
元はレースで走るウマ娘だったが、引退後に父を手伝うべく同じくマイスター資格を取り第二の人生を始めた母の生き方を深く尊敬している。
そんな両親の生き方は娘のフラッシュにも多大な影響を与えており、上述の真面目な性格や「ウマ娘として生まれたからには、レースを走りG1で勝利することがウマ娘としての誇り高い生き方」という思想を持つ。

趣味はお菓子作りとケーキ店巡り。
父の影響を受けてか1gの誤差なくレシピ通りに作れるらしく、クリスマスには種類の異なるお菓子を25日分手作りで用意してくれる。
ドイツからの留学生ということもあり、お菓子を中心にドイツの文化も事あるごとに紹介してくれる。
またケーキ屋巡りでは実家がケーキ屋であることを活かし、かなりの数がある独自の判断基準で評価をつけている。評価を聞かれると時間を忘れるほどに長々と語りだすほど。
更に秋のホーム会話では「スポーツの秋ならばサッカーがしたい」という趣旨の会話が聞ける為、サッカーも趣味である様子。
スピードSSRのイベントでライブのアンコールのパフォーマンスとしてリフティングを行ったりもしている。

好物は納豆*3。さらに育成イベントではテントウムシの保護活動*4に勤しんでいることが明かされる。
ただのデムーロじゃねーか!

苦手なものはゾンビ
曰く「腐敗した遺体が動いているなんてあり得ない」と気持ち悪がっている。
育成イベントではゴルシ扮するゾンビに襲われるのだが、その怖がり様が可愛いので必見。
更にうまよんでは野球も苦手としているらしい。
曰く「日課であるニュースを野球中継の延長で潰されて予定が狂うのが耐えられない」という理由かららしい。

私服は黒のワンピースに白い小さな上着を羽織っている。*5
後述する勝負服がかなり反響を呼んだ彼女だが、こちらはこちらでシックで落ち着いた印象から「人妻」、「未亡人」っぽいと言われている。

G1勝利時のポーズは深く跪き、右腕を水平に横に伸ばし、左手は胸に当てた最敬礼というものだが、これは実馬の2012年天皇賞(秋)勝利時の鞍上、ミルコ・デムーロ騎手がゴール後に実際に行った最敬礼を完全再現したもの。ちなみに当時の天皇賞(秋)は当時の天皇皇后両陛下(現上皇・上皇后両陛下)が観覧する天覧競馬であり、デムーロ騎手の最敬礼もそれによるものである。
史実では左手には乗馬帽を持ち、伸ばした右手に手綱を掴んでおり、傍らのエイシンフラッシュ号が逃げないように制御しながらの敬礼であった。*6



◆アニメ版での活躍

Season1

第6話にナイスネイチャと共に毎日王冠に出走。
しかし元ネタとなったのは1998年毎日王冠。エイシンフラッシュが活躍していたのは2010年代前半と開きがある*7
ちなみに枠番は史実ではサンライズフラッグが入っていた7枠だが、エイシンフラッシュとの接点は特にない。
サイレンススズカと親しく話をしているが、ネイチャ共々設定が固まりきれてないのかかなりフランクに話している。

また1期OVA「BNWの誓い」ではチームWの一員として出場している。
感謝祭の準備では菓子作りの指導を担当し、計量を1グラムオーバーしていたサンバイザーを叱責していた。

うまよん

  • 第11話「うまよんサスペンス劇場」
たづなさん襲撃事件にフラッシュが関わっているという予測を立てたナイスネイチャとメジロライアン
刑事ドラマの最終盤によくありがちな海岸の崖まで追い詰めるものの、アリバイを崩す証拠を発見できず。
見かねたフラッシュが洗いざらい自白してしまうという何ともずさんな終わり方を迎えている。
誰が言ったか善戦ウマ娘たちによる中途半端劇



◆アプリ版での活躍

性能

バ場 芝:A ダート:G
距離 短距離:G マイル:F 中距離:A 長距離:A
脚質 逃げ:G 先行:B 差し:A 追込:C
ハーフアニバーサリーを目前に控えた2021年8月20日に☆3「Meisterschaft」として実装され、また2022年1月には新衣装の☆3「コレクト・ショコラティエ」が実装。
中長距離の差しを得意としており、先行適性も高めだが、どちらも固有スキルが差し向けであるため育成中以外では先行起用はほぼ見かけない。
そしてウマ娘としての性能では史実性能よりも高い距離やバ場適性を持つウマ娘も多い*8中フラッシュはその逆
史実で1800m古馬混合重賞である毎日王冠を勝利しているのにも関わらず何故かマイルはFとなっている。*9
育成実装以前、もといアプリリリース直後から日本ダービーなどでNPCとしてレースに登場しており、また後述のサポートカードにも登場していたことから人気は高く、早期実装を求める声は多かった。
サイゲはこの人気を知ってか知らずか、「ウマ箱2」全巻購入特典である☆3育成ウマ娘引き換えチケットのギリギリ対象外となる時期に実装したため、財布が軽くなったトレーナーも多い

[Meisterschaft(マイスターシャフト)]

誇りと勇気が湧いてくるようです。

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Meisterschaft]エイシンフラッシュ」勝負服
© Cygames・JRA

彼女の勝負服たるこの衣装のデザインはドイツ南部の民族衣装・ディアンドルがモチーフ。
スカートにはモチーフにもなったエイシンフラッシュの勝負服…もとい「エイシン」冠名で知られる平井克彦氏の勝負服「黒縦縞黒袖」がモチーフ。
大きく開かれた胸元からはB88の破壊力を体感できるが、ディアンドルというものを忠実に再現したものであり、決してドスケベな衣装ではない。
極めつけはG2以下の勝利ポーズが両腕を腰の後ろで組み、前傾姿勢になって上目遣いで胸の谷間を見せつけているようにしか思えない扇情的なモノそして1着の表示が邪魔
それでも疑わしいというトレーナー諸兄は「ディアンドル」で検索してみるといいだろう。
あまりの露出の多さにアプリ版ではナーフされるのかと思いきや無修正で登場したため、一時は「エイシンフラッシュ 童貞」というとんでもないサジェストが生み出されることになった。
衣装名はドイツ語で「名人芸」「選手権」という意味を持つが、彼女の背景的におそらく前者の意味合いか。

成長率はパワーに+10%、賢さに+20%。
初期所持スキルには賢さと視野に補正が入る「差しのコツ〇」があるほか、
覚醒スキルにはレース終盤のコース取りが上手くなる「レーンの魔術師(「臨機応変」上位スキル)」や「全身全霊(「末脚」上位スキル)」が揃っており、
「終盤に準備を整え、固有スキルと合わせて最終直線で一気に差す」戦術を得意とする一方、
スタミナの成長補正や自前の回復スキルがないため、育成の時はサポートカードや因子継承でフォローしないとバテやすいことに注意。
進化スキルはレーンの魔術師が少し前に出る効果の追加された「閃光のマギア」に、全身全霊の効果がすごくに強化された「誇りを懸けて」に進化する。



勝利への歩みに、1歩たりとも狂いなし…


今こそ、成就の時!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Meisterschaft]エイシンフラッシュ 固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは「Schwarzes Schwert」。日本語訳すると「黒い剣」。
発動条件は、「最終直線まで冷静に自身の計画通り走行できれば、先頭目がけて鋭い脚で速度を上げる」というもの。
要は「掛かるな出遅れるな」であり、ミホノブルボンの固有スキルに近いものとなっている。
一定以上の順位で発動するブルボンとは逆に、一定以下の順位である必要があるので注意。
2周年のVerUPの修正により「冷静にレースを運び最終直線で3番手以降だと速度を上げる、中団の位置取りを維持しているとすごく上がる。」へと変更された。
正確に言うとずっと4~7位を維持しているとすごく速度になるというもの。
固有スキルの演出では夜の古城をバックにレイピアを用いての剣舞を披露する。
薙刀を振り回すグラスワンダーといいリボルバーを発砲するタイキシャトルといい、外国生まれのウマ娘は得物を持ち込む法則でもあるのだろうか?*10
後半でいきなりブルーバックに疾走感のエフェクト追加しただけ、のようなバックに変わる事、固有演出はあらかじめ各ウマ娘の希望通りに撮影したPVを放映しているらしき設定が散見される事も相まって、
「前半部分の古城借りるのに使いすぎて後半部分撮影する予算がなくなったのでは?」とネタにされる事も

貴方と立てたスケジュールに…
狂いはありませんでした。

[コレクト・ショコラティエ]

厨房に立つ両親の姿を思い出しますね…。

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[コレクト・ショコラティエ]エイシンフラッシュ」勝負服
© Cygames・JRA

クリーム色と淡いブラウンを基調とした、正にショコラティエといった様相の衣装となっている。
こちらはスタミナとパワーに+8%、賢さに+14%の補正がかかる。
覚醒スキルでは「独占力」と新スキル「光芒一閃(「中距離直線◎」上位スキル)」のレアスキルを習得可能。
進化スキルは独占力がデバフスキルとは丸っきり別物のしばらくの間前に出るスキル「勝利のレシピ」に、光芒一閃の効果がすごくに強化された「黒い閃光」に進化する。
2023年10月2日には更なる追加要素である「進化スキルの分岐」の対象となり、「独占力」の新たな進化スキルとして、中距離レースでレース中盤に持久力をすごく回復するという、これまた丸っきり別物の「仕込みは完璧」が追加されている。



レシピ、計量、調理…全て完璧。


積み上げた味を、召し上がれ。


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[コレクト・ショコラティエ]エイシンフラッシュ 固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは「Guten Appetit♪」。日本語訳すると「召し上がれ」といったニュアンスがある。
効果は「最終コーナー以降に3回追い抜くと抱いた誇りを力に変えて最終直線で速度を上げ続ける」というもので、
発動条件が少しシビアになったシンボリルドルフの「汝、皇帝の神威を見よ」といった感じだが、速度が上がる時間が比較的長いというスキル。
最終直線でまとめて撫で斬るタイプなのは通常衣装と共通している。
長距離では速度が上がりきる前に最終直線を走り切ってしまうことが多くレアスキルも死ぬため、中距離、特に日本ダービーや天皇賞(秋)のレギュレーションに向いていると言えるだろう。
総じて高性能に仕上がってはいるが層の厚い中距離としては飛び抜けたものが乏しく、同時に追加されたミホノブルボンの活躍に比べるとどうにも印象が薄い感はある。
発動演出において、レシピ確認から調理、飾り付けまでを狂いなく完璧にこなす姿は、流石マイスターの称号を持つパティシエの娘といったところ。

勝利のレシピ通り… 美味しく仕上がりましたね。

固有二つ名は共通して「閃光の切れ味」。
取得条件は「作戦「差し」で日本ダービー、天皇賞(秋)を勝利し、コンディション「切れ者」を持つ状態で育成を完了する」。
天皇賞(秋)は目標レースの1着指定であり、ダービーの勝利自体はステータスや運次第で勝利できるが、問題は「切れ者」の入手が全くの運ゲーであることだろう。
育成中に「切れ者」を入手できるイベントは最大2度発生するが、発生したとしても入手できる確率はかなり低い。
後に追加されたクライマックスシナリオでは「切れ者」を付与できるアイテムがレアかつ高価ながら販売されるため、通常に比べれば格段に狙いやすくなっている。

サポートカード

汎用RとSR【0500・定刻通り】が初期から実装されており、2022年11月17日にSSR【Danke schön】が実装されている。

SR【0500・定刻通り】

得意トレーニングはスピード。
「根幹距離〇」や「直線加速」、「差しコーナー〇」といった汎用的・差し向けのスキルが揃っており、しかもヒントレベル3の状態で入手できるほか、練習性能も申し分なし。
しかしこのカードのさらなる強みはイベントにある。
イベント1回目は「最大体力+4、体力回復+10、やる気1段階アップ」、2回目は「体力回復+20、「末脚」のヒントレベル+1」という破格のイベント。
さらに選択肢次第で体力回復+15のイベントもあるため、総評としてはSRでも屈指の高い評価を受けているが、レースボーナスが無いよりかはマシだが5%、ファン数ボーナスは0なのが痛い。
最大の欠点はフラッシュ自身の育成に使えないこと

SSR【Danke schön】

得意トレーニングはスピード。
イラストは最敬礼ポーズとなっており、カード名は「ダンケシェーン」と言えば人生で一度は耳にしたことがあるのではなかろうか。
所持スキルは全て続投のうえで「軽やかステップ」「ワンチャンス」が追加されている。
固有ボーナスは「絆ゲージが80以上の時、パワーボーナスとスキルPtボーナス」で、効果を満たした時の効果はともに+1。
完凸するとスピード+2、パワー+1のボーナスがつき、固有ボーナスを含めるとスピード+2、パワー+2、スキルpt+1とボーナスもりもり。
さらに初期スピードとパワーに+20、加えて初期絆ゲージも非常に高い*11ため、友情トレーニングを早い段階から発生させられる。
それでいてトレーニング効果10%も有しているため練習面には隙がない。
連続イベントを進めると確定で「鋭脚一閃(「差し直線◎」上位スキル)」のヒントを入手可能。
数少ない弱点を挙げるとするなら、レースボーナス・ファン数ボーナスがともに0なことだろうか。
とはいえ、これに関してはグランドライブシナリオならば軽微な問題である。

育成シナリオ

ウマ娘のあるべき姿、誇りを貫くべくクラシック路線に挑む王道路線。

メイクデビューの前から今後3年間のレース計画を立てており、それを終えた暁には引退、ドイツに帰るという予定をも明かすフラッシュ。
それでもトレーナーは3年間を全力で支えることを約束する。

しかしクラシック級では周りの強豪ウマ娘に押され注目は低いまま。さらには脚の疲労により菊花賞は回避する羽目に。
さらに迎えるジャパンカップや有馬記念ではスペシャルウィークゼンノロブロイフジキセキらシニア級の古豪ウマ娘が続々とレースに舞い戻る中、フラッシュの両親が来年の秋に来日することが決定。
コンディションを整えるべくトレーニングを重ねる日々だったが、舞い戻ったベテランとの実力差についに自信を失ってしまう。
当初計画していたスケジュール──天皇賞(春)や宝塚記念を回避し、G2やG3への路線変更すら申し出るほどに。

「ウマ娘としての誇り」とは何か?
そう思い悩むフラッシュをどうにか立ち直らせるべく、トレーナーは同じくルームメイトを案じていたスマートファルコンと協力。
意気消沈気味のフラッシュを骨休めと称してリゾートへ連れ出し*16、そこでトレーナーはある提案を持ち掛ける。
それは、ファル子立ち会いの元で行われる「トレーナーVSフラッシュ」の野良レースだった。

……理解できません。
ウマ娘に人間が勝てるわけがない。

勝敗が分かりきった勝負に苦言を呈するも、トレーナーにとってそれは承知の上。
当然惨敗するトレーナーに、フラッシュは「なぜこんな馬鹿げたことを」と問いただすが……

勝ったけど嬉しくない?

当然です。勝てる相手に勝ってなにが嬉しいんですか?

君が提案してきたのはこういうこと

その指摘にハッとするフラッシュ。
トレーナーはそんな彼女に「逃げた先で掴む勝利に誇りはない」と諭す。
「勝てる」から「勝つ」のでは意味がない。
正しくは「これまで努力してきたフラッシュにとって意味がない」。
ならば必要なのは――

君自身が望む勝負を貫こう
フラッシュはG1で勝ちたくない?

……勝ちたい、です。
高いレベルの中で、走って…勝ちたいです。
それが誇り高い行いだとーー私も、思います。

ようやく本音を出したフラッシュ。
しかし「負けるかもしれないのに挑む意味はあるのか」「両親の前で勝てるように調整するのはおかしな事なのか」と失敗を恐れている気持ちも曝け出す。

そんなフラッシュの背中を押してあげたいと思うトレーナーは、ミスターシービーへフラッシュとの再併走を申し込む。
前に併走した時は負けてしまったが、フラッシュはその敗北もバネにして今まで走ってきた。
トレーナーから「今の君が誇らしい」と背中を押されたフラッシュは、シービーへのリベンジに臨む。

結果は――フラッシュの惜敗。
しかしシービーをして「危なかった」「久々に燃えちゃったよ」と言わしめた好勝負だった。

私は…強くなっていた。積み重ねられていたんですね。

積み重ねた1秒1秒が君の武器だ

自分が積み重ねた努力が確実な力となっていることを確信したフラッシュ。
弱音を吐いていた自分は、もはやどこにもいない。

そして迎えた天皇賞(秋)。
栄誉あるレースで1着を取り、両親の前で正しく成長した姿を見せることができたフラッシュ。

……お父さん、お母さん。
そして……トレーナーさん。

この"礼"に……全ての想いを託します。

ついにフラッシュは「誇りある」ウマ娘となった。

しかし、3年間のレース計画の「最後」は近づいていた。
「最後」とは年末の有馬記念、旧世代や新世代のウマ娘が一堂に会するレース。
トレーナー、そしてフラッシュの取った行動とは……



育成シナリオ中の隠しレースイベントとして、回避した菊花賞への出走がある。*17
またクラシック級の育成目標はジャパンC、有馬記念への出走となっている。
ぶっちゃけ勝つのもそう難しくはないのだが、話の都合上相手が強めの設定&負け前提の展開という点を加味したものだろう。

またシナリオ中で立ちはだかる古豪ウマ娘だが、エイシンフラッシュと同世代のウマ娘が非常に少ない*18ため、そのライバルのとなったウマ娘を採用した形だと思われる。
考えられる内訳としては
  • ブエナビスタ→スペシャルウィーク(史実では非常に良血統&高実績ということもあり、↓の面々と比較しても頭一つ抜けた高ステータス)
  • ルーラーシップ→エアグルーヴ(ゲートのやらかしで有名であり、「ゲート難」を持っている)
  • ヒルノダムール→マンハッタンカフェ
  • ペルーサ→ゼンノロブロイ
  • ダノンシャンティ→フジキセキ(長距離も走った追込馬であり、フジキセキが持たないそれらの適性が大幅強化されている)
といった具合。

また固有の育成イベントとして、「フラッシュプラン」が発生することがある。
ランダムに選ばれたトレーニング以外のトレーニングに制限がかかるが、やる気アップに加え、トレーニング後に体力回復とランダムなステータスが上昇する。
提案を断るか、レースに出たり休んだりしてデメリットを踏み倒してしまうとその育成中は二度とこのイベントが発生しなくなるという、この手のイベントでは特殊な仕様となっている。

URAファイナルズ直前には、東京レース場で開催されるG1に勝利した数に応じイベントが発生*19、イベントに応じ「東京レース場〇」のスキルヒントを入手可能。
マイルやダートの魔改造を除外すると、条件を満たすのは日本ダービー、天皇賞(秋)、ジャパンCの3つが最有力。
史実通り最低2勝しないとイベント自体発生しない。

特殊実況はシニア級の天皇賞(秋)に設定されているが、日本ダービーを勝利している必要がある。

+ 特殊実況 ※ネタバレ注意
ダービーウマ娘エイシンフラッシュ!
再びこの府中で輝きました!

(元ネタ:2012年天皇賞(秋) ラジオNIKKEI舩山陽司アナ)

シナリオのイベント名やキャラクターストーリーなどではドイツ語が度々出てくる。翻訳ソフトや電子辞書片手に解読してみるのもいいだろう。

◆関連キャラクター

寮のルームメイト。
史実では2012年のドバイワールドカップにフラッシュと共に出走していたこともあり、同室設定はここから来ているものと思われる。
また現在は同じレックススタッドに繋養されているのでそちらの理由かもしれない?
サポートカードの後ろにはウマドルらしからぬ寝顔で寝ているファル子も描かれている。
ファル子から頼まれてマネージャーめいたことをしているが、その真面目さにファル子が軽く音を上げることもある。
学業の成績が揮わない事からそっち方面の面倒も見てもらうことが多い。
クライマックスシリーズのイベントでは、同じく勉学劣等生のジョーダンと共に勉強を教わっているが、『点を取らせると約束した以上は如何なる事があろうとも取らせます』(要約)と言い放ち、
ハヤヒデからは「苦労するのは彼女たちか」と苦笑されていた。ついでにスパルタの波がチケゾーとタイシンにも及びそうになってた
また、一コマ漫画では、雨にも負けず笑顔で自身のライブ告知をするファル子を陰ながら見守り、イイ笑顔でサムズアップするフラッシュの姿も。
逆にフラッシュの一コマでは、多数のしおりを持ち出して事細かに旅行の計画を立てる彼女に「ファル子、活字は苦手かも…」と引いてるファル子が見られる。

年代の近い数少ないウマ娘。
ゴルシの育成シナリオでも登場するほか、育成最終目標であるシニア級有馬記念にも登場する。
ゴルシからは「すげーいいヤツ」と気に入られており、貯金箱にこっそり5円足したりしている。ちなみにゴルシ曰く「すぐ(フラッシュは)気付く」とのこと。
フラッシュも学年不詳のゴルシにテスト日程を教えているなど関係は良好。
ただし上記のゾンビのコスプレ*20で驚かされた後暫くは冷たい視線を向けていたそうな……。
史実では2012年有馬記念と2013年ジャパンCの2回争ったことがある他、3歳時の鞍上が内田博幸という共通点もある。

日本ダービーに向けたトレーニングの一環で、ダービーの"経験"を体験させるためにトレーナーがシンボリルドルフに掛け合い、紹介されたウマ娘。
史実では時代が離れすぎているため接点は皆無だが、強烈な末脚を持つもの同士の繋がりだろうか。
悩むフラッシュの前に度々現れアドバイスを残してくれる。

余談だが、ミスターシービーの3Dモデルが公開されたのはここが初めて。
アニメにもほんの短い間しか登場せず、しかも一言も言葉を発することがなかったのに加え、「シンデレラグレイ」では登場こそしたもののこれと言って目立つ要素はほぼ無かった。
そんな情報が余りにも少なかったウマ娘の突然の登場にTwitterが盛り上がり、トレンド入りも果たした。

◆余談

結婚RTA走者?

エイシンフラッシュの個別ストーリーではフラッシュとトレーナーの出会いが描かれているが、そこで娘の選抜レースを見に来日した両親と顔を合わせ、両親の前でフラッシュのトレーナーになると宣言。
両親と顔合わせし、大切な娘を預かることをプロローグ時点で認められた描写からついた呼び名が上記の「結婚RTA」である。*21
更にはフラッシュを担当ウマ娘として選んだ理由を聞かれた際はトレーナー自ら「(走る姿に)一目惚れした」とのたまうタラシっぷりを見せつけた。
両親もトレーナーのことをたいへん気に入った様子で、URAファイナルズ決勝クリア後のグッドエンディングでは……。ここから先は自分の目で観ていただきたい。

ウマ娘>人間

上述したトレーナーとの勝負で発言した「ウマ娘に人間が勝てるわけがない」というセリフは、
その後のトレーナーとファル子とのやり取りを含め、自信を喪失していたエイシンフラッシュが立ち直る切っ掛けとなるいいシーンである。
なお足の速さだけでなく、ウマ娘の膂力は成人男性を遥かに上回っている描写が度々ある。*22
しかしセリフが某コーディネイターのようであったためかこのセリフが独り歩き。ネタ絵などが描かれたのであった。やめてよね。


追記・修正もスケジュール通りに、ですよ?

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最終更新:2024年03月20日 06:07

*1 元ネタ:2010年5月30日 第77回 日本ダービー。皐月賞馬ヴィクトワールピサ、2歳王者ローズキングダムなど「史上最高メンバー」が集ったダービーを上がり3ハロン32.7秒というダービー史上最速タイムで勝利。2008年に地方(大井)から中央に移籍して3年目となる鞍上の内田博幸は大井競馬在籍中、南関東SI東京ダービー(2005年シーチャリオット)と交流JpnIジャパンダートダービー(2006年フレンドシップ)を制しており、史上初めて中央・地方・交流のダービー全てを制覇する事となった。

*2 ドイツやオーストリアの職人制度。ファッハシューレと呼ばれる職業学校に最低でも2年在籍し修了することで資格を入手可能。ドイツには約170のマイスター資格が存在する

*3 なおミルコ・デムーロの前妻との間の娘は納豆は嫌いのようで「箱を食べるか、中身を食べるか聞かれたら箱を食べる」というキレのあるコメントを残している。JRA同期のルメールも納豆は苦手。

*4 デムーロの母国であるイタリアでは、テントウムシは「幸運を運ぶ虫」として縁起がいいとされている。デムーロ自身もラッキーアイテムとしていろいろな物にそのステッカーを貼る癖がある

*5 他作品で例えるとエアリスが近い

*6 ちなみにこの時、デムーロが跪いて陛下に向けて頭を下げるのと同時に、エイシンフラッシュも一礼するように頭を下げている。

*7 史実では2013年の毎日王冠を勝っている

*8 1600~2400mしか走っていないのに短距離D、長距離Eのサイレンススズカ、短距離芝レースしか走った事ないのにマイルDを貰っているカレンチャン、ダートレースオンリーだったのに引退式での主戦の言動から芝Fを貰っているコパノリッキー等

*9 他に1800m重賞の勝ち鞍1勝のみのウマ娘で見るとスペちゃんやゴルシが世代限定重賞1勝のみでマイルCを貰っている等大体C、ダートEなマックイーンやオペラオーのように下級条件戦でも複数勝すれば適性Eは貰える中逆に異常。

*10 元ネタとして考えられるのは、メンズーアと呼ばれるドイツ伝統の決闘様式か

*11 【花嫁たるもの!】SSRカワカミプリンセスや【おセンチ注意報♪】SSRマルゼンスキー各完凸時と同値

*12 しかもその調教師がSR枠での同時ピックアップだったナリタトップロード主戦の渡辺薫彦

*13 ウマ娘だと関連描写が乏しいが、メイショウドトウはアイルランド生産馬。

*14 英国圏ゆえサッカーは盛んだが、通算出場3回・最後の出場は2002年の日韓大会とあまり結果は残せていない。

*15 フラッシュ同様、サッカーを嗜むと思われる描写がある上にモロにアイルランドの王族であると明言されている為「サッカーでアイルランド」となるとどちらも描写がないドトウよりも明確にファインに向けられがち

*16 フラッシュの言ではファル子に腕を掴まれるままに連れて来られたとのこと。ファル子曰く「ウマドルパワー」らしい

*17 史実でも筋肉痛により出走を回避している

*18 カレンチャンのみ。短距離専門なのでライバルにはならない。

*19 「Erinnerung an Tokyo」、「Erinnerung an den Sieg」、「Der Rekord」の3つ

*20 この時の奇声は逆に読めば意味がわかる

*21 担当ウマ娘の親に会ったり実家に行く展開はスペシャルウィークなどでもあるが、プロローグ時点で親と会っているのは現状フラッシュ以外だとファイン、ダイヤ、アイネスだけである。

*22 現実の馬の体重当たりの出力はオリンピック短距離走金メダリストの20%増し程度。人間よりは高いが、犬を含むハイイロオオカミやネコ科猛獣と比べると夫々50%、25%レベルでしかない。古典力学では出力=質量×速度×加速度なので、出力の割に最高速度の速い馬は加速度に余裕が無く、加減速の切れや旋回性で天敵であるオオカミやライオンに不利を強いられる。