登録日:2024/11/25 Mon 11:47:16
更新日:2025/02/04 Tue 17:38:43
所要時間:読了までかかる時間は約 22 分…みたいですよ♪
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー メインストーリー第2部中編「盛夏の星、晩秋の華」
© Cygames・JRA
◆プロフィール
キャッチコピー:峻厳の士にして聖母───2つの顔を持つウマ娘
誕生日:3月31日
身長:167cm
体重:微減(レース前で節制気味)
スリーサイズ:B80・W53・H84
靴のサイズ:左右ともに24.5cm
学年:中等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:歌、手分量、変顔
苦手なこと:悲恋物語、冬の朝
耳のこと:甘えてもらえないと、時々イカ耳になる
尻尾のこと:海洋深層水のシャンプーを使っている
家族のこと:にんじんグラッセは母直伝のレシピ
ヒミツ:①コメディ劇が結構好き / ②フェーヴ集めが密かな趣味
自己紹介:我が宿願は、ティアラを戴冠し 輝かしき未来の礎となることです。──どうぞ、よろしくお願いしますね♪
キャラクターソング:朝露は大河の夢を見る
その名の由来は
自身をいつわり
報われぬ恋に身を焦がす
舞台劇のヒロイン。
ところが彼女は運命に抗い
みずからセリフを書き換える。
「かなわぬ想いなどない」と。
僕らの前で、そして海の向こうで
披露された全身全霊の演技は
大いなる喝采を浴びた。
2017年URA「名ウマ娘の肖像」シーザリオより
◆概要
画像出典:【ウマ娘 プリティーダービー】メインストーリー第2部ティザーPV
© Cygames・JRA
ブエナビスタと並ぶスペシャルウィークの代表産駒の一角にして、2005年に優秀牝馬(オークス)とアメリカンオークスを同時に制覇。
その栄光の代償のように古馬戦線に入る事なく故障から早期引退するも、繁殖牝馬としてエピファネイアら3頭のGⅠ馬や、
彼らに連なる多くの名馬へと血を受け継がせた
ジャッパニーズスゥパァスタァァァ!こと強豪牝馬「シーザリオ」号をモチーフとした
ウマ娘。
前下がりボブの青髪ショートヘアーに白いメッシュの流星前髪、頭頂部の白い編み込みやキリっとした紫の透き通るような瞳などが特徴的。
全体的な意匠と顔の造形はやはり、モチーフ馬が親子関係にあるスペシャルウィークと似通っている。
また、私服が学生とは思えないレベルでとんでもなく大人びており、整った顔立ちと併せてまるで男装の麗人を思わせるかのような美しさを醸し出している。
理知的で懐が深く、毅然とした態度と凛々しい口調で他者と接する、見た目に違わないイメージのウマ娘…なのだが、
それは彼女の持つ側面の一つにすぎない。
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー メインストーリー第2部前編「ヒカリ射し、芽吹くとき!」
© Cygames・JRA
はいっ、ではでは! メリークリスマース、です♪
あ、ケーキ焼いてきましたので、切り分けてしまっていいですか?
トレーニングやレース中、その直後など、真剣だったり気を張っている時は上述の通りの言動なのだが、
それら以外の気を緩めていい場面では、まるでスイッチが切り替わったように、「物腰柔らかくほんわかとした口調の女の子らしい言動」に早変わりする。
同室のラインクラフトはこのギャップに慣れ切っており、「シーザリオはオンオフがはっきりしてる」くらいに受け止めているが、
初めて見た者からすれば、このシーザリオのギャップは、最早二重人格としか思えないほど落差が激しい。
ただし、多重人格の類、あるいは片方がシーザリオが意識して演じている人格というわけではなく、どちらもシーザリオの素の一面であることに変わりはない。
育成シナリオでは、シーザリオの体力が少ない状態の台詞に、途中までキリっとした言動なのに、尻すぼみするかのように緩んでしまう台詞もあるなど、
シーザリオのコンディション次第で、当人も無意識のうちに、それも会話の途中で切り替わることすらあるのもあって、
事情を知らない第三者がオンとオフの両方を初めて目にした時は間違いなく面食らうことになる。実際キングヘイローは思わず唖然としていた
プレイヤー間では前者の姿を「オンザリオ」、後者の姿を「オフザリオ」と俗称することが多い。
両親が共にウマ娘の育成に関わる仕事をしており、シーザリオ自身も間近でその姿を見てきたことから、
彼女は自身がレースで勝つこと以上に、自分も両親のように後進を導くこと──
誰かに導かれて一人前になり、そして今度は新たなウマ娘を導いていく「礎」の1人になりたいという夢を掲げている。
そういった点からかとても面倒見の良い部分もあり、同室のクラフトにも何くれと世話を焼いている以外に、
会ったばかりの小さな
ウマ娘の少女と遊んであげたりするような一面もある。
またお菓子作りが得意でもあり、バレンタインには面倒を見ているクラブのウマ娘の子供たちに手作りチョコをプレゼントしてたりもする。
近年の追加実装ウマ娘としては珍しく、実装時点で共通楽曲やアニバライブ以外の楽曲に複数のライブのボーカルを持っていたりもする。
ライブシアターにおいては基本的に「オンザリオ」なのだが、「ウマすぎ!グルメパレード」では「オフザリオ」になっており、
声優の演じ分けがとにかく凄いので、必聴である。
◆アプリでの活躍
性能
バ場 |
芝:A |
ダート:G |
距離 |
短距離:G |
マイル:A |
中距離:A |
長距離:F |
脚質 |
逃げ:G |
先行:A |
差し:A |
追込:C |
2024年9月10日に☆3「Future Weaver」として実装。
丁度彼女やクラフトが主役として活躍するメインストーリー第2部中編の更新を間近に控えていたため、それに合わせた育成実装となった。
距離適性はマイルと中距離が共に最高の王道型。
後述する取得スキルのことを考えると、最も実力を発揮できるのはやはり史実の栄冠と同じオークス=中距離レースとなるだろうか。
残りの短距離と長距離は共にGとFと、初期因子でも補いきれないくらいに低いため、魔改造をする場合は運も絡んでくる。
脚質適性は先行と差しが最高適性のAで、追込も一応Cあるもののこちらは趣味の範疇になってくるか。
[Future Weaver]
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Future Weaver]シーザリオ」勝負服
馬主であるキャロットファームの勝負服「緑、白二本輪、白袖赤一本輪」がベース。
私服と同じでシーザリオの凛々しさ、勇ましさを見事に引き立てるスーツ&パンツスタイルの男装風衣装となっている。
また、右腰に備えられたクローバーと星型の金装飾は、スペシャルウィークの衣装[スペシャルドリーマー]に付いているものと同じデザインだったりもする。
育成シナリオ内で語られたところによれば、幼い頃に目にした喜劇に登場するヒロインの衣装が元になっているとのことで、
彼女の凛々しく気高い姿が歴代のティアラウマ娘たちと重なって見えたことに対する憧れだったらしい。
成長補正はスピード、パワー、賢さに+10%ずつとなっている。
所持スキル
覚醒スキルが共に中距離用ということを考えるとやはり中距離レースでの運用が最も望ましいだろう。
特に一張一弛は実装時点ではシーザリオのみが持っているレアスキルであり、すごく前に出るという非常に強力な効果となっている。
また、ウマ娘のシーザリオのキャラを考えると、「切り替え上手」のスキルを持ってるのは実にらしいといえる。
通常スキル:
ありったけ、切り替え上手、自制心、(覚醒Lv2)中距離直線○、(覚醒Lv4)十万バリキ
レアスキル:
(覚醒Lv3)決死の覚悟(終盤の最終直線で好位置にいると速度が上がる/中距離)
┗礎たれ(終盤の最終直線で好位置にいるとしばらくの間速度が上がる/中距離)
(覚醒Lv5)一張一弛(レース中盤が迫ったとき速度をわずかに落とす。その後レース終盤始めの方にすごく前に出る/中距離)
┗麗しき転身(レース中盤が迫ったとき速度をわずかに落とす。その後レース終盤始めの方にものすごく前に出る/中距離)
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Future Weaver]シーザリオ」固有スキル発動
固有スキルは「Guiding Sea」。
効果は「残り800m地点で中団だと少しの間少し前に出て加速力がちょっと上がるさらに根幹距離のレースで後方だと加えて加速力がわずかに上がる」というもの。
前に出ると加速力上昇の複合効果となっており、条件自体は残り800m地点で中団にいればいいので発動自体はそこまで難しくない筈。
根幹距離のレースで後方にいる場合は更に加速力がわずかに上がる効果が上乗せされる。
代表レースであるオークス=2400mはもちろん、ホープフルステークス、皐月賞、日本ダービー、秋華賞、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、大阪杯、凱旋門賞といった幅広い中距離レースで条件を満たすことができる。
上記のG1レース勝利時のセリフも基本的には「オンザリオ」なのだが、
最後の"始まりまで♪"のみ柔らかな笑顔と共に「オフザリオ」となり、
ここでも声優の演技力が光る。
固有二つ名は「明星の麗人」。
取得条件は「育成でジャパンCを勝利した継承ウマ娘から思いを継承し、桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンCを勝利し、基礎能力[スピード]が1200以上になる」。
言わずもがな、ジャパンC勝利ウマ娘からの継承は史実の父馬であるスペシャルウィークを意識したものであろう。
その他の条件についても勝利が必要なレースは全て育成目標に含まれており、スピード1200超えも実装時点の育成環境ラインを考えれば難しくはない。
継承ウマ娘の条件さえ整えれば、普通に育成してるだけでも取得で来てることも多く、固有二つ名の難易度としては優しい方か。
サポートカード
2024年9月20日にメインストーリー第2部中編のクリア報酬としてSSR【慈恵のMother Sea】が実装されている。
SSR【慈恵のMother Sea】
得意トレーニングは賢さ。
固有効果のトレーニング効果アップにやる気効果アップ、友情ボーナスも備えているものの、
その他のボーナスを持っていない上に得意率も35と低めなため、配布サポカという枠組で考えても練習性能はちょっと物足りないかもしれない。
連続イベントを完走することで、中距離用のレアスキル「光芒円刃」を取得可能。
個別ストーリー
とある日の選抜レースの一幕。
ラインクラフトやデアリングハートといった並みいるライバルを押しのけて、
後方からの驚異的な追い上げによって見事勝利を飾って見せたウマ娘、シーザリオ。
あまりに気高く美しいその姿についつい余韻に浸りすぎて出遅れてしまったトレーナー。
目にした先ではその件のシーザリオが他の多くのトレーナーからスカウトを受けている。
目標としているのはトリプルティアラ、そして更に先にあるのが「未来のウマ娘の礎となる」ということ。
そのために、それに相応しい器たることを証明しなければならないのだと。
ところが、同日その後の食堂において、トレーナーはシーザリオの言葉に対する考察で耽っていた不注意でコップを取り落としてしまう。
その際に丁度居合わせたシーザリオが助けてくれたりもしたのだが、
その時に見せた言動はレース場で見せた騎士然として堂々たる振る舞いとはまるで真反対、温和な笑みを浮かべた優しい女の子のもの。
一緒にいたルームメイトのラインクラフト曰く「シーザリオはオンオフの切り替えがはっきりしている」とのことだったのだが、
初対面同然の自分にも丁寧に接してくれたことも含め、トレーナーはシーザリオというウマ娘への興味を益々高めていく。
更に後日、トレーナーは学園の外でふと小さなウマ娘と遊んであげているシーザリオの姿を目にする。
一所遊び終えてお別れをした後に、声をかけてきたトレーナーに対してもシーザリオは気を悪くするでもなくにこやかに対応する。
その上で語られるのは自身の持つ憧れと原動力、いつか自分も後進を導く「先生」──礎になりたいという夢。
ウマ娘という存在が根本的に持つ「走りたい」という本能。
それに振り回されるままにただがむしゃらに駆けるだけでなく、どのようにして向き合い生きていくのかはとても大事なこと。
ならばその向き合い方を教え導き、新たなスターを産み出す指導者もまた、とてつもない大役を担っていることになる。
自身の両親もまたレースに深く携わる身であり、たくさんのウマ娘たちを教え導いていた。
幼少期からその姿をずっと見続けてきたシーザリオは、自分もいつかそのような存在になりたいのだと、夢を抱き続けてきたのだという。
私もウマ娘に生まれたからには、その偉大な流れの一部になりたい。
『先生』としてたくさんのウマ娘を導いて……やがて、『礎』に──
!! 向いてる? 本当に? トレーナーの目から見ても?
そのような立派な志を、種族こそ違えど同じくウマ娘を導く立場にあるトレーナーが否定できるわけもない。
憧れに満ち満ちた瞳で語られるシーザリオのそれを、トレーナーも純粋に素晴らしいものだと感じ率直な気持ちを述べる。
それを聞いたシーザリオもまた、自分の夢を肯定してくれた目の前のトレーナーに対してこれ以上なく顔を綻ばせていた。
その後に学園で再会した際にも、シーザリオの語る「礎」に対する憧れと真剣さにトレーナーは惹かれるばかり。
私がレースで器を示せるような指導をしてくださるだけでなく、
いうなれば、生涯を通しての『パートナー』ともいえるような存在。
そう思わせてくださる御方を、トレーナーにしたく存じます。
だからこそ、そのとてつもなく大きな憧れを成し遂げるために懸ける思いも真剣そのもの。
シーザリオはそのために必要な行程もきちんと見据えており、その隣で支えてくれる自身のトレーナーもまた、
単なる教え子と指導者に留まらない、自分の夢を共有してくれるパートナーであってほしいと願っていた。
その堂々たる姿に一新人でしかなかったトレーナーはただただ圧倒されるばかりであったが、
それでも頭に過り続けるシーザリオのことを切り離すなんてことはできるわけもなく、
ならば必要なのは彼女の「パートナー」たる存在として何を示せるのかという一点。
貴様ほどの入れ込みようなら、十分資格があるだろう。
その上でトレーナーはシーザリオ自身が憧れだと口にしていたエアグルーヴにも助言を求める。
眼前の新人トレーナーの訴えをエアグルーヴもまた無碍にすることなく、真剣そのものに聞き入れ、
それだけの入れ込みようなら真っ直ぐ想いをぶつけるだけでいいだろうとその背中を押す。
返答を受けたトレーナーは一瞬困惑するも、それを受けた上で自分自身が口にしていた答え──。
それが漏れ出た瞬間にトレーナーはハッとして、やるべきことは一つしかないと覚悟を決める。
エアグルーヴに礼を述べた上で向かうのはもちろんシーザリオの下へである。
慌てたように駆け寄ってきたトレーナーの姿にシーザリオは困惑の色を浮かべていたが、続け様にトレーナーはシーザリオに担当契約を持ち掛ける。
その真剣さに感じ入るものがあったシーザリオもまた、瞬時に「オン」に切り替え、トレーナーの考えるパートナーの在り方を問う。
臆することなくトレーナーは語り始める。
まずはシーザリオにトリプルティアラを獲らせ、その器を認めさせること。
それは通過点であり、彼女の現役引退後もトレーナーとして夢を支え続けること。
そして行く行くはシーザリオ自身が育て上げた後進のウマ娘を、自身が更にトレーナーとして勝たせること。
シーザリオを名ウマ娘として育て上げ、自身もまたトレーナーとしての器を示し、
後の世にシーザリオが教え導いた後進のウマ娘を、トレーナーである自分が更に勝たせること。
育てて勝たせて、その繰り返しの果て、シーザリオ自身が「礎」となるなら、自分もトレーナーとしてそう在るべき。
それこそがシーザリオの求める最高の「パートナー」なのだと。
はい、はい……! こちらこそ! よろしくお願いします、トレーナー!
目に涙すら浮かべてトレーナーの手を取るシーザリオの歓喜に震えた声。
それほどまでに自分の夢を支える覚悟を決めてくれた目の前のトレーナーの真剣そのものな申し出を断れるわけもなかった。
この紙1枚で私たちはもう、ただの生徒とトレーナーではなくなるんですね……。
翌日、トレーナー室において担当契約書類を取り交わしながら改めてトレーナーとシーザリオは正式なパートナーとして歩んでいくことを誓う。
シーザリオの目指す未来のウマ娘たちの「礎」──それを共に目指すために。
育成シナリオ
やってることが完全にプロポーズのそれな展開を経て始まる育成シナリオ。
当初の目標通り、まずはトリプルティアラの達成を見据えてデビュー戦を走り抜けるのだが、直後に脚部炎症が発覚。
いざこれからという時に…と、シーザリオは珍しく落ち込んでしまうものの、
既に生涯のパートナーなる覚悟を決めていたトレーナーはそんなシーザリオを全力で支え続け、
徹底したトレーニング管理とケアに努めた結果シーザリオは見事に持ち直し、やがては桜花賞やオークスという舞台でその実力を示すことになる。
その最中でシーザリオに浮かんでいた新たな道──。
トリプルティアラ以上に自身を輝かせられるとトレーナーへと持ち込んだのがアメリカ、イギリスも含めた「三ヵ国オークス」への挑戦。
それこそが自分の進むべき新たな道だとシーザリオは興奮気味に捲くし立て、
そんな今まで見たことも無いような彼女の姿に感化されたトレーナーもまた、その決定を後押しするのだが…
しかし、トレーナーがシーザリオと共に、まずはアメリカンオークス挑戦に向けての準備を着々と進めていく中、ほんの僅かに感じた違和感。
拭いきれないそれをはっきりさせるために、シーザリオに念のためという形で一度精密検査を受けさせることになったのだが、
その結果として判明したのが脚の炎症の再発。
今すぐに、というわけではないが、無理をさせれば慢性化して今後のレース人生にも支障をきたす可能性があるという残酷な宣告……
挑戦を持ちかけてきた時の興奮に満ちたシーザリオの表情…それを思えば多少の無理は承知でもこのまま挑ませてやりたい。
だが、彼女の目指す大願たる「礎」のことを考えると、どうしても「もし何かがあったら」という予感を振り切れない…
葛藤の末に決めたのは挑戦辞退。
トレーナーにとっても苦渋の決断であったそれを聞いたシーザリオは、特に抗議の意思を見せることもなく静かにそれを受け入れる。
後、当初の方針通り、トリプルティアラ最後の1戦である秋華賞に向けての調整に入ることになるのだが、
その後のシーザリオの姿はトレーナーの目から見てもあかさらまに「いつも通りすぎた」
トレーナーが何度声をかけても「問題ない」と答えるばかりのシーザリオ。
しかしそれでも、生涯を誓ったパートナーになったからこそトレーナーにはわかってしまう。
表向きは淡々と己を律してるように見えても、あの時見せた憧れの瞳は紛れもない本物だったから。
最も輝けるはずの舞台だったのだから、それに手を伸ばせなくなった現状がどれほど辛いものか…
例えシーザリオ自身の将来のためだと宣告を下したのだとしても、それはトレーナーにも変わらないものだったから。
進めば進むほど、きっと……っ、わかって、しまうから……っ!
必要だったのは見せかけの心配の言葉などではなく、届かなくなった夢へのぶつけどころのない悲しみ。
それを受けたシーザリオもようやくその奥底に秘めた本心を開放し、大粒の涙を流し始める。
表面的にはトレーナーの判断によるものだったとしても、それが自分のためを思っての決断だったこと。
そうだとしても今の自分と同じで海外の舞台で輝けるはずだった未来にもう二度と挑めなくなってしまった現実に対する葛藤を抱えていることを知り、
シーザリオはトレーナーに対して決して非難するような言葉を漏らすことは無く、ひたすらに泣きじゃくるのであった。
その現実を受け入れた上でシーザリオはトレーナーと共に、
新たに自分が輝ける場所を目指して再始動することになる。
隠しイベントとしてトリプルティアラ路線に加え、エリザベス女王杯の連覇にヴィクトリアマイルと計6つのG1レースを制すると、
シニア期12月後半に「いつまでも心は変わらぬ」が発生。
全ステータス+15に加えて差し切り体勢のスキルが取得できる。
特殊実況はやはり、オークスで勝利することで発生する。
+
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特殊実況 ※ネタバレ注意 |
青い髪がなびいてシーザリオ!
ティアラの輝きに導かれてシーザリオ、
見事にオークスを制しました!
元ネタ:2005年オークス フジテレビ・吉田伸男アナウンサー
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メインストーリー
第2部『チーム<アスケラ>編』のメインキャラクターの1人として登場。
ラインクラフトと共に同チームのキングヘイローに憧れてチーム入りし、数多のライバルたちとの激闘を繰り広げることになる。第2部冒頭の語りも担当。
中編「盛夏の星、晩秋の華」では史実通りオークスを制し、その上でアメリカンオークスへ挑戦することになるが…
因みに、よく似た別名で誤魔化されるといったこともなく、ストーリー中で実際にアメリカンオークスというレース名が登場するだけでなく、
実際の同レースの2024年時点の舞台であるサンタアニタパークでのレースもきちんと取り入れられている。
これはメインストーリー第1部とラークシナリオの凱旋門賞及びロンシャンレース場以来の快挙である。
◆関連キャラクター
日向ぼっこが大好きな朗らかウマ娘。寮のルームメイトでもある。
彼女もまたシーザリオと同じくトリプルティアラ路線での活躍を夢見ており、
「想いを繋ぎたい」という自身の「礎」と共通する夢を持っている。
その点も踏まえてプライベートでの仲、レースでのライバル関係共に良好そのものである。
シーザリオの「オンとオフ」についても、そのどちらもがシーザリオの一面であることを理解しているため、
どちらのシーザリオであっても特に気にせず接し、「オンとオフがはっきりしている」くらいで流している。
レースデビューからしばらくは、トリプルティアラを共に目指す良き友人・ライバルとして、シーザリオと切磋琢磨していたが、
やがてラインクラフトは、自身の距離適性がトリプルティアラの主戦場の一つ・中距離レースに向いていないという壁にぶつかる。
そして、思い悩んだ末に、トリプルティアラ路線ではない、自らが輝ける道を新たに見出すことを決意するが──。
わたし、『スプリンターズステークス』出るのやめる。
シニア期夏合宿における一幕でのラインクラフトからの突然の宣言。
シーザリオという最高のライバルともう一度戦いたいという熱意を抑えきれず、
例え距離適性の違いがあろうとも、エリザベス女王杯への出走を決めたのである。
……『エリザベス女王杯』も、ひとりで出ちゃうからね──
……っ、ふっ! あはは! もう、驚かせないでよクラフト。
そしてこの時交わした約束が、嘗てラインクラフト自身の育成シナリオで引き摺られることになった運命線を変貌させる最大のきっかけとなったのである。
ラインクラフト育成済みのトレーナーはここで背筋の凍る思いをしたことだろう。
史実ではご存知の通り05世代において牝馬三冠をエアメサイアと共に分け合った同期の桜花賞馬であり、主戦騎手が共に
福永祐一という鞍上繋がり。
決して首を下に下げることない、不屈の闘志で前に歩み続ける一流のウマ娘。
メインストーリー第2部において共演し、上述の様にシーザリオは彼女のレースに憧れてクラフトと共にチームアスケラへの入団を決意した。
元々面倒見の良い性格故に、ラインクラフトとシーザリオを先達としてしっかりフォローする先輩ぶりを見せるが、
ストーリー中で初めてシーザリオの「オフ」を目の当たりにした際には、ぽかんとした表情でしばらく絶句した。多分アスケラトレーナーも同じ顔をしていただろう
やがて再起動すると「誰!?」とツッコみ、ラインクラフトから事情を聞いても釈然としない様子で「オンオフとかいう話の次元なの、これ…?」と漏らしていた。また他人のシナリオで株上げ…ストップ高
史実ではやはりラインクラフトと同様に、鞍上繋がり。
母親の想いを繋ぎたいと願う堅実な努力家に、常に確固たる自信に溢れたアメリカ育ちのウマ娘。
共にラインクラフトと同じ同期のライバルとして、メインストーリー・育成シナリオ双方で関わることになる。
史実ではラインクラフトと同じ05世代の同期で、デアリングハートとは後述のシンボリクリスエスとも絡んだ「繋がっている」者の1頭でもある。
為すべきこと為すために黙々とトレーニングに励む、海外からやってきた寡黙なウマ娘。
メインストーリー、育成シナリオ双方で共演し、シーザリオに併走トレーニングや海外挑戦のアドバイスなど要所要所で力を貸している。
史実では交配相手の1頭で、両者の間に生まれた代表産駒が後に菊花賞やジャパンカップを制したエピファネイア。
そしてそのエピファネイアと上述のデアリングハート産駒であるデアリングバードとの間に生まれたのが、後に新たな牝馬三冠の栄光を掴み取ったデアリングタクトである。
それ以外にもエピファネイアからは多くのGⅠホースが誕生しており、シーザリオの血が脈々と「繋がっている」証明にもなっている。
ウマ娘全体の顔としてお馴染み、食いしん坊なけっぱり総大将。
シーザリオにとって彼女の走りはどこか惹かれるものがあるらしく、「運命的な何か」を感じ取っているようだ。
育成シナリオにおいてはシーザリオがエリザベス女王杯勝利後、「日本のウマ娘は海外の実力者たちにも決して劣らない」ことの証明のためにジャパンカップ出走を表明。
その姿に触発されたスペシャルウィークが同レースに参戦し、最後のライバルとして立ちはだかることに。
史実では上述の通りの親子繋がり。ついでによく見ると顔立ちもそっくり。
育成シナリオのファン感謝祭ではスペシャルウィークやシーザリオとチームを結成。メインストーリーではシーザリオ章の章ボスで同じファミリーナンバー16号族由来の
ジェンティルドンナとも対戦した。
史実ではスペシャルウィーク産駒のファミリーナンバー16号族でオークスやジャパンカップなどG1を6勝。
ファン感謝祭でのシーザリオらが挑む競技の実況を担当。
史実では曽祖父(父方の母の父。シーザリオ号の父スペシャルウィーク号の母方の父)にあたる。
シーザリオの憧れでもあるオークスウマ娘で、トレセン学園生徒会副会長。
シーザリオの同期エアメサイアとも関係がある為、立ち位置は微妙。その為か、メインストーリー第2部ではシーザリオに一度は立ち向かってくる。
史実では共に産駒もクラシックディスタンスの距離で活躍している。
ド新人の身でありながら、シーザリオの将来すらも一緒に支えることを決意した、最早恒例行事になりつつある
覚悟ガンギマリ勢の1人。
だがそれ以上にヤベー注目点となっているのが、
内心でのポエミックすぎる表現の数々。
個別ストーリー初っ端からとにかく表現の一つ一つが詩的という臭いというか…とにかく独特すぎるのである。
「猛り立つ思いが猟犬のごとく押し寄せ、この心を引き裂いたようだ。」だの、
「胸の鼓動が徐々に速まっていく。導入を終え、物語が第2幕の盛り上がりを迎えた時のように」だの、
「しっかり豆の入る前の莢豆か、赤くなりかけの青リンゴのような──幼気な少女の壮大な展望に、どうして圧倒されずにいられようか」だの、
挙げていくと本当にキリがないレベルでナチュラルにこんなことばかり考えているため、
プレイヤーの間では
頭オペラオーと評されネタにされている。
後述のように史実のシーザリオはシェイクスピアの劇が由来なのでそこを拾った意図的な演出とも
、『ウマ娘』開発チームはかの「聖なる一歩半」を始め強烈なポエマーを内部に抱えている疑惑があるので単に今回の担当ライターがそういう作風の人だっただけとも噂される。
◆余談
二面性の由来
ウマ娘としてのシーザリオは先述したように異なる二面性を持つのが特徴だが、
恐らくそれは元ネタであるシーザリオ号の名前の由来となったシェイクスピアの喜劇『十二夜』の主人公「ヴァイオラ」に由来しているのだろう。
ヴァイオラは『十二夜』劇中では生き別れた兄そっくりの姿に変装する男装の麗人であり、
そうした男装時に彼女が名乗った名前が「シーザリオ」……そう、シーザリオ号の由来となった名である。
ここから、まるで別人の男女の要素を兼ね備えたキャラクター性の持ち主として脚色されたのだろう。
ちなみにシーザリオ号は繁殖入り後に12頭の仔をこの世に送り出しており、
初仔には『十二夜』に由来する「トゥウェルスナイト」、2番目の仔には「ヴァイオラ」の名がそれぞれ与えられている。
ちなみに、シーザリオを演じた佐藤氏も、演じた役ほどではないがオンオフが割と激しいと評されており、
カレンチャン役の篠原侑氏や
コパノリッキー役の稲垣好氏は、「普段はもちもち(おっとり?)しているが、マイク前では切り替わる」と評しており、
劇場公開版『RTTT』を佐藤氏と見に行った稲垣氏が
「鑑賞後に(佐藤氏が)ちょっとキリっとしていた」というエピソードを話したことも。
篠原氏「ウマ側に寄っとるやないか!」
ちなみにYoutubeで配信されている「ぱかチューブっ!」でのゲーム企画ではゲーム中はオンザリオになっている(プレイしながらの演技なのでかなり柔らかいが)。
シーザリオ(=佐藤氏)のゲームの腕はそこそこ高く、勝負強いと定評のあるキングヘイロー(役の佐伯伊織氏)に食らいつくほど。
発表時の反応
2024年1月26日にラインクラフトやエアメサイア、デアリングハートといった同期牝馬組に先駆け、突如として追加参戦が発表された。
アニバやハニバといった特別な要因どころかぱかライブのようなイベント内ですらない余りにも唐突な、
それも彼女が所属するキャロットファームの競走馬としては第1号としての参戦に、当時多くのプレイヤーが衝撃を受けていた。
特にシーザリオ号はスペシャルウィーク号にとって産駒初のGⅠ馬であると同時に、キャロットファームにとっても1980年代から活動していた前身の『キャロットクラブ』から数えても初のGⅠ馬。
繁殖牝馬としても異なる種牡馬で3頭のGⅠ馬輩出・3頭のGⅠ牡馬輩出、GⅠ馬が母として3頭のGⅠ馬輩出など数々の偉業も達成し、
更にそのうちの一頭であるエピファネイアはエフフォーリアやデアリングタクトなどを輩出するなど、まさに今日のキャロットファームの礎を築いたといってもいいほどの名牝である。
そんな名馬をウマ娘化第1号で更に好意的な意見も寄せるなどファンにとって驚きの実装となった。
ぱかチューブ
『ウマ娘』公式Youtubeチャンネルのぱかチューブでは、育成ウマ娘としての実装に先駆けて、2024年4月に初登場。
同チャンネル内の企画でも数々のカオスな場面を生み出す事に定評があり特に人気の高いゲーム実況企画で、
ラインクラフト・デアリングハート・エアメサイアの同期4人組での「Move or Die」の実況プレイ動画公開後、GW企画の「GOCHI WEEK」のメンバーの1人にも抜擢。
ハンドパペットを使ったCMと「GOCHISO様」のMVに出演した。
同年9月には他のアスケラのメンバーと共に
マヤノのキャラソンをミーム汚染する伝説を残した「GANG BEASTS」をプレイ。
先述の通り、メンバー内ではソロでも実力を発揮して王者であるキングヘイローに食らいつく場面を何度も見せた。
そしてオンザリオの声色と口調でスピードワゴンばりにその時起こった事象を懇切丁寧に説明する第3の人格・佐藤榛夏を発現させてもいる
チーム戦ではラインクラフトとコンビを組み、キング&スイープのチームと対戦。
「アチョー!」と叫びながら好き勝手に暴れ回るクラフトをフォローし、時に一流のパンチを継承したり、
最終戦では1人残ったスイープを掴んだまま一緒に奈落の底へとダイブする、自己犠牲を厭わない体を張ったプレーでチームの勝利に貢献した。
そして自身のキャラソンである「朝露は大河の夢を見る」も見事に玉砕ソングの地位を獲得した
皆さまの追記・修正を紡ぎ、ウマ娘の項目を未来に繋げる礎とする……よろしくお願いしますね♪
- 項目建っちゃったね、シーザリオ。 -- 名無しさん (2024-11-25 12:38:34)
- 一流のパンチを受け継ぐ者 -- 名無しさん (2024-11-25 12:48:08)
- シーザリオの名前の由来がシェイクスピアなので、トレーナーのアレはポエムというより戯曲調 -- 名無しさん (2024-11-25 13:48:24)
- 立てば新妻、走れば麗人、ゲーム姿はスピードワゴン -- 名無しさん (2024-11-25 14:42:07)
- サメ映画鑑賞会をやったらしいが… -- 名無しさん (2024-11-25 18:42:27)
- 例の怪文書を想起させる「9月実装」、UMA SUMMERの寸劇にて幼気な少年を惑わせる等、割とネタに事欠かない娘である。 -- 名無しさん (2024-11-25 21:08:11)
- 実装9月は狙ってるとしか思えなかった -- 名無しさん (2024-11-26 00:11:53)
- 件の怪文書が投下されたのが9月序盤だったなそういや -- 名無しさん (2024-11-26 08:44:12)
- NHKカップのラインクラフトがこのシナリオの裏ボスな気がするくらい強い -- 名無しさん (2024-11-26 15:07:15)
- 第一の人格オフザリオ第二の人格オンザリオ第三の人格佐藤 -- 名無しさん (2024-11-27 05:54:52)
- ↑2 クラフト側ではオークスでのザリオが裏ボスみたいなもんだし、多少はね -- 名無しさん (2024-11-27 09:07:32)
- トレーナーのモノローグ部分は城達也さんや窪田等さんの声で脳内再生された…もはやF1総集編のナレーション状態なのよ -- 名無しさん (2024-11-29 23:32:01)
- コメントの復元。及び無断削除と思われる240a:61:3c88:2f7c:ecc7:d5ab:b5ac:668 を荒らしとして報告。 -- 名無しさん (2024-11-30 18:58:36)
- ↑4シーザリオの正体見たり!!ジャパニーズ•スーパー•スターとして知られるシーザリオの本性は三重人格者だったのかあっ!! -- 名無しさん (2024-12-11 15:31:29)
- 偶然だと思うが、彼女が発表されてから史実の彼女の孫達が相次いでG1を勝ちまくるという現象が発生している。(春シーズンでエピファネイア産駒が4頭、リオンディーズ産駒が1頭G1を勝っている) -- 名無しさん (2024-12-16 00:12:32)
- オフザリオの声色が早見沙織っぽく聞こえるのは自分だけだろうか…? -- 名無しさん (2024-12-18 09:28:54)
- シンボリクリスエスとサクラローレルの人格が共存してるって説明聞いてすごい腑に落ちた -- 名無しさん (2024-12-18 21:13:40)
最終更新:2025年02月04日 17:38