登録日:2023/11/30 Thu 05:33:22
更新日:2025/05/06 Tue 20:54:10
所要時間:約 24 分で読めます
『
ウマ娘』とは、Cygamesによるゲームアプリ『
ウマ娘 プリティーダービー』を中心としたメディアミックス作品に登場する架空の種族。
【目次】
【概要】
ざっくりいうと
異世界の名馬の名と魂を受け継いで生まれるちょっと不思議な異種族。
つまり名馬の
異世界転生モノである。
種族的特徴
見た目は耳と
尻尾以外人間そのままだが、ベンチプレス500kgを軽々上げる筋力、トップスピードは65kmを超える瞬足、フルマラソンどころか80kmの距離を平然と走り切る持久力、鋭い聴覚……といった人間離れした身体能力が保証された上位種族。さらには容姿も優れているという話もある。
なお、馬はサイズに対してそこまで筋力に長けているわけではないのだが、
ウマ娘の筋力はどう見ても「サラブレッドの馬力」を上回っているし、馬の持久力は人間には負けるというのも有名な話だが、見ての通り
ウマ娘は持久力も「身体能力が超高い人間」のそれである。馬と人間のいいとこ取りというかそれ以上の存在なのだ。
エイシンフラッシュも、
トレーナーから競走をもちかけられた際には
「……理解できません。ウマ娘に人間が勝てるわけがない。」と宣ったり、
ヒシアマゾンもトレーナーとの腕相撲対決で小指1本で完封勝ちしているなど、作中でも人間よりも遥かにパワー的に強い描写がなされている。
その分というべきか代謝も高いらしく、
エアメサイアのシナリオでは37.6度を「平熱」としているなど基礎体温も高い模様。
ただし頑丈さに関してはやはり速度が速度なので全力疾走中に転ぼうものならタダでは済まないとされ、実際に大事になった描写もいくつか存在している。
それでも「予後不良」が存在しない点は救いとは言えるが。
耳や尾を除く基本的な身体構造は人間に準ずるようだが、複数人が発症した繋靱帯炎のような人間ではあり得ない病を患うこともあり、そのへんは曖昧である。
「幻想世界ウマネスト」では「ウマ娘の抵抗力は強靭で(多少の)毒や麻痺の類は効かない」と言及されているが、
前後の演出がトチ狂っていたためウマネスト世界の話なのか現実世界でも抵抗力があるのかは不明。
ただ、
グランブルーファンタジーとの社内IPコラボの際に、実際のウマ娘が転移したグラブル側でこの設定がキャラスキル「彼女たちの走る理由:弱体効果「毒」「麻痺」に対する耐性UP」として拾われているため、実際にそうなのかもしれないという推測の材料は存在する。
これに関連して、馬はアルコール分解能が強力であり
ビールが好きな馬も存在するが、成人ウマ娘やその描写が少ない事もあってウマ娘の酒の強さついては度々議論の対象となる。
現状、最初の公式事例では
思いっ切り泥酔しているが、描写上彼女が特別酒に弱いだけだったり、飲める体質だったとしても普通に飲み過ぎている可能性も排除できない。UAFシナリオでは
ソノンエルフィーが日本酒の飲み比べに参加する描写があるが、パートナーの
都留岐涼花に咎められて早めにリタイアしたりと、判断し辛い描写が続いている。
食事は基本的に人間と同じ量で充分のようだが、尋常でない量を食べる食欲旺盛なウマ娘も多い。
大食いかどうかはモチーフ馬に基づいている事が多く、例えば健啖家で有名だった
オグリキャップはウマ娘基準でさえ異常なレベルの大食いだが、逆に少食で体調管理が難しい事で有名だった
タマモクロスは『ウマ娘』でも少食でちっこい体である。
とはいえ件のタマモクロスも大食い勝負でオグリと張り合う描写があり、小食寄りのウマ娘でも頑張れば並の人間よりは量を食べられるようだ。
そして摂取カロリーの割に太りづらいのも特徴的で、量の割に体型維持がしやすいという点も見て取れる。もちろん限度を超えたら太るが。
食事内容も人間と同じだがやはりニンジンや甘いものと言った現実の馬も好きな食べ物を好物に挙げる者が多く、野菜嫌いの
ナリタブライアンもニンジンは食べる。
魂の継承の延長として「他人の想いを受け取ることでより強くなる」という伝承があり、これが作中では広く信じられている。
また、ゲーム内では毎年4月前半の定期イベントとして継承ウマ娘の因子を受け取り強化される。
メタ的な事を言ってしまえば、競馬というブラッドスポーツにおいて重大な要素である「交配」要素ではあるが、「想い」をテーマにしたシナリオや展開は各メディアで多数作られており、単なる交配要素以上の意味がある設定になっている。
外見
パッと見では耳・尻尾を付けたコスプレ少女達だが、デザイン上
レースシーンを空撮すると本物の馬に見える。特に長髪キャラの髪が靡くと人体部分が隠れ、まるで馬の背のように映る。
髪色は基本的にモチーフ馬の毛色をほぼそのまま踏襲しており、流星を持つ馬はその部分だけ髪色が異なる。流星の形状も再現度が高く、
ウオッカや
メジロパーマーなどがわかりやすいか。
モチーフ馬が芦毛の場合は何故かウマ娘の髪色のバリエーションが豊富で、例えば
ビワハヤヒデは
ほぼ真っ白、
メジロマックイーンは
薄紫色、
セイウンスカイは
薄緑色、などがある。
たまに馬の毛色から大きく外れた髪色のウマ娘がいるが、彼女たちの場合はモチーフ馬のメンコの色や特定シチュエーションでの馬体が元となっている。
例えば
メジロアルダンはパドックで装着していたメンコ、
アグネスデジタルは陽の光が当たった赤味がかった栗毛、
ワンダーアキュートはレース後の砂を浴びた馬体の色、といった具合である。
元の馬(例えば馬主さんの勝負服、着用していた馬具)を尊重したデザインが多い事や、ジャージ、制服など作中での衣装替えが多い事もあり、見た目の差別化には顔付きなどの他に耳飾りや帽子など頭部の装飾品が多用されているのも特徴。
ちなみに耳飾りはモチーフが牡馬なら右耳、牝馬なら左耳に付いている。
性格や逸話、異名などをモチーフとした物もあれば、
ヒシアマゾンの
赤黒縞のシュシュのように名前からの連想ゲームなどネタっぽいものもちらほら。
アグネスデジタルや
テイエムオペラオーなどは両耳に耳飾りを付けているが、このようなケースの場合飾りが左右で
アシンメトリーになっており、装飾量や豪華さなどで牡牝の区別がつくようになっている。
例外として
ファインモーションは両耳均等に耳飾りを付けているが、これは「牝馬だが繁殖入り後『医学上の理由』により受胎できない体質だったことが判明した」という史実に基づくデザインだと言われている。
同じく実馬の性別に影響される装飾として、体操服の下が牡馬は短パン、牝馬はブルマとなっている。また
ゲーム中足元が写ることが稀なため気付きにくいが実はジャージの裾でも判別でき、モチーフ元が牡馬であればそのまま、牝馬であれば脛まで裾をまくっている。
所謂「ヒト耳」は存在せず、耳が四つあるタイプの種族にはなっていない。アニメ1期やアプリの初報PVではそれっぽい肌の色がチラっと映っていたりするものの、それ以降の作品では髪で隠しているなど明らかに見えそうな位置に存在しないように明示されている。
わかりやすい例ではアプリの
ナイスネイチャの固有演出やwebアニメ「ROAD TO THE TOP」の
ナリタトップロードなどが顔の側面を明確に見せている。
そのため電話やヘッドホン等の道具はウマ耳の位置に合わせた専用の物が使われている。
携帯電話(
スマートフォン)は専らスピーカーフォン状態で使用している。
ナカヤマフェスタは原案勝負服で人間用のヘッドホンらしき物を身に着けているが、ウマ娘用のヘッドホンは別に存在するため、これはあくまでアクセサリーだと思われ、実装版では未装備となっている。
ビワハヤヒデ、
ゼンノロブロイ、
イクノディクタスのように眼鏡をかけているウマ娘がいたり、他のウマ娘も状況によっては眼鏡をかけることもあるが、それらに対して「ヒト耳ないならどうやってテンプル固定してるの?」というツッコミも見られるが、
こめかみ部分で保持するものや後頭部まで伸びているもの、モノクルの様にフレームを眼窩にはめ込むもの、鼻眼鏡の様に鼻に挟んで保持するものなど、耳に頼らず保持する眼鏡は現実に多数存在するため、眼鏡をかけているからといってヒト耳が存在する決定的な証拠とはなり得ない。
馬の耳はその時の気分によって向きや角度が変化するが、ウマ娘の耳も同様で、その時々の感情によって表情豊かにピコピコ動く。
ただし、必ずしも馬の耳の角度とその時の感情には対応しておらず、例えば馬の耳が横に垂れている時はリラックスしている時とされるが、ウマ娘の耳が垂れている時は専ら落ち込んでいる時や気分が盛り下がっている時である(絶不調状態でパドックに並んでいる時などで顕著)。
一方でアニメ版では
チームスピカのトレーナーに脚を無断で触られた時の
スペシャルウィークや、説教する時の
シンボリルドルフなどは耳が後ろに倒れている様子があるが、馬が耳を後ろに引き倒す(耳を絞っている)時は警戒しているか怒っているなど不機嫌な時であり、こちらは馬の感情に対応しているなど統一されておらず、扱いは曖昧。
自力で動かす事もできるようで、
グラスワンダーがドアに耳をピトっと当てる様子は妙な人気を博している。
尻尾についてはデリケートな器官らしく、通常のヘアケアとは別の尻尾ケア用品の存在が度々言及される。
ヤマニンゼファーのイベントで登場する「作中のフィクション」で行われる「尻尾ハグ」は「特別なパートナー以外とは行うべきでない行為」として描かれているぐらいには大事な部位らしい。
一方で
キタサンブラックは尻尾を使った重量挙げを特技に挙げており、一応
鍛えようと思えば鍛えられる部位らしい。
初期の企画とはいえ、うまよんに至っては
尻尾で書道する描写さえあり、その時の生徒会の面々の様子を見るに、個人差はあれど基本的に器用に動かせるものではない模様。
馬の尻尾は猫などとは異なり全体を自在には動かせないため、現実の馬は尻尾同士を絡み合わせたり重量物を保持したりはできないのだが、この辺りは馬とは違うウマ娘の特徴と言えるだろう。
公式のプロフィールのうち、身長と3サイズは具体的な数値が記載されている一方で、何故か体重は
「体重に関するコメント」が書かれている。
元ネタは競馬のレース前に発表される馬体重の増減差だろう。実際のところは
ヒトのトレーナーが普通に抱えて運んでいるので、ヒトとそれほど変わらないようである。
人間社会との関わり
ウマ娘そのものはやや珍しい程度にいるが、名のある
サラブレッドは稀少。
これらの特徴からスタッフ曰く
ファンタジー作品で言う
エルフ的な存在なんだとか。アニヲタ的には『
キン肉マン』世界における超人の方がわかりやすいかも。
「ウマ娘、それは走るために生まれてきた」とか、勝利への執着や走りへの渇望はウマ娘全てが持つ本能、などとクソデカ主語で語られることもあるが、全てのウマ娘が走るかと言われればそんなことはなく、G1クラスのエリートもいれば走るのが苦手な子、そもそもレースに関わらず普通に就職して働く子もいる
例えば「アイルランド王族のお姫様」でもある
ファインモーションにはウマ娘のSPがついているし、
エルコンドルパサーのシナリオにはウマ娘の格闘家も出てくる。
そして
オリジナルウマ娘であるライトハローは「ランナーとしては芽が出ずトレセン学園OGとして一般社会に就職した」現イベントプロデューサーとなっている。
作中世界においては、レースに出走するウマ娘たちは現実で言う
トップアスリート兼人気アイドルのような存在で大いに人気と注目を集めており、レースを巡るあれこれも人々の一大関心事となっている。
「ウマ娘のオス」は設定上存在せず、人間の男性と結婚して子供を授かる。
ウマ娘としての形質が遺伝的なものであるかは不明だが、2023年現在で明言がある限りは実名ウマ娘の母親・姉妹など女性の家族はその全てがウマ娘であり、逆にウマ娘を血縁の家族に持つ人間女性も登場していない。
人間の父親についてはよく言及するウマ娘もそれなりにいる他、一部のシナリオでは直接登場する事もある。
父親の設定に関しては、史実における馬主や調教師等の関係者、あるいは父馬のエピソードに由来していたり、はたまた名前ネタだったりと様々。
また、人間の兄弟がいるとされるウマ娘もおり、そういったウマ娘は元ネタにも兄弟がいる場合が多い。
実際の馬に牡馬の兄弟がいたとしても、ウマ娘として実装されていないのならば、彼らはウマ娘とはならずに、あくまで家族構成のネタに使われているという感じか。
血統という概念も一応あり、活躍した名バの娘にはそれなりの期待や注目が注がれる。中には『
メジロ家』のように名門とされている一族もいる。
ただし現状では「メジロ牧場の馬が産まれやすいウマ娘の家系がある」のか「メジロの馬として生まれたウマ娘を集めて生活させている」のか明言されておらず、どちらとも解釈できる形になっている。
なお現実世界で全サラブレッドの父系血統の祖と言われる「三大始祖」は
「三女神」として神格化されており、
運命を司る存在として世界中で祀られている。
また、
ウマ娘の世界には動物としての馬が存在しない。その為、「ウマ」と言えば「四本足の獣」ではなく「二本足のウマ娘」を指し、
「馬」という漢字のれっかの点は二つしかない。
なお作中では「ウマ」や「バ」といったカタカナでの表記が一般的のようで、漢字は「有馬記念」などのレース名や、地名、施設名といった固有名詞に残る程度の模様。
ちなみに「駿」などの馬偏は点四つとなっているが、これは「江戸時代のとある歌人が
「あまりの速さに四本にも見える」として表記したのが流行し一般化した」という設定だそうな。
そういう意味で言えば、「馬がいない世界」というより「馬の代わりにウマ娘がいる世界」と言った方が正確かもしれない。
実際に「馬に由来する慣用句や言い回しは存在するが、意味合いが違うケースがある」
「馬に騎乗して行う行事やスポーツなどはウマ娘が単独で行うものとなっている」など、ウマ娘に置き換えても不自然にならないケースでは普通に「馬が前提」の話もされている。
馬具もウマ娘に合わせた形で存在しているらしく、例えば蹄鉄は靴底に取り付ける保護パーツになっている。一部本当に取り付けられるのか怪しいデザインの
子(原案)もいるがそれはご愛敬。
また、いわゆる牛の仲間は普通に存在するのが示されている。
同じウマ科ウマ族のロバも
メジロラモーヌが「ウマ娘ファン用の耳と尻尾をつけたトレーナー」を見て「ロバ」と表現することからどうやら存在しているらしい。
さらにウマ娘名で「ビコー
ペガサス」、レース名に「
ユニコーンステークス」「セントウルステークス」など「四つ足のウマをモデルにした神話生物」は存在していることも明らかになっている。
このことからすると、ウマ科ウマ族ノウマ(=一般的に言う「馬」)だけがウマ娘に置き換わっているのかもしれない
ウマ娘に追加部位生やせば良さそうなユニコーンやペガサスはともかく、下半身が馬のセントウルはウマ娘世界でどう描かれているのか謎だが。
現実世界で馬は軽車両扱いであるように、ウマ娘は特定区画以外での全力疾走を禁じられている。ただし一部道路には
自転車通行帯のような「ウマ娘用レーン」が設けられており、制限速度50kmの範囲内で自由に疾走することができる。市街地の一般道に限れば制限速度40kmの車で移動するより速い。
専用レーンとはいえ気ままに走られては当然ウマ娘にとってもそれ以外にとっても危険なので、幼少期には公道での走行に関する講習が義務付けられているようである。
ちなみにアニメで描写されているものと少し違うが、現実にも笠松競馬場と円城寺厩舎の間に競走馬移動用のレーンが整備されていたりする。
またアニメ3期1話でタイヤがパンクしてしまった軽トラックをキタサンブラックが牽引して走った際は、道路交通法施行令 第二十五条第1項第2号ニに則ってロープに白い布をつけている。
アニメ1期以降は作品の冒頭で、ウマ娘の歴史を感じさせる背景を映しながらウマ娘についてのナレーションが入るのがお馴染みになっている。ウマ娘世界の考察に使えるかも…?
あとの作品になっていくにつれて製作の遊び心が爆発している疑惑が…
タイトル |
史跡 |
TVアニメ「ウマ娘プリティーダービー」 |
壁画 (2作品でデザインが大きく異なる) |
漫画『ウマ娘プリティーダービー うまむすめし』 |
漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』 |
古代エジプト風の壁画 |
TVアニメ「ウマ娘プリティーダービー season 2」 |
ナスカの地上絵 |
漫画『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』 |
小林幾英『上野乃満花 不忍競馬之図』および 葛飾北斎『富嶽三十六景 隅田川関屋の里』(浮世絵) |
webアニメ「ウマ娘プリティーダービー ROAD TO THE TOP」 |
ニューヨーク・自由の女神像 |
アニメ「ウマ娘プリティーダービー season 3」 |
イースター島・モアイ像 |
漫画『ウマ娘 ピスピス☆スピスピ ゴルシちゃん』 |
ラシュモア山国立記念碑 |
劇場アニメ『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』 |
エドワード・マイブリッジ『動く馬』 (「映画」の原点となった連続写真) |
前世の運命
名前と力以外に受け継ぐ物として「運命」の存在が明言されており、前世の記憶の類は一切持っていないにもかかわらず、
誰かが介入しない限りは基本的には実馬と同じ戦績を辿る。
ただし「
この世界に生きるウマ娘の未来のレース結果はまだ誰にもわからない」というどの媒体でも第1話で必ず挿入されるナレーションの通り、
時に史実と異なる未来を拓くケースもある。
中には運命自体は変わったものの、その後の超常的な運命の修正力に翻弄される者も。
同様に、元ネタ同士で因縁があるウマ娘がこちらでも
ライバルや友人になったり、親子関係が先輩後輩や世代を超えた友人関係として反映される場合も多い。アニメでは「
運命的な何かを感じる」という言い回しが繰り返し使用されている。
前世の血縁
史実で親子など祖と子孫だったウマ娘自体はいるが、2023年現在「ウマ娘としても血縁関係がある」組み合わせはなく、基本的に「運命的な何かを感じるほど仲の良い他人」ということになっている。
父子で実装されている馬は
シンボリルドルフ(父)と
トウカイテイオー&ツルマルツヨシ(いずれも息子)、
アグネスタキオン(父)と
ダイワスカーレット(娘)、
メジロライアン(父)と
メジロドーベル(娘)&
メジロブライト(息子)など複数存在している。
母子については
エアグルーヴ、ダイワスカーレット、
キングヘイロー等の母親は現役時代の戦歴から史実の母馬である事が窺えるのだが、母親役の名前は一度も出てきていない。
このため「母と子が共に実名で登場」した例は2024年にフサイチパンドラ、2025年にその娘であるアーモンドアイが発表されるまでなかった。
人間で言う「腹違いの兄弟」の場合は基本的に血縁関係は無い。これは現実の馬産で、もし兄弟扱いしてしまうと数百~千頭を超える兄弟が存在することになるため、父だけが同じ場合は兄弟として扱わないというルールに則しているものと思われる。
もしこれを無視してウマ娘では血縁としてしまうと大変なことになるためか、姉妹とはなっていない。
しかしながら完全に無関係
というわけでもなく、史実で同父同士のウマ娘が友人として絡むケースは複数あり、対戦経験や鞍上、境遇など別エピソード持ちの場合に絡みやすくなっている。
同母・父違いの「半きょうだい」の場合、実装馬の中では
ビワハヤヒデと
ナリタブライアン(共に母パシフィカスの半兄弟)、
メジロラモーヌと
メジロアルダン(母メジロヒリュウの半姉弟)の二組のみだが、どちらもウマ娘として実姉妹となっている。
名無しのキャラにまで範囲を広げるなら、
アイネスフウジンの妹の
双子姉妹「スーちゃん」「ルーちゃん」(史実の半弟、珍しい双子の競走馬として有名なリアルポルクス・リアルカストールと思われる)、
ファインモーションの姉(半兄ピルサドスキーと思われる)など血縁にそれらしきウマ娘がいるいくつかの例はある。
なお競馬界において「半きょうだい」の存在は至極当然のものであり、その魂を受け継ぐウマ娘たちも明確な一人っ子は須らく少ない。サポカ・育成実装後に、イベントや
プロフィールで実は姉妹兄弟が居たと判明するウマ娘は非常に多い。
同父・同母の「全きょうだい」ではヴィルシーナと
ヴィブロス(共に父ディープインパクト、母ハルーワスウィート)の全姉妹が存在し、姉妹の間にいる半弟/半兄
シュヴァルグラン(父ハーツクライ)を含めて三姉妹として登場している。
2024年にはオルフェーヴル、次いでその兄(姉)
ドリームジャーニー(共に父
ステイゴールド、母オリエンタルアート)が発表され、「全兄弟で二頭とも実名登場している」初のパターンが起きた。
台詞のみで言及される存在まで広げると、故人である
マチカネフクキタルの姉(馬名が付く前に夭逝した全兄「アテナトウショウの91」がモデルと思われ、名無し状態こそ実名という特殊例)が存在している。
同じ冠名を持つウマ娘については、「メジロ家」や「サトノグループ」のような一族として扱われていたり、そうでなくとも「サクラ」のウマ娘を複数輩出した「ヴィクトリー倶楽部」等互いに親近感を持っているような描写が見られたりもするが、「ナリタ」「マチカネ」のように、ウマ娘としては特にこれといった関係性が無くただの偶然の一致という場合も多い。
例えるならば「名字は同じでも親戚とは限らないが、親近感を持つこともある」という感覚に近いだろうか。
【余談】
モチーフになっている
馬は
サラブレッドしかいないため、帯広競馬場で開催されるばんえい競馬の輓馬やアングロアラブ、純アラブ種、スタンダードブレッド、フレンチトロッター、オートルクピュルサン(AQPS)、アメリカンクォーターホースなど他の競馬で用いられる馬の品種のウマ娘がどのような扱いになっているのかは不明だが、トルクメニスタン原産の馬アハルテケはレース名の「アハルテケステークス」から存在することが分かっている。
なおよく勘違いされるがポニーは品種ではなく肩までの高さが147cm以下の馬の総称であるため、ウマ娘の世界では「ポニーちゃん」や「ポニーカップ」などの小さいウマ娘を表す言葉になっているようである。
追記・修正はウマ耳と尻尾を生やした美少女になってからお願いします。
- 出生に関する設定ってどっか言及されてるとこないかな?ウマ娘はウマ娘からしか生まれないorヒト娘からも生まれる的な。親兄弟がいてもそれがウマ娘か否かは明言されてない子も多いし -- 名無しさん (2023-11-30 08:14:37)
- RTTPでトプロの横髪が翻ったシーンがなかったっけ?あこ見て「やっぱウマ娘にヒトミミはないんだな」って思ったよ -- 名無しさん (2023-11-30 08:36:48)
- 呂布とともに三国志を駆け抜けたウマ娘赤兎バや筋肉モリモリの巨女ばんえい競バ娘なんて想像も捗る。 -- 名無しさん (2023-11-30 08:46:34)
- アレキサンダー大王の愛馬ブケパロスもウマ娘として存在していたのかな -- 名無しさん (2023-11-30 08:53:40)
- ウマ娘世界の時のオカリナのOP映像が気になるキニナル... -- 名無しさん (2023-11-30 09:17:03)
- ウマ娘世界のディズニー映画どんな風になってるんだろう?特にラプンツェルとノートルダム -- 名無しさん (2023-11-30 11:44:35)
- 戦国時代は武田騎馬隊にみんなビビってたんだよな… -- 名無しさん (2023-11-30 15:10:12)
- 「ウマ娘世界で放送されてる仮面ライダー555では木場が戦闘シーンのたびに性転換する」とかネタにされてて笑うしかなかった -- 名無しさん (2023-11-30 15:33:00)
- 寿命とかどうなってんのか気になる -- 名無しさん (2023-11-30 16:14:21)
- ↑3それを鉄砲で虐殺しちゃった織田信長ってウマ娘から無茶苦茶嫌われているんだよね -- 名無しさん (2023-11-30 16:51:13)
- スターブロッサム冒頭シーンでフランス胸甲騎兵のウマ娘が出てくるから騎バ隊は存在していたみたいね -- 名無しさん (2023-11-30 17:09:31)
- よくウマ娘は皆美人だって言われるけど、あの世界ではウマ娘だから美人なんじゃなく、ウマ娘の容姿を好ましく思うように、ヒトの価値観が変化していったんじゃないかと妄想してる。 -- 名無しさん (2023-11-30 17:58:29)
- スタホコラボの時ジュークボックスのジャケ絵に普通に「馬」がいるのなんともいえない光景だったな… -- 名無しさん (2023-11-30 18:16:03)
- >>アレキサンダー大王の愛馬ブケパロスもウマ娘 声優ネタでショタコンにされそう・・・。 -- 名無しさん (2023-11-30 18:25:26)
- ばんえいで活躍するような重種タイプのウマ娘もいるんだろうけど元がその傾向があるのを見るに優しい力持ちなんだろうな -- 名無しさん (2023-11-30 18:54:44)
- 馬と人の関係の歴史が深いからいくらでも考察できるけど、割と落とし穴になる所があるという弱点もあるよね。この設定。 -- 名無しさん (2023-11-30 22:11:20)
- 赤兎馬はあちこち渡り歩いた気の多い女性なのか、景品扱いされた悲劇の女性かで歴史家が議論してそう -- 名無しさん (2023-12-01 07:01:19)
- つくづく公式がヘイト二次創作を禁止させたのもわかる。下衆な方向に突っ込み始めたら止まらない設定だし -- 名無しさん (2023-12-01 08:19:31)
- 北欧神話オーディンの愛バ、スレ○プニルはあまりの速さに四肢が八本に見えたとかいう逸話がありそう -- 名無しさん (2023-12-01 08:22:33)
- 不幸をもたらすとされる的盧バに命を救われ脳を焼かれるトレーナーとかいいよね… -- 名無しさん (2023-12-01 08:40:08)
- ビコー「ペガサス」がネームドでいるけど、あの世界のペガサスは神話に出てくる翼の生えたウマ娘とかそういう感じだろうか -- 名無しさん (2023-12-01 08:51:36)
- あっちの世界では赤兎が既に美女だから貂蝉がいなくなってそうとか、騅と虞美人が一体化してそうとかいろいろ考えるのたのしい -- 名無しさん (2023-12-01 10:44:33)
- この世界の戦国時代って騎馬兵や騎士はどうしてたんだろうね、ウマ娘自体が騎馬兵だったのか? -- 名無しさん (2023-12-01 17:03:59)
- 剣のヒューマンアンデッドのような存在がいて人間と繁殖して共存できる雌だけの知的生命体になる権利を勝ち得たという設定があったら信じる。 -- 名無しさん (2023-12-01 17:17:56)
- エルフはロバの耳でウマ娘はウマの耳だけど細かい事に目を瞑ればエルフの近縁種と言えなくもないか? -- 名無しさん (2023-12-01 20:22:00)
- アイルランドのような馬産国はウマ娘だとそれだけ軍事力が強いわけで、王国として残ってるのもその辺が理由かもしれない -- 名無しさん (2023-12-01 20:34:15)
- イベシナのウマネストでウマ娘は基本レース以外では力をセーブしてるのがエルから語られてたな…ああいうVRは本気出せないストレス発散にもつかえるのかも -- 名無しさん (2023-12-01 20:46:15)
- 絶対的にヒトより強いからM男歓喜やな。逆に強さや男らしさにこだわるタイプは身近にウマ娘がいるとコンプレックスありそう。 -- 名無しさん (2023-12-01 21:35:25)
- 設定に関してはあえてガチガチに固めてないとか言ってた気がする(そういう作品でもないし)。エルのシナリオでプロレスラーやってるウマ娘もいたけど、この身体能力でやったら見応えありそうだな -- 名無しさん (2023-12-02 10:04:59)
- ナポレオンの愛バ、マレンゴが彼の手を引いてサン=ベルナール峠を登る絵は有名である -- 名無しさん (2023-12-02 10:23:26)
- この世界のヒトは身体能力でウマ娘に勝てない分耐久力に優れる様になったのか、トレーナーが特殊な訓練受けてるだけなのか気になる -- 名無しさん (2023-12-02 12:46:07)
- ↑9ウマ娘自身が騎兵というのは大いにあり得そう。普通の人間より強くて自動車みたいな速さで動く槍や大太刀を持った兵士とか相手にとっては恐怖モノだし -- 名無しさん (2023-12-02 15:21:38)
- 武田ウマ娘軍団とか。モンゴルウマ娘軍団とかイメージが変わるな -- 名無しさん (2023-12-02 20:30:26)
- 今なんかちょっとこう、この世界の武者精太や騎士ガンダムはケンタウロスパーツの代わりに女体化パーツが付属するとか考えちゃった -- 名無しさん (2023-12-02 23:53:37)
- 描写としては絶ッッッ対に出せないが、素手で人体を貫通できそう -- 名無しさん (2023-12-03 00:17:21)
- ずっと子供の姿のままだけど身体能力は鍛えた人間の大人以上のポニー(シェトランドポニーなど)ウマ娘は現実以上に人気ありそう。 -- 名無しさん (2023-12-03 00:18:13)
- と言うかエジプトの壁画とかモアイ像見るとウマ娘は古代において支配者層だったぽいんだよな -- 名無しさん (2023-12-03 01:24:30)
- ↑2 その理論で言えば重種のウマ娘は現実で言う力士みたいな扱いされてるのかもね。抱っこしてもらうと子供が丈夫になるみたいな。 -- 名無しさん (2023-12-03 02:34:58)
- >所謂「ヒト耳」の存在についてはボカされている。 ネイチャ(通常)の固有スキル演出とかRTTTのトプロとか明確に「ない」ぞヒトミミ -- 名無しさん (2023-12-03 14:07:03)
- 聖徳太子に殉じた黒駒や時代の波に翻弄されたウラヌスを代表に、ウマ娘を題材にしたウマ娘文学が一大ジャンルを築いてそう -- 名無しさん (2023-12-05 06:18:52)
- 体操着時の靴下について、「タイツ=脚部の故障で引退or予後不良(引退後含む)」「ロングソックスor通常のソックス=登録期間中に脚部故障経験あり」「アンクルソックス=故障経験なし」という法則があるらしいけど全ウマ娘に適用される? -- 名無しさん (2023-12-10 08:34:39)
- ↑ まずスペとキタサン(現役通じて無事之名馬)とテイオー(逆に故障しまくり)という主人公3人からして違うではないか -- 名無しさん (2023-12-10 12:36:37)
- ↑そういえば…サイゲの趣味で履かせたり履かせなかったりするのをこっちが勝手に勘繰ってただけか -- 名無しさん (2023-12-10 13:01:21)
- ロバが存在するなら系統的にはロバに近いらしいシマウマはウマ娘世界だと「シマロバ」になってる可能性があるのか。そういや十二支の「巳」の次とかどうなってるんだろう -- 名無しさん (2023-12-11 09:28:38)
- 繁殖のためには他種族が必要ってエロ漫画のゴブリンみたいだな・・・。 -- 名無しさん (2023-12-11 16:36:40)
- ショタがパートナーのウマ娘を王様にNTRされた上に殺され、その遺体を材料にして楽器を作るクソ鬱猟奇絵本「スーホの白いウマ」… -- 名無しさん (2023-12-12 07:52:25)
- ギリシャ神話のアタランテ(俊足の女狩人)は馬じゃないけどウマ娘な気がする -- 名無しさん (2023-12-19 08:15:03)
- トロイの木馬は木馬じゃなくて巨大なウマ娘の木像になるんだろうか? -- 名無しさん (2023-12-30 16:34:53)
- ↑ギリシャ軍が降伏の証としてウマ娘達を献上、トロイヤの人々は喜んで迎え入れる、実はウマ娘たちの正体は変装したギリシャ兵であり、トロイヤ人が油断した所を急襲… というアレンジが浮かんだがまんまヤマトタケルだった -- 名無しさん (2023-12-30 16:54:00)
- 暗黒騎士ガイア「私はウマ娘におんぶされなきゃいかんのか…?」 -- 名無しさん (2023-12-30 17:16:57)
- 「人生万事塞翁がウマ娘」は塞翁の娘のウマ娘が軍に徴兵されたけど武功を上げて軍隊で出世して部下のウマ娘達と故郷に凱旋した故事から生まれた…ムーランかな? -- 名無しさん (2024-01-01 05:52:40)
- 農業に従事してる農耕バとかも居るんだろうなぁ。穏やかな気性の子が多そう -- 名無しさん (2024-01-17 23:05:00)
- ウマ娘と人間って能力者と無能力者の関係に近いんだろうけど何で共存出来ているのかが不思議な世界。種やGVの世界なんか見るとね... -- 名無しさん (2024-01-18 07:59:27)
- ↑能力といっても身体能力が高いくらいだからな。あと例外がいるとはいえヒト耳の方が知能も高い。あとこれまでのコメントにもあるけど敵対するよりは協力した方が互いに利益も大きいからな。歴史上、対立することはあっても融和路線が取れたのでは。 -- 名無しさん (2024-01-18 18:31:18)
- 獣の耳が生えた女の子がコスプレ徒競走する見世物とか人権団体の格好の餌食だよね。暮れの中山とか毎年デモ起きてそう -- 名無しさん (2024-02-01 00:15:39)
- ↑12 ロバが担当してるのかな。ところでロバって漢字で「驢馬」って書くんだけど、こっちの世界だとどういう表記なんだろ……? -- 名無しさん (2024-02-25 16:23:29)
- ↑4単純に交流の歴史が長いってのもあると思う。コーディネーターとかは誕生してから100年も経ってないのに対してウマ娘と人間は馬と人間の歴史と同じなら万年の単位で交流しているはずだから -- 名無しさん (2024-03-24 20:53:09)
- 映画の記述あったけどネタバレ1週間ルール抵触するから消した -- 名無しさん (2024-05-27 06:10:48)
- 将来的にヒト娘が淘汰されてウマ娘とヒト男(ウマ娘との混血)で占められそうな世界 支配者シフト的なアレを感じなくもない -- 名無しさん (2024-05-27 08:21:55)
- ↑普通にウマ娘の母親から人間の女性も生まれるんじゃないかな。確か明言はされてなかったと思うけどマルゼンスキーには人間の姉がいるらしいことを匂わせているし。あと逆に隔世遺伝で人間の母親からウマ娘が生まれるケースもありそう -- 名無しさん (2024-05-27 09:07:35)
- ↑4万年単位での交流だったら人種にウマ娘が加わったものだと思ってる。コーカソイド系とかモンゴロイド系にウマ娘系もあるみたいな -- 名無しさん (2024-05-27 10:02:09)
- ↑2生物学的に考えたら繁殖する上でウマ娘にとってヒトのメスは不要どころか明らかに邪魔だから産めるわけないんだけどな -- 名無しさん (2024-06-01 16:13:57)
- 劇場版の冒頭の背景元ネタあったんだ。今回はロトスコープかって見てて思ってたけど。 -- 名無しさん (2024-06-01 18:59:10)
- ↑9人権団体云々よりは児ポ法の方がやばそうな気がする -- 名無しさん (2024-08-23 17:21:29)
- 「空想上の神獣として「馬」が存在してウマ娘達はその祝福を受けた女性達」という考え方と「並行世界(現実世界)が存在しそこで活躍した馬達の生まれ代わり」という仮説があの世界のネット掲示板やオカルト系考察に人気、みたいなのがありそう -- 名無しさん (2024-10-15 06:30:27)
- 繁殖牝馬みたいなビッチいないのか… -- 名無しさん (2024-10-15 11:49:00)
- 居るわけないだろ -- 名無しさん (2024-11-30 14:09:24)
- 無印ドラゴンボールの天下一武闘会レベルなら常に優勝候補に居そう -- 名無しさん (2024-12-04 11:07:49)
- ↑当たり前だけどスポーツ競技はヒトとウマで別々に行われている設定。ただ、幼少期のかけっこなんかは混合でやることもあるらしい(乙名史記者の過去話より) -- 名無しさん (2025-03-23 20:07:20)
- 運命的な~は、アニメだけじゃなく、ゲームの方でも描写されていたような -- 名無しさん (2025-05-06 20:54:10)
最終更新:2025年05月06日 20:54