登録日:2026/07/19 Sun 13:23:23
更新日:2026/07/25 Sat 16:13:18
所要時間:約 25 分で読めます
ランドストーカー~皇帝の財宝~とは、1992年に
メガドライブ用に発売されたアクションRPGである。
発売はセガ、開発はクライマックス。
2026年7月現在、
メガドライブミニ、NintendoSwitchOnline+追加パックへの加入でもプレイできる。過去には
WiiのバーチャルコンソールやSteamでも販売さていた。
概要
本作を一言で語るなら「クォータービュー版
2Dゼルダ」。
エグゼクティブディレクター兼チーフプログラマーである内藤寛氏により生み出された疑似3Dグラフィックシステム
「DDS-520」により、X軸とY軸に加え、
Z軸=高さという概念をアクションRPGに盛り込み、これまでに無いマップ構築とアクションを可能にした。
すべてのマップが1マスもずれることなく正しい形で接合されており、プレイヤーは広大な箱庭空間を、文字通り
大地を練り歩く者として冒険することになる。
疑似3Dアクションに加え、広大なマップの探索や迷宮のようなダンジョン攻略に謎解き要素まで加わるため、難易度は高い。
とにかく
目の錯覚を起こしやすく、自分自身の位置、足場、投げられるオブジェクトの位置関係を試行錯誤しながら把握しなければならない場面が多数ある。オブジェクトに影が実装されていないことも難易度の上昇に拍車をかけている。
画面上の見えない部分にアイテムやオブジェクトが隠されていることもあり、それなりの
ゲーマーとしてのカンと洞察力が求められる。
回復手段も限られ、獲得した「いのちのもと」の個数により攻撃力が決まるため、レベルアップや装備強化によるゴリ押しも難しい。
不意打ちで状態異常を付与してくる「ラフリップス」、素早い攻撃を繰り出す「スケルトン」「リザードマン」「モノコーントルーパー」、素早い攻撃に加えてテレポートまでしてくる「サイレントコマンドー」などは苦戦必至。特にゼルダが苦手な人には一層堪える。
しかしその分、やりごたえもゼルダ相当か、人によってはそれ以上のものとなるだろう。
キャラクターデザインは
「シャイニング・フォースシリーズ」と同じく故・玉木美孝氏、音楽は武内基朗氏が担当している。
特に玉木氏デザインのキャラクターと人間・エルフ・獣人・サッキュバス、ドワーフなど多種族が暮らす世界観は、まさにシャイニング・フォースシリーズの世界観そのものである。
あらすじ
若くして一流のトレジャーハンター・ライルは、ジプタの遺跡で命からがら手に入れたジプタの秘宝を換金するために、大陸の港町・カルパを訪れていた。
しかしそこでカーラ率いる変なトレジャーハンター3人組に追われているサッキュバス・フライデーを匿うことになる。
ライルは助けた恩に着せる形で追われていた理由を聞くと、彼女は伝説とされていたノール王の秘宝が存在していること、その情報が大陸東のメルカトル島にあることを知っていたのだった。
ノール王の秘宝が実在する…。ライルはフライデーに案内と協力を頼み、せっかく手に入れた金貨2000枚を叩いてメルカトル島へと向かうのであった…。
操作方法
移動、攻撃、ジャンプとオーソドックスだが、1992年当時の2DアクションRPGとは一線を画す操作となる。
アクション部分の操作感はおおむね「
スーパーマリオRPG+2Dゼルダ」とイメージしたほうがわかりやすいか。
まず移動だが、クォータービュー故に上下左右ではなく、十字キーを斜めに入力する必要がある。
慣れないうちは思った方向に操作できないことも。スティック操作ができるならそちらで入力したほうが操作しやすい。
Bでジャンプ。ジャンプ中に方向キーを入れることでその方向に「直角ジャンプ」ができる。オープニングで早速ライルが披露してくれる。空中制動自体はジャンプアクションだとよく見る光景だが直角に曲がるせいか違和感がすごい
AまたはCで剣を振って攻撃する。剣が壁などにぶつかるとキャンセルされるので注意。
ジャンプ中に繰り出すことでジャンプ斬りとなり、踏み込みながらの攻撃やフェイント、攻撃中の方向転換が可能になる。相手を押しのけ、壁に追いやってハメ倒してしまおう。
地上での攻撃中は移動も方向転換もできなくなるため、一対一なら自分から攻めるより待ちに徹し、多対一ならジャンプ斬りを活用したほうがいい。
敵を倒すとその場に金貨の袋を落とすが、稀に「エケエケのみ」などのアイテムを落とすこともある。
金貨の袋は敵に拾われてしまうこともあるが、その敵を倒すことで取り戻せる。
A、Cボタンは人と話す、木箱などの物を持ち上げる、といったアクションにも使用する。
何かを持ち上げている時にもう一度A、Cボタンを押すことでその場に置くが、ジャンプしながら入力することで投げることもできる。
木箱などは階段状に積み上げることもできる。
装備・アイテム
数が多いので一部のみ紹介する。
装備
各5種類存在する。店で購入、ダンジョンで拾う、人から貰うなど、入手手段もバラエティ溢れている。
ライルの武器となる
剣。
2本目の「イフリートソード」以降は魔法剣であり、左上の魔法ゲージが満タンの時に攻撃することで特殊効果が発動する。
「イフリートソード」「らいじんのけん」は攻撃力増加、「こおりのけん」は前方に吹雪の渦を発射、「ガイアのけん」は画面全体攻撃が発動する。
ライルが身に着けているブレストプレート。
防御上昇以外の効果は無い。装備するとグラフィックが変わる。
初期装備の「レザーブーツ」は何の効果も無いが、それ以降の靴は何らかの特殊効果が得られる。氷の床を歩けるようになる「スノウスパイク」がピンポイントで必要になるが、ぶっちゃけ体力自動回復の「ヒーリングブーツ」さえあればいい
初期装備では「なし」。冒険を進めるごとに特殊な力を持った指輪が手に入る。これも魔法ゲージの溜まる速度が増加する「サターンストーン」とその上位互換である「ビーナスストーン」があればいい
アイテム
消費アイテムは基本的に最大9個まで保持できる。
最大体力が1上昇する。ダンジョン内の宝箱の他、町でも普通に売っていることもある。
本作は最大体力に応じて攻撃力も上昇するため、積極的に集めたい。
メルカトル島の特産品であり、フライデーの大好物。なおライルはこの実が大嫌い
使用することで体力を半分回復できる他、体力が0になった時に1つ消費してフライデーが蘇生してくれる。
使用することで体力を全回復できる。主に宝箱で入手する。
一部の道具屋でも販売されているが、金貨300枚と高額である。無理をして購入する必要は無い。
「きんのめがみぞう」は一定時間魔法ゲージを満タンにできる。「ガイアのけん」と組み合わせることで難易度が劇的に低下する。
「ガイアのぞう」は画面全体攻撃。「ガイアのけん」が使えない時期の代替品である。また、とある場所で使用することで道を切り開くことができる。
そのエリア内に「いのちのもと」が存在する場合、効果音を鳴らして知らせてくれる、マリオRPGにおける「おしらせリング」と同じようなアイテム。
ホーリーの雑魚ラッシュ50人抜きを達成すると手に入る。アイテム画像のティーバックそのものよりもライルと思われる着用者のプリケツが気になる
使用するとHPが1になる代わりに、HP分の金貨が手に入る。
ノール王が崇拝していたという、破壊神ゴラの石板。
その姿はメルカトル島そのものを模しており、ゴラの顔が島の火山を、埋め込んである5色の石が下記のジュエルの場所を示している。
ゲーム序盤で入手できるが、カーラ一味に奪われてしまう。
島の各地で入手できる5色のジュエル。
山岳地帯の祭壇にて5つのジュエルを捧げ、扉を開く歌を歌うことでノール王の地下王国へ通じる道が開かれる。
その最奥地「ノール王の大神殿」に財宝は隠されている。
物語の舞台・メルカトル島
本作における冒険の舞台となる島。大陸の東に位置し、ノール王の財宝のヒントが隠されているという。
島の中央には巨大な火山、南西部には広大な「グリンメイズの森」が広がり、島各地に「トレントの木」が自生している自然豊かな島である。
島南部中央にメルカトルの町が位置しており、月1の定期船はそこから出ている模様。
島全体が霧に覆われており、太陽石が使われているリュマの灯台がなければ船を着けることすらままならない。
説明書7ページにてライル曰く「モンスターがうろつく冒険家でも敬遠する場所」である一方、モンスターを捕獲して売る商人も存在する。
人間の他に、獣のようなマサン族とグミ族、自然を愛するドワーフ、フライデーと同じサッキュバスなど、様々な種族が共存している。
メルカトル島の町
滝壺から落ちて伸びてしまったライルを介抱してくれた、マサン族の集落。
温厚な種族だが、最近は隣のグミ属の狼藉に悩まされているらしい。
広場中央にある石像の上に立つと「いのちのもと」が手に入る。
マサン族の隣(といってもそれなりに距離があるが)に位置する村。
もともと粗暴なところはあったものの、最近は橋を壊したりマサン族村長の娘・リュマをさらって生贄にしようとしたり等の狼藉を働くようになっている。
「太陽石」を利用した大灯台のある港町。大灯台は島全体にとっての生命線であり、霧に覆われたメルカトル島へ船をつけるために不可欠なものである。
最近盗賊の被害に悩まされているらしい。盗賊退治の進行フラグを立てる方法が説明書27ページを読まない限りまず気づかない
メルカトル公爵が直接統治する島最大の都市。税が高いこと以外は概ね住みやすい町として認識されている。
地下には罪人を幽閉する地下墓地が存在する。
この町にしかない施設もあり、ラストダンジョンからのファストトラベルもある。おそらくゲーム中最も長く滞在することになる拠点になるだろう。
グリンメイズの森の中にある、サッキュバスたちの村。フライデーの出身地でもある。
一般的な村の設備はないものの「エケエケのみ」が取り放題となっている。
島西部の漁師町。メルカトルからの定期船はまずこの町に寄ってから大陸へ出発する。
どういうわけか訪れた段階では年老いた病気の道具屋と神父しかいない。
自然を愛するドワーフたちの村。経済活動よりも花の栽培に力を入れている。
地下には湖の神殿に向かう洞窟が存在する。
到着地点では人間たちに花壇を踏み荒らされて憤っている様子である。
山岳地帯より向かうことのできる、ノール王の地下王国の町。
永遠の命を与えられた住民によって、200年ほど前から作られているらしい。
金貨1200枚で「いのちのもと」が購入できるが、なんと無限購入が可能。
資金と時間に余裕があれば体力を99にすることもでき、さらにその後スルーした各地の「いのちのもと」を回収すれば99オーバーも可能である。
町の施設
冒険で必要な道具を売ってくれる。
町ごとに物価が異なり、メルカトルの町では重税のため露骨に高い。
利用することで体力を全回復できる。また島の地図と現在地を確認することもできる。MPの概念が無い本作ではよほど体力が減っていない限り「エケエケのみ」を使用したほうが安上がりで済む
セーブと状態異常の治療ができる。役割としては「シャイニング・フォース」シリーズの同施設と同じ。
以下・メルカトルの町にのみ存在する施設
ゲームの進行上必ず利用することになる。入金は金貨5000枚だが、初利用に限ってはタダ。
名前や噂から察するにいかがわしい施設…かと思いきや、どうやらとてもそうは思えないが真っ当な「悩める大人の相談室」のようで、日々のストレスや悩みから足繁く通う人物もいる。
しかし未成年は利用禁止で、曰く「未成年の悩みは自分で解決しろ」とのこと。
ホーリー師範代の家。
おばけではない
金貨20枚を支払うことで腕試しとして雑魚ラッシュを行える。
戦闘中はライルの体力が1となり、一撃でも喰らえば即終了となる。しかし攻撃力は変わらないため、「いのちのもと」ガ十分に集まったゲーム後半に挑みたい。
ある程度倒すと金貨が最大400枚、最後まで戦うと金貨の代わりに「ティーバック」がもらえる。
町西部にある潰れた道具屋の主人に、店を再興するうえで上記2種のうちどちらが良いか相談される。
どちらを選んでもストーリーに支障はないが、「くすりや」が一般的な道具や程度の品揃えでしかないのに対し、「あやしいみせ」では通常では手に入らないバラエティアイテムが購入できるようになる。
ゲーム後半、とある人物より「ゆうぎけん」を受け取ることで入れるようになる。
共通して金貨5枚で挑戦できる。
▼ルーレット
その名の通りルーレット。鉄球の上に乗り、当たりマスで止まったら金貨20枚を獲得できる。
▼ニワトリレース
4羽のニワトリのうち、どれかの上に乗って賭ける。当たれば金貨20枚を獲得できる。
裏技で2Pコントローラーのスタート・A・Cを同時に押しながら入ることでモンスターレースとなる。
▼ニワトリつかみ
無限に出現するニワトリを拾い、囲いの中に放り込んでいくゲーム。
上記2つが運ゲーなのに対し純粋な実力主義のゲームであり、ニワトリ1羽につき金貨5枚が手に入る。
トレントの木
いわゆるファストトラベル。
グミの村~メルカトルの町の間に存在する「トレントの巨木」を攻略すると利用可能になる。
2本1対となっており、片方に入ることでもう片方から出られる。行き来可能にするには、対となる木双方を訪れる必要がある。
解放しなくてもゲームは進められるが、ゲーム中盤に船で島西部に移動して以降トレント無しではしばらく東側に戻れなくなるため、解放しておいたほうがいい。
登場人物
ライル
「よしっ! その ばしょへ オレをつれてってくれ!
だいたいの ばしょさえ わかれば あとは オレのカンで バッチリさ!」
本作の主人公。
フォレストエルフという種族であり、もっぱら「若者」「未成年」「ガキ」扱いされるが年齢は88歳。単純に外見だけで判断されているのか、それともエルフとしてはまだまだ若造なのか…。尤も、公式攻略本によれば、この世界のフォレストエルフの寿命は平均400歳ほどとの事なので、人間換算するとまだ20歳そこそこの若者なのは事実らしい。
冒頭地点で凄腕の
こそどろトレジャーハンターとして名を馳せており、伝説と言われたノール王の財宝を狙い、財宝の情報を求めフライデーに案内を頼みメルカトル島へと向かう。
月に一度の定期船を待てずに全財産を叩いて島へ向かい、その後「いくらなんでも たかすぎだよ」と後悔しながらもすぐ立ち直っていることから、ロマンチストで向こう見ずな面が見て取れる。
また「女に手を上げるのは趣味じゃない」自称フェミニストである。
一応喋るタイプの主人公だが、物語の狂言回しをフライデーが担っているためあまり喋る機会に恵まれない。
喋らない主人公に片足突っ込んでいる。
下記のゼッドのセリフから、ゲーム冒頭の所業で金貨5000枚の賞金首になっている模様。
フライデー
「…しょうがないわね じゃあ ライル!
あたしに ついておいで!」
本作のヒロイン。
多分某週刊誌は関係ない。友人の名前も曜日関連だし
サッキュバス(子悪魔)の少女…に見えて
御年120歳。ただし、サッキュバス族の寿命はフォレストエルフの倍以上なので、人間換算するとライルの少し年下には当たるとの事。
メルカトル島出身であり、ライルに助けられた礼にノール王の秘宝を教え、彼と共に秘宝を探すことになる。
「エケエケのみ」を消費してのライル蘇生の他、物語の狂言回しとしてライルの良きパートナーとなる…が、作中ではもっぱらカップル扱いされる。
古代語を読むことができ、「ゴラのせきばん」に刻まれた破壊神ゴラの姿が島を模していることに気がつくなど、洞察力も優れる。
その一方ヤキモチ焼きな性格で、ライルが(たとえ相手が幼女でも)他の女性キャラと絡むと嫉妬し、彼にダメージを与えてくる。すぐ気が動転していた、誤解が解けるなどの理由で謝るが。
彼女以上に早すぎた
ツンデレと言える。
冒頭で自分を追っていたカーラ達に感謝する(追われていなければライルに出会えなかったため)ほどには、ライルとの旅を楽しんでいる様子。
カーラ、グース、ズワム
「そこの ぼうやっ! おとなしく その こむすめを わたしなっ!
さからうと いたいめをみるよっ!」
「みるよー」
「みるよー」
冒頭でフライデーを追っていたトレジャーハンター3人組。モデルは
某一味か。
本作におけるコメディリリーフだが、フライデーを人質に「ゴラのせきばん」をせしめるなど強かな面も。
カーラは3人のリーダー格であり、部下の2人をこき使うきつい性格。
事あるごとに「ほーほほほほほっ!」と高笑いし、「いいこちゃんねー」「すなおでいいこねー」と、度々ライルを「ぼうや」扱いする。
部下2人は、緑で痩身の鳥っぽい方がグース、灰色で丸っこい方がズワム。カーラにこき使われているが、役立たずと蔑まれようと理不尽な目に遭おうと逃げ出さないことから忠誠心は確かな模様。
とある場所でカーラの入浴に出くわすイベントがある。その際彼女に誘われるが、承諾するとフライデーに、断るとグーズ・ズワムに叩きのめされる。
ただのお色気イベントかと思いきや、彼女らが「とある人物」と協力関係にあることを匂わせる
伏線ともなっている。
メルカトル公爵
「デル クレッソ ダ ハーム…
これはわがふるさと ガムールのことばで こころから かんげいする といういみ…」
メルカトル島を治める公爵。税が高いことを除けば住民からの評判も良い。出身地のガムールでも1、2を争うほどの剣士でもあるらしい。
南の塔に住む大魔道士ミルに度々貢物を求められ困っている様子。町の重税もこれが原因であり、彼に財産を奪いつくされることを心配している。
ライルらの活躍を聞き、下記のドンメルの紹介もあってライルを城に招き入れ、晩餐会を開いてくれる。
晩餐会にてジュエルを報酬にライルたちにミル討伐を依頼するが…。
「ライルくん! ふたたび こうして であえるとは たいへん よろこばしい
ジュエルまで わざわざ もってきて くれたわけだからな! クックックッ…
兵士どもっ!!」
案の定本作の黒幕であり、南の塔から戻ったライルの持つ全てのジュエル奪い取った。
彼の真の目的は
ノール王の財宝を元手にした大陸制覇だった。
説明書33ページに「野望を持つ」「胡散臭さを持つ」とか書かれてたし今更
重税も大陸制覇のために力を蓄えるため。その濡れ衣を兄であるミルに着せていた。
カーラ一味と協力関係にあった「とある人物」も彼だが、財産山分けの約束を反故にして彼女らをも
裏切る。
本性を現した後、プギャースプギャースうるさい直属の闇の騎士団と共に船で大陸西部へ渡り、残りのジュエルの捜索を始める。その際、追跡を逃れるため港町リュマの灯台を破壊する抜かりのなさを見せる。
バーラの町人を駆り出し町をほぼ無人にしたのも、デステルの村の花壇を踏み荒らしたのも彼と闇の騎士団の仕業である。
以後度々ライルの前に現れては自身の優位性もあって、何かと煽ってくる。ウザい。
(デステル裏の湖にて、イカタの上で椅子にふんぞりがえりながら)
「いくらキミが ふじみでも ここからさきは おってこれまい!
キミがじだんだをふんでいるあいだに わたしは さいごのジュエルを ゆっくりと さがすことにしよう!」
(湖の神殿にて、わざとちょこちょこ歩きながら)
「ハロー! ハロー! きこえるかね? いっぽさきどころか 1000ぽくらい さきを いかせてもらうよ!
(中略)どうかね? このくらい ゆっくり あるいていれば おいついて これるかね? ふあっはっはっはっはー!!」
湖の神殿最奥地でついに直接対決となるが、ゲームの仕様上一対一の状況ではライルが圧倒的に有利なためあっさり敗北する。
しかしゼッドに不意をつかせ、その後逃亡。ライルより先にノール王の地下王国へ向かう。
「いつのまに おいこされていたようだね ライルくん!
だがね これもひとつの わたしの さくせんなのだよ
けがらわしい モンスターどもを なにも わたしの だいじな剣で きるひつようも ないとおもってね
地下宮殿の最奥地、財宝を目前にして立ちふさがったノール王を下したライルの前に現れる。
どうやら探索をライルに押し付け、財宝の横取りを狙っていたらしい。
この ひかりかがやく財宝をみたまえ! どうだ こころが あらわれるようだよ! うーん・・・なんというかがやき!
ライルくん! キミにも おだちんとして すこし わけてやろう! どうだね!金貨20枚ぐらいで よいかね! あめだまぐらいは 買えるだろう!
うわーはっはっ ぐわーはっはっは! ひー! ひー! 財宝はオレのものー! ひー!」
そして財宝を目の前にしてライルを煽るだけ煽り、既に剥き出しだが下衆な本性を剥き出しに、一人称が「わたし」から「オレ」に変わるほど狂喜乱舞していたが…。
突如復活した破壊神ゴラによって消し炭にされてしまう。そのままラスボス・ゴラとの戦いになる。
再三にわたってライルを煽り散らかし、ロリア姫やカーラ一味どころか、実の兄であるミルや充実な部下であったドンメル、無関係な島の民までも巻き込み無碍にした男は、決着を付ける暇もなくフェードアウトしてしまうのだった。
結局彼のしたことと言えばライルの代わりに「5つのジュエル」「ゴラのめ」「地下王国への扉を開く歌の歌い手」を集め、扉を開いてくれたことである。
「ゴラのせきばん」には後者2つに関しての記述がなかったため、ライルとフライデーだけでは財宝にたどり着けなかった可能性が高い。
それを考えると、どこまでも哀れな男である。もはや悪役というよりも道化といっていいだろう。
ドンメル
「それじゃあ オレは ちょっくら マリーちゃんのところに いってくるから
あとは たのんだぞ…」
「ほれ とっとけ!」ドンメルのぶかは 金貨250枚を うけとった
公爵に仕える将軍。
こいつの進化前ではない
ピンクパレスにて口封じにライルと戦い、その太刀筋から実力を見極め、ピンクパレス通いを黙ってもらうことを条件に彼を公爵に紹介する。
「さ さあ はやくっ! ヤ ヤツを メルカトル公爵を おうんだ!
ヤツに 財宝をわたしてはならん!」
公爵が本性を表した後、公爵配下の闇騎士団に襲われ重症を負う。
しかし何とか生き延び、「もともと軍人には向いていなかった、これからは自分のやりたいことをする」と、剣を捨て公爵の代わりに町を治めることになる。
彼が度々ピンクパレスのスタッフ、マリーに相談していたのは、町の政治についてのことだった。マジで真っ当なカウンセリング施設だった
手始めに減税目的で町にカジノを解放し、ライルに「ゆうぎけん」をくれる。
ゼッド
「まあ あんしんしなよ ぼうや! おれは 金貨5000枚ていどの こそどろには きょうみはねえからよ」
ライルとともに公爵にミル討伐を依頼された賞金稼ぎ。トカゲ男ドラゴニュートであり、背中の翼で空を飛ぶ。
賞金稼ぎとしては凄腕のようで、上記の台詞のように金貨5000枚の賞金首であるライルを「こそどろ」呼ばわりして歯牙にもかけない。
好物は生肉。というか生肉しか食べないらしい。
「おまえさんのように あなぼこに つきおとされるまえに しっかりしごとを いただいたってわけさ! くっくっくっ
このおひめさまを おあずかりするって しごとをね…」
本性を表した公爵とちゃっかり手を組んでおり、ロリア姫の頭を足で挟んで攫い、逃亡する。
しかし公爵の卑劣なやり方には不満があったらしく、ライルを不意打ちした際も「こんな ひきょうなやりかたは にどと ごめんこうむるがな… あんたのかおをみてると ムカつくぜ」と不満を口にしている。
その後公爵とは袂を分かち、個人的な決着をつけるため有利な地形で戦おうとしたことをフライデーに突っ込まれ「卑怯者」「ナントカと煙は高いところが好き」などとボロクソに貶されるがライルと正々堂々の決闘を申し込む。
ライルに敗北後、祭壇までの道を開く「ゴラのめ」を託す。再戦の約束に加え「生きて帰ってこい」と檄を飛ばし、物語からフェードアウトする。
大魔道士ミル
「うーむ はなしをするよちは なさそうだな…わかった わかった おあいてしよう」
メルカトルの町の南の塔に住む大魔道士。塔の入口に結界を張っており、侵入者を拒んでいる。
公爵曰く町へ度々貢物を要求し、私腹を肥やしているらしい。
塔の最上階にて戦うことになる。高速でライルから距離を取りつつ、火の玉を放ってくる。真正面からではなく斜め方向から接近し、目の前を通過するタイミングで攻撃しよう。
塔内部の看板然り上記のセリフ然り、あまり好戦的ではないようだが…?
「はあ はあ…ジュエルはやろう
だが みつぎものをとっているのは わしではなく…あの公爵だ!」
実は公爵の実の兄。重税を課す彼を諌めていたが恨みを買い、命を狙われたため塔に逃れたのだった。貢物云々に関しても、公爵に着せられていた濡れ衣であった。
以後はライルたちと協力関係を結び、所有していたジュエルを託す。彼がジュエルを所持していたために、公爵も表立った行動に出られなかったのだろう。
ゲーム後半にて公爵の策に嵌り倒れたライルを救出、木を切り払う「アックスマジック」を伝授してくれる。
ロリア姫
メープル国シュレル領の王女。
メルカトル島へ音楽留学に来ていたのだが、2人の付き人共々現在行方不明。
晩餐会の場で音楽家チェロスからその存在を言及されるが、領主にはぐらかされてしまう。
太りたくないからと肉も魚も食べないらしい。筋肉量と代謝の観点からするとむしろ逆効果ではないかと思われるが…。
「そこのあなたっ! あたしを たすけにきたの? そうなのねっ?
キャー! キャー! かっこいいーっ!」
行方不明となっていたのは公爵に囚われていたため。彼女が囚われている見張り塔の近くを調べると、彼女のものと思われる少女の香りがする「あおいリボン」を入手できる。
上記の台詞の通り空気の読めないマイペースお姫様であり、ライルを「おにいさま」「白馬のナイトさま」と呼び、周囲の人間を振り回す。
彼女が公爵に囚われていたのは、ノール王の地下王国に通じる歌を知っていたためであった。
ライルの目の前で服を脱がせると公爵に脅迫され、その道を開いてしまう。
その後ライルを取り合ってフライデーと痴話喧嘩を繰り広げるが、追いついてきた付き人のモラリスに叱られ、泣きながら謝罪する。マイペースな言動も、恐怖を紛らせる方法に過ぎなかったのだった。
そしてそのまま物語からフェードアウトする。
ノール王
数百年前に大陸を収めていた暴君。圧政を敷いていたが、3人のリーダー率いる反乱軍によって討伐されたという。サブタイトルが「皇帝の財宝」なのに王とはこれいかに
彼が隠した財産はトレジャーハンターの間でも伝説とされており、それを探し当てることが本作の目的となる。
滝つぼ老人アスラル曰く、はるか昔大陸から大勢の兵を連れてこの島に上陸したらしい。
財産のヒントとして「ゴラのせきばん」、鍵として5つのジュエルをメルカトル島に隠していた。
実は生きていた。
200年前、島の人々に永遠の命を与えたうえで地下に連れ込み、地下王国を建築させていた。
金銀財宝・宝石が輝く地下宮殿の最奥地でライルと対決することになる。
破壊神ゴラ
本作のラスボス。ノール王が崇拝していたとされる破壊神。
ノール王が倒された直後に復活。しゃしゃり出てきた公爵を消し炭にし、そのままライルと戦うことになる。
…が、ぶっちゃけあまり強くない。「ガイアのけん」と「きんのめがみぞう」があればその場で剣を振るっているだけで倒せる。
おそらくゲーム序盤にてグミ族を獰猛に変えてしまった「じゃしんのいし」のモデル。洗脳時のグミ族、公爵、ノール王と、関わった者全てが邪悪であったことから、人の性格を捻じ曲げ、悪に染めてしまう力があると推測される。
決着後、ノールの財宝は全て地の底に落ちてしまう。
フライデーはがっかり、ライルも悔しがるが、曰く「トレジャーハンターやっているとよくある」ことだそう。
ライルは気を取り直し、フライデーとともに新たなトレジャーハンティングのたびに出るのであった…。
余談
- 本作以降、クライマックス社のロゴにはフライデーと思われる影が追加されている。
- 本作に登場するドンメルだが、本作と同じくクライマックス開発の「ダークセイバー」においても登場している。しかしそちらでは監獄島の刑務官であり、本作とは別人である。
- 内藤氏曰く、開発当初はライルに影を実装する予定だったが、「どうにもしっくりこない」上に、すべてのオブジェクトに影をつけたら「あまり意味がない」と考え、実装を見送ったとのこと。テストプレイ中にも意見が出なかったらしい。
結果空間把握が難しくなり難易度は上がってしまったが、プレイヤーなら難易度にめげずに最後まで遊んでくれると確信した上で本作を世に送り出したとも語っている。
- 1999年発売のクライマックスのお祭りRPG「クライマックスランダーズ」において、本作からライルとフライデーがゲスト出演している。後継作「レディストーカー」からも主人公・レディが登場している。
なお「ダークセイバー」のリュー・ヤーはハブられた。なんでや- ちなみに「シャイニング&ザ・ダクネス」から登場しているマーリンとの会話やエンディングの内容から、旧シャイニングシリーズと本作とは同一の世界観であることが示唆されている。
追記・修正は、「いのちのもと」を限界まで買い込んで体力を169にした方にお願いします。
- 名作だけどリメイクや続編がないのが残念 -- 名無しさん (2026-07-19 16:46:17)
最終更新:2026年07月25日 16:13