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たこやきマントマン

登録日:2026/07/19 Sun 15:36:00
更新日:2026/08/01 Sat 14:52:26
所要時間:約 12 分でパッキュンコ!





命かけます 正義のまんまる

たこやきマントマン参上!


マントマンは、高田ひろお(作)・中村泰敏(絵)による絵本シリーズ、およびそれを原作としたテレビアニメである。



【概要】

『およげ!たいやきくん』や『パタパタママ』などで知られる作詞家・絵本作家の高田ひろお*1による、「たこやきの神様」の力によって生まれた5人組ヒーロー「たこやきマントマン」の活躍を描いた幼児向けシリーズ。

仲間たちと共に、ある時は困っている人々を助け、またある時は悪者・ならず者を懲らしめ、村の平和を守るという勧善懲悪ものの王道を行く作品…なのだが、アニメ版はその印象を覆す内容となっている(詳しくは後述)。

原作である絵本版は1990年から1999年にかけて全10作が金の星社から発行された。派生シリーズとして「ミニえほん」「めいろえほん」が発売された他、アニメ版の絵本版シリーズもリリースされている。
幼児向けらしい、親しみやすく単純明快な作風が特徴。

一方、アニメ版では絵本版ののどかな雰囲気を踏襲しつつも、たびたびシュールギャグ、ぶっ飛んだ展開、さらには社会風刺やブラックユーモアなどが多く盛り込まれ、「本当に子供向けなのか?」と視聴者を驚かせるエピソードも少なくない。


【アニメ版】

1998年4月4日から1999年9月25日までテレビ東京系列で毎週土曜朝7時30分に放送されていた。全77回。
スタジオぴえろ製作。ぴえろ作品としては初の全編デジタルアニメ作品でもあり、エンディングでは3DCGも使用されている。

シリーズ構成は浦沢義雄で、浦沢と大和屋暁が手掛けた脚本の影響を大きく感じさせる回が多い。
物語が視聴者の予想を大きく裏切る急展開、勢いで押し切ったギャグ、理屈よりもインパクトを優先したオチなど、いわゆる「浦沢節」的要素が随所に見られる。
表向きはわかりやすいストーリーの幼児向けヒーローアニメでありながら、大人社会を皮肉るような風刺、人間の身勝手さや欲深さを痛烈な笑いに昇華したようなエピソードもあり、「幼児向け」という枠には収まりきらない独特の空気を放っている。

第52回以降のBパートは過去のエピソードの再放送に切り替わり、新作はAパートのみとなった(最終回のみBパート)。

オープニングテーマは『たこやきマントマン主題歌』。なんともそのまんまな曲名。エンディングテーマは『カレンダーにまる』。
歌ったのはシンガーソングライターのさねよしいさ子氏。
特にオープニングは、一度聞いたら頭から離れられない「たこ」を連呼した中毒性の高いサビが印象的。

本放送版ではAパートとBパートの間に実写コーナー「たこやきネットワーク」が挿入され、着ぐるみのレッドが全国の幼稚園・保育園を訪問し園児たちと一緒に踊るという低年齢層を意識した企画が実施されていた。
使用曲は『レッツ! たこやきジェンカ』、『たこやき音頭でパッキュンコ』のいずれか。

長らくソフトは絶版状態で配信もされておらず、視聴手段がわずかに限られていたものの、2026年7月7日からAT-Xで再放送がスタートした。*2なお、プライバシー等の関係から「たこやきネットワーク」はカットされている。


【登場人物】

特筆しない限りアニメ版での設定に基づく。たこやきマントマンとおじさん以外は全てアニメオリジナルキャラクター。

◆たこやきマントマン


悪いやつらをパッキュンコ!
僕たちたこやきマントマン!

おばちゃんが作っていたたこ焼きに、たこやきの神様の力によって生命が宿った5人組のヒーロー。
生まれもった正義の心で悪者を退治したりタンポポ村の平和を守るべく日々活動を続けている。
「マントマン」という名の通りマントを装着しており空を飛ぶことができる他、それぞれが固有の必殺技を持っている。

決めポーズは、親指を立てた右手を斜め前に突き出す。同じ浦沢作品で見たことあるな…?

普段はおばちゃんのたこ焼き屋に暮らしており、たこ焼き器の中で通常のたこ焼きに擬態して昼寝または出番が来るまで待機している。店の手伝いをすることも。

頭頂部のタコ足型の突起は「たこやきアンテナ」で、SOSを受信・発信する。
また、タコを模したベルトにはワイヤーの射出やレントゲンなど様々な機能が搭載されている。

初期はそれぞれが固有の技を使って怪獣を退けていたが、第7話からはおじさんから授かった新武器「たこやきソースレーザー」を5人の共通武器として使うようになる。さらにこのレーザーに専用のアタッチメントを装着した専用技も使う。

顔が濡れると力が出ない某パンヒーローとは逆に、顔が乾燥すると力を失うが、水に浸かると回復する。そのため水中でも活動可能である他、シャワーを浴びる描写もある。

(ヒーローもののお約束と言えばそれまでだが)おばちゃん以外の人物には正体を秘密にしているらしく、人前では普通のたこ焼きからマントマン姿に変身することはできないことになっている。

原作では5人とも出っ歯があるが、アニメ版では無くなっている。

●レッド
- 雪乃五月(現:ゆきのさつき
この作品の主人公で、たこやきマントマンのリーダー。
紅しょうがを多く入れたたこ焼きから生まれた。
勇敢で熱い正義の持ち主だが、少々無責任なところも。
5人の中で唯一目が白目がちで眉が太い。

【必殺技】
  • ほかほかポッコンキック(原作)
  • 紅しょうがクラッシュ(アニメ)
  • 紅しょうがアツアツブラスター(アニメ第7話以降)

●ブルー
声 - 山口勝平
青のりを多くかけたたこ焼きから生まれた。
臆病な性格で、ちょっとしたことでも号泣する大の泣き虫。
悪人の涙や疑わしい泣き落としにも簡単に同情してしまう。
イエロー曰く、5人の中で一番の勉強家。

【必殺技】
  • たこやきペコタンずつき(原作)
  • 青のりバスター(アニメ)
  • 青のりドッカンバズーカ(アニメ第7話以降)

●グリーン
声 - 水田わさび
長ねぎを多く入れたたこ焼きから生まれた。
少々慌てものな、たこやきマントマンのムードメーカー。アニメ版では関西弁で話す。

【必殺技】
  • しょうがプックンパンチ(原作)
  • 長ねぎヌンチャク(アニメ)*3
  • 長ねぎビリビリキャプチャー(アニメ第7話以降)

●イエロー
声 - みぎわ通(現:神輪かよい)
天かすを多く入れたたこ焼きから生まれた。
いつもニコニコ、礼儀正しい敬語キャラ(ただし第8話までは普通の口調だった)。

【必殺技】
  • あおのりクラクラふりかけ(原作)
  • 天かすビーム(アニメ)
  • 揚げ玉ボヨヨンハンマー(アニメ第7話以降)

●ピンク
声 - 那須めぐみ
おかかを多くかけたたこ焼きから生まれた。
たこやきマントマンの紅一点で、特にアニメ版では彼女単独での活躍も多い。
気が強くわがままな面もあるが、だらしないメンバーを窘めるしっかり者。お洒落好きで美容にうるさい。

【必殺技】
  • つまようじウインクぎり(原作)
  • おかかフラッシュ(アニメ)
  • おかかスパッドブレードウィンク切り(アニメ第7話以降)

◆タンポポ村の住人

●おばちゃん
声 - 谷育子
タンポポ村のたこ焼き屋を経営しているふくよかな中年女性。本名は「ヨーコ」。
アニメ版におけるたこやきマントマンの保護者的存在。
おばちゃんのたこ焼きは近所の子供たちにも大人気。
温厚だが怒らせるとかなりおっかなく、第1話ではバオバオ大王相手にチェーンソーで応戦した。
攫われ役が多いヒロインポジでもある。ちなみに独身。

●村長
声 - 田原アルノ
タンポポ村の村長。愛車のトラックをよく乗り回しているが、しょっちゅう事故を起こす。
悪人ではないのだがいい加減で高慢なところがあり、それが災いしてたこやきマントマンの助けを得られないこともある。
回が進むにつれお姫様と対立することになる。
村役場の役員らもすこぶるやる気がない。

●ユキオ
声 - 杉本沙織
魚の少年でパパ(声 - 小形満)・ママ(声 - 堀越真己)と共に地上で暮らしている。
海に住んでいた頃に大ダコにいじめられたトラウマでたこ焼きが食べられないが、克服しようと日々努力している。
たこ焼きが苦手でも、たこやきマントマンのことは嫌っておらず尊敬している様子。
だが、そもそもの原因が自分の方にあったことが終盤に判明し、たこ焼き嫌いも克服する。

●お姫様
声 - 杉本沙織
タンポポ村の城に住む王女。
初登場時はレッドに色仕掛けをし召使いにしようとしていた。その一件からピンクに嫉妬されている。
わがままで人使いが荒いが、部下を労る優しい一面もある。
暇を持て余すと「たいくつ仮面」に変身し、周囲を振り回す(村長が税金でたこ焼きを買っていたと言いふらすなど)。

●大臣・乳母
声 - 田原アルノ・堀越真巳
お城でお姫様の世話をしているが、実は悪人で、お姫様を城から追い出し乗っ取ろうと画策する。
にもかかわらずお姫様からは信頼されている。


◆バオバオ大王一味

基本的に毎回Aパートに登場するが、後期はBパートにも登場することが多くなった。

●バオバオ大王
声 - 小林清志
宇宙の征服を夢見る悪の大王。
テンテンと共に空飛ぶ円盤を拠点に活動している。
一見スマートに見えるが、実際は歯が異常に高い下駄(シークレットブーツ)をマントで隠して誤魔化しているだけで、身長はテンテンより少し高い程度。
ヨボヨボの爺さん故に自ら戦うことはほとんどなく、「ゴモットモお経」で生物または無生物を「ゴモットモ怪獣」に変身させ、破壊行為や戦闘を代行させるという手段を取る。
しかし、最後はたこやきマントマンたちに怪獣を退治され、退散するのがお約束。

性格はかなり子供っぽく、宇宙征服には程遠いしょうもない理由で怪獣を召喚させることが多い。
たこやきマントマンを敵視しているが、たこ焼き自体は好きであり、毎日たこ焼き食べ放題の生活を実現させるべく、おばちゃんと結婚しようとした事がある。

●テンテン*4
声 - 間宮くるみ
バオバオ大王の手下である小坊主型ロボット。語尾に「テンテン」を付けて話す。
大王がゴモットモお経を唱える時に木魚を叩く役割を持つ。
悪知恵は働くが基本的には人畜無害で、武器と呼べるものも木魚用のバチ程度しか持ち合わせておらず、戦闘に向いていない。
大王と同様たこ焼きが大好物で、地球へは度々買いに立ち寄っている。

●パトラ
声 - 渡辺美佐
第27話から登場。クレオパトラのような外見をした宇宙魔女。
バオバオ大王と手を組み、宇宙征服のためにたこやきマントマンと戦う。
宇宙一の美女を自称するが、事実本作の登場人物の中でも屈指の美形キャラで隠れた人気を誇る
「パトラ厚化粧」で生物や無生物を「厚化粧怪獣」に変身させる。

◆その他

●縁日星の住人
水ヨーヨーの形をした惑星「縁日星」は毎日縁日で盛り上がっており、かき氷から焼きそばまで様々な屋台が立ち並んでいる。お祭りが星全体の主要産業となっている。
しかし、なぜかたこ焼き屋が存在しないせいで、日々客足が遠のき衰退している現状が問題となっており、住人はしばしば地球のたこ焼き屋のおばちゃんを星へスカウトしようと画策している。
リーダーのやきそばジュウジュウマン(声 - 竹本英史)の命令で様々な住人が地球へスカウトに赴くが、たこやきマントマンの活躍により阻止されている。

●ユーコ
声 - 堀越真己、杉本沙織(幼少期)
おばちゃんの妹。
外見はおばちゃんと瓜二つだが、温厚で良識ある姉とは反対に虚言癖と金銭への執着心、そしてギャンブル中毒持ちという問題ありまくりな人物。
時々おばちゃんの店を訪ねるが、大抵は金をせびりに来るのが目的。嘘と金への執着は幼少期から変わっていないため、姉であるおばちゃんにすらほとんど信用されていない。
姉妹仲がかなり険悪なのか、さしたる理由もなくおばちゃんに冤罪をかけることも。
金儲けや悪事を成し遂げるためならたこやきマントマンを陥れることすら厭わない腹黒い性格故に、普通の人間でありながら敵役としての出番がほとんどである。
このアニメが黒いと囁かれる原因の9割は多分彼女にある。

●ヤンキー野菜
野菜を食べない子供たちの影響でグレてしまい暴走族となった野菜軍団。
組織を束ねるリーダーのキャベツ(声 - 小形満)も一見ワルで粗暴だが、本当は礼儀正しく、社会人としての自立と更正を目指している。

●おじさん
声 - 田原アルノ
原作におけるたこやき屋の店長で、たこやきマントマンの保護者的存在。
アニメ版では主な役割がおばちゃんに引き継がれたため、出番は少ない。おばちゃんとは師弟関係にある。
第7話で久々におばちゃんの下を訪ね、テンテンを相手に苦戦していたたこやきマントマンに新たな武器「たこやきソースレーザー」を与えた。
以後も支援アイテムを与えたりしている。

●たこやきの神様
声 - 田原アルノ
たこやきマントマンの生みの親で第1話のみ登場。
おばちゃんの神頼みを受け、心底めんどくさそうにたこやきマントマンを誕生させた。


【その他】

  • 過去には原作をベースとしたオペレッタCDも制作されており、堀江美都子、橋本潮、津久井教生、古家貴代美、那須めぐみ、長嶝高士らが出演している。




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最終更新:2026年08月01日 14:52

*1 高田はアニメ版主題歌の作詞も手掛けた。

*2 一部のニュースサイトでは「本放送終了から27年ぶりの再放送」と報じていたが、過去には同じくCS放送のファミリー劇場やアニマックスなどで放送実績がある。

*3 初期の必殺技では唯一の打撃系。

*4 スタジオぴえろおよびAT-X公式サイトでの作品紹介では「点点」表記。