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スポア・スポーン(メトロイド)

登録日:2026/08/19 wed 00:20:00
更新日:2026/08/19 Wed 02:06:44NEW!
所要時間:約 10 分でスルーできます




スポア・スポーンとは、任天堂のゲーム作品の「メトロイドシリーズ」3作目「スーパーメトロイド」に登場するボスである。


【概要】


ゲーム最序盤の、植物や菌類が群生するエリア ブリンスタにて中ボスとして登場。
設定では、宇宙海賊(スペースパイレーツ)が遺伝子操作によって生み出した巨大食虫植物であるとされている。

画面奥の壁に根や葉が存在し、そこから伸ばされた茎の先端に、上下に開く硬質の殻(花弁?実?)がついている。
戦闘時はこの殻を振り子のようにブンブン振り回して攻撃してくる。
また、部屋の上部には複数の小さな蕾が存在し、ここから攻撃判定有りの花粉を降り注がせてくる。
チタン合金を上回る硬度の殻には一切の攻撃が通じないが、時折殻を上下に開き、弱点となる内部のコアを露出する。

本作を始めたての初心者にとっては、振り注ぐ花粉にさらされつつ、狭い部屋内で縦横無尽に振り回される巨大な殻を避けなければならず、苦戦すること間違いなし。
しかしながら、部屋内にはモーフボール状態であれば攻撃に被弾しない箇所が存在するうえ、スポア・スポーンの攻撃パターン自体も単調で、ひとつ前に戦う事になる鳥人像ほど苛烈ではないため、慣れてしまえば楽。

「相手の攻撃パターンを把握」し、
「攻撃が効く箇所と効かない箇所、有効な武器を見極め」、
「チャンスタイムの到来と共に攻勢に転じる」という、
メトロイドシリーズにおけるボス戦の基本を教えてくれるボスとなっている。
鳥人像「サーセンw」

撃破すると、茎が引っ込んで殻が中央に固定されたまま動かなくなり、同時に部屋全体が枯れたように茶色に変色していく。
殻は足場として乗ることができ、そのまんま天井の通路から脱出できる。
その先にはスーパーミサイルタンクが存在し、プレイヤーはグリーンゲートロックを解除する手段を手にすることに。


戦闘BGMはマリーディアの中ボスであるボツーンと共用のもの。
静かで単調で眠っちまいそうな曲調といい、スポア・スポーンの振り子のような動きといい、プレイヤーに催眠術でもかけようとしているかのようである。







【本題】


…さて、長々と書いてきたがここからが本題である。

スポア・スポーンは1作限りの登場の中ボスに過ぎず、ゲーム単体の活躍だけでは、わざわざ単独項目を作るほどの存在でもない。
にも関わらず、コアなメトロイドファンの間ではその名が広く知られている。何故か。



廃人プレイヤー御用達のシーケンスブレイクによって、存在を尽くスルーされる存在だからである。



ついた愛称は「スポスポ」


正攻法であれば、スポア・スポーン撃破後にスーパーミサイルを初入手することになるのだが、
とあるエリアを通称∶丸まりブーストと呼ばれるテクニックで強引に突破してしまうことで、その先にある別のスーパーミサイルタンクを入手してしまえる。
これによってスポア・スポーンと戦う必要が無くなり、哀れ放置されたスポスポはそのまま惑星ゼーベスと運命を共にする事になる…

今作からはクリア後にアイテム回収率が表示されるようになったが、エンディング後のサムスの変化に影響するのはクリアタイムのみであるため、アイテム回収はプレイヤー側の任意のやり込み要素となっている。そのため、特に拘りがなければスルーした方が早く済むのである。

逆にアイテム回収率コンプを視野に入れるのであれば、当然本来入手するはずのスポスポ部屋のスーパーミサイルも回収する必要がある。
スポスポ部屋の出口側から見ると、モーフボールで通れる通路の先、それも画面の表示限界の先がスーパーミサイルブロックで塞がれた構造になっており、たとえスーパーミサイル入手済みであっても出口側からはどうあがいても入ることは出来ない。


【まさかの後輩】


ドロギーガ


時は流れ令和。
シリーズファンが待ち望んだメトロイドシリーズ最新作「メトロイドドレッド」が発売され、案の定変態プレイヤー達による高等テクニックやバグを用いたシーケンスブレイクが開拓されていった

そして図らずもスポア・スポーンと同じポジションを獲得してしまったのが、海洋ステージ バルエニアのボス ドロギーガである。
植物ではなく海洋生物ではあるものの、
  • 本体は画面奥に固定されている
  • 上からゆらゆらと降ってくる光弾
  • 弱点が普段は閉ざされた殻の中
と、妙に性質までスポア・スポーンに酷似している。

本来であればドロギーガを倒して経由して来なければならない所を、バグ技による壁貫通ビームによって、出口側にあるデモリションブロック*2を破壊することでショートカット出来てしまう。マジで誰だよ見つけた奴
また、ドロギーガの部屋の出口付近にはミサイルタンクが存在するのだが、こちらも出口側から侵入して回収すれば問題無しのため、アイテムコンプ狙いの場合であってもスルー可能というおまけ付き。そんな所まで似なくても…

こんな有様なのでついた愛称が「令和のスポスポ」


なお、発売から日をおいて行われたアップデートにより、ミニゲームとして「ボスラッシュモード」が追加されたのだが、その中にドロギーガも名を連ねている。
このモードでのサムスの装備や強化状態はボスごとに固定で、「本編を正攻法で進めてそのボスに遭遇した場合」に装備しているものに限られる。
そのためこのモードに限ってはドロギーガ戦はスルー不可能であり、
「日頃からスルーしまくってるせいで、他のボスは楽勝なのにドロギーガにだけ妙に苦戦した」
という謎の現象が一部プレイヤーに発生した。

E.M.M.I.-01P


最序盤に遭遇する探索ロボットE.M.M.I.のうちの1体。
本編におけるE.M.M.I.のチュートリアルの役割を担う存在であるが、
こちらも上記の壁貫通ビームによって、本来は反対側から起爆するデモリションブロックを壁越しに破壊することで、チュートリアルイベントそのものをスルー出来てしまう。
ただし、こちらはデモリションブロック起爆の際に岩盤が崩落するため、位置取りに気をつけないと即ゲームオーバーとなってしまう*3リスクがあり、ドロギーガの時よりはやや難易度が高い。
ボスラッシュに出てくることもないため、シーケンスブレイクに慣れたプレイヤーからは本気で存在を忘れられている場合も…
愛称すらついてないし



ちなみに本作では上記の壁貫通ビームを含めた高度なバグテクニックを使用し、クレイドをはじめとして、一部の鳥人兵士やロボット鳥人兵士、実験体Z-57号、ゴッヅーナもスルーしたままクリア可能ではある。
しかし、大抵は本来その後に手に入る能力が未入手のままゲームを進めることになり、慣れないプレイヤーにとっては茨の道となるうえ最悪詰んでしまうため、ドロギーガスキップほど手軽に行えるものではないということには留意したい。

そう考えると、ちょっとしたテクニックの練習は必要なものの、通常プレイの延長で気軽にスルー出来てしまうのはやはりドロギーガであるあと忘れそうだったけど初期エミーもため、彼(?)が「スポスポ」の名を冠されたのも無理もないのかもしれない…

【類似する生物】


パドルスポア


メトロイドプライム」に登場する原住生物。
灼熱地帯ラヴァケイブスに生息する生物で、スキャンデータでは軟体生物とされている。
上下に開く硬質な殻を持ち、内部にある柔らかい中枢神経系が弱点となっている。
普段は溶岩の上に浮かんでいるが、サムスが近づくと殻を上下に開いた後、勢いよく閉じた際の衝撃で溶岩の飛沫を飛ばしてくる。
この殻を開いた瞬間に内部の弱点を攻撃する事で昏倒し、ゲップみたいな鳴き声を上げてひっくり返り、一定時間足場として利用できる。
鍾乳石の落下などの環境ダメージを除けば、サムスの装備で倒すことはできず一次的に昏倒させるのみに留まる。
ある程度ゲームが進むと、スペースパイレーツに駆除でもされたのか登場しなくなる。

生息域や生態こそ違うものの、外見や名前がスポア・スポーンに酷似しており、何かしらの関連性が匂わされている。スポア・スポーン製作の際に遺伝子が使用されたりしたのだろうか。

なお、同種または近縁種は宇宙に広く分布しているらしく、「プライム2」の舞台である惑星エーテルにも生息していた事が判明している。
現在は惑星の原住種族であるルミナスイングの戦争によって絶滅してしまい、イングに憑依(スナッチ)されたダークスポアが、惑星ダークエーテルに生息するのみとなっている。
外殻が玉ねぎのような形状になっている以外は、パドルスポアと同様の特徴を持つ。
こちらはパワーボムの爆風に巻き込むことで撃破が可能。


カラームツーター


「ゼロミッション」に登場する。
後付けではあるが、時系列上は「スーパー」よりも前の時期を描いた作品で、スポア・スポーンと同じく惑星ゼーベスに生息する植物。

寄生型の植物であり、ツタや触手のような外見。他の生物を触手で絡め取り寄生することで、対象の養分を吸収し成長する。
通常は緑色の細い触手でビームで破壊できるほど脆弱だが、寄生し養分を吸収すると太く強靭な赤い触手へと変貌し、ミサイル系の攻撃しか効かなくなる。
また、背景には網や血管のように張り巡らされたカラームツーターの根と思しきものが存在しており、ボス部屋全体が根のようになっていたスポア・スポーンと何処となく似ている

主な生息域は灼熱地帯ノルフェアだが、その上層であるブリンスタにはカラームツーターの実()っている場所が存在する。
ゲーム内では雑魚敵のゲルーダや巨大蟲キル・ギルの幼虫が餌食になっている一方で、カラームツーターの実の方は天敵である寄生虫メーマに食い荒らされるとあっという間に枯れてしまう。

また、中ボスとしてカラームツーターに寄生され、天井から吊るされた瀕死のキル・ギルが登場するのだが、この時の構図や戦闘BGMのアレンジがスポア・スポーン戦に酷似したものとなっている。
尤も、振り子のように振り回す部位は無く、拡散する胞子を撒き散らしてくるのみ。

ゼーベス固有の植物であること以外はスポア・スポーンとの間に特に共通点は無いが、ひょっとすれば上記のスポア系の遺伝子とカラームツーターの遺伝子を掛け合わせて生み出された…という可能性もあったりするのだろうか。



追記・修正は存在を忘れ去られて惑星の爆発に巻き込まれる前にお願いします。


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最終更新:2026年08月19日 02:06

*1 出口側からスポア・スポーンのボス部屋に入ろうとしても、ボス戦後に開放されるブロックで封鎖されたままのため、表側から入るしかない。

*2 有機体のような見た目の障害物。壁や床に埋まっており、攻撃すると爆発して周辺の地形を破壊、通路を開通させる。

*3 他にも「本来は入り口側のロックを解除することで初めて通行可能になるゲートを、出口側から入ろうとする」等、シーケンスブレイクによって本来立つはずのフラグを立てずに行動すると即ゲームオーバーとなる場合がある。