長門有希

登録日:2009/07/20(月) 21:38:53
更新日:2023/12/13 Wed 11:54:52
所要時間:約 5 分で読めます






この銀河を統括する情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。それが、わたし。


長門(ながと)有希(ゆき)




出典:涼宮ハルヒの消失、SOS団、角川書店、角川映画、
京都アニメーション、クロックワークス、ランティス、2010年2月6日、
C)2009 Nagaru Tanigawa・Noizi Ito/SOS団 (C)2011 NBGI



涼宮ハルヒシリーズの登場人物。
北高1年6組(『涼宮ハルヒの分裂』より2年)。
身長154cm。
『涼宮ハルヒの戸惑』では体重39㎏、A型、誕生日は11月18日とされている(誕生日は中の人ネタ)
駅近くにある分譲マンションの708号室に1人で住んでいる。


唯一の文芸部員だったがハルヒが文芸部室を乗っ取った際、SOS団団員その2として組み入れられた。
ハルヒ曰く「SOS団に不可欠な無口キャラ」。
いつも無口で無表情だが、知識欲、食欲は旺盛。
谷口曰く「容姿はAランク-(マイナー)」。
読書を好み、いつも何かしらの本を読んでいる。
感情表現に乏しく、表情の変化は殆どない上、口を開いても淡々と短い言葉でしか話さない。
ゲーム版の表情差分ですらわずかな眉毛の角度の変化以外ほぼ変わらない。
しかしキョンは、長門の表情のピコ単位の動きから感情を読み取れると自負している。

自宅室内を含む殆どの場面で北高の制服を着ている。
冬場はその上にダッフルコートを着ているが、『溜息』では映画撮影用の魔法使いの衣装、『孤島症候群』では私服、
エンドレスエイト』では浴衣姿も披露している。
キョン曰く体重はとても軽い。(負担がかからない様に自身の能力によって軽くしていると思われる)

その正体は、情報統合思念体によって造られた、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースであり、簡単に言えば宇宙人
派閥は主流派に属する。

ハルヒの能力が活性化した『涼宮ハルヒの憂鬱』の舞台になった時間より3年前頃に生み出された。

平時の動作は極めて少ないが、環境情報を改竄することができる為、いざというときには常識の範疇を越える身体能力を発揮する。
SOS団の中でも飛び抜けて万能であり、メンバーからの信頼も厚い。
明確な描写はないが、キョンには何らかの感情を抱いているように見え、自室に招き入れたこともあった。
それ以後も、キョンは何か問題が起こるとしばしば長門の部屋を訪れる事になる。
彼の言うことなら素直に従うだけでなく、最終的な決定を委ねることも多い。
当初はメガネを着用していたが、キョンに「眼鏡をしてない方が可愛いと思うぞ」と言われて以来かけなくなった。

入学当初は情報統合思念体から与えられた多くの情報操作能力を有していた。
しかし自由に活動をしたいという思いから、自らの能力を意図的に封印して人間らしい一面を手に入れている。
いつか長門がふつうの女子高生になる日は遠くないとキョンは推測しており、それを願っている。
情報操作能力に枷をはめた状態でも、コンピュータに関しては高度な技術を発揮する。

『射手座の日』でのコンピュータ研究部とのゲーム対決ではSOS団を勝利に導き、その後はコンピュータ研究部に準部員としてたまに訪れている。

『分裂』では全てのアプリケーションに対応した自作OSを載せた自作パソコンを置いており、
コンピ研部長曰く「世界最強のコンピュータと相性のいい逸材」。



名字の由来は日本の旧国名「長門」であり、『分裂』・『驚愕』で長門が思わぬ形で関わる羽目になった宇宙存在「天蓋領域」の端末も、彼女に合わせるように「長門」と共に後の山口県となる国名「周防」を冠した「周防九曜」と名乗っている。
…が、後に某ゲーム等によって「戦艦の長門」が有名になり、かつて明治時代にも鹵獲したロシア軍艦が「周防」なる名で呼ばれていた事から、「朝倉涼子以外の宇宙関係者は軍兵器系統で名前を考えたのでは」なんて与太話が生まれる事に…(喜緑江美里は「エミリ」→「二式飛行艇のアメリカ側でのコードネーム『Emily』」)
実在動物「キョン」と愛称が被ったキョンもそうだが、汎用的な用語をキャラ名に採用するとそれはそれで大変かも知れない。


以下、ネタバレあり






出典:涼宮ハルヒの消失、SOS団、角川書店、角川映画、
京都アニメーション、クロックワークス、ランティス、2010年2月6日、
C)2009 Nagaru Tanigawa・Noizi Ito/SOS団 (C)2011 NBGI




涼宮ハルヒの消失』における事件の原因である。
溜まりにたまった情報改編によるエラー(ストレス?)が爆発した形でああなった。
『笹の葉ラプソディ』の時点でこうなることはわかっていた。
だが、彼女は自分が取った対策を壊れた自分が打ち消してしまう可能性を恐れ(キョンに伝えても、自分がその記憶を改変するのではなど)、
脱出プログラムを残すだけしかできなかった。

消失時の長門の可愛さは異常。

そして追想の世界にも追想長門とは別に登場する。追想の世界における時空の歪み。
朝比奈さん(大)が言うには長門が再改変した際にかろうじて再調整の逃れていた部分があったらしい。

追想の世界にキョンを呼んだのも、力がない普通の女の子であるはずの消失長門だとキョンは睨んでいる。

理由はわからないが、消失の長門は追想の長門と同じ恋愛観を持っているらしいことと、
キョンと文芸部員として過ごしたかったという未練があるようなので、その辺で何かが起きたのかもしれない。

そしてキョンは双方の心残りだった文芸部への入部届に記入し、消失の長門へ手渡した。



■涼宮ハルヒの約束

観察対象への効率的接触及び観察に留意し、配置換えを申請し、受理された結果。

わたしとあなたは、もはやなんの接点もない。話しかけないほうがいい。


出典:涼宮ハルヒの約束、ガイズウェア、バンダイナムコゲームス、2007年12月27日、
(C)2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団(C)2007 NBGI

ループする文化祭前日を抜け出すために行動する。
バッドエンドはかなり救いがない。
バッドエンドではループを抜け出すために、ハルヒの前でキョンの体を貫き瀕死(偽装)までに追い込む。
それによって抜け出すことは出来たが、ハルヒは記憶を失っても長門に不信感を抱いたままのため、
長門の代わりに喜緑さんがSOS団のメンバーになる。映画の内容まで喜緑さんが長門の代わりに映っている。

グッドエンドではループを抜け出すためにキョンを使うことを拒絶し、ハルヒの前で自分の体を貫き自殺する。
ハルヒはその行動を許さず、結果として抜け出すことができる。

■涼宮ハルヒの戸惑

さて、キスの効果音を作れと言われた訳だが。

簡単。わたしとあなたが実際にしてみればいい。


出典:涼宮ハルヒの戸惑、アクリア、バンプレスト、2008年1月31日、
(C)2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団 (C)BANPRESTO 2008

ループを抜け出すために皆と一緒にゲームを作る。
イベントでは髪が長い長門やウェディングドレスを着た長門を拝むことが出来る。
他にも膝枕は太股枕が正しいのではないかと尋ねたり、実際にキョンに膝枕をしてあげたり、バスタオル姿も披露してくれる。
異世界風弁当を作ってきたり、キョンと一緒にカレーを作ったりした。ちなみにキョン曰くどちらも美味しかったらしい。
キョンとキスすることに積極的になったり、かつてキョンに言われた眼鏡属性について調査をしていたらしく、眼鏡があった方がいいか尋ねてくる。
完成したゲーム次第だが長門を育成したり攻略出来たりする。
本作に出てくる朝倉は長門が声マネして収録したという設定。

■涼宮ハルヒの直列

異空間を固定する特異点を全て消滅させなければならない。


今回はSOS団の皆で怪奇現象を調査することになった。
しかしハルヒの願望と学校にいた情報生命体が合体することで、本物の怪奇現象に。
長門はモップに存在を消す力を付与し、キョン達はこのモップを使って怪奇現象の後始末をすることになる。


■涼宮ハルヒの並列

あなたが『今日』という日を体験するのはこれで769回目になる。


またしてもループを抜け出すために行動する。
記憶を引き継ぎ出来ないキョン達にナノマシンを注入することで、以前のループの記憶を引き継がせる。エンドレスエイトでもやれよは禁句。
時系列がエンドレスエイトの直前のため古泉達はループといった現象を信じないため、キョンが長門を信じさせるために奮闘することになる。


■涼宮ハルヒの追想

……でもな長門。そういう女の子なら、俺も知っているぞ。そいつも、すごく勇敢だった。

そう。……その子は、きっと幸せ。自分のそんな姿を、ずっとあなたに記憶してもらえるから。


出典:涼宮ハルヒの追想、ガイズウェア、バンダイナムコゲームス、2011年5月12日、
(C)2009 Nagaru Tanigawa・Noizi Ito/SOS団 (C)2011 NBGI

ごく普通の女の子として登場。
消失の世界に近い世界であり、文化祭の展示に向けて同人誌『思念』を作っている。
しかし、様々な困難が立ちふさがる。
ここでもコンピ研とトラブルが起きる。

長門が作った同人誌には詩が綴られており、それは原作における出来事を詩にしたとしか考えられないようなもの。

その詩で映画を撮影することになるのだが、とある場面で宇宙人のユキがイツキを自分の星に連れて行こうとするのだが、
「別の星に行くという事はその人の世界を変えるということであり、好きな相手だからこそ相手の立場を考え別世界に連れていくべきではない」
という自分の考えとは別の行動をするユキを長門は理解できず苦悩する。

しかしハルヒは長門の詩を詠んでユキ……長門の本心は「好きな人を自分の望むように変えたい」事と指摘し、
長門はその指摘で詩に込めた想い――「好きな人が自分の世界を失ったとしてでも自分の物にしたい」と考えていた事に気付いた。
ユキを拒んだのは、長門が本心を隠し恋愛風にした詩に反し自分の幸福を追求していたからだった。

そしてキョンに映画の中でぐらい、好きな相手の気持ちを無視して自分の幸福を追求するべきと諭され、
長門はユキを最後まで演じる事になる。




夏と言えば同人誌即売会。


ここでの長門はエロゲやネトゲをプレイしたりと完全にオタク化している。
その為、部室の本棚はゲームや関連書籍でいっぱい。
また、「バニーは素晴らしい」等の名言をよく発し、その際はキョンにビビられている。
そしてかなりの大食漢……いや大食姐?



うん大丈夫、言えるよ。だって――今日言おうって決めてたから。

えっと……好きです。


「ハルヒちゃん」の長門の設定が活かされ、オタクで大食い。
ただ、普通の女の子という意識からかハルヒちゃんの長門よりもその描写は控えめ。
消失長門とは似ても似つかないのに凄い魅力的な不思議。

漫画ではどうも有希ちゃん世界は独立して存在しているようだが、アニメ版はPVやラジオによると長門がキョンを含め完全に改変した世界のようだ。
これだけだと有希ちゃんの長門が自分勝手に思えるが、追想で消失の長門も追想の長門も、
世界ごと変えても好きな人を自分のものにしたいと明言しているので、有希ちゃんの長門がそれを実行していても不思議ではない。
作者のぷよさんもアニメの再構成設定にはどうも関与していないらしいので、その辺は今後明かされるのかもしれない。

なお、中の人は初めて原作を読んだ際は戸惑ったものの、原作小説の『消失』を省みて、
「原作の有希が望んでいた世界」として「有希、良かったね……」と思えたらしい。


ロッテ「ACUO」のCMでは猫が変身して登場。

そして一言「にゃん」。
しかも、


3 人 で 現 れ る

さらにACUOのPCサイトにも出現し「にゃん」。
……なにこれ可愛い。




YUKI.N>追記・修正を。

READY?


あちゃくら「長門さん、人任せにしてないで自分でやったらどうなんです?」

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最終更新:2023年12月13日 11:54