登録日:2013/03/19 Tue 09:12:04
更新日:2025/07/07 Mon 18:00:50
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<データ>
全長:260mm
重量:765g
口径:.380Enfield, .38S&W
総弾数:6
製造:RSAF(英)
第二次世界大戦中
(!?)の
イギリスに配備された
中折れ式回転式拳銃である。
当時、
拳銃不足だったイギリスは
アメリカから※S&Wビクトリーモデルが供与されていた。
ところがこのエンフィールドNo.2、ウェブリー&スコット社のNo.1Mk.IVと構造・外観の類似点が多い設計で、採用されたのもRSAFだった為、ウェブリー社は訴訟を起こしている。
※この拳銃が使用する.38S&Wと互換性のある.380Enfieldを使用する拳銃。
<特徴>
一般的なリボルバーは左か右に弾倉をスイングアウトすることで排莢と装填を行うが、この拳銃は
中折れ式(トップブレイク)を採用している。
フレームの強度は下がるものの、素早く排莢・装填を行うことが出来る利点があった。
ボルトはトップフレームと一体化しており、イジェクターロッドが存在しない。
六角形の断面とも相まって一般的なリボルバーと違い、細く華奢なシルエットである。
イジェクターロッドはないが、フレームを折ると薬莢はせり出すようになっている。
<欠点>
「中折れ式」、「低反発・低威力の弾薬」、「リボルバー」という数世代前の設計思考で銃器を開発したのは驚きである※
周りの意見を聞かない頑固な保守的傾向のせいで本銃は二線火器ながらも1978年まで使用され、現代に於いても
L85A1などの兵器を開発している。
※"リボルバーがダメ"、
というわけではなく"戦場に持ち込むのが古い"、というわけである。
<登場作品>
古い銃だが、時代背景が1900年代前半以前ならば味のある良い拳銃だと言える。
<余談>
ウェブリー社は民間企業で、RSAFは国立機関。
民間に依頼を出しておきながら、国立機関のパクリ製品を採用するという酷い仕打ちに対しての訴訟であり、"真似された"
というだけが起訴理由ではない。
この訴訟に対して裁判所は「二つの拳銃は全くの別物」という判断を下し、ウェブリー社は敗訴。
しかし政府は賠償金1200ポンドを支払っており、事実上のライセンス生産とも言える。
3分以内に追記・修正しないとシータが流行の服に!!
最終更新:2025年07月07日 18:00