メイスを愛でよう

メイスを愛でよう」のコーナーです。ここではメイスの名称や見た目、小ネタについて考察していきます。
メイスについて詳しく知って、本作ドラゴンズドグマはもちろんのこと、ドラゴンズドグマ2でもファンタジーの世界にさらに没入してプレイしましょう。
【説】は説明文の略です。


目次



メイス(英Mace)

  • 【説】古くから一般的に用いられている打撃武器。重量があるため、力のない者には扱いづらい。
    • 6枚の厚い金属板と太く大きな柄を持つメイス。名称はメイス(Mace)そのまま。古びたグリップと柄に使われた木の色味がいい味を出している。
    • 「メイス」とは、重い金属製の頭部(鎚頭・メイスヘッド)と柄(ポール、グリップとメイスヘッドの中間)の二つの部位からなる打撃武器の総称で、元は「棍棒(太いバットの様な丸い棒状の武器)」から発達したらしい。また、複数の部品を組み合わせて作られることから、メイスは「合成棍棒」の 一種 とされているが、本作ドラゴンズドグマではメイスではない他の種類の合成棍棒(金棒)がメイスとして大雑把にくくられている。
    • 史実では、ローマ教会(キリスト教会)に所属する聖職者は「血を流す(返り血を浴びる)こと」を禁止されていた為、返り血を浴び易いであろう刃物武器ではなく、鈍器(メイスなど)を好んで使っていたと云われている。この伝承が転じて昨今のファンタジー系のRPGでは聖職者は鈍器を使う、という設定が定着した。しかし実際のところ、中世ヨーロッパの聖職者は剣や槍など騎士とそう変わらない(刃のある)武器を用いた。…とも言われている(詳しくは「メイスとは」でネット検索)。ちなみにドラゴンズドグマのミスティックナイトは『魔法 騎士 』である為、メイスと剣の両方を使うことに不自然さは無い。

サウザンドトゥループス(英Thousand Troops)

  • 【説】多数の刺が打ち込まれた打撃武器。破壊よりも致命傷を与えるための武器である。
    • メイスではなく金棒型の武器。黒い金属(鉄?)製の槌頭がアイス菓子のチュー〇ットのような形をしており、六角形のチュー〇ットにトゲ(刺)が交互に2、3本ずつ計30本生えている。
    • 「サウザンド(Thousand)」は数字の単位の『千(1000)』を表す言葉、「トゥループス(Troops)」は針や刺かと思いきや『軍勢(軍隊)』を意味する言葉。この武器名を直訳すると『千の軍勢』。よくゴブリン達が使っているので、それにかけて千の軍勢と名付けたのかもしれない。

バドデストラクション(英Obliteratrix)

  • 【説】 "破壊のつぼみ" の異名を持つ打撃武器。先端部が極端に重く痛烈な一撃を敵に見舞う。
    • 見た目について、花のつぼみ状の鎚頭と、グリップと柄(ポール)の間にある円形の鍔(ガード)、メイスの両端に付いてる刺先(スパイク)が特徴的なメイスである。色は黒に若干青みがかっており、シックな印象を受ける。
      • 刺の付いた球体状(星球状)の鎚頭を持つ形状から、おそらくモデルとなった武器は片手版の[モーニングスター(英:morning star)]だと思われる。
    • 英名の「オブリテラトリックス(Obliteratrix)」はラテン語で、英語だと「オブリテレーター(Obliterator)」となる。「Obliterator」とは「Obliterate(抹消する・跡形もなく消す)」の派生語で『全ての痕跡を消すもの』という意味。
    • 日名の「デストラクション(destruction・デストロイ=destroyの派生語)」は『破壊・絶滅・全滅・破壊の原因』…といった意味を持つ言葉、「バド」は『bud(つぼみ・芽・未成熟の物)』という意味の言葉。組み合わせると説明文にある異名『破壊のつぼみ』の英語版だと分かる。(情報提供に感謝)

パワービーク(英Bloodthirsty Beak)

  • 【説】熟練職人が錬成した合金で作られた打撃武器。使用者の力を一切の無駄なく打撃力に変える。
    • パワービークの形状は、史実ではウォーハンマー(戦鎚)と呼ばれる。(ウォーハンマーは、ウォリアーのそれ(両手鎚)とは長さや大きさが異なる)
    • 全体的にかなり暗い黒色。柄にハンマー(鎚頭)の部分がはめ込まれており、ハンマー(鎚頭)は片方がネジ穴で型どったような十字の形状で、もう片方は動物の爪や嘴(くちばし)のような形をしている。
    • 『ビーク(Beak)』は鳥などの「嘴(くちばし)」の意、「パワー」は文字通り『Power(力)』。直訳すると『力の嘴(くちばし)』。英名の『Bloodthirsty』は「blood(血)+thirsty(渇いた)=血に飢えた」、直訳すると『血に飢えた嘴』という、なかなか凶悪な意味。

モルゲンステルン(英Morgenstern)

  • 【説】多数の刺が打ち込まれた星球形の打撃武器。小ぶりながら強大な破壊力を持つ。
    • 全体的に濃い黒色。槌頭がたまご形状で下から一列毎に刺4本を三列分とメイスの先に1本、計13本の刺が打ち込まれている。グリップと柄の形は正六角形。
    • 「モルゲンステルン(Morgenstern)」とは、星型(金平糖型)の頭部を持ったメイスの総称で、史実では13世紀のドイツで生まれたらしい。
      • なお、星球型の鎚頭を持つ戦鎚を(鎚頭が柄と鎖で繋がれているフレイル型版も含めて)「モーニングスター(morning star)」と言う(後述の「シューティングスター」と混同しがちだが、あちらはモルゲンステルン型)。モーニングスターは例のドラゴンズドグマ2で実装される振り香炉?(新職業の武器)と似た形状の武器である。
    • ちなみにゲーム内では、グレーターゴブリン達もこの武器を使用する。
    • 余談だが、「Morgenstern」はドイツ人の名前(姓)にもなっており、「明けの明星(=金星)」を意味するらしい。発音は「モーグンシュターン」、どこか「モーニングスター」に似た発音である。

ライジングロア(英Crescending Roar)

  • 【説】電撃の力を帯びた金棒。殴りつけたときの衝撃は大気をも震わせる。
    • 形状はサウザンドトゥループスと全く同一だが、地色の黒に雷属性の青色が良く映える。
    • 「ライジング(rising)」とは『昇る・上昇』の意(例:ライジングサン=日が昇る)、「ロア(Roar)」は『吼(ほ)える・呻(うめ)く・泣きわめく』の意。雷が空を這(は)うように伸びる様子を表現しているのだろうか...?ちなみに雷はライトニング(Lightning)である。
    • 英名の「Crescending」はよく分からなかったのだが、恐らく「Crescendo(クレッシェンド、感情・動作を次第に強める)」に関連する言葉だと思われる。こちらは『大気が次第に震える、次第に雷の音が大きくなる様子』を表しているのだろうと思われる。

バレットファイア(英Font of Fire)

  • 【説】炎の力が封じ込められた打撃武器。その身からは灼熱が湧きあがり続けている。
    • 形状は[バドデストラクション]と全く同様だが、地色の黒に炎属性の赤色が良く映える。
    • ファイアは炎(Fire)、バレットは弾丸(Bullet)のことだと思われる。直訳すると「炎の弾丸」。なお、バレットジャーナルなどといった単語のバレット(bullet)はBullet(小さい点「・」)のほうの意味である。
    • ただ、ちょっと疑問なのは英名の「Font of Fire(フォント•オブ•ファイア)」の「フォント(Font)」である。「Font」にも二つの意味があり、一つは『[聖水盤]と言われる、儀式に用いられる聖水を溜める為の[容器]』のこと、もう一つは『文章の[書体]』のこと。まさか弾丸が誤解されて、小さい点「・」の方で翻訳されたのだろうか…?。それとも、英版の説明文には「太陽の様に燃える棍棒」とあるが、『決して消えない灼熱の太陽と聖なる雰囲気を放つ聖水盤』を掛けているのだろうか。
    • ちなみに小ネタだが、バレットファイアは竜血強化の2段階目(銀竜)から急に魔法攻撃力だけが跳ね上がる(381から645に)。その代わりに物理攻撃力が殆ど伸びないが、魔法攻撃力だけを見れば[ツインゴッド(ウルドラ聖武器)]や[ロウアーザマジック(黒呪武具Lv.2解呪品)]の竜血強化2•3段階目を上回る数値を叩き出す。
      • 片手剣(アルマス)や他の武器種でも同じ様に下位の属性武器の方が上位の属性武器(物魔のバランスが良い)の魔法攻撃力を上回るが、その中でもバレットファイアの魔法攻撃力は特に高い数値(749)である。もっとも、ミスティックナイトであれば杖を使えば良いだけのことではあるのだが…。

インゴットクラブ(英Ingot Club)

  • 【説】高強度の鉱石を精錬して作られた打撃武器。凝縮された破壊力により対象を粉砕する。
    • こちらも史実ではウォーハンマー(戦鎚)と呼ばれる武器である。
    • 色は全体的に黒いが、柄や鎚頭に交差した綺麗な青い模様が入っている。形状は、現実世界でもよく見かけるハンマーと似通っているが、少し鎚頭がスリムで威力を一点に集中できるようになっていると思われる。
    • 「インゴット(Ingot)」とは『鋳造した金属の塊(かたまり)・鋳塊(ちゅうがい)』のこと、「クラブ(Club)」とは『棍棒』のこと。ハンマーを言い換えた形である。

サウザンドスティング(英Thousand Stings)

  • 【説】焼き入れを重ねることで硬度を高めた金棒。殺傷性を高めるため多数の刺を備えている。
    • 見た目は正に日本妖怪の「鬼」が使う金棒(金砕棒)…もとい太くなったサウザンドトゥループス。チュー〇ット状の溝もなくなった。六角形の一つの面に8本x6面で全体に計48本の刺を打ち付けている。ちなみに強化素材はオーガの牙とエルダーオーガの爪。
    • 「サウザンド」は『千(1000)』の意、「スティング(Stings)」は『刺す(刺し傷)』の意。つまりは『千回刺すもの』。ドラゴンズドグマの世界では「針千本のーます、指切った!」ではなく、「刺千本さーすぞ、角取った!」の方が子供たちの間で流行りそう…()

スティールビーク(英Steel Beak)

  • 【説】 "鋼鉄のクチバシ" の名を持つ打撃武器。すべての力を一点に集中させ対象を破壊する。
    • こちらも例によってウォーハンマー。名称については説明文のとおりである。
    • [パワービーク]とほぼ同じ形状の武器だが、柄に銀の装飾や鎚頭に刺先(スパイク)、打面にギザギザ状(肉叩き用のミートハンマー状)の溝などが施されている、見た目的にも上位互換品。
    • ちなみに余談だが、スケルトン系魔物敵のシルバーナイト(通称:銀骨騎士)達も使っているが、武器の外見色が銀色に染められている特別仕様となっている。…つまる所、[シルバースティールピーク]…と言った感じだろうか。

リンロッドスクリュウ(英Threaded Cudgel)

  • 【説】ねじ上げ加工された金属を備えた打撃武器。特殊な形状のため、扱いには経験を要する。
    • 隣国からの派遣騎士である[ジュリアン]が使用したメイス。螺旋(らせん)状の6枚の金属の板の一枚一枚に植物の蔓(つる)のような、青みを帯びた銀の装飾が施されている。
    • 「スクリュウ(screw)」と英名の「Threaded」は『螺旋状•ねじ状』といった意味、「Cudgel」は「Club」と殆ど同じ意味で『棍棒』である(厳密には頭が太くて重いのがClub、そうでないのがCudgel)。なお、リンロッドはロッド(rod=棒、DDONのロッドと同じ)に絡めた造語で、日英共に見た目のままを表した名称であると思われる。なお、現実世界にも螺旋状の形状をしたメイスが存在したのかは不明。

ドラゴンズトール(英Dragon`s Toll)

  • 【説】猛々しき竜の名を冠する至高の打撃武器。その圧倒的な破壊力は竜の一撃に匹敵する。竜の教え、全12の内の1つ。
    • 強いていうならば、インゴットクラブを鍛え直したような武器。後述のドラゴンズグルズの色違い。
      • なお英語版の説明文曰く、竜の一撃とは「竜の尻尾の攻撃のこと」だそうです。
    • 「トール(Toll)」は名詞として『(事故や災害の)犠牲(死傷)者や損害』といった意味、ちなみに動詞としては他動詞で『鐘を繰り返し鳴らして(知らせる)』、自動詞で『鐘が繰り返しゆったり鳴る』、だそう。他にも『通行料•徴収』といった意味もあるが、この場合(武器の名称)は一番前者の『ドラゴンの犠牲者』という意味だろう。武器の見た目に竜っぽさがあまりないのも少し納得である。
      • ちなみに「トール」で思い浮かべるであろう、北欧神話で有名な戦鎚を持つ雷神[トール]は、英語表記だと「Thor」もしくは[Tor」で、発音は『ソー(ア)』もしくは『ソール(どちらもThのスッという空気音)』らしい。

ドラゴンズグルズ(英Dragon`s Presence)

  • 【説】絶大なエネルギーを秘めた打撃武器。対象に竜の咆哮にも似た衝撃を与えるという。
    • 見た目はドラゴンズトールの色違い。例によってウォーハンマーなのだが、英版の説明文によると「bludgeon(先端に重みをつけた棍棒)」らしい。棍棒は最も歴史が古い武器の一つなだけあって、様々な呼び名がある様子である。なお、英名の「Presence」は『存在』という意味。

ツインゴッド(英Totem Mace)

  • 【説】神の祝福を受けた双頭の打撃武器。2つの打撃部は天と地を象徴しているという。
    • 形状はぱっと見、螺旋状になってない "リンロッドスクリュウ" だが、螺旋形状以外にも所々に差異がある。色はウルドラ聖武器特有の光輝いた金と紫。
    • 日名の「ツイン(Twin)」は『双子(ふたご)・一対』の意、「ゴッド(God)」は『神』。2つの神、ここでいう「天と地の神」…と言ったところだろうか。
    • 英名の「トーテム(Totem)」は未開社会のある部族が特別な信仰(関係)を持つ動植物や自然の物や現象のことらしい。難しい概念だが、要は神様(God、日本で云うところの神の使いの鹿やカラス、ご神木とか、トイレの神様(?)とかその類い)に関する概念だと思われる。

アックスカル(英Sickening Skull)

  • 【説】拷問を受ける骸骨をかたどった打撃武器。スケルトン系のモンスターに大ダメージを与えることができる。
    • 「Sickening」は『吐き気を催させるような・うんざりするような』、「Skull」は『髑髏(どくろ)•頭蓋骨•骸骨(がいこつ)』の意。筆者も初めてこの武器を見た時に同じ気分になった。
    • 両端にスパイク(刺先)の付いた棒(柄)に、黒い金属で模された人間の肋骨と頭蓋骨を組み合わせて、悪趣味な11本のスパイク(刺)を脊髄に沿って肋骨に打ち込んだような見た目。よく見ると頭蓋骨にもスパイク(刺)が刺さっているが、どの刺も骸骨でなければ拷問どころか致命傷である。六角形で太めの木製?グリップも特徴的。
    • 英版の説明文によると[bludgeon(先に重みをつけた棍棒)]らしいが、日名の「アックスカル」は『アックス(Axe,Ax,Acs=斧)』と『スカル(Skull=骸骨)』を掛けた造語ではないかと思われる。
    • ちなみにだが、どうやらスケルトン族以外にもワイトやリッチ、リビングアーマー、ダークビショップにも効果(与ダメージ倍増)があるらしい。また魔撃砲の魔法弾にも効果が適用される。

アームスフロムキング(英Royal Alms)

  • 【説】貨幣と同様のレリーフが施された打撃武器。敵を打つことで富がもたらされる。
    • 錬金術か何か(トルコの金属製ポット?)をモチーフにしたような、手の込んだ鎚頭を持つ、黄金(製)のハンマー。ドグマ版「打ち出の小槌」で、攻撃を一回当てるごとに5Gの金貨が手に入る。
      • なお、グランシス半島の「貨幣と同様のレリーフ(浮き彫り細工)」は打撃面に施されているレリーフのことだと思われる。(詳しくはドラゴンズドグマの公式アートブックを参照、レリーフの絵が載っている)
    • 他のメイスの4倍ほどの重量を持つにもかかわらず、一番弱い[メイス]と同程度の攻撃力しかないものの、最大(金竜)強化まですれば無強化のドラゴンズトール並みの攻撃力を得られる。
    • 「アームス(Alms、実際の読みはアルムズ)」は『施し(物)』の意、「フロムキング(from King)」は『王からの』、「ロイヤル(Royal)」は『国王の』」。つまりは日英どちらも『王からの施し』という名称である。
    • ちなみに『敵を打つことで…』と書かれているが、黒呪島のオルガやバロック(常時無敵状態&逃走や敵対もしない特殊NPC)を殴ってもお金が手に入るが、金策には非効率。なお、オルガやバロックを殴ると一撃一撃に入るヒットストップの遅延がとてもよく分かる。

シューティングスター(英Shooting Star)

  • 【説】軽金属製のスパイクが付いた棍棒。重量バランスを整え取り回しやすくしている。
    • 装備アイコンが先述のモルゲンステルンと全く同じだが、モルゲンステルンと見た目を比べると、鎚頭が一回り大きくなり、刺(スパイク)と刺を繋ぐように銀の装飾が追加されている。なお、刺の本数は同一。色は黒から強い光沢をもつ黒に、グリップも布から革に変わった。
    • 「シューティングスター(Shooting Star)」は 『流れ星』という意味の言葉だが、「シューティングスター(流星)」と「モーニングスター(モルゲンステルンの英名版)」を捩(もじ)ったのではないかと思われる。

ロウアーザマジック(英Magebreaker)

  • 【説】永久凍土で冷気を溜め氷の力を宿した棍棒。対象の魔法攻撃力を下げる効果がある。
    • シューティングスターと同様の形状で、攻撃対象を魔法攻撃力ダウン状態にする効果を持つ、唯一の武器。
    • 英名の「Magebreaker」は『Mage(メイジ=僧侶•魔法使い)』と『Breaker(壊す者•破壊者)』を組み合わせた造語で、魔攻ダウンの特殊効果を指した名称だと思われる。
    • 日名の「ロウアー(Lower)」は『低くする(低下させる)•落とす』の意、「マジック(Magic)」は『魔法•魔術』の意なので、「ロウアーザマジック(Lower•The•Magic)」は直訳すると『魔法を低下させる』という意味になる。こちらもこの武器の特殊効果を指している。

メイスオブダウト(英Virge of Madness)

  • 【説】前装者が裏切りの果てに憤死した際に 怨念をまとわせたと伝えられる品。猜疑(さいぎ)心を殴殺(おうさつ)力に変える力があるらしい
    • これまで紹介してきた打撃武器たちは、一応は全てメイスという括(くく)りなのに、ほとんどが棍棒(金棒)やウォーハンマーの類いだったが、最後の最後にメイスらしいメイスが戻ってきた。
    • 非常に見た目がすっきりとした細身なメイス。形状はツインゴッドと少し似ているが打撃部は一つのみ。細身ながら剛性を感じる頭部の黒みと、高級感漂う柄(ポール)の赤みのコントラストに、金の装飾がよく映える。刺先もよく研がれた槍の穂先のように見えなくもない。
    • 日名のメイスオブダウトの「ダウト(doubt)」とは『疑念・不信感』の意。…つまりは説明文にもある「猜疑心」を表している。「猜疑心」とは『(嫉みや妬みを伴って)人を疑う気持ち』のこと。この武器名を直訳すると『猜疑心のメイス』。
      • ちなみに「嫉妬(しっと)」の文字で使われる「嫉(ねた)み・妬(そね)み」(妬みは "ねたみ" とも読む)は、どちらも「うらやましい(羨ましい•羨望)」という感情を表す言葉だが、嫉みは「自分に対する悔しさ•劣等感」を含む言葉で、もう一方の妬みは「自分より優れた相手に対する憎らしさ」を含む言葉らしい。
    • 気になるのは、英名の「バージオブマッドネス(Virge of Madness)」の "バージ(Virge)" である。
      • 海外wikiによると、「罪人に罰を与える・罪人を殴りつけるための "棒・棍棒" 」を表す古い言葉がVirgeである(現代ではVergeという綴りの英単語に相当する)とのこと。さらに説明文の「裏切りの果ての死」とは西洋の歴史的に、反逆罪などに問われて絞首刑や四つ裂きの刑、斬首刑といった死刑に処された人のことを指すらしく、憤死の内容とは反逆による死刑であったと推察できるらしい。
      • 「マッドネス(Madness)」は『狂気•狂乱•激怒•熱狂』などを表す言葉。「バージ」は(自らを死に追いやった者たちを罰するための)棒・棍棒と思われ、武器名の単語の組み合わせを直訳すると『狂気の棍棒』となるが、裏切られ殺された怨念を「Virge」という古い言葉と説明文で、間接的にその背景を思い浮かばせる形で表現した名称であると思われる。(追記:英語版WikipediaでVirgeの記事を発見"https://en.wikipedia.org/wiki/Virge")
    • ちなみに、竜血強化の3段階目から攻撃力が350も跳ね上がる(1659→2001)。片手剣の最強武器デーモンスレイヤー(1652→1848)と比べると150も攻撃力に差が出るので、当然敵の殲滅力にも差が生じうる。

その他

  • ゴールド・アニール武器について
    • バドデストラクション、サウザンドスティング、スティールビークの色違い(金と黒)が用意されている。
  • 錆びたメイス(英Rusted Mace)について
    • 槌頭の厚さや形がドラゴンズドグマのいずれのメイスとも異なるので、太古に存在した別の武器なのだろう。

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  • バドデストラクションのバドはbud(つぼみ)ではないでしょうか - 名無しさん (2023-10-15 14:35:23)
    • なるほど。情報提供ありがと〜! - 名無しさん (2023-10-15 17:03:48)

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最終更新:2024年12月02日 02:53