短剣を愛でよう

「短剣を愛でよう」のコーナーです。ここでは短剣(ダガー)の名称や見た目、小ネタについて考察していきます。
短剣(ダガー)について詳しく知って、本作ドラゴンズドグマはもちろんのこと、ドラゴンズドグマ2でもファンタジーの世界にさらに没入してプレイしましょう。
【説】は説明文の略です。


目次



ダキアエネシス(英Criteria)

  • 【説】一般的に普及している短剣。軽量で力のない者でも手軽に扱える。
    • 木製(と思われる)グリップと、少し青みを帯びた刀身、刀身の付け根の溝が特徴的なダガー。
    • 英名のCriteriaは「基準」という意味である。
    • 日名のダキアエネシスはダガーの語源であり、ラテン語の「ダカエネシス(dacaensis)」のことだと思われる。「ダカ(daca)」は『ダキア』の意、「エネシス(ensis)」は『~人の』 という意味で、組み合わせると『ダキア人の(短剣)』となる。ダキア人とは東欧のルーマニア人の祖先であり、現代における「ダガー」と言われる両刃の短剣は彼らが使っていた短剣に由来するものだと言われている。
      • 実際にダキア人が使っていた短剣がダキアエネシスに似た形状だったわけではないと思われる。恐らくは今作に以後登場するダガーの基本・基準となるこの短剣に、ダガーの語源からあやかった名称を付けたかった、ということだろう。
    • メインポーン(ストライダー選択時)の初期装備品でもある。領都の武具屋では売っておらず、カサディスのエステラの店で販売している。

スリットダガー(英Throatcutters)

  • 【説】刃の中央に1本のスリットが入った短剣。取り回しの良さと高いメンテナンス性が特長。
    • 片刃のナイフを二本、背でくっつけたような形状の刃を持つ。鍔や柄頭の部分が黄土色で、グリップは濃い茶色。短剣でありながらも重量感を感じる色合いである。なお、こういった形状のダガーが実在したかは不明。
    • 説明文にもある「スリット(slit)」とは『隙間のこと』で、武器の用語ではなく、一般的に使われる言葉である。日名の「ダガー(dagger)」は、『対人用の両刃(諸刃)の短剣』、本作に登場するダガーのことである。
    • 英名の「Throatcutters」は恐ろしい名前で、「Throat(スロート)」は『喉』、「cutters(カッター)」は『切る人・切る道具』。意訳すると『喉を切り裂くもの』といった意味である。何故こんな物騒な名前を付けたのだろうか…?。

スティレット(英Stilettos)

  • 【説】殺傷目的に特化した短剣。平たい剣身は鎧の隙間を狙って突き刺すのに効果的。
    • 青みを帯びた茄子(野菜のナス)状のグリップ、グリップを守るナックルガード(護拳)、溝が四本彫られた剣身が特徴的である。
    • 史実の「スティレット(Stilettos)」とは、刃の無い錐(きり)状の形をした刺突専用の短剣の総称である。
      • 史実のダガー一般は、鎧(英プレートメイル)や鎖帷子(くさりかたびら、英:チェインメイル)を着た敵を地面に押し倒して、鎧の隙間に突き刺して攻撃or追い詰めた(重傷を負わせた)相手に対するトドメ刺しに使うことが多かった。スティレットは説明文にもあるとおり "鎧の隙間を突き刺すこと" に特化したダガーである。
      • なお、現物のスティレットは剣身がグリップ部分よりも細く、剣先が鋭く尖っている。全長も30cm程と長くはない。また、ナックルガードも実際は付いていないのだが、特徴的な丸みを帯びたグリップは現物にも当てはまる特徴の一つである。
      • 追記だが、溝の形状からして少しチンクエディア...っぽい見た目ともいえる。ドラゴンズドグマのチンクエディアは片手剣だが、実際のチンクエディアは数本の溝の彫られた大きめの短剣だったそうである。

フレイムエッジ(英Scalding Razors)

  • 【説】半永久的に燃え続けるという不思議な金属で作られた短剣。
    • 見た目はダキアエネシスと全く同一。
    • 日名の「フレイム(flame)」は『炎』、「エッジ(edge)」は『刃』、組み合わせると『炎の刃』である。
    • 英名の「Scalding」は『火傷するような』、「Razors」は『剃刀(かみそり)・携帯用刃物』、組み合わせると『火傷するような刃』である。

ブレイブスピアー(英Signs of Valor)

  • 【説】奇妙な模様の入った古めかしい短剣。元々は槍として使われていたらしい。手にしていると不思議な力を感じる……。
    • 近くでよく見てみると、確かに刃が槍の穂先(ゲーム内では矢じりと表現)のような形状をしており、グリップ(穂先の根本)の部分は槍の柄(え)の代わりに短い棒が差し込まれている。色や模様は非常に独特で、黒の金属に、渦巻いたような青の模様が施されている。
    • 日名の「ブレイブ(brave)」は『勇気•勇敢な•勇ましい』という意味、「スピアー(spear)」は『槍』、組み合わせると『勇気の槍』である。
    • 英名の「Signs of」は『兆候•前兆』の意、「Valor」は『(戦場での)勇気・武勇』。意訳すると『勇気の現われ』。日英共にカッコいい名前である。
    • ヒルフィギュアの丘、地上絵の槍の先端部にある採取ポイントでのみ採取できるのは有名だが、実はヒルフィギュアの祠の記述によると、竜識者がかつて現役の覚者だった頃に使っていた武器だそうである。洞窟を探すと(確か)3箇所で槍などに関する記述が読める。

スナグダガー(英Snagdaggers)

  • 【説】大きく広がった刃先が特徴的な短剣。特殊加工の刃で相手の傷口を広げ、容赦なくダメージを負わせる。
    • 刃先については説明文のとおりで、刃先以外の特徴としては、大きく広がった円柱状の柄頭、(恐らく滑り止めのための)グリップの凸凹、グレーっぽい色の剣身といったところだろう。また鍔のない形状、黄土色の柄、溝の彫られた剣身など、以前に紹介したダガーと似た特徴も持つ。
    • 「スナグ(snag)」は『(切りとったり折れたりした後に残る)枝株』だそうである。枝株…と言われてもあまりピンとこないと思われるのだが…とにかく刃先の形状を指しているのだと思われる。実際にこういった形状の刃先を持つダガーが史実に存在したのかは不明。

ヴォウジェダガー(英Vouge Daggers)

  • 【説】非常に鋭利な三日月状の刃を持つ短剣。元は長い柄をつけて鉾槍として使われていた。
    • 刃先が曲がった大きな刃と、刃に対して平行に取り付けられたグリップが特徴的な短剣。なお、刃以外は黒色である。
    • [ヴォウジェ(Vouge=Voulge)]とは、13世紀のスイスで生まれ、14世紀後半にフランスとケルト(中央アジアからヨーロッパヘ渡った人たち)の歩兵が使用した矛(槍と非常に似た形状の武器)の一種だそうである。柄の先に取り付けられた、刃が湾曲し先が細いのが特徴。
      • 筆者は初めてこの武器を見た時に「肉切り包丁にそっくりだな」…と思ったのだが、やはり[肉切り包丁(Meat Cleaver)]を長い棒の先端部分に取り付けた物らしく、西洋では「Pole Cleaver(柄のある肉切り包丁)」とも呼ばれていたそうである。
    • なお説明文の[鉾槍(ほこやり)(斧槍とも呼ばれる)]とは[ハルバード]という(槍と斧を組み合わせたような見た目の)長柄武器の日本名である。諸説あるが、ヴォウジェとハルバードは同じ13世紀スイス発祥で、ヴォウジェがハルバードの元になった、とも言われているが厳密には別の武器である。
      • なお、ハルバードの刃を使った短剣もこの後に紹介する(ヘルムバルテダガー)。
      • 余談だが、東洋の矛槍は西洋では広義のハルバードとされており、日本の薙刀はジャパニーズハルバードと呼ばれているらしい。

ディープクリムゾン(英Crimson Teeth)

  • 【説】ドクロをかたどった禍々しい短剣。人の生き血をすするとされ、催事(祭事?)などにも利用されてきた。
    • 柄と柄頭に多数(8x2+4x2で計32個?)の小さなドクロが付いている。グリップは縦に細い枝を束ねたような形状をしており、刃はサメ肌を模したような見た目をしている。なお色みは、柄は濃い紫色で、剣身だけ紫の薔薇のような色をしている。
    • 日名の「クリムゾン(Crimson)」とは、『濃い赤色(真紅や深紅)』のことである。「ディープ(deep)」は『深い•濃い』の意。『非常に濃い赤』ということだと思われるが、どう見ても実物は紫にしか見えない…。恐らく、生き血(真紅)をすする、血の色に染まることからその名がつけられたのだと思われる。
    • 英名の「Teeth(またはtooth)」は通常は『歯』の意だが、「Teeth」の形で使われたときのみ『威力•効力•権威』といった意味を持つ。サメ肌のような剣身を『真紅の歯』と呼んだか、あるいは祭事に使われることから『真紅の権威』と呼んだのか、その両方かは分からないが、そういった意味であることは間違いないだろう。
    • 救済のエリシオンがMQ[滅びの賛歌]でワイトを召還する為に使用した武器と同一だと見てとれる。

バルディッシュダガー(英Bardiche Daggers)

  • 【説】三日月状の鋭利な刃を持つ短剣。元は長い柄をつけて戦斧として使われていた。
    • 形状はヴォウジェダガーと似ているものの、あちらよりも刃が細長い。また、グリップが厚みのある素材で作られている。なお剣身に古い言葉(竜言語?)が彫られており、色はグレーっぽい銀色。
    • [バルディッシュ(Bardiche)]は、14〜17世紀にかけてスカンジナビア半島と東ヨーロッパ(東欧)圏で使用された、長柄(全長150cm弱)の戦斧(反った幅の広い刃の斧)である。

クナイ(英Kunai)

  • 【説】異国の暗殺者が用いると伝えられる短剣。禍々しい妖気をまとっており殺傷力は高い。
    • 形状はスリットダガーと全く同一だが、闇属性が付与されているせいか、グリップの部分まで暗い色をしている。例えば、「ダキアエネシス」と「フレイムエッジ」(形状が同じ)の場合は刃のみ(エンチャントのせいで)色が異なるが、柄の色は同じだった。クナイはエンチャントのせいではなく、実際は色違いの武器なのかもしれない。
    • なお、[クナイ(苦無)]とは知ってのとおり、忍者が使う、隠し持つのに適した手の平サイズの武器(暗器とも呼ばれる)のことである。
    • なお、クナイはSQ[幸運は女神のもとに]にて、行商人マデリンに金の彫像を渡すと購入できる。
    • 性能に関して、他の属性が付与された短剣と比べると、物理攻撃力が高いが、魔法攻撃力は低め。格下のフレイムエッジよりも魔法攻撃力が低い。

スパークエッジ(英Galvanic Razors)

  • 【説】特殊な技法で鍛錬された短剣。大気との摩擦によって雷の力が生じる。
    • ダキアエネシスやフレイムエッジと全く同じ形状。3度も登場したダキアエネシスは、どうやらドラゴンズドグマの制作陣のお気に入り武器のようである。
    • 日名の「スパーク(spark)」は『放電によって「バチッ!」っと火花が出る様子』のことである。「エッジ(edge)」は『刃』の意。雷属性を表した名称である。
    • 英名の「Galvanic(ガルバニック)」は、生物の筋肉組織などが電気信号によって動くことを発見した18世紀後半の化学者「ルイージ・ガルヴァーニ」に由来する言葉で、『電流を生じる』…であったり、『痙攣•発作•どきっとする』…といった現象を表す言葉でもある。「Razors」は『剃刀(かみそり)・電気剃刀』の意。
      • 「ガルヴァニック・レイザー」も雷属性を表現した名称だが、日名よりもリアルに敵を感電させる様子だったりを表現していると思われる。

ヘブンリーエッジ(英Divine Razors)

  • 【説】鋭利な先端部を持つ優美な短剣。軽量で力の弱い女性でも扱いやすい。
    • 金色で、ひと際大きな鍔(ガード)と護拳(ナックルガード)が印象的。鍔・護拳・柄頭には聖なる光を模したと思われる彫金加工が施されている。刃は金属というよりも、何かの白い結晶のようにも見える。
    • 日名の「ヘブンリー(heavenly)」は『天(国)の•神々しい』といった意味を持つ。「エッジ(edge)」は『刃』なので、組み合わせると『天国の刃』となる。
    • 英名の「Divine(ディバイン)」は『神の•神聖な』、といった意味を持つ。「Razors(レイザー)」は『剃刀(かみそり)・携帯用刃物』なので、意訳すると『神聖な刃』となる。日英共に似た意味の名称である。
    • 例のマデリン所有の短剣である(詳しくはサブクエスト(謁見後)を参照)。余談だが、マデリンは孤児として修道院に預けられた元修道女という設定らしい。

アイスエッジ(英Chilling Razors)

  • 【説】切りつけた瞬間に噴き出る血液さえ凍りつかせるほどの致命傷を与える短剣。
    • 形状はブレイブスピアーと同一。
    • 日名の「アイス(ice)」は『氷』、「エッジ(edge)」は『刃』、組み合わせると『氷の刃』、見た目そのまま。
    • 英名の「Chilling(チリング)」は『身も凍るような冷え(恐ろしさ)』の意、「razors」は『剃刀(かみそり)・携帯用刃物』、意訳すると『凍りつく刀』といったところだろうか。
    • 余談だが、短剣は手数が多いので氷属性に弱い魔物を容易に凍結状態にすることができる。例えば、ジオリザードマン•ヘルハウンド•サラマンダー•ポイズンアンデッド•バンシー•エリミネーターに有効。

クリスナーガアーテリー(英Dragon`s Vein)

  • 【説】猛々しき竜の名を冠する至高の短剣。竜の爪にも匹敵する凶悪な殺傷性を持つ。竜の教え、全12の内の1つ。
    • 赤竜を模した、真紅の波打つ短剣。柄がドラゴンの頭部・首、剣身が(血管の浮き出た)肌だと思われる。後述のクリスナーガペインと色違い。
    • 日名について、「クリス」・「ナーガ」・「アーテリー」の3つに分けて解説する。
      • 「クリス」とは、東南アジアの波打つ短剣のことであり、このクリスナーガアーテリーと基本的な形状は同じ。また、独特な浮き出た紋様を持つことも特徴の一つ。クリスには魔を払う力があるとされ、護符として儀礼によく用いられる。ちなみに、刀身がうねったものが女性で、まっすぐなものが男性らしい。
      • 「ナーガ(ナガとも呼ばれる)」とは、インド神話に起源をもつ、蛇の精霊•蛇神のことである。インドでは蛇のイメージ(蛇・頭が7つある蛇・下半身が蛇の人間)、中国(仏教)では竜の一種とされている。
      • 「アーテリー(artery)」は『動脈』の意(対義語:vein(ベイン))。恐らく、クリス(クリスナーガアーテリー)特有の浮き出る紋様を表現した言葉だと思われる。
    • 英名の「Vein」は『静脈・血管』の意、つまりは『竜の静脈』。日名は動脈で、こちらは静脈。なぜ日英で異なるのかは不明。

クリスナーガペイン(英Dragon`s Pain)

  • 【説】竜の硬い鱗さえも刺し貫くという短剣。流麗な刀身からは凶悪な力がにじみ出る。
    • クリスナーガアーテリーの色違い。アーテリーは赤色、こちらは青色。
    • クリスナーガについては、一つ前の項を参照。「ペイン(Pain)」は「痛み•苦悩」の意。
    • 色が(グレーっぽい)青色のせいか、こちらは蛇をイメージしてしまう。

エルハーベン(英Heaven`s Key)

  • 【説】神聖な力をその身に宿した短剣。現在では失われた製法で作られているという。
    • 形状はヘブンリーエッジと全く同じだと思われる。例によって刃がウルドラ聖武器特有の輝きを帯びている。
    • 日名のエルハーベンを調べてみたところ、アパートやマンション、ソーセージが出てきたのだが、恐らくは「erhaben」というドイツ語ではないかと思われる。意味は『崇高な・隆起した・超越した』といった意味らしい。ちなみに「haben」はドイツ語で『持つ(=have)』の意で、「エル(er)」は『彼(=he)』の意らしい。
    • 英名の「Heaven's Key」は『天国の鍵』である。これも例によってキリスト教の聖書に出てくる言葉らしい。

リザードスタッフド(英Saurian Bane)

  • 【説】リザードマンの皮から作られた短剣。リザードマン系のモンスターに大ダメージを与えることができる。
    • 動物を模す点では、クリスナーガアーテリー(ペイン)と少し似ている短剣。柄頭がリザードマンの頭で、握り(グリップ)が首、剣の背が背びれだと思われる。
    • 日名のリザードは「Lizard」は『爬虫類』の意でつまりはトカゲ、「スタッフド(stuffed)」は『食べ過ぎて満腹になった状態(過食状態)』を示す言葉である。つまりは『満腹のトカゲ(人間)』… といったところだろうか。
    • 英名の「Saurian(ソーリアン)」は『トカゲ類の生物=リザードマン』の意で、「Bane」は『破滅•死』の意、組み合わせると『リザードマンの破滅』だが、さしずめ「リザードマンキラー」といったところだと思われる。
      • 詳しいことは失念してしまったのだが、何らかの理由でリザードマン(Lizard Man)ではなく「Saurian」という名称になったと聞いたことがある。それ知ってるよ!…という人がいれば是非コメント欄で教えてください。
    • 因みに余談だが、この武器はゲーム内では一応…短剣の分類にされているが、反りのある片刃の刀身を持つ形状外見から、本来ならば『短刀』の分類が正しいと思われる。

ダウジングダガー(英Dowsing Spikes)

  • 【説】水脈を探す蛇を模したダガー。お宝を感知すると発光して知らせてくれる。
    • 確かに柄頭が蛇の頭で、頭から刃の先まで蛇が模されている。また、よく見てみると鍔(ガード)の部分に羅針盤のような模様とグランシスの文字が彫られている。これは公式のデザインブックに拡大した画が載っている。
      • なお未開封の宝箱に近づくと効果音(&コントローラーの振動)と同時に蛇の頭が発光し、近づくにつれて徐々に光が強くなる。
    • 「ダウジング(Dowsing)」はL字の針金や金属棒などを用いて、水脈や鉱脈などを探り当てるとされる手法・占いのこと(化学的根拠は無い)。
      • なお、英名の「Spikes」は『スパイク(釘(くぎ))』の意である。刀身が極めて細いのでこういう名称になったのだろう。
    • 気になったのは水脈を探す蛇という説明文の記述で、これの元ネタはカドゥケウス(ケーリュケイオン)という2匹の蛇が棒に巻き付いた、伝説の杖のことだと思われる。これを模した杖が古代において水脈を探す「占い棒(ダウジング)」とされていたそう。

ヘルムバルテダガー(英Helmbarte Daggers)

  • 【説】長柄武器ヘルムバルテの先端を加工して。ダガーに鍛え直したもの。
    • 先に紹介した[ヴォウジェダガー]や[バルディッシュダガー]と似た武器。ヘルムバルテダガーで印象に残るのは、柄の先の槍(の名残(なごり))と、刃に施された溝と金の装飾。元はさぞかし高級な見た目の長柄武器だったのだろうと思われる。
    • 「ヘルムバルテ (Helmbarte) 」とは、『ハルバード(矛槍の一種)』のドイツ語名である。なお、ヘルムバルテは「Helm(棒)」と「Barte(斧)」が語源だそうである。
      • 厳密には槍と斧、そして斧の反対側にピック(鎌•鉤爪状の尖った刃)が付いているのだが、短剣にする為にピック部分を取り外したと思われる(だから説明文に鍛え直したという記述があるのだろう)。
    • ちなみに[ハルバード]は斧と槍を(物によっては鎌(かま)•鉤爪状の刃も)組み合わせた多機能長柄武器で、史実では多様な攻撃技を使い熟(こな)すには熟練の技術が必要とされ、騎士の花形武器の1つだったそう。16世紀以降は手持ちができる銃火器の普及により、戦闘用に用いられることはなくなったが、そこから現代に至るまで儀式•儀礼•式典用に刃抜き(「刃潰し」とも呼ばれる、切断力を極力無くして殺傷性能を殆ど無くす加工)をして装飾を施した物が用いられる。

ディスローブダガー(英Sapfire Daggers)

  • 【説】ある魔法研究家が祭具として魔力を込めた品。対象の防御力を下げる効果がある。
    • 火属性と特殊効果(敵の物防ダウン)が付与されたヘルムバルテダガー。書くまでもないかもしれないが、特殊効果はとっても便利である。
    • 日名の「ディス(dis)」は接頭辞として『不・非・無』もしくは『除く・はぐ・奪う』といった使われ方をする。「ローブ(robe)」は映画ハ〇ーポッターなどのファンタジー作品でよく見かける、魔法使いの上下一続きの衣服のこと。
      • つまりは「ディスローブ(disrobe)」という単語は『衣服の機能を無効化すること』を表す言葉。なお英版の説明文には『火の灼熱で防御力を低下させる』…とある。
    • 英名の「Sapfire」は「サップ(sap)」が『徐々に弱らせる』の意、「fire(ファイア)」は『炎』の意。組わせると『敵を弱らせる炎』である。

デーモンフラメア(英Framae Blades)

  • 【説】破損した長柄武器フラメアの先端部をダガーとして再生したもの。刃は極限まで薄く研がれている。
    • 装備アイコンはブレイブスピアーと同じ、形状も似ているがグリップ部分などは少し異なる。全体的にアルミニウムの様な白銀色をしており、刃には細かな模様が、グリップ部分には文字の様なものが彫られている。この刃の模様はエンチャント付与をした際に、非常に綺麗に光輝く。
    • 「フラメア(×Framae〇Framea)」は、古いドイツ語で『槍』を示す言葉だそう(Framaeはカプコン側のスペルミスらしい)。フラメアは非常に古い武器(紀元前2~紀元8世紀)なので、シンプルな形状の槍だったらしく、ゲーム内のデーモンフラメアにそのまま木の棒(長柄)をくっ付けた様な見た目である(もちろん特殊な模様はなかった)。
    • 日名は「デーモン=悪魔」…なので、『悪魔のフラメア』。英名は『フラメアの(槍の)穂先』という意味だろう。
    • ここまでドラゴンズドグマの短剣を振り返ってみると、長柄武器(ポールウェポン・Pole Weapon)の穂先を短剣に転用した武器が思いのほか多かった様に思える。ドラゴンズドグマ2の魔双剣(両刃の槍)が実装されたのも、無印版ドグマ(DD版)のころから槍を実装したかったのだろうか、と勘繰ってしまう。現に竜識者の椅子の横に立て掛けてある槍は本来ブレイブスピアーを槍の両端に付けていたもので、魔双剣そのもの。完全に余談だが、筆者はてっきりシーフとメイジの混成強化職が魔剣士だと思っていたが、実際は赤と青の混成強化職らしい(2023年時点)。
      • 因みに別の編集者の余談だが、槍に関しては一応、無印(DD)版の時点で既に単なる1オブジェクトとして存在している。(小ネタ・裏技ページにも記載がある『ハンターナイフ』の件と同様の扱い。)

その他

  • ゴールド・アニール武器について
    • スティレット、スナグダガー、バルディッシュダガーの色違い(金と黒)が用意されている。
  • 錆びたダガー(英Rusted Daggers)について
    • 刃が若干丸みを帯びており「ブレイブスピアー」とも似ているが、柄の形状がどの短剣とも異なる。こちらも例によって、太古に存在した別の武器なのだろう。

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最終更新:2023年11月29日 02:08