弓を愛でよう

「弓を愛でよう」のコーナーです。ここでは弓の名称や見た目、小ネタについて考察していきます。
弓について詳しく知って、本作ドラゴンズドグマはもちろんのこと、ドラゴンズドグマ2でもファンタジーの世界にさらに没入してプレイしましょう。
【説】は説明文の略です。


目次



ショートボウ(英:Shortbow)

  • 【説】広く普及している木製の弓。初めて弓を扱う者に最適。
    • シンプルな作りの弓。古びた布(と革?)が弓幹(ゆがら、弓の本体)に巻かれている。メインポーン(ストライダー選択時)の初期装備品でもある。
    • [ショート・ボウ(Short Bow)]とは、全長1m前後の「短弓(たんきゅう)」のことである。数万年、数十万年前(旧石器時代末期)から現代に至るまで、狩猟具や武器として用いられてきた。(ちなみにゲーム内の[ショートボウ]は1mよりも一回りか二回り大きいので、実は長弓と言われるサイズらしい)
      • 最大の特徴はその連射性で、[長弓(ロングボウ•Long Bow)]と比べて倍以上の速さとも言われている(長弓の連射性が低いわけではない)。特にバリスタや銃火器と比べて連射性に大きな差があったため、長い期間戦場で用いられた。なおゲーム内では弓と大弓の連射性に大きな差はない。
      • 普通に構えて最大約100m、腕がぶるぶる震えるほど(弦を引ける限界まで)引いた状態だと最大約200m程度の飛距離が出るらしい。なおゲーム内では通常90mに設定されている。
      • 実戦における短弓は、特に騎兵に好まれたとされており、短めの射程は馬の機動力で、威力は毒矢で補っていたらしい。

  • 余談:矢筒(やづつ)と矢羽(やばね)について。
    • 矢筒は弓ごとではなく、矢(arrow)の種類ごとに決まっている(大弓も同じ仕様)。
      • 赤色の矢羽の[普通の矢]は、茶色の革に、白の布(毛皮?)、3つの赤いベルトの矢筒。
      • 濃い緑色の矢羽の[毒の矢]と、矢羽が黒色の[眩ましの矢(暗闇)]は、サイクロプスの牙(?)のようなものに、金の装飾が施された矢筒、矢筒に巻かれた布は矢羽と同じ色。
      • 濃い赤色の矢羽の[沈黙の矢]と、矢羽が濃い黒色の[油の矢]は、両端に金の装飾が施された木製の矢筒。2本あるベルトは矢羽と同じ色。
      • 白色の矢羽の[睡眠の矢]と、矢羽が薄い黄色の[石化の矢]は、独特な模様が施された、布(革?)を折り畳んだ矢筒。布を締める2本のベルトは矢羽と同じ色。
      • 黒と赤の大きな矢羽の[爆裂の矢]は、[睡眠の矢]と[石化の矢]の矢筒と同じように、革を折り畳んだもの。特殊な模様は施されておらず、ベルトも無い。また、矢の先端部の矢尻(やじり、鏃)に小型の爆薬筒の様なものが取り付けられている。
      • [会心の矢(本物&偽物)]は、象牙のような白い素材を、模様の施された金属で装飾した矢筒。矢の矢羽の部分は多数の棘(トゲ)がある枝のようになっており、矢じりの部分はエヴァンゲリオンのロンギヌスの槍(螺旋(らせん)構造)に似た形状をしている。なお、矢を構えると射撃スキルを発動した時の効果音が鳴り、矢から触手が伸びてくる(この構えた状態では移動不可)。ちなみにこの矢は命中した敵や味方以外のNPCを一撃で仕留めるだけではなく、仕留めた敵の近くに居る他の敵まで連鎖的に即死させる。(黒呪島で「招魔の香料」を使って、エルダーオーガやエリミネーターを多数出現させ、近くに引き寄せた状態でこの矢を放つと…)
        • 因みに余談だが、贋作(偽物)版の会心の矢は構え状態こそ本物の時とほぼ同様だが、細かく確認してみると矢から伸びる触手が若干、ショボくなっているのが分かる。更にはどんなに射撃対象の肉質が柔らかくても、対象ヒットと同時に大きな弾かれSE音と共に矢が弾かれる様子が確認できる(与ダメージ量もほぼ無い)。

エルフストロークボウ(英:Sylvan Bow)

  • 【説】エルフの名を冠する弓。金属で覆われており、軽量かつ丈夫な作り。
    • 握り(グリップ)のあたりが内側に屈曲している、木製の細い弓。この屈曲が弾力性を増し、威力を増大させていると思われる。矢を番(つが)える部分に角(ツノ)の様な飾りがある。また、グリップに紫の布が巻かれていたり、金属で装飾されていたりとオシャレな弓でもある。(惜しむらくは矢を構えるとグラフィックが少しぼやけてしまう)
    • 日名の「エルフ(elf)」は『耳の長い長命の妖精or種族』のこと。「ストローク(stroke)」はよくテニスやゴルフで聞く言葉だが、本来は『打つこと・一撃』の意。つまりは『エルフ(eleven)の一撃(stroke)を放つ弓(bow)』といったところだろう。
      • ちなみにだが、ドラゴンズドグマのゲーム内では直接的にエルフは登場しないが、構想段階では呪い師の森の奥にエルフの里があった。もしかすると本作にも隠れて存在しているのかもしれない。なお、DDONの方ではエルフが登場した。
    • 英名の「Sylvan」は『森の・森にすむ』の意、間接的にエルフのことを指していると思われる。

ホワイトウルフボウ(英:Direwolf Bow)

  • 【説】白狼の皮を巻きつけて補強した弓。耐久性に優れ、手にしっくりと馴染む。
    • 「エルフストロークボウ」よりも強く「M字に」屈曲している木の弓。握りの部分には布を、弓幹の「M字のVの辺り」に白狼(ダイアウルフ)の皮が巻かれている。
      • なおこういった両端が強く屈曲した弓は、弦を外すと弓を引く側とは反対側にカーブするような形状になる。これを「リカーブ(反った)・ボウ(弓)」と言う。このリカーブがあることで弓の射程や威力が向上する。
    • 「ホワイトウルフ(White Wolf)」は、ゲーム内の[ダイアウルフ(Dire wolf)]のことである。なお、強化素材に「白狼の毛皮」は要求されない、求められるのは牙だけである。

フリューテッドボウ(英:Fluted Bow)

  • 【説】合金をあてがった木製の弓。木のしなやかさと金属の強さを兼ね備える。
    • 握り(グリップ)の部分が内側に屈曲している木(弓幹)に、縦溝が入った合金を貼り合わせた頑丈な弓。合金が使われているのにかなり軽量。合金の金属色と、グリップに使われている象牙(?)のような白い素材が印象的。
    • 「フリューテッド(Fluted)」は『溝彫りされた』の意。「溝彫」とは、古代ローマで作られた柱のまわりに垂直に刻まれた溝のこと。恐らくは、合金の溝のことを指していると思われる。

ハンターボウ(英:Hunter's Bow)

  • 【説】厳選された樹木から作られた弓。非常に丈夫で弾力があり、射程距離も十分。
    • [ホワイトウルフボウ]のように強く「M字」に屈曲した赤い木製の弓。握りの部分を除いて、弓幹が平らで幅が広く、交差した紋様が両面に描かれている。
    • 「ハンター(Hunter)」は『狩人(かりゅうど)•狩猟者』の意、つまりは『狩人の弓』である。

ランケボーゲン(英:Pleached Limbs)

  • 【説】極地の植物のツタから作られた弓。軽量かつしなやかで、使い勝手も良い。
    • 雑巾を絞ったような螺旋型の赤紫の弓。蔦(ツタ)の棘(トゲ)が付いたまま。グリップ部分も特徴的なデザイン。ゲームならではの見た目である。
    • 日名の「ランケ(Ranke)」はドイツ語で『植物のまわりに螺旋状に巻き付いている紐(ひも)状の部分』のことである。「ボーゲン(Bogen)」もドイツ語で『弓』の意。弓幹の形を指した名称である。
    • 英名の「Pleached(プリーチ)」は『組み合わせる』の意。「Limbs」は一般的には『(四肢の)肢・(木の)大枝』の意であるが、弓用語としてリム(リブ)と呼ばれる、弓のグリップを除いた上半分と下半分のことである。上端をアッパーリム、下端をロウアーリムと呼ぶ。つまりは、ツタ状の枝と弓のリム(リブ)を掛けた名前だと思われる。

スターディボウ(英:Stalwart Bow)

  • 【説】驚くほどに頑丈な弓。あらゆる要素が高いレベルで融合した名品。
    • 先の[フリューテッドボウ]の上位互換品だと思われ、黒と金の高級感溢れる見た目に変わった。具体的には、フリューテッドボウでは縦溝状になっていた弓の背(弦と向かい合わない面)の部分に金の細かな装飾が施されている。なおほんの少しだけ厚みも増しているようにみえる。
    • 日名の「スターディ(sturdy)」は『頑丈である』の意。英名の「Stalwart」は『逞(たく)ましい・頑丈な』の意で、ほぼ同じ意味。名前からも分かる頑丈な弓である。

ドラゴンズボウ(英:Dragon's Rancor)

  • 【説】猛々しき竜の名を冠する至高の弓。竜の持つ力強さとしなやかさが混在する。竜の教え、全12の内の1つ。
    • 先に紹介した[ランケボーゲン]と同じ系統の形状をした黒っぽい弓。弓幹がランケボーゲンと同じ、トゲの生えた植物のツタ状になっている。また弓幹の両端には3本の赤い爪、矢を番(つが)える部分には[エルフストロークボウ]の様な角状の金の飾りがあり、これは竜の顎を模していると思われる。
    • 日名はそのまま『竜の弓』である。英名の「Rancor」は『深い恨み・怨恨』の意、つまりは『竜の恨み』である。確かに見た目がそんな雰囲気である。

フェアリーズウィスパー(英:Fey Whisper)

  • 【説】 "妖精の囁き" の異名を持つ弓。プラチナでコーティングされており、羽のような軽さと強靭さをあわせ持つ。
    • [エルフストロークボウ]の色違いの白い弓。
    • 「フェアリーズ(fairies)」とは『妖精達』の意(fairyの複数形)、どこぞのアイドルグループのことではない。「ウィスパー(whisper)」とは『囁き(ささやき)』のこと。つまりは『妖精達の囁き』と訳せる。
      • この「妖精達」とはエルフのことだと思われる。ちなみにだが『Behind The Scenes Of Dragon's Dogma(YouTube)』のスライドの中で、構想段階では「人間を軽蔑することで知られるエルフ。彼らはこの地域にいると噂されていますが、見つかりません。おそらく彼らはいくつかの良い情報やアイテムを提供することができます。(英から筆者が翻訳)」という設定だったと紹介されている。
    • 英名の「Fey(フェイ)」は『気のふれた・気まぐれな』もしくは『未来を見通す』の意(形容詞)、『気のふれた囁き』•『気まぐれな囁き』•『未来を見通す囁き』どれで訳してもそれっぽく聞こえる。

ウイングリフィン(英:Griffinbane)

  • 【説】驚くべき軽さを誇る弓。グリフィンおよび飛翔系のモンスターに大ダメージを与えることができる。
    • 矢を番(つが)える部分にグリフィンの頭部、弓の上端に前脚の爪、弓の下端に後脚を模した、銀色の弓。さらに弓幹の内側にグリフィンの羽が取り付けられている。かなり格好良い見た目。
    • 日名の「ウイング(wing)」は『(鳥の)翼』のこと、それとグリフィンを繋ぎ合わせた名称となっている。
    • 英名の「Griffin(グリフィン) bane(破滅)」は、言い換えると『グリフィンキラー』と同じ意味合い。
    • なお、武器説明文内に「飛翔系」とあるが、翼を持つドラゴン族には特効効果が無い。
    • ちなみに金竜強化で、後述する[ドラゴンボルケニック]の無強化状態と同程度の性能をもつ。物攻と魔攻が倍増することを考えると、低い強化段階だとしても常備しておくと便利である。

ブラッディハイド(英:Repeller Bow)

  • 【説】神聖な動物の毛皮を使用した弓。気付かれていない敵に対して攻撃をすると、敵の体力を奪うことができる。
    • 赤と黒の禍々しい毛皮で弓幹全体を覆った弓。弦の糸まで赤い。日本刀の握りの様な編み目のあるグリップも特徴的。毛がフサフサしていて、大弓と見間違える。
    • 日名の「ブラッディ(bloody)」は『血』に関する言葉で『血の・血の色の・血に汚れた』といった意味。「ハイド(hide)」は『隠れること・(野鳥などを観察するために)隠れる場所』の意味なのだが、または古い英語で『覆うもの』の意から転じて『(大きな獣の)獣皮や(人間の)皮膚』といった意味も持つ。英語に明るい人が、「hide」を二つの意味で使ったのだろうか。とにかく直訳すると『血まみれの毛皮』となる。
    • 英名の「Repeller(リペラー)」は『反射電極』という化学用語、もしくは『反発する・寄せ付けない』といった意味だと思われる。隠れて狙撃することを指した名だろうか。
    • 即時にHPが一定量回復するのではなく、与えたダメージ量と同じ量のHPを、毎秒40HPの速さで時間経過で回復する。なお、回復できるのは白ゲージ(暫定ダメージ)分のみ。さらに、HPが少ない敵に対して攻撃しても、実際に与えた分しか回復しない。したがって、ネズミや瀕死の魔物を攻撃しても大した回復量にはならない。ただし、野豚は1000hp回復するらしい。
      • 白ゲージ部分を多めに残せるSアビリティ[耐撃]と相性が良い。[シェアークローク]の効果は適用されない様子(※要検証)。

ドラゴンボルケニック(英:Dragon's Ire)

  • 【説】噴出するマグマの力を宿したドラゴンズボウ。放たれる矢の威力は大地の怒りの如し。
    • 竜の教え、全12の内の1つ 」と称される[ドラゴンズボウ]と同じ形状の弓。永久的な炎属性エンチャントが付与されている。
    • 日名の「ボルケニック(Volcanic)」は『火山の』の意、つまりは説明文のとおりである。
    • 英名の「Ire(アイアー)」は『憤怒』の意。つまりは『竜の憤怒』となる。

ボウオブリヴォルト(英:Darkening Storm)

  • 【説】各所に魔獣の彫金が施された弓。しなる弦の曲線からは濃厚な闇の気配が漂う。
    • [エルフストロークボウ]と同系統の形状の弓。エルフストロークボウと比べると、弓幹に赤黒い木が用いられ、太く反りが強くなっている。また弓の両端に魔獣の爪、グリップ周辺には魔獣の顔を模した濁った金の装飾が施されている。
    • 日名の「リヴォルト(revolt)」は『(小規模な)反乱・暴動』の意、つまり「ボウ(Bow)オブ(of)リヴォルト(revolt)」は『反逆の弓』と訳せる。
    • 英名の「Darkening」は『暗くする(暗転)・黒ずむ』の意、「Storm(ストーム)」は『嵐』の意。組み合わせると『暗黒の嵐』と訳せるだろう。

その他

  • 錆びた弓(英:Rusted bow)について
    • 獣の毛皮を巻き付けたブラッディハイドであれば、錆びた弓と形が重なる。毛皮の中の弓の本体がどういう形状なのかわからないが、もしかしたら金属製なのかも…。(しかしながら、錆びついた金属製の弓で矢を射ることができるのだろうか…)

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最終更新:2024年05月30日 07:22