つばめがえし

つばめがえし

聖戦の系譜に登場した、飛行系に特効を持つ剣。
第3章でマディノ城右上の村から入手。継承しない場合は第9章で再販。
第9章で当初は敵方にいるハンニバルが初期装備で二本目を持ってくる。
詳細は後述するが、優秀なものが多い聖戦の剣カテゴリの中でも屈指のネタ武器

かいつまんで説明すると、
(1)飛行系へ対処は他の手段で十分。
各世代とも序盤から弓の騎兵が、中盤までに強力な弓使いが参戦する。
彼らをちゃんと鍛えていけば、攻略においてこの剣に頼る必要性はない。
そもそも飛行系は、似た特効武器ざんてつの剣の対象のアーマー系のようにコンスタントに登場はせず、各世代とも中盤以降の特定の場面に集中して登場するため、使いどころがあまりない。
闘技場でも、これまた守備が高い強敵としてひんぱんに登場するアーマー系とは異なり出番が少ない。
あまりにも強すぎる勇者の剣(同じBランク)がある頃なのでそちらを使い回せばよい。
(2)槍を多用する飛行系との相性が悪すぎる。
こちらは三すくみで不利になるのに加えて、あちらは手槍を用いたヒットアンドアウェイ戦法が主流。
地形を無視して遠距離から飛び掛かって来る相手に対し、反撃もできずチクチクと刺されていくのは物悲しい。
同じ手槍や、魔法または魔法剣で対抗するほうが、近接間接どちらにも反撃できる。
この武器がネタ武器を逃れられない最大の理由。
(3)基本性能が低い。
要は飛行特効がついた代わりに、少し重くなって当たりづらくなった鉄の剣である。
素早いペガサスナイト系には命中が不足して当たらない、タフなドラゴンナイト系には威力が不足して倒しきれない…となりがち。
おまけにBランクなので、ダンサーのように使いたい場面があっても使えないのが悔やまれる。
(4)飛行系の強敵には効かない。
トラバントアリオーン父子やペガサス三姉妹はご丁寧にも見切り(特効無効)持ち。
アリオーンにはグングニルで瞬殺され、三姉妹には大地の剣で反撃もできずHPを吸われるというオチ。
せめて父子が大量に従える竜騎士部隊相手に活用したくとも、手槍でチクチクされるだけである。
持参してきたハンニバルには悪いが、彼には鉄の弓でも持たせた方が三すくみの分だけマシだろう。


…以上のように、全方位で隙のないと言えるほど、使いどころがなくなってしまった悲しきネタ剣である。
とある攻略本のひとことコメントでも「おそらく誰も見たことが無いであろう つばめがえしの★100」(ココで言う★とは敵ユニット撃破数の事)と、マイナー武器である事をイジられている。

唯一とも言うべき有効活用をしているのは敵側で、8章南東の村付近にいるシーフファイターである。
村を早く解放するためにはフィーを向かわせたいが、迂闊に仕掛けると飛行特効で返り討ちにされてしまう。
関節武器のヒットアンドアウェイで安全に倒す対処も取れるが、その分村の破壊が進むデメリットも伴う。

開発側も弱さを把握していたのか、続編のトラキア776には登場しない。
余談だが聖魔の光石に登場する風の剣は、なんと飛行特効を有し間接攻撃もできる魔法剣である。



Echoes風花雪月には「燕返し」名義で戦技として登場。
Echoesでは勇者の剣で習得可能。飛行ユニットに「特効」を持つ戦技。
風花雪月では全てのユニットが剣技能Cで覚えられる。飛行ユニットへの効果は、武器の威力を2倍にする「有効」に変化した。

オープニングデモでイザーク兵のソードマスターがつばめがえしを用いて必殺の一撃を出しているが、このせいで必殺技としてつばめがえしを放っているようにも見える。
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最終更新:2025年05月21日 05:57