MHF-G8にて登場した(ユクモシリーズのみ、G7下の6月24日に先行解禁)特殊防具。
HR5(凄腕。旧HR100)から生産可能。
概要
「遷悠種」つまりコンシューマーのMHシリーズからMHFに(G8以降)導入された防具が該当する。
そのため、MHFオリジナルの遷悠防具は現状1種類しか存在しない(後述)。
基本的にはHR5からの「遷悠クエスト」で手に入る素材で作成・強化が可能となっている。
課金系としては、ハリセンネコのきんぴか小判Gで入手できるフロンティアポイント交換、
及びコラボ系ガチャのステップアップ報酬で出現するものに限定されている。
遷悠防具独自の特殊効果は「スキル自動発動」。
1部位装備することで、特定のスキルが自動的に一つ発動するようになっている。
「早食い」で統一されている
遷悠武器と違い、こちらはシリーズ毎に異なっている。
その他の大きな特徴として、属性の耐性が高くも低くも極端なものが多め。
例:ユクモGXは1部位につき全耐性10、バンギスシリーズは1部位で雷耐性が-10 など
これは遷悠防具の防具としての特性になっているようだ。
HR5から生産でき、GR100で"G級遷悠防具"(俗称だが公式も使っている)へと強化可能。
G級遷悠防具は普通の
G級防具同様、G→GF→GXへと強化可能。
なおGシリーズ以降は
G級防具としての特殊効果も有しているが、精錬は対応していない。
特殊効果
特定スキルの自動発動
防具シリーズ毎(一部は剣士/ガンナー用防具でも異なる)に設定された自動発動スキルが、
遷悠防具1部位装備で発動する。
HR5から作れる防具なのでスキルは全てHRのものに限られるが、いずれも最大段階のものが発動する。
そのため、
剛種防具のランクアップも無効と思われる。
辿異スキルによる強化は可能。
具体的な発動スキルは後述するが、無条件で機能する火力スキルは現状レギオスシリーズ(見切り+5)のみとなっている。
これは当初の遷悠防具の立ち位置に起因した意図的なものである。
G級防具効果
Gシリーズ以降は
G級防具としての効果が発動する。
ただし先述の通り精錬不可。
【攻撃力上昇】
Gシリーズ以降の遷悠防具、G級防具(
G級狩護防具・遷悠防具Gシリーズ、辿異防具を含む)3部位の装着
発動対象クエストはG級系列クエストのみ 武器倍率+30
【スキル発動枠増加】
Gシリーズ以降の遷悠防具、G級防具(
G級狩護防具・遷悠防具Gシリーズ、辿異防具を含む)3部位の装着でスキル発動枠+1、
5部位装備で更にもう1枠増える。
こちらはクエストに関わらず増える。
性能、強化、立ち位置について
HRの遷悠防具はHR帯防具としては事実上最後発に当たるため、生産時点で天嵐、FX防具クラスの性能を有する。
強化でスロットが3つになり、部位によるが匠+5などが付与されているため基本的にはどのシリーズも非常に強力。
シャガルマガラと
アマツマガツチを除けば部位破壊素材は不要で、生産難易度は低い。
ポイント交換という抜け道もある上に、不定期配信の「生産・強化計画」なら1部位分が確定でそろう。
遷悠種自体は上位モンスターへ変種などと比べると手ごわいが、G級昇級前に1個あるだけでも装備の幅が変わってくる。
強化は他のHR防具同様、鎧玉で強化する。重鎧玉・剛鎧玉・天鎧玉が各2個ずつ必要。
このうち、重鎧玉に関しては遷悠クエストでは基本手に入らない(採取は可能なのでNPCが持ち帰ることはある)ので、
必要に応じて変種・奇種のクエストをクリアする必要もある。
G級昇級直後は強化できないが、GR100でG級遷悠防具への強化が可能。
ただしこちらは実装時期による性能の差がかなり大きく、素材要求数も多いため慎重に選ばないと後悔するだろう。
また、GR200という比較的近い段階で防御力にかなりの差がある
辿異防具が控えているのも注意点。
MHF-ZZ時点では、G級防具にせよ
始種防具にせよG級遷悠防具にせよあくまでこの「
辿異防具」の繋ぎという位置づけになっており、
過去(Z初期)には自動発動スキルを活用して
辿異防具と混ぜる運用もされていたが、
現在ではほぼ代替が効かなくなった見切り+5スキルと、ZZ時点ではまだ貴重な火力スキルである空隙を持つ
ガンナーのレギオスシリーズを除くと、精力的に運用されているとは言い難い。
(その見切り+5すらもプレイスタイルによっては不要となる)
ただ、これは辿異5部位が完全に用意できてからの話なので、先述の通りそれまでの繋ぎとしては物によっては有用。
課金系については大量のフロンティアポイント(FP)を必要とする。
1部位で500FPだが、確実に手に入れるにはステップアップを1周する必要がある。つまり88枚の小判が必要。
一方で、従来のガチャ防具のように強化時に専用素材を要求することはない。生産券1枚で最終強化可能。
例外としてセイラーシリーズはFP交換ではなくステップアップ報酬として生産券を入手し、
さらに派生強化ごとに生産券を要求される。
基本的にセイラーシリーズ以外は初期の実装品で、セイラーはZ以降のステップアップ報酬には券が含まれない。
故にこちらも、今となってはコレクション以外で作る必然性は乏しい。
ちなみに生産時点(凄腕級)であっても
ラスタに装備させることはできない。遷悠武器も同様。
スキル自動発動の効果が非常に大きいためのバランス調整だと思われる。
パートナーには譲渡可能だがパートナーの仕様上自動発動スキルは出ない。
ラインナップ、発動スキル
セイラーシリーズに関してはCSシリーズに存在しない男性用が新たに用意されている。
また、遷悠防具の導入によってこれまでほぼ死に設定となっていたシンボルカラー対応が再開され、
G10アップデートでは長らくdos由来の没データだった桜・朱・虹が解禁され、
部位別に異なる色を設定したり、同色でも5段階の色調を選べるなどのリファインが行われている。
なお環境が根本的に異なるため言うまでもないが、遷悠元防具のスキルと遷悠防具の防具スキルは全く異なっている。
(自動発動スキルに名残が見られないこともない、レベル)
スキル自体の輸入もG初期以降から久しく行われていない。
発動スキル
[遷悠クエスト]
[ハリセンネコくじ関連]
- ユクモシリーズ:激運
- ロワーガ・ファルメルシリーズ:状態異常攻撃強化
- ギルドバード・スカラーシリーズ:広域化+3
- セイラー:砥匠(剣士) 貫通弾・貫通矢威力UP(ガンナー)
変遷
先述の通りユクモシリーズが先行して解禁されたのだが、当時水準で非常に優秀なスキルが発現したため話題になった。
当初は「また課金防具一強か」などという声も挙がっていたが、
続くジンオウシリーズも同等の水準であったことで、遷悠防具自体がそういう性質のものだと理解されるようになった。
なおこの時点では耐性はマイナス部分しか注目されていなかった。
MHF-G9以降は遷悠防具に匹敵するスキル水準や防御力を持つGX防具が一部高難度クエストで登場するようになったことや、
始種武具のテコ入れに伴い、遷悠防具の一強という状態は起こらなかった。
ナルガシリーズやガンキンシリーズなど、人気の遷悠防具の存在で既存G級スキル(鼓舞、抜納術)や新規G級スキル(要塞、超回避)が要らない、流行らないといった声はあったが、
MHF-Zの辿異種戦において「耐性のマイナス」が致命的な欠点として広まったため、これらの人気が急落、
プラス耐性側を機能させようと思えばさせられるがそのような認識が広まり切る前にプレイヤーの主流が辿異装備メインにシフトし、
2017年4月アップデートでG級遷悠種の狩猟可能ランクがGR100に改められたこともあり、純然たる繋ぎのポジションに落ち着くことになった。
なお、この動きに伴い遷悠防具自体の性能にも変遷が見られ、
2017年4月アップデートのシャガルGXシリーズはスキルだけ見れば高性能だが防御力が低く、辿異防具との混在を強く意識したものになっており、
11月アップデートの荒天GX/蒼天GXシリーズは防御力が元の水準に戻ったが自動発動スキルが微妙とされどちらも不人気だった。
2018年4月アップデートのレギオスGXシリーズは辿異装備の繋ぎ、もしくは選択肢の一つとして明確に設定されたようで、
従来は搭載が見送られていた無条件で機能する火力スキルの見切り+5が発動し、
全ての部位に剛撃/一閃が両方付く、辿異装備に近いスキル水準となっている。
ちなみにG8当初のインタビューにて、遷悠防具一択を避けるためにあえて無条件火力スキルの投入を見送ったという発言があり、
レギオスシリーズのそれについては遷悠防具の立ち位置が明確に変わったことを踏まえてのものであると言える。
最終更新:2018年09月18日 10:16