MHF-Gで実装された新カテゴリーの武器。
大きな特徴として、「
シジル」というカスタマイズアイテムを付与することができる。
MHF-ZZ時点で、シジルを付与できる「G級武器」の系譜にある武器は更にカテゴリ分類されており、
公式では以下の通りとなっている。
- GR1から生産可能ないわゆる普通の「G級武器」
- 上記に加え、専用の特殊効果を持つ「G級技巧武器」
- G級段階まで強化した「祈歌武器」
- 辿異種の素材で作る「辿異武器」
- 進化武器のG級強化版である「G級進化武器」及びその強化版である「辿異進化武器」
概要
いずれもG級以降の素材を用いて作成・派生するため、G級昇級前は所持できない。
マイガーデンの宅配BOXを使っても、G級昇級前はG級の素材を引き出せなくなっているため強化できない。
イベント武器のキー素材に関してはG級昇級前でも入手が可能になっているケースが多いが、
優玉や絶玉などのG級の素材も一緒に要求され、結局強化や生産はG級昇級前ではできない。
G級系列の武器にはいずれも、G級武具の証であるGのマークが左下に存在する。
強化によってアイコン色やGマークの色が変化する場合がある。
辿異武器、G級遷悠武器、辿異進化武器以外の「シジル」が焼ける武器は、
装飾品スロットの代わりにシジルスロットが存在するという形式になっているため、普通の装飾品を装着できない。
シジルによるカスタマイズはG級武器の特徴の一つとなっている。
なおシジルは2018年4月のアップデートからはマイセット登録にも対応している。
なお辿異武器と辿異進化武器以外の「G級」の武器はHC適正ボーナスに関わる武器レア度が設定されていない。
内部で武器レア度(1~12。G1時代にベルムSP→トレーム強化時のカラーで存在をうかがえる程度だった)が設定されているが、
これはダミーデータで一切機能しない(実際にGGでレア度を変えるシジルが登場している)。
武器には「GR」という数値がある(GR1~GR8まで存在する)が、これ自体にシステム的な意味はない。
ちなみにシジルで武器に従来のレア度を設定することは可能(性能もレア度に比例して大幅に落ちる)で、
レア度制限クエに使用したりHC適正ボーナスを得ることができる。
一方で「G級武器」というカテゴリ自体は残っているため、「G級武器が使用できない」韋駄天杯などでは使用ができない。
ボウガンは加工レベル強化がなく、生産時点でブレ、弾速はレベルアップ強化がない状態で、強化してもそれは変化しない。
(その為最終的なブレと弾速は始種・
天廊武器と比べ若干大きく/遅くなる)。これはG級進化・G級遷悠武器も同じ。
ロングバレル/サイレンサー、パワーバレル/シールドとスコープはどの段階でも取り付け可能だがGzが必要になる。
弓は剛種系統武器や進化武器同様、強撃ビン1.6倍補正が発生する。
剛種系統武器ではないため、条件付き弾かれ無効、超速射、排熱噴射機構、爆撃ビン、弓の武器仕舞い速度上昇効果は付与されていない。
超速射・排熱噴射機構は後述するがシジルで付与可能。ただし威力減少ペナルティが存在する。
G級武器について
普通のG級武器は大きく分けると、
「Lv1~Lv50まで強化できる武器」と「Lv表記がない武器(強化可否は武器によって異なる)」に大別される。
どちらも特殊効果やシジルの焼き付けなどの仕様は同じで、公式ではどちらも「G級武器」と呼ばれているのだが、
かつてはLv表記がない武器は季節イベント(いわゆるネタ武器)、特典武器に限定されており性能も低かったため、
プレイヤーの間でこれらを"普通のG級武器に準ずる性能の武器"、略して「準G級武器」と呼ぶ動きが広まった。
小部屋など現在でもこの表記を使っているサイトも多い。
現在のMHF-Zにおいて主要な「普通のG級武器」は後者つまり「準G級武器」と呼ばれている武器群のため、特徴なども含め両方紹介する。
いわゆるGLv50(G50)相当とされる武器の性能はHR帯の常識を遥かに凌駕するレベルであり、
基本的な武器倍率はHRの「剛種武器」の2倍近くにまで到達する。
MHFのG級とはいかなるものか、これだけでもよく分かることだろう。
Lv表記のないG級武器(通称準G級武器)
G級から直接生産するものと既存のHR武器から強化するものの2系統があり、
「G級段階」に強化した時点で基本性能が確定する「GR1」の武器と、そこからもう一段階強化して性能が確定する「GR5」の武器に大別される。
祈歌武器もこの系統に属する武器である。
先述の通り、かつては性能がLv50のG級武器に比べ劣るものが多く、
GR1では文字通りHR武器に毛が生えた程度、GR5でもLv30程度の性能しか出ないものが殆どであったが、
2015年夏頃から「GR1段階でG級武器Lv50と完全に同等」の武器がイベント武器に登場するようになり、
2016年には「〇〇討伐のススメ」というイベント(現在のハンターズクエスト★1「獲得せよ!対〇〇武器」)で、
全
武器種にこのタイプのG級武器がラインナップされることになった。
当時はまだLv50G級武器が主役で、性能的に突き詰めると僅かに劣るものがあったためこれらは文字通りの意味で
「準G級」とする人が多かったが、MHF-Z以後辿異種が主要コンテンツになっていった中で、
Lv50G級武器の調達が非常に面倒なものになっている状況からこれらの武器が再評価されている。
特典武器は意図的にGR5武器でもG級武器Lv50に達しないものが多かったが、
これについてはMHF-Z後はGR200の辿異強化で性能が完成するものが割と見受けられるようになったため、
こちらは現在でも、GR1時点では「準G級」と言ってもよいものが割と多い。
ちなみに、ネットカフェ武器の俗に言う伝説級武器は、「派生強化ができる武器」として別枠扱いになっており、
Lv強化に対応するG級武器になっている。
シジル枠は上記の「GR1段階でG級武器Lv50と完全に同等」なものは最初から3枠。
特典武器に多いタイプではGR1段階では2枠、GR5で2~3枠。
強化については、
決意シリーズなど一部の武器は
辿異武器へと派生できるようになっている。
また、数は少ないがここからG級技巧武器に派生するものもある。
現在のG級環境において、Lv強化G級武器を仕上げるメリットは非常に薄くなっている。
ここで取り上げる武器は扱いやすさ、作りやすさや辿異武器への強化を持つなどメリットが大きいため、
これを用いてGR100・GR200を目指していくとよい。
オーブ武器
G級クエストの「武器・防具入手クエスト」カテゴリにある「獲得せよ!対〇〇武器」で作れる武器群。
全て「〇〇のオーブ」という素材がキーになっているのでここではオーブ武器と仮称する。
どの武器もクエストは★1、かつモンスターも強くない上に、
生産はオーブと★1の「優玉」(クエスト報酬で出る)なので極めて作りやすく、
生産時の攻撃力はLv50相当、属性は一部除きいずれも高い水準の複属性で、
劫火ヲ滅消セシ剣斧以外は全てデフォルトで長い紫ゲージがあり、フロガダGXやラースGXなど、匠のない武器でも十分扱える。
シジルスロットも最初から3つ解放されている。
武器種によって1種類か2種類か(スラアクFのみ4種類ある)が異なり、性能も微妙に違うが、
いずれもG級昇級後すぐに作れるので、作って損のない性能である。
もちろんパートナー用として作ってもよい。
なおハンターナビGR用2では、この内「黒のオーブ」「青のオーブ」「黄のオーブ」を貰えるので、
3つはクエストに行かなくても生産できる。
無論、これしか入手できないわけではなくクエストに行けば簡単に得られるので、この3種以外で別途用意しても構わない。
(穿龍棍はこの3色より、緑のオーブで作れる武器の方が基本的には強い)
決意シリーズ
HR1から作れる
決意シリーズを強化(ボウガンは生産)して入手できる。
★5の至玉が必要なので、オーブ武器を用意してから集めるか面倒ならポイント交換で調達するとよい。
剣士は匠で空色ゲージが出るので、匠が発動できればオーブ武器以上の火力を引き出せる。
ボウガンは性能が似たり寄ったりなので好みの範疇ではある。
こちらは最大の特徴として、GR200で辿異武器に強化できる(ボウガンは生産)事が挙げられる。
辿異武器としても一から生産できるが、剣士と弓はG級武器をそのまま辿異武器として活用できるようになるので、
この段階から使っていくのもあり。
近接の祈歌武器
基本的に歌姫狩衛戦・真説で祈歌を聞くことで真価を発揮する武器カテゴリーではあるが、
近接武器は素でもオーブ武器級の性能を持っているものがある。
(ボウガンと弓はかなり性能が低いので祈歌なしでの実用は厳しい)
いずれにしても猟団迎撃戦で使うことになるので、タイミングが合えば作っておくとよい。
G級段階は★1素材で強化(生産)できるので作る事自体は簡単。
私の恐怖大剣、戦龍コーーン、獄熱紅剣【炎魔】
いずれも匠が必要だが、G級武器Lv50級のポテンシャルを持つお手軽武器。
なお恐怖大剣と獄熱紅剣の生産素材はMHF-ZZよりGP・NP交換限定となっている。
戦龍コーーンは武器・防具入手クエストにて現在でも素材を入手可能。
ヴォーラアックス
祭典武器では数少ないLv表記無しのG級武器。思い出の祭武器【宙魂草】で手に入る「宙魂草」を使って生産する。
狩人祭の褒章祭期間にしかクエストが配信されていないが、負け組でも受けられる(HRのイベントクエスト枠にある)。
しかも消費するのは祭典の証であり、G級装備に使う祭典の熱気ではないのでやって損することはない(HRでも受注可能)。
ちなみに宙魂草では他にもLv表記無しのG級武器を作れるが、そちらもLv50級なのでオススメ。
その他
昨今では季節系イベント武器でも、G級武器段階で上記の武器群クラスのポテンシャルを持つものがみられる。
ただし、G級武器段階をすっ飛ばして辿異武器になるケースも割とあるので注意。
Lv1~Lv50まで強化できるG級武器
武器自体に「レベル」があるG級武器。G級技巧武器も全てこれに属する。
レベルは生産時は全てLv1で、最大Lvは50。
Lvをすっ飛ばすことはできないため、純粋に49回の強化で最大性能に到達する(いわゆる「G50」)。
強化ができる、と書いたが現在のG級環境においてはG50という募集水準があることからも明白だが、
「Lv50まで強化しないとG級武器としての性能が発揮されない」武器と考えて差し支えない。
といっても実装当時のLv50は当時の常識を覆す超性能であり、初期のころはLv20が基礎水準で、
Lv30・Lv40指定なども多く見られた。
基本的には新規生産のものしか無いが、一部のイベント・祭典武器は元武器からの派生に対応しているものがある。
Lv50のG級武器の内ごく一部は「G級技巧武器」への派生を持つ。
最大強化のLv50を除くと概ね以下の設定で定義されている。
- Lv20・・・G級武器の「基本性能」と称されていた段階。Lv21以降は「特別強化」となるが、システムが変わるわけではない。
ちなみにLv21からGマークが赤色になる。
- Lv29・・・通常強化できる限界。ここまでは「極征クエスト」の「限界突破素材」を一切使わず(一部を除く)強化可能。
- Lv30・・・シジルスロットが「2」から「3」に強化される。
- Lv50・・・この段階まで強化すると、「至天クエスト」の受注が解禁される(クエスト自体はその武器を使わなくてもよい)
強化システム
各レベルの強化は基本的には他の武器同様、「素材」と「Gz」を使って強化していくことになる。
1レベルに要求される素材はそれほど多くはないのだが、
それを49回も繰り返すので最終的には質・量ともにかなりのものが要求される。
強化を行っていく過程で攻撃力や属性値はもちろん、会心率や斬れ味ゲージが強化されるものもある。
武器によって大きく変化するものとしないものがあり、Lv10で斬れ味が完成してしまうものや、
Lv50でようやくという武器も多い。
攻撃力に関しても、Lv40以降劇的に伸びるもの(低GR武器や歌姫武器に多い)や、Lv30以降極端に上がらないものなど様々。
一応大きく性能が向上する節目は、Lv10・Lv20・Lv30・Lv40・Lv50の強化時となっている。
なおボウガンのリロードや反動に装填弾、弓の矢タイプや曲射、装填ビンはLv強化では変化しない。
ガンランスの砲撃はLv強化によって最大Lv6まで上昇する(5で止まる武器もある)が、Lv7以上にするにはシジルが必要。
Lv1~Lv10までは強化レシピが「強化レシピ 0」の1つしかないのだが、
Lv11以降は「強化レシピ 1」が新たに追加される(後述の例外有)。
これは、「強化レシピ 0」で要求される素材の内2番目の素材が必要なくなる代わりに、
強化成功率が60%になる、というもの。
強化に失敗した場合、素材とGzは減るが武器自体のレベルは変化しない(武器自体がなくなったりレベルが減ったりはしない)。
「強化レシピ 0」を選ぶか「強化レシピ 1」を選ぶかはプレイヤーの任意。
なお、2番目の素材は部位破壊系素材などのレア物が含まれていることが多い。
ただしGHC素材、G級希少素材、限界突破素材は2番目に位置されていないためスルーは不可能。
なお祭典武器と
キャラバン箱を使うのG級技巧武器は基本的に「祭典の熱気」「パローネの英知」という専用素材で強化していくため、
レシピ1では単純にそれらの必要数が減っているだけとなっている(3個→1個)。
また、ネットカフェのLv強化可能G級武器と、「アルキミア」はレシピ1が存在しない。
G級武器の強化素材に関しては、当然素材元モチーフになったモンスターの素材が必要になるほか、
原則として烈種・始種を除く全ての
G級クエストのモンスター、及びG級採取・G級小型モンスター素材を満遍なく使用する。
また、G級以前の素材を使用する武器も多い。(ただしG級以前のHC素材や覇種素材は使わない)
傾向性としては、Lv1~Lv20までは★1~★3の素材を、Lv20~Lv30までは★3~★4、
Lv30~Lv40までは★4~★5、Lv40~Lv50で★6~★7の素材を要求される。
大半はコモン素材だが、中には部位破壊限定素材、レア素材が含まれていることも。
ちなみに
ミ・ルの素材は自身の武器以外では要求されない。
極征モンスターは
シャンティエンが★4扱い、ミラ2種は★6、ディスは★7として扱われている模様。
LV34、41、44、46、48、50でG級HC素材、LV48で素材元モンスターの「G級希少素材」が要求される。
ただし、素材元モンスターがいない場合はLv48でG級HC素材を代わりに要求される。
また、
ヒュジキキの近接武器3種は剥ぎ取り希少素材では無く、部位破壊レア素材である針纏竜の角が要求される。
歌姫武器は古龍原種のレア素材(ルコの黒曜玉やクシャの宝玉など)となっている。
GG~G5までに実装されたLv50まで強化可能なイベント武器では、G級HC素材と「G級希少素材」は要求されない。
G6で実装されたものには要求される。つまり武器によって違うので注意。
なお各レベルごとに必要な素材数だが、非コモン素材、小型素材、採取コモンは2個~5個、
レア採取素材は1個、部位破壊限定素材は1~2個、準レア・HC素材・剥ぎ1%素材は1個となっている。
無論毎レベルごとにこれらの素材全てが要求されるわけではない。
限界突破素材
Lv30(祭典武器のみLv21)以降に必要になる素材。
極征クエストの各種報酬で入手することができる。入手手段の詳細はリンク先を参照してほしい。
Lvごとに要求数が決まっており、レシピ1でも回避はできない。
Lv |
極征貢献証 |
碧武玉 |
蒼武玉 |
紅武玉 |
黄武玉 |
30 |
2 |
|
|
|
|
31 |
|
1 |
|
|
|
37 |
|
1 |
|
|
|
39 |
3 |
|
|
|
|
40 |
|
|
1 |
|
|
44 |
|
|
1 |
|
|
44 |
5 |
|
|
|
|
46 |
|
|
|
1 |
|
49 |
|
|
|
1 |
|
50 |
|
|
|
|
1 |
合計 |
10 |
2 |
2 |
2 |
1 |
祭典武器はLv21とLv25に貢献証1個ずつを使用する代わりにLv30とLv39で1個ずつ減っている。
また、碧武玉がLv27で1個追加で必要となる。
G級技巧武器
要望が多かったらしい「過去にプレイヤーが使っていた武器のG級対応」。
大きく分けると、
歌姫狩衛戦の報酬素材で作成・強化できる、旧
パローネ大航祭に関連する武器と、
先述したLv50のG級武器を更に強化した段階、通称改G級武器に大別される。
改G級武器(公式名称ではない)は派生させるとLv1に戻るが、攻撃力・属性・斬れ味は元の設定を引き継ぐ。
(派生段階で斬れ味が大幅に強化されるものもある)
またボウガンに関しては装填数・リロード・反動などが修正されることがある。
再びLv50まで強化していくことができるが、通常のG級武器と違う点がいくつかある。
- レシピ1が存在しない
- 必要素材が1Lvにつき1種類のみとなっている(個数はLvや素材によって異なるが、部位破壊レアや★レシピ素材の要求は少なめ)
- GHC素材は使用しない
- 素材元モンスターと遷悠モンスター以外のモンスター素材や採取素材は使用しない
- 1Lvで強化されるパラメーターが1~2種類のみとなっている
- 斬れ味はLv1で変化した後はLv50まで変化しない
- 限界突破素材の使用タイミングが異なっている
ネットカフェの武器はGR1から派生できるが、それ以外の武器は派生素材がGR800にならないと入手できない。
GR800というと辿異武器★4相当が作れるランクだが、こちらは古い武器故に、強化してもG級武器Lv50(GR200辿異武器)相当性能を大きく逸脱するものは存在しない。
シジルについて
G級武器に「焼き付ける」ことで武器をカスタマイズできる専用の装飾品。
詳しくは
シジルを参照のこと。
現在の位置づけ
先述の通り主要コンテンツは辿異種になっているが、
辿異種はHR帯の武器・防具でははっきり言って全く歯が立たないモンスターであり、
最初の1体に挑むことを考えても、それ(GR200)までの素材集め(特に装飾品)を考えても、G級武器は必要不可欠なものとなる。
ただし、Lv50G級武器は装飾品の元になるG級モンスター素材を大量消費する(単純計算だがGX装飾品3個分。実際はそれ以上に相当)上に、
限界突破素材も必要となるため、今となっては作成はオススメできない。
至天クエストに挑戦するには1個はフル強化が必要になるのだが、これについては急ぐのでもなければ、
歌姫狩衛戦で作れるG級技巧武器で賄ったほうがよいだろう(原則G級モンスター素材が要らないので)。
Lv表記のないG級武器はこの点は全く問題にならないので、そちらを軸に運用していった方がよいだろう。
なおシジルは他のG級系統武器でも使うので、取り扱いを習得しておきたい。
変遷
今でこそG級のスタンダードとなっているG級武器であるが、
実装されたMHF-G1では「G1ショック」と後に呼ばれた大騒動の原因の双璧を成す存在として、
多くのハンターに悪い意味で激震が走ることになった。
G1のG級武器はLv20が強化限界で、Lv11から一定確率で強化失敗するレシピがあったのだが、
G1時点では強化失敗可能性のあるレシピは「素材を節約できるかもしれない選択肢」ではなく
「避けて通れない必須要素」であった。要はレシピ0が存在しなかったのである。
G1の先行テスト時にもこの問題は露呈していたのだが、
「HC素材(HRのもの。現在のG級武器では要求されない)を使うレシピでは失敗しない」という方針が出ており、
「通常のレシピの他に、HC素材を使うレシピがLv11~20までの全段階に追加される」と予想されていた。
ところが蓋を開けてみると、先行テスト時のレシピがそのまま手つかずで踏襲されており、
Lv11~20までの間に確定で強化成功できるレシピが元々HC素材を要求されるLv14とLv18にしか存在していなかった。
また、開幕後に検証されたその成功率は強化する度に減っていくという代物であり、
Lv |
強化成功率 |
備考 |
11 |
70% |
|
12 |
60% |
|
13 |
50% |
|
14 |
100% |
HC素材を使う |
15 |
30% |
|
16 |
30% |
|
17 |
30% |
|
18 |
100% |
HC素材を使う |
19 |
20% |
|
20 |
10% |
Gレア素材を使う |
という、G2の100%or60%と比較すると冗談のような設定である。
また、レシピ2自体は存在していたのだが全レベルで「G級希少素材」を使うもので、
HC素材ではないという事だからなのか成功率は普通のレシピと何ら変わりなかった。
人によってはLv19→Lv20で40回近く失敗しても尚強化ができなかったり、もっと性質が悪いと序盤のLv11・12・13で
連続失敗してレア素材を使い果たしてしまうなどの悲劇が続出。
後述するが素材面が充実していないG1前半では300戦やって武器1つフル強化できないという人まで現われるなど
「手を出さない方が正解」とまで言われてしまう。
強化失敗やそれで武器が壊れたりというのは古いオンゲでは割とありがちな設定だったが、
今更のようにそんなレガシー要素が出てきたことで多くのプレイヤーが震え上がり怒り狂うことになったのは言うまでもない。
ちなみに何故このような設定にしたのかについては、後年の反省の宴などでの情報から推察する限り、
「G級をエンドコンテンツ」として定義した最初期の設定において、
ろくにバランス調整もしない(出来なかった)まま、「エンドコンテンツらしい周回必須の要素」としてねじ込んだ結果であることがうかがえる。
この「レシピ」設定はMHFの当時の開発ポリシー上、完全になくすわけにはいかなかったということで、
MHF-G2ではレシピ0を確定レシピとし、レシピ1を不確定ながら素材が少し減るレシピとして再定義している。
強化失敗に耐えてLv20まで強化すると、HR武器よりは流石に強くなるのだが、
ここで本来の開発計画に無かった「覇種武器」「覇種防具」の存在が立ちはだかってしまった。
一応念のため書いておくが、当時は今と違って「覇種武具(と秘伝防具)」を作ってG級へ乗り込むべしと公式で宣伝しており、
実際にそれを作って迎えたプレイヤーが多数に上っていた。
参考までに旧GR4の双剣「爆狼双剣【シュン】」と覇種武器「極舞雷双【角鷹】」を比較すると
武具 |
武器倍率(会心率除く) |
切れ味ゲージ |
ゲージ補正後倍率 |
シュンLv20 |
363 |
紫 |
617 |
角鷹+覇5部位 |
350 |
空 |
630 |
となり、旧GR4ですらG級防具の防具補正抜きでは角鷹にゲージ差で負けてしまう。
(もちろん、火事場の有無や属性やゲージ長さ、シジルなどがあるので一律には言えないのだが)
唯一覇種5+覇種武器に互角or勝てたのは空色ゲージを持つG級武器だけなのだが、その武器は当時ヒュジキキ以外いない。
更にヘビィボウガンは素の覇種武器と比べて性能向上が微妙というレベルで乗り換える必要性が微塵に感じられず、
実質95%のG級武器が空色ゲージ補正を前に覇種武器に存在価値を喰われてしまっていた。
ちなみに近接武器は覇種武器と天嵐武器で性能差が極端にはないため、天嵐武器&覇種防具でも似たようなものである。
ライトボウガンは当時一択とされていた超速射がG級武器に存在しないことから速攻で全武器産廃の烙印を押されてしまったが、
その後「速射」スキルの価値が見出されたことで対抗手段としてかろうじて生き残る武器もあった。
いずれにしても、SR時代で作った装備で、G1のコンテンツは全て乗り切ってしまえるという事態が起こってしまった。
覇5では防御力的にはかなり不利であり旧GR4では即死もありえたのだが、
ここでG1ショックのもう一つの問題「作業性が極めて高いバランス」が立ちふさがり、
ハメ狩猟こそが最適解と言われた中で、防御の低さはそこまで問題視されないという環境の悪さも手伝ってかなり不遇感が漂ってしまった。
なおこれは上記の苦行を乗り越えたLv20での話である。Lv10では基本性能レベルですら覇種武器にかなわないものが多い。
当初の設定ではLv10運用が基本で、Lv11以降はやりこみ要素と定義されていたため、
やり込み要素という名の苦行を乗り越えてもなお性能面で微妙という厳しい状況があった。
これについては、「序盤のGR(難易度)は覇防具+覇武器の方が有利に設定した結果である」と
意図的な設定であったことが運営動画レポで明かされている。
覇種武具の作成は当時非常に難度が高かったため、G級というコンテンツでそれが「死ぬ」ことに多くのプレイヤーが忌避感を覚える背景があり、
今のように「クエストランクごとに装備の更新をする」という価値観が根付きにくい状態であった。
その際たるものが、先行テスト時に旧来装備が使い物にならなくなる設定が大々的に批判された通称
賽の河原オンラインであり、
そこからの短い時間で、上記の事態が起こらないようにと配慮した結果がこれ、という事にはなっている。
ただ、天嵐防具と覇種防具、そして覇種武器がないフォワード.3までの価値観であれば、
Lv10のG級武器でも既存武器(素の天嵐武器)以上の価値は見出せる状態であり、事実秘伝防具+G級武器Lv10以上という組み合わせも散見された。
また、プレイヤーが忌避感を抱いていたのは「防具」(当時は秘伝防具と覇種防具を指す。どちらもエンドコンテンツ級の作成労力だった)がG級ですぐ死ぬことであり、
武器に関しては覇種武器作成がそこまで難しくないと当時からも言われていたため、強性能であったとしても乗り換え自体は案外すんなり受け入れられたものと思われる(事実、G級武器Lv30↑は難度を別にすれば実装後直ぐに受け入れられた)。
なので本件については、(秘伝防具の対抗馬として)天嵐防具、覇種防具、覇種武器を急遽実装し、
ただでさえバランスが調整し辛い状況であった中で「プレイヤー側の思いを読み違える」という最悪の選択をしてしまった事が原因であると言える。
当初の設定ではレア素材・コモン素材ともに入手が極めて困難であり
ただでさえ作りにくいのにその素材すら入手が難しいというどうしようもない状態になっていた。
これは段階的に改善されており(部位破壊マストフロクエの実装→部位破壊サブクエの実装)、
G2では更に素材要求自体が緩和され、更に2013/9/18アップデートで素材必要数自体が大幅に下がった。
例:スパイクスライサーLv20の素材
G1(確率10%) |
G2から(確率100%) |
G2 9/18~(100%) |
針纏竜の棘x2 針纏竜の毛皮x10 針纏竜の角x3 |
盾蟹の壁爪x2(★1ザザミの準レア) 鎌蟹の華脚x20(★3ギザミのコモン) 華玉x10 |
針纏竜の棘x1 華玉x2 疫毒袋x1 |
そのため、MHF-G2では早くもG級武器の「Lv50」を解禁し、
強化システム、強化素材の見直しを行って立て直しを図ることになった。
G2初期は極限征伐戦(現在の極征クエストにおけるシャンティエン)のバランスの悪さなどもあって不評だったが、
それの見直し、及び中間アップデートで更に強化素材が緩和されたことでようやく高い価値を見出されるようになり、
MHF-G3~G6までは文字通りG級武器一択と呼べる黄金期を築くことになった。
なおLv強化のないG級武器は、このLv強化G級武器のテコ入れが優先されたため長い間上記の通り低めの性能のままになっていた。
G6頃には「G級武器以外の選択肢がない」という不満が出てくるようになる。
これは同アップデートで追加された
天廊武器が、「G級武器ではない」ため当初募集に乗れなかったことに端を発していると思われる(後に別の募集枠が出来た)が、
それ以前からも、
烈種武器の性能が微妙など火種はあった。
そこでMHF-G7、G8と「G級武器Lv50クラスの武器カテゴリー」が続々追加されたが、
G8でいわゆる「改G級武器」が登場し脚光を浴びたこともあってこの状況は覆せず、本質的に瓦解したのはG9.1以後のことである。
MHF-Zでは既存G級の次のクエストランクとして辿異種とその武器である辿異武器が登場。
当初こそ、普通のG級武器との使い分けが言及されていたが、すぐにG級武器のポジションは「繋ぎ」「G級武器のスタンダード」
という位置に落ち着くことになった。
それから年月が経ち、Lv50武器が微妙と言われるようになってきているが、これは性能というよりは単に手間の問題である。
最終更新:2023年10月15日 10:56