らくすたる
「降伏旗を掲げながら攻撃する」という、卑劣な行為を行ったレイフォル艦隊と首都
レイフォリアを完膚無きまでに叩きのめす反面、(命令には従ったものの)植民地化要求に反発し、
ダラスを追い出した
イルネティア王国への艦砲射撃を嫌がっている。
また漂流している敵を救助するよう要請した
シエリアに感心するなど、自分なりの正義を持った人物である。
理性的な判断力を有しており、グレードアトラスターがパル・キマイラの撃墜に成功し、将兵が歓声を上げる中で、艦隊司令
カイザルと共に「パル・キマイラが今後複数出てきたら勝てない」ことも理解している。
そのためグラ・バルカス帝国軍人の中では、読者の共感を得やすい人物でもある。
作中でも、いくつもの名言を残している。
- 「砲撃でお仕置きだ」(レイフォリア砲撃前)
- 「全部隊に『あんまり頑張らなくていいぞ』と伝えておけ」(イルネティア王国への艦砲射撃前)
- 「司令……申し訳ないが、命をかける覚悟をして頂きたい」(バルチスタ沖大海戦)
- 「帝国の興廃はこの一撃にある」(バルチスタ沖大海戦)
- 「ありがとうございます。部下を信じておりますのでな」(バルチスタ沖大海戦)
旗艦の艦長であるラクスタルも戦場へ赴くが、そこで先遣艦隊や
リーム王国に駐在する第44任務部隊が為す術無く日本に
大敗。報告を受けたラクスタル達は、日本の軍事技術に関して
最悪中の最悪の想定が的中してしまったことを悟る。
そして、日本本土への攻撃は不可能と判断したカイザルにより、本隊の攻撃目標を日本に味方する
ナハナート王国とそこに存在する日本側前線基地へと変更。後に
「歴史の転換点」と呼ばれる戦い、
ナハナート沖大海戦が勃発。
しかし本隊も、空対艦誘導弾や海自の
90式艦対艦誘導弾によって2/3が沈没。この事態に、カイザルは生き残り三百数十隻を撤退させグレードアトラスター単艦での突撃を決意。ラクスタルもそれに従う。
そしてナハナート西側海域で、艦対艦誘導弾を撃ち尽くした海上自衛隊第4護衛隊群8隻と砲撃戦を開始。ラクスタルはカイザルと共に部下を鼓舞して必死で戦うが、陸上自衛隊地対艦ミサイル部隊の発射した
12式地対艦誘導弾が艦橋を直擊。奮闘むなしくすべての司令部・艦橋要員と共に戦死した。
書籍版(第5巻109Pおよび巻末)のイラストにも登場しており、40代後半から50代始めの、いかにも古武士的な、岩を彫ったような風貌の武人として描かれている。
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最終更新:2021年11月15日 20:17